JP3194669U - 電解精錬槽の転落防止ステップ - Google Patents
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Abstract
【課題】電解精錬槽の上縁部と電極板との間の隙間に足を滑らせて槽内に落下するのを防止すると共に、軽量で取付け・取外しが容易な電解精錬槽の転落防止ステップを提供する。【解決手段】平面凸形状の絶縁材で形成された平板部11の先端側縁部を下方に折曲して係止板12を形成し、平板部11の裏側の係止板12との間で、陰極板3を支持する陰極板支持バー5を挟持する挟持リブ16を突設すると共に、複数本の補強リブ14を突設し、この補強リブ14の基端側底面にテーパー部を形成した構成をなし、上部が開口した長方形状をなす電解精錬槽7の、短辺側の上縁部7aに近接した陰極板支持バー5を、折曲した前記係止板12と挟持リブ16とで挟持すると共に、前記補強リブ14のテーパー部を電解精錬槽7の短辺側の上縁部7aに載せて、これに近接した陰極板支持バー5との間の隙間を塞ぐように取付けるものである。【選択図】図3
Description
本考案は、上部が開口した電解精錬槽の上縁部と電極板との間の隙間を塞ぐように取付ける電解精錬転落防止ステップに関するものである。
銅板などを電解精錬する場合、硫酸銅水溶液などの電解液を入れた電解精錬槽の内側に、粗銅を鋳込んだ多数の陽極板(アノード)と、多数の陰極板(カソード)とを交互に配置し通電することにより陰極板の表面に純度の高い電気銅を電着させ、電着した電気銅を陰極板の表面から剥離して製造されている(特許文献1)。
この電解精錬においては、陽極板1は図9に示すように、粗銅を鋳込んで四角形状に形成され、この陽極板1の左右上縁につの形の導電端子2、2を溶接した構造となっている。また陰極板3はステンレス板で形成され、その上部両側に吊り下げ部4が接合されて、ここが通電導体となる陰極板支持バー5に係合して陰極板3を吊り下げた構造となっている。
これら陽極板1と陰極板3は、図10、図11に示すように上部が開口した長方形状をなす電解精錬槽7の内側に交互に配置して電解液8内に浸漬されている。この状態で陽極板1と陰極板3との間に直流電流を流すと、ステンレス板で形成された陰極板3の両面に純度の高い電気銅が電着する。電着した電気銅が所定に厚さになったら通電を停止して、陰極板3を引き上げ、次の剥離装置に搬送してステンレス板の両面に電着した電気銅を剥がして製品とする。また陰極板3として薄い銅板を用いる種板方式の電解精錬も行なわれている。
この電解精錬においては、陽極板1や陰極板3の状態を監視する時や、搬入・搬出時に、作業員が電解精錬槽7のスノコ状に配置された陰極板支持バー5の上に乗って作業する。作業員は電解精錬槽7の上縁部7aに足を掛けて乗ってから、スノコ状に配置された陰極板支持バー5の上を歩く。スノコ状に配置された陰極板支持バー5の隙間は7cm程度であるが、長方形状をなす電解精錬槽7の上縁部7aと、これに近接する陰極板支持バー5との間の隙間Gは20cm程度と広い。このため、上縁部7aと陰極板支持バー5との間の隙間Gに足を滑らせて硫酸銅水溶液の電解液8内に落下する事故があった。
本考案は上記問題を改善し、電解精錬槽の上縁部と電極板との間の隙間に足を滑らせて槽内に落下するのを防止すると共に、軽量で取付け・取外しが容易な電解精錬槽の転落防止ステップを提供するものである。
本考案の請求項1記載の電解精錬槽の転落防止ステップは、平面凸形状または平面四角形状に絶縁材で形成された平板部の先端側縁部を下方に折曲して係止板を形成し、平板部の裏側の前記係止板との間で、陰極板を支持して通電導体となる陰極板支持バーを挟持する挟持リブを突設すると共に、平板部の裏側に複数本の補強リブを突設し、この補強リブの基端側底面にテーパー部を形成した構成をなし、上部が開口した長方形状をなす電解精錬槽の、短辺側の上縁部に近接した陰極板支持バーを、折曲した前記係止板と挟持リブとで挟持すると共に、前記補強リブのテーパー部を電解精錬槽の短辺側の上縁部に載せて、この上縁部と、これに近接した陰極板支持バーとの間の隙間を塞ぐように取付けることを特徴とするものである。
