JP3195963U - 包装箱用段ボールシート及び包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】保証書の出し入れが容易となる包装箱用段ボールシートを提供する。【解決手段】収容物を包装すべく製函できる一枚の段ボールシートからなり、製函時に四角筒状部を構成する四つの側板2〜5、対向する一対の側板の上縁から上方に延出する一対の内フラップ6、7、及び対向する他の一対の側板の上縁から上方に延出する一対の外フラップ8、9を備える包装箱用段ボールシートであって、一方の内フラップ6が、上縁から下方に向けて形成された切込み15により区画される主部16及び副部17を有し、上記切込みが、製函時に副部を外フラップ上に重畳できるよう形成され、一方の外フラップ8に、製函時に副部の上端部を係止可能な係合スリット23が形成されている。この外フラップに、係合スリットの一端を基端として内フラップ側に伸びる保持スリット24が形成されているとよい。【選択図】図1

Description

本考案は、包装箱用段ボールシート及び包装体に関する。
電化製品や家具等の販売に際して、製品の動作、品質等を購入者に一定期間保証するために保証書が用いられる。このような保証書は、通常袋に入れられたうえ、製品が収容された段ボール箱の内部に収容されるか又は段ボール箱の表面に取り付けられる。そして、製品の販売者は、製品が購入されると、段ボール箱を一旦開封して保証書を取り出すか又は段ボール箱の表面に取り付けられている保証書を袋ごと取り外し、この袋から保証書を取り出してこの保証書に販売店名、日付等を記入する。
しかしながら、製品が購入される都度このような作業を行うのは手間であり、また製品の購入者を待たせることにもなるため、作業効率の向上が望まれている。特に、段ボール箱の内部に保証書が収容されている場合、保証書に所定の事項を記入した後はこの保証書を再度段ボール箱の内部に収容し、封緘テープ等で再度段ボール箱を封緘することが必要とされ、作業時間が長くなる。また、段ボール箱の表面に保証書が取り付けられている場合、保証書を取り外した後はこの保証書を段ボール箱に再度取り付け難い。そのため、製品の購入者は、製品購入後に保証書を製品とは別途保管して持ち帰る必要があり、紛失等のおそれが高くなる。
このような問題を解決すべく、今日では例えば包装箱を開封することなく保証書の取り出しが可能な包装箱(特開2003−95248号公報参照)が発案されている。この包装箱は、内フラップ及び外フラップの間に保証書を挟み込み、さらにこの保証書の端部を側板の外面に貼り付けることで保証書を取り付け可能とされている。また、上記公報所載の包装箱は、上記内フラップ及び外フラップに保証書の側板側を持ち上げるための切り起こし片が形成されているため、この保証書を内フラップ及び外フラップの間から容易に抜き出すことができるとされている。
しかしながら、この公報所載の包装箱は、外フラップに形成される切り起こし片の端部(凹部)を持ち上げた際に、却って保証書が箱内部に入り込んでしまうおそれがある。そのため、この公報所載の包装箱によっては、保証書の取出作業の容易化を的確に促進できない。
特開2003−95248号公報
本考案は、このような不都合に鑑みてなされたものであり、保証書の出し入れを容易に行うことができる包装箱用段ボールシート及び包装体の提供を目的とするものである。
上記課題を解決するためになされた本考案に係る包装箱用段ボールシートは、収容物を包装すべく製函できる一枚の段ボールシートからなり、製函時に四角筒状部を構成する四つの側板、対向する一対の側板の上縁から上方に延出する一対の内フラップ、及び対向する他の一対の側板の上縁から上方に延出する一対の外フラップを備える包装箱用段ボールシートであって、一方の内フラップが、上縁から下方に向けて形成された切込みにより区画される主部及び副部を有し、上記切込みが、製函時に上記副部を外フラップ上に重畳できるよう形成され、一方の外フラップに、製函時に上記副部の上端部を係止可能な係合スリットが形成されていることを特徴とする。
