JP3195330B2 - インクジェット記録用紙の製造方法およびインクジェット記録用紙 - Google Patents

インクジェット記録用紙の製造方法およびインクジェット記録用紙

Info

Publication number
JP3195330B2
JP3195330B2 JP33046499A JP33046499A JP3195330B2 JP 3195330 B2 JP3195330 B2 JP 3195330B2 JP 33046499 A JP33046499 A JP 33046499A JP 33046499 A JP33046499 A JP 33046499A JP 3195330 B2 JP3195330 B2 JP 3195330B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
pigment
ink jet
jet recording
calcium carbonate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33046499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001146071A (ja
Inventor
將 明石
昭彦 関谷
博之 大角
満昭 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=18232928&utm_source=***_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3195330(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP33046499A priority Critical patent/JP3195330B2/ja
Publication of JP2001146071A publication Critical patent/JP2001146071A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3195330B2 publication Critical patent/JP3195330B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録用紙の製造方法およびインクジェット記録用紙に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、フルカラー
化が容易であり、記録時の騒音が小さい利点があり、利
用されている。このためのインクジェット記録用紙に対
しては、滲みがなくインク吸収性に優れる、紙面の平滑
性及び光沢に優れる、印字濃度が高い、印字耐水性が高
いなどの要求がある。一般的にインクジェット記録用紙
は、基紙に顔料及びバインダーを主成分とする塗工液
を、ブレードコータ、エアナイフコータ、ロールコー
タ、バーコータ、グラビアコータ、ロッドブレードコー
タ、リップコータ、カーテンコータ、ダイコータなどを
用いて塗工することにより得られる。
【0003】ここに使用する顔料としては、非晶質シリ
カまたは合成シリカ、クレー、炭酸カルシウムなどが用
いられる。比表面積の大きいシリカを使用すれば、イン
クの吸収性が高くなる点で好ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のインク
ジェット記録用紙では、インクの吸収性が必ずしも十分
でなく、滲み防止の点でも満足できるものではない。そ
こで、本発明者らは、顔料として特殊な軽質炭酸カルシ
ウムを用いると、優れたインク吸収性を示し、滲みが殆
どなく鮮明な印字が可能であり、しかも退色抵抗性、用
紙の黄変化にきわめて優れることを知見した。
【0005】したがって、本発明の主たる課題は、イン
ク吸収性に優れ、滲みが殆どなく鮮明な印字が可能であ
り、退色抵抗性、用紙の黄変化にきわめて優れ、しかも
記録紙表面の平滑性及び光沢性に優れ、さらにシリカを
顔料として用いる場合に比較してコストの低減も図るこ
とができる、インクジェット記録用紙の製造方法および
インクジェット記録用紙を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明は、次記のとおりである。
【0007】<請求項1記載の発明> 基紙の少なくとも一方の面に、比表面積が50〜130
2/gである軽質炭酸カルシウムを顔料中に50重量
%以上、前記顔料100重量部に対して、バインダーを
5〜50重量部含有する塗工層を形成するとともに、湿
潤状態の塗工層 を、鏡面加工され加熱された円筒外面を
有するドラムに圧接させるキャストコーティング法によ
り受容層を形成することを特徴とするインクジェット記
録用紙の製造方法
【0008】(作用効果) A.一般の軽質炭酸カルシウムの比表面積は0.5m2
/g〜10m2/gである。しかるに、本発明で使用す
る軽質炭酸カルシウムは、その比表面積が50〜130
2/gときわめて高い。その結果、記録紙の塗工層に
はミクロな多数の孔が形成されるために、インクを受理
したとき、インク中の色素を塗工層の表面部におけるミ
クロな多数の孔に残存させ、インク中の水分のみ前記孔
を通り、塗工層を抜けて基紙に浸透する。したがって、
インクの吸収性に優れ、かつ水分の拡散に伴う滲みも防
止される。この効果を十分に発揮させるためには、軽質
炭酸カルシウムが顔料中に50重量%以上、望ましくは
70重量%以上、特に90重量%以上含有させるのが好
ましい。 B.本発明の軽質炭酸カルシウムは結着性に優れるか
ら、粉落ちのおそれについては、バインダーの使用量が
