JP3194700B2 - 合成ゴム用水性コーティング剤組成物 - Google Patents

合成ゴム用水性コーティング剤組成物

Info

Publication number
JP3194700B2
JP3194700B2 JP19458596A JP19458596A JP3194700B2 JP 3194700 B2 JP3194700 B2 JP 3194700B2 JP 19458596 A JP19458596 A JP 19458596A JP 19458596 A JP19458596 A JP 19458596A JP 3194700 B2 JP3194700 B2 JP 3194700B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
component
group
organopolysiloxane
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19458596A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1036770A (ja
Inventor
良範 井口
直寛 高橋
敏 桑田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP19458596A priority Critical patent/JP3194700B2/ja
Publication of JPH1036770A publication Critical patent/JPH1036770A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3194700B2 publication Critical patent/JP3194700B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は下地との密着性、非
粘着性、滑り性に優れた合成ゴム用水性コーティング剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種ゴム材料の表面に非粘着
性や滑り性を付与するために、シリコーン樹脂組成物で
表面処理する方法が提案されてきた。例えば両末端水酸
基封鎖のジオルガノポリシロキサンとエポキシ基含有オ
ルガノポリシロキサンとアミノアルキル基含有シランま
たはアミノアルキル基含有シロキサンとオルガノハイド
ロジェンポリシロキサンからなる組成物を用いる方法
(特公昭56-47864号、特開昭56-78960号各公報参照)、
両末端水酸基封鎖ジオルガノポリシロキサンとアミノア
ルキル基含有ジアルコキシシランの加水分解縮合物とオ
ルガノハイドロジェンポリシロキサンと有機金属塩から
なる組成物を用いる方法(特開平7-109441号公報参照)
等があるが、これらは有機溶剤で希釈して使用するもの
であり、この点で環境への影響および使用者などへの安
全性に問題があった。
【0003】これらの問題点を解決するために水性組成
物を開発する努力がなされてきた。例えば、ジメチルポ
リシロキサンとポリアルキレングリコールと粘土鉱物か
らなる水性組成物を用いる方法(特公昭52-43982号、特
開昭50-28553号、特開昭57-111393 号、特開昭57-11999
2 号各公報参照)、グラフト重合鎖を含有するジオルガ
ノポリシロキサンを主成分とするオルガノポリシロキサ
ン水性乳濁液を用いる方法(特開平7-109440号公報参
照)、分枝状シリコーンとアミノアルキル基含有トリア
ルコキシシランからなる水性組成物を用いる方法(特開
平7-179820号公報参照)などである。
【0004】また両末端ジオルガノポリシロキサンとア
ミノアルキル基含有ジアルコキシシランの加水分解縮合
物とオルガノハイドロジェンポリシロキサンなどからな
る水性組成物を用いる方法(特開平7-126417号公報参
照)、両末端水酸基封鎖ジオルガノポリシロキサンとエ
ポキシ基含有オルガノポリシロキサンとアミノ基含有シ
ラン(またはアミノ基含有シロキサン)とオルガノハイ
ドロジェンポリシロキサンからなる水性組成物を用いる
方法(特公昭54-43023号公報参照)、エポキシ基含有オ
ルガノポリシロキサンとアミノ基含有両末端アルコキシ
封鎖または水酸基封鎖オルガノポリシロキサンからなる
水性組成物を用いる方法(特公平3-77765号公報参
照)、アミノ基含有ポリシロキサンとメチルトリメトキ
シシラン部分加水分解縮合物とオルガノファンクショナ
ルシランと触媒とからなる水性組成物を用いる方法(U
SP5,366,808 号参照)、ジメチルポリシロキサンとメ
チル水素シランおよび/またはメチルトリメトキシシラ
ンからなる水性組成物を用いる方法(特開昭57-111394
号公報参照)、粘度が 3,000〜5,000,000cStであるポリ
オルガノシロキサンとメチルハイドロジェンポリシロキ
サンとシリカと触媒とからなる水性組成物を用いる方法
(特公平7-88015 号公報参照)などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら水性組
成物のうち、合成ゴム表面との密着性、非粘着性、滑り
性が十分なものは未だない。発明者等はこれら上記問題
点を解決する合成ゴム用水性コーティング剤組成物につ
いて鋭意研究し本発明に到達した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、これら問題点
を解決することのできる合成ゴム用水性コーティング剤
