JP3198713U - スライダー用装着具を備えたスライダー - Google Patents

スライダー用装着具を備えたスライダー Download PDF

Info

Publication number
JP3198713U
JP3198713U JP2015002229U JP2015002229U JP3198713U JP 3198713 U JP3198713 U JP 3198713U JP 2015002229 U JP2015002229 U JP 2015002229U JP 2015002229 U JP2015002229 U JP 2015002229U JP 3198713 U JP3198713 U JP 3198713U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slider
handle
mounting tool
mounting
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015002229U
Other languages
English (en)
Inventor
近藤 祐司
祐司 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK Corp
Original Assignee
YKK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YKK Corp filed Critical YKK Corp
Priority to JP2015002229U priority Critical patent/JP3198713U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3198713U publication Critical patent/JP3198713U/ja
Priority to TW105112328A priority patent/TWI568375B/zh
Priority to CN201610279462.0A priority patent/CN106108280B/zh
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/24Details
    • A44B19/26Sliders

Landscapes

  • Slide Fasteners (AREA)
  • Buckles (AREA)
  • Toys (AREA)

Abstract

【課題】複雑な構成にすることなく、引手に簡単に取り付けでき、引手を操作しない時の引手のぶらつきを軽減できるスライダー用装着具を備えたスライダーを提供する。【解決手段】スライダー11は、胴体17と、取付柱19と、引手部21とを有し、スライダー用装着具100が装着される。スライダー用装着具は、スリット孔59が形成される本体部51と、本体部に一端部がそれぞれ接続される一対の連結部53A,53Bと、一対の連結部の他端部に接続される押さえ部55とを有する。本体部51はスリット孔59に引手部21が挿通され、一対の連結部53A,53Bは引手部21と上翼部13との間から、取付柱19の上面まで湾曲して配置され、押さえ部55は、取付柱19の上面に配置される。引手部21は、上翼部13側へ倒伏する方向に付勢される。【選択図】図1

Description

本考案は、スライダー用装着具を備えたスライダーに関する。
衣服や鞄等に取り付けられるスライドファスナーは、ファスナーを開閉動作するスライダーに引手が連結される。この引手は、衣服を着用して運動したり、鞄を持ち歩いたりする際、揺れ動いて接触音を発生させる。例えば、スポーツウェアを着用してジョギングする場合、引手がリズムカルに揺動して耳障りな接触音が発生する。この接触音はジョギングをする人にとっては耳障りであるため、接触音の消音対策が採られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1においては、消音対策として、スライダーの一部にリング状の引手を取り付けている。この引手は、スライダーへの取付側とは反対側の自由端が、ファスナーエレメントやウェアの生地を押圧する。これにより、引手が弾むことが阻止され、接触音の発生を抑制する。また、特許文献2においては、消音対策として、柔軟性のある引手補助具を、引手に形成された取付孔や摘み孔を利用して取り付けている。これにより、引手の揺動が抑制される。
米国特許第5101538号明細書 特開2004−313517号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、引手が専用設計品であるため汎用性に乏しく、コスト高となる。特許文献2の構成では、引手補助具の形状が複雑であり、引手に取り付ける作業が煩雑になってしまう。また、引手補助具を引手に取り付けた状態では、スライダーから引手が浮き立つ傾向があり、引手を操作しない時には引手が邪魔になることがある。
本考案は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複雑な構成にすることなく、引手に簡単に取り付けでき、引手を操作しない時の引手のぶらつきを軽減できるスライダー用装着具を備えたスライダーを提供することにある。
本考案の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 互いに離間して平行配置される上翼部及び下翼部を有する胴体と、前記上翼部よりも上方に突出する取付柱と、前記取付柱に回動自在に取り付けられる引手部と、を有するスライドファスナー用のスライダーにスライダー用装着具が装着されてなる、スライダー用装着具を備えたスライダーであって、 前記スライダー用装着具は、スリット孔が形成される本体部と、前記本体部に一端部がそれぞれ接続される一対の連結部と、前記一対の連結部の他端部に接続される押さえ部と、を有し、
前記本体部は、前記スリット孔に前記引手部が挿通され、
前記一対の連結部は、前記引手部と前記上翼部との間から、前記取付柱の上面に向けて湾曲して配置され、
前記押さえ部は、前記取付柱の上面に配置され、
前記引手部は、前記連結部の弾性復元力によって前記上翼部側へ倒伏する方向に付勢されることを特徴とするスライダー用装着具を備えたスライダー。
(2) 前記引手部は、前記取付柱に回動自在に取り付けられる中間接続体と、前記中間接続体の前記取付柱とは反対側に回動自在に取り付けられる引手と、を有し、
前記本体部は、前記引手が前記スリット孔を抜け出し、前記中間接続体が前記スリット孔に収容された状態で装着されることを特徴とする(1)に記載のスライダー用装着具を備えたスライダー。
(3) 前記押さえ部は、前記取付柱の前記上面に架け渡す部分の一部に切り欠きを有することを特徴とする(1)又は(2)に記載のスライダー用装着具を備えたスライダー。
(4) 互いに離間して平行配置される上翼部及び下翼部を有する胴体と、前記上翼部よりも上方に突出する取付柱と、前記取付柱に回動自在に取り付けられる引手部と、を有するスライドファスナー用のスライダーにスライダー用装着具が装着されてなる、スライダー用装着具を備えたスライダーであって、
前記スライダー用装着具は、スリット孔が形成される本体部と、前記本体部に一端部がそれぞれ接続される一対の連結部と、前記一対の連結部の他端部に接続される押さえ部と、を有し、
前記本体部は、前記スリット孔に前記引手部が挿通され、
前記一対の連結部は、前記引手部の前記取付柱側の肩部と前記上翼部との間に配置され、
前記押さえ部は、前記取付柱の上面に配置され、
前記引手部が前記上翼部側に倒伏する方向に、弾性変形によって付勢されることを特徴とするスライダー用装着具を備えたスライダー。
(5) 前記押さえ部は、前記連結部よりも大きな肉厚に形成されたことを特徴とする(1)乃至(4)のいずれか一つに記載のスライダー用装着具を備えたスライダー。
(6) 前記本体部は、前記スリット孔の内部における前記引手部の挿入方向先方に、前記引手部を抜け止めする突き当て部を有することを特徴とする(1)乃至(5)のいずれか一つに記載のスライダー用装着具を備えたスライダー。
(7) 前記本体部と前記連結部と前記押さえ部は、一体成形されたことを特徴とする(1)乃至(6)のいずれか一つに記載のスライダー用装着具を備えたスライダー。
(8) シリコンゴム又はシリコン樹脂で成形されたことを特徴とする(1)乃至(7)のいずれか一つに記載のスライダー用装着具を備えたスライダー。
本考案のスライダー用の装着具を備えたスライダーによれば、スライダー用装着具を、複雑な構成にすることなく、引手に簡単に取り付けできる。そして、引手を操作しない時の引手のぶらつきを軽減でき、引手が邪魔になることがない。
本考案の実施形態を説明するための図で、スライドファスナー用スライダーと、このスライダーに装着されるスライダー用装着具と、を示す外観斜視図である (A)は装着具の表側の外観斜視図、(B)は装着具の裏側の外観斜視図である。 図2(A)に示す装着具のA−A線断面図である。 図3に示す装着具のB−B線断面矢視図である。 装着具が装着されたスライダーの外観斜視図である。 図5に示す装着具が装着されたスライダーの側面図である。 スライダーと、このスライダーに装着する装着具とを示す外観斜視図である。 装着具を示す外観斜視図である。 図8に示す装着具のC−C線断面図である。 図9に示す装着具のD−D線断面矢視図である。 スライダーに装着具を装着した状態を示すスライダーの外観斜視図である。 図11に示す装着具が装着されたスライダーの側面図である。
以下、本考案のスライダー用装着具を備えたスライダーの実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
<第1構成例>
図1は本考案の実施形態を説明するための図で、スライドファスナー用スライダー(以降は、単にスライダーと略称する)11と、このスライダー11に装着されるスライダー用装着具(以降は、単に装着具と略称する)100と、を示す外観斜視図である。一例として示す本構成のスライダー11は、図示しないファスナーエレメント(務歯)を隠す、隠しスライドファスナー用のスライダーである。
スライダー11は、互いに離間して平行配置される上翼部13及び下翼部15を有する胴体17と、上翼部13よりも上方に突出する取付柱19と、取付柱19に回動自在に取り付けられる引手部21と、を有する。
本明細書においては、スライダー11に関しては、スライダー11がファスナーエレメントに沿って移動する方向をスライド方向(X方向)、上翼部13及び下翼部15に平行な平面上で、スライド方向に直交する方向を幅方向(Y方向)、スライド方向と幅方向に直交する厚み方向を上下方向(Z方向)と称する。また、スライダー11のファスナーエレメントが分離する側を前側、ファスナーエレメントが噛合する側を後側、スライダー11の胴体17から取付柱19が突出する側を上側(表側)、その反対側を下側(裏側)と称する。また、引手部21に関しては、スライダー11の胴体17に倒伏された状態における、引手部21の板厚方向を上下方向(Z方向)とする。
スライダー11の胴体17は、下翼部15の幅方向両脇側に立設された一対の側壁23と、下翼部15の前側の幅方向中央部に立設された案内柱25を含んで構成される取付柱19と、を有する。一対の側壁23の上端には、それぞれ幅方向内側に屈曲された一対の上翼部13が形成される。この取付柱19は、上翼部13よりも下方のファスナーエレメントが通過する領域が案内柱25となっている。
胴体17は、前側において、一対の側壁23と各側壁23に対面する案内柱25との間に肩口27を有する。また、胴体17は、後側において、一対の側壁23における内側面同士の間に後口29を有する。これら肩口27、後口29は、ファスナーエレメント(図示略)を挿通させる通路となる。
取付柱19は、その上部に、スライド方向に沿った凹溝31が形成される。この凹溝31内に、一端部に係止爪33aを有するフック状の爪杵33が遊嵌される。爪杵33の基部には軸孔が穿設され、取付柱19を幅方向に貫通する支軸35が軸孔に挿通される。これにより、取付柱19は、支軸35を中心として爪杵33を回動可能に支持して構成される。
爪杵33の係止爪33aには、引手37が連結される中間接続体としてのクランパー39が取り付けられる。クランパー39は、爪杵33に連結される基端側取付軸41と、引手37に連結される先端側取付軸43とを有する。引手37は、長尺状の摘みであって、基端部には、クランパー39の先端側取付軸43を挿通する貫通孔45が形成される。
本スライダー11は、自動停止機構を備える。すなわち、爪杵33は、支軸35を挟んだ係止爪33aとは反対側の基部に、不図示の押圧部が形成される。この押圧部は、取付柱19内に設置された不図示のスプリングからの弾性反発力を受けて、胴体17の下翼部15から離反する向きに付勢される。
すると、爪杵33の係止爪33aは、支軸35を支点として下翼部15側に押下され、係止爪33aの先端が不図示のファスナーエレメントに係止される。この状態では、スライダー11のスライド方向の移動が阻止される。また、引手37が操作者によって牽引されると、爪杵33は、クランパー39を介して引き上げられ、係止爪33aの先端と不図示のファスナーエレメントとの係止が解除される。この状態では、スライダー11がスライド方向に移動自在となる。
上記スライダー11は、例えば、亜鉛合金、アルミニウム合金等の金属材料のダイカスト成形品、又は樹脂材料の射出成形品からなる。
次に、上記構成のスライダー11に装着される装着具100を説明する。図2(A)は装着具100の表側の外観斜視図、図2(B)は装着具100の裏側の外観斜視図である。図2(A),(B)に示すように、装着具100は、本体部51と、本体部51に一端部がそれぞれ接続される一対の連結部53A,53Bと、一対の連結部53A,53Bの他端部に接続される押さえ部55と、を有する。また、押さえ部55と本体部51との間には、一対の連結部53A,53Bにより囲まれた孔部57が形成される。
図3は図2(A)に示す装着具100のA−A線断面図、図4は図3に示す装着具100のB−B線断面矢視図である。
本体部51は、本体部51の底面51aと平行なスリット孔59が、孔部57側の側面58から本体部51の内部に向けて形成される。また、本体部51には、穴部61が底面51aから窪んで形成される。
本体部51は、スリット孔59の一方のスリット開口59aが側面58に開口し、他方のスリット開口59bが穴部61に開口する。つまり、スリット孔59は、側面58のスリット開口59aから穴部61まで本体部51を貫通して形成される。
押さえ部55は、連結部53A,53Bよりも大きな肉厚に形成される。図2(A)に示すように、この押さえ部55の幅方向中央部の孔部57側には、切り欠き56が形成される。
上記構成の装着具100は、射出成形又は圧縮成形により一体成形された柔軟な弾性体であり、例えば、ポリウレタン、シリコン、ポリエステル系エラストマー、ポリエーテル系エラストマー、合成ゴムなどの樹脂又は天然ゴム等からなる。装着具100の材料としては、特にシリコンゴムやシリコン樹脂が好適に用いられる。
スリット孔59は、引手部21が挿通可能に形成される。本構成の場合、スリット孔59の寸法は、本体部51が弾性変形することで、クランパー39がスリット孔59内に収容可能な上下方向及び幅方向の寸法にされる。また、穴部61は、本体部51が弾性変形することで、スリット孔59に挿通された引手37の先端が抜け出せる程度の大きさを有する。これらの孔部57、スリット孔59、穴部61は、金型成形時にスライドコア等により成形される。
図5は装着具100が装着されたスライダー11の外観斜視図である。装着具100は、図3の矢印P1で示される軌跡に沿って、操作者によってスライダー11に装着される。
ここで、装着具100の具体的な装着手順を図3,図5を参照して説明する。まず、引手37の先端を、孔部57の下側から上側に向けて挿入する。そして、孔部57から抜け出た引手37の先端を、スリット開口59aからスリット孔59に挿入し、スリット開口59bから穴部61に突き出す。次に、突き出た引手37の先端を、穴部61の下側へ引き出す。これにより、引手37はスリット孔59を通過し、クランパー39はスリット孔59内に挿入されたままの状態となる。次いで、押さえ部55を引き上げて、取付柱19の上面に押さえ部55を配置させる。この時、押さえ部55の幅方向中央部の孔部57側に形成される切り欠き56に、爪杵33が係止される。上記手順によって、装着具100がスライダー11に装着される。
次に、上記構成の装着具100がスライダー11に装着された場合の作用効果について説明する。図6は図5に示す装着具100が装着されたスライダー11の側面図である。
装着具100がスライダー11に装着された状態では、本体部51のスリット孔59内にクランパー39が挿入され、穴部61内に引手37の基端部が配置される。また、引手37の先端は、スリット孔59及び穴部61から抜け出た状態となる。本体部51の穴部61に形成された突き当て部61aに、引手37の基端の一部が突き当たることで、クランパー39が本体部51から抜け止めされる。
本体部51から延設される一対の連結部53B(53Aも同様)は、引手部21のクランパー39と上翼部13との間から、取付柱19の上面に向けて湾曲して配置される。また、押さえ部55は、取付柱19の上面に引き上げられて、取付柱19の上面に配置される。つまり、一対の連結部53A,53Bは、弾性変形により引き伸ばされた状態で配置され、クランパー39と上翼部13との間から取付柱19の上面までの範囲で湾曲している。したがって、押さえ部55には、連結部53A,53Bの引き伸ばしと湾曲とによって弾性復元力が付与される。
これにより、一対の連結部53A,53Bは、それぞれが生じる弾性復元力によって、クランパー39の基端側取付軸41を支点として、引手部21と本体部51を図中矢印F方向に付勢する。なお、クランパー39は、突き当て部61aによって本体部51から抜け止めされるため、一対の連結部53A,53Bの弾性復元力は、確実に本体部51に伝達される。
引手部21は、クランパー39が本体部51のスリット孔59に挿入され、引手37の基端が上記の連結部53A,53Bの弾性復元力を受けながら穴部61内に収容される。そのため、引手37とクランパー39は、本体部51により双方の相対変位が抑制され、本体部51と一体に変位する。したがって、引手部21は、連結部53A,53Bの弾性復元力によって、本体部51と共に図中矢印Fで示す上翼部13側へ倒伏する方向に付勢される。
装着具100がスライダー11に装着された状態では、引手部21が上翼部13側へ常に付勢されることで、引手部21が外力を受けてぶらつくことを抑制できる。その結果、ぶらつきによる接触音の発生を防止できる。また、引手部21は、下側の図示しないファスナーエレメント側に倒伏されるため、スライダー11を操作しない時には引手部21が邪魔になることがない。また、操作者がスライダー11をスライド動作させた後、引手37から手を離した際、引手部21が連結部53A,53Bの弾性復元力によって自動的にファスナーエレメント側に倒れる。このため、操作者は何ら意識することなく、引手部21をぶらつきが抑制される状態に保持できる。
この引手部21のぶらつきを抑制する図中矢印F方向の押し当て力は、連結部53A,53Bの弾性によって調整が可能である。例えば、連結部53A,53Bの厚みや形状を変更することや、異なる弾性定数の材料を用いることで弾性復元力を増減させ、押し当て力を最適に調整できる。
また、押さえ部55は、連結部53A,53Bよりも大きな肉厚に形成され、剛性を高めてある。そのため、取付柱19の上面との接触面圧が増加し、押さえ部55と取付柱19との当接面同士がずれにくくなる。更に、押さえ部55は、前述したように、取付柱19に架け渡す部分の一部に切り欠き56が形成されている。この切り欠き56が取付柱19の凹溝31内に遊嵌される爪杵33を係止することにより、押さえ部55と取付柱19との幅方向の位置ずれが防止される。よって、装着具100の幅方向への揺れが生じにくくなり、引手37を、スライダー11の幅方向中央に常に安定して保持できる。また、爪杵33が切り欠き56によって係止されることで、引手部21を操作しない時の爪杵33の係止爪33aによる自動停止機構が安定して保たれる。
なお、孔部57の大きさは、引手部21の挿入方向に直交する最大幅より狭くされる。これにより、一旦挿入された引手部21が装着具100から抜けにくくなり、装着具100の不用意な脱落や紛失等を未然に防止できる。
更に、本構成の装着具100は、構造が簡素であるため、スライダー11への装着が容易に行える。また、スライダー11に装着した状態のままでも、操作者が引手37を操作することにより、スライダー11の通常のスライド動作が可能である。そして、装着具100は、スライダー11より小さく且つ軽量であるため、スライダー11への装着状態であってもファスナー操作を邪魔することがなく、操作者が違和感を覚えることがない。
しかも、本構成の装着具100は、既存のスライダー形状に応じて成形することにより、各種スライダーへ容易に適用できる。また、装着具100は、全体が柔軟な弾性体により一体成形されるため、製造が容易である。その上、装着具100を装着させるスライダーが、規定のスライダー形状と若干の違いがあっても、装着具100自体が弾性変形することで、形状差を吸収できる。また、引手部21のぶらつきを軽減するために、ファスナー自体を専用のスライダーに変更する必要がない。上記より、本構成の装着具100によれば、高い汎用性と経済性を同時に得ることができる。
<第2構成例>
次に、本考案のスライダー用装着具の第2構成例を説明する。
図7はスライダー71と、このスライダー71に装着する装着具200と、を示す外観斜視図である。
一例として示す本構成のスライダー71は、引手部73と、胴体77と、取付柱79とを有する。本構成のスライダー71は、スライダー11のスライド動作を制限する前述の係止爪33aのような自動停止機構を備えない、所謂、自由スライダーである。これに限らず、第1構成例のスライダーと同様に、自動停止機構を備えたスライダーであってもよい。
胴体77は、互いに離間して平行配置される上翼部81及び下翼部83と、上翼部81及び下翼部83の幅方向両縁部に、互いに近接する方向に突出する一対の側壁85と、を有する。
取付柱79は、上翼部81及び下翼部83を、胴体77の前側端部において連結する案内柱80(図12参照)を有する。取付柱79は、上翼部81より上方に突出して設けられ、開口部87が上翼部81より上方に形成される。この開口部87に、引手部73の取付軸89が挿入され、引手部73が回動自在に取付柱79に取り付けられる。
一対の側壁85は、不図示のファスナーエレメントの外側端部と摺接する。これにより、スライダー71の前側における取付柱79により、幅方向に分離されて形成される肩口27と、スライダー71の後側に形成される後口29は、ファスナーエレメントを挿通させる通路となる。
上記スライダー71は、例えば、亜鉛合金、アルミニウム合金等の金属材料のダイカスト成形品、又は樹脂材料の射出成形品から構成される。
次に、本構成のスライダー71に装着される装着具200について説明する。図8は装着具200を示す外観斜視図である。
装着具200は、本体部91と、本体部91に一端部がそれぞれ接続される一対の連結部93A,93Bと、一対の連結部93A,93Bの他端部に接続される押さえ部95と、を有する。また、押さえ部95と本体部91との間には、一対の連結部93A,93Bにより囲まれた孔部97が形成される。押さえ部95は、連結部93A,93Bよりも大きな肉厚に形成される。
装着具200は、シリコンゴムやシリコン樹脂等の熱可塑性樹脂、又は熱可塑性エラストマー等で形成される柔軟な弾性体である。この装着具200は、射出成形により一体に成形される。
図9は図8に示す装着具200のC−C線断面図、図10は図9に示す装着具200のD−D線断面矢視図である。
装着具200の本体部91は、本体部91の底面91aと平行なスリット孔99が孔部97側から形成される。また、本体部91の孔部97側とは反対側の端部には、スリット孔99と連通する連通孔101が形成される。スリット孔99は、引手部73が挿通可能に形成される。
図11は装着具200が装着されたスライダー71の外観斜視図である。装着具200は、図9の矢印P2で示される軌跡に沿って、操作者によってスライダー71に装着される。
ここで、装着具200の具体的な装着手順を図9、図11を参照して説明する。まず、引手部73の先端を、孔部97の下側から上側に向けて挿入する。そして、孔部97から抜け出た引手部73の先端を、スリット開口99aからスリット孔99に挿入し、スリット孔99内部における引手部73の挿入方向先方に形成された突き当て部103に突き当てる。次いで、押さえ部95を引き上げ、取付柱79の上面に押さえ部95を配置する。上記手順によって、装着具200がスライダー71に装着される。
次に、上記構成の装着具200がスライダー71に装着された場合の作用効果について説明する。図12は図11に示す装着具200が装着されたスライダー71の側面図である。
装着具200をスライダー71に装着した状態では、本体部91のスリット孔99内に引手部73の先端が挿通され、スリット孔59の突き当て部103に引手部73の先端が突き当たる。これにより、引手部73が本体部91から抜け止めされる。
本体部91から延設される一対の連結部93B(93Aも同様)は、引手部73の取付軸89側の肩部104と、上翼部81との間に配置される。また、押さえ部95は、取付柱79の上面に引き上げられて配置される。つまり、一対の連結部93A,93Bは、引手部73の肩部104の直下部分105から湾曲して、取付柱79の上面に向けて弾性変形により引き伸ばされる。そして、押さえ部95は、引き伸ばされ、湾曲された連結部93A,93Bの弾性復元力が付与された状態で、取付柱79の上面に配置される。
これにより、一対の連結部93A,93Bは、それぞれが生じる弾性復元力によって、引手部73の肩部104の直下部分105を支点として、本体部91を図中矢印F方向に付勢する。なお、引手部73は、突き当て部103によって本体部91から抜け止めされているため、一対の連結部93A,93Bの弾性復元力は、確実に本体部91に伝達される。
引手部73は、本体部91のスリット孔99に挿入されるため、引手部73は本体部51と一体に変位する。したがって、引手部21は、連結部93A,93Bの弾性復元力によって、本体部51と共に、図中矢印Fで示す上翼部81側へ倒伏する方向に付勢される。
引手部73が上翼部81側へ常に付勢されることで、引手部73が外力を受けてぶらつくことを抑制できる。その結果、前述した第1構成例と同様の作用効果が得られる。
更に、本構成によれば、引手部73がシンプルな構成であるため、装着具200をより簡単にスライダー71に取り付けできる。また、引手部73の先端は、装着具200の本体部91により覆われるため、引手部73や引手部73の周囲を傷付きから保護できる。
本考案は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本考案の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
上記各構成例においては、装着具を射出成形や圧縮成形により一体成形していたが、製法はこれに限らない。例えば、所望の弾性力が必要となる連結部を、本体部や押さえ部より剛性の高い材料又は低い材料にして、装着具を二色成形してもよい。その場合、装着具の形状変化を伴うことなく所望の弾性力が得られ、設計自由度を向上できる。また、柔軟な材料と腰のある材料とを選択的に用いることで、耐久性に優れた構成にできる。
また、連結部や押さえ部の表面を、エンボス加工やシボ加工等によって凹凸形状を付与してもよい。この場合、連結部や押さえ部のスライダーに対する滑り抵抗を調整でき、ずれの防止効果を高めることができる。
なお、押さえ部の肉厚は、連結部より大きな肉厚としたが、同じ厚さとしてもよく、連結部より薄くしてもよい。その場合、装着具の更なる小型化が図れる。
11,71 スライダー
13,81 上翼部
15,83 下翼部
17,77 胴体
19,79 取付柱
21,73 引手部
37 引手
39 クランパー(中間接続体)
51,91 本体部
53A,53B,93A,93B 連結部
55,95 押さえ部
59,99 スリット孔
100,200 スライダー用装着具
103 突き当て部
104 肩部

Claims (8)

  1. 互いに離間して平行配置される上翼部(13)及び下翼部(15)を有する胴体(17)と、前記上翼部(13)よりも上方に突出する取付柱(19)と、前記取付柱(19)に回動自在に取り付けられる引手部(21)と、を有するスライドファスナー用のスライダー(11)にスライダー用装着具(100)が装着されてなる、スライダー用装着具(100)を備えたスライダー(11)であって、
    前記スライダー用装着具(100)は、スリット孔(59)が形成される本体部(51)と、前記本体部(51)に一端部がそれぞれ接続される一対の連結部(53A,53B)と、前記一対の連結部(53A,53B)の他端部に接続される押さえ部(55)と、を有し、
    前記本体部(51)は、前記スリット孔(59)に前記引手部(21)が挿通され、
    前記一対の連結部(53A,53B)は、前記引手部(21)と前記上翼部(13)との間から、前記取付柱(19)の上面に向けて湾曲して配置され、
    前記押さえ部(55)は、前記取付柱(19)の上面に配置され、
    前記引手部(21)は、前記連結部(53A,53B)の弾性復元力によって前記上翼部(13)側へ倒伏する方向に付勢されることを特徴とするスライダー用装着具を備えたスライダー。
  2. 前記引手部(21)は、前記取付柱(19)に回動自在に取り付けられる中間接続体(39)と、前記中間接続体(39)の前記取付柱(19)とは反対側に回動自在に取り付けられる引手(37)と、を有し、
    前記本体部(51)は、前記引手(37)が前記スリット孔(59)を抜け出し、前記中間接続体(39)が前記スリット孔(59)に収容された状態で装着されることを特徴とする請求項1に記載のスライダー用装着具を備えたスライダー。
  3. 前記押さえ部(55)は、前記取付柱(19)の前記上面に架け渡す部分の一部に切り欠き(56)を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスライダー用装着具を備えたスライダー。
  4. 互いに離間して平行配置される上翼部(81)及び下翼部(83)を有する胴体(77)と、前記上翼部(81)よりも上方に突出する取付柱(79)と、前記取付柱(79)に回動自在に取り付けられる引手部(73)と、を有するスライドファスナー用のスライダー(71)にスライダー用装着具(200)が装着されてなる、スライダー用装着具(200)を備えたスライダーであって、
    前記スライダー用装着具(200)は、スリット孔(99)が形成される本体部(91)と、前記本体部(91)に一端部がそれぞれ接続される一対の連結部(93A,93B)と、前記一対の連結部(93A,93B)の他端部に接続される押さえ部(95)と、を有し、
    前記本体部(91)は、前記スリット孔(99)に前記引手部(73)が挿通され、
    前記一対の連結部(93A,93B)は、前記引手部(73)の前記取付柱(79)側の肩部と前記上翼部(81)との間に配置され、
    前記押さえ部(95)は、前記取付柱(79)の上面に配置され、
    前記引手部(73)が前記上翼部(81)側に倒伏する方向に、弾性変形によって付勢されることを特徴とするスライダー用装着具を備えたスライダー。
  5. 前記押さえ部(55,95)は、前記連結部(53A,53B,93A,93B)よりも大きな肉厚に形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のスライダー用装着具を備えたスライダー。
  6. 前記本体部(51,91)は、前記スリット孔(59,99)の内部における前記引手部(21,73)の挿入方向先方に、前記引手部(21,73)を抜け止めする突き当て部(61a,103)を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のスライダー用装着具を備えたスライダー。
  7. 前記本体部(51,91)と前記連結部(53A,53B,93A,93B)と前記押さえ部(55,95)は、一体成形されたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のスライダー用装着具を備えたスライダー。
  8. シリコンゴム又はシリコン樹脂で成形されたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のスライダー用装着具を備えたスライダー。
JP2015002229U 2015-05-07 2015-05-07 スライダー用装着具を備えたスライダー Active JP3198713U (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015002229U JP3198713U (ja) 2015-05-07 2015-05-07 スライダー用装着具を備えたスライダー
TW105112328A TWI568375B (zh) 2015-05-07 2016-04-20 With the slider with the installation of the slider
CN201610279462.0A CN106108280B (zh) 2015-05-07 2016-04-28 具有拉头用安装件的拉头

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015002229U JP3198713U (ja) 2015-05-07 2015-05-07 スライダー用装着具を備えたスライダー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3198713U true JP3198713U (ja) 2015-07-16

Family

ID=53673638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015002229U Active JP3198713U (ja) 2015-05-07 2015-05-07 スライダー用装着具を備えたスライダー

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP3198713U (ja)
CN (1) CN106108280B (ja)
TW (1) TWI568375B (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5101538A (en) * 1990-07-24 1992-04-07 Dieter William M Zipper pull
JP3599617B2 (ja) * 1999-10-29 2004-12-08 Ykk株式会社 スライドファスナー用スライダーの引手
JP3909491B2 (ja) * 2002-09-20 2007-04-25 Ykk株式会社 隠しスライドファスナー用スライダー
US20090077774A1 (en) * 2007-09-21 2009-03-26 Chi Ju Lee Slide fastener device having warning device
US8375528B2 (en) * 2009-12-01 2013-02-19 Ykk Corporation Water repellent slider cap for zippers
CN204245337U (zh) * 2014-11-21 2015-04-08 福建浔兴拉链科技股份有限公司 一种防摆动的螺旋轨道式象鼻拉头

Also Published As

Publication number Publication date
TW201639491A (zh) 2016-11-16
CN106108280B (zh) 2018-12-21
TWI568375B (zh) 2017-02-01
CN106108280A (zh) 2016-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8146211B2 (en) Slide adjuster for belt and buckle
WO2017183545A1 (ja) 係止具を備えたマスク
US7254871B2 (en) Cord lock holder with cord lock, and structure thereof
JP4628330B2 (ja) スライダーの引手
JP2006122233A (ja) 保持具
JP2004065953A (ja) カバー部材を備えたジッパー引手
EP1961325A2 (en) Slider for slide fastener
JP2012016516A (ja) マスクの締め紐長さ調整具およびマスク
JP6764883B2 (ja) バックル
WO2006055378A2 (en) Covered zipper pull assembly
JP5122150B2 (ja) 紐留め具
JP3198713U (ja) スライダー用装着具を備えたスライダー
CN110973781A (zh) 饰品用紧固部件、饰品用紧固件以及饰品
JP3166588U (ja) キャリーバッグに取付可能な鞄
WO2011016123A1 (ja) スライドファスナー
WO2017063195A1 (zh) 扣具
TW201420917A (zh) 帶體調整具
US20070277354A1 (en) Slide fastener
JP3158154U (ja) スライドファスナー開閉具
CN211776653U (zh) 一种拉带式内开扣手和包括该内开扣手的车门与车辆
JP2005211200A (ja) スライドファスナー用スライダー
JP2006204638A (ja) バックル
JPWO2011096424A1 (ja) 連結部材
JP3205204U (ja) スライドファスナー用スライダー
JP3126270U (ja) ナス環

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3198713

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150