当該包装箱用段ボールシートは、一方の内フラップが上縁から下方に向けて形成された切込みによって区画される主部及び副部を有すると共に、一方の外フラップに製函時に副部の上端部を係止可能な係合スリットが形成されている。さらに、当該包装箱用段ボールシートは、製函時に副部が外フラップの上側から係合スリットに挿入可能に構成されている。そのため、当該包装箱用段ボールシートは、例えば保証書の一端側を係合スリットに差し込み、さらにこの係合スリットに副部を係止することで、保証書を当該包装箱用段ボールシートを組み立ててなる包装箱内に収容することができる。また、当該包装箱用段ボールシートは、係合スリットから副部を抜き出したうえ、保証書の他端側を把持して保証書を係合スリットから抜き出すことで、包装箱を開封することなくこの保証書を容易に取り出すことができる。従って、当該包装箱用段ボールシートは、保証書の出し入れ作業の容易化を促進することができる。さらに、当該包装箱用段ボールシートによれば、保証書を包装箱内に収容するに当たり、この保証書を粘着テープ等によって包装箱に貼り付けておく必要がないため、保証書の取り出し作業の容易化をさらに向上することができる。
上記一方の外フラップに、上記係合スリットの一端を基端として上記一方の内フラップ側に伸びる保持スリットが形成されているとよい。このように、上記一方の外フラップに、上記係合スリットの一端を基端として上記一方の内フラップ側に伸びる保持スリットが形成されていることによって、保証書をこの保持スリットに挟み込んで的確に収容することができる。また、このような構成によると、保証書の一端側を上記主部と一対の外フラップとの間に挟持して安定的に保持することができると共に、保証書の出し入れ作業時に上記副部及び保証書が接触して保証書の出し入れ作業が妨げられるのを防止することができる。
上記係合スリットの他端側が上記一方の内フラップ側に折曲し、上記保持スリットの延出端側が上記係合スリットの他端側に折曲しているとよい。このように、上記係合スリットの他端側が上記一方の内フラップ側に折曲し、上記保持スリットの延出端側が上記係合スリットの他端側に折曲していることによって、このような折曲部分に保証書の両側縁をガイドさせつつ保証書を容易かつ確実に出し入れすることができる。
上記副部が上記上端部の下方に先端側に向けて縮幅するテーパー部を有するとよい。このように、上記副部が上記上端部の下方に先端側に向けて縮幅するテーパー部を有することによって、上記副部の外フラップに重畳される部分の幅を大きくして保証書が外部に露出するのを容易かつ確実に防止することができる。
また、上記課題を解決するためになされた本考案に係る包装体は、当該包装箱用段ボールシートを組み立ててなる包装箱と、この包装箱内に収容され、上記係合スリットを介して取出可能な保証書とを備える。
当該包装体は、当該包装箱用段ボールシートを組み立ててなる包装箱を備えるので、上述のように保証書の出し入れ作業の容易化が促進される。
以上説明したように、本考案の包装箱用段ボールシート及び包装体は、保証書の出し入れを容易に行うことができる。
本考案の第一実施形態に係る包装箱用段ボールシートを示す模式的平面図である。 図1の包装箱用段ボールシートの組立手順を示す模式的説明図である。 図1の包装箱用段ボールシートを組み立ててなる包装箱のスリット形状を示す模式的拡大図であって、(a)は保証書を挿入していない状態を示す図、(b)は保証書を挿入した状態を示す図である。 図1の包装箱用段ボールシートを組み立てて形成される包装体を示す模式的斜視図である。 図4の包装体における保証書の取出状態を示す模式的拡大図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
<包装箱用段ボールシート>
図1の包装箱用段ボールシート1は、一枚の段ボールシートからなり、収容物を包装すべく製函できるよう構成されている。包装箱用段ボールシート1は、製函時に四角筒状部を構成し、一方向側に連接される四つの側板(前板2、側板4、後板3及び側板5)と、対向する一対の側板4、5の上縁から上方に延出する一対の内フラップ6、7と、対向する他の一対の側板(前板2及び後板3)の上縁から上方に延出する一対の外フラップ8、9とを備える。また、包装箱用段ボールシート1は、対向する一対の側板4、5の下縁から下方に延出する一対の内フラップ10、11と、対向する他の側板(前板2及び後板3)の下縁から下方に延出する一対の外フラップ12、13と、前板2の他方向側に連接され、四角筒状部を構成する際に側板5の一方向側に貼着される糊代部14とを有する。包装箱用段ボールシート1は、かかる構成を有することで、A式の段ボール箱に組立可能とされている。なお、本明細書においては、前板2、側板4、後板3及び側板5の連接方向を「一方向側」といい、その逆を「他方向側」という。