組成物であり、下記(A)、(B)、(C)、(D)、
(E)の各成分から成り、且つ(A)成分重量/(B)
成分重量=5/95〜70/30であることを特徴とする合成
ゴム用水性コーティング剤組成物である。 (A)下記一般式(化1)で表わされ、25℃における複素粘性率が6×106 〜1 ×1010cpのオルガノポリシロキサン 0.05〜50重量%、
【化3】 (式中R1は炭素数1〜20の1価炭化水素基、L は 5,000≦L ≦50,000) (B)下記一般式(化2)で表わされるオルガノハイドロジェンポリシロキサン
【化4】 [式中R2は炭素数1〜20の1価炭化水素基、R3は水素原子またはR2、m、nは 0 .2≦n/(m+n)≦1、1≦(m+n)≦1,000 ] (C)硬化触媒 0.01〜10重量%、 (D)界面活性剤 0.1 〜20重量%、 (E)水 残部。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳しく説明
する。本発明の水性コーティング剤組成物を構成する
(A)成分は一般式(化1)で表わされる25℃における
複素粘性率が6×106 〜1×1010cpのオルガノポリシロ
キサンである。一般式(化1)のR1は炭素数1〜20の1
価炭化水素基であるが、この例としては、メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチ
ル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル
基、n−デシル基、n−ドデシル基、n−テトラデシル
基、n−ヘキサデシル基、n−オクタデシル基などのア
ルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシ
クロアルキル基;フェニル基、トリル基等のアリール基
及びこれらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部又
は全部をハロゲン原子で置換した基、例えば3,3,3
−トリフロロプロピル基等を挙げることができるが、特
に90%以上がメチル基であることが好ましい。
【0008】ここで複素粘性率は、市販の一般的な測定
装置により容易に測定される。例えば「コントロールド
・ストレス・レオメーターCS型」(ボーリン社製)、
「アレス粘弾性測定システム(流体測定用)」(レオメ
トリック・サイエンティフィック社製)などを用いて、
低固定振動数、例えば0.1rad/sで測定すればよい。
【0009】このオルガノポリシロキサンの25℃におけ
る複素粘性率が6×106cp 未満であると、得られる組成
物は十分な合成ゴム表面との密着性、非粘着性および滑
り性を示さず、1×1010cpを超えると安定な水性組成物
を得ることができないので、このオルガノポリシロキサ
ンの25℃における複素粘性率は6×106 〜1×1010cpで
あることが好ましく、より好ましくは8×106 〜1×10
8 cpである。
【0010】本発明の水性コーティング剤組成物を構成
する(B)成分は、一般式(化2)で示されるオルガノ
ハイドロジェンポリシロキサンである。一般式(化2)
のR2は炭素数1〜20の1価炭化水素基であるが、この例
としてはR1と全く同様のものが挙げられる。そしてn/
(m+n)の値が 0.2未満であると合成ゴム表面との密
着性、非粘着性および滑り性を十分に示さないので、
0.2≦n/(m+n)≦1が好ましく、より好ましくは
0.5≦n/(m+n)≦1である。また(m+n)が 1,
000を超えると、得られる水性コーティング剤組成物が
不安定なものとなるため、1≦(m+n)≦1,000 が好
ましく、より好ましくは20≦(m+n)≦200 である。
【0011】本発明における(A)成分の配合量が0.05
重量%未満であると合成ゴム表面との密着性を示さず、
50重量%を超えると合成ゴム表面との密着性、非粘着性
および滑り性を十分に示さないため、0.05〜50重量%が
好ましく、より好ましくは 0.5〜20重量%である。
【0012】本発明における(B)成分の配合量が 0.3
重量%未満であると合成ゴム表面との密着性、非粘着
性、および滑り性を十分に示さず、70重量%を超えると
合成ゴム表面との密着性を十分に示さないため、 0.3〜
70重量%が好ましく、より好ましくは3〜40重量%であ
る。
【0013】本発明における(A)成分と(B)成分と
の重量比は(A)成分/(B)成分=5/95〜70/30の
範囲であることが好ましく、この範囲の組成のものは十
分な合成ゴムとの密着性、非粘着性および滑り性を示
し、より好ましくは、(A)成分重量/(B)成分重量
=10/90〜50/50の範囲である。
【0014】本発明の水性コーティング剤組成物を構成
する(C)成分は、有機亜鉛化合物、有機チタン化合
物、有機錫化合物などから選ばれる硬化触媒である。こ
れら使用可能なものを列挙すると、ラウリン酸亜鉛、酢
酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、オクチル酸錫、オクチル酸
亜鉛、テトラプロピルチタネートおよびその部分加水分
解縮合物、テトラブチルチタネートおよびその部分加水
分解縮合物、ビスジプロポキシチタン、ビス(アセチル
アセトネート)チタンオキシド、チタンラクテート、ア
ンモニウムチタンラクテート、ジブチル錫ジラウレー
ト、ジブチル錫ジオクテート、ジオクチル錫ジラウレー
ト、ジオクチル錫ジアセテート等が挙げられる。
【0015】本発明における(C)成分の配合量は、0.
