JP3196736B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP3196736B2
JP3196736B2 JP23402898A JP23402898A JP3196736B2 JP 3196736 B2 JP3196736 B2 JP 3196736B2 JP 23402898 A JP23402898 A JP 23402898A JP 23402898 A JP23402898 A JP 23402898A JP 3196736 B2 JP3196736 B2 JP 3196736B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数系列の楽音
信号に残響、コーラスなどの効果を付与して出力する電
子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子楽器は、例えば特公
昭64−8838号公報に示されるように、楽音信号発
生回路から出力される複数系列の楽音信号をそれぞれ独
立に残響、コーラスなどの複数の効果回路を介して出力
するとともに、前記複数系列の各楽音信号を合成して出
力するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の
装置にあっては、各系列の楽音信号は常に各系列毎の効
果回路にそれぞれ供給されるので、ある系列の楽音信号
に複数の効果を付与したり、ある系列の楽音信号にはあ
る効果を付与するとともに他の系列の楽音信号には前記
効果と他の効果を付与したりするようなことができず、
効果の付与に制限があった。また、効果の付与されない
楽音信号にあっては、複数系列の楽音信号が合成されて
出力されるので、各系列の楽音信号が混在して判然とし
なくなるという問題もあった。
【0004】この発明は上記問題に対処するためになさ
れたもので、その目的は、各系列毎の楽音信号に対する
効果付与の自由度を大きくするとともに、各系列毎の楽
音信号の音像定位を制御して各系列毎の楽音がはっきり
区別して聴取されるようにした電子楽器を提供するもの
である。
【0005】
【発明の大略】上記目的を達成するために、本発明の共
通の構成上の特徴は、一発音指示に対して複数系列の楽
音信号を各系列毎に形成する楽音信号形成手段と、前記
複数系列の楽音信号に対する左右チャンネルへの各出力
量を供給される制御パラメータに応じて各系列毎にそれ
ぞれ独立して制御するパン制御手段と、楽音信号に複数
の異なる効果をそれぞれ独立して付与する効果付与手段
と、前記複数系列の楽音信号に対する前記効果付与手段
による効果付与を供給される制御パラメータに応じて各
系列毎に選択制御するものであって、少なくとも前記複
数系列の楽音信号に一つの効果を同時に付与するように
制御すること、及び前記複数系列の楽音信号に複数の異
なる効果をそれぞれ付与するように制御することを可能
とする分配手段と、前記パン制御手段及び前記分配手段
のための制御パラメータを発生する制御パラメータ発生
手段と、前記パン制御手段によって出力量の制御された
前記複数系列の左チャンネル用の楽音信号と前記効果付
与手段により効果の付与された楽音信号とを混合する左
チャンネル用混合手段と、前記パン制御手段によって出
力量の制御された前記複数系列の右チャンネル用の楽音
信号と前記効果付与手段により効果の付与された楽音信
号とを混合する右チャンネル用混合手段とを備えたこと
にある。
【0006】これによれば、分配手段が、一発音指示に
より楽音信号発生手段にて形成される複数系列の楽音信
号に対して効果付与手段による複数の異なる効果の付与
を各系列毎に選択的に制御するので、各系列毎の楽音信
号に自由な組み合わせで複数の効果が付与される。一
方、パン制御手段は、各系列毎の楽音信号の左右チャン
ネルへの出力量をそれぞれ制御するので、各系列毎の楽
音信号の音像の定位が独立に制御される。そして、左右
チャンネル用混合手段がパン制御手段からの音像定位の
制御された楽音信号と効果付与手段からの効果の付与さ
れた楽音信号とをそれぞれ混合して出力するので、出力
される楽音信号には、各系列毎の組み合わせに応じた自
由な効果が付与されるとともに、各系列毎に音像の定位
位置を異ならせることができる。したがって、前記構成
の発明によれば、各系列毎の楽音信号に対する効果付与
の自由度が大きくなるとともに、各系列毎の楽音信号が
はっきり区別されるようになる。
【0007】また、前記構成の発明においては、分配手
段は、少なくとも複数系列の楽音信号に一つの効果を同
時に付与するように制御すること、及び複数系列の楽音
信号に複数の異なる効果をそれぞれ付与するように制御
することを可能としている。したがって、パン制御手段
による各系列毎独立の音像定位制御との組み合わせによ
り、複数の系列毎に独立に音像を定位させるとともに各
系列共通に効果を付与したり、複数の系列毎に独立に音
像を定位させるとともに各系列独立に効果を付与したり
することができる。例えば、付与する効果として残響効
果やコーラス効果を設定した場合、各系列の楽音信号に
同じ残響感(又は広がり感)をもたせて各系列の楽音信
号を各系列毎独立に音像定位させたり、各系列の楽音信
