JP3198184U - 漆調の斑模様を有する室内装飾製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】取扱いが簡単な化学塗料をスプレーガンで塗布する技術を用いて、低価格で短期間に高級感のある高品質の鏡面漆塗り調の装飾製品を提供し、また、塗装材と塗料比率を確定することで、耐候性を向上させ、所望の斑模様の柄、色合などを容易に実現することができる装飾製品を提供する。【解決手段】漆調の斑模様を有する室内装飾製品であって、下処理用塗料を基材上面に塗布して下処理塗膜を形成し、下処理塗膜上に耐候性アクリルタイル塗料を斑模様の凸凹状に塗布して第1の斑模様凸凹塗膜を形成し、第1の斑模様凸凹塗膜上にアクリルウレタン塗料を斑模様の凸凹状に塗布して第2の斑模様凸凹塗膜を形成し、第2の斑模様凸凹塗膜を研磨して、漆調の斑模様を形成する。第2の斑模様凸凹塗膜が、異なる色成分からなる複数の層からなるのが好ましい。【選択図】図1

Description

本考案は、化学塗料を用いて形成された漆調の斑模様を有する室内装飾製品に関するものである。
従来から、工芸品、美術品、家具、食器、その他の木質製品として、耐久性に優れ、深い質感のある漆製品が数多く知られている。これらの漆製品は、木質基材の表面に漆塗装を施したものであり、その漆塗装の方法としては、下地仕上げ塗り、中塗り、さらには上塗りという手順を数十工程以上費す伝統工芸的な漆塗りの方法が知られている。また、溜塗り漆として、色漆の上に透明漆を塗る方法も知られている。
このような漆塗りには色付け、あるいは透明漆塗りとして多様な手法があり、これらの漆塗りによって、何回も塗り重ねられた塗膜の持つ半透明性による深い質感が得られ、また、時間的経過による鏡面の変化もないという特徴が得られる。
このように、漆塗製品は、その優れた塗膜性能によって木質製品に質感と高級感とを与えるが、一方で、その塗装のための工程数は非常に数多く、熟練した職人が経験を活かして工程毎にじっくりと時間を掛け、分業体制で作業を行っており、優れた品質を維持しながら、生産性を向上させ、かつ、コストを低減させることは極めて困難であった。
また、漆は、その主成分であるウルシオールが多いほど良質とされるが、このウルシオールは、アレルギー性接触性皮膚炎(いわゆる「ウルシかぶれ」。)の原因となっているので、漆の塗布作業には注意を要する。また、塗布する漆液は、漆の木に傷を付けて分泌してくる樹液を採取しその樹液を精製したものを原材料としており、漆液そのものが高価なものが多い。
このような理由から、漆塗りを多様な木質製品に広く普及させることは難しく、工業的規模において漆製品を製造することは困難であった。
そこで、近年、漆を用いずに、下塗りされたフェノール樹脂生地に、ウレタン樹脂液、アルミニウム粉等を混合させた第1の塗料組成物をスプレーガンで霧状に吹き付けて第1の塗料層3を形成し、その上から、ウレタン樹脂液、アルミニウム粉等を混合させた第2の塗料組成物をスプレーガンで水滴状に吹き付けて第2の塗料層4を形成し、その上の必要な部分にシール材を塗ってシール層5を形成し、更に、全面にエナメル層6を形成した後、シール材を剥がすことで、シール材に覆われていた部分に立体調水滴模様を形成する方法(特許文献1参照。)や、鋼板を化成処理した後、電着塗装を施して焼付を行って電着塗膜を得、この塗膜状にアルミニウム粉を含むベースコートを塗装した後、カラークリヤを塗装焼き付けてうるし調塗膜を形成する方法(特許文献2参照。)が提案されている。
特許第3451209号 特許第2653218号
しかしながら、上記特許文献1に記載の方法は、単に、部分的に立体調模様を有する塗膜を形成することを課題としており、漆調の質感と高級感のある塗膜を形成することは課題としていないし、部分的な立体調模様の形成は、シール材の塗布と剥離という冗長的作業を伴っており、また、特許文献2には、ベースコート形成前処理として、自動車の車体用として用いられる電着塗装や中塗り塗装を行うことが記載されており、塗装設備が大掛かりで費用もかかるものと推量される。
本考案は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、取扱いが簡単な化学塗料をスプレーガンで塗布する技術を用いて、低価格で短期間に高級感のある高品質の鏡面漆塗り調の装飾製品を提供することを目的とする。
また、本考案は、塗料材と塗料材の色成分比率を確定することで、耐候性を向上させ、所望の斑模様の柄、色合などを容易に実現することができる装飾製品を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため、本考案は、漆調の斑模様を有する室内装飾製品であって、下処理用塗料を基材上面に塗布して下処理塗膜を形成し、該下処理塗膜上に耐候性塗料を斑模様の凸凹状に塗布して第1の斑模様凸凹塗膜を形成し、該第1の斑模様凸凹塗膜上にウレタン塗料を斑模様の凸凹状に塗布して第2の斑模様凸凹塗膜を形成し、該第2の斑模様凸凹塗膜を研磨して形成されていることを第1の特徴とする。
上記の目的を達成するため、本考案は、前記第2の斑模様凸凹塗膜が、異なる色成分からなる複数の塗膜層からなることを第2の特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、本考案は、前記斑模様の色柄は、前記第1の斑模様凸凹塗膜と前記第2の斑模様凸凹塗膜の凸凹形状に応じて決定されることを第3の特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、本考案は、前記斑模様の斑柄は、前記第2の斑模様凸凹塗膜の研磨によって決定されることを第4の特徴とする。
本考案によれば、伝統工芸品・既存の工芸品に及ばず、室内の様々な装飾可能な製品について、高級感のある高品質の鏡面漆調の塗膜を有する装飾製品を、低価格で、短期間に完成することができる。
また、本考案によれば、塗料材と塗料材の色成分比率を確定することで、従来の重ね塗りを大幅に改善して、耐候性を向上させ、所望の斑模様の柄、色合などを容易に実現することができる。さらに、天然の漆を使用しないので、塗装作業工程で漆に触れてかぶれるという心配がない。
本考案の実施形態における漆調の斑模様を有する室内装飾製品の形成工程のフローである。 本考案の実施形態における漆調の斑模様を有する室内装飾製品の形成工程途中の凸凹塗膜を説明する図である。 本考案の実施形態における漆調の斑模様を有する室内装飾製品の完成時の斑模様を説明する図である。
以下、好適な実施の形態を用いて本考案をさらに具体的に説明する。但し、下記の実施の形態は本考案を具現化した例に過ぎず、本考案はこれに限定されるものではない。
図1に、本考案の漆調の斑模様を有する室内装飾製品の形成工程のフローを示す。図2に、本考案の漆調の斑模様を有する室内装飾製品の形成工程途中の凸凹塗膜を示す。図3に、本考案の漆調の斑模様を有する室内装飾製品の完成時の斑模様を示す。
図1、図2、図3に示すように、本考案の漆調の斑模様を有する室内装飾製品の形成においては、まず、装飾可能な基材を準備し、加工表面の状態を確認後、吸い込み防止のための下処理を行う(ステップS1)。このとき、下処理用の塗料は、プライマーサーフェイサー(「プラサフ」ともいう。)100重量部に対し、ウレタンシンナー3重量部の割合とし、この下処理用の塗料を基材の上面に均一に塗布し、下処理塗膜1を形成する。塗布量は、平方尺当たり5gである。その後、下処理塗膜1が乾燥したら、番手(粒度)#180のサンドペーパーで研磨処理を行う。以下、「番手(粒度)」を省略して、単に「#180のサンドペーパー」のように記載する。
図2では、説明の便宜上、複層の塗膜の各々を露出して示しているが、実際には、全ての層が重ね塗りされて形成されている。
なお、装飾可能な基材は、木質材に限らず、塗料が付着するものであればよい。
次に、第1の斑模様凸凹塗膜形成工程を行う(ステップS2)。本工程では、スプレーガンを用いて、耐候性塗料のアクリルタイル塗料を下処理塗膜1上に斑模様で凸凹形状になるように吹き付け、第1の斑模様凸凹塗膜2を形成し、その後、8〜12時間かけて乾燥させる。
