JP3194923U - 線香包装体 - Google Patents

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【課題】簡単な工程で熟練を要さず製造でき、開封時に線香の折れを低減できる線香包装体を提供する。【解決手段】厚紙からなる線香包装用基材10を筒状に湾曲して構成され、バラ線香を収納するためのバラ線香収納部15と、その上下両端に位置する開口部13を備え、線香包装用基材の両端部相互が対向して間隙部を形成した状態で、線香包装用基材が筒状を保持する巻癖を備える。線香包装用基材の両端面部11aを重合した状態で、巻癖を備えていることが好ましい。【選択図】図1

Description

本考案は、多数の包装されていない棒状の線香(以下「バラ線香」という。)の数十本程度を一束(線香束体)とし、箱体内に配列収納可能とするための包装体に関する。
従来のバラ線香の包装構造としては、バラ線香を細幅紙帯で一ないし数か所を束ねた線香束体とし、該線香束体を包装紙で有底筒状に包装して、包装紙の表面に商標或は図柄等を印刷又は貼着した表示部を設けた包装紙等で巻着するとともに、線香の抜け落ちを防止のために前記包装紙等の縁を利用して折り畳み閉塞底を形成するように包装した線香束体の多数を、箱体内に整列収納して閉蓋した線香包装構造が公知である(例えば、特許文献1参照。)。
又、高価な線香ほど高級な包装紙で丁重に包装し、さらにこれらの包装は製品の高級感を演出する効果以外に、線香という比較的繊細な商品の運搬、流通時の破損防止効果についても常に配慮して収納されている。
又、バラ線香は直接箱体の内部に内紙で覆い部分が形成できる幅の内紙を敷き、その上にバラ状態で置いた線香を前記覆い部分で覆い蓋をして箱詰め収納されている。
特許第3168453号 実開昭64−6271号
上記の特許文献1に係る発明によれば、商標或は図柄等を印刷又は貼着した表示部が箱体の開口面側に整列するように線香束体を奇麗に箱体内に収納することによって線香束体の収納作業性の向上を図るとともに、収納持の整列状態が保持されることによって流通過程等での取扱や衝撃、振動などによる折損の防止及び整列状態の乱れを防止する。
また、表示面を常に一定位置に維持し、陳列時等における収納修正作業を実施することなく体裁の良い陳列状態を可能とし、しかも表示面での宣伝広告機能を確実に発揮させることのできる線香包装構造である。
しかし当該線香包装構造によれば、バラ線香を細幅紙帯で一ないし数か所を束ねた線香束体とし、該線香束体を包装紙で有底筒状に包装しているため、多数の工程に手間がかかり、熟練を要する点で解決すべき課題があった。
また、近年線香を線香包装工程においてバラ線香を束ねて細幅紙帯を巻く線香の把揚げ作業をする職人の高齢化や人手不足により、生産効率が向上しない事情がある。
更に又、消費者は線香使用時に巻き紙を剥いだり、バラ線香を束ねた細幅紙帯を破ったりするのが面倒であり、線香を取り出す際に折れてしまうこともあり、簡易で線香が折損しない包装が望まれている。
特許文献2に係る考案によれば、線香を包装箱に詰めて包装するときに使用される内装紙に於いて内装紙の見開き面に線香を焚くに際して香の雰囲気を喚起させる書又は/及び画を施した線香箱詰用内装紙が記載されているが、内挿紙は包装用箱内で線香の下に敷き線香を包み、一部重ね合わせて線香の折損を防止する緩衝効果を有する。
又、バラ線香を包装箱に収納するものが最近増えている。バラ詰めの線香は、変形しやすく、且つ運搬、流通時の破損防止に常に配慮して収納包装されているが、線香は振動に対し折損し易く又湿気に弱く、常に正常な状態で消費者に提供するために細心の注意が必要である点で改良すべき課題を有している。