号にそれぞれ独立した残響感及び広がり感をもたせて各
系列の楽音信号を各系列毎独立に音像定位させたりする
ことが可能になる。その結果、前記構成の発明によれ
ば、前記分配手段による選択制御と、前記パン制御手段
による各系列毎独立の音像定位制御との組み合わせによ
り、複数系列の楽音に対して非常に複雑な音響効果の付
与が可能となり、簡単な構成で多種多様な音響効果の付
与された楽音を発生させることができる。
【0008】また、前記構成の発明においては、パン制
御手段は、制御パラメータ発生手段からの制御パラメー
タにより各系列毎の楽音信号の左右チャンネルへの出力
量をそれぞれ制御する。分配手段は、制御パラメータ発
生手段からの制御パラメータにより各系列毎の楽音信号
に付与される効果をそれぞれ選択する。したがって、制
御パラメータ発生手段にて制御パラメータを予め適当に
用意しておけば、左右チャンネルへの出力量及び効果の
選択をパン制御手段及び分配手段にて各系列毎にマニア
ル操作でそれぞれ指定する必要がなくなり、前述のよう
なパン制御手段及び分配手段の動作が制御パラメータ発
生手段からの制御パラメータにより統一的に制御され、
電子楽器の使い勝手が良好になる。
【0009】本発明の第1の特徴は、前記共通の構成に
加え、効果付与手段が楽音信号に効果を付与する際、複
数の異なる効果を時変動させながらそれぞれ独立に付与
するようにしたことにある。したがって、楽音信号に対
して付与される残響効果、コーラス効果などの効果がそ
れぞれ独立に時変動する。一方、分配手段の作用により
各系列の楽音信号に対して複数の異なる効果を付与する
こともでき、各系列毎の楽音信号に対して複数の効果を
各効果毎に独立に時変動させながら付与することができ
る。その結果、本発明の第1の特徴によれば、前記共通
の構成による効果に加え、各系列の楽音にはそれぞれ独
立に時変動する複数の効果が選択的に付与されるので、
複雑に時間変化する楽音を得ることができる。
【0010】また、本発明の第2の特徴は、前記共通の
構成に加え、効果付与手段が、楽音信号に効果を付与す
る際、各効果毎に効果の付与された楽音信号を左右チャ
ンネル別に独立して得るようにし、かつ左チャンネル用
混合手段が、パン制御手段によって出力量の制御された
複数系列の左チャンネル用の楽音信号と効果付与手段に
より効果の付与された左チャンネル用の楽音信号とを混
合するとともに、右チャンネル用混合手段が、パン制御
手段によって出力量の制御された複数系列の右チャンネ
ル用の楽音信号と効果付与手段により効果の付与された
右チャンネル用の楽音信号とを混合するようにしたこと
にある。これにより、前記共通の構成による効果に加
え、パン制御手段によって音像の定位が制御された楽音
に、効果付与手段により効果の付与された楽音を効果的
に付加できる。
【0011】また、本発明の第3の特徴は、前記共通の
構成に加え、楽音信号形成手段にて形成される複数系列
の楽音信号の音色が制御パラメータにより制御されるよ
うに構成するとともに、楽音信号形成手段、分配手段及
びパン制御手段を制御するための制御パラメータを記憶
した制御パラメータメモリを設け、制御パラメータ供給
手段が、前記制御パラメータを楽音信号形成手段、パン
制御手段及び分配手段にそれぞれ供給する。これによれ
ば、前記共通の構成による効果に加え、発生される楽音
の音色も、音像の定位も、選択される効果も、制御パラ
メータメモリに記憶されていて制御パラメータ供給手段
により読み出された制御パラメータにより制御されるの
で、制御パラメータメモリに適当な制御パラメータを記
憶させておくとともに、制御パラメータ供給手段を制御
するのみで前記音色、音像の定位及び選択される効果が
制御され、電子楽器の使い勝手がさらに良好になる。
【0012】また、本発明の第4の特徴は、前記共通の
構成に加え、同構成の効果付与手段及び分配手段を、楽
音信号に効果をそれぞれ独立して付与するとともに同効
果の種類が供給される制御パラメータによってそれぞれ
独立に決定される複数系列の効果付与手段と、複数系列
の効果付与手段への複数系列の楽音信号の供給を供給さ
れる制御パラメータに応じて各系列毎に選択制御するも
のであって、少なくとも前記複数系列の楽音信号を一つ
の系列の効果付与手段に同時に供給するように制御する
こと、及び前記複数系列の楽音信号を異なる複数系列の
効果付与手段にそれぞれ供給するように制御することを
可能とする分配手段とでそれぞれ構成し、制御パラメー
タ発生手段が、パン制御手段及び分配手段に加えて複数
系列の効果付与手段にも制御パラメータを供給するよう
にしたことにある。これにより、複数系列の効果付与手
段を共通化しても、同複数系列の効果手段によって複数
の異なる効果付与が可能となり、同効果付与手段を簡単
に構成できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面を用いて説明すると、第1図は電子楽器の全体をブロ
ック図により示している。
【0014】この電子楽器は、鍵スイッチ回路11、音
色・効果選択スイッチ回路12、演奏操作子回路13、
表示器14、外部入出力インターフェース回路15及び
制御パラメータメモリ16を備えている。鍵スイッチ回
路11は鍵盤の複数の鍵にそれぞれ対応した複数の鍵ス
イッチで構成され、各鍵の押離鍵を表す信号を出力す
る。音色・効果選択スイッチ回路12は発生楽音の音色
及び効果を指定する操作子に対応した複数の選択スイッ
チで構成され、各操作子の操作状態を表す信号を出力す
る。演奏操作子回路13はホイール、ペダル、ジョイス
ティックなどの演奏操作子の操作を検出して、その操作
量に対応した検出信号を出力する。表示器14は選択さ
れた音色、効果などの種類、又は音色、効果などに用い
るパラメータ値などを表示する。外部入出力インターフ
ェース回路15は前記押離鍵及び演奏操作子の操作量を
表す信号を他の電子楽器から入力したり、同信号を他の
電子楽器に出力する。制御パラメータメモリ16は楽音
の音色、効果などを制御する各種制御パラメータを記憶
している。
【0015】これらの各回路11〜16は制御信号発生
回路17に接続されている。制御信号発生回路17は例
えばマイクロコンピュータ等により構成されており、内
蔵のプログラムの実行により、鍵スイッチ回路11、音
色・効果選択スイッチ回路12、演奏操作子回路13及
び外部入出力インターフェース回路15から入力した各
信号に応じて各種制御信号を形成するとともに制御パラ
メータメモリ16から各種制御パラメータを読み出し
て、前記各種制御信号及び各種制御パラメータを楽音信
号発生回路18及び効果付与装置19へ出力する。ま
た、この制御信号発生回路17は各種制御信号及び各種
制御パラメータを表示器14及び外部入出力インターフ
ェース回路15にも供給する。
【0016】楽音信号発生回路18は、制御信号発生回
路17からの制御信号及び制御パラメータをそれぞれ入
力してディジタル楽音信号を形成出力する32個の楽音
信号形成チャンネル18−1,18−2・・・18−3
2を有し、鍵盤における一押鍵に対して4系列(4種)
のディジタル楽音信号TS1〜TS4を出力する。これらの3
2個の楽音信号発生チャンネル18−1,18−2・・
・18−32は8個ずつ4系列にグループ化されてお
り、各系列内の8個の楽音信号形成チャンネルは同一音
色のディジタル楽音信号を形成出力し、かつ異なる系列
に属する楽音信号形成チャンネルは異なる音色のディジ
タル楽音信号を形成出力する。このような楽音信号形成
チャンネルの多系列化は制御信号発生回路17により制
御されるようになっており、例えば特公昭62−523
16号に記載の技術を利用できる。
【0017】効果付与装置19は、第1図及び第2図に
示すように、入力振り分け部20、パン制御部30、効
果回路部40及び出力混合部50からなる。
【0018】入力振り分け部20は、各系列毎のディジ
タル楽音信号路に直列接続された乗算器21−1〜21
−4、乗算器22−1〜22−4及び分配器23−1〜
23−4を備えている。乗算器21−1〜21−4及び
乗算器22−1〜22−2は、制御信号発生回路17か
らの入力レベル制御パラメータILV1〜ILV4及び分配レベ
ル制御パラメータDLV1〜DLV4を各系列毎のディジタル楽
音信号TS1〜TS4にそれぞれ乗算して出力する。分配器2
3−1〜23−4はディジタル楽音信号TS1〜TS4をそれ
ぞれ入力して、同入力した各ディジタル楽音信号TS1〜T
S4を制御信号発生回路17からの分配先制御パラメータ
DSL1〜DSL4に応じて4個の出力のうちのいずれか一つ若
しくは複数にそれぞれ選択出力する。
【0019】パン制御部30は前記系列数に対応した4
個のパン制御回路30−1〜30−4からなり、各回路
30−1〜30−4は乗算器21−1〜21−4からの
各系列毎のディジタル楽音信号TS1〜TS4をそれぞれ入力
する。これらのパン制御回路30−1〜30−4は、入
力される制御パラメータを除いてそれぞれ同一に構成さ
れており、第3図に示すように、乗算器31、第1及び
第2定位制御回路32,33、第1及び第2定位制御信
号発生器34,35をそれぞれ備えている。
【0020】乗算器31は、入力したディジタル楽音信
号TSに制御信号発生回路17からのパン入力レベル制御
パラメータPILVを乗算して出力する。
【0021】第1定位制御回路32は乗算器31の出力
に並列接続された乗算器32a,32bを備えている。
乗算器32aは、乗算器31からのディジタル楽音信号
TSに第1定位制御信号発生器34からの左チャンネル用
の第1定位制御信号PL1を乗算して左チャンネル用の第
1パン出力信号POL1として出力する。乗算器32bの制
御入力には、右チャンネル用の第1定位制御信号1−PL
1(前記左チャンネル用の第1定位制御信号PL1の「1」
の補数)を計算するための乗算器32c及び加算器32
dが接続されており、乗算器32bは乗算器31からの
ディジタル楽音信号TSに同右チャンネル用の第1定位制
御信号1−PL1を乗算して右チャンネル用の第1パン出
力信号POR1として出力する。
【0022】第2定位制御回路33は前記第1定位制御
回路32と同一に構成されており、乗算器31からのデ
ィジタル楽音信号を入力するとともに第2定位制御信号
発生器35からの左チャンネル用の第2定位制御信号PL
2を入力して、左右チャンネル用の第2パン出力信号POL
2,POR2を出力する。
【0023】第1定位制御信号発生器34はミキシング
回路を構成する乗算器34a〜34c及び加算器34d
を備えている。乗算器34aは第1パン制御パラメータ
STP1を入力して、同パラメータSTP1に第1パン感度制御
パラメータPS11を乗算して加算器34dに供給する。乗
算器34b,34cは低周波発振器34eからの低周波
信号及びエンベロープ発生器34fからのエンベロープ
波形信号をそれぞれ入力して、両信号に第1パン感度制
御パラメータPS12,PS13をそれぞれ乗算して加算器34
dに供給する。低周波発振器34eはその発振周波数が
第1パン制御パラメータLFP1により制御されるようにな
っており、エンベロープ発生器34fはエニイキーオン
信号AKOによりトリガされて第1パン制御パラメータEGP
1に応じて形状の決定されるエンベロープ波形信号を発
生するようになっている。なお、これらの第1パン制御
パラメータSTP1,LFP1,EGP1、第1パン感度制御パラメー
タPS11〜PS13及びエニイキーオン信号AKOは制御信号発
生回路17から供給されるものであり、エニイキーオン
信号AKOは鍵盤においていずれかの鍵が押鍵されている
ことを表す信号である。
【0024】加算器34dは各乗算器34a〜34cの
出力を合算して出力する。この加算器34dの出力には
リミッタ回路34gが接続されている。リミッタ回路3
4gは加算器34dの出力が「1」を越えないように制
限するものであり、その出力が左チャンネル用の第1定
位制御信号PL1として出力されるようになっている。
【0025】第2定位制御信号発生器35も前記第1定
位制御信号発生器34と同一に構成されており、制御信
号発生回路17から前記と同種の第2パン制御パラメー
タSTP2,LFP2,EGP2、第2パン感度制御パラメータPS21〜
PS23及びエニイキーンオンAKOを入力して第2定位制御
信号PL2を形成するとともに、同信号PL2を第2定位制御
回路33へ出力する。
【0026】効果回路部40は、第2図に示すように、
4組の加算器41−1〜41−4及び効果回路42−1
〜42−4からなる。加算器41−1〜41−4は、各
分配器23−1〜23−4の1出力にそれぞれ接続さ
れ、各分配器23−1〜23−4からのディジタル楽音
信号TS1〜TS4を合算して各効果回路42−1〜42−4
へそれぞれ出力する。
【0027】効果回路42−1〜42−4はそれぞれ同
一に構成されており、各回路42−1〜42−4は、第
4図に示すように、効果処理演算回路42aを備えてい
る。この効果処理演算回路42aは、例えば特公昭64
−8838号及び特公平1−19593号に示されてい
るように、外部からの効果制御パラメータにより、入力
したディジタル楽音信号の位相、遅延時間、振幅などを
制御する演算回路を左右チャンネル用に1対備えてお
り、同楽音信号に残響、コーラスなどの効果を付与して
左右チャンネル用の効果出力信号EOL,EORとして出力す
る。この効果制御回路42aには、効果の種類、出力レ
ベルを制御するための効果制御パラメータEFKD、効果の
各因子(例えば、残響時間、周波数特性など)を制御す
る効果制御パラメータEFMOD、同各因子を時間的に変動
させる低周波発振器42b及びエンベロープ発生器42
cからの各信号が供給されている。低周波発振器42b
はその発振周波数が効果制御パラメータEFLFにより制御
されるようになっており、エンベロープ発生器42cは
エニイキーオン信号AKOによりトリガされて効果制御パ
ラメータEFEGに応じて形状の決定されるエンベロープ波
形信号を発生するようになっている。なお、これらの効
果制御パラメータEFKD,EFMOD,EFLF,EFEG及びエニイキー
オン信号AKOは制御信号発生回路17から供給されるも
のである。
【0028】出力混合部50は4個の混合器50−1〜
50−4からなる。混合器50−1は、第5図に示すよ
うに、乗算器51a〜51f及び加算器52を備えてい
る。乗算器51a,51bは効果回路42−1,42−
2からの左チャンネル用の効果出力信号EOL,EOLをそれ
ぞれ入力して、各入力信号に混合レベル制御パラメータ
MIXL1,MIXL2をそれぞれ乗算して加算器52に出力す
る。乗算器51c〜51fはパン制御回路30−1〜3
0−4からの左チャンネル用の第1パン出力信号POL1,P
OL1,POL1,POL1をそれぞれ入力して、各入力信号に混合
レベル制御パラメータMIXL3〜MIXL6をそれぞれ乗算して
加算器52に出力する。加算器52は乗算器51a〜5
1fからの各ディジタル楽音信号TSを合算して、混合レ
ベル制御パラメータMIXL1〜MIXL6により混合率の制御さ
れた合算信号を左チャンネル用の第1出力信号OL1とし
て出力する。
【0029】混合器50−2も、第5図に示すように、
乗算器53a〜53f及び加算器54を備えている。乗
算器53a,53bは効果回路42−1,42−2から
の右チャンネル用の効果出力信号EOR,EORをそれぞれ入
力して、各入力信号に混合レベル制御パラメータMIXL1,
MIXL2をそれぞれ乗算して加算器54に出力する。乗算
器53c〜53fはパン制御回路30−1〜30−4か
らの右チャンネル用の第1パン出力信号POR1,POR1,POR
1,POR1をそれぞれ入力して、各入力信号に混合レベル制
御パラメータMIXL3〜MIXL6をそれぞれ乗算して加算器5
4に出力する。加算器54は乗算器53a〜53fから
の各ディジタル楽音信号TSを合算して、混合レベル制御
パラメータMIXL1〜MIXL6により混合率の制御された合算
信号を右チャンネル用の第1出力信号OR1として出力す
る。なお、混合レベル制御パラメータMIXL1〜MIXL6は制
御信号発生回路17から供給されるものである。
【0030】混合器50−3,50−4も混合器50−
1,50−2と同様に構成されており、混合器50−3
は効果回路42−3,42−4からの左チャンネル用の
効果出力信号EOL,EOL及びパン制御回路30−1〜30
−4からの左チャンネル用の第2パン出力信号POL2,POL
2,POL2,POL2をそれぞれ入力し、各入力信号を、制御信
号発生回路17からの前記とは異なる混合レベル制御パ
ラメータMIXL1〜MIXL6に応じた比率で混合して左チャン
ネル用の第2出力信号OL2として出力する。混合器50
−4は効果回路42−3,42−4からの右チャンネル
用の効果出力信号EOR,EOR及びパン制御回路30−1〜
30−4からの右チャンネル用の第2パン出力信号POR
2,POR2,POR2,POR2をそれぞれ入力し、各入力信号を、混
合器50−3の場合と同じ混合レベル制御パラメータMI
XL1〜MIXL6に応じた比率で混合して右チャンネル用の第
2出力信号OR2として出力する。
【0031】出力混合部50には、第1図に示すよう
に、ディジタルアナログ変換器(D/A変換器)61a
〜61dが接続されている。D/A変換器61a〜61
dは出力混合部50からの左右チャンネル用の第1及び
第2出力信号OL1,OR1,OL2,OR2をそれぞれ入力して、同
入力したディジタル楽音信号TSをアナログ変換して出力
する。これらのD/A変換器61a〜61dの出力は、
アンプ62a〜62dを介してスピーカ63a〜63d
に接続されている。スピーカ63a〜63dは、スピー
カ63a,63cが左位置に配設されるとともにスピー
カ63b,63dが右位置に配設されるように、当該電
子楽器本体に組み付けられている。また、同スピーカ6
3a〜63dを電子楽器本体と離れた位置に配置するよ
うにしてもよい。
【0032】次に、上記のように構成した電子楽器の動
作を説明する。
【0033】音色、効果などの選択操作子が操作され
て、音色・効果選択スイッチ回路12から音色、効果な
どを表す信号が制御信号発生回路17へ入力されたり、
外部入出力インターフェース回路15から前記と同様な
音色、効果などを表す信号が制御信号発生回路17へ入
力されると、制御信号発生回路17は、制御パラメータ
メモリ16との協働により、複数の楽音信号系列に対応
させて各系列毎の楽音信号の音量エンベロープ、音色な
どを制御するための制御パラメータを楽音信号発生回路
18へ出力するとともに、効果付与装置19に対しても
各効果回路42−1〜42−4にて楽音信号に付与され
る効果を制御するための制御パラメータを出力する。こ
れにより、楽音信号発生回路18は楽音信号の形成の準
備を進めるとともに、効果付与装置19も楽音信号に対
する効果付与の準備を進める。
【0034】また、前記選択音色、選択効果を表す情報
は表示器14にも供給され、同表示器14にて選択音色
名、選択効果名などが表示される。
【0035】このような状態で、演奏者が鍵盤演奏を始
めると、同演奏操作は鍵スイッチ回路11により検出さ
れ、押離鍵を表す信号が制御信号発生回路17に入力さ
れる。制御信号発生回路17はこの押離鍵を表す信号に
応答して、鍵の楽音信号形成チャンネル18−1〜18
−32に対する割り当て処理を含む押離鍵処理を実行す
る。この場合、当該電子楽器は4系列に構成されている
ので、1押鍵に対して各系列毎に1つずつの楽音信号形
成チャンネル、すなわち4個の楽音信号形成チャンネル
が割り当てられる。この割り当て後、制御信号発生回路
17は、前記割り当てチャンネルを表す制御信号、押離
鍵された鍵を表す制御信号、押離鍵を表す制御信号など
を楽音信号発生回路18へ出力するとともに、鍵盤にて
いずれかの鍵が押されていることを表すエニイキーオン
信号AKOを効果付与装置19へ出力する。
【0036】また、ホイール、ペダル、ジョイスティッ
クなどの演奏操作子が操作されると、同操作は演奏操作
子回路13により検出されて、同操作を表す信号が制御
信号発生回路17へ供給される。この場合、制御信号発
生回路17は前記演奏操作子の操作に関係した制御信号
及び制御パラメータを楽音信号発生回路18及び効果付
与装置19へ出力する。
【0037】楽音信号発生回路18においては、割り当
てられた各系列の楽音信号形成チャンネルが、前記供給
された制御信号及び制御パラメータに基づいてディジタ
ル楽音信号をそれぞれ形成し、各系列毎にディジタル楽
音信号TS1〜TS4を効果付与装置19へ出力する。
【0038】効果付与装置19においては、前記ディジ
タル楽音信号TS1〜TS4の各レベルが乗算器21−1〜2
1−4により制御された後、同信号TS1〜TS4はパン制御
回路30−1〜30−4へ供給されるとともに、乗算器
22−1〜22−4へ供給される。
【0039】パン制御回路30−1〜30−4において
は、乗算器31、第1及び第2定位制御回路32,3
3、第1及び第2定位制御信号発生器34,35によ
り、入力したディジタル楽音信号TSの左右チャンネルへ
の出力量が制御され、同制御されたディジタル楽音信号
TSは左右チャンネル用の第1及び第2パン出力信号POL
1,POL2,POR1,POR2として出力される。この場合、パン制
御パラメータSTP1,STP2により楽音の音像位置が定常的
に制御され、パン制御パラメータLFP1,LFP2及び低周波
発振器34eにより楽音の音像位置が周期的に変更制御
され、パン制御パラメータEGP1,EGP2及びエンベロープ
発生器34fにより押鍵時からの時間に応じて楽音の音
像位置が過渡的に変更制御される。なお、これらの定常
的、周期的及び過渡的な音像位置の制御の有無及び程度
は、パン制御パラメータPS11〜PS13,PS21〜PS23により
制御される。
【0040】一方、乗算器22−1〜22−4に供給さ
れたディジタル楽音信号TS1〜TS4は分配レベル制御パラ
メータDLV1〜DLV4によりレベル制御されて、分配器23
−1〜23−4に供給される。分配器23−1〜23−
4は、分配先制御パラメータDSL1〜DSL4に応じて各入力
したディジタル楽音信号TS1〜TS4を加算器41−1〜4
1−4のいずれか一つ若しくは複数にそれぞれ選択出力
し、この選択出力されたディジタル楽音信号TSは加算器
41−1〜41−4を介して効果回路42−1〜42−
4へ供給される。
【0041】効果回路42−1〜42−4においては、
効果処理演算回路42aにより、入力したディジタル楽
音信号TSに残響、コーラスなどの効果が付与されて左右
チャンネル用の第1及び第2効果出力信号EOL,EORとし
て出力される。この場合、効果制御パラメータEFKDによ
り効果の種類、出力レベルが制御され、効果制御パラメ
ータEFMODにより効果の各因子(残響時間、周波数特性
など)が定常的に制御され、効果制御パラメータEFLF及
び低周波発振器42bにより効果の各因子が周期的に変
更制御され、効果制御パラメータEFEG及びエンベロープ
発生器42cにより効果の各因子が押鍵時からの時間に
応じて過渡的に変更制御される。
【0042】パン制御回路30−1〜30−4からの左
右チャンネル用の第1及び第2パン出力信号POL1,POL2,
POR1,POR2と、効果回路42−1〜42−4からの左右
チャンネル用の効果出力信号EOL,EORは、混合器50−
1〜50−4に供給される。混合器50−1〜50−4
においては、前記各信号POL1,POL2,POR1,POR2,EOL,EOR
が、乗算器51a〜51f,53a〜53f及び加算器
52,54により、混合レベル制御パラメータMIXL1〜M
IXL6に応じた比率で混合されて、左右チャンネル用の第
1及び第2出力信号OL1,OR1,OL2,OR2として出力され
る。
【0043】これらの出力信号OL1,OR1,OL2,OR2はD/
A変換器61a〜61dに供給され、同変換器61a〜
61dにてアナログ信号に変換されて、アンプ62a〜
62dを介してスピーカ63a〜63dに供給される。
そして、スピーカ63a〜63dから、前記供給された
アナログ楽音信号に対応した楽音がそれぞれ発音され
る。
【0044】上記動作説明からも理解できるとおり、上
記実施形態によれば、乗算器22−1〜22−4及び分
配器23−1〜23−4が各系列毎の楽音信号TS1〜TS4
を複数の効果回路42−1〜42−4の一つ若しくは複
数に選択的に出力し、複数の効果回路42−1〜42−
4がそれぞれ効果を付与するので、各系列毎の楽音信号
に自由な組み合わせで効果が付与される。また、パン制
御回路30−1〜30−4は各系列毎の楽音信号の左右
チャンネルへの出力量をそれぞれ制御して出力するの
で、各系列毎の楽音信号の音像の定位が独立に制御され
る。その結果、各系列毎の楽音信号に対する効果付与の
自由度が大きくなるとともに、各系列毎の楽音信号がは
っきり区別されるようになる。
【0045】なお、上記のように構成した実施形態は次
のようにも変形できる。
【0046】(1)上記実施形態においては、楽音信号発
生回路18内に32個の楽音信号形成チャンネル数18
−1〜18−32を設けるとともに、これらの楽音信号
形成チャンネル数18−1〜18−32を4系列に分け
るようにしたが、この楽音信号形成チャンネルの数及び
系列数を異なる値に設定してもよい。
【0047】また、上記実施形態においては、楽音信号
の系列として同一鍵の押鍵に対して発生される複数の楽
音信号を採用するようにしたが、異なる鍵盤又は鍵域、
例えば上鍵盤、下鍵盤、ペダル鍵盤、上鍵域、下鍵域毎
の各楽音信号を、楽音信号の系列として採用するように
してもよい。
【0048】(2)上記実施形態においては、4個の効果
回路42−1〜42−4が楽音信号に残響効果及びコー
ラス効果を付与するものとして説明したが、この場合、
効果回路の数は4個に限らず他の数でもよいし、各効果
回路42−1〜42−4はこれらの効果に限らず、フラ
ンジャ効果、アンサンブル効果などを付与するようにし
てもよい。また、効果回路42−1〜42−4を同一に
構成するようにしたが、異なる効果回路で構成するよう
にしてもよい。例えば、各効果回路は1種類ずつの効果
をそれぞれ楽音信号に付与するようにしてもよい。
【0049】(3)上記実施形態においては、分配器23
−1〜23−4が入力した楽音信号を一つ若しくは複数
の効果回路42−1〜42−4へ選択出力するようにし
たが、前記選択出力される楽音信号のレベルをそれぞれ
独立に制御できるようにしてもよい。この場合、各分配
器23−1〜23−4を、並列に接続されて楽音信号を
それぞれ入力するとともに効果回路41−1〜42−4
へそれぞれ出力する4個の乗算器で構成し、同乗算器を
一定レベル若しくは時変動する効果制御パラメータによ
りそれぞれ制御するようにするとよい。
【0050】(4)上記実施形態においては、エンベロー
プ発生器34f,42cを鍵盤におけるいずれかの押鍵
を表すエニイキーオン信号AKOでトリガするようにした
が、鍵とは異なる他の操作子が操作されたとき、押鍵タ
ッチがある値を越えたときなどに、同エンベロープ発生
器34f,42cをトリガするようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態に係る電子楽器の全体
ブロック図である。
【図2】 図1の効果付与装置の詳細ブロック図であ
る。
【図3】 図2のパン制御回路の一具体例を示すブロッ
ク図である。
【図4】 図2の効果回路の一具体例を示すブロック図
である。
【図5】 図2の混合器の一具体例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
11・・・鍵スイッチ回路、12・・・音色・効果選択
スイッチ回路、13・・・演奏操作子回路、16・・・
制御パラメータメモリ、17・・・制御信号発生回路、
18・・・楽音信号発生回路、18−1〜18−32・
・・楽音信号形成チャンネル、19・・・効果付与装
置、20・・・入力振り分け部、23−1〜23−4・
・・分配器、30・・・パン制御部、30−1〜30−
4・・・パン制御回路、40・・・効果回路部、42−
1〜42−4・・・効果回路、50・・・出力混合部、
50−1〜50−4・・・混合器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷部 聖 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株 式会社内 (56)参考文献 特開 平1−198794(JP,A) 特開 昭64−68799(JP,A) 「サウンド&レコーディング・マガジ ン」1989年11月号、p55−62 「サウンド&レコーディング・マガジ ン」1987年9月号、p151 「キーボードマガジン」1988年4月 号、p50、51、54、55 「キーボードスペシャル」1988年7月 号、p66、67 「サウンド&レコーディング・マガジ ン」1988年1月号 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 - 7/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一発音指示に対して複数系列の楽音信号を
    各系列毎に形成する楽音信号形成手段と、 前記複数系列の楽音信号に対する左右チャンネルへの各
    出力量を供給される制御パラメータに応じて各系列毎に
    それぞれ独立して制御するパン制御手段と、 楽音信号に複数の異なる効果を時変動させながらそれぞ
    れ独立して付与する効果付与手段と、 前記複数系列の楽音信号に対する前記効果付与手段によ
    る効果付与を供給される制御パラメータに応じて各系列
    毎に選択制御するものであって、少なくとも前記複数系
    列の楽音信号に一つの効果を同時に付与するように制御
    すること、及び前記複数系列の楽音信号に複数の異なる
    効果をそれぞれ付与するように制御することを可能とす
    る分配手段と、 前記パン制御手段及び前記分配手段のための制御パラメ
    ータを発生する制御パラメータ発生手段と、 前記パン制御手段によって出力量の制御された前記複数
    系列の左チャンネル用の楽音信号と前記効果付与手段に
    より効果の付与された楽音信号とを混合する左チャンネ
    ル用混合手段と、 前記パン制御手段によって出力量の制御された前記複数
    系列の右チャンネル用の楽音信号と前記効果付与手段に
    より効果の付与された楽音信号とを混合する右チャンネ
    ル用混合手段とを備えたことを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】一発音指示に対して複数系列の楽音信号を
    各系列毎に形成する楽音信号形成手段と、 前記複数系列の楽音信号に対する左右チャンネルへの各
    出力量を供給される制御パラメータに応じて各系列毎に
    それぞれ独立して制御するパン制御手段と、 楽音信号に複数の異なる効果をそれぞれ独立して付与す
    るものであって各効果毎に効果の付与された楽音信号を