01重量%未満では触媒効果がなくべたつきの多いコーテ
ィング皮膜となるし、10重量%を超えても効果は変らず
不経済となるので0.01〜10重量%が好ましく、より好ま
しくは 0.1〜5重量%の範囲である。
【0016】本発明における(D)成分は界面活性剤で
あり、特に限定されないが、例えばアルキル硫酸塩、ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩等のア
ニオン系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
ソルビタンアルキレート、ポリオキシエチレンソルビタ
ンアルキレート等のノニオン系界面活性剤、第4級アン
モニウム塩、アルキルアミン酢酸塩等のカチオン系界面
活性剤、アルキルベタイン、アルキルイミダゾリン等の
両性界面活性剤等を挙げることができる。
【0017】本発明における(D)成分の配合量は 0.1
重量%未満では組成物の保存安定性が低下して水層と油
層が分離してしまう上に、合成ゴムに対する濡れが悪く
なるし、20重量%を超えると、べたつきの多いコーティ
ング皮膜となるため、 0.1〜20重量%が好ましく、より
好ましくは1〜10重量%の範囲である。
【0018】本発明の水性コーティング剤組成物は、例
えば(A)成分のオルガノポリシロキサンと(B)成分
のオルガノハイドロジェンポリシロキサンを(D)成分
の界面活性剤を用いて(E)成分の水に乳化分散させ、
そこへ(C)成分の硬化触媒を添加することによって調
製される。(A)成分および(B)成分はそれぞれに乳
化分散させてもよいが、(A)成分単独では粘度が高
く、保存安定性良好な組成物を得ることが困難なため、
(A)成分と(B)成分の混合溶解物を乳化分散させる
方法が好ましい。また(C)成分が水に不溶の場合に
は、予めアルコール等の溶剤に溶解させるか、(D)成
分の界面活性剤と混合するか、(D)成分の界面活性剤
を用いて水中に乳化させたエマルジョンとするなどの方
法で、水に溶解もしくは分散させる形態にすることが好
ましい。
【0019】本発明の水性コーティング剤組成物には、
必要に応じて増粘剤、消泡剤、顔料、無機粉体、防腐剤
等を適宜配合することは任意である。このようにして調
製された本発明の水性コーティング剤組成物は、合成ゴ
ム用のコーティング剤として有用であり、これを使用す
るコーティング方法は例えば組成物を刷毛塗り、ロール
コート、スプレー塗布、ナイフコート、浸漬塗布などの
方法で合成ゴム表面に塗布し、次いでオーブン内で加熱
する。
【0020】本発明の組成物が使用可能な合成ゴムを列
挙すると、ブチルゴム、EPDMゴム、SBR、NB
R、ニトリルゴム、アクリルゴム、フッ素ゴムなどが挙
げられるが、使用可能な対象はこれらに限定されるもの
ではない。
【0021】
【実施例】つぎに本発明の実施例および比較例を挙げて
本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定
されるものではない、実施例中の、化学式(a)〜
(e)で示されるオルガノポリシロキサンの複素粘性率
は下記の方法による測定値であり、また実施例中の、化
学式(f)〜(h)で示されるオルガノハイドロジェン
ポリシロキサンの粘度は25℃における測定値である。実
施例中におけるゴム材料の表面滑り性、耐久性の評価方
法は下記の方法による測定結果に基づくものである。な
お表(1)中の各成分組成の数字は重量%を示す。
【0022】上記の化学式(a)〜(h)を下記に示す
(式中Phはフェニル基を示す)。なおこれらについては
以下の実施例中では単にオルガノポリシロキサン(a)
などと略記する。 (a) (CH3)3Si-O-[(CH3)2SiO]7900-Si(CH3)3 、 (b) (CH3)3Si-O-[(CH3)2SiO]6600-Si(CH3)3 、 (c) (CH3)3Si-O-[(CH3)2SiO]8800-[(Ph)2SiO]90-
Si(CH3)3、 (d) (CH3)3Si-O-[(CH3)2SiO]5000-Si(CH3)3 、 (e) HO(CH3)2Si-O-[(CH3)2SiO]7200-Si(CH3)2OH
、 (f) (CH3)3Si-O-[H(CH3)SiO]38-Si(CH3)3 、 (g) (CH3)3Si-O-[(CH3)2SiO]28-[H(CH3)SiO]70-S
i(CH3)3 、 (h) (CH3)3Si-O-[(CH3)2SiO]24-[H(CH3)SiO]4-Si
(CH3)3
【0023】[オルガノポリシロキサン(a)〜(e)
の複素粘性率測定方法]コントロールド・ストレス・レ
オメーターCS型(ボーリン社製)を用い、フィックス
チュアーとして20mmφコーンプレートを使用し、25℃に
おいて0.1rad/sの固定振動数の複素粘性率を測定した。
【0024】(表面滑り性の評価方法)(図1)に示す
ように、本発明のコーテイング剤で処理済のブチルゴム
1(25×35mm、厚さ2mm)をアルミ板3に貼りつけ、50
