JP3195422B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高集積メモリに用いる
絶縁膜を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フッ素及び塩素等のハロゲン元素を多結
晶Si電極あるいはSi基板にイオン打ち込みし、熱拡
散によりハロゲン元素を絶縁膜とSi基板界面に移動さ
せることにより、X線照射や電荷注入に伴う界面準位の
増大や移動度の劣化が抑えられることは、アイ・イー・
イー・イー、トランザクションズ・オン・ニュクリア・
サイエンス(IEEE TRANSACTIONS ON NUCLEAR SCIENCE)
第36巻、第6号、第2116頁(1989)等に記載
されている。劣化を最小限に抑えるハロゲンの量には最
適値があり、プロセス全体の熱処理条件により異なって
いる。すなわち、僅かな熱処理条件の変動により上記ハ
ロゲンの量が最適値からずれ、過剰に供給された場合に
は、ハロゲンを全く導入しないデバイスよりも劣化速度
が大きくなる。従って、最適値以上の量を導入して熱拡
散により絶縁膜への導入量を制御するという方法では、
ハロゲン導入後のプロセス条件に依存して絶縁膜中に入
り込むハロゲン量が変動し、安定な特性を得ることが困
難である。
【0003】Si基板を酸化して絶縁膜を形成する際に
ハロゲンガスを添加することによりハロゲン元素を絶縁
膜とSi基板界面に導入することも知られており、供給
源としては、NF3、TCA(トリクロロエタン)、H
Cl、Cl2等が用いられている。この中でTCAはC
が混入し、上記のハロゲンによる界面不整合緩和効果を
阻害する。ハロゲンの導入量に関する従来の報告例で
は、上記界面不整合緩和に必要な量以上のハロゲンが導
入されている。
【0004】絶縁膜へ窒素を導入する例としては、NH
3による熱窒化あるいはN2Oによる酸窒化による方法等
があり、ハロゲン元素の場合と同じように電荷注入に伴
う、界面準位の増大や移動度の劣化が抑えられること
が、エクステンディッド・アブストラクツ・オブ・22
nd・コンファランス・オン・ソリッド・ステイト・デ
バイスイズ・アンド・マテリアルズ(EXTENDED ABSTRA
CTS OF THE 22NDCONFERENCE ON SOLID STATE DEVICE
S AND MATERIALS)第1155頁(1990)等に報告
されている。以上のようにフッ素、窒素等を単独に絶縁
膜中へ導入した例はあるが、フッ素、塩素、窒素等の元
素を2種類以上制御して導入した報告例はない。
【0005】一方、デバイスの電気特性という観点から
は、膜厚10nm以下のゲート絶縁膜で高電界ストレス
による劣化現象が問題となっている。例えば、一括消去
型フラッシュメモリー(EEPROM)では高電界(−
10MV/cm程度)を制御ゲート電極に印加して浮遊
ゲート電極に蓄積した情報の消去を行う。このため、情
報の書き込み、消去を繰り返すうちに絶縁膜が劣化し、
低電界(−5MV/cm程度)でのリーク電流が増大
し、電荷保持特性を劣化させることが問題となってい
る。この低電界リーク電流を発生させる原因は、バルク
絶縁膜中のトラップ準位に起因すると考えられている
(アイ・イー・イー・イー、エレクトロン・デバイス・
レターズ(IEEE ELECTRON DEVICE LETTERS)第12巻第
11号、第632頁(1991))。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術は、高
電界ストレスにより絶縁膜の劣化現象が生じるという問
題があった。バルク絶縁膜中及び絶縁膜/Si界面での
トラップ準位の発生原因としては、酸化膜形成時のSi
からSiO2への体積膨張、あるいはSiとSiO2とで
の体積膨張率の違いによるウェハ冷却時の局所的応力の
発生により、高電界ストレスが印加された際に応力が作
用している膜中及び界面での結合が切れて、トラップ準
位が発生するものと考えられる。
【0007】本発明の目的は、絶縁膜形成以降のプロセ
ス条件の変動に対しても安定な特性が維持でき、高電界
ストレスによる劣化現象を防止した絶縁膜を有する半導
体装置及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体装置は、主成分がSiO 2 である所
望の絶縁膜中に、その構成元素であるシリコン及び酸素
と、さらに水素以外の他の元素2種類以上含有し、
この他の元素の濃度の和を5×1018〜5×1021cm
-3の範囲にしたものである。この基板には、絶縁ゲート
型電界効果トランジスタが設けられ、この絶縁ゲート型
電界効果トランジスタは、ゲート絶縁膜上に設けられた
浮遊ゲート電極と、浮遊ゲート電極上に層間絶縁膜を介
して設けられた制御ゲート電極を有し、上記絶縁膜は、
この層間絶縁膜を構成するか、或いは、この制御ゲート
電極と浮遊ゲート電極の側壁絶縁膜を構成する。2種類
以上の他の元素は、互いに原子半径及び/又は原子価が
異なる元素であることが好ましい。例えば、VII族元素
の一種とIII族元素、IV族元素、V族元素の内の一種と
を用いることができる。また、窒素、フッ素及び塩素の
群の内の少なくとも2種の元素を用いることができる。
【0009】絶縁膜の形成は、シリコンを酸化して、酸
化シリコンとする際に、上記他の元素を少なくとも含む
化合物が存在する雰囲気にシリコンをさらし、さらに
ここで用いた他の元素と異なる第2の他の元素を少なく
とも含む化合物が存在する雰囲気にシリコンをさらして
形成することができる。この他の元素及び第2の他の元
素の濃度の和を5×10 18 〜5×10 21 cm -3 の範囲と
する。この化合物が例えば三フッ化窒素等のように他の
元素の2種類を含む化合物であればその化合物のみを用
いても2種類の他の元素を絶縁膜に導入することができ
る。この化合物としては、上記他の元素がハロゲンであ
るときは、塩素、フッ素、三フッ化塩素、三フッ化窒
素、フッ化アルゴン等が用いられ、上記他の元素が窒素
であるときは、一酸化窒素、亜酸化窒素、アンモニア等
が用いられる。また、これらの化合物が存在する雰囲気
に上記シリコンをさらす工程は、残留水分量が1ppb
以下の雰囲気で行われることが好ましい。
【0010】
【作用】X線照射や電荷注入を行ったMOSデバイスで
は、界面準位密度が通常1010eV~1cm~2のレベルか
ら、そのX線強度、注入電荷量に応じて1012〜1014
eV~1cm~2のレベルに到達する。この界面準位はSi
2とSiとの界面の応力を持つ結合に、電荷が補獲さ
れることによって発生する。従って、窒素、フッ素、塩
素等のようなSi、水素及び酸素以外の他の元素を界面
に導入することによって応力を緩和することにより、界
面準位の発生量を低減することができる。
【0011】例えば、ゲート絶縁膜が7.4nmに薄膜
化された場合には、高電界(−14MV/cm)印加後
の低電界(−6MV/cm)でのリーク電流が10~10
A/cm2から10~7A/cm2に増大する。これは、酸
化Si膜中に存在する応力を持った結合、あるいはSi
−H(3.1eV)のような弱い結合に電荷が捕獲され
ることによってトラップ準位が生じ、この準位を通して
電荷が流れることにより低電界リーク電流の増大につな
がると解釈できる。
【0012】従って、界面又はバルク酸化膜中に、結合
エネルギーの大きなSi−F(5.6eV)、Si−C
l(3.7eV)、Si−N(4.6eV)を形成する
ような元素を応力緩和に必要な量だけ制御して導入する
ことにより、高電界ストレス耐性は向上する。その際、
熱処理条件の変動によってもゲート絶縁膜特性が変化し
ないためには、ゲート絶縁膜とSi基板との間の結合の
不整合を緩和するために必要な量(5×1018〜5×1
21cm~3)の上記他の元素を添加することである。こ
れにより、酸化膜以外の部分、例えばSi基板あるいは
多結晶Si電極にイオン打込みした場合のように余剰な
他の元素が存在していないため、高温プロセスによるこ
れら他の元素の拡散がなく、酸化Si膜形成後の熱処理
に対しても安定な界面構造が形成される。
【0013】さらに、3本の結合手を持つNでは修復し
切れない界面の歪みにも1本の結合手を持つFは入り込
んで強固な結合を形成することができる。すなわち、他
の元素の導入による応力緩和の効果は、Si、酸素と原
子半径、原子価が異なる他の元素を2種類以上導入する
ことにより、効果がさらに上がる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて説明する。 実施例1 本実施例は、窒素、フッ素及び塩素を導入した絶縁膜を
有する半導体装置の例である。図1に本実施例の半導体
装置のメモリセルの断面図を示す。このメモリセルは次
のようにして作成される。素子分離酸化膜2が形成さ
れ、酸化するSi面が露出したp型Si基板1を試料と
して大気の巻き込みがないように密閉した炉体中に導入
し、酸化が進行しない温度に上記試料を保ち、純化器を
通して40pptに水分量を抑えたArガスを1リット
ル/分流し、 1)100pptに水分量を抑えた酸素ガスに切換え、
2リットル/分流し、1時間かけて炉体内の残留ガスを
十分置換したのち、10ppbの三フッ化塩素を含むA
rガスを1リットル/分の流量で混合しながら、上記p
型Si基板1を昇温し、800℃に30分保ち、室温に
戻した。 2)この後亜酸化窒素(N2O)ガスに切り換え、10
50℃で30秒間酸窒化を施した。 3)さらに、100pptに水分量を抑えた2リットル
/分の酸素ガスを流し、1時間かけて炉体内の残留ガス
を十分置換した後、10ppbの三フッ化塩素を含むA
rガスを1リットル/分だけ混合した雰囲気中で昇温
し、800℃に30分保つことにより、膜厚6nmのゲ
ート酸化膜4を形成した。
【0015】このゲート酸化膜4上に、減圧気相化学成
長法によりジシランとホスフィンとを用いて、540℃
でリンを含んだ多結晶Siを200nmだけ堆積し、そ
の後Ar雰囲気中900℃で20分間加熱した。この多
結晶Siは浮遊ゲート電極5を構成する。この後、その
表面を酸化して層間絶縁膜6を形成し、浮遊ゲート電極
5の形成と同様にして制御ゲート電極7を形成し、これ
らをパターンニングした後、表面と側壁を酸化した。次
に、N型のソース領域8、N型のドレイン領域9をイオ
ン打ち込みで形成し、通常の方法で絶縁膜10、電極3
を設け、図1に示すようなメモリセルを作成した。上記
メモリセルの書換え動作による伝達係数βの変動を図2
に示す。本実施例ではフッ素、塩素及び窒素が合計して
5×1020cm~3添加されており、添加しない場合に比
較してβの劣化が著しく抑えられた。また、このメモリ
セルを含む一括消去型EEPROMにおける書換え回数
は、104回から106回に改善された。
【0016】この書換え回数の改善は、上記実施例と同
じプロセスで形成されたゲート絶縁膜を持つMOSキャ
パシタの低電界リーク電流が改善されることからも理解
できる。すなわち、図3に示すように、フッ素、塩素及
び窒素を導入した絶縁膜を持つMOSキャパシタの高電
界(−14MV/cm)ストレス後の低電界(−6MV
/cm)でのリーク電流は10~8A/cm2(図3
(b))であり、通常の熱酸化Si膜を持つMOSキャ
パシタの場合の10~7A/cm2(図3(a))からに
1桁改善されている。なお、上記ゲート酸化膜4の形成
工程でN2Oガスに変えてNH3ガスを用い、酸素ガス雰
囲気中の加熱時間を延長した場合も同様なメモリセルが
作成できた。
【0017】実施例2 本実施例は、窒素及び塩素を導入した絶縁膜を有する半
導体装置の例である。本実施例の半導体装置のメモリセ
ルの断面図は図1に示した実施例1と同じである。素子
分離酸化膜2が形成されたSi基板1を熱酸化して膜厚
10nmのゲート酸化膜4を形成したのち、このゲート
酸化膜4上に、減圧気相化学成長法によりジシランとホ
スフィンとを用いて540℃でリンを含んだ多結晶Si
を200nm堆積し、その後Ar雰囲気中900℃で2
0分間加熱した。この多結晶Siは浮遊ゲート電極5を
構成する。多結晶Si表面をHF溶液で洗浄したのち、
大気の巻き込みがないように密閉した炉体内に試料を導
入し、酸化が進行しない温度に試料を保ち、100pp
tに水分量を抑え、 1)100%一酸化窒素で十分置換し、900℃で30
分間クリーニングを行い、室温に戻した。 2)50pptに水分量をおさえた酸素ガスを1リット
ル/分流し、1時間かけて炉体中の残留ガスを十分置換
したのち、5ppbの塩素を含む酸素ガスを1リットル
/分だけ混合した雰囲気中で、上記試料を昇温し、90
0℃に180分保つことにより、膜厚20nmの層間酸
化膜6を形成した。
【0018】この層間絶縁膜6上にリンをドープした多
結晶Siからなる制御ゲート電極7を形成し、以下実施
例1と同様にして、図1に示すメモリセルを作成した。
本実施例では窒素及び塩素が合計して5×1020cm~3
添加されており、この絶縁膜を持つメモリデバイスのト
ンネル電流は、上記元素を添加しない場合と比較して1
桁小さかった。その結果として、一括消去型EEPRO
Mにおける電荷保持時間が10年から40年に改善され
た。本実施例における改善効果は、一酸化窒素及び塩素
処理時の雰囲気中の水分量を100pptに低減するこ
とによって達成することができた。
【0019】実施例3 本実施例は、メモリセルの側壁を構成する側壁絶縁膜に
窒素、フッ素及び塩素を導入した半導体装置の例であ
る。本実施例の半導体装置のメモリセルの断面図は図1
に示した実施例1と同じである。素子分離酸化膜2が形
成されたSi基板1を熱酸化して膜厚10nmのゲート
酸化膜4を形成したのち、このゲート酸化膜4上に、減
圧気相化学成長法によりジシランとホスフィンとを用い
て540℃でリンを含んだ多結晶Siを200nm堆積
し、その後Ar雰囲気中900℃で20分間加熱した。
この多結晶Siは浮遊ゲート電極5を構成する。この多
結晶Si表面をHF溶液で洗浄したのち、多結晶シリコ
ン膜を熱酸化して層間絶縁膜6を形成し、この層間絶縁
膜6上にリンをドープした多結晶Siからなる制御ゲー
ト電極7を形成した。この後、ドライエッチングにより
制御ゲート電極7、層間絶縁膜6、浮遊ゲート電極5を
パターニングした。
【0020】続いて、ウェハを酸化雰囲気中で800℃
に加熱して、SiO2膜を形成し、アルゴンで2%に希
釈したNH3中850℃で2分間加熱した。さらに、1
0ppbのClF3を含む酸素ガス中で1000℃に加
熱して50nmの側壁絶縁膜及び制御ゲート電極7上の
絶縁膜を形成した。
【0021】本実施例では窒素、フッ素及び塩素が合計
して5×1020cm~3添加されており、この側壁絶縁膜
を持つメモリデバイスのトンネル電流は、上記元素を添
加しない場合と比較して1桁小さかった。その結果とし
て、一括消去型EEPROMにおける電荷保持時間が1
0年から40年に改善された。 実施例4 本実施例は、窒素、フッ素及び塩素を導入した絶縁膜を
有する半導体装置の例である。図5に本実施例の半導体
装置のキャパシタの断面図を示す。このキャパシタは次
のようにして作成される。大気の巻き込みがないように
密閉した炉体中に、素子分離酸化膜12が形成され、酸
化するSi面が露出したp型Si基板11を導入し、酸
化が進行しない温度に上記試料を保ち、純化器を通して
50pptに水分量を抑えたArガスを1リットル/分
流し、 1)100pptに水分量を抑えた酸素ガスに切換え、
2リットル/分流し、1時間かけて炉体内の残留ガスを
十分置換したのち、10ppbの三フッ化塩素を含むA
rガスを1リットル/分の流量で混合しながら、上記p
型Si基板11を昇温し800℃に30分保ち、室温に
戻した。 2)この後N2Oガスに切り換え、1050℃で30秒
間酸窒化を施した。
【0022】3)さらに、50pptに水分量を抑えた
酸素ガスを2リットル/分流し、1時間かけて炉体内の
残留ガスを十分置換したのち、5ppbの三フッ化塩素
を含むArガスを1リットル/分だけ混合した雰囲気中
で昇温し、800℃に30分保つことにより、膜厚6n
mのゲート酸化膜13を形成した。 このゲート酸化膜13上に、減圧気相化学成長法により
ジシランとホスフィンとを用いて、540℃でリンを含
んだ多結晶Siを200nmだけ堆積し、その後Ar雰
囲気中900℃で20分間加熱した。この後、ゲート電
極14の加工を行って、図5に示すようなキャパシタを
作成した。
【0023】このキャパシタで、三フッ化塩素の流量を
調整することにより導入するハロゲン量を変え、10m
A/cm2の定電流のストレスを100秒間印加した後
の界面準位の発生量をC−V特性から求めた。その結果
を図4に示す。導入元素の量を5×1018〜5×1021
cm~3とすることにより、界面準位の発生量を大幅に減
らすことができる。また、図4の中にアンモニア熱窒化
により窒素のみを酸化Si膜中に導入した場合の結果を
示す。窒素だけの場合には、フッ素、塩素と一緒に導入
した場合よりも界面準位の発生量は多くなっていること
が分かる。
【0024】以上のように、窒素、ハロゲン等の元素添
加は、基板の単結晶Siの熱酸化だけでなく、多結晶S
i膜に対しても同様の効果がある。単結晶Siに関する
上記元素導入による改善効果は、面方位が(100)の
場合だけでなく、(111)、(110)の場合にも同
様に達成される。また、上記のように窒素、ハロゲン等
の元素添加は、窒素化合物あるいはハロゲン化合物を含
む雰囲気中の水分量を1ppb以下にすることによっ
て、同様の効果が達成される。
【0025】
【発明の効果】上記のように本発明の半導体装置は、絶
縁膜に、Si、酸素及び水素以外の2種類以上の元素を
5×1018〜5×1021cm~3含有させることにより、
半導体膜又は半導体基板と絶縁膜との界面での不整合及
びバルク絶縁膜中の不整合を緩和することができ、熱処
理によっても安定な膜が供給できる。従って、高電界ス
トレスによる界面準位の増大を抑え、リーク電流を低減
できるため、書換え信頼性が高く電荷保持特性がすぐれ
た高性能なデバイスを形成することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1、2、3のメモリセルの断面
図である。
【図2】実施例1における窒素、フッ素及び塩素処理の
効果を示す図である。
【図3】実施例1における窒素、フッ素及び塩素処理の
効果を示す図である。
【図4】実施例4における2種類の元素を添加した効果
を示す図である。
【図5】本発明の実施例4のキャパシタの断面図であ
る。
【符号の説明】
1、11 p型Si基板 2、12 素子分離酸化膜 3 電極 4 ゲート酸化膜 5 浮遊ゲート電極 6 層間絶縁膜 7 制御ゲート電極 8 ソース領域 9 ドレイン領域 10 絶縁膜 13 ゲート酸化膜 14 ゲート電極
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−206453(JP,A) 特開 平4−268730(JP,A) 特開 平5−74762(JP,A) 特開 平5−217931(JP,A) 特開 平2−42725(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/316 H01L 21/8247 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板に設けられた半導体素子を有する半導
    体装置において、 所望の絶縁膜の主成分がSiO2であり、 該絶縁膜中に、その構成元素であるシリコン及び酸素
    と、さらに水素以外の他の元素の2種類以上が含有さ
    れ、該他の元素の濃度の和が5×1018〜5×1021
    -3の範囲にあり、 上記半導体素子は、ゲート絶縁膜上に設けられた浮遊ゲ
    ート電極と、該浮遊ゲート電極上に層間絶縁膜を介して
    設けられた制御ゲート電極を有する絶縁ゲート型電界効
    果トランジスタであり、 上記絶縁膜は、上記層間絶縁膜を構成することを特徴と
    する半導体装置。
  2. 【請求項2】基板に設けられた半導体素子を有する半導
    体装置において、 所望の絶縁膜の主成分がSiO2であり、 該絶縁膜中に、その構成元素であるシリコン及び酸素
    と、さらに水素以外の他の元素の2種類以上が含有さ
    れ、該他の元素の濃度の和が5×1018〜5×1021
    -3の範囲にあり、 上記半導体素子は、ゲート絶縁膜上に設けられた浮遊ゲ
    ート電極と、該浮遊ゲート電極上に層間絶縁膜を介して
    設けられた制御ゲート電極を有する絶縁ゲート型電界効
    果トランジスタであり、 上記絶縁膜は、上記制御ゲート電極及び上記浮遊ゲート
    電極の側壁絶縁膜を構成することを特徴とする半導体装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の半導体装置におい
    て、上記2種類以上の他の元素は、窒素、フッ素及び塩
    素からなる群から選ばれた少なくとも2種の元素である
    ことを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】シリコンを酸化し、酸化シリコンからなる
    絶縁膜を形成する工程を有する半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記酸化の際に上記シリコンを、Si、酸素及び水素以
    外の他の元素を少なくとも含む化合物が存在する雰囲気
    にさらし、さらに、Si、酸素及び水素以外の元素で上
    記他の元素と異なる第2の他の元素を少なくとも含む化
    合物が存在する雰囲気に上記シリコンをさらすことによ
    り、 上記絶縁膜は、その構成元素であるシリコン及び酸素
    と、上記他の元素及び上記第2の他の元素を含有し、 上記他の元素及び上記第2の他の元素の濃度の和を、5
    ×1018〜5×1021cm-3の範囲とすることを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の半導体装置の製造方法にお
    いて、上記他の元素を少なくとも含む化合物又は上記第
    2の他の元素を少なくとも含む化合物のいずれかの化合
    物が三フッ化塩素又は塩素であることを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項4又は5記載の半導体装置の製造方
    法において、上記他の元素及び第2の他の元素を少なく
    とも含む化合物が存在する雰囲気は、残留水分量が1p
    pb以下の雰囲気であることを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
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