    左右チャンネル別に独立して得る効果付与手段と、 前記複数系列の楽音信号に対する前記効果付与手段によ
    る効果付与を供給される制御パラメータに応じて各系列
    毎に選択制御するものであって、少なくとも前記複数系
    列の楽音信号に一つの効果を同時に付与するように制御
    すること、及び前記複数系列の楽音信号に複数の異なる
    効果をそれぞれ付与するように制御することを可能とす
    る分配手段と、 前記パン制御手段及び前記分配手段のための制御パラメ
    ータを発生する制御パラメータ発生手段と、 前記パン制御手段によって出力量の制御された前記複数
    系列の左チャンネル用の楽音信号と前記効果付与手段に
    より効果の付与された左チャンネル用の楽音信号とを混
    合する左チャンネル用混合手段と、 前記パン制御手段によって出力量の制御された前記複数
    系列の右チャンネル用の楽音信号と前記効果付与手段に
    より効果の付与された右チャンネル用の楽音信号とを混
    合する右チャンネル用混合手段とを備えたことを特徴と
    する電子楽器。
  3. 【請求項3】一発音指示に対して複数系列の楽音信号を
    各系列毎に形成するものであって同楽音信号の音色が供
    給される制御パラメータにより制御される楽音信号形成
    手段と、 前記複数系列の楽音信号に対する左右チャンネルへの各
    出力量を供給される制御パラメータに応じて各系列毎に
    それぞれ独立して制御するパン制御手段と、 楽音信号に複数の異なる効果をそれぞれ独立して付与す
    る効果付与手段と、 前記複数系列の楽音信号に対する前記効果付与手段によ
    る効果付与を供給される制御パラメータに応じて各系列
    毎に選択制御するものであって、少なくとも前記複数系
    列の楽音信号に一つの効果を同時に付与するように制御
    すること、及び前記複数系列の楽音信号に複数の異なる
    効果をそれぞれ付与するように制御することを可能とす
    る分配手段と、 前記楽音信号形成手段、前記分配手段及び前記パン制御
    手段を制御するための制御パラメータを記憶した制御パ
    ラメータメモリと、 前記楽音信号形成手段、前記分配手段及び前記パン制御
    手段を制御するための制御パラメータを前記制御パラメ
    ータメモリから読み出して、前記楽音信号形成手段、前
    記パン制御手段及び前記分配手段にそれぞれ供給する制
    御パラメータ供給手段と、 前記パン制御手段によって出力量の制御された前記複数
    系列の左チャンネル用の楽音信号と前記効果付与手段に
    より効果の付与された楽音信号とを混合する左チャンネ
    ル用混合手段と、 前記パン制御手段によって出力量の制御された前記複数
    系列の右チャンネル用の楽音信号と前記効果付与手段に
    より効果の付与された楽音信号とを混合する右チャンネ
    ル用混合手段とを備えたことを特徴とする電子楽器。
  4. 【請求項4】一発音指示に対して複数系列の楽音信号を
    各系列毎に形成する楽音信号形成手段と、 前記複数系列の楽音信号に対する左右チャンネルへの各
    出力量を供給される制御パラメータに応じて各系列毎に
    それぞれ独立して制御するパン制御手段と、 楽音信号に効果をそれぞれ独立して付与するとともに同
    効果の種類が供給される制御パラメータによってそれぞ
    れ独立に決定される複数系列の効果付与手段と、 前記複数系列の効果付与手段への前記複数系列の楽音信
    号の供給を供給される制御パラメータに応じて前記楽音
    信号の各系列毎に選択制御するものであって、少なくと
    も前記複数系列の楽音信号を一つの系列の効果付与手段
    に同時に供給するように制御すること、及び前記複数系
    列の楽音信号を異なる複数系列の効果付与手段にそれぞ
    れ供給するように制御することを可能とする分配手段
    と、 前記パン制御手段、前記複数系列の効果付与手段及び前
    記分配手段のための制御パラメータを発生する制御パラ
    メータ発生手段と、 前記パン制御手段によって出力量の制御された前記複数
    系列の左チャンネル用の楽音信号と前記複数系列の効果
    付与手段により効果の付与された楽音信号とを混合する
    左チャンネル用混合手段と、 前記パン制御手段によって出力量の制御された前記複数
    系列の右チャンネル用の楽音信号と前記複数系列の効果
    付与手段により効果の付与された楽音信号とを混合する
    右チャンネル用混合手段とを備えたことを特徴とする電
    子楽器。
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「キーボードスペシャル」1988年7月号、p66、67
「キーボードマガジン」1988年4月号、p50、51、54、55
「サウンド&レコーディング・マガジン」1987年9月号、p151
「サウンド&レコーディング・マガジン」1988年1月号
「サウンド&レコーディング・マガジン」1989年11月号、p55−62

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