本考案の請求項2記載の電解精錬槽の転落防止ステップは、請求項1において、平板部の基端側縁部を切欠してパイプを通す切欠部を形成したことを特徴とするものである。
本考案の請求項3記載の電解精錬槽の転落防止ステップは、請求項1または2において、平板部がFRPまたはプラスチックの絶縁板で形成したことを特徴とするものである。
本考案に係る請求項1記載の転落防止ステップによれば、電解精錬槽の短辺側の上縁部に近接した陰極板支持バーを、折曲した係止板と挟持リブの先端側面とで両側から挟持し、補強リブのテーパー部を電解精錬槽の上縁部に載せて、この上縁部と、陰極板支持バーとの間の隙間を塞ぐように取付けるので、足を滑らせて電解液内に落下する事故を防止することができる。また転落防止ステップは絶縁材で形成されているので陽極板と陰極板の短絡を防止できると共に、裏面に補強リブが設けられているので軽量で強度が高く、しかも陽極板や陰極板を交換する時には簡単に取り外すことができる。
また請求項2記載の転落防止ステップによれば、平板部の基端側縁部を切欠してパイプを通す切欠部を形成したので、電解精錬槽の液張りパイプや液吸入パイプの通る部分にも取付けることができる。
また請求項3記載の転落防止ステップによれば、平板部がFRPまたはプラスチックの絶縁板で形成されているので、陽極板と陰極板の短絡を防止できると共に、軽量で強度が高く、取付け取外しが容易である。
以下本考案の実施の一形態を図1ないし図4を参照して詳細に説明する。図1において10はFRPで形成された転落防止ステップを示すもので、平面凸形状に形成された平板部11の先端側縁部を下方に折曲して係止板12が形成されている。更に平板部11の裏側には、図2に示すように4本の補強リブ14が間隔をおいて平行に突設され、中間の2本の補強リブ14は挟持リブ16を兼ね、その先端端面と前記係止板12との間で、通電導体となる陰極板支持バー5を挟持するようになっている。またこれら4本の補強リブ14の基端側底面にはテーパー部15が形成されている。
上記構成の転落防止ステップ10は、図3に示すように上部が開口した長方形状をなす電解精錬槽7の上に被せて取付ける。この長方形状をなす電解精錬槽7は複数槽並列して設けられ、長辺側の上縁部7bには図4に示すように、その長手方向に沿って合成木材18が取付けられ、この上に電極板19が取付けられている。
図3の図中右側の長辺側の上縁部7bには、電極板19の上に絶縁板20が取付けられている。この絶縁板20は陽極板1の導電端子2の下に取付けられ、陰極板3の陰極板支持バー5だけが電極板19に接触してマイナス電流が給電されるようになっている。また図中左側の長辺側の上縁部7bには、電極板19の上の陰極板支持バー5の部分に絶縁板20が取付けられ、陽極板1の導電端子2だけが電極板19に接触してプラス電流が給電されるようになっている。
この電解精錬槽7の上に被せる転落防止ステップ10は図4に示すように短辺側の上縁部7aに近接した1番目の陰極板支持バー5を、折曲した係止板12と挟持リブ16の先端側面とで両側から挟持し、補強リブ14のテーパー部15を電解精錬槽7の短辺側の上縁部7aに載せて、この上縁部7aと、1番目の陰極板支持バー5との間の隙間を塞ぐように取付ける。
このように転落防止ステップ10を電解精錬槽7に被せることにより上縁部7aと1番目の陰極板支持バー5との間の広い隙間が塞がれ、足を滑らせて電解液8内に落下する事故を防止することができる。また転落防止ステップ10はFRPで形成され、裏面に補強リブ14が設けられているので軽量で強度が高く、しかも陽極板1と陰極板3とを電気的に絶縁することができると共に、これら電極を交換する時には簡単に取り外すことができる。また補強リブ14の基端側底面にはテーパー部15が形成されているので上縁部7aと陰極板3に段差があっても安定して取付けることができる。
図5ないし図7は本考案の他の実施の形態を示すもので、転落防止ステップ10は、平面凸形状に形成された平板部11の先端側縁部を下方に折曲して係止板12が形成されている。更に平板部11の基端側の中間を切欠して切欠部24が形成されている。また平板部11の裏面には、図6に示すように2本の挟持リブ16が間隔をおいて平行に突設され、更に切欠部24を囲むようにコ字形状の補強リブ14と、この横に直線状の補強リブ14が突設され、これらの基端側底面にはテーパー部15が形成されている。
この転落防止ステップ10は、図7に示すように長方形状をなす電解精錬槽7の短辺側の上縁部7aをまたいで液張りパイプ22と液吸入パイプ23が設けられた部分に取付けるものである。電解精錬槽7の短辺側の上縁部7aに近接した1番目の陰極板支持バー5を、折曲した係止板12と2個の挟持リブ16の先端側面とで両側から挟持し、補強リブ14のテーパー部15を電解精錬槽7の短辺側の上縁部7aに載せ、液張りパイプ22と液吸入パイプ23を切欠部24に通して取付けるものである。
図5、図6は補強リブ14と挟持リブ16とを別個に形成した転落防止ステップ10について示したが、図8は本考案の他の実施の形態を示すもので、補強リブ14と挟持リブ16とを一体に形成したものである。
なお上記説明では平板部11が平面凸形状に形成されたものについて示したが、長方形または正方形など平面四角形状に形成したものでも良い。また転落防止ステップ10はFRPに限らずプラスチックで形成したものでも良い。また上記説明では銅を電解精錬する場合について示したが亜鉛の電解精錬する場合にも適用することができる。
1 陽極板
2 導電端子
3 陰極板
4 吊り下げ部
5 陰極板支持バー
7 電解精錬槽
7a 上縁部
7b 上縁部
8 電解液
10 転落防止ステップ
11 平板部
12 係止板
14 補強リブ
15 テーパー部
16 挟持リブ
18 合成木材
19 電極板
20 絶縁板
22 液張りパイプ
23 液吸入パイプ
24 切欠部
2 導電端子
3 陰極板
4 吊り下げ部
5 陰極板支持バー
7 電解精錬槽
7a 上縁部
7b 上縁部
8 電解液
10 転落防止ステップ
11 平板部
12 係止板
14 補強リブ
15 テーパー部
16 挟持リブ
18 合成木材
19 電極板
20 絶縁板
22 液張りパイプ
23 液吸入パイプ
24 切欠部
Claims (3)
- 平面凸形状または平面四角形状に絶縁材で形成された平板部の先端側縁部を下方に折曲して係止板を形成し、平板部の裏側の前記係止板との間で、陰極板を支持して通電導体となる陰極板支持バーを挟持する挟持リブを突設すると共に、平板部の裏側に複数本の補強リブを突設し、この補強リブの基端側底面にテーパー部を形成した構成をなし、上部が開口した長方形状をなす電解精錬槽の、短辺側の上縁部に近接した陰極板支持バーを、折曲した前記係止板と挟持リブとで挟持すると共に、前記補強リブのテーパー部を電解精錬槽の短辺側の上縁部に載せて、この上縁部と、これに近接した陰極板支持バーとの間の隙間を塞ぐように取付けることを特徴とする電解精錬槽の転落防止ステップ。
- 平板部の基端側縁部を切欠してパイプを通す切欠部を形成したことを特徴とする請求項1記載の電解精錬槽の転落防止ステップ。
- 平板部がFRPまたはプラスチックの絶縁板で形成したことを特徴とする請求項1または2記載の電解精錬槽の転落防止ステップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014005039U JP3194669U (ja) | 2014-09-22 | 2014-09-22 | 電解精錬槽の転落防止ステップ |
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2014
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