対向する前板2及び後板3は略同形状に形成されている。また、対向する一対の側板4、5は略同形状に形成されている。さらに、前板2、後板3及び一対の側板4、5はいずれも上下方向長さが略同一とされている。前板2及び後板3の幅としては、特に限定されるものではないが、例えば25cm以上50cm以下程度とすることができる。また、一対の側板4、5の幅としては、特に限定されるものではないが、例えば15cm以上30cm以下程度とすることができる。さらに、前板2、後板3及び一対の側板4、5の上下方向長さとしては、特に限定されるものではないが、例えば12cm以上26cm以下程度とすることができる。
一方の内フラップ6は、上縁から下方に向けて形成される切込み15、並びにこの切込み15により区画される主部16及び副部17を有する。主部16は、切込み15によって区画されることで、製函時に一対の外フラップ8、9の下側に重畳される。一方、副部17は、切込み15によって区画されることで、製函時に一方の外フラップ8上に重畳可能に形成される。なお、本実施形態において、切込み15は、一方の内フラップ6の上縁から下端に亘って形成されている。
副部17は、一方の内フラップ6の下端を下辺とする略矩形状の基部18と、基部18の上縁から上方に延出する係止部19とを有する。係止部19は、製函時に後述する係合スリット23に係止される上端部20と、上端部20の下方に形成され、先端側(上側)に向けて縮幅するテーパー部21とを有する。また、基部18及び係止部19の境界には折り曲げ容易線22が形成されている。
基部18は、側板4の一方向側の上縁から上方に延出している。詳細には、基部18の一方向側の側縁は、側板4の一方向側の端縁から連続して設けられている。また、基部18の他方向側の側縁は、側板4の幅方向の中央よりも一方向側に位置している。
基部18の幅の下限としては、8cmが好ましく、10cmがより好ましい。一方、基部18の幅の上限としては、14cmが好ましく、12cmがより好ましい。基部18の幅が上記下限に満たないと、保証書を的確に被覆できないおそれがある。逆に、基部18の幅が上記上限を超えると、主部16の大きさを十分に取れず、当該包装箱用段ボールシート1を組み立ててなる包装箱の強度が低下するおそれがある。
側板4の幅に対する基部18の幅の比の下限としては、1/4が好ましく、1/3がより好ましい。一方、側板4の幅に対する基部18の幅の比の上限としては、3/7が好ましく、2/5がより好ましい。側板4の幅に対する基部18の幅の比が上記下限に満たないと、保証書を的確に被覆できないおそれがある。逆に、側板4の幅に対する基部18の幅の比が上記上限を超えると、封緘時における封緘テープの着脱作業を妨げるおそれがある。
テーパー部21は、基部18の上縁及び上端部20の下縁に連続して設けられる。つまり、テーパー部21の下端の幅は基部18の上端の幅と同一とされ、テーパー部21の上端の幅は上端部20の下端の幅と同一とされる。そのため、上下方向に対するテーパー部21の傾斜角は、基部18及び上端部20の幅によって規定されるもので特に限定されない。ただし、一般的には上下方向に対するテーパー部21の両側縁の平均傾斜角としては、例えば5°以上45°以下程度とすることができる。
基部18及びテーパー部21の上下方向長さの下限としては、5cmが好ましく、7cmがより好ましい。一方、基部18及びテーパー部21の上下方向長さの上限としては、15cmが好ましく、12cmがより好ましい。基部18及びテーパー部21の上下方向長さが上記下限に満たないと、副部17との接触を避けつつ保証書を出し入れするのが困難になるおそれがある。逆に、基部18及びテーパー部21の上下方向長さが上記上限を超えると、上端部20の上下方向長さが十分に取れず、副部17を係合スリット23に的確に係止できないおそれがある。
上端部20は、先端側の両側面が面取りされた略矩形状に形成されている。上端部20の幅は、係合スリット23の幅と略同一とされる。詳細には、上端部20の幅は、例えば係合スリット23の幅に対し±5mm程度の範囲とすることができる。また、上端部20の幅は、係合スリット23に対する出し入れ容易性及び係合スリット23に係合した状態での安定性を高める点からは、好ましくは係合スリット23の幅以上係合スリット23の幅+3mm以下程度とすることができる。