0gの荷重4をかけ、引張速度10cm/minの条件で未処理の
ブチルゴム2との動摩擦係数を測定した。
【0025】(耐久性の評価方法)(図2)に示すよう
に、金属板5にくくりつけた未処理のブチルゴム2(幅
20mm、厚さ2mm)を用いて、本発明のコーテイング剤で
処理済のブチルゴム1(150 ×50mm、厚さ2mm)に対し
てスラスト荷重2kgをかけて、速度=60往復/分、片道
ストローク長さ=70mmの条件で往復摩擦させたときに、
処理済のブチルゴム1の表面が削れるまでの往復回数を
測定した。
【0026】[実施例1](図3)に示すように内容積
5Lのステンレス製容器(内径30cm)内に、容器内全体
を撹拌できる錨型撹拌装置6と周縁に小さな歯状突起が
上下に交互に設けられている円板型撹拌手段8(直径4
cm)を有する高剪断装置7の2種の撹拌装置を設けて複
合乳化装置9とし、この容器に複素粘性率 2.4×107cp
のオルガノポリシロキサン(a) 720g と粘度20cpのオ
ルガノハイドロジェンポリシロキサン(f)1,680gとの
混合物、ポリオキシエチレン(付加モル数=8)ラウリ
ルエーテル440gおよび水160gを投入した。ついで錨型撹
拌装置6を 15rpm,高剪断装置7を1,000rpmとして高剪
断撹拌を30分間実施したところ、均一な透明グリース状
組成物が得られたので、つぎにこの錨型撹拌装置6を 1
5rpm、高剪断装置7を300rpmとし、ここに水1,000g投入
し30分間撹拌し、水中油型オルガノポリシロキサンエマ
ルジョンを得た。
【0027】得られたオルガノポリシロキサンエマルジ
ョン330gを660gの水で希釈し、更にラウリルトリメチル
アンモニウムクロライドが 1.5重量%配合された9重量
%酢酸亜鉛乳化エマルジョン 80g、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム 10gを加えコーティング剤組成物と
した。このコーティング剤組成物をブチルゴムの表面に
刷毛で塗布し、 150℃に調節した熱風循環式恒温槽内に
15分間放置後、表面滑り性および耐久性を評価し、結果
を(表1)に示した。
【0028】[実施例2]実施例1におけるオルガノポ
リシロキサン(a)およびオルガノハイドロジェンポリ
シロキサン(f)を複素粘性率 1.3×107cp のオルガノ
ポリシロキサン(b)960gとオルガノハイドロジェンポ
リシロキサン(f)1,440gとしたほかは実施例1と全く
同様にしてコーティング剤組成物を作製し、これをブチ
ルゴムの表面に処理し、前記の方法で表面滑り性および
耐久性を評価し、結果を(表1)に示した。
【0029】[実施例3]実施例1におけるオルガノポ
リシロキサン(a)とオルガノハイドロジェンポリシロ
キサン(f)を複素粘性率 3.6×107cp のオルガノポリ
シロキサン(c)360gとオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサン(f)2,040gとしたほかは実施例1と全く同様
にしてコーティング剤組成物を作製し、これをブチルゴ
ムの表面に処理し、表面滑り性および耐久性を評価し、
結果を(表1)に示した。
【0030】[実施例4]実施例1におけるオルガノポ
リシロキサン(a)とオルガノハイドロジェンポリシロ
キサン(f)をオルガノポリシロキサン(a)360gと粘
度が 140csであるオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン(g)2,040gとしたほかは実施例1と全く同様にして
コーティング剤組成物を作製し、これをブチルゴムの表
面に処理し、表面滑り性および耐久性を評価した。結果
を(表1)に示した。
【0031】[実施例5]実施例1における9重量%酢
酸亜鉛乳化エマルジョン 80gをビスジプロポキシチタン
の30%イソプロピルアルコール溶液 24gとしたほかは実
施例1と全く同様にしてコーティング剤組成物を作製
し、これをブチルゴムの表面に処理し、表面滑り性およ
び耐久性を評価し、結果を(表1)に示した。
【0032】[比較例1]内容積1Lのビーカーにオル
ガノハイドロジェンポリシロキサン(f)480g、ポリオ
キシエチレン(付加モル数=8)ラウリルエーテル 48g
をホモミキサーで混合した後、水272gを徐々に加えて水
中に乳化分散させ、ついで高圧ホモジナイザーで300kg/
cm2 の圧力下に2次乳化を行いオルガノハイドロジェン
ポリシロキサン(f)のエマルジョンを得た。得られた
エマルジョン330gを660gの水で希釈し、更にこれにラウ
リルトリメチルアンモニウムクロライドを 1.5重量%配
合した9重量%酢酸亜鉛乳化エマルジョン 80g、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム 10gを加え水性コーテ
ィング剤組成物とした。この組成物をブチルゴムの表面
に刷毛で塗布し、 150℃に調節した熱風循環式恒温槽内
に15分間放置後、表面滑り性および耐久性を評価し、結
果を(表1)に示した。
【0033】[比較例2]オルガノポリシロキサン
(b)2,400g、ポリオキシエチレン(付加モル数=8)
ラウリルエーテル440gおよび水160gを配合し、実施例1
と同様にして水中油型オルガノポリシロキサンエマルジ
ョンを得た。上記で得られたオルガノポリシロキサンエ
マルジョンの330gを660gの水で希釈し、さらにラウリル
トリメチルアンモニウムクロライド 1.5重量%を配合し
た9重量%酢酸亜鉛乳化エマルジョン 80g、カルボキシ
メチルセルロースナトリウム 10gを加え水性コーティン
グ剤組成物とした。上記水性コーティング剤組成物を用
いて実施例1と同様にブチルゴムの表面を処理し、表面
滑り性および耐久性を評価し、結果を(表1)に示し
た。
【0034】[比較例3]実施例1におけるオルガノポ
リシロキサン(a)を複素粘性率が 5.1×106cpである
オルガノポリシロキサン(d)に替えたほかは実施例1
と同様にしてコーティング剤組成物を作製し、これをブ
チルゴムの表面に処理し、表面滑り性および耐久性を評
価し、結果を(表1)に示した。
【0035】[比較例4]実施例1におけるオルガノポ
リシロキサン(a)を複素粘性率 1.8×107cp のオルガ
ノポリシロキサン(e)に替えたほかは実施例1と同様
にしてコーティング剤組成物を作製し、これをブチルゴ
ムの表面に処理し、表面滑り性および耐久性を評価し、
結果を(表1)に示した。
【0036】[比較例5]実施例1におけるオルガノハ
イドロジェンポリシロキサン(f)を粘度が25csのオル
ガノハイドロジェンポリシロキサン(h)に替えたほか
は、実施例1と全く同様にしてコーティング剤組成物を
作製し、これをブチルゴムの表面に処理し、表面滑り性
および耐久性を評価し、結果を(表1)に示した。
【0037】[比較例6]実施例1における9重量%酢
酸亜鉛乳化エマルジョンを使用しなかったほかは実施例
1と全く同様にしてコーティング剤組成物を作製し、こ
れをブチルゴムの表面に処理し、表面滑り性および耐久
性を評価し、結果を(表1)に示した。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明の組成物でコーティングされたゴ
ム材料は、タイヤブラダー用、自動車ウェザーストリッ
プ用、O−リング用、ガスケット用などに有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】表面滑り性の評価のための動摩擦係数測定法の
説明図である。
【図2】耐久性評価のための測定法の説明図である。
【図3】実施例で使用した複合乳化装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 本発明のコーテイング剤で処理済のブチルゴム、 2 未処理のブチルゴム、 3 アルミ板、 4 荷重、 5 金属板、 6 錨型撹拌装置、 7 高剪断装置、 8 円板型撹拌手段、 9 複合乳化装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑田 敏 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 183/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)、(B)、(C)、(D)、
    (E)の各成分からなり、且つ(A)成分重量/(B)
    成分重量=5/95〜70/30であることを特徴とする合成
    ゴム用水性コーティング剤組成物。 (A)下記一般式(化1)で表わされ、25℃における複素粘性率が6×106 〜1 ×1010cpのオルガノポリシロキサン 0.05〜50重量%、 【化1】 (式中R1は炭素数1〜20の1価炭化水素基、L は 5,000≦L ≦50,000) (B)下記一般式(化2)で表わされるオルガノハイドロジェンポリシロキサン 0.3〜70重量%、 【化2】 [式中R2は炭素数1〜20の1価炭化水素基、R3は水素原子またはR2、m、nは 0 .2≦n/(m+n)≦1、1≦(m+n)≦1,000 ] (C)硬化触媒 0.01〜10重量%、 (D)界面活性剤 0.1 〜20重量%、 (E)水 残部。
JP19458596A 1996-07-24 1996-07-24 合成ゴム用水性コーティング剤組成物 Expired - Fee Related JP3194700B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19458596A JP3194700B2 (ja) 1996-07-24 1996-07-24 合成ゴム用水性コーティング剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19458596A JP3194700B2 (ja) 1996-07-24 1996-07-24 合成ゴム用水性コーティング剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1036770A JPH1036770A (ja) 1998-02-10
