JP3199046U - 配送用組立容器 - Google Patents

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田中 康夫
康夫 田中
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Abstract

【課題】書籍などの商品を簡便に包装する組立容器の原材料のコストを軽減すると共に、配送する書籍等の返品を防止できる配送用組立容器を提供する。【解決手段】配送する商品書籍束Xのサイズおよび冊数に合わせて方形に形成した平坦部3a、3bの周縁に少なくとも1以上の底折目4を介して鍔部5a、5bを一体に形成したダンボールからなる一対の第1カバー板2a、2b又は第2カバー板12a、12bと、商品束Xのサイズおよび数量と外周径と高さを合わせてクラフト紙などを筒状に形成した保護筒部22とからなり、カバー板2b、12bの平坦部3bに商品束Xを位置し、周面に保護筒部22を被せ商品束Xの上面にカバー板2aを被せて梱包し、カバー板2a、12aと、カバー2b、12bを結束バンドを用いて環回梱包する。【選択図】図2

Description

本考案は、例えば書籍など複数の商品を配送する際に、該商品に疵や汚れなどの不具合が生じるのを防ぎ、配送する商品を簡易に梱包して安価に配送するための組立容器の改良に関するものである。
従来、印刷所で印刷されて製本された書籍、雑誌などの出版物の流通経路は、ダンボールを用いて梱包されてから所定の卸業者に配送される。卸業者に配送された書籍は、さらに小分けされた例えば書籍などを梱包した商品束を各小売店(本屋)に配送している。
小分けされた書籍束は、例えば10冊または20冊などの少数単位となり、外形が方形になるように形成した例えば複数の書籍などの商品束を、配送による汚れ防止と破損防止のため、それぞれ書籍の大きさに合わせたダンボール函などに梱包されて各小売店に配送される。しかし、卸業者が仕分けした例えば多数の書籍束をそれぞれ梱包するためには多数のダンボール函が必要となり、このダンボ―ル函は製函加工を行うためコストが高くなり、商品の搬送コストが高くなってしまう欠点があった。
小売店に配送される書籍を包装するダンボール容器は、配送による書籍の破損防止や汚れを防止するために改良された多くの包装容器が知られている(特許文献1、2)。さらに、包装容器を安価にするため、配送する書籍束の上下両面にダンボール紙50を敷いてバンド33で梱包するだけの簡易包装が行われている(図17)。
特開平2009−173325号公報 実用新案登録第3075026号公報
しかし、前者の特許文献1の発明は、底部を中心に縦シートと横シートを連設し、横シートに面バンド、縦シート締付バンドを備えた構造であるため、容器の構造が複雑であってコストが高くなり不経済であった。また、後者の特許文献2の考案は、一枚の紙板材を複雑に折り曲げて形成してあるため、消耗品である組立容器としては製造コストが高くなって不経済であった。さらに、図17に示した簡易包装は、配送する書籍束の上下両面にダンボール板50を敷いて、上下両端に位置する書籍の汚れを防止しているが、書籍の角部分や、側面、いわゆる、小口や天地部分は露出した状態になっている。そのため、配する際の積み込みや積み降ろしに、この露出部分である上下両端の角部分が破損し、小口または天地部分に汚れが付着して不具合が生じるという問題点を有していた。
したがって、配送中に汚れが付着して疵が付いた書籍などの商品は、そのまま小売店に配送されてしまう場合があった。この汚れや疵が付着して不具合な書籍は、不良品として返品の対象となり、出版社にとって返品の数が多くなると、売り上げにならないので大変不経済であった。
そこで、本考案は、各小売店に配送する書籍などの商品束の配送コストを下げるため、高価なダンボール函に収容せずに、例えば,未晒クラフト紙またはライナー紙などの強度のある紙材を筒状に形成して所定数積み重ねた書籍などの商品の外側を覆い、さらに、商品束の天地部分を例えば、ダンボールなどの厚紙材で形成した一対のカバー板で覆うことにより、ダンボール函を使用せずに安価で丈夫な組立容器を提供し、配送中に商品の外側の角部や側面、いわゆる、小口や天地部分が汚れるのを防止し、梱包コストの軽減化を図り、安価な配送用組立容器を提供することを課題とする。
さらに本考案に係る配送用組立容器は、ダンボール函を使用せずに構造を簡素化してコストを安価にし、不使用時には平坦状にして積み重ねておくことを可能にし、さらに、書籍の配送に限ることなく、日用品などの商品を梱包して安価な配送用組立容器としての使用範囲を広げることができる利点を有する。
上記課題を達成するために本考案は、梱包する商品のサイズ及び数量に合わせて方形に形成した商品束Xの上下に合致させる平坦部3、13の周縁に底折目4、14を介して外側に鍔部5、15を一体に形成したダンボールなどの紙材からなる一対の第1カバー板2a、2b又は第2カバー板12a、12bと、前記商品束Xの外周径と高さに合わせてクラフト紙やライナー紙などの紙材の端部を接着して筒状に形成した保護筒部22とからなり、前記第1カバー2b又は第2カバー12bの平坦部3b又は13bに位置した前記商品束Xの周面に保護筒部22を被せ、該商品束Xの上面にカバー板2a、12aの平坦部3a、13aを被せた一対のカバー板2a、2b又は12a、12b及び保護筒部22を、結束バンド33を用いて十字状に環回梱包してなることを特徴とする。また、前記第2カバー板12a、12bは、平坦部13a、13bの周縁に設けた複数の底折目14を介して左右方向に長尺鍔部15bと、左右方向に短尺鍔部15aをそれぞれ一体に形成し、前記短尺鍔部15aの両端を長手方向に延伸させた折曲帯部17を前記底折目4の延長上に設けた折目16を介して帯状に形成し、該折曲帯部下辺の任意個所に差込下切目18をそれぞれ設け、前記長尺鍔部15bの両端で、前記短尺鍔部15aと接する下辺に横切目19を設けて前記短尺鍔部15aと長尺鍔部15bを折曲可能に形成し、前記長尺鍔部15bの上辺の前記短尺帯片15aに設けた差込下切目18と合致する位置に差込上切目20をそれぞれ設けてなることを特徴とする。さらに、前記第2カバー板12a,12bの周縁に設けた短尺鍔部15bと長尺鍔部15aに連結して設けた折曲帯部17にそれぞれ設けた差込下切目18および差込上切目20の内端にそれぞれ切止部18a,20aを設けると共に、前記両切目の入口部に差し込みを容易にする差込口18b、20bをそれぞれ設けてなることを特徴とする。さらにまた、前記第1カバー板2a、2bは、底折目4の各交差部に設けた切止部6と、第1カバー板2a、2bの外周辺の交差部との間に切目線7を設けて各鍔部5を折り曲げて箱状に形成してなることを特徴とする。また、前記第1カバー板2a、2bに設けた底折目4は、前記商品束Xのサイズ及び数量に合わせて折曲可能な底折目を並行に設けてなることを特徴とする。さらに、前記第1、2カバー板a、12aは、平坦部3a、13aの任意個所に開閉可能な窓部23を設けなることを特徴とする。さらにまた、第1,2カバー板2a、12aの平坦部3a、13aに設けた前記窓部23は、方形であって一辺に折目24、他の三辺にミシン目25を設けて開閉部29を形成し、該開閉部の任意個所に摘み部28を設けてなることを特徴とする。また、前記第1、2カバー板2a、12aの平坦部3a、13aに、弱粘性接着剤を裏面に塗布した剥離可能な宛名ラベル30を、貼着可能に設けてなることを特徴とする。さらに、前記宛名ラベル30は、配送する商品束Xの種類または名称、送り先、送り主および連絡先などを記載する表記欄31を設けてなることを特徴とする。
したがって、本考案の組立容器1は、ダンボールなどの紙材で形成した一対のカバー板2a、2b又は12a、12bと丈夫なクラフト紙やライナー紙で形成した保護筒部22とで商品束Xを梱包することにより、例えば、安価なダンボール紙や未晒クラフト紙又はライナー紙などの紙材を用いて、高価なダンボール函を使用せずに、組立容器1の軽量化とコストの軽減が図ることができて経済的である。また、組立容器1で商品束Xの全体を覆うことにより、配送による商品束Xの破損や汚れを防止できる。さらに、組立容器1の第1、2カバー板2a、12aに窓部23を設けることにより、配送する商品束Xの中身を容易に確認でき、また、第1,2カバー板2a、12aに、配送する商品束Xの種類または名称、送り先、送り主及び連絡先などを記載した宛名ラベル30を貼着することにより商品束Xの誤配送を防止することができる。
本考案に係る組立容器で商品束を梱包した状態の斜視図である。 商品束を組立容器で梱包する状態を示す分解斜視図である。 図1の中央縦断面図である。 方形に折り曲げた保護筒部の平面図である。 展開した第1カバー板の平面図である。 組み立てた第2カバー板の斜視図である。 第2カバー板の展開図である。 第2カバー板の長尺鍔部に短尺鍔部の折曲帯部を差し込む状態の要部拡大図である。 第2カバー板の長尺鍔部の折曲帯部目及び短尺鍔部にそれぞれ設けた切目を示した要部拡大図である。 窓部を第1カバー板の平坦部に設けた平面図である。 図10に示す窓部の拡大平面図である。 窓部を第2カバー板の平坦部に設けた平面図である。 宛名ラベルを第1カバー板の平坦部に取付けた状態の平面図である。 通常のダンボールの断面図である。 一方のライナー板を省略したダングリ(片面ダンボール)の断面図である。 Wダンボールの断面図である。 従来の簡易包装で商品束をバンドで結束した状態を示す斜視図である。
本考案の実施の形態を図面に基づいて説明すると、図1は本考案に係る組立容器で書籍などの商品束を梱包した状態の斜視図、図2は組立容器で商品束を梱包する状態を示す分解斜視図、図3は第1図の中央縦断面図、図4は方形に折り曲げた保護筒部の平面図、図5は第1カバー板の展開図、図6は組み立てた第2カバー板の斜視図、図7は第2カバー板の展開図、図8は第2カバー板の長尺鍔部に短尺鍔部を差し込む状態を示す要部拡大図、第9図は第2カバー板の長尺鍔部の折曲帯部及び短尺鍔部に夫々設けた切目を示す要部拡大図である。
本考案の組立容器1は、紙材で形成した一対の第1カバー板2(2a、2b)または第2カバー板12(12a、12b)と、紙材で形成した保護筒部22とで構成され、前記第1カバー板2b(底板)の平坦部3b上に書籍などの商品束Xを位置させ、商品束Xの周面に保護筒部22を上方から被せた後、商品束Xの上面に第1カバー板2a(蓋板)を被せて梱包し、商品束Xの上下に位置させた第1カバー板2a、2bを結束バンド33を用いて十字状に環回させて梱包してある。
小売店(書店)に配送される書籍などは、種類によって本の大きさや厚さが相違するが、例えば、通常10〜20冊を一束にして配送され、書籍などの商品束Xは、大きく分けて小中学校で使用する教科書サイズであるA5判、単行本などの一般書籍であるB6判、週刊誌などのB5判、または文庫本などのA6判、さらには新書などのB40判のごとく多種多様であることから、組立容器1は、基本的なサイズ(数が多く出る書籍)に合わせて複数種類の容器をあらかじめ用意してある。
ここで、一般のダンボール35は、古紙で波形状に形成した中芯厚紙36の上下にライナー紙37,37を接着して丈夫に形成してある。また、他のダンボールの例として、極めて安価な製品である片面ダンボール38、即ちダングリを使用してもよい。この片面ダンボール(ダングリ)38は、極めて安価な製品の紙材を製造することもできる。このダングルを内面に使用する、即ち保護筒部22として使用すると、クッション性は他には見られないほど良好である。このダングりは、幅や高さが相違する種々の製品があり、湾曲させやすい機能を有している。
第15図に示すように、ダンボールを二重にした両面ダングル、即ち、両面ダンボール39は、ダンボールライナー紙というコスト的には一番安価であるが、未晒クラフトより強度が少々不足しているため、1m当たりのg数を増さなければならない。即ち、紙厚を厚くしなければならないが、1gm当たりの単価が安価なため、コスト的に合うように製造することができる。
前記組立容器1に使用する第1、2カバー板を構成するダンボール35などの紙材は公知であり、ダンボールを例えば書籍を束ねた商品束Xのサイズに合わせたものを使用する。ダンボールは、古紙やクラフトパルプなどの原材料を波形に形成した中芯厚紙の上下両面に平坦な紙材のライナー紙を接着して強度性を持たせて厚さ3〜5mmに形成したものを使用する。
前記第1カバー板2a、2bまたは第2カバー板12a、12bは、それぞれ同形に形成した底板と蓋板の一組からなり、図2に示すごとく、中央に書籍などの商品束Xを位置させる平坦部3b、13bを方形に形成し、該平坦部の周縁に底折目4、14を介して外側に鍔部5a,5bまた15a、15bをそれぞれ一体に形成してある。
図5に示した第1カバー板2a、2bの鍔部5は、平坦部3の周縁に設けた底折目4の各交差部に設けた紙材の切り裂きを防ぐ切止部6から各周縁角隅部との間に対角線上に斜めの切込線7を設け、四辺の鍔部5を折り曲げて浅い箱状の第1カバー板2a、2bを形成してある。
前記第1カバー板2a,2bに設けた底折目4は、必要に応じてそれぞれ並行に複数本設け、書籍などの商品束Xが、同じサイズの書籍であっても出版社によって微妙にサイズが相違することから、このサイズの相違を複数本の底折目4を設けてサイズ相違を吸収することができるようにしてもよい。この場合、どこの出版社の書籍でも梱包することが可能である。
保護筒部22は、図4に示すごとく、ダンボールではなく、例えば繊維が長く軽くて丈夫なクラフト紙やライナー紙、好ましくは、未晒クラフト紙を使用し、該未晒クラフト紙を商品束X、例えば書籍束の高さや周縁径に合わせて部材の端部を接着して筒状に形成し、商品束Xの高さに合わせた寸法の保護筒部22を用いる。保護筒部22は、筒部の径または高さの寸法の異なるものを複数種類用意しておき、所望寸法のものを使用すればよい。
前記第1カバー体2(2a,2b)の他の実施例である第2カバー板12(12a,12b)は、図6、7に示すごとく、平坦部13(13a,13b)の周縁に設けた底折目14を介して上下方向に短尺鍔部15a、15a、また、左右方向に長尺鍔部15b、15bをそれぞれ一体に形成し、前記短尺鍔部15aは長手方向の両端をそれぞれ帯状に形成した折曲帯部17を延伸させて一体に形成し、該折曲帯部の中間で前記長尺鍔部15bの底折目14の左右の延長線上に折目16をそれぞれ設けてある。
折曲帯部17は、下辺の任意個所に差込下切目18を中間部分にまで切り込んで形成し、前記長尺鍔部15bの上辺に設けた差込上切目20と嵌め合い可能に形成してある。長尺鍔部15bは、前記短尺鍔部15aと接する両端辺に横切目19を設けて短尺鍔部15aと長尺鍔部15bをそれぞれ折曲可能に形成し、該長尺鍔部の上辺に前記短尺帯片15aに設けた差込下切目18と合致する位置に差込上切目20を設けてある。第2カバー板12a、12bは同形であって、蓋板、底板のいずれにも使用することができる。
第2カバー体12a,12bの組立は、短尺鍔部15a及び長尺鍔部15bを底折目14、14から折り曲げ、次いで、短尺鍔部15aの横折目16から折曲帯部17を内側方向に折り曲げると共に、差込下切目18を前記長尺鍔部15bの上辺に設けた差込上切目20に嵌め合わせて連結する(図8)ことにより、接着剤を使用することなく箱型の第2カバー体12a、12bを形成することができる(図6)。
組立容器1による書籍などの商品束Xの梱包は、第1、2カバー板2b、12bの平坦部3b、13bに商品束Xを位置させ、該書籍束の上方から保護筒部22を被せて周面全体を覆うと共に、保護筒部22の下端を第1、2カバー板2bまたは12bの鍔部5b、15bの内側に差し込み、商品束Xの上面にカバー板2aの平坦部3aを被せると共に、保護筒部22の上端縁を鍔部5aの内側に差し込む。保護筒部22の上下両端を鍔部5、15の内側に差し込んで固定し、搬送中に保護筒部22が捲れたり、破れを防止している。
商品束Xの上下を第1、2カバー板で覆い、また、その周面を保護筒部22で覆った組立容器1の外側を、結束バンド33で例えば十字状に結束する。前記結束バンド33は、熱可塑性の合成樹脂材により形成した幅10〜16mmの帯状に形成したバンドで、商品束Xに十字状に環回させた結束バンド33の両端で重合した部分を結束機で加熱溶着して結束する。
組立容器1は、図1に示すごとく、上下のカバー板2a、2b又は12a、12bを、前記結束バンド33を用いてクロス状、即ち十字状に交差させて結束することにより、コストアップすることなく商品束X全体をあたかも通常のダンボール函内に収納したのと略同じように梱包することができる。
図9において、第2カバー板12aの短尺鍔部15aの両端に折目16を介してそれぞれ設けた折曲帯部17に差込切目18を形成し、該差込切目の内端には切り裂きを防止する切止部18a及び入口部分には差し込みを容易にする差込部18bを設けてある。また、短尺鍔部15bに形成した差込上切目20の内端には、切止部20a及び入口部には差込口20bを形成してある。各切目の内端に小さな円刑をしたストッパー、即ち切止部18a、20aをそれぞれ設けることにより、各切目の内端から切り裂きが生じるのを防止している。
また、各切目の入口部分の差込口18b,20bが狭いと、各切目の互いの差し込みが困難なため、各切目の入口部分を拡径状の差込口を設けて差し込みを容易にし、第2カバー板の組み立てを容易にしている。尚、この差込口は円形に限らず、V形溝に形成して進入しやすくしてもよい。
前記組立容器1は、第1カバー板2または第2カバー板12と保護筒部22とで書籍などの商品束Xの全体を覆ってしまうため、一度梱包すると商品である書籍の名前や種類が外部から判らなくなる。そこで、図10、12に示すように、第1カバー板2aまたは第2カバー板12aの平坦部3a、13aに開閉可能な窓部23を設けて梱包した商品束の送付先を確認して誤配送を防止することができる。
前記窓部23は、図11に示すごとく、第1カバー板2a,第2カバー板12aの平坦部3a、13aの所望位置に設けてあり、一辺に折目24、他の3辺にはミシン目25を設け、該ミシン目と折目24が交差する点に切止部26を設けて、ミシン目を切り開いて開閉可能な開閉部29を形成してある。折目24から前記開閉部29を開閉するつまみ部28は、ミシン目25とミシン目25が交差部分の対角線上に折目27を介して三角形状に設けてもよく、また、図12に示すごとく、ミシン目25の一辺中央につまみ部28を設けてもよい。
前記組立容器1は、図13に示すごとく、弱粘性接着剤を裏面に塗布して剥離可能に形成したな宛名ラベル30を第1カバー板2aの平坦部3aの任意個所に貼着可能にすることもできる。前記宛名ラベル30は、例えば書籍束である商品束Xの種類または名称、送り先、送り主及び連絡先などを記載する表記欄31を設けたことにより、梱包した書籍を一目で確認でき、誤配送を防止することができる。
以下、本考案の実施の形態の作用について説明すると、配送用の組立容器1は、一対の第1カバー板2a、2bまたは第2カバー板12a、12bと保護筒部22とからなり、商品束Xのサイズに合わせて複数種類の組立容器を用意してある。
第1カバー板2a、2bは、あらかじめ梱包する書籍束Xの長さと幅に合わせて形成した平坦部3の周縁に設けた複数の底折目4から書籍束Xの幅と長さに合ういずれかの底折目から折り曲げて鍔部5を立ち上げて箱状に形成する。
また、第2カバー板12の組立は、それぞれ短尺鍔部15aと、長尺鍔部15dを底折目14、14からそれぞれ垂直方向に折り曲げて、次いで、短尺鍔部15aの折曲帯部16を横折目17から内側方向に折り曲げると共に、該折曲帯部の下辺に設けた差込下切目18を前記長尺鍔部15bの上辺に設けた差込上切目20に差し込み連結して箱型に形成する。
したがって、この第2カバー板12は、接着剤を使用することなく箱型に形成できるので、商品束Xの平坦部3,13への収容が容易となり、さらに、鍔部15の角隅部附近を二重に形成したことにより第2カバー板の鍔部の強度を高めることができる。
保護筒部22を構成するクラフト紙やライナー紙などの紙材は、商品束Xである例えば書籍束のサイズ(高さと外周径)に合わせて端部を互いに接着して筒状に形成した保護筒部を使用することにより、梱包する際、書籍束Xの上方から被せて挿通するだけで周面部分を簡単に梱包できる。
例えば書籍などの商品束Xの梱包は、第1カバー板2bまたは第2カバー板12bの平坦部3b、13bに位置させ、商品束の上方から保護筒部22を被せて周面全体を覆うと共に、該保護筒部の下端を第1、2カバー板2b、12bの鍔部5b、15bの内側に差し込み、商品束Xの上面に第1カバー板2a又は第2カバー板12aの平坦部3a、13aを被せると共に、保護筒部22の上端縁を鍔部5a、15aの内側に差し込んで装着する。保護筒部22の上下両端を鍔部5、15の内側に差し込んで留めることにより、搬送中の衝撃で保護筒部22が捲れ、破れるのを防止することができる。
商品束Xの外側を梱包した組立容器1は、周囲を結束バンド33でクロス状や十字状に環回し、該バンドの重合部分を加熱溶着して結束するので、商品束Xは、通常のダンボール函に収納したのと略同じように梱包することができる。この梱包に使用する結束バンド33は、前記のように幅10〜16mmの合成樹脂材で成形してあり、公知の結束機を用いて結束する。
前記した組立容器1は、高価なダンボール函を使用せず、クラフト紙などの安価な紙材で筒状に形成した保護筒部22で商品束Xの外周面を被うことにより、組立容器のコストを軽減すると共に容器の軽量化を図ることができて大変経済的である。
保護筒部22は、前記したごとく、未晒クラフト紙の端部を接着して筒状に形成して書籍などの商品束Xの外側を覆うことにより、搬送中に外側からの衝撃などから内部に位置する書籍などの商品束Xが破損するのを防止できる。また、書籍などの商品束Xの周面には搬送中に汚れや埃が付着するのを防止し、疵、汚れの付着などによる不良品の発生を防止して商品束の返品による歩留りを向上させることができる。
前記した梱包材料の他に、梱包する商品、商品の強度、水濡れ、油汚れや、予算などの変更に対して紙材を変更することができる。下記のa〜hの加工紙は梱包材料、特に、保護筒部にも使用することができる。
a、水分に対して撥水加工した耐水紙。
b、脂分に対して対油加工した耐油紙。
c、ポリプロピレンラミネート加工紙。
d、ポリエチレンラミネート加工紙。
e、レジャシートのベースが紙の場合に、紙をベースにして糸や化成品のヒモサンドイッチにした加工紙。
f、ダンボールの一種で片面ダンボール(ダングリ)といわれる紙材。
g、ダンボールの一種で両面ダンボール(両面ダングリ)といわれる紙材。
組立容器1で配送する商品束Xの外側全体を包装するため、商品束Xの中身が判らなくなるのを防止するために、組立容器1の第1、2カバー板2a、12aの平坦部2a、12aに窓部23を設け、該窓部の開閉部29に設けたつまみ部28で開閉して商品を容易に確認して、商品の誤配送を防止又は4できる。
さらに、前記カバー板2の表面に、商品束X、例えば、書籍束の種類または名称、送り先、送り主及び連絡先などを記載する表記欄31を有した宛名ラベル30を貼着することにより、梱包した商品の商品束Xの誤配送を防止することができる。
1 組立容器
2a,2b 第1カバー板
3a,3b 平坦部
4 底折目
5 鍔部
6 切止部
7 切込線
12a,12b 第2カバー板
13a,13b 平坦部
14 底折目
15a 短尺鍔部
15b 長尺鍔部
16 折目
17 折曲帯部
18 差込下切目
18a 切止部
18b 差込口
19 横切込目
20 差込上切目
20a 切止部
20b 差込口
22 保護筒部
23 窓部
24 折目
25 ミシン目
26 切止部
27 折目
28 摘み部
29 開閉部
30 宛名ラベル
31 表記欄
33 バンド
X 商品束

Claims (9)

  1. 方形に組み合わせたせて形成した商品束(X)の上下に合致させる平坦部(3、13)の周縁に底折目(4、14)を介して外側に鍔部(5、15)を一体に形成したダンボールなどの紙材からなる一対の第1カバー板(2a、2b)又は第2カバー板(12a、12b)と、
    前記商品束(X)の外周径と高さに合わせたクラフト紙やライナー紙などの紙材の端部を接着して筒状に形成した保護筒部(22)とからなり、
    第1カバー(2b)又は第2カバー(12b)の平坦部(3b)又は(13b)に位置した前記商品束(X)の周面に保護筒部(22)を被せ、該商品束(X)の上面に第1,2カバー板(2a、12a)の平坦部(3a、13a)を被せた一対のカバー板(2a、2b)、(12a、12b)及び保護筒部(22)を結束バンド(33)を用いて十字状に環回梱包してなることを特徴とする配送用組立容器。
  2. 前記第2カバー板(12a、12b)は、平坦部(13a、13b)の周縁に設けた複数の底折目(14)を介して左右方向に長尺鍔部(15b)と、左右方向に短尺鍔部(15a)をそれぞれ一体に形成し、前記短尺鍔部(15a)の両端を長手方向に延伸させた折曲帯部(17)を前記底折目(4)の延長上に設けた折目(16)を介して帯状に形成し、該折曲帯部下辺の任意個所に差込下切目(18)をそれぞれ設け、前記長尺鍔部(15b)の両端で、前記短尺鍔部(15a)と接する下辺に横切目(19)を設けて前記短尺鍔部(15a)と長尺鍔部(15b)を折曲可能に形成し、前記長尺鍔部(15b)の上辺の前記短尺帯片(15a)に設けた差込下切目(18)と合致する位置に差込上切目(20)をそれぞれ設けてなることを特徴とする請求項1記載の配送用組立容器。
  3. 前記第2カバー板(12a,12b)の周縁に設けた短尺鍔部(15b)と長尺鍔部(15a)に連結して設けた折曲帯部(17)にそれぞれ設けた差込下切目(18)および差込上切目(20)の内端にそれぞれ切止部(18a,20a)を設けると共に、前記両切目の入口部に差し込みを容易にする差込口(18b、20b)をそれぞれ設けてなることを特徴とする請求項2記載の配送用組立容器。
  4. 前記第1カバー板(2a、2b)は、底折目(4)の各交差部に設けた切止部(6)と、第1カバー板(2a、2b)の外周辺の交差部との間に切目線7を設け、各鍔部5を折り曲げて箱状に形成してなることを特徴とする請求項1記載の配送用組立容器。
  5. 前記第1カバー板(2a、2b)に設けた底折目(4)は、前記商品束(X)のサイズ及び数量に合わせて折曲可能な底折目を並行に設けてなることを特徴とする請求項1又は4記載の配送用組立容器。
  6. 前記第1、2カバー板(2a、12a)は、平坦部(3a、13a)の任意個所に開閉可能な窓部(23)を設けなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1記載の配送用組立容器。
  7. 第1,2カバー板(2a、12a)の平坦部(3a、13a)に設けた前記窓部(23)は、方形であって一辺に折目(24)、他の三辺にミシン目(25)を設けて開閉部(29)を形成し、該開閉部の任意個所に摘み部(28)を設けてなることを特徴とする請求項6記載の配送用組立容器。
  8. 前記第1、2カバー板(2a、12a)の平坦部(3a、13a)に、弱粘性接着剤を裏面に塗布した剥離可能な宛名ラベル(30)を、貼着可能に設けてなることを特徴とする請求項1,2,4、6のいずれか1記載の配送用組立容器。
  9. 前記宛名ラベル(30)は、配送する商品束(X)の種類または名称、送り先、送り主および連絡先などを記載する表記欄(31)を設けてなることを特徴とする請求項8記載の配送用組立容器。
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