基部18及びテーパー部21の上下方向長さに対する上端部20の上下方向長さの比の下限としては、1/4が好ましく、1/3がより好ましい。一方、基部18及びテーパー部21の上下方向長さに対する上端部20の上下方向長さの比の上限としては、3/7が好ましく、2/5がより好ましい。基部18及びテーパー部21の上下方向長さに対する上端部20の上下方向長さの比が上記下限に満たないと、上端部20を係合スリット23に的確に係止できないおそれがある。逆に、基部18及びテーパー部21の上下方向長さに対する上端部20の上下方向長さの比が上記上限を超えると、上端部20の係合スリット23に対する出し入れ作業性が低下するおそれがある。
一方の外フラップ8には、製函時に副部17の上端部20を係止可能な係合スリット23及び係合スリット23の一端を基端として一方の内フラップ6側に伸びる保持スリット24が形成されている。係合スリット23及び保持スリット24は、封緘時において封緘テープが貼着される上端側の位置よりも下側に設けられている(図2参照)。
係合スリット23は、製函時に副部17の係止部19を係止する。係合スリット23は、一方の外フラップ8の上下方向に伸びる。また、係合スリット23は、保持スリット24が形成されていない側(他端側)が一方の内フラップ6側に折曲している。つまり、係合スリット23は、上下方向に伸びる主部23aと、主部23aの他端から一方の内フラップ6側に延出する折曲部23bとを有する。一方の外フラップ8における主部23aから一方の内フラップ6側の側縁までの距離は、副部17の基部18及びテーパー部21の上下方向距離と略同一とされている。
主部23aは、全体に一方の内フラップ6側に凸状に湾曲している。係合スリット23は、このように主部23aが一方の内フラップ6側に湾曲していることによって、製函状態で保証書を内部に的確に収容できると共に、副部17の上端部20の差し込みが容易化される。また詳細には、主部23aの他端は、一端よりも他方の内フラップ7側に突出している。このように、主部23aの他端が一端よりも他方の内フラップ7側に突出することによって、製函状態における保証書の収容性を高めつつ、この保証書の出し入れの容易化を促進することができる。なお、製函状態における係合スリット23を用いた保証書の収容方法については後述する。
主部23aの上下方向長さの下限としては、5cmが好ましく、6cmがより好ましく、7cmがさらに好ましい。一方、主部23aの上下方向長さの上限としては、12cmが好ましく、10cmがより好ましく、9cmがさらに好ましい。主部23aの上下方向長さが上記下限に満たないと、保証書を差し込むことが困難になるおそれがある。逆に、主部23aの上下方向長さが上記上限を超えると、製函状態で保証書を的確に保持できないおそれがある。
折曲部23bの延出長さの下限としては、1cmが好ましく、2cmがより好ましく、3cmがさらに好ましい。一方、折曲部23bの延出長さの上限としては、7cmが好ましく、6cmがより好ましく、5cmがさらに好ましい。折曲部23bの延出長さが上記下限に満たないと、保証書の側縁をガイドしながら保証書を出し入れするのが困難になるおそれがある。逆に、折曲部23bの延出長さが上記上限を超えると、係合スリット23及び保持スリット24間のスリット非形成分部(後述の連結部25)が短くなり、このスリット非形成分部の強度が十分に得られないおそれがある。
保持スリット24は、係合スリット23の上端を基端として一方の内フラップ6側に伸びる。また、この保持スリット24は、延出端側が係合スリット23の他端側に折曲している。つまり、保持スリット24は、係合スリット23の上端を基端として一方の内フラップ6側に伸びる主部24aと、主部24aの延出端から係合スリット23の他端側に延出する折曲部24bとを有する。なお、係合スリット23の折曲部23bの延出端及び保持スリット24の折曲部24bの延出端の間は、スリットが形成されない連結部25として構成され、本実施形態においては折り曲げ容易線が形成されている。また、この連結部25は、他方の内フラップ7側から一方の内フラップ6側に向けて上方に傾斜する。連結部25は、このように他方の内フラップ7側から一方の内フラップ6側に向けて上方に傾斜することによって、保証書の抜出時にこの保証書が副部17と接触するのを防止する。一方の外フラップ8の下縁に対する連結部25の傾斜角としては、例えば10°以上40°以下程度とされる。
主部24aは、基端から延出端にかけて下方(係合スリット23の他端側)に湾曲している。保持スリット24は、このように主部24aが係合スリット23の他端側に湾曲することによって、製函時に保証書が外部に露出されるのを防止している。