JP3194700B2 true JP3194700B2 (ja) 2001-07-30

Family

ID=16326997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19458596A Expired - Fee Related JP3194700B2 (ja) 1996-07-24 1996-07-24 合成ゴム用水性コーティング剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3194700B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5057316B2 (ja) * 2000-09-29 2012-10-24 東レ・ダウコーニング株式会社 連続乳化装置および水性エマルジョンの連続的製造方法
JP2004339283A (ja) * 2003-05-13 2004-12-02 Shin Etsu Chem Co Ltd エマルジョン組成物および基材の処理方法
JP2006161020A (ja) * 2004-11-15 2006-06-22 Jsr Corp 熱可塑性エラストマー成形品、熱可塑性エラストマー成形品の表面処理方法、医療用チューブ、および輸液セット
JP5701071B2 (ja) * 2011-01-15 2015-04-15 松本油脂製薬株式会社 防着処理された未加硫ゴムの製造方法
CN114008154B (zh) * 2019-06-19 2023-01-06 迈图高新材料日本合同公司 水系涂布剂组合物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1036770A (ja) 1998-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1092265A (en) Silicone binding compositions useful in preparing gaskets and packings
JPH03188905A (ja) シリコーン消泡剤組成物
JPS6146496B2 (ja)
JP2849044B2 (ja) 皮膜形成シリコーンエマルジョン組成物
US5777026A (en) Surface modified silicone elastomers from aqueous silicone emulsions
JP3151390B2 (ja) 水性シリコーン組成物
EP0659857B1 (en) Coating composition for the surface treatment of a rubber article
JP4652231B2 (ja) コーティング剤組成物
JP3194700B2 (ja) 合成ゴム用水性コーティング剤組成物
JP3827301B2 (ja) 水性シリコーン樹脂組成物
JP3384864B2 (ja) 表面改質された自動車用ウェザーストリップの製造方法
JP5111493B2 (ja) 水系表面処理剤
JP2002188057A (ja) 水系コーティング剤組成物
JP3778847B2 (ja) 水性シリコーン組成物
JP2009540054A (ja) 乗り物表面処理用製品
JP3179005B2 (ja) 室温発泡硬化型シリコーン組成物
JPWO2018193899A1 (ja) 無機多孔性材料用吸収防止材、コンクリートの改質方法およびコンクリート
JP5131639B2 (ja) ゴム用水性コーティング剤およびその硬化皮膜で被覆されたゴム物品
JP3112803B2 (ja) 水性シリコーン組成物
WO2021132073A1 (ja) 水性シリコーンエラストマーの水分散物である繊維処理剤、及び皮膜
RU2450036C1 (ru) Разделительная кремнийорганическая микроэмульсия
JP3430014B2 (ja) 水性シリコーン組成物
JP3827312B2 (ja) 水性シリコーン樹脂組成物
JP2898188B2 (ja) ゴム物品の表面処理剤
JP2006182936A (ja) 水系コーティング剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100601

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110601

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110601

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130601

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees