JP3195367U - 通気性機能を有する上衣 - Google Patents

Abstract

【課題】猛暑において、作業用ジャンパー等の上衣の両脇部を必要に応じて開放して通気性を高め、閉鎖時には一般的な作業服である通気性機能を有する上衣を提供する。【解決手段】作業用ジャンパー等の上衣１において、両脇の縫い合わせ部Ａ，Ｂに、それぞれ線ファスナー２を設け、開閉自在に形成し、且つ、線ファスナー２の内側であって、両脇の縫い合わせ部をそれぞれ通気性を有する生地３で覆い、両脇の縫い合わせ部Ａ，Ｂの下部を、ボタン等の留め具４で着脱自在とする。【選択図】図２

Description

この考案は、通気性機能を有する上衣に関するものであり、特に、作業服の上衣に関するものである。

従来より作業用ジャンパー等の上衣は、室内・外を問わず作業中には汗をかき、特に、猛暑時の作業では体温が上昇し、その結果、発汗作用が活発となり、上衣内は蒸れ、大量の汗をかくと濡れた状態となり、作業能率が下がる傾向にあった。

そのため、通気機能を有する衣服が開発されているが、この衣服の技術は、できるかぎり外部から露出しない部分を通気構造としたものであり、前身頃とヨークの肩縫着部において、襟首部側と袖側の両端部を残して中央部を開放形式とし、その開放部分にメッシュ地を縫着している。例えば、特許文献１のように。

しかし、上記衣服では、衣服の意匠性を損なうことなく、従来以上に効率的な通気性を確保するよう配慮した構成であるとの記載があるが、意識的に身体を動かしヨークが開くようにし、ヨークと前身頃の間に隙間を形成しなければ通気性には乏しく、普通の上衣であればよいが、作業用の上衣には不向きなものであった。

さらに、高温の場所、特に屋内での作業に着用するよう構成された上衣は存在した。例えば、特許文献２のように。

しかし、この技術も、後身頃にヨークのある上衣であって、後身頃の殆どがメッシュ生地で構成された上衣であり、夏期には十分な通気性があるため良好であるが、冬期の作業には不向きな上衣であった。

実用新案登録第３０５７１４１号公報 実用新案登録第３１６８２３９号公報

そこで、この考案が解決しようとする課題は、猛暑において、作業用ジャンパー等の上衣の両脇部を必要に応じて開放して通気性を高め、閉鎖時には一般的な作業服となる通気性機能を有する上衣を開発・提供することにある。

この考案の通気性を有する上衣は、
作業用ジャンパー等の上衣において、
両脇の縫い合わせ部を、それぞれ線ファスナーを設け、開閉自在に形成し、
且つ、前記線ファスナーの内側であって、両脇の縫い合わせ部をそれぞれ通気性を有する生地で覆い、
両脇の縫い合わせ部の下部を、ボタン等の留め具で着脱自在とした
ことを特徴とする。

通気性を有する生地は、下端に補強布を設けた長細状であり、前身頃の脇部、後身頃の脇部、袖つけの下端とに縫着した
ことを特徴とする。

通気性を有する生地の素材が、メッシュ地である
ことを特徴とする。

この考案によると、留め具を外し、線ファスナーを開けると、内部は通気性を有する生地で覆われ、両脇に抜けるため通気性がよくベンチレーション機能を高め、上衣内の温度環境をよくするという極めて有益なる効果を奏する。

また、線ファスナーを閉じた状態では普通の作業服等の上衣となり、さらに、留め具で上衣を固定することにより安全性と見た目もよくなる等の極めて有益なる効果を奏する。

この考案の一実施例を示す一部欠截正面図である。 この考案の一実施例を示す側面図である。 この考案の一実施例を示す一部欠截要部拡大裏面図である。 この考案の一実施例を示す一部欠截要部拡大正面図である。

以下、この考案について詳細に説明する。尚、この考案においては、以下の記述に限定されるものではなく、この考案の要旨を逸脱しない範囲においては適宜変更可能である。

先ず、この考案の一実施例を図面に基づいて詳述すると、作業用ジャンパー等の上衣（１）において、両脇の縫い合わせ部（Ａ）（Ｂ）を、それぞれ線ファスナー（２）を設け、開閉自在に形成し、且つ、前記線ファスナー（２）の内側であって、両脇の縫い合わせ部をそれぞれ通気性を有する生地（３）で覆い、両脇の縫い合わせ部（Ａ）（Ｂ）の下部を、ボタン等の留め具（４）で着脱自在としたことを特徴とする通気性機能を有する上衣より構成される。

尚、作業用ジャンパー等の上衣（１）は、長袖でも半袖でもよく、作業服やジャンパーであってもよい。

そして、両脇の縫い合わせ部（Ａ）（Ｂ）とは、前身頃の縫い合わせ部が（Ａ）であり、後身頃縫い合わせ部が（Ｂ）であり、上衣（１）の左側のみを示したが、当然、右側にも設けるものである。

また、通気性を有する生地（３）は、下端に補強布（３ａ）で補強した細長い三角形状であり、前身頃の脇部、後身頃の脇部、袖つけの下端にそれぞれ縫着したことを特徴とする通気性機能を有する上衣である。

さらに、通気性を有する生地（３）の素材が、メッシュ地であることを特徴とする通気性機能を有する上衣である。

さらにまた、上衣の下端部付近に設ける留め具（４）が、ボタンの他、バックル或いは、尾錠等であってもよく、過度の広がりを抑えるものである。

尚、後身頃のヨークから両肩口に襞を設け、該襞部をメッシュ地で覆った開口部を設ければ、さらに、ベンチレーション機能が優れた上衣となるものである。

この考案の通気性機能を有する上衣の技術を確立し、実施することにより、産業上利用できるものである。

１ 上衣
３ 線ファスナー
３ａ 通気性を有する生地
４ 留め具
Ａ，Ｂ 脇の縫い合わせ部

Claims (3)

1. 作業用ジャンパー等の上衣（１）において、
   両脇の縫い合わせ部（Ａ）（Ｂ）に、それぞれ線ファスナー（２）を設け、開閉自在に形成し、
   且つ、前記線ファスナー（２）の内側であって、両脇の縫い合わせ部をそれぞれ通気性を有する生地（３）で覆い、
   両脇の縫い合わせ部（Ａ）（Ｂ）の下部を、ボタン等の留め具（４）で着脱自在とした ことを特徴とする通気性機能を有する上衣。
2. 通気性を有する生地（３）は、下端に補強布（３ａ）を設けた長細い三角形状であり、前身頃の脇部、後身頃の脇部、袖つけの下端にそれぞれ縫着したことを特徴とする請求項１記載の通気性機能を有する上衣。
3. 通気性を有する生地（３）の素材が、メッシュ地であることを特徴とする請求項１または２記載の通気性機能を有する上衣。
   
   

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