一方の外フラップ8の幅方向と平行な方向における主部24aの長さの下限としては、6cmが好ましく、8cmがより好ましい。一方、一方の外フラップ8の幅方向と平行な方向における主部24aの長さの上限としては、15cmが好ましく、12cmがより好ましい。主部24aの上記長さが上記下限に満たないと、製函時に保証書を収容するのが困難になるおそれがある。逆に、主部24aの上記長さが上記上限を超えると、保証書を的確に保持できないおそれがある。
折曲部24bは、主部24aの延出端側の延出方向に対して例えば70°以上100°以下の角度で折曲している。これにより、当該包装箱用段ボールシート1は、折曲部24bによって保証書の側縁をガイドしながらこの保証書を容易に抜き出すことができる。
折曲部24bの延出長さの下限としては、1cmが好ましく、1.5cmがより好ましく、2cmがさらに好ましい。一方、折曲部24bの延出長さの上限としては、6cmが好ましく、5cmがより好ましく、4cmがさらに好ましい。折曲部24bの延出長さが上記下限に満たないと、保証書の側縁をガイドしながら保証書を出し入れするのが困難になるおそれがある。逆に、折曲部24bの延出長さが上記上限を超えると、連結部25が短くなり、連結部25の強度が十分に得られないおそれがある。
<包装体の組立手順>
次に、図2〜4を参照して、図1の包装箱用段ボールシート1を用いた包装体31の組立手順について説明する。
まず、図2(a)に示すように、前板2、側板4、後板3及び側板5を四角筒状に折り曲げ、糊代部14を側板5の一方向側の裏面に貼着することで四角筒状部を形成する。また、一対の側板4、5の下縁から延出する一対の内フラップ10、11を内側に折り曲げ、さらに前板2及び後板3の下縁から延出する一対の外フラップ12、13を先端を突き合わせるように内側に折り曲げる。そして、一対の外フラップ12、13の突き合わせ位置に外側から封緘テープ32を貼着する。なお、図2(a)には示していないが、この際、四角筒状部内には任意の収容物が収容される。
次に、図2(b)に示すように、側板4の上縁から延出する一方の内フラップ6のうち、主部16を内側に折り曲げる。また、側板5の上縁から延出する他方の内フラップ7を内側に折り曲げる。
続いて、図2(c)に示すように、後板3の上縁から延出する一方の外フラップ8及び前板2の上縁から延出する他方の外フラップ9を先端を突き合わせるように内側に折り曲げる。この際、主部16は内側に折り曲げているので、主部16の上面には一対の外フラップ8、9が重畳する。一方、副部17は内側に折り曲げていないので、一対の外フラップ8、9によって重畳されない。そして、一対の外フラップ8、9の突き合わせ位置に外側から封緘テープ33を貼着する。
そして、図2(d)に示すように、係合スリット23及び保持スリット24に保証書34を差し込む。以下、図3を参照して、係合スリット23及び保持スリット24への保証書34の差し込み方について詳説する。
まず、係合スリット23及び保持スリット24の具体的な形状について説明する。図3(a)に示すように、係合スリット23は、上下方向に伸びる主部23aと主部23aの他端(保持スリット24が形成されていない側の端部)から一方の内フラップ6側に延出する折曲部23bとを有する。また、保持スリット24は、係合スリット23の一端を基端として一方の内フラップ6側に伸びる主部24aと、主部24aの延出端から係合スリット23の他端側に延出する折曲部24bとを有する。さらに、係合スリット23の折曲部23bの延出端及び保持スリット24の折曲部24bの延出端の間は、スリットが形成されない連結部25として構成され、この連結部25は、他方の内フラップ7側から一方の内フラップ6側に向けて上方に傾斜する。そして、係合スリット23の主部23aは、全体に一方の内フラップ6側に凸状に湾曲し、他端側が一端側よりも一方向側に突出する。また、保持スリット24の主部24aは、基端から延出端に亘り係合スリット23の他端側に湾曲する。さらに、折曲部24bは、主部24aの延出端側の延出方向に対して上記範囲の角度で折曲し、これにより主部24a及び折曲部24bの連接部分は、一方の内フラップ6側に突出した鉤型に形成される。
係合スリット23及び保持スリット24は上述のような形状を有するため、この係合スリット23及び保持スリット24に保証書34を一端側から差し込むと、図3(b)に示すように、保証書34の一方の側縁は保持スリット24の主部24a及び折曲部24bの連結部付近で外側から支持された状態で保持される。また同時に、保証書34の他方の側縁は、主部23aが湾曲することで形成される係止片35により押さえつけられる。さらに、係合スリット23及び保持スリット24から差し込まれた保証書34の一端側は、一方の内フラップ6の主部16と一対の外フラップ8、9との間に挟持された状態で保持される。そのため、保証書34を粘着テープ等によって貼り付けることなく容易かつ確実に収容することができる。
最後に、図2(e)に示すように、折り曲げ容易線22を折り曲げて副部17の上端部20を係合スリット23に差し込む。これにより、副部17が係合スリット23に係止され、包装箱用段ボールシート1を組み立ててなる包装箱36と、包装箱36に収容され、係合スリット23を介して取出可能な保証書34とを備える図4の包装体31が形成される。
<保証書取出手順>
次に、図5を参照して、包装箱36から保証書34を取り出す手順について説明する。保証書34を包装箱36から取り出す場合、まず、副部17を係合スリット23から抜き出す。そして、図5に示すように、保証書34の一方の側縁を保持スリット24の主部24a及び折曲部24bによってガイドさせ、かつ保証書34の他方の側縁を係合スリット23の主部23a及び折曲部23bによってガイドさせながら抜き出す。このように、係合スリット23及び保持スリット24で両側をガイドしつつ保証書34を抜き出すことで、副部17との接触を避けつつ保証書34を抜き出すことができ、抜出作業の容易化が促進される。また、当該包装箱用段ボールシート1は、上述のように連結部25が一方向側から他方向側に向けて上方に傾斜するので、保証書34の抜出時における保証書34及び副部17の接触がさらに的確に防止される。
<利点>
当該包装箱用段ボールシート1は、一方の内フラップ6が上縁から下方に向けて形成された切込み15により区画される主部16及び副部17を有すると共に、一方の外フラップ8に製函時に副部17の上端部20を係止可能な係合スリット23が形成されている。さらに、当該包装箱用段ボールシート1は、製函時に副部17が外フラップ8の上側から係合スリット23に挿入可能に構成されている。そのため、当該包装箱用段ボールシート1は、例えば保証書34の一端側を係合スリット23に差し込み、さらにこの係合スリット23に副部17を係止することで、保証書34を当該包装箱用段ボールシート1を組み立ててなる包装箱36内に収容することができる。また、当該包装箱用段ボールシート1は、係合スリット23から副部17を抜き出したうえ、保証書34の他端側を把持して保証書34を係合スリット23から抜き出すことで、包装箱36を開封することなくこの保証書34を容易に取り出すことができる。従って、当該包装箱用段ボールシート1は、保証書34の出し入れ作業の容易化を促進することができる。さらに、当該包装箱用段ボールシート1によれば、保証書34を包装箱36内に収容するに当たり、この保証書34を粘着テープ等によって包装箱36に貼り付けておく必要がないため、保証書34の取り出し作業の容易化をさらに向上することができる。
当該包装箱用段ボールシート1は、一方の外フラップ8に、係合スリット23の一端を基端として一方の内フラップ6側に伸びる保持スリット24が形成されているので、保証書34をこの保持スリット24に挟み込んで的確に収容することができる。また、当該包装箱用段ボールシート1は、保証書34の一端側を主部16と一対の外フラップ8、9との間に挟持して安定的に保持することができると共に、保証書34の出し入れ作業時に副部17及び保証書34が接触して保証書34の出し入れ作業が妨げられるのを防止することができる。
当該包装箱用段ボールシート1は、係合スリット23の他端側が一方の内フラップ6側に折曲し、保持スリット24の延出端側が係合スリット23の他端側に折曲しているので、このような折曲部分に保証書34の両側縁をガイドさせつつ保証書を容易かつ確実に出し入れすることができる。
当該包装箱用段ボールシート1は、副部17が上端部20の下方に先端側に向けて縮幅するテーパー部21を有するので、副部17の外フラップ8に重畳される部分の幅を大きくして保証書34が外部に露出するのを容易かつ確実に防止することができる。
当該包装体31は、当該包装箱用段ボールシート1を組み立ててなる包装箱36を備えるので、上述のように保証書34の出し入れ作業の容易化が促進される。
[その他の実施形態]
なお、本考案の包装箱用段ボールシート及び包装体は、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。例えば当該包装箱用段ボールシートから組み立てられる包装箱の底板の構成は限定されるものではなく、例えばB式、アメリカンロック式等、種々の構成が採用可能である。
上記一方の内フラップは、必ずしも主部及び副部のみに区画される必要はなく、例えば複数の切込みによって3以上の区画に区分されてもよい。またこの場合、上記副部は必ずしも、上記側板の一方向側の端縁から連続して設けられていなくてもよい。
上記切込みは、必ずしも一方の内フラップの上縁から下端に亘って形成されている必要はなく、例えば下端側の一定領域を残して形成されてもよい。この場合、例えば一方の外フラップの他方向側の端縁に切欠きを設けることで、副部をこの外フラップ上に重畳することができる。
当該包装箱用段ボールシートは、必ずしも保持スリットを有する必要はない。また、保持スリットを有する場合でも、必ずしも延出端側が係合スリットの他端側に折曲する必要はない。当該包装箱用段ボールシートは、上記保持スリットを有しない場合でも、係合スリットの長さを調整することで、この係合スリットを介して保証書を出し入れすることができる。またこの場合、例えば包装箱に収容される収容物の上面で保証書を下側から支えることで、保証書を包装箱内部で安定的に保持することができる。さらに、上記保持スリットは、必ずしも係合スリットの上端を基端として伸びる必要はなく、係合スリットの下端を基端として伸びてもよい。
上記係合スリットは、必ずしも他端側が上記一方の内フラップ側に折曲していなくてもよい。当該包装箱用段ボールシートは、上記係合スリットの他端側が上記一方の内フラップ側に折曲していない場合でも、この係合スリットの長さを調整することで、この係合スリットを介して保証書を出し入れすることができる。
上記副部は、必ずしも上記テーパー部を有する必要はない。当該包装箱用段ボールシートは、上記副部がテーパー部を有しない場合でも、例えば上記基部と上端部との間に段差を設けることで保証書を的確に被覆することができる。
以上のように、本考案の包装箱用段ボールシート及び包装体は、保証書の出し入れを容易に行うことができるので、電化製品や家具等を包装するのに適している。
1 包装箱用段ボールシート
2 前板
3 後板
4、5 側板
6、7、10、11 内フラップ
8、9、12、13 外フラップ
14 糊代部
15 切込み
16 主部
17 副部
18 基部
19 係止部
20 上端部
21 テーパー部
22 折り曲げ容易線
23 係合スリット
23a 主部
23b 折曲部
24 保持スリット
24a 主部
24b 折曲部
25 連結部
31 包装体
32、33 封緘テープ
34 保証書
35 係止片
36 包装箱

Claims (5)

  1. 収容物を包装すべく製函できる一枚の段ボールシートからなり、
    製函時に四角筒状部を構成する四つの側板、対向する一対の側板の上縁から上方に延出する一対の内フラップ、及び対向する他の一対の側板の上縁から上方に延出する一対の外フラップを備える包装箱用段ボールシートであって、
    一方の内フラップが、上縁から下方に向けて形成された切込みにより区画される主部及び副部を有し、上記切込みが、製函時に上記副部を外フラップ上に重畳できるよう形成され、
    一方の外フラップに、製函時に上記副部の上端部を係止可能な係合スリットが形成されていることを特徴とする包装箱用段ボールシート。
  2. 上記一方の外フラップに、上記係合スリットの一端を基端として上記一方の内フラップ側に伸びる保持スリットが形成されている請求項1に記載の包装箱用段ボールシート。
  3. 上記係合スリットの他端側が上記一方の内フラップ側に折曲し、
    上記保持スリットの延出端側が上記係合スリットの他端側に折曲している請求項2に記載の包装箱用段ボールシート。
  4. 上記副部が、上記上端部の下方に先端側に向けて縮幅するテーパー部を有する請求項1、請求項2又は請求項3に記載の包装箱用段ボールシート。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の包装箱用段ボールシートを組み立ててなる包装箱と、この包装箱内に収容され、上記係合スリットを介して取出可能な保証書とを備える包装体。
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