JP3197817U - スピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー、及びハンドルキャップラインストッパーを備えたスピニングリール - Google Patents

スピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー、及びハンドルキャップラインストッパーを備えたスピニングリール Download PDF

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【課題】後付可能で且つ挟持力の確保できるハンドルキャップラインストッパーにおいて、より多くのスピニングリールに対して、可動部品に対する干渉を招来せず取着できるスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーを提供する。【解決手段】スピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー1は、ステンレス製のキャップ本体10と、該キャップ本体10に嵌装される同一形状の二本のエラストマー製リング部材2とを備えた構成である。前記キャップ本体10は、円筒状の側周壁10aを有する蓋状体であり、当該側周壁10aの外周面には、所定幅で溝部11が形成されている。当該溝部11の溝幅は、概ねエラストマー製リング部材2二本分の幅寸法を確保してある。また、キャップ本体10の開口側の内面には、雌螺子13が形成されている。【選択図】図2

Description

本考案は、スピニングリールのスプールに捲回されたライン(釣糸)の先端部を係止するためのラインストッパー及び当該ラインストッパーを備えたスピニングリールに関するものである。
釣用リールの保管時におけるラインの縺れを防止するために、従来、釣用リールの一部に一体的に取着してラインの先端部を係止するラインストッパー(釣糸係止装置)が考案されている。
ところで、現在普及している一般的な釣用リールとしては、ベイトリール、スピニングリール等がある。ベイトリールは、使用者がある程度慣れを要しないとバックラッシュを起こしやすい。このため、初心者から取り扱いがより容易なスピニングリールのニーズは高く、このようなスピニングリールに適合できるラインストッパーが求められている。
ここで、ラインストッパーの適合性の観点からすると、前記ベイトリールは、使用時における可動部の範囲がリール本体に対して比較的小さい構造であるため、ラインストッパーの取着箇所を確保し易い利点がある。
これに対して、スピニングリールは、本体の概ね半分以上のスペースをローター、スプール等の可動部品が占める。また、これら以外の固定部品側は、リールフットやハンドル部との連結部となっている。当該固定部品側は、可動部品側よりも小さく形成されることも多く、またローターやハンドル部等の可動部品との干渉もあるため、ラインストッパーの取付箇所を確保し難い欠点がある。
上記のようなスピニングリールについてラインストッパーを提供するものとしては、例えば、スプール円筒部外周面に両端に透孔を設けた釣糸捲着量表示帯を捲回し該透孔を前記スプール円筒部外周面に穿設したカシメ孔に合せスプール円頭部に重層して鋲着したスプールにおいて、釣糸捲着量表示帯の上に傘状の釣糸挟着樹脂編を同時に鋲着したことを特徴とする魚釣用スピニングリールの糸止め装置が公知である(例えば、特許文献1参照。)。
また、本出願人が先にした考案であって、糸係止部材と複数のエラストマー製リング部材とを備え、前記糸係止部材は、軸筒の両端に鍔状の支持部を形成し、該支持部の一方には前記軸筒と同一中心軸となる貫通穴を有する筒状脚部を連設した構成とし、前記複数のエラストマー製リング部材は、その中心軸を一致させて積み重ねた状態で糸係止部材における前記鍔状の支持部に挟まれた軸筒に嵌装してなることを特徴とする釣り糸係止装置(例えば、特許文献2参照。)が公知である。
実開昭56−8183号 実用登録第3190158号
上記特許文献1に係る考案は、上部を大径とし下部には弾性材よりなる傘状の釣糸挟着樹脂片を鋲着して釣糸係止部を形成した構成であるため、特に釣糸が細い場合には、挟持力が不足し易く、釣糸が外れやすい傾向にある点で問題であり、また鋲着によって釣糸係止装置が構成されるものであり、既存の製品に対して後付することができないものであった。
以上から、本出願人は先に、上記した特許文献2に係る考案を創作し、挟持力を確保でき、後付可能なラインストッパー(釣り糸保持装置)を実現している。特許文献2において本出願人は、ベイトリールへの取付例の詳細を説明している。また、スピニングリールに対しても取付可能であることを、同明細書段落0010に開示している。
スピニングリールに対する同ラインストッパーの取付においては、当該特許文献2に開示される範囲で、既存の雌螺子穴を利用して取付けることができる。
従って、当該ラインストッパーが可動部品の動作に影響を与えない範囲で、スピニングリールの固定部品側或いは可動部品側に、ラインストッパーを取付可能な螺子穴が形成されているものであれば、スピニングリールへの取付は可能である。
しかしながら、当該ラインストッパーは、糸係止部材と複数のエラストマー製リング部材とを備え、前記糸係止部材は、軸筒の両端に鍔状の支持部を形成し、該支持部の一方には前記軸筒と同一中心軸となる貫通穴を有する筒状脚部を連設した構成とし、前記複数のエラストマー製リング部材は、その中心軸を一致させて積み重ねた状態で糸係止部材における前記鍔状の支持部に挟まれた軸筒に嵌装してなる構成であることから、雌螺子穴から軸筒が突出した形状を有する。
このため、可動部品側に設けるとスピニングリールの機種によっては動作時に干渉を招来することがあった。
また、固定部品側に設けるにしても、固定部品側に取付可能な雌螺子穴が形成されていることが前提として必要のため取付位置が確保できないことがあった。また固定部品側は、可動部品側よりも小さく形成されることが通常であり、ハンドル等の可動部品と干渉すること等により、取付箇所が制約されることがあった。
