JP3193187U - 車両用投影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で組み立てが容易であり、投影画像の結像位置等の調節も容易な車両用投影装置を提供する。【解決手段】車両用投影装置1は、照射光を出射するLEDランプと、LEDランプから出射された照射光を所定の位置に向かって集光する集光レンズ13、集光レンズ14、集光レンズ15と、集光された照射光を透過する領域および遮光する領域により所定形状が形成されている遮光部10と、遮光部10を透過した照射光を所定の角度に屈折する屈折レンズ8、屈折レンズ9と、屈折レンズ8及び屈折レンズ9からの光を投影して所定形状を結像させる投影レンズ6と、それらを収納し、車両に取り付けられるアウターケース2と、が設けられていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本考案は、図形や文字などの所定形状を投影する車両用投影装置に関する。
従来、審美性向上等を目的として、車両に搭載し、路面などの投影面に所望の文字や図形などを投影する車両用の投影装置が知られている。この種の投影装置として、例えば特許文献1には、集光レンズと、主に光学レンズから構成される光学ミラー構造の間に文字等が形成されたフィルムが配置され、路面にフィルムに描かれた文字等が投影される車両用投影装置が開示されている。
実用新案登録第3163899号公報
上述の特許文献1に記載された技術では、車両用投影装置と、投影面である路面との距離が少し変わっただけで、投影像がぼけてしまい文字等が鮮明に投影されない場合があるという問題があった。また、部品点数が多く、その組み立てが煩雑であるという問題もあった。
本考案は、上記の課題を解決するためになされたものであって、簡易な構成で組み立ても容易な、車両用投影装置を提供することを目的とする。また、車両用投影装置と投影面の距離が多少変化しても鮮明な投影像が投影できる、被写界深度のある車両用投影装置を提供することも目的とする。
上記目的を達成するために、本考案は、以下の手段を提供する。
本考案に係る車両用投影装置は、所定形状の投影に用いられる照射光を出射する光源部と、前記光源部から出射された前記照射光を所定の位置に向かって集光する集光レンズ部と、集光された前記照射光を透過する領域および前記照射光を遮光する領域により前記所定形状が形成されている遮光部と、前記遮光部を透過した前記照射光を所定の角度に屈折する屈折レンズ部と、前記屈折レンズ部からの光を投影して前記所定形状を結像させる投影レンズ部と、内部に前記光源部、前記集光レンズ部、前記遮光部、前記屈折レンズ部および前記投影レンズ部を収納し、車両に取り付けられる筐体とが設けられている車両用投影装置を提供する。
本考案の車両用投影装置によれば、光源部より出射された光は、集光レンズ部にて集光され遮光部に照射される。遮光部に照射された光のうち、照射光を遮光する領域に照射された光は遮光され、光を透過する領域に照射された光のみが遮光部を透過する。遮光部を透過した光は、屈折レンズ部に入射し、屈折レンズ部への入射角に応じた所定の角度で屈折され、投影レンズ部に入射する。投影レンズ部に入射された光は、投影レンズ部への入射角度に応じた角度で投影レンズから出射して拡散され、所定の投影面に照射される。そして、投影面に遮光部に形成されている所定の形状を、所定の倍率にて投影する。
このような構成であれば、屈折レンズ部によって投影レンズ部への光の入射角及び入射位置を変更できることから、屈折レンズ部の位置や構成を変更するだけで投影画像の結像位置や拡大率が変更可能な、簡易な構成の車両用投影装置が提供できる。
上記考案においては、前記集光レンズ部が、複数の平凸レンズから構成されていることが好ましい。
このように集光レンズ部が構成された車両用投影装置では、光源部から出射された光は、集光レンズ部を構成する各平凸レンズを透過する毎に順次所定箇所に向け集光される。このため、同一の種類の平凸レンズを用いながらも、その平凸レンズの枚数や、各平凸レンズの間の距離を調整することにより、光源部からの光をより多く遮光部の所定領域に集光することが可能となる。
