JP3193541U

JP3193541U - ランドセル装着型収納具

Info

Publication number: JP3193541U
Application number: JP2014003988U
Authority: JP
Inventors: 千秋黒葛
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2014-07-28
Filing date: 2014-07-28
Publication date: 2014-10-09
Anticipated expiration: 2024-07-28

Abstract

【課題】ランドセルに装着した際にランドセルとの一体感があり、荷物の安定的な収納が可能であり、ランドセルへの装着の強度を確保できるとともに、収納具を取り外さずにランドセルの開閉を行うことができるランドセル装着型収納具を提供する。【解決手段】ランドセル装着型収納具１は、収納部本体２の表面覆い部３に、荷物が収納される収納部４、収納部５を備えている。収納部本体２の上端６には、ランドセル肩紐取付部の根元部分に着脱自在に固定される収納部本体取付部７が設けられている。収納部本体２は、ランドセル蓋に装着したときに、ランドセル蓋表面の全面を覆う表面覆い部３と、ランドセル蓋裏面側の半分の領域を覆う裏面覆い部８とを有し、表面覆い部と裏面覆い部とはそれぞれの下端９が繋がった連続する一体物である袋状の形状となっている。【選択図】図１

Description

本考案は、ランドセルに装着されて用いられ、学習用品等を収納することが可能なランドセル装着型収納具に関する。

小学生が通学の際に用いるランドセルは、教科書やノートなどの文房具を収納することを主な目的として設計されているため、体操服、屋内用シューズ、水筒、楽器等を収納する構造とはなっていない。しかし、これらは学校生活において必要なものであるため、これらを持ち運ぶためには、手提げ鞄に収納して手に持って持ち運ぶことを余儀なくされていた。しかし、手提げ鞄を用いると、通学途中に片手または両手が使用できなくなり、特に傘をさして通学する場合には危険度が増すため、通学中の児童の安全性の点から問題があった。

このような問題点を解決するために、ランドセルに手提げ袋を装着できるようにしたものが特許文献１に記載され、リュックサック状の鞄をランドセルに装着したものが特許文献２に記載されている。

特開２００２−２３８６４５号公報特開２００２−２８２０３１号公報

これらを用いると、手提げ鞄等を手に持たずに済むため、歩行の際の安全性は確保される。しかし、手提げ袋やリュクサックをランドセルに装着したものであるため、ランドセルとの一体感に欠け、手提げ袋やリュクサックに収納された荷物は、歩行の際に上下左右に揺れると横滑りしやすく、歩行中の児童がバランスを取りにくいという問題点が生じる。そのため、ランドセルとの一体感がある収納具が求められている。

本考案は、このような事情を考慮してなされたもので、ランドセルに装着した際にランドセルとの一体感があり、荷物の安定的な収納が可能であり、ランドセルへの装着の強度を確保できるとともに、収納具を取り外さずにランドセルの開閉を行うことができるランドセル装着型収納具を提供することを目的とする。

以上の課題を解決するために、本考案のランドセル装着型収納具は、ランドセル蓋に装着され、荷物が収納される収納部を備えた収納部本体と、前記収納部本体の上端に設けられ、ランドセル肩紐取付部の根元部分に固定される収納部本体取付部とを有するランドセル装着型収納具であって、前記収納部本体取付部は、前記収納部本体に連結して設けられた２つの紐のそれぞれを途中で直角に折り曲げ、折り曲げにより重なった領域を縫い付けることによって、前記収納部本体側の基部に対して直角になるように形成された折り曲げ部を有しており、２つの前記折り曲げ部が着脱自在に重ね合わせられて、前記収納部本体取付部がランドセル肩紐取付部の根元部分に着脱自在に固定されることを特徴とする。

収納部には楽器等の学用品や体操服のように、重量が比較的重く、かさばるものが収納されるため、これらを収納した際の重量に耐えられることがランドセル装着型収納具に求められる重要な条件となるが、本考案では、収納部本体側の基部に対して直角になるように形成された２つの折り曲げ部が着脱自在に重ね合わせられて、収納部本体取付部がランドセル肩紐取付部の根元部分に着脱自在に固定される構造となっているため、収納物の重量に十分耐えることができ、長期間の使用が可能である。

本考案のランドセル装着型収納具においては、前記収納部本体は、ランドセル蓋に装着したときに、ランドセル蓋表面の全面を覆う表面覆い部と、ランドセル蓋裏面側の半分の領域を覆う裏面覆い部とを有し、前記表面覆い部と前記裏面覆い部とはそれぞれの下端が繋がった連続する一体物である袋状の形状となっていることが好ましい。

表面覆い部と裏面覆い部とはそれぞれの下端が繋がった連続する一体物であるため、ランドセル蓋に装着したときに、ランドセル蓋下端を通って袋状の形状となることから、ランドセルとの一体感があり、荷物の安定的な収納が可能である。そのため、歩行の際の揺れに対して、収納物が撚れによって偏ることを有効に防止することができる。

本考案のランドセル装着型収納具においては、前記収納部本体の裏面覆い部の下端近くに、ランドセルのＹ字ベルトが通るに足りる幅を有する切れ目を備えていることが好ましい。

ランドセルのＹ字ベルトを通すことが可能な切れ目を備えていることにより、ランドセルとの一体感による荷物の安定的な収納を確保しつつ、収納部本体をランドセルから取り外さずにランドセルの開閉を行うことができるため、使用上の利便性が高い。

本考案のランドセル装着型収納具においては、前記収納部本体の表面覆い部の裏面側上端部に、前記ランドセル蓋を通すように設けられた伸縮自在のベルトからなる押えベルトを備えていることが好ましい。

長期間使用すると、収納部本体の表面覆い部の側面側端部が反ったりめくれたりしてランドセル蓋から離れやすくなるが、収納部本体の表面覆い部の裏面側上端部に、ランドセル蓋を通すように設けられた伸縮自在のベルトからなる押えベルトを備えていることにより、収納部本体の表面覆い部がランドセル蓋に密着した状態を長期間維持することができる。

本考案のランドセル装着型収納具においては、前記収納部本体の裏面覆い部の四隅に、付属バッグを取付けるためのバッグ取付具を備えていることが好ましい。

荷物が収納部本体の収納部に入りきれない場合には、別途付属バッグを使用することになるが、この付属バッグを取付けるためのバッグ取付具を備えていることにより、付属バッグもランドセルに装着して、手に持たずに通学することができる。バッグ取付具の一例として、円形状のマグネットを使用することができる。

本考案のランドセル装着型収納具においては、ランドセル側面部に取付けられる側面収納具であって、対向する２つの側面収納部が伸縮自在な連結紐で連結されて形成された側面収納具を備えていることが好ましい。

側面収納具は、屋内用シューズのように、他の荷物とは別の場所に収納したいものを収納するためのものであるが、この側面収納具を、対向する２つの側面収納部が伸縮自在な連結紐で連結された構造とすることにより、側面収納具を簡単にランドセル側面部に取付けることができる。

本考案によると、ランドセルに装着した際にランドセルとの一体感があり、荷物の安定的な収納が可能であり、ランドセルへの装着の強度を確保できるとともに、収納具を取り外さずにランドセルの開閉を行うことができるランドセル装着型収納具を実現することができる。

本考案の実施形態に係るランドセル装着型収納具を示す図である。収納部本体取付部の形成過程を示す図である。ランドセル装着型収納具をランドセルに装着した状況を示す図である。収納部本体取付部が固定される部位の部分拡大図である。ランドセル蓋を裏返した状態を示す図である。ランドセル側面部に取付けられる側面収納具を示す図である。側面収納具をランドセル側面部に取付けた状態を示す図である。

以下に、本考案のランドセル装着型収納具を、その実施形態に基づいて説明する。
図１に、本考案の実施形態に係るランドセル装着型収納具を示す。図１（ａ）は、ランドセル装着型収納具をランドセル蓋に装着したときに、ランドセル蓋表面を覆う側を示し、図１（ｂ）は、ランドセル装着型収納具をランドセル蓋に装着したときに、ランドセル蓋裏面を覆う側を示す。

ランドセル装着型収納具１は、図１（ａ）に示すように、収納部本体２の表面覆い部３に、荷物が収納される収納部４、収納部５を備えている。図１（ａ）においては、上端寄りに小さい収納部４と、中央から下端寄りに大きい収納部５を設けているが、収納部４、収納部５の大きさと数は適宜変更できる。大きい収納部５には、習字道具、粘土板、水筒のように、かさばる物もすっぽりと収納することができる。収納部４、収納部５には、ファスナーを取り付けて開閉できるようにしている。鍵盤ハーモニカのように縦長のものは、ファスナーを開けた状態で収納して使用するが、ランドセルとの一体感があるため、安定的に収納できる。

ランドセル装着型収納具１の収納部本体２の上端６には、ランドセル肩紐取付部の根元部分に固定される収納部本体取付部７が設けられている。収納部本体取付部７の形成過程については後に詳述する。

収納部本体２は、ランドセル蓋に装着したときに、ランドセル蓋表面の全面を覆う表面覆い部３と、ランドセル蓋裏面側の半分の領域を覆う裏面覆い部８とを有し、表面覆い部３と裏面覆い部８とはそれぞれの下端９が繋がった連続する一体物である袋状の形状となっている。

図１（ｂ）に示すように、裏面覆い部８は、その下端９近くに、ランドセルのＹ字ベルトが通るに足りる幅を有する切れ目１０を備えている。また、裏面覆い部８の四隅に、付属バッグを取付けるためのバッグ取付具１１を備えている。裏面覆い部８はその中央部に、時間割を見やすくするための窓１２を有している。収納部本体２の表面覆い部３の裏面側上端部に、ランドセル蓋を通すように設けられた伸縮自在のベルトからなる押えベルト１３を備えている。切れ目１０、バッグ取付具１１、押えベルト１３の機能については、後に詳述する。

図２に、収納部本体取付部７の形成過程を示す。
図２（ａ）に示す、収納部本体２の上端６に連結して設けられた２つの紐２０のそれぞれを、図２（ｂ）に示すように、途中で直角に折り曲げ、折り曲げにより重なった領域２１を縫い付ける。これにより、収納部本体２側の基部２２に対して直角になるように形成された折り曲げ部２３が形成される。折り曲げ部２３の裏面は着脱可能な接合面となっており、図２（ｃ）に示すように、２つの折り曲げ部２３が着脱自在に重ね合わせられて、収納部本体取付部７が形成される。折り曲げ部２３の裏面を着脱可能な接合面とすることは、接合部分に面ファスナーを張り付けることによって実現できる。２つの折り曲げ部２３を重ね合わせる際には、２つの折り曲げ部２３が完全に重複するように正確に重ね合わされることが、強度確保のためには重要である。収納部本体取付部７の裏面は着脱可能な接合面となっているため、収納部本体取付部７は、ランドセル肩紐取付部の根元部分に着脱自在に固定される。収納部本体取付部７の固定位置については、後に詳述する。

図３に、ランドセル装着型収納具１をランドセル３０に装着した状況を示す。図３（ａ）は、ランドセル装着型収納具１をランドセル３０に装着する前の状態を示し、図３（ｂ）は、ランドセル装着型収納具１をランドセル３０に装着した状態を示す。
収納部本体２は、ランドセル蓋３１に装着したときに、ランドセル蓋３１の表面の全面を覆う表面覆い部３と、ランドセル蓋３１の裏面側の半分の領域を覆う裏面覆い部８とを有し、表面覆い部３と裏面覆い部８とはそれぞれの下端９が繋がった連続する一体物である袋状の形状となっている。そのため、ランドセル蓋３１に装着したときに、ランドセル蓋３１の下端を通って袋状となることから、ランドセルとの一体感があり、荷物の安定的な収納が可能である。そのため、歩行の際の揺れに対して、収納物が撚れによって偏ることを有効に防止することができる。

図４に、収納部本体取付部７が固定される部位の部分拡大図を示す。図４（ａ）は、収納部本体取付部７を固定する前の状態を示し、図４（ｂ）は、収納部本体取付部７を固定した状態を示す。
収納部本体取付部７は、ランドセル肩紐３２が取付られるランドセル肩紐取付部３３の根元部分に固定される。収納部本体取付部７を固定することにより、収納物の重量に十分耐えることができ、長期間の使用が可能であるとともに、着脱自在に取付けと取り外しが可能であるため、利便性が高い。ランドセル３０には、ランドセルの変形を防止するための変形防止ベルト３４が取り付けられている。

図５に、ランドセル蓋３１を裏返した状態を示す。図５（ａ）は、ランドセル装着型収納具１をランドセル蓋３１に装着する前の状態を示し、図５（ｂ）は、ランドセル装着型収納具１をランドセル蓋３１に装着した状態を示す。
裏面覆い部８は、その下端９近くに、ランドセルのＹ字ベルト３５が通るに足りる幅を有する切れ目１０を備えている。これにより、ランドセル装着型収納具１をランドセル蓋３１に装着した状態でも、ランドセル蓋３１の開閉を行って、Ｙ字ベルト金具３６の操作を行うことができる。

裏面覆い部８の四隅に、付属バッグを取付けるためのバッグ取付具１１を備えている。バッグ取付具１１の一例として、円形状のマグネットを使用することができる。バッグ取付具１１を備えていることにより、付属バッグもランドセルに装着して、手に持たずに通学することができる。裏面覆い部８はその中央部に、時間割を見やすくするための窓１２を有している。

収納部本体２の表面覆い部３の裏面側上端部に、ランドセル蓋を通すように設けられた伸縮自在のベルトからなる押えベルト１３を備えている。ランドセル装着型収納具１を長期間使用すると、収納部本体２の表面覆い部３の側面側端部がめくれてランドセル蓋３１から離れやすくなるが、押えベルト１３を備えていることにより、収納部本体２の表面覆い部３がランドセル蓋３１に密着した状態を長期間維持することができる。押えベルト１３として、幅広のゴム紐を用いることができる。

図６に、ランドセル側面部に取付けられる側面収納具を示す。また、図７に、側面収納具をランドセル側面部に取付けた状態を示す。
図６（ａ）に示すように、側面収納具４０は、対向する２つの側面収納部４１が伸縮自在な連結紐４２で連結されて形成されている。側面収納具４０は、屋内用シューズのように、他の荷物とは別の場所に収納したいものを収納するためのものであるが、この側面収納具４０を、対向する２つの側面収納部４１が伸縮自在な連結紐４２で連結された構造とすることにより、側面収納具４０を簡単にランドセル側面部に取付けることができる。連結紐４２として、ゴム紐を用いることができる。側面収納部４１は、上方から下方に向かって幅広となるように形成すると、ランドセル側面部との接触面の形状が一致して見た目が良くなるとともに、収納量が増加する。

図６（ｂ）は、側面収納部４１の対向面４３を示しており、対向面４３には装着紐４４が設けられている。装着紐４４の裏面には面ファスナーが取り付けられて接合面となっている。図６（ｃ）は、装着紐４４を浮かせた状態を示しており、変形防止ベルト３４に装着紐４４を通して装着結合具４５に結合することにより、側面収納具４０を上下方向に固定することができ、安定的にランドセル側面部に取付けることができる。

本考案は、ランドセルに装着した際にランドセルとの一体感があり、荷物の安定的な収納が可能であり、ランドセルへの装着の強度を確保できるとともに、収納具を取り外さずにランドセルの開閉を行うことができるランドセル装着型収納具として広く利用することができる。

１ランドセル装着型収納具
２収納部本体
３表面覆い部
４、５収納部
６上端
７収納部本体取付部
８裏面覆い部
９下端
１０切れ目
１１バッグ取付具
１２窓
２０紐
２１重なった領域
２２基部
２３折り曲げ部
３０ランドセル
３１ランドセル蓋
３２ランドセル肩紐
３３ランドセル肩紐取付部
３４変形防止ベルト
３５Ｙ字ベルト
３６Ｙ字ベルト金具
４０側面収納具
４１側面収納部
４２連結紐
４３対向面
４４装着紐
４５装着結合具

Claims

ランドセル蓋に装着され、荷物が収納される収納部を備えた収納部本体と、前記収納部本体の上端に設けられ、ランドセル肩紐取付部の根元部分に固定される収納部本体取付部とを有するランドセル装着型収納具であって、前記収納部本体取付部は、前記収納部本体に連結して設けられた２つの紐のそれぞれを途中で直角に折り曲げ、折り曲げにより重なった領域を縫い付けることによって、前記収納部本体側の基部に対して直角になるように形成された折り曲げ部を有しており、２つの前記折り曲げ部が着脱自在に重ね合わせられて、前記収納部本体取付部がランドセル肩紐取付部の根元部分に着脱自在に固定されることを特徴とするランドセル装着型収納具。
前記収納部本体は、ランドセル蓋に装着したときに、ランドセル蓋表面の全面を覆う表面覆い部と、ランドセル蓋裏面側の半分の領域を覆う裏面覆い部とを有し、前記表面覆い部と前記裏面覆い部とはそれぞれの下端が繋がった連続する一体物である袋状の形状となっていることを特徴とする請求項１記載のランドセル装着型収納具。
前記収納部本体の裏面覆い部の下端近くに、ランドセルのＹ字ベルトが通るに足りる幅を有する切れ目を備えていることを特徴とする請求項１または２記載のランドセル装着型収納具。
前記収納部本体の表面覆い部の裏面側上端部に、前記ランドセル蓋を通すように設けられた伸縮自在のベルトからなる押えベルトを備えていることを特徴とする請求項１から３のいずれかに記載のランドセル装着型収納具。
前記収納部本体の裏面覆い部の四隅に、付属バッグを取付けるためのバッグ取付具を備えていることを特徴とする請求項１から４のいずれかに記載のランドセル装着型収納具。
ランドセル側面部に取付けられる側面収納具であって、対向する２つの側面収納部が伸縮自在な連結紐で連結されて形成された側面収納具を備えていることを特徴とする請求項１から５のいずれかに記載のランドセル装着型収納具。