以上のように、現実的にスピニングリールに対して取り付けることは、スピニングリールの各製品の雌螺子穴の位置や形状によって大きく左右される点で、未だ改善の余地があった。
また、一方で、前記特許文献1に開示されるような従来のスピニングリールに設けられるラインストッパーは、リールの保管時におけるラインの縺れを防止するものであり、ロッドに装着された仕掛けの一部となるラインを保持するには、適さないものであった。可動部品側に設けたラインストッパーは、仕掛けによって重量の増加したラインを安定的に保持できないためである。
この点について、前記特許文献2に開示されるラインストッパーは、スピニングリールの固定部品側の雌螺子穴に対して取り付けることで、従来のスピニングリールと比較すれば、仕掛けを有するラインを保持し易い。
しかしながら、上記したように、スピニングリールの固定部品側に設けた場合、固定部品側に取付可能な雌螺子穴が形成されていることも少なく取付位置が確保できず、また固定部品側は、取付箇所が制約され、ハンドル等の可動部品と干渉することがあることに加え、軸筒の両端に鍔状の支持部を形成し、該支持部の一方には前記軸筒と同一中心軸となる貫通穴を有する筒状脚部を連設した構成からすると、特に仕掛けの重量が増加した場合には、ラインの保持が十分に安定するとまではいえない。
本考案は以上の事情に鑑みてなされたものであり、後付可能で且つ挟持力の確保できるラインストッパーについて、より多くのスピニングリールに対して、可動部品に対する干渉を招来せず取着可能なスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーと、更には当該ハンドルキャップラインストッパーを備えたスピニングリールの提供を、考案が解決しようとする課題とするものである。
また、本発明は、上記課題に加え、仕掛けによって重量の増加したラインをより安定的に保持することのできるスピニングリールのハンドルキャップラインストッパーの提供を、考案が解決しようとする課題とする。
本出願人は、多くのスピニングリールに共通する構造、即ち、ハンドル部の左右が入れ替え可能となるスピニングリールの構造に着目し、これを利用して当該スピニングリールに取着可能となるスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーを、上記課題を解決するための手段としようとするものである。
即ち、本考案は、側周壁を有する蓋状体となるキャップ本体と、該キャップ本体の側周面に嵌装され相互に重合される複数のエラストマー製リング部材を備え、前記キャップ本体の内側面には、スピニングリールのハンドルに対して左右反対側に位置するハンドルキャップ取付部に対する係止手段を備え、スピニングリールのハンドルキャップに代替可能であることを特徴とするスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーを、上記課題を解決するための手段とする。
また、上記考案の構成に加え、キャップ本体の側周壁には前記エラストマー製リング部材を保持するための溝部を形成したことを特徴とするスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーを、上記課題を解決するための手段とする。
また、本考案は、側周壁を有する蓋状体となる既存のハンドルキャップ本体と、相互に重合される複数のエラストマー製リング部材を嵌装した筒状体とを備え、前記既存のキャップ本体の中央に形成された貫通穴と、前記貫通穴及び前記筒状体の中央穴を連通して雌雄の係止手段で固定してなることを特徴とするスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーを、上記課題を解決するための手段とする。ここで、既存のハンドルキャップ本体は、主としてスピニングリールに予め装着されたハンドルキャップ本体であるが、当該スピニングリールに装着可能であり、予め装着されたハンドルキャップ本体と同様の機能を有する別のハンドルキャップ本体も含む。この場合において、予め貫通穴を有するものも含む。
また、上記考案の構成に加え、筒状体の側周壁には前記エラストマー製リング部材を保持するための溝部を形成したことを特徴とするスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーを、上記課題を解決するための手段とする。
また、本考案は上記何れかのスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーを備えたスピニングリールを、課題を解決するための手段とする。
本考案に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーによれば、側周壁を有する蓋状体となるキャップ本体と、該キャップ本体の側周面に嵌装され相互に重合される複数のエラストマー製リング部材を備え、前記キャップ本体の内側面には、スピニングリールのハンドルに対して左右反対側に位置するハンドルキャップ取付部に対する係止手段を備え、スピニングリールのハンドルキャップに代替可能である構成としたから、スピニングリールの多くが左右のハンドルを入替可能としていることに伴って、その際に使用されるハンドルキャップに代替し、ハンドルキャップの取付部に対する係止手段を備えた当該キャップ本体を取付けることで、ローター、スプール、リールフット、ストップレバー、ハンドルといった各部との干渉が全く生じない安定した位置に、確実に取付けることができる。
そして、本出願人が先にした考案に係る汎用のラインストッパーが事実上スピニングリールに対して取付可能ではあるものの、スピニングリールの可動部等と干渉することが多かったところ、本考案に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーによれば、前記汎用のラインストッパーの複数のエラストマー製リング部材間にラインの先端部を保持する優れた保持力を、非常に多種の左右のハンドルを入替可能としたスピニングリールに対して、安定して付与することができる。
また、本考案によれば、側周壁を有する蓋状体となる既存のハンドルキャップ本体と、相互に重合される複数のエラストマー製リング部材を嵌装した筒状体とを備え、前記ハンドルキャップ本体の中央に貫通穴が形成され、前記貫通穴及び前記筒状体の中央穴を雌雄の螺子で螺合固定したことを特徴とするスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーとしたことで、既存のハンドルキャップ本体に対して複数のエラストマー製リング部材を嵌装した筒状体を固着一体として、全体として請求項1又は2に記載の考案と同様に、スピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーを構成するものであり、スピニングリールの非常に多くが左右のハンドルを入替可能としていることに伴って、その際に使用されるハンドルキャップに代替して、ハンドルキャップ取付部に対する係止手段により当該ハンドルキャップ本体を取付けることで、ローター、スプール、リールフット、ストップレバー、ハンドルといった各部との干渉が全く生じない安定した位置に、確実に取付けることができる。
また、本考案におけるキャップ本体若しくは筒状体の側周壁に、前記エラストマー製リング部材を保持するための溝部を形成した構成を付加することにより、前記複数のエラストマー製リング部材の不用意な位置ずれが防止でき、より安定した品質のスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーを提供することができる。
本考案の実施例1に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーの(a)正面図、(b)左側面図である。 本考案の実施例1に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーの(a)右側面図、(b)A−A断面図である。 本考案の実施例1に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーを、既存のハンドルキャップと取り換える状態を示す説明斜視図である。 本考案の実施例1に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーをスピニングリールに装着した状態を示す説明斜視図である。 スピニングリールの保管時における本考案の実施例1に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーの使用状態を示す説明斜視図である。 本考案の実施例1に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーに仕掛けを有するラインを保持させた状態を示す(a)説明斜視図、(b)縦断面図である。 既存のハンドルキャップに筒状体を取付けて本考案の実施例2に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーを構成する(a)組立状態説明図、(b)実施例2に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーを示す正面図である。 既存のハンドルキャップに筒状体を取付けて本考案の実施例2に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーを構成する(a)組立状態を示す縦断面図、(b)実施例2に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーを示す縦断面図である。 本考案の実施例2に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーをスピニングリールに取付ける状態を示す斜視説明図である。 本考案の実施例2に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーをスピニングリールに装着した状態を示す説明斜視図である。
以下に本考案の実施例に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー1について説明する。尚、本考案は以下の実施例に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーに限定されるものではない。
本考案の実施例1に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー1は、図1及び図2に示すように、ステンレス製のキャップ本体10と、該キャップ本体10に嵌装される同一形状の二本のエラストマー製リング部材2とを備えた構成である。
前記キャップ本体10は、円筒状の側周壁10aを有する蓋状体であり、当該側周壁10aの外周面には、所定幅で溝部11が形成されている。当該溝部11の溝幅は、概ねエラストマー製リング部材2二本分の幅寸法を確保してある。
また、キャップ本体10の開口側の内面には、雌螺子13が形成されている。雌螺子13の径、ピッチは対応するスピニングリール3のハンドルキャップ38の取付部38aに形成された雄螺子の径、ピッチに適合したものとしてある。換言すれば、スピニングリール3の部品であるキャップ本体10に形成されている雌螺子13と径、ピッチを共通するものとしてある。またキャップ本体10の外部先端10b側は角を落とした傾斜面10cを形成してある。
また、キャップ本体10の先端10bには凹部12を形成してある。凹部12は、当該凹部12に対して工具や硬貨の縁部等を差し込んで回転させることで、キャップ本体10の締め込み操作、或いは緩め操作を容易とすることができる。
また、前記エラストマー製リング部材2は、エラストマーとしてシリコンゴムを用い、中空の環状体として形成したものである。前記キャップ本体10の溝部に対して、前記二本のエラストマー製リング部材2は当該溝部11に嵌入保持してある。
以上の構成を有する実施例1に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー1は、図3及び図4に示すように、スピニングリール3のハンドルの取付られている側とは左右反対側となる位置、即ち、当該スピニングリール3のハンドル軸の基端側を被覆する位置に設けられるハンドルキャップ38を脱着することで、当該ハンドルキャップ38の脱着によって露呈する取付部38aに対して取付けることができる。
本実施例1においては、取付部38aに設けられている雄螺子34と、スピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー1の雌螺子13とを螺合固着する。
このように螺合固着された実施例1に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー1は、スピニングリール3のハンドル33とは左右反対側であって、且つハンドル軸の軸線Lの延長方向に配置される。
このため、スピニングリール3のスプール30、ローター31、リールフット32、ハンドル33、ストップレバー35、ドラグ36、ベイルアーム37といった各部との干渉を生じることがない。また当該位置は、固定位置となるため、保持位置が変動することはない。
尚、スピニングリール3のハンドル33の左右入替の際には、内部に軸を有しその取り外しを要するものや、いわゆるマシンカットハンドルのように軸が内装されておりその取り外しが不要のものもあるが、これらいずれのスピニングリール3に対しても、本考案に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー1を装着する場合においても、本実施例1に係るキャップ本体10を、既存のハンドルキャップ38に代替させて螺着することで、簡単に装着することができる。
また、これらいずれのスピニングリール3に対しても、スピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー1にラインを係止していない状態で、当該スピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーをハンドルキャップ38と同等の扱いで用いることで、ハンドル33の左右入替に何ら影響を与えず、スピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーを装着する以前と同様に、ハンドル33の左右入替を行うことができる。
また、スピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー自体は、既存のハンドルキャップ38と同様に、ハンドル33の左右のいずれ側であっても装着して使用することができる。
以上の構成とした本実施例1に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー1は、図5(a)(b)に示すように、前記二本のエラストマー製リング部材2間にライン4を挟持させることで、当該ライン4を保持することができる。
また、本実施例1に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー1は、キャップ本体10が円筒状の側周壁10aを有する蓋状体であり、その開口側の内面に雌螺子13を設けた構成とし、前記円筒状の側周壁10aがハンドル軸の直径方向寸法を十分に覆う幅を有しており、スピニングリール3のハンドルキャップ38の取付部38aと螺合することで、十分な強度が得られる。
このため、図6に示すように、スピニングリール3をロッド5に装着して仕掛け40を形成した状態でも、簡単に当該スピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー1に仕掛け40を有するライン4を固定できる。
これによって、輸送時等に仕掛け40が大きく暴れることがなく、仕掛け40の縺れを防ぐことができる。
本考案の実施例2に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー1は、図7から図10に示すように、当該スピニングリール3に予め取付けられている既存のハンドルキャップ本体15と、二本のエラストマー製リング部材2を嵌装した筒状体14とを備えている。
前記筒状体14は、略長手中央位置に周方向へ連続する溝部11を形成してある。前記二本のエラストマー製リング部材2は当該溝部11に嵌入してある。また筒状体14の先端14b側は角を落とした傾斜面14cを形成してある。
本実施例2に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー1における既存のハンドルキャップ本体15の中央には、貫通穴150を形成する。この貫通穴150と筒状体14とを固定手段によって一体に固定する。
本実施例2において前記固定手段は雄螺子16及び雌螺子を用いる。雄螺子16の頭部及び雌螺子となるナット17は、いずれも前記貫通穴150及び筒状体14の中央穴140の有する径よりも大径としてある。
当該既存のハンドルキャップ本体15の裏面側から雄螺子16を前記貫通穴150、中央穴140の順に連通し、反対側からナットを螺合させて締め込み、当該既存のハンドルキャップ本体15と筒状体14とを固着する。
以上の手順によって既存のキャップ本体15と筒状体14とを固着してなるスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー1が構成される。当該実施例2に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー1は、実施例1と同様に、装着後に、スピニングリール3のハンドルの左右を変更したい場合には、通常のハンドルキャップと同様として扱い、通常のハンドルの左右変更手順に従って行うことができる。