顔料100重量部に対して、5〜50重量部、望ましく
は10〜30重量部で足りる。
【0009】<請求項3記載の発明> 基紙の少なくとも一方の面に、顔料中に比表面積が50
〜130m2/gである軽質炭酸カルシウムを50重量
%以上、及び合成シリカを50重量%未満、ならびにア
ルミニウム化合物カチオン剤を含有し、前記顔料100
重量部に対して、バインダーを5〜50重量部含有する
受容層が形成されていることを特徴とするインクジェッ
ト記録用紙。
【0010】(作用効果) この発明においても、上記A及びBのほか次記の利点が
もたらされる。 C.本発明においては、アルミニウム化合物カチオン剤
を含有させる。この添加理由は、他のポリマー系カチオ
ン剤と比較し、アルミニウム化合物カチオン剤はインク
の定着性、耐水性の向上に極めて優れるためである。な
お、アルミニウム化合物カチオン剤の含有割合として
は、バインダーに対して0.1〜8重量%が好ましい。 D.合成シリカ、望ましくは比表面積が150m2/g
以上の合成シリカを50重量%未満含有させることで、
インクの吸収性をより高めることができる。顔料中に、
比表面積が50〜130m2/gである軽質炭酸カルシ
ウムを70〜95重量%、及び合成シリカを5〜30重
量%を含有させるのがより好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明においては、顔料として比
表面積が50〜130m2/g、より好適には70〜9
0m2/gの軽質炭酸カルシウムを用いる。本発明にお
いては、塗工層中に顔料を含有させ、この顔料中に上記
軽質炭酸カルシウムを顔料として50重量%以上使用す
ることが必要であるが、特に合成シリカを用いない場合
には、インクの吸収性を向上させるために、90重量%
以上使用することが好ましい。
【0012】上記軽質炭酸カルシウムの含有量を増加さ
せるにつれて、ドットの濃度が高くなると共にシャープ
ネスも良好になり、真円性も良好となるので、この場合
には優れた記録画像を得ることができるが、70重量%
以下の含有量とした場合には、ドットの濃度が不充分と
なりオリジナルからの色の再現性に劣る場合が生じる。
【0013】本発明において、上記軽質炭酸カルシウム
と併用することができる顔料は、合成シリカが好適であ
る。合成シリカ、特に比表面積が150m2/g以上の
合成シリカを使用した場合、インク吸収性を良くするこ
とができる。しかし、その他の顔料をも用いることがで
き、通常の紙塗工に使用される顔料を適宜選択して用い
ることができる。
【0014】この顔料としては、例えばカオリン、クレ
ー、タルク、通常の軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カル
シウム、水酸化アルミニウム、二酸化チタン、サチンホ
ワイト等の無機顔料、プラスチックピグメント等の有機
顔料をも挙げることができる。有機顔料を用いる場合に
は、その含有量を顔料中に6重量%以下とすることが好
ましい。かかる顔料を塗工層に含有させることは、公知
の方法により、当該顔料を塗液に混合・分散させること
により容易に行うことができる。
【0015】本発明においては、顔料に基紙との結着性
を付与し、塗工層を均一に形成するために塗工液にバイ
ンダーを添加する。上記バインダーの例としては、酸化
デンプン、エステル化デンプン等のデンプン類、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等
のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール及びその誘
導休、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパク、スチレンマ
レイン酸樹脂及びその誘導体、スチレン・ブタジエン共
重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体な
どの共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル酸エステ
ル及びメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体など
のアクリル系重合体ラテックス、エチレン酢酸ビニル共
重合体などのビニル系重合体ラテックス、酢酸ビニル系
エマルジョン又はこれらの二種以上の縮合物等を挙げる
こができる。使用されるバインダーの量は、顔料100
重量部に対して5〜50重量部、より好適には20〜3
0重量部である。また、塗工液には、必要に応じて、顔
料分散剤、保水剤、増粘剤、消泡剤、離型剤、防腐剤、
着色顔料、耐水化剤、湿潤剤、蛍光染料、紫外線吸収剤
等を添加することができる。
【0016】本発明においては、記録画像の耐水性を向
上させるために、塗工層にカチオン性高分子を含有させ
ることが好ましい。このようなカチオン性高分子電解質
は、使用されるインク中の水溶性直接顔料や酸性染料分
子中の−SO4Na基、−SO4H基、−NH4基等と反
応して水に不溶な塩を形成し、インク中の染料が水に溶
解するのを防止して記録画像の耐水性を向上させる。
【0017】上記のカチオン性高分子電解質としては、
例えは、ポリビニルベンジルトリメチルアンモニウムハ
ライド、ポリジアクリルジメチルアンモニウムハライ
ド、ポリジメチルアミノエチルメタアクリレート塩酸
塩、ポリエチレンイミン、ジシアンジアミドホルマリン
縮合物、エピクロルヒドリン変性ポリアルキルアミン、
ポリビニルピリジニウムハライド、ポリエチレンイミン
第4級アンモニウム塩類、ポリアミン等を挙げることが
できる。
【0018】塗工量としては、乾燥膜厚で0.5〜50
μmとすることができる。本発明に使用する基紙は、特
に限定されるものではなく、通常インクジェット記録用
紙に使用される木材パルプを主体とした中性紙等、公知
の紙を適宜選択して使用することができる。
【0019】また本発明では、受容層の形成にあたりス
ーパーキヤレンダー処理を採ることなく、湿潤状態の塗
工層を、鏡面加工され加熱された円筒外面を有するドラ
ムに圧接させるキャストコーティング法を採用する。
【0020】他方、顔料として合成シリカを併用する場
合、粘度調整及び高い画像濃度を得るために、塗工液中
にアルミニウム化合物カチオン剤を含有させることが望
ましい。このアルミニウム化合物カチオン剤としては、
有機アルミニウム化合物、アルミニウムの無機塩、アル
ミニウム酸化物、水酸化アルミニウム等、あるいは上記
例示の顔料の表面に上記化合物を電気的もしくはその他
の方法により吸着させたり、表面の水酸基と反応させる
処理をしたものを用いることができる。
【0021】有機アルミニウム化合物は、従来公知のい
ずれの有機アルミニウム化合物でもよいが、好ましいも
のとしては、アルミニウムアルコレート化合物、アルミ
ニウムキレート化合物、環状アルミニウムオリゴマー等
のアルミニウム化合物であり、塩基性炭酸マグネシウム
の表面に存在する吸着成分や表面官能基との反応性を有
するものである。この有機アルミニウム化合物の好まし
い具体例としては、例えば、アルミニウムエチレート、
アルミニウムイソプロピレート、モノsec−ブトキシ
アルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムsec
−ブチレート等のアルミニウムアルコレート化合物;エ
チルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレー
ト、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)、
アルキルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレ
ート、アルミニウムモノアセチルアセトネートビス(エ
チルアセトアセテート)アルミニウムトリス(アセチル
アセトネート)等のアルミニウムキレート化合物;環状
アルミニウムオキサイドイソプロピレート、環状アルミ
ニウムオキサイドステアレート等の環状アルミニウムオ
リゴマー等が挙げられる。この他にもアルミニウムのス
テアリン酸塩やラウリン酸塩等を使用してもよい。アル
ミニウム無機塩としては、その塩化物、硫酸化物、硝酸
化物、アンモニウム塩、酢酸塩、炭酸塩、硝酸塩などの
他に、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム等の
アルミン酸塩やミョウバン等の被塩等が挙げられ、これ
らは又結晶水を有するものであってもよい。
【0022】アルミニウム酸化物、工業的には天然鉱物
であるボーキサイトを熱可塑性ソーダ処理して得られる
水酸化アルミニウムあるいは金属アルミニウムペレット
を純水中で火花放電させて得られた水酸化アルミニウム
等を焼成して得られ、その製造方法自体は従来公知のも
のであり、種々の結晶系(α形、γ形、δ形、η形、θ
形)を有するものや種々の粒子径、高密度、比表面積を
有するものが市販されており、本発明ではこれらの全て
のアルミナを含む。
【0023】
【実施例】(実施例1) 原料パルプとしてフリーネス(C.S.F)370ml
のLBKP85部(以下、「部」とは重量部を意味し、
「%」とは重量%を意味する。)、フリーネス(C.
S.F)440mlのNBKP15部を混抄して得た、
米坪80g/m2の基紙に、次の塗工液をエアーナイフ
コータにより塗工量10g/m2となるように塗工し、
直ちに湿潤状態の塗工層を鏡面加工され80℃に加熱さ
れた円筒外面を有するドラムに圧接させて紙表面を光沢
状に仕上げるウエットキャストコーティング法により受
容層を形成した。
【0024】塗工液としては、顔料として軽質炭酸カル
シウム(BET比表面積80m 2 /g、商品名:ジェッ
トコート30)、バインダーとしてポリビニルアルコー
ル( r−1130:クラレ社製、固型分濃度10%)、
カチオン性染料定着剤(スミレーズレジン1001:住
友化学工業社製、固型分濃度30%)、及びアルキルア
セトアセテートアルミニウムジイソプロピレート(アル
ミキレートM:川研ファインケミカル社製、固形分で添
加)を表1の配合で使用した。
【0025】(他の実施例及び比較例合成非晶質シリカ(ミズカシルP−78A: 水澤化学社
製)を配合するとともに、軽質炭酸カルシウム、合成非
晶質シリカ、バインダー、及びカチオン剤の配合量を変
更した塗工液を使用した。また 、顔料として比表面積が
50〜130m 2 /gでない他の軽質炭酸カルシウム
(TP−121、奥多摩工業社製)を使用して各種イン
クジェット記録用紙例を得た。さらに、アルミニウム
合物カチオン剤としてのアルキルアセトアセテートアル
ミニウムジイソプロピレートを添加しない場合について
も検討した。また、スーパーキヤレンダー処理したもの
についても検討した。
【0026】<評価方法> 実施例、比較例で得られたインクジェット記録用紙の記
録濃度、インク吸収性、光沢性、にじみは以下に示す方
法で評価した。結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】[記録濃度]キャノンフルカラープリンタ
BJF600を温度20℃、湿度20%条件下で使用し
て4色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)のベ
タ記録(大きさ3.0cm×3.0cm)を行ない、印
字後30分経過後のインク浸透が安定した状態で記録部
分をマクベス濃度計(RD915)にて記録濃度を測定
した。表には4色の測定値の合計を示し、3.3以上を
良とした。 [インク吸収性]イエロー、マゼンタ、シアンの各単色を
印字し、印字直後から5秒毎にプリントした印字面に上
質紙を貼合せ、インクが上質紙に転写するかどうかを観
察する。(○:10秒未満、△:10〜30秒、×:3
0秒以上)インクが乾燥するまでの時問が10秒未満の
ものはインク吸収性に優れる。 [印字部の光沢感(照り感)]印字部の光沢感は印字部
に対して20°の横角度から目視し、以下のように4段
評価した。◎:銀塩方式のカラー写真と同レベルの照り
感がある。○:カラー写真よりは劣るが、高い照り感が
ある。△:塗工紙印刷品並。×:一般PPC並。 「にじみ」キャノンフルカラープリンタBJF600を
温度20℃、湿度20%条件下で使用して3原色(シア
ン、マゼンタ、イエローの各インク)の重ね色でつくる
赤、緑、紫をそれぞれ交互にベタ記録(大きさ3.0c
m×3.0cm)を連続して記録し、印字後30分経過
後のインク浸透が安定した状態で隣接するインクジェッ
トインクが互いにもしくは片側ににじみだしを生じた度
合を評価した。評価A−インクのにじみは全く無い。評
価B−インクのにじみが若干見られる。評価C−インク
のにじみがはっきりとある。
【0029】<考察> ・(比表面積が50〜130m2/gである軽質炭酸カ
ルシウムの使用と他の一般軽質炭酸カルシウムの使用と
の対比) 比表面積が小さい炭酸カルシウムの使用により、光沢感
は出るものの、インクジェットインクの吸収性、乾燥性
には劣る。また、乾燥不良、インクの定着に問題が生じ
る。
【0030】 ・(比表面積が50〜130m2/gである軽質炭酸カ
ルシウムの使用) 合成非晶質シリカに匹敵する比表面積と、炭酸カルシウ
ムがカチオン性を有していることにより、インク(アニ
オン)の定着性が良好となる。
【0031】 ・(顔料100重量部に対して、バインダーを5〜50
重量部含有させること) バインダーの成膜性により、多すぎると、多孔性表面の
形成を阻害し、少なすぎると顔料の定着が悪くなり、粉
落ちなどの問題が生じる。
【0032】・(合成シリカを含有させること) インク吸収性、乾燥性に優れ、顔料の不透明性による印
字裏抜け防止効果を発揮する。合成シリカを過度に含有
させると、光沢の発現を阻害する。
【0033】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、インク
吸収性に優れ、滲みが殆どなく鮮明な印字が可能であ
り、退色抵抗性にきわめて優れ、しかも記録紙表面の平
滑性及び光沢性に優れ、さらにシリカを顔料として用い
る場合に比較してコストの低減も図ることができるもの
となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 満昭 愛媛県伊予三島市紙屋町5番1号 大王 製紙株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−20797(JP,A) 特開 平3−284978(JP,A) 特開 平10−851(JP,A) 特開 平11−240243(JP,A) 特開 平11−240248(JP,A) 特開 平11−254806(JP,A) 特開 平5−59694(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00 D21H 19/38 D21H 27/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基紙の少なくとも一方の面に、比表面積が
    50〜130m2/gである軽質炭酸カルシウムを顔料
    中に50重量%以上、前記顔料100重量部に対して、
    バインダーを5〜50重量部含有する塗工層を形成する
    とともに、湿潤状態の塗工層を、鏡面加工され加熱され
    た円筒外面を有するドラムに圧接させるキャストコーテ
    ィング法により受容層を形成することを特徴とするイン
    クジェット記録用紙の製造方法
  2. 【請求項2】比表面積が50〜130m2/gである軽
    質炭酸カルシウムを顔料中に90重量%以上含有する請
    求項1記載のインクジェット記録用紙の製造方法
  3. 【請求項3】基紙の少なくとも一方の面に、顔料中に比
    表面積が50〜130m2/gである軽質炭酸カルシウ
    ムを50重量%以上、及び合成シリカを50重量%未
    満、ならびにアルミニウム化合物カチオン剤を含有し、
    前記顔料100重量部に対して、バインダーを5〜50
    重量部含有する受容層が形成されていることを特徴とす
    るインクジェット記録用紙。
JP33046499A 1999-11-19 1999-11-19 インクジェット記録用紙の製造方法およびインクジェット記録用紙 Expired - Fee Related JP3195330B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33046499A JP3195330B2 (ja) 1999-11-19 1999-11-19 インクジェット記録用紙の製造方法およびインクジェット記録用紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33046499A JP3195330B2 (ja) 1999-11-19 1999-11-19 インクジェット記録用紙の製造方法およびインクジェット記録用紙

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001146071A JP2001146071A (ja) 2001-05-29
JP3195330B2 true JP3195330B2 (ja) 2001-08-06

Family

ID=18232928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33046499A Expired - Fee Related JP3195330B2 (ja) 1999-11-19 1999-11-19 インクジェット記録用紙の製造方法およびインクジェット記録用紙

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3195330B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004045861A1 (ja) * 2002-11-21 2004-06-03 Catalysts & Chemicals Industries Co., Ltd. インク受容層付記録用シートおよびインク受容層形成用塗布液
KR101054960B1 (ko) 2008-11-24 2011-08-05 김용진 나노 경탄을 이용한 잉크젯용지의 제조방법

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6120797A (ja) * 1984-07-09 1986-01-29 Jujo Paper Co Ltd インク吸収性の優れた記録用紙
JP2686670B2 (ja) * 1990-04-02 1997-12-08 キヤノン株式会社 インクジェット用被記録材
JPH10851A (ja) * 1996-06-13 1998-01-06 Oji Paper Co Ltd インクジェット記録用キャスト塗被紙
JPH11240248A (ja) * 1997-10-16 1999-09-07 Mitsubishi Chemical Corp インクジェット用被記録材
JPH11240243A (ja) * 1998-02-26 1999-09-07 Oji Paper Co Ltd インクジェット記録媒体
JPH11254806A (ja) * 1998-03-09 1999-09-21 Mitsubishi Chemical Corp インクジェット用被記録材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001146071A (ja) 2001-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101474814B1 (ko) 잉크젯 웹 프레스 인쇄를 위한 매체
US7790223B2 (en) Recording medium for ink and method for producing the same
US4446174A (en) Method of ink-jet recording
JP3180829B2 (ja) 被覆受容体シート
EP2344341B1 (en) Print medium
BR112012004255B1 (pt) meio de gravação a jato de tinta
AU700330B2 (en) Recording paper
EP1033259B1 (en) Ink jet recording medium
JP3195330B2 (ja) インクジェット記録用紙の製造方法およびインクジェット記録用紙
JP3195329B2 (ja) インクジェット記録用紙
JP3895528B2 (ja) インクジェット記録シート
JP2001219642A (ja) 高光沢インクジェット記録用紙
JP3983541B2 (ja) インクジェット記録用紙の製造方法
JPH09314985A (ja) インクジェット記録用紙
JP2002086902A (ja) インクジェット被記録材およびその製造方法
JP2004114475A (ja) インクジェットキャストコート紙用支持体及びそれを用いたインクジェットキャストコート紙
JP2001219642A5 (ja)
JP2004114599A (ja) インクジェット記録媒体
JP4178492B2 (ja) インクジェット記録シート
JPH048579A (ja) インクジェット記録用紙の製造方法
JP2001219641A (ja) 高光沢インクジェット記録用紙
JPH0796653A (ja) インクジェット記録用紙
JP2004216614A (ja) 顔料インク用インクジェット記録媒体
JPH10264515A (ja) ノーカーボン感圧複写紙
JP2003260864A (ja) インクジェット記録用紙

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100601

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100601

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100601

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100601

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110601

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110601

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110601

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130601

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130601

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees