JP3198963U - 放射線遮蔽効果を有する車両荷台 - Google Patents

放射線遮蔽効果を有する車両荷台 Download PDF

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【課題】放射線遮蔽用シートを用いて放射線遮蔽効果を有する車両荷台を提供する。【解決手段】車両荷台の前面、後面、側面、床面、及び天蓋において、必要な遮蔽量に応じた数量の放射線遮蔽用シートを取り付ける。車両荷台の前面、後面、及び側面においては、放射線遮蔽用シートを用いて、剛性が高い放射線遮蔽体1を作成する。放射線遮蔽体1は、格子状の金属枠4を2つ用いて、遮蔽量に応じて必要となる数量の放射線遮蔽用シート2を挟み込む。金属枠4は放射線遮蔽用シート2を挟みこめる形状であればよく、放射線遮蔽用シート2の周縁に沿った矩形状の枠でもよい。【選択図】図1a

Description

本考案は、除染によって発生した除去土壌等を運搬するために必要な、放射線遮蔽効果を有する車両荷台に関する。
現在、放射線で汚染された場所でいわゆる除染作業が行われている。除染によって発生した除去土壌等は、運搬車等によって仮置場等に運搬される。除去土壌を収集・運搬する際には、除去土壌に含まれる放射性物質が人の健康や生活環境に被害を及ぼすことを防ぐため、安全対策が求められる。これに関して、平成23年に環境省より「除去土壌の収集・運搬に係るガイドライン」を含む「除染関係ガイドライン」が策定された。本ガイドラインでは主に、除去土壌の積込みや荷降ろし、運搬の際に、放射性物質が飛散したり流出したりしないようにすること、収集・運搬している除去土壌からの放射線による公衆の被ばくを抑えることが求められ、それに伴い運搬車の放射線防護の要件も策定された。すなわち、除去土壌等を運搬するトラック等の運搬車の荷台は、ガイドラインに則り適切に放射線を遮蔽する必要がある。このように放射線遮蔽のニーズが高まるにつれて、様々な会社が放射線遮蔽用シートを製造販売している。例えば放射線遮蔽用シートとしては、特許文献1に示すものがある。
特許第4757649号
しかしながら、市販の放射線遮蔽用シートは加工容易性を目的として作成されたものが多いため一般的には剛性が低く、また溶接して取り付けられる程度の耐熱性を有していないため、車両荷台への取り付けが難しい。放射線遮蔽用シートを袋状にして車両荷台全体を覆うことも考えられるが、必要となるシートの大きさや強度を考慮すると、実現は難しい。また一般的な車両荷台の製造方法との相違点が多く、放射線遮蔽効果を要しない車両荷台と並行して製造するのは、現実的ではない。一方、放射線遮蔽板も市販されているが、放射線遮蔽用シートと比較して重量が大きく、重量制限のある車両荷台への取り付けには適しておらず、さらに高価であるため、現実的に車両荷台への取り付けを行うのは難しい。
本考案は、かかる状況に鑑み、市販の放射線遮蔽用シートを用いて放射線遮蔽効果を有する車両荷台を提供する。
上記の課題は以下の特徴を有する本考案によって解決される。すなわち本考案の一態様としてのトラック用荷台は、放射線遮蔽効果を有するトラック用荷台であって、トラック用荷台の底面を形成する矩形状の床部と、上記底面上の左右の周縁近傍において上記底面に対して垂直に取り付けられた矩形状の側面壁と、上記底面上の前方の周縁近傍において上記底面に対して垂直に取り付けられた矩形状の前面壁と、上記底面上の後方の周縁近傍において上記底面に対して垂直に取り付けられた矩形状の後面壁と、上記前面壁、上記後面壁及び上記側面壁の外壁のうち少なくとも1つの外壁において、少なくとも上記底面と接触する下縁以外の周縁に沿って突出するように取り付けられた外壁フレームと、上記少なくとも1つの外壁の下にある上記床部の縁に取り付けられた床部フレームと、上記外壁フレーム及び上記床部フレームを含む矩形フレームに囲まれた上記少なくとも1つの外壁上に配置された放射線遮蔽効果を有する物質を含む放射線遮蔽部材と、上記矩形フレーム及び上記放射線遮蔽部材を覆うように取り付けられたカバー材と、を備えるトラック用荷台である。
本考案の一態様として、上記床部フレームは、上記床部フレームの外面が、上記外壁フレームの外面と同一平面上となるように取り付けられる。当該態様によれば、カバー材により放射線遮蔽部材をさらに密閉して配置することができる。
本考案の一態様としてのトラック用荷台は、配置された上記放射線遮蔽部材を上から押さえる補強材を備え、上記補強材は、上記矩形フレームの対辺間を連結するように、かつ上記矩形フレームの外面と上記補強材の外面が同一平面上となるように上記矩形フレームに取り付けられる。当該態様によれば、放射線遮蔽部材をさらに固定して取り付けることができる。
本考案の一態様としての放射線遮蔽部材は、繊維及び樹脂を含み放射線遮蔽効果を有する物質を含有する放射線遮蔽用シートを、一対の金属枠間に挟み込み、かつ上記金属枠及び上記金属枠に挟まれた上記放射線遮蔽用シートに固定具を貫通させて機械的に固定したものである。また本考案の一態様としての金属枠は格子状の金属枠である。これらの態様によれば、剛性の低い放射線遮蔽用シートを放射線遮蔽部材として使用することができる。
本考案の一態様としてのトラック用荷台は、上記側面壁の内壁に取り付けられる少なくとも1つの支柱を備える。当該態様によれば、荷台側面の側煽の強度を高めることができる。
本考案の一態様としてのトラック用荷台は、上記矩形フレームが取り付けられた外壁に対向する内壁を覆うように、上記荷台の内側に放射線遮蔽性を有する金属厚板を備える。当該態様によれば、放射線遮蔽部材により遮蔽できない恐れのある放射線も遮蔽することができる。
本考案の一態様として、上記前面壁に配置される上記放射線遮蔽部材は、上記後面壁及び上記側面壁に配置される上記放射線遮蔽部材に比して厚く構成される。当該態様によれば、荷台前面に面した運転席への放射線を最も多く遮蔽する構成とすることができる。
本考案により、一般的な車両荷台において市販の放射線遮蔽用シートを用いて放射線遮蔽効果を有する車両荷台を提供することができる。
本考案の1つの実施形態に係る放射線遮蔽体の正面図である。 本考案の1つの実施形態に係る放射線遮蔽体の側面図である。 本考案の1つの実施形態に係る放射線遮蔽体における固定具の拡大図である。 本考案の1つの実施形態に係るフレームが取り付けられたトラック荷台前面壁外側の正面図の概観を示す図である。 本考案の1つの実施形態に係るフレームが取り付けられたトラック荷台前面壁外側の斜視図の概観を示す図である。 本考案の1つの実施形態に係るトラック荷台前面壁外側への放射線遮蔽体取り付けの概要を示す図である。 本考案の1つの実施形態に係る放射線遮蔽体を取り付けたトラック荷台前面壁外側を示す図である。 本考案の1つの実施形態に係る放射線遮蔽体を取り付けたトラック荷台側面壁外側を示す図である。 図3cにおける断面A−A´の概略を示す図である。 図3cにおける断面B−B´の概略を示す図である。 本考案の1つの実施形態に係るトラック荷台床面を前後方向で切断したときの断面の概略を示す図である。 本考案の1つの実施形態に係るトラック荷台床面を車幅方向で切断したときの断面の概略を示す図である。 本考案の1つの実施形態に係る荷台床面全体概要を示す図である。 本考案の1つの実施形態に係る放射線遮蔽用シートを取り付けた天蓋を示す図である。 本考案の1つの実施形態に係る箱型荷台を有するトラックの外観を示す図である。
[概要]
これより図面を参照して、本考案に係る放射線遮蔽効果を有するトラック用荷台について説明する。一般的なトラックは、その後部に箱型のトラック用荷台を搭載する。本考案においては、このような一般的なトラックに使用されるトラック用荷台を用いる。本実施例においてはトラック用荷台について説明するが、その他の車両荷台に対しても実施することができる。
[放射線遮蔽体の作成]
本考案においては、トラック用荷台の放射線遮蔽のために市販の放射線遮蔽用シート等の放射線遮蔽部材を用いる。例えば放射線遮蔽用シートとしては、高強力ポリエステル繊維織物(補強層)と特殊無機化合物含有樹脂(ラミネート層)で構成されるユニチカ(登録商標)製の放射線遮蔽防水シートを用いる。当該放射線遮蔽防水シートの物性は、例えば、幅130cm、重量3700g/m2、厚み2.0mm、引張強力(縦)1853N/3cm、引張強力(横)1545N/3cm、切断伸度(縦)18.1%、切断伸度(横)30.8%、引裂強力(縦)147N、引裂強力(横)203Nである。また当該放射線遮蔽防水シートを用いたGe半導体検出器によるCs137及びCs134の遮蔽効果は、以下の通りである。
荷台の積荷の放射線を遮蔽するために、トラック用荷台の前面、後面、側面、床面、及び天蓋において必要とされる遮蔽量に応じて必要となる数量の放射性遮蔽性シートを取り付ける。上記遮蔽効果を考慮すると、例えば前面に10枚、後面に5枚、側面に5枚、床面に3枚、天蓋に2枚の放射線遮蔽用シートを使用する。前面に放射線遮蔽用シートを多く使用するのは、荷台の前面が運転席に面しているためである。しかし前述の通り上記放射線遮蔽用シートは剛性が低く、また溶接して取り付けられる程度の耐熱性を有していないため、トラック用荷台への取り付けが難しい。そのため少なくとも前面、後面、及び側面においては、当該放射線遮蔽用シートを用いて剛性が高い放射線遮蔽体を以下の通り作成する。床面及び天蓋においては、後述の通り、構造上放射線遮蔽用シートのまま取り付けられうるため、必ずしも以下の放射線遮蔽体は必要とならない。
図1aに1つの実施形態に係る放射線遮蔽体1の正面図を示す。図1aに示す格子状の金属枠4を2つ用いて、遮蔽量に応じて必要となる数量の放射線遮蔽用シート2を挟み込む。金属枠4は放射線遮蔽用シート2を挟みこめる形状であればよく、放射線遮蔽用シート2の周縁に沿った矩形状の枠でもよい。金属枠4は、例えば鉄製の金属が使用される。
図1bに1つの実施形態に係る放射線遮蔽体1の側面図を示す。前述の通り2つの金属枠4で放射線遮蔽用シート2を挟んだまま、図1bに示すようにボルト等の固定具6により金属枠4を固定することで放射線遮蔽体1を作成する。固定方法については、拡大図の図1cに示すように、固定具6を放射線遮蔽用シート2に貫通させて2つの金属枠4に機械的に固定することにより行う。固定具6は、図1a、図1bに示すように、複数箇所に取り付ける。このように金属枠4と放射線遮蔽用シート2を一体とすることで、トラック用荷台へ取り付けるのに十分に高い剛性を有する放射線遮蔽体1を作成することができる。結果的に当該放射線遮蔽体1は、市販されている放射線遮蔽板と比較して軽く、そして安価に作成することができる。
[放射線遮蔽部材の取り付け]
最初に本考案において使用するトラック用荷台について説明する。トラック用荷台には、上方が開放された無蓋の荷台、屋根を備え周囲が密閉された6面体の箱型荷台等がある。一般的な箱型荷台はアルミニウム、鉄又はステンレスなどを材料とし、内側も外側も実質的に平坦な壁面を有する。また通常は、荷台側面の側煽にはベースの鉄板を取り付けるとともに、さらに荷台の強度を高めるために、その側煽の外側に縦桟が取り付けられる。内側は砂利等の荷物を収容するため、実質的に平坦な壁面である。本考案においては、放射線遮蔽体を外側から取り付けるため、縦桟を内側に取り付け、荷台側面の外側壁面を平らにした。ここで当該荷台の積荷の対象が汚染土壌の入った袋(フレキシブルコンテナ)であるため、内側に縦桟を取り付けることは問題とならない。なお本考案においては、運搬物の性質に鑑み、錆防止の観点から、箱型荷台の材料にステンレスを用いるのが好ましい。
ここで放射線遮蔽体を外側から取り付けるための箱型荷台の製造方法について説明する。最初に通常のトラックと同様に、矩形状の床部をつくる。当該床部は、箱型荷台の実質的に平坦な底面を形成する。当該底面上にはベースとなる床板を取り付ける。続いて箱型荷台の前面壁、後面壁、及び側面壁を形成するベースとなる矩形状の外板を底面に対して略垂直方向に取り付ける。これらの外板は、底面上の周縁に取り付けてもよいが、好ましくは底面上の周縁よりも少し内側に取り付ける。これは、後述するように、放射線遮蔽体を配置する空間を確保するためである。したがって、側面壁は底面の左右の周縁近傍において、周縁に沿って略平行に、かつ底面に対して略垂直に外板を取り付けることで形成される。同様に、前面(後面)壁は底面の前方(後方)の周縁近傍において、周縁に沿って略平行に、かつ底面に対して略垂直に外板を取り付けることで形成される。前面壁、後面壁、及び側面壁を形成する外板は、実質的に同じ高さを有するように取り付ける。前面壁、後面壁、及び側面壁を形成する外板内側においては、前面壁、後面壁、及び側面壁に取り付けられた放射線遮蔽体が床面との隙間において遮蔽できない放射線を遮蔽するため、床板上に放射線遮蔽材を取り付ける。また荷台の強度を高めるために、外板内側の上部と下部に外板枠を取り付け、当該外板枠を連結するように前端と後端には支柱を取り付け、外板内側の前後端以外の部分には一定の間隔を置いて中支柱を取り付ける。なお外板枠は、例えばコの字状の鋼材等であり溶接により取り付けられる。なお、錆防止の観点から床板、外板、外板枠、支柱及び中支柱にはステンレスを用いるのが好ましい。天蓋については、後述する。
前面壁外側への放射線遮蔽体1の取り付けについて説明する。まず放射線遮蔽体1を取り付けるために、実質的に平坦な外板10へフレーム8を取り付ける。前面壁外側へフレームを取り付けた正面図、斜視図の概観をそれぞれ図2a、図2bに示す。これらの図に示す通り、前面壁外側の上縁にフレーム8−1を、左右の縁にフレーム8−2を取り付ける。下縁に関しては、前述の通り床部を外板より少し突出させているため、床部にフレーム8−3を取り付ける。好ましくは、フレーム8−1、フレーム8−2、及びフレーム8−3の外面は、実質的に同一平面上である。また好ましくは、これらフレームは例えばスチール等の折り曲げた鋼材であって、溶接によって取り付ける。
図3aは、前面壁外側への放射線遮蔽体1取り付けの概要を示す図である。図3aに示すように、フレーム取り付けにより形成された凹部へ、放射線遮蔽体1を配置する。したがって、放射線遮蔽体1は、形成される凹部を覆う大きさであることが好ましい。同様に図3aに示すように、配置した放射線遮蔽体1を転倒させないようにするために、放射線遮蔽体の上から補強材12の鋼材を取り付ける。補強材12はフレーム8の対辺間を連結するように取り付けて、放射線遮蔽体1を凹部から出ないようにする。例えばフレーム8−1とフレーム8−3を連結するように取り付ける。なお補強材12は溶接によって取り付けるが、補強材12の少なくとも1箇所を予め金属枠4に溶接して取り付けておくことで、放射線遮蔽体1の配置を円滑に行うことができる。また、補強材12の外面がフレーム8の外面と実質的に同一平面上になるように、補強材12を取り付ける。続いて図3aに示すように、フレーム8と補強材12をアルミニウム平板等のカバー材14にて覆い、カバー材14の上からフレーム8にポップリベット等の固定部材16を貫通させて固定する。このようにカバー材14で覆うため、フレーム8と補強材12の外側表面が実質的に同一平面上であることが好ましい。なお放射線遮蔽体1の代わりに他の放射線遮蔽部材を用いる場合において、補強材12を取り付けず、直接カバー材で覆うこともできる。
図3bは、放射線遮蔽体1を取り付けた前面壁外側を示す。説明のため、荷台前面壁外側の左側半分のみ、固定部材16により取り付けられたカバー材14を示す。また後面壁外側への放射線遮蔽体1の取り付けについては、前面壁外側への取り付けと同様である。
図3cは、放射線遮蔽体1を取り付けた側面壁外側の前半分を示す。説明のため、荷台側面壁外側の前側半分のみ、固定部材16により取り付けられたカバー材14を示す。図3cに示す通り、前面壁の外側とほとんど同様の構成であるが、側面壁の周縁以外に、高さ方向に延びるフレーム8−4を取り付ける点で異なる。フレーム8−4は、好ましくは側面壁における長手方向の中央付近に取り付ける。これは、側面壁の長手方向の長さが前面壁の長手方向の長さと比較して大きく、側面壁の長手方向の長さに対応した放射線遮蔽体を作成し、また配置するのは困難であるためである。
さらに図3cにおける断面A−A´、B−B´の概略を図3d、図3eにそれぞれ示す。図3d、図3eに示す通り、放射線遮蔽体1は、フレーム8により形成された空間内において、前面壁外板10の外壁と補強材12によって挟まれて支持されている。図3dでは、放射線遮蔽体1は、フレーム8−1及びフレーム8−3に囲まれた空間内において支持されているのが確認できる。また側面壁と底面との間において放射線遮蔽体1ではカバーできない放射線を遮蔽するために、床板18上に放射線遮蔽材20が取り付けられ、側面壁外板10の上部と下部に外板枠22が取り付けられ、外板枠22の間に支柱24(中支柱を含む)が取り付けられているのが確認できる。上部の外板枠22は踏み板としても使用されうる。図3eでは、放射線遮蔽体1は、フレーム8−2及びフレーム8−4に囲まれた空間内において支持されているのが確認できる。また側面壁と後面壁との間及び側面壁のフレーム8−4において放射線遮蔽体1ではカバーできない放射線を遮蔽するために、放射線遮蔽材20が取り付けられ、側面壁外板10の内側に支柱24及び中支柱24が取り付けられているのが確認できる。放射線遮蔽材20は、放射線遮蔽性を有する金属厚板であって、例えばステンレスフラットバーである。
荷台床面への放射線遮蔽シート2の取り付けについて説明する。好ましくは、荷台床面においては、放射線遮蔽体1は用いずに放射線遮蔽用シート2をそのまま使用する。図4aは、床面を前後方向で切断したときの断面の概略図を示すものであり、その取り付けの全体概要を示している。まず実質的に平坦な床板18上に、車幅方向と略平行方向に延びる補強材26を取り付ける。続いて補強材26と前面壁外板若しくは後面壁外板の下部にある外板枠22、又は補強材26間に形成される溝に放射線遮蔽用シート2を配置し、上からベニヤ板等の受け板28により覆う。図4bは、同様に床面を前後方向で切断したときの断面の概略図を示すものであるが、さらに受け板28と補強材26(図示せず)の上へステンレス等の金属製のプレート板30を配置し、溶接により取り付ける。受け板28の存在により、放射線遮蔽用シート2は溶接による損傷を受けない。プレート30溶接後の床面全体の様子を図4cに示す。
荷台天蓋への放射線遮蔽シート2の取り付けについて説明する。1つの実施形態としての天蓋32は、図5に示すように、側面壁上方に設置された天蓋開閉機構34により開閉可能な天蓋である。ただし本考案におけるトラック用荷台は、屋根を備え周囲が密閉された6面体の箱型荷台及び上方が開放された無蓋の荷台を含むことに留意する。図5に示す天蓋32は閉まっている状態であるが、天蓋32は左右の蓋で分離されており、各蓋は車幅方向に延びる横桟(図示せず)により連結される。なお天蓋32が開く際には、天蓋32は左右の側面壁の外側に収納されるように構成される。よって左右に分離した各蓋に放射線遮蔽用シートの取り付けを行うが、前述の通り、天蓋に必要な放射線遮蔽用シートの枚数は他箇所と比較して少ない。したがって、放射線遮蔽用シート2を直接天蓋32に固定することで取り付ける。具体的には、天蓋の車幅方向に延びる横桟に両面テープを付けることで放射線遮蔽用シート2を仮止めし、ポップ等の固定部材(図示せず)を貫通させて固定する。好ましくは、放射線遮蔽用シート2は、アルミニウム板等の金属板(図示せず)で挟んだものを取り付ける。
[荷台外観]
トラックの荷台は、前述の通り荷台の前面、後面及び側面がカバー材14で覆われているため、図6に示すように、通常のトラックと外観上相違ないことが確認できる。したがって本考案により、通常のトラックと同等の外観を確保しつつ、除染によって発生した除去土壌等を運搬するトラック用荷台を提供することができる。
以上に説明してきた各実施例は、本考案を説明するための例示であり、本考案はこれらの実施例に限定されるものではない。例えば放射線遮蔽部材の取り付けは、箱型荷台のすべての面において実施するのが好ましいが、本考案は、少なくとも箱型荷台の前面、後面及び側面のうち少なくとも一面に放射線遮蔽部材を取り付けたものを含む。すなわち本考案は、その要旨を逸脱しない限り、種々の形態で実施することができる。
1 放射線遮蔽体
2 放射線遮蔽用シート
4 金属枠
6 固定具
8 フレーム
10 外板
12 補強材
14 カバー材
16 固定部材
18 床板
20 放射線遮蔽材
22 外板枠
24 支柱
26 補強材
28 受け板
30 プレート板
32 天蓋
34 天蓋開閉機構

Claims (8)

  1. 放射線遮蔽効果を有するトラック用荷台であって、
    トラック用荷台の底面を形成する矩形状の床部と、
    前記底面上の左右の周縁近傍において前記底面に対して垂直に取り付けられた矩形状の側面壁と、
    前記底面上の前方の周縁近傍において前記底面に対して垂直に取り付けられた矩形状の前面壁と、
    前記底面上の後方の周縁近傍において前記底面に対して垂直に取り付けられた矩形状の後面壁と、
    前記前面壁、前記後面壁及び前記側面壁の外壁のうち少なくとも1つの外壁において、少なくとも前記底面と接触する下縁以外の周縁に沿って突出するように取り付けられた外壁フレームと、
    前記少なくとも1つの外壁の下にある前記床部の縁に取り付けられた床部フレームと、
    前記外壁フレーム及び前記床部フレームを含む矩形フレームに囲まれた前記少なくとも1つの外壁上に配置された放射線遮蔽効果を有する物質を含む放射線遮蔽部材と、
    前記矩形フレーム及び前記放射線遮蔽部材を覆うように取り付けられたカバー材と、を備えるトラック用荷台。
  2. 前記床部フレームは、前記床部フレームの外面が、前記外壁フレームの外面と同一平面上となるように取り付けられる、請求項1に記載のトラック用荷台。
  3. 前記トラック用荷台は、配置された前記放射線遮蔽部材を上から押さえる補強材を備え、前記補強材は、前記矩形フレームの対辺間を連結するように、かつ前記矩形フレームの外面と前記補強材の外面が同一平面上となるように前記矩形フレームに取り付けられる、請求項2に記載のトラック用荷台。
  4. 前記放射線遮蔽部材は、繊維及び樹脂を含み放射線遮蔽効果を有する物質を含有する放射線遮蔽用シートを、一対の金属枠間に挟み込み、かつ前記金属枠及び前記金属枠に挟まれた前記放射線遮蔽用シートに固定具を貫通させて機械的に固定したものである、請求項1から3のいずれか1項に記載のトラック用荷台。
  5. 前記金属枠は格子状の金属枠である、請求項4に記載のトラック用荷台。
  6. 前記トラック用荷台は、前記側面壁の内壁に取り付けられる少なくとも1つの支柱を備える、請求項1から5のいずれか1項に記載のトラック用荷台。
  7. 前記トラック用荷台は、前記矩形フレームが取り付けられた外壁に対向する内壁を覆うように、前記荷台の内側に配置される放射線遮蔽性を有する金属厚板を備える、請求項1から6のいずれか1項に記載のトラック用荷台。
  8. 前記前面壁に配置される前記放射線遮蔽部材は、前記後面壁及び前記側面壁に配置される前記放射線遮蔽部材に比して厚く構成される、請求項1から7のいずれか1項に記載のトラック用荷台。
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