尚、本実施例1におけるキャップ本体10、本実施例2における筒状体14はいずれもステンレス製としたが、本考案においては当該材料に限定されるものではなく、アルミ等の他の金属や、合成樹脂材料を用いることもできる。
また、本実施例1におけるキャップ本体10には傾斜面10c、実施例2における筒状体14には傾斜面14cを夫々有した構成としているが、本考案において当該傾斜面10c、14cは必須ではない。一方で、当該傾斜面10c、14cを設けたことにより、スピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー1を構成する際には、キャップ本体10又は筒状体14に対するエラストマー製リング部材2の取付が容易となる効果が認められる。
また、スピニングリール3に対して装着した後には、傾斜面10c、14cの形成によって手指や衣服等の他の物との接触時に、傷付きや引掛りが防止され、安全性を高める効果が認められる。
また、本考案において使用するエラストマー製リング部材2は、エラストマーであれば特に限定するものではなく、本実施例において使用したシリコンゴムの他、弾性を有する合成樹脂材料や合成ゴム等を材料として用いることもできる。また上記実施例ではエラストマー製リング部材2を中空としたが、中実とすることもできる。
また、エラストマー製リング部材の断面形状は、円形、楕円形、菱形、角形等とすることができる。即ち、当接対向する各エラストマー製リング部材と保持されるラインとの接触箇所が弾性変形し、柔軟に釣り糸を挟持、係止する形状、材質のものであればよい。
また、本考案の実施例2に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー1は、既存のハンドルキャップ本体15の裏面側から雄螺子を前記貫通穴150、中央穴140の順に連通し、反対側からナット17を螺合させて締め込み、当該既存のハンドルキャップ本体15と筒状体14とを固着して構成しているが、本考案はこれに限定されるものではなく、例えば、筒状体14側から雄螺子16を中央穴140、貫通穴150の順に連通し、反対側からナット17を螺合させる構成とすることもできる。また、上記実施例2には雄螺子16及びナット17を係止手段としているが、種々の公知の係止手段を用いることもできる。
以上に示した本考案に係るスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー1によれば、上記構成によって、スピニングリール3のスプール30、ローター31、リールフット32、ハンドル33、ストップレバー35、ドラグ36、ベイルアーム37といった各部との干渉を生じることがなく、且つ、非常に簡単にライン4の保持を行うことができる。
1 スピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー
10 キャップ本体(実施例1)
10a 外周面
10b 先端
10c 傾斜面
11 溝部
12 凹部
13 雌螺子
14 筒状体(実施例2)
14b 先端
14c 傾斜面
140 中央穴
15 既存のハンドルキャップ本体(実施例2)
150 貫通穴
16 雄螺子
17 ナット(雌螺子)
2 エラストマー製リング部材
3 スピニングリール
30 スプール
31 ローター
32 リールフット
33 ハンドル
34 雄螺子部
35 ストップレバー
36 ドラグ
37 ベイルアーム
38 ハンドルキャップ(実施例1における既存のハンドルキャップ)
38a 取付部
4 ライン(釣糸)
40 仕掛け
5 ロッド(釣竿)
L 軸線

Claims (5)

  1. 側周壁を有する蓋状体となるキャップ本体と、該キャップ本体の側周面に嵌装され相互に重合される複数のエラストマー製リング部材を備え、
    前記キャップ本体の内側面には、スピニングリールのハンドルキャップと係合するハンドルキャップ取付部に対する係止手段を備え、
    スピニングリールのハンドルキャップに代替可能であることを特徴とするスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー。
  2. キャップ本体の側周壁には前記エラストマー製リング部材を保持するための溝部を形成したことを特徴とする請求項1記載のスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー。
  3. 側周壁を有する蓋状体となる既存のハンドルキャップ本体と、相互に重合される複数のエラストマー製リング部材を嵌装した筒状体とを備え、
    前記既存のハンドルキャップ本体の中央に形成された貫通穴と、前記貫通穴及び前記筒状体の中央穴を連通して雌雄の係止手段で固定してなることを特徴とするスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー。
  4. 筒状体の側周壁には前記エラストマー製リング部材を保持するための溝部を形成したことを特徴とする請求項3記載のスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパー。
  5. 請求項1、2、3又は4記載のスピニングリール用ハンドルキャップラインストッパーを備えたことを特徴とするスピニングリール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018014954A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 ピュア・フィッシング・ジャパン株式会社 錘保持構造又は部材を備えるスピニングリール
JP2019041727A (ja) * 2017-09-06 2019-03-22 哲 青木 スピニングリール用ルアー&フックキーパー

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