本請求項1に係る考案は、厚紙からなる線香包装用基材を筒状に湾曲して構成され、バラ線香を収納するためのバラ線香収納部と、その上下に位置する開口部を備え、前記線香包装用基材の両端部が対向して間隙部を形成した状態で、当該線香包装用基材が筒状を保持する巻癖を備えている線香包装体を、上記課題を解決する手段とする。ここで、本考案において、厚紙とは、例えば、板紙(ボール紙)、画用紙、ケント紙、ミルクカートン用紙、段ボール紙等を含み、ラミネート紙やインクジェット用用紙等のように表面等に加工を有するものも含む。
また本考案は、上記請求項1に係る考案の構成を前提として、前記間隙部は、前記バラ線香収納部の仮想中心軸に対して斜めに配置される直線状であることを特徴とする線香包装体を、上記課題を解決するための手段とする。
また本考案は、上記請求項1に係る考案の構成を前提として、前記間隙部は、前記バラ線香収納部の仮想中心軸と平行する直線状であることを特徴とする線香包装体を、上記課題を解決する手段とする。
また本考案は、上記請求項1に係る考案の構成を前提として、前記間隙部は、波型状であることを特徴とする線香包装体を、上記課題を解決するための手段とする。
また本考案は、請求項1又は3記載の考案の構成を前提として、前記線香包装用基材の内面側に対して当接する内側筒体を備え、前記内側筒体は内側間隙部を備え、前記線香包装用基材に形成した間隙部と、前記内側間隙部とが一致しない位置に配置したことを特徴とする線香包装体を、上記課題を解決するための手段とする。
また本考案は、請求項1又は3記載の考案の構成を前提として、前記線香包装用基材の内面側に対して当接する紙片を備え、前記紙片は、筒状体の内側で且つ間隙部14bに重なる位置に配置し、当該間隙部14bを閉塞する構成としたことを特徴とする線香包装体を、上記課題を解決するための手段とする。
また、本考案は、厚紙からなる線香包装用基材を筒状に湾曲して構成され、バラ線香を収納するためのバラ線香収納部と、その上下に位置する開口部を備え、前記線香包装用基材の両端部を重合した状態で、当該線香包装用基材は筒状を保持する巻癖を備えていることを特徴とする線香包装体を、上記課題を解決するための手段とする。
請求項1に係る考案の構成によれば、厚紙からなる線香包装用基材を筒状に湾曲して構成され、バラ線香を収納するためのバラ線香収納部と、その上下に位置する開口部を備え、前記線香包装用基材の端部相互が対向して間隙部を形成した状態で、当該線香包装用基材が筒状を保持する巻癖を備えていることとしたので、当該線香包装用基材の開口部からバラ線香を挿入すると、筒状に湾曲した当該線香包装用基材が当該バラ線香を軽く握持するように当接し、線香の接触による折損を防止し、線香同士の擦れがないように保持することができる。このため正常な状態で消費者へ提供することがより容易となる。
また上記のごとき構成により、バラ線香を束ねて細幅紙帯で巻く線香を把揚げ作業工程が省略でき、線香の包装の効率を上げることが出来る。また、バラ線香を束ねて当該包装体の開口部へ挿入し先端を一様に揃えるだけの操作で、当該バラ線香を包装体に体裁よく収納できることから、作業に熟練を要することもなく、従来と比べ非常に効率良く包装を行うことができる。
また直棒状のバラ線香を内挿した線香包装体の左右端部を開放した開口部を設けたので、線香包装体の前記端部の何れからでも、指で線香を押し出すことにより線香の取出しを容易とすることができる。このため、従来のように線香使用時に巻き紙を剥いだり、バラ線香を束ねた細幅紙帯を破ったりすることがなく、これらの作業に伴う線香の折れ等を招来することもない。
また、線香包装用基材は、厚紙によって構成され巻癖を有しているため、湾曲状態で弾力性を備えていることから、バラ線香を収納した線香包装体を箱体に収納する際には、当該線香包装体の上下開口部の縁部によって前記箱体の内壁を当接押圧させ、及び線香包装体の有する巻癖から生じる開き方向の付勢力を利用することによって、各線香包装体を容易に固定できる。
これによって、例えば線香包装体に付した商標・図形等の表示部の位置がずれることがなく、包装時に表示部を一度揃えると表示部の位置が移動せず、陳列時に表示部を揃える必要もなくなり、体裁を良好とすることができる。
また、線香包装用基材を厚紙によって形成することによって、製造コストも更に安価で、線香包装体の寸法変更も線香の寸歩に応じて容易に対応可能な線香包装体を提供することが出来る。
本考案は、上記請求項1に係る考案を前提として、前記間隙部は、前記バラ線香収納部の仮想中心軸に対して斜めに配置される直線状である構成としたから、端面部相互が重ならないため、より正円筒形状に近づけることができ、外観を更に良好とすることができる。
また本考案は、上記考案の構成を前提として、前記間隙部は、前記バラ線香収納部の仮想中心軸と平行する直線状であることを特徴とする線香包装体としたことから、上記請求項1に係る考案の作用効果を奏する上に、請求項2に係る考案と同様に、端面部相互が重ならないため、より正円筒形状に近づけることができ、外観を更に良好とすることができる。更に、間隙部がバラ線香収納部の仮想中心軸と平行する直線状であることによって、箱体内底面に対して、間隙部を形成する端部が周面の転がりを阻止する座として機能し、箱体内で表示部の位置ずれを大幅に低減できる。
本考案は、上記請求項1に係る考案を前提として、上記請求項1に係る考案の作用効果を奏する上に、前記間隙部は、波型状輪郭を有することを特徴とする構成としたことから、包装体を把持した際に、指の掛かりが良好となり、線香包装体でバラ線香を保持した線香束体を誤って落下させる虞が低減され、バラ線香の収納作業における作業性を更に向上させることができる。
本考案は、請求項1又は請求項3に係る考案の構成を前提として、前記線香包装用基材の内面側に対して当接する内側筒体を備え、前記内側筒体は内側間隙部を備え、前記線香包装用基材に形成した間隙部と、前記内側間隙部とが一致しない位置に配置したことから、上記何れかの考案の作用効果を得ることが出来る上に、バラ線香2の収納作業において、内側筒体の内側間隙部から線香の一部が脱落を生じそうになっても、筒状体の内側面によって阻止されることとなり、当該脱落を防止することができる。
本考案は、請求項1又は請求項3に記載の考案の構成を前提として、前記線香包装用基材の内面側に対して当接する紙片を備え、前記紙片は、筒状体の内側で且つ間隙部14bに重なる位置に配置し、当該間隙部14bを閉塞する構成としたことから、上記請求項1から請求項4の何れか一に記載の考案の作用効果を得ることが出来る上に、当該紙片の存在により、バラ線香2の収納作業において、内側筒体の内側間隙部から線香の一部が脱落を生じず、当該バラ線香の脱落を防止する効果を、廉価に得ることができる。
厚紙からなる線香包装用基材を筒状に湾曲して構成され、バラ線香を収納するためのバラ線香収納部と、その上下に位置する開口部を備え、前記線香包装用基材の巻き込み側の端面部を当該線香包装用基材の外周面に重合した状態で、当該線香包装用基材は筒状を保持する巻癖を備えていることとしたから、上記請求項1に係る考案の作用効果を奏する上に、請求項4に係る考案よりも指の掛かりが更に良好となり、更に作業性が向上する利点を有する。また、波型状による美観の向上により、意匠上の効果を得ることもできる。
本考案の実施例1に係る線香包装体を示す斜視図である。 本考案の実施例2に係る線香包装体を示す斜視図である。 本考案の実施例3に係る線香包装体を示す斜視図である。 本考案の実施例4に係る線香包装体を示す斜視図である。 本考案の実施例5に係る線香包装体を示す斜視図である。 本考案の実施例6に係る線香包装体を示す斜視図である。 箱体に線香包装体を収納した状態を示す斜視図である。 実施例1に係る線香包装体を使用した束線香を示す斜視図である。 実施例2に係る線香包装体を使用した束線香を示す斜視図である。
本考案は、線香を長さ方向に沿って巻き込むため、厚紙製の線香包装用基材10に巻癖を付与して弾性を保持させ、上下端部を開放させて開口部13を設けた線香包装体1である。例えば、以下各実施例のように、当該線香包装用基材10の両端部を重合した構成とし、若しくは両端部を対向させて斜め状の間隙部、直線状の間隙部若しくは波型状輪郭を有する間隙部を設けた構成とし、更には線香包装体1の筒状体10a内に内側に内側筒体16若しくは紙片17を当接して設けた構成とするもの等とする。
当該構成によって、バラ線香2を収納する際には、開口部13の一方を平面に押し当てるだけで、簡単にバラ線香2を揃えることができる。また、指で線香の底部を軽く押せば、複数本の線香が飛び出すのでバラ線香2が折れることなく簡単に引き出すことが出来る。このため従来バラ線香2の挿入時及び取り出し時の手指の接触等によるバラ線香2の折損を防止できる。
また、巻癖による弾力性を有しているため、バラ線香2にかかる振動等を適度に吸収できるとともに、反発弾性によってバラ線香2を軽く押圧し、バラ線香2同士の擦れを防止できる。
また、バラ線香2を当該線香包装体1で保持することにより、線香束体3は変形せず振動にも強くなり、表示部12の位置ずれを大きく低減でき、保持されたバラ線香2の折れを低減でき、バラ線香2の包装保管を良好とできるものである。
以下に、本考案の各実施例を示す。尚、本考案は各実施例に限定されるものではない。
本考案の実施例1に係る線香包装体1は、図1に示す如く、厚さ0.3mmないし0.5mm程度の板紙を使用して長さ10cm、巾5cmの長方形に切断してなる線香包装用基材10を直径約2.8cmの棒状の芯体に巻き付けて巻癖を付与し、長さ方向(仮想中心軸Lの延長方向)の端面部11aが少し重なり合う程度の筒状体10aに形成し、その内部空間をバラ線香収納部15とし、前記筒状体10aの上下端部を開口部13としたものである。
また、前記線香包装用基材10には、予め商標・図形等の表示部12を印刷してある。
本実施例1に係る線香包装体1は、図8に示すように、前記線香包装用基材10の上下何れかの開口部13から前記包装用基材に規定量(挿入できる本数は概ね約150本)のバラ線香2を挿入可能とするものである。
本実施例1に係る線香包装体1に当該バラ線香2を挿入してこれを保持することで線香束体3が構成される。本実施例においては、一本当たり直径1.8mm程度となる複数のバラ線香2を保持した状態で、当該商標・図形等の表示部12は線香包装体1の表面に表れる。
線香包装体1にバラ線香2を挿入してなる線香束体3を、商標・図形等を印刷した表示部12を上方側、当該線香包装体1の端面部11aが重合している面を下方側にして、図7に示すように、複数整列させて箱体K内に収納した後、閉蓋することで箱体Kへの収納状態となる。
各線香包装体1は、箱体K内で相互に軽く押圧力が掛かり、線香包装体1同士が張り合って保持される。線香包装体1の表示部12の商標の位置がずれることがなく、線香包装体1に印刷した商標の位置を、包装時に一度揃えると商標の位置がずれなくなる。
本実施例1に係る線香包装体1によれば、長さ方向(仮想中心軸Lの延長方向)の端面部11aが少し重なり合う程度の筒状体10aに形成してあることから、当該側周面に間隙部が形成されないため、バラ線香2の収納作業において、側周面から線香の一部が脱落することがないものである。このため、作業性が更に向上する利点を有するものである。
本考案の実施例2に係る線香包装体1は、図2に示すように、厚さ0.3mmないし0.5mm程度の板紙を使用して長さ10cm、巾5cm程度の平行四辺形に切断してなる線香包装用基材10を直径約2.8cmの棒状の芯体に巻き付けて巻癖を付与し、長さ方向(仮想軸線の延長方向)の端部11bを対向させ、筒状体10aの仮想中心軸線Lに対して斜めとして間隙部14aを設け、筒状体10aの内部空間をバラ線香収納部15とし、その上下端部を開口部13とした線香包装体1である。
間隙部14aを構成する対向面間の距離は、バラ線香2の直径寸法よりも小さいものとしている。
また、側周面には前記斜めの間隙部14aを備えるものの、巻癖のついた線香包装体1の弾性力によって、線香に軽く軸中心方向に向かう押圧力が作用するため、バラ線香2は軸中心側へ押圧される。これらの構成によって前記間隙部14aからバラ線香2が落下しないように構成されている。
また、本実施例2に係る線香包装体1は、実施例1に係る線香包装体1と比較して、重ね合せがないため、より正確な円筒状とすることができるため、箱体Kへの収納時において、更に美観を向上させることが出来る。
本考案の実施例3に係る線香包装体1は、図3に示すように、厚さ0.3mmないし0.5mm程度の板紙を使用して長さ10cm、巾5cmの長方形に切断してなる線香包装用基材10を直径約2.8cmの棒状の芯体に巻き付けて巻癖を付与し、長さ方向の端部11bを対向させ、筒状体10aの仮想中心軸線に対して平行として間隙部14bを設け、筒状体10aの内部空間をバラ線香収納部15とし、その上下端部を開口部13とした線香包装体1である。即ち、実施例2の間隙部14bを仮想中心軸線に対して斜めである構成を平行な直線とした変形例である。
本実施例3においても、実施例2と略同様の作用効果を得ることが出来る。
本実施例では実施例2の線香包装体1と比較して長方形の線香包装用基材10を用いることができる点において、芯体への巻き付け作業がより行いやすいことから、生産効率をより向上できる点において優れる。
また、箱体Kの内底面に対して、間隙部14bを形成する端部11bが周面の転がりを阻止する座として機能するため、箱体K内での安定性も高めることができ、例えば陳列時等に商標・図形の位置を揃え直すことなく陳列できる利点が得られる。
本考案の実施例4に係る線香包装体1は、図4に示すように、厚さ0.3mmないし0.5mm程度の板紙を使用して長さ10cm、巾5cmに切断してなる線香包装用基材10を直径約2.8cmの棒状の芯体に巻き付けて巻癖を付与し、長さ方向の端部11bを対向させ、波型状輪郭を有する間隙部14cを設け、筒状体10aの内部空間をバラ線香収納部15とし、その上下端部を開口部13とした線香包装体1である。前記波型状輪郭を有する間隙部14cを形成するために、線香包装用基材10の左右の切断箇所は波型状輪郭を有するものとしている。
当該波型状輪郭を有する端部11bは、実施例3に係る線香包装体1よりも太い幅の範囲で、周面の転がりを阻止する座として機能し、箱体K内で表示部12の位置ずれを低減できる。また、波型状によって美感を生じさせる意匠上の効果を併せて得ることが出来る。
本考案の実施例5に係る線香包装体1は、図5に示すように、実施例3に係る仮想中心軸線Lに対して平行な直線状とした間隙部14bを基本とし、その筒状体10aの内面に対して密接する外径を有する内側筒体16を備えたものである。
本実施例においては、内側筒体16は、前記間隙部14bと同様に仮想中心軸線Lに対して平行な直線状の内側間隙部16aを備えている。内側間隙部16aの位置は、前記間隙部14bと重ならない位置に配置してある。内側筒体16は、筒状体10aと同様に巻癖を付与してあり、拡径方向へ広がるように構成されているため、線香包装体1における筒状体10aの内面に対して密着可能な状態となっている。
そして、本実施例においては、筒状体10aの内部空間のうち内側筒体16の内側空間となる部分が、バラ線香収納部15となる。
このため、バラ線香2の収納作業において、内側筒体16の内側間隙部16aからバラ線香2の一部が脱落を生じそうになっても、筒状体10aの内側面によって阻止されることとなり、当該脱落を防止することができる。当該構成によれば、バラ線香2の幅(径)が小さいものであっても、十分な脱落防止効果が得られる。
本考案の実施例6に係る線香包装体1は、図6に示すように、実施例5の変形例であり、内側筒体16に代えて、紙片17を備えたものである。当該紙片17は、筒状体10aと同一の前後長を有しており、前記筒状体10aの間隙部14bの幅よりも大きい幅を有する。
紙片17は、筒状体10aの内側で且つ間隙部14bに重なる位置に配置され、当該間隙部14bを閉塞する機能を有するものである。
内側筒体16に代えて紙片17を用いることによって材料費を大幅に低減でき、当該紙片17の存在により、バラ線香2の収納作業において、筒状体10aの間隙部14bからバラ線香2の一部が脱落を生じず、当該バラ線香2の脱落を防止する効果を、実施例5に係る線香包装体1よりも低コストで、得ることができる。
尚、本考案は上記実施例に限るものではなく、例えば、間隙部は、種々の曲線や、直線との組み合わせを含む。また、上記したように、本考案における厚紙とは、実施例に示した板紙(ボール紙)に限定するものではなく、例えば画用紙、ケント紙、ミルクカートン用紙、段ボール紙等を含み、ラミネート紙やインクジェット用紙等のように表面等に加工を有するものも含む。
また、巻癖の付与は、実施例に示した棒状の芯体以外によっても行うことができ、最終的に巻癖を有する筒状体であればよい。また、筒状体とは、円筒のみならず、角筒や、円筒の一部に折線を有するもの等とすることも含む。一方で、実施例に示した円筒であれば、よりバラ線香2を有効に保持できる点で優れている。
各部の寸法等は、線香のサイズや収納本数等によって、本考案の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に想到できる範囲内において、適宜変更できる。
尚、本考案においては、箱体Kへの線香束体3の収納に際しては、図8に示すように、内装紙4を適宜用いることが出来る。
また、上記実施例においてはいずれも板紙を切断してなる線香包装用基材10を棒状の芯体に巻き付けて巻癖を付与した構成としているが、本考案はこれに限るものではなく、例えば、予め形成した長尺の筒体を適宜の長さに切断し、これに間隙部を形成して全体として巻癖を有する筒状体とすることもできる。
尚、上記実施例においては厚紙の厚さについて0.3mmないし0.5mm程度のものを用いているが、本考案は当該厚さに限定するものではなく、例えば、1mm程度の厚さ若しくはこれよりも厚いものであってもよく、巻癖をつける際に厚紙の表面に皺が発生する等の外観上の体裁が損なわれない範囲で自由に設定することが出来る。
1 線香包装体
10 線香包装用基材
10a 筒状体
11a 端面部
11b 端部
12 表示部
13 開口部
14a 間隙部(斜め)
14b 間隙部(平行)
14c 間隙部(波型状)
15 バラ線香収納部
16 内側筒体
16a 内側間隙部
17 紙片
2 バラ線香
3 線香束体
4 内装紙
K 箱体
L 仮想中心軸

Claims (7)

  1. 厚紙からなる線香包装用基材を筒状に湾曲して構成され、バラ線香を収納するためのバラ線香収納部と、その上下に位置する開口部を備え、前記線香包装用基材の両端部が対向して間隙部を形成した状態で、当該線香包装用基材が筒状を保持する巻癖を備えていることを特徴とする線香包装体。
  2. 間隙部は、前記バラ線香収納部の仮想中心軸に対して斜めに配置される直線状であることを特徴とする請求項1記載の線香包装体。
  3. 間隙部は、前記バラ線香収納部の仮想中心軸と平行する直線状であることを特徴とする請求項1記載の線香包装体。
  4. 間隙部は、波型状輪郭を有することを特徴とする請求項1記載の線香包装体。
  5. 前記線香包装用基材の内面側に対して当接する内側筒体を備え、前記内側筒体は内側間隙部を備え、前記線香包装用基材に形成した間隙部と前記内側間隙部とが重複しない位置に配置したことを特徴とする請求項1又は3記載の線香包装体。
  6. 前記線香包装用基材の内面側に対して当接する紙片を備え、前記紙片は、筒状体の内側で且つ間隙部14bに重なる位置に配置され、当該間隙部14bを閉塞する構成としたことを特徴とする請求項1又は3記載の線香包装体。
  7. 厚紙からなる線香包装用基材を筒状に湾曲して構成され、バラ線香を収納するためのバラ線香収納部と、その上下に位置する開口部を備え、前記線香包装用基材の両端面部を重合した状態で、当該線香包装用基材は筒状を保持する巻癖を備えていることを特徴とする線香包装体。
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