次に、第2の斑模様凸凹塗膜形成工程を行う(ステップS3)。本工程では、スプレーガンを用いて、ウレタン塗料としてアクリルウレタン塗料を第1の斑模様凸凹塗膜2上に斑模様で凸凹形状になるように吹き付け、第2の斑模様凸凹塗膜3を形成する。第2の斑模様凸凹塗膜3は、異なる色の塗料によって、4層の斑模様の凸凹形状をした塗膜で形成される。まず、黄色100重量部、白38重量部の割合のアクリルウレタン塗料で第1回目の下塗り吹き付け塗装を行い、第1の斑模様凸凹塗膜2上に第1の下塗り斑模様凸凹塗膜3aを形成する。乾燥後、赤100重量部、黄色110重量部の割合のアクリルウレタン塗料で第2回目の下塗り吹き付け塗装を行い、第1の下塗り斑模様凸凹塗膜3a上に第2の下塗り斑模様凸凹塗膜3bを形成する。乾燥後、黄色100重量部、白色35重量部、青10重量部の割合のアクリルウレタン塗料で第3回目の下塗り吹き付け塗装を行い、第2の下塗り斑模様凸凹塗膜3b上に第3の下塗り斑模様凸凹塗膜3cを形成する。乾燥後、黒100重量部の割合のアクリルウレタン塗料で、第4回目の下塗り吹き付け塗装を行い、第3の下塗り斑模様凸凹塗膜3c上に第4の下塗り斑模様凸凹塗膜3dを形成する。このように、第1の斑模様凸凹塗膜2に加え、4層の斑模様の凸凹形状の塗膜を形成することで、完成時に所望の色柄・斑柄を出すことができる。
ステップS3が完了し、第2の斑模様凸凹塗膜4が乾燥したら、まずは、第1の研磨工程を行う(ステップS4)。本工程では、#120、#180、#240、#320のサンドペーパーを順次用いて、ステップS3完了後の基材をムラ無く研磨する。この研磨工程では、斑模様の磨き出しが開始され、斑模様の柄決めが行われる。第1の下塗り斑模様凸凹塗膜3a、第2の下塗り斑模様凸凹塗膜3b、第3の下塗り斑模様凸凹塗膜3c、第4の下塗り斑模様凸凹塗膜3dが、それぞれ、不均一な厚さで斑模様の凸凹形状に形成されているため、研磨することで様々な斑柄を磨き出すことができる。
ステップS4完了後、サンディング(中塗り)塗装工程を行う(ステップS5)。本工程では、スプレーガンを用いて、主剤100重量部、硬化剤50重量部、シンナー50重量部の割合のアクリルウレタンサンディングシーラーを、2回塗装する。本工程は、装飾製品の安定塗布のため行うものである。
乾燥後、最終仕上げ研磨工程(ステップS6)を行う。本工程では、#240、#320、#400のサンドペーパーを順次用いて、研磨する。
ステップS6完了後、最終仕上げ塗装工程(ステップS7)を行う。本工程では、スプレーガンを用いて、主剤100重量部、硬化剤0重量部、シンナー3重量部の割合のアクリルウレタンクリヤーを塗装する。塗装完了後、乾燥したら、本考案の、漆調の斑模様を有する装飾製品4の完成である。本考案の斑模様は、小斑、中斑、大斑が主体であるが、斑模様は多様に変化させることができる。また、多色塗りであるため、多様な色彩を作り出すことができる。
本考案では、塗装材と塗料比率を確定したことにより、高級感のある高品質の鏡面漆調の塗膜を有する装飾製品を形成することができる。さらに、上述したように、塗膜の凸凹の程度、塗料の色合い、研磨深さに応じて、所望の斑模様の装飾製品を形成することができる。装飾製品としては、例えば、工芸品、建築物の内装材、フロアー・床柱・床の間・棚板・家具類・小物、公共施設のロビーの装飾製品等がある。
1 下処理塗膜
2 第1の凸凹塗膜
3 第2の凸凹塗膜
3a 第1の下塗り凸凹塗膜
3b 第2の下塗り凸凹塗膜
3c 第3の下塗り凸凹塗膜
3d 第4の下塗り凸凹塗膜
4 装飾製品(完成品の漆調斑模様)

Claims (4)

  1. 下処理用塗料を基材上面に塗布して下処理塗膜を形成し、
    該下処理塗膜上に耐候性塗料を斑模様の凸凹状に塗布して第1の斑模様凸凹塗膜を形成し、
    該第1の斑模様凸凹塗膜上にウレタン塗料を斑模様の凸凹状に塗布して第2の斑模様凸凹塗膜を形成し、
    該第2の斑模様凸凹塗膜を研磨して、漆調の斑模様が形成されている
    ことを特徴とする漆調の斑模様を有する室内装飾製品。
  2. 前記第2の斑模様凸凹塗膜が、異なる色成分からなる複数の斑模様凸凹塗膜層からなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の漆調の斑模様を有する室内装飾製品。
  3. 前記斑模様の色柄は、前記第1の斑模様凸凹塗膜と前記第2の斑模様凸凹塗膜の凸凹形状に応じて決定されることを特徴とする請求項2に記載の漆調の斑模様を有する室内装飾製品。
  4. 前記斑模様の斑柄は、前記第2の斑模様凸凹塗膜の研磨によって決定されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の漆調の斑模様を有する室内装飾製品。
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