上記考案においては、前記屈折レンズ部が、少なくとも2以上の平凸レンズによって構成されていることが好ましい。
この様に構成された車両用投影装置では、遮光部を透過した光は、複数の平凸レンズを透過し、投影レンズ部に入射することになる。平凸レンズの光の出射角度は、その平凸レンズに入射した光の入射角度や入射位置によって異なる。このため、屈折レンズ部を複数の平凸レンズによって構成し、その間隔を変更することで、屈折レンズ部に入射した光の出射角度を変更することが可能となり、投影レンズ部への光の入射角度や入射位置を任意に変更することが可能となる。
上記考案においては、前記光源部および前記集光レンズ部の間、前記集光レンズ部および前記遮光部の間、前記遮光部および前記屈折レンズ部の間、前記屈折レンズ部および前記投影レンズ部の間、前記集光レンズ部を構成する前記平凸レンズの間、および前記屈折レンズ部を構成する前記平凸レンズの間のうちの一部の間は、筒状に形成されたスペーサーによって間隔が調整され、残りの間は、前記光源部、前記集光レンズ部、前記遮光部、前記屈折レンズ部、前記投影レンズ部、前記集光レンズ部を構成する前記平凸レンズ、前記屈折レンズ部を構成する前記平凸レンズのうち、前記スペーサーによって間隔が調整されたもの以外のものと一体に形成された筒状のリブによって間隔が調整されていることが好ましい。
このような構成であれば、筒状のリブを設けた部品については、各部品の距離は予め所定の長さで形成された筒状のリブよって定まる。投影装置において、レンズ等の光学系を構成する部品の各距離を適正に配置することは重要であり、このように部品と一体に構成された筒状のリブを設けることで、スペーサーなどの追加の部品を用いることなく、正確な位置に配置することが可能となる。このようにすれば、部品点数を減らすことが可能となり、その組み立てを容易に行うこともできる。一方、投影画像の結像位置や拡大率などを調節又は変更する際に、その位置を調整する必要のある部品の配置には、部品とは別に構成されたスペーサーを用いることで、当該スペーサーを調節したり、交換したりするだけの簡単な作業で、投影画像の結像位置や拡大率の調節、変更が可能となる。この様な構成とすれば、部品点数を削減しながら、簡単な作業で調節や特性の変更が可能な車両用投影装置を提供することが可能となる。
上記考案においては、前記筐体の前記光源部側の端部領域を少なくとも覆うカバーが設けられ、前記カバーと前記筐体との間に形成される隙間には防水部材が設けられており、前記カバーにおける前記筐体の内部と面する領域には、通気性を有する素材から形成された通気部が設けられていることが好ましい。
このような構成を有した車両用投影装置では、車の外部に取り付けて使用した場合であっても、水などが筐体内部に入り混むことがなく、車両用投影装置が故障などしてしまうことを防ぐことが可能となる。また、車両用投影装置の内部は光源部からの熱によって外側と比較して高温になるため、外気との温度差が大きくなり、内部が結露してしまう恐れがある。しかしながら、通気部を有することによりその様な結露を防ぐことが可能となる。
本考案の車両用投影装置によれば、集光レンズ部を有していることから、光源部からの光をより多く集光することができるため、より明るい投影像を投影することができる。また、屈折レンズ部の配置やその特性を変更するだけで、投影レンズ部への光の入射角度や入射位置を所望の角度又は位置に調節することができる。このため、実際の遮光部と投影レンズ部の位置を変更することなく、遮光部と投影レンズ部の距離を変更した様な効果を得ることも可能となる。具体的には、屈折レンズ部の特性等を変更することで、遮光部と投影レンズ部の距離を変更することなく、投影レンズ部に入射する各光線の入射角や入射位置の状態を、実際に遮光部と投影レンズ部の距離を変更した場合と同じような状態にすることができる。このことにより、車両用投影装置の大きさを変更することなく、投影像の結像位置や拡大率等が異なる車両用投影装置を提供することも可能である。また、屈折レンズ部を調節することにより、投影レンズ部への光の入射角度、及び入射位置を、遮光部を投影レンズ部から離した場合と同じような入射角度、及び入射位置とすれば、投影面が所望の距離から若干ずれても、鮮明な投影像が投影可能な被写界深度のある車両用投影装置を提供することも可能となる。
図1(a)は、本考案の第一の実施形態に係る車両用投影装置の外観を示す正面図である。図1(b)は、本考案の第一の実施形態に係る車両用投影装置の外観を示す側面図である。図1(c)は、本考案の第一の実施形態に係る車両用投影装置の外観を示す背面図(コネクタの正面図)である。 図2(a)は本考案の第一の実施形態に係る車両用投影装置を示す正面図である。図2(b)は本考案の第一の実施形態に係る車両用投影装置を示す側面図(一部断面図)である。図2(c)は本考案の第一の実施形態に係る車両用投影装置を示す背面図(コネクタの正面図)である。 本考案の第一の実施形態に係る車両用投影装置を示す分解図である。 図4(a)は、本考案の第一の実施形態に係る車両用投影装置の遮光部(光を透過しない領域の周囲を、光を透過する領域が取り囲む様にして形成)の拡大図である。図4(b)は本考案の第一の実施形態に係る車両用投影装置の遮光部(光を透過する領域を、光を透過しない領域が取り囲む様にして形成)の拡大図である。 本考案の第一の実施形態に係る車両用投影装置の説明図である。 図6(a)は、本考案の第一の実施形態に係る車両用投影装置の取り付け状態を示す斜視図(透視図)である。図6(b)は、本考案の第一の実施形態に係る車両用投影装置の取り付け状態を示す側面図(透視図)である。図6(c)は、本考案の第一の実施形態に係る車両用投影装置の取り付け状態を示す断面図である。 図7(a)は、本考案の第二の実施形態に係る車両用投影装置を示す正面図である。図7(b)は、本考案の第二の実施形態に係る車両用投影装置を示す側面図(一部断面図)である。図7(c)は、本考案の第二の実施形態に係る車両用投影装置を示す背面図(コネクタの正面図)である。 図8(a)は、本考案の第三の実施形態に係る車両用投影装置を示す正面図である。図8(b)は、本考案の第三の実施形態に係る車両用投影装置を示す側面図(一部断面図)である。図8(c)は、本考案の第二の実施形態に係る車両用投影装置を示す背面図(コネクタの正面図)である。
〔第一の実施形態〕
以下、本考案の第一の実施形態に係る車両用投影装置1について図1から図6を参照しながら説明する。なお、以降の説明において、アウターケース2の外装側を外側又は外部と、アウターケース2の内側を内側又は内部と記載をする。また、アウターケース2の中心軸線Cの延びる方向を中心軸線方向又は長手方向と、アウターケース2の円周方向を円周方向と記載する。また、アウターケース2の投影レンズ6が設けられる開放端Aに向かう方向を前側、又は開放端A側と、反対側の開放端Bに向かう方向を後側、又は開放端B側と記載する。
本実施形態に係る車両用投影装置1の外装は、アウターケース2、エンドカバー18、及び投影レンズ6から主に構成されている。アウターケース2は円筒形状をしており、開放端A及び開放端Bを有している。開放端Aには、円筒の内径方向に突出し、円環状に形成された突出部22が設けられている。投影レンズ6は、アウターケース2の内側から開放端Aに取り付けられ、車両用投影装置1の外装の一部をなしている。もう一方の開放端Bは、エンドカバー18が取り付けられる部分である。エンドカバー18は、アウターケース2の開放端Bに挿入され、アウターケース2の内側に固定されている。
エンドカバー18からは、車両用投影装置1の光源であるLEDランプ17に電源を供給するためのケーブル3が延びている。ケーブル3の一端は、LEDランプ17が設けられた基板部16に電気的に接続され、反対側の端部には、車両の電源部に接続するためのコネクタ4が設けられている。
アウターケース2の内部には、投影レンズ6、屈折レンズ8、屈折レンズ9、遮光部10、集光レンズ13、集光レンズ14、集光レンズ15、及び基板部16などの内部構成部品が主に備えられている。これらの内部構成部品の外径は、いずれもアウターケース2の内径と略同一であり、組み立ての際には、開放端Bからアウターケース2の内部に挿入され配置される。
アウターケース2の内壁には、開放端Bから、アウターケース2の長手方向の中心付近まで延びる溝部19が設けられている。この溝部19は、遮光部10及びエンドカバー18にそれぞれ設けられた凸部20及び凸部21と略同一の幅を有した溝であり、中心軸線Cと略平行に設けられている。この凸部20及び凸部21が溝部19にそれぞれはめ込まれることで、遮光部10及びエンドカバー18が円周方向に回転してしまうことが防がれている。なお、このアウターケース2が、実用新案登録請求の範囲における筐体とされている。
エンドカバー18のアウターケース2の内側を向く面には、基板部16が設けられている。この基板部16の中心付近には、LEDランプ17が基板部16と電気的に接続されて固定されている。LEDランプ17は、エンドカバー18をアウターケース2に取り付けた際に、その位置が中心軸線Cと重なる様に基板部16上に配置され、基板部16にはLEDランプ17を点灯するための回路が設けられている。なお、このLEDランプ17および基板部16が、実用新案登録請求の範囲における光源部とされている。
アウターケース2の内側には、内部構成部品が、開放端Aから開放端Bに向かって、投影レンズ6、スペーサー7a、屈折レンズ8、スペーサー7b、屈折レンズ9、遮光部10、集光レンズ13、集光レンズ14、及び集光レンズ15の順番で配置されている。また、投影レンズ6とアウターケース2に設けられた突出部22との間には、Oリング5が配置されている。Oリング5は弾力性のある素材から形成されており、緩衝材の役割を果たしている。
集光レンズ13、集光レンズ14、及び集光レンズ15は、LEDランプ17から照射された光を遮光部10のフィルム部11に向かって集光する平凸レンズである。集光レンズ13、集光レンズ14、集光レンズ15の平面をなす面の円周辺縁には、それぞれのレンズと一体に形成された円筒状のリブが、開放端Bに向かって延びるように設けられている。また、それぞれの凸面をなす面には、当該凸面部を取り囲むように平面部が円周状に設けられている。
これらのレンズは、凸面が前側になるようにアウターケース2の内部に挿入され、リブの端部が他の凸面レンズの前側の平面部と接する様に直列に配置されている。また、集光レンズ15のリブの端部はエンドカバー18と当接する様に配置されている。このようなリブを設けて配置することにより、スペーサーなどの追加の部品を用いることなく、集光レンズ13と集光レンズ14との間の距離、集光レンズ14と集光レンズ15との間の距離、及び集光レンズ15と基板部16との間の距離が一定に調整されている。ここで、調整されているとは、ある内部構成部品と他の内部構成部品との距離が所定の距離とされている場合に加え、接している状態にされている状態も含んでいる。
なお、この集光レンズ13、集光レンズ14、集光レンズ15が、実用新案登録請求の範囲における集光レンズ部とされている。また、これらのリブが、実用新案登録請求の範囲における筒状のリブとされている。
集光レンズ13の前側には、遮光部10が配置されている。遮光部10の中心付近には、円形状のフィルム部11が設けられ、その周囲にはフィルム部11を保持するフィルムベース12が設けられている。フィルムベース12の円周辺縁には、集光レンズ13に向かって延びる円筒部が形成されている。遮光部10のこの円筒部の端部が、集光レンズ13の前側の面に接する様に配置されるため、フィルム部11と集光レンズ13との距離が一定となっている。
フィルム部11には、印刷などの手法により、光を透過する領域Dと、光を透過しない領域Eが、文字や図形などの形状をなす様に形成されている。この文字や図形などの形状は、光を透過しない領域Eの周囲を、光を透過する領域Dが取り囲む様にして形成してもよく(図4(a)参照。)、又は、光を透過する領域Dを、光を透過しない領域Eが取り囲む様にして形成してもよい(図4(b)参照。)。
このフィルム部11の光を透過する領域Dが、実用新案登録請求の範囲における照射光を透過する領域とされている。また、フィルム部11の光を透過しない領域E及びフィルムベース12が、実用新案登録請求の範囲における照射光を遮光する領域とされている。また、遮光部10が実用新案登録請求の範囲における遮光部とされている。
遮光部10の前側には、屈折レンズ9が配置され、屈折レンズ9の前側にはスペーサー7bを介して屈折レンズ8が配置されている。なお、屈折レンズ9の平面をなす面は、遮光部10の前側の面と接している。なお、用途に応じて屈折レンズ9と遮光部10との間に円筒状のリブやスペーサーなどを設けて、屈折レンズ9と遮光部10が所定距離だけ離れる構成としてもよい。
屈折レンズ8及び屈折レンズ9は、いずれも平凸レンズであり、遮光部10を透過した光を所定の角度に屈折させるためのレンズである。屈折レンズ8及び屈折レンズ9の凸面をなす面には、当該凸面を取り囲むように平面部が円周状に設けられている。
スペーサー7bの内側の円筒面上には、当該円筒面の前側の端部近傍に、中心軸線Cに向かって突出する円環状の突出部が一体として設けられている。この円環状の突出部は、屈折レンズ8と屈折レンズ9の距離を所定の距離とする部分である。
屈折レンズ8は、その平面をなしている面がスペーサー7bの前側の開放端に向かい、屈折レンズ8の平面をなしている面がスペーサー7bの突出部に当接するまで挿入されている。また、屈折レンズ9は、その凸部をなしている面がスペーサー7bの後ろ側の開放端に向かい、屈折レンズ9の凸部の周囲に設けられた平面部がスペーサー7bの突出部に当接するまで挿入されている。そして、屈折レンズ8及び屈折レンズ9が挿入されたスペーサー7bが、遮光部10の前面に配置されている。このため、屈折レンズ8と屈折レンズ9の距離、及び屈折レンズ8と遮光部10との距離がスペーサー7bによって一定に調整され、配置されている。なお、この屈折レンズ8及び屈折レンズ9が、実用新案請求範囲における屈折レンズ部とされている。
屈折レンズ8の前側には、スペーサー7aを介して投影レンズ6が配置されている。投影レンズ6は、屈折レンズ8を透過した光を更に屈折し、拡大して投影面に照射する平凸レンズである。投影レンズ6には、後側に向かって延びる円筒状のリブが設けられている。このリブは、スペーサー7aと当接して配置されるため、投影レンズ6と屈折レンズ8との距離は一定に調整されている。なお、投影レンズ6が実用新案登録請求範囲における投影レンズ部とされ、投影レンズ6に設けられたリブが、実用新案登録請求範囲における筒状のリブとされている。また、スペーサー7a、スペーサー7bが、実用新案登録請求範囲における筒状に形成されたスペーサーとされている。
次に、図5を参照しながら上記の構成からなる車両用投影装置1の作用について説明をする。
LEDランプ17から出射された光は、集光レンズ15、集光レンズ14、および集光レンズ13を透過し、遮光部10のフィルム部11に向かって集光され、遮光部10のフィルム部11に主に照射される。遮光部10に照射された光のうち、フィルム部11の光を透過する領域Dに照射された光のみが遮光部10を透過する。遮光部10を透過した光は、屈折レンズ9、屈折レンズ8を透過し、投影レンズ6に入射する。この際、光は屈折レンズ8、屈折レンズ9によって屈折されるため、投影レンズ6に入射する各光線の入射角及び入射位置の状態は、投影レンズ6とフィルム部11との距離を、実際の距離よりも所定の距離だけ長くした場合とほぼ同じ状態となっている。
上記の構成からなる車両用投影装置によれば、LEDランプ17から出射した光(光線)は、集光レンズ13、集光レンズ14、及び集光レンズ15によって集光されるため、より明るい投影像を投影することができる。また、屈折レンズ8及び屈折レンズ9の屈折率を変えたり、スペーサー7bを調節して屈折レンズ8と屈折レンズ9との距離を変更したりすることによって、各光線の投影レンズ6への入射角、及び入射位置を所望の入射角及び入射位置に変えることができる。
このことにより、投影レンズ6とフィルム部11の実際の距離を変更することなく、当該距離を変更した場合と同じように、投影レンズ6に光を入射することができるため、投影レンズ6とフィルム部の距離を変更した場合と同じような効果を得ることができる。このため、車両用投影装置の長さを変更することなく、投影像の結像位置や拡大率等が異なる車両用投影装置を提供することも可能である。また、屈折レンズ8及び屈折レンズ9の位置を調節し、各光線の投影レンズ6のへの入射位置及び入射角度を、実際の投影レンズ6とフィルム部11との距離よりも長くした場合と同じような状態にすることで、投影面が所望の距離から若干ずれても、鮮明な投影像が投影可能な被写界深度のある車両用投影装置を提供することも可能となる。さらには、フィルム部11の周囲に設けたフィルムベース12の開口部分を調節することにより、LEDランプ17からの光を絞って投影することが可能となり、光の回折によって投影像の周囲に生じるリング状のノイズも防ぐことが可能となる。
図6は本実施形態に係る車両用投影装置1を車両のドアパネル30へ取り付けた状態を表している。車両用投影装置1は、投影レンズ6を路面側にしてドアパネル30の内部に取り付けられている。このようにする事により、例えば乗降のためにドアパネルを明けた際に、車両から車両用投影装置1に電源が供給され、路面に所望の図形が路面等に投影されることになる。なお、車両用投影装置1は、ドアパネルに取り付けた際の投影レンズ6から路面までの距離に応じ、路面に所望の図形等が鮮明に結像される様に調節されている。
〔第二の実施形態〕
次に、本考案の第二の実施形態について図7を参照しながら説明する。
本実施形態の車両用投影装置100の基本構成は、第一の実施形態と同様であるが、車両用投影装置100では、車両の外部に装備できる様に、アウターケース2の外側にさらにカバーを取り付け、耐水性を高めている点が相違している。従って、本実施形態においては、図7を用いて該当異なる部分の説明を主に行い、同一の部分についてはその説明を省略する。また、図7では第一の実施形態と同一の部分については同一の符号を付している。
本実施形態にかかる車両用投影装置100は、第一の実施形態に係る車両用投影装置1と同等の装置を、アウターカバー110の内部に収納し、更に、エンドカバー18の後側に、ランプベース113を設けたものである。アウターカバー110の後側の端部近傍の外側面には、断面略L字状をした嵌合部111が、アウターカバー110の側面を円状に取り囲む様に設けられている。
ランプベース113は、円筒状の部材であって、アウターカバー110に向かう前側の面の内径は、アウターカバー110の後側の端部の外径と略同一であり、アウターカバー110の後側の端部が挿入されている。ランプベース113の嵌合部111と向かい合う面には、嵌合部111が嵌め込まれる様に同心円状に形成された、溝状の嵌合部116が設けられている。嵌合部111と嵌合部116は、それぞれが組み合わされた際に、図7の断面に示す様に、断面略四角形の隙間があく様に形成されており、この隙間部分に防水部材117が充填されている。なお、この防水部材117はシリコーンなどの素材の他、他の公知の充填可能な防水部材が使用可能である。
嵌合部111は、ブラケット112とランプベース113に挟まれて固定され、ブラケット112はスクリュー115によってランプベース113に固定される。この様にすることで、アウターカバー110とランプベース113の機密性を高めることができ、車両用投影装置100の防水性が高められている。
ランプベース113の後側の面には、通気部114が設けられている。通気部114は、防水性及び防塵性を有し、且つ通気性のある素材が用いられており、その一方の面は、車両用投影装置100の内部を面し、他方の面は外側に面している。この通気性のある素材には、フッ素樹脂多孔質フィルムなどの素材の他、他の通気性、防水性、及び防塵性のある公知の素材も使用可能である。通常、投影装置の内部は、光源部からの熱によって高温となるため、室外にて投影をすると、温度差によって投影装置の内部が結露してしまう場合がある。しかしながら、このように通気部114を設けることにより、車両用投影装置100の内側が結露してしまうことを防ぐことができる。
なお、本実施形態において、ランプベース113及びブラケット112が、実用新案請求の範囲におけるカバーと、通気部114が実用新案請求の範囲における通気部とされている。
このように構成された車両用投影装置100は、高い防水性を有することからバンパーの下側などの車両の外装部分等に取り付けて使用することが可能となる。また、通気部114を設けていることから、寒冷地などを走行する車両の外部に本車両用投影装置100を取り付けたとしても、結露しにくい車両用投影装置とすることができる。
〔第三の実施形態〕
次に、図8を参照して本考案に係る第三の実施形態を説明する。本実施形態の車両用投影装置200の基本構成は、第一の実施形態と同様であるが、用いられているレンズの形状及び枚数が主に異なるため、本実施形態では第一の実施形態と異なる部分について主に説明をし、同一の部分についてはその説明を省略する。また、図中において、第一の実施形態と同一の構成については同一の番号を付している。
本実施形態に係る車両用投影装置200は、用いられる全てのレンズが、同一の形状をした一種類の平凸レンズによって構成されている点が、第一の実施形態と異なる点である。第一の実施形態と比較して、投影レンズ206等にはリブがなく、集光に用いられるレンズの枚数も異なっている。
LEDランプ17の前側には、図8に示す様に集光レンズ213a、集光レンズ213b、集光レンズ214a、集光レンズ214b、及び集光レンズ215がそれぞれ配置されている。集光レンズ213aと集光レンズ213b、及び集光レンズ214aと集光レンズ214bは、それぞれのレンズの平面をなす面が向かい合う様に配置され、集光レンズ215は、その平面をなす面がLEDランプ17に面する様に配置されている。
集光レンズ213bと集光レンズ214aとの間、集光レンズ214bと集光レンズ215との間には円筒状のスペーサー216及びスペーサー217が配置され、それぞれの距離を一定にしている。
遮光部10の前側には、屈折レンズ9が配置され、屈折レンズ9の前側には屈折レンズ8が配置されている。屈折レンズ8と屈折レンズ9の間には、円筒状のスペーサー207bが配置され、屈折レンズ8と屈折レンズ9の距離を一定にしている。
屈折レンズ8の前側には、投影レンズ206が配置されている。屈折レンズ8と投影レンズ206との間には、円筒状のスペーサー207aが配置され、屈折レンズ8と投影レンズ206との距離を一定にしている。
本実施形態による車両用投影装置200によれば、全てのレンズを同一の形状をした平凸レンズにて構成することにより、用いる部品の種類を減らすことができる。また、5枚の平凸レンズを組み合わせて集光レンズとして配置をすることで、LEDランプ17から出射される光をより多く集光することができ、明るい投影像を投影することが可能である。
なお、本考案の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、本実施形態では、車両のドアパネルやリアバンパーなどに取り付け、図形等を路面に投影する車両用投影装置を示したが、車両の室内に取り付け、室内の床面等に投影する形態であってもよい。
また、第二の実施形態において、第一の実施形態に係る車両用投影装置1をアウターカバー110に挿入した形態を示したが、第三の実施形態に係る車両用投影装置を挿入した形態としてもよい。また、第二の実施形態において、アウターケース2とアウターカバー110を一体として形成した形態としてもよく、アウターケース2に直接ランプベース113を取り付ける形態としてもよい。
また、屈折レンズ8の平面をなす面の円周辺縁部に、円柱状の突起部を設け、スペーサー7bの前記突起と対応する部分に、前記突起部と略同一の直径を有した穴部を設けた構成としてもよい。この様な構成とすれば、スペーサー7bと屈折レンズ8は円周方向にも固定されることになる。同様に、他の内部構成部品においても、それぞれ隣り合う他の構成部品と当接する面に、それぞれ突起と対応する穴部を設けた構成としてもよい。
また、光源部は、電球などの他の電気的に発光する素子であってもよく、筐体の形状は、円柱状だけでなく、四角柱など本考案の趣旨を逸脱しない他の形状であってもよい。
1 車両用投影装置
2 アウターケース
3 ケーブル
4 コネクタ
5 Oリング
6 投影レンズ
7a スペーサー
7b スペーサー
8 屈折レンズ
9 屈折レンズ
10 遮光部
11 フィルム部
12 フィルムベース
13 集光レンズ
14 集光レンズ
15 集光レンズ
16 基板部
17 LEDランプ
18 エンドカバー
19 溝部
20 凸部
21 凸部
22 突出部
30 ドアパネル
100 車両用投影装置
110 アウターカバー
111 嵌合部
112 ブラケット
113 ランプベース
114 通気部
115 スクリュー
116 嵌合部
117 防水部材
200 車両用投影装置
206 投影レンズ
207a スペーサー
207b スペーサー
213a 集光レンズ
213b 集光レンズ
214a 集光レンズ
214b 集光レンズ
215 集光レンズ
216 スペーサー
217 スペーサー
A 開放端
B 開放端
C 中心軸線
D 光を透過する領域
E 光を遮光する領域

Claims (5)

  1. 所定形状の投影に用いられる照射光を出射する光源部と、
    前記光源部から出射された前記照射光を所定の位置に向かって集光する集光レンズ部と、
    集光された前記照射光を透過する領域および前記照射光を遮光する領域により前記所定形状が形成されている遮光部と、
    前記遮光部を透過した前記照射光を所定の角度に屈折する屈折レンズ部と、
    前記屈折レンズ部からの光を投影して前記所定形状を結像させる投影レンズ部と、
    内部に前記光源部、前記集光レンズ部、前記遮光部、前記屈折レンズ部および前記投影レンズ部を収納し、車両に取り付けられる筐体と、
    が設けられていることを特徴とする車両用投影装置。
  2. 前記集光レンズ部が、複数の平凸レンズから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用投影装置。
  3. 前記屈折レンズ部が、少なくとも2以上の平凸レンズによって構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用投影装置。
  4. 前記光源部および前記集光レンズ部の間、前記集光レンズ部および前記遮光部の間、前記遮光部および前記屈折レンズ部の間、前記屈折レンズ部および前記投影レンズ部の間、前記集光レンズ部を構成する前記平凸レンズの間、および前記屈折レンズ部を構成する前記平凸レンズの間のうちの一部の間は、筒状に形成されたスペーサーによって間隔が調整され、残りの間は、前記光源部、前記集光レンズ部、前記遮光部、前記屈折レンズ部、前記投影レンズ部、前記集光レンズ部を構成する前記平凸レンズ、前記屈折レンズ部を構成する前記平凸レンズのうち、前記スペーサーによって間隔が調整されたもの以外のものと一体に形成された筒状のリブによって間隔が調整されていることを特徴とする
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用投影装置。
  5. 前記筐体の前記光源部側の端部領域を少なくとも覆うカバーが設けられ、
    前記カバーと前記筐体との間に形成される隙間には防水部材が設けられており、
    前記カバーにおける前記筐体の内部と面する領域には、通気性を有する素材から形成された通気部が設けられていることを特徴とする
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用投影装置。
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