JP3193021U - レールボンド - Google Patents

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憲市 吉永
隆喜 江頭
隆喜 江頭
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Abstract

【課題】列車の走行による振動に対して高い耐久性と信頼性を実現し、脱落までの期間を一定化および長期間化するレールボンドを提供する。【解決手段】レールボンド1は、分離して隣接するレール同士を電気的に接続する導電体2と、導電体と電気的に接続して、レールの側面に電気的に接合される端子3と、導電体が端子に接続される終端4と、を備え、終端は、端子の第1端部50に偏って設けられると共に偏った方向から導電体を延伸させ、端子の第1端部およびこれと逆側の第2端部60のそれぞれは、第1傾斜面51および第2傾斜面61を有し、第1傾斜面の傾斜角度は、第2傾斜面の傾斜角度よりも緩やかである。この構成により、レールから離隔している導電体の揺れによって生じる振動が集中する第1端部での振動に対する強度や耐久性が高まる。【選択図】図4

Description

本考案は、分離しているレール同士を電気的に接続するレールボンドであって、列車通過により発生する振動に対しても高い耐久性を発揮できるレールボンドに関する。
線路上には、複数の分離したレールが、連続的に敷設されている。列車はこの連続的に敷設されたレール上を走行する。連続するレール同士は、走行可能な程度に連結しているものの、物理的には分離しており、当然ながら電気的に接続していない。
ここで、線路上に踏切が設けられている場合には、踏切が自動で反応して動作するように、列車の近接を、レールを通じて踏切が認知することが好ましい。このため一般的に、踏切から所定距離のレールに電流を流し或いは電圧をかけ、列車の車輪が到達しレール電流を遮断或いは通電することで、踏切が列車を検出する方法が採られている。ここで、一本のレールの長さは有限であり、列車検出区間内の前後何本かのレールで、列車の到達による電流の遮断或いは通電の検出が必要である。このため、踏切の前後において、複数のレール同士は、電気的に接続される必要がある。
また、電化区間にあっては、電車はトロリー線から受電し、レールを介して変電所に帰電している。すなわち、レールが電車電流の帰線電流回路を構成するため、レールには電車駆動に要する大きな電車電流が流れる。このため、給電区間内の複数のレール同士は、電気的に接続される必要がある。
レールボンドは、このような目的を実現するために、レール同士を電気的に接続するデバイスである。レールボンドは、素線の集合体である導電線と、導電線に接続する一対の端子と、を備える。一対の端子のそれぞれが、走行方向に隣接する2つのレールのそれぞれに溶着や接着される。一対の端子同士は、導電線によって接続されているので、レールボンドで接続された2つのレール同士は、電気的に接続される。これが、踏切の前後の所定数のレールにおいて実施されることで、踏切前後の一定の距離においては、列車が到達するとレール間を越えて電流を遮断或いは通電することにより列車を検知できるようになる。
この結果、踏切まで一定の距離に列車が到達すると、レールおよびレールボンドを介して、踏切は電流の遮断或いは通電状態を検出できる。電流の遮断状態を検出したことで、踏切は自動反応して、踏切は、遮断機を自動で下ろす。逆に、列車が踏切を一定の距離過ぎた場合には、踏切は電流の通電状態を検出し、遮断機を自動で上げる。
このように、レールボンドは、鉄道事業における重要なキーデバイスである。レールボンドのレールへの接着状態が悪ければ、踏切が検出する電流遮断状態或いは通電状態が不十分となって踏切の遮断機が下りなかったり、降りた遮断機が上がらなかったりする問題を生じさせる。もちろん、レールボンドがレールから脱落すると、レール同士の電気的接続が失われてしまい、踏切が正しい動作を行えなくなってしまう。同じく電化区間では、レールによる帰線電流回路に不平衡電流を生じさせてしまい、或いは帰線電流回路を遮断させてしまい、電車への給電が止まり列車の運行ができなくなってしまう。このように、踏切での動作に問題が生じたり、列車運行に支障が生じたりすれば事故などの重大な問題を引き起こしかねないからである。
このため、鉄道事業における重要なキーデバイスであるレールボンドは、高い使用耐久性や信頼性を必要とする。特に、レールボンドが、レールから脱落しにくいことが求められる。
このため、レールボンドについて、いくつかの技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開平7−320839号公報 特開2004−273403号公報
特許文献1は、鉄道レ−ルの接続部において、レ−ル単体の長手端側縁部に表層清浄部を形成する工程と、表層清浄部の表面にハンダ電着層を形成する工程と、ハンダ電着層の表面にレ−ルボンド電線の端子を当接する工程と、端子とハンダ電着層の間隙にハンダを接合させる工程の結合からなることを特徴とするレールボンドの接着方法を開示する。特許文献1は、レールボンドをレールに接着する接着方法を開示しており、特に、レールボンドを効率的かつ低負担で接着する方法を開示している。
しかしながら、特許文献1は、レールボンドの接着強度や耐久性についての開示をしていない。このため、特許文献1の技術は、レールボンドの使用耐久性や信頼性を向上させることができない問題を有している。
特許文献2は、レール底部の上面に固着させる平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設したことを特徴とするレールボンド端子を開示する。特許文献2は、レールボンド端子の接着面に孔を設け、この孔によって接着力を高める技術を開示する。例えば、接着面が半田付けされる場合には、余分な半田が孔に逃げたりすることでの接着力低下を防止する技術を、特許文献2の技術は考慮している。
しかしながら、レールボンドは、接着面を有する端子だけではなく、端子同士を結ぶ導電線も備えている。この導電線は、レールボンドの構造上、レールの側面に接着される端子から突出して隣接するレールまで延伸する。このため、端子と導電線との接続部分は、レールの側面から浮いた状態とならざるを得ない。このため、この接続部分は、何らかの支持を受けることができず、外的負荷に弱い場所となる。レールボンドは、レール上を走行する列車からの振動を恒常的に受けており、この振動は、外的負荷に弱いこの接続部分に恒常的に加わる。この結果、レールの側面から浮いている導電線および接続部分が振動することで、端子の接着面に交差する方向に強い負荷が生じる。この結果、接着面が次第にはがれていく問題を生じさせる。
特許文献2の技術は、接着面の一部の改良によって端子の接着力を上げているが、このような導電線や接続部分に加えられる振動や負荷に対応することができない問題を有している。
レールボンドは、その端子が、レールの側面に接着、溶着、溶接などの様々な手段で接続される。しかし、レール上は、列車が何度も通過する。この列車の通過は振動をレールに振動を生じさせ、この振動は、当然にレールボンドに伝達される。
レールボンドに振動が伝達されると、レールボンドとレールとの間で不整合の振動が連続してしまい、レールボンドのレールへの接合強度が弱まってしまい、レールから脱落してしまう問題がある。
実際には、レールには多くの列車が走り、恒常的に多くの振動が加わっている。このため、レールボンドがどのように強靭に接合されても、振動量や時間経過に伴って、レールボンドの接合面が剥離して、レールボンドはレールから脱落してしまう。このため、レールボンドは、装着後の一定期間経過後には取り替えることを前提として使用されることが殆どである。
しかしながら、この一定期間は、定期点検期間に対応しており、この一定期間が短すぎたり、想定される期間より短かったりしてしまうと、定期点検での取替えに対応できないこともあり、好ましくない。
以上のように、従来技術のレールボンドの振動による脱落の弱さや脆弱性は、レールボンドの定期点検や定期交換に対応できない状況で脱落を生じてしまう問題があった。このレールボンドが、短期間で脱落してしまう場合には、レールボンドの定期点検や定期交換の期間を短くする必要があり、メンテナンス作業に掛かるコストが高くなる問題も引き起こす。あるいは、レールボンドの脱落までの期間のばらつきが多いと、定期点検での見落としの問題も生じてしまう。
本考案は、これらの課題に鑑み、列車の走行による振動に対応して高い耐久性と信頼性を実現し、脱落までの期間を一定化および長期間化するレールボンドを提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本考案のレールボンドは、分離して隣接するレール同士を電気的に接続する導電体と、
導電体と電気的に接続して、レールの側面に電気的に接合される端子と、
導電体が端子に接続される終端と、を備え、
終端は、端子の第1端部に偏って設けられると共に偏った方向から導電体を延伸させ、
端子の第1端部およびこれと逆側の第2端部のそれぞれは、第1傾斜面および第2傾斜面を有し、
第1傾斜面の傾斜角度は、第2傾斜面の傾斜角度よりも緩やかである。
本考案のレールボンドは、レールへ接合される端子面の形状において、振動による負荷と応力の掛かる側の傾斜長が長い。この結果、振動による応力の掛かり方の不均一にあわせた端子形状を有しており、振動に対する対応力が強くなる。
この対応力の強さによって、端子の接合面の剥離が、一部に偏って生じにくくなり、端子の想定より短い期間での剥離が起こりにくい。
剥離の想定期間以下での生じにくさによって、レールボンドの装着から脱落までの仕様期間が予測しやすくなる。この予測のしやすさによって、定期点検や定期交換のメンテナンス計画が立てやすくなり、メンテナンスコストを低減できる。
もちろん、レールボンドの脱落までの期間が長くなることで、レールボンドおよびこれの装着に係るコストが低減でき、鉄道の安全面を向上させつつもコストを低減できる。
参考例のレールボンドの問題点を説明する模式図である。 本考案の従来技術でのレールボンドの脱落メカニズムの説明図である。 レールボンドがレールに装着された状態を示す写真である。 本考案の実施の形態1におけるレールボンドの側面図である。 本考案の実施の形態1におけるレールボンドの側面図である。 本考案の実施の形態1における端子の底面図である。 本考案の実施の形態1におけるレールボンドの側面図である。 本考案の実施の形態2におけるレールボンドの正面図である。 本考案の実施の形態2におけるレールボンドの側面図である。
本考案の第1の考案に係るレールボンドは、分離して隣接するレール同士を電気的に接続する導電体と、
導電体と電気的に接続して、レールの側面に電気的に接合される端子と、
導電体が端子に接続される終端と、を備え、
終端は、端子の第1端部に偏って設けられると共に偏った方向から導電体を延伸させ、
端子の第1端部およびこれと逆側の第2端部のそれぞれは、第1傾斜面および第2傾斜面を有し、
第1傾斜面の傾斜角度は、第2傾斜面の傾斜角度よりも緩やかである。
この構成により、レールから離隔している導電体の揺れによって生じる振動が集中する第1端部での振動に対する強度や耐久性が高まる。
本考案の第2の考案に係るレールボンドでは、第1の考案に加えて、端子は、短手方向および長手方向を有する略方形を有し、第1端部および第2端部のそれぞれは、略方形における一対の短手方向のそれぞれに形成される。
この構成により、端子の形状に基づくレールへの接合強度が高まる。
本考案の第3の考案に係るレールボンドでは、第1または第2の考案に加えて、第1傾斜面の傾斜開始位置から傾斜終了位置までの距離である第1傾斜距離は、第2傾斜面の傾斜開始位置から傾斜終了位置までの距離である第2傾斜距離よりも長い。
この構成により、第1端部での振動に対する強度が高くなる。加えて、振動の負荷応力の少ない第2端部との強度と第1端部での強度とのバランスが最適化される。
本考案の第4の考案に係るレールボンドでは、第3の考案に加えて、傾斜開始位置は、端子の表面に位置し、傾斜終了位置は、端子のレールへの接合面に位置する。
この構成により、傾斜面の形成が容易であると共に、傾斜面による強度の確保がより確実になる。
本考案の第5の考案に係るレールボンドでは、第3の考案に加えて、傾斜終了位置は、端子のレールへの接合面の手前に位置する。
この構成により、傾斜面の形成がより容易になる。
本考案の第6の考案に係るレールボンドでは、第1から第5のいずれかの考案に加えて、第1傾斜面の面積は、第2傾斜面の面積よりも大きい。
この構成により、第1端部での振動に対する強度が高くなる。加えて、振動の負荷応力の少ない第2端部との強度と第1端部での強度とのバランスが最適化される。
本考案の第7の考案に係るレールボンドでは、第2から第6のいずれかの考案に加えて、一対の長手方向の端部の少なくとも一方は、傾斜面を有する。
この構成により、端子全体の接合強度が高まる。
本考案の第8の考案に係るレールボンドでは、第7の考案に加えて、一対の長手方向の端部に設けられる傾斜面は、第2端部から第1端部に近づくにつれて、その傾斜面積を大きくする。
この構成により、長手方向の傾斜面も、第1端部での振動集中に対応して強度を高くできる。
本考案の第9の考案に係るレールボンドでは、第1から第8のいずれかの考案に加えて、終端は、第1傾斜面の傾斜面に重複せずに接続される。
この構成により、終端の強度が高まる。
本考案の第10の考案に係るレールボンドでは、第1から第9のいずれかの考案に加えて、導電体は、終端から第1端部の方向に向けて延伸する。
この構成により、導電体は、端子の接合によって、隣接するレール同士を電気的に接続する。
本考案の第11の考案に係るレールボンドでは、第10の考案に加えて、導電体は、延伸した他方において対となる第2終端と接続し、
第2終端は、レールの側面と電気的に接合される第2端子と接続されている。
この構成により、レール同士を電気的に接続する。
本考案の第12の考案に係るレールボンドでは、第1から第11のいずれかの考案に加えて、端子は、レールの側面に溶着剤による溶着で接合される。
この構成により、端子のレールへの接合が確実かつ強度を持って行われる。
本考案の第13の考案に係るレールボンドでは、第1から第12のいずれかの考案に加えて、導電体は、素線の集合体であり、
終端は孔を有して、端子の表面に設けられると共に導電体を挿入して圧着する。
この構成により、導電体の強度と柔軟性が維持される。
本考案の第14の考案に係るレールボンドでは、第1から第13のいずれかの考案に加えて、第1端部は、終端との間に所定間隔を有し、
所定間隔においては、端子と導電体との間に空間が形成される。
この構成により、導電体の揺れに対する強度が更に強くなる。
以下、図面を参照しながら、本考案の実施の形態を説明する。
(参考)
まず、レールボンドの溶着面が振動などの外的負荷によって剥離するメカニズムを説明する。図1は、参考例のレールボンドの問題点を説明する模式図である。図1は、従来技術のレールボンドが、レールに溶着されている状態を示している。
レールボンド100は、レール110の側面に溶着されて取り付けられる。レールボンド100は、導電体101、端子102、終端103および溶着領域104を備えている。導電体101は、複数の素線の集合体である。端子102は、レール110の側面に溶着される。端子102は、導電体101が挿入される穴を有しており、この穴に導電体101が挿入されて固着される。この固着によって、終端103が形成される。端子102は、レール110の側面と対向する面に、レール110の側面と溶着される溶着領域104を有している。この溶着領域104に半田などが設置され、加熱されることで半田が、溶着領域104を溶着する。この結果、レールボンド100が、レール110の側面に溶着されて取り付けられる。
なお、半田による溶着だけではなく、導電性のある接着剤や溶接、嵌合加工などによって、レールボンド100の端子102がレール110の側面に接合されても良い(接続されても良い)。接続、接合、溶着など、様々な用語が用いられるが、要は、端子102の接合面がレール110の側面に電気的に接続されれば宵。
ここで、このような従来技術レールボンドの一般的な溶着には、図1に示すようにいくつかの問題がある。
(問題1)終端103の底面に位置する溶着領域104の半田への加熱が行われる際に、導電体101を介して熱が逃げる。このため、半田への十分な加熱が行われず、終端103の底面における溶着度が低下する。
(問題2)問題1に起因して、溶着領域104に、溶着ムラが生じる。
(問題3)線路からの振動は、導電体101に集中する。特に、導電体101の構造上、導電体101がレール110の側面に対して往復運動するように、振動が集中する。
(問題4)問題3に起因して、端子102の終端103側の端部(溶着領域104の終端103側の端部)に最大の負荷が加わってしまう。
このような問題1〜問題4が相まってしまうことで、レールボンド100は、端子102の終端103側の端部から剥離が進行して、脱落してしまう。
更に大きな問題として、レール110の上には列車が走行することである。列車が走行すれば、当然にレール110には振動が加わる。列車の走行が頻繁である場合には、レール110には頻繁に振動が加わる。列車の走行が少なければ、レール110には、間欠的に振動が加わる。また、列車の種類、長さ、速度によって、レール110に列車走行によって加わる振動の周波数や振幅は様々となる。
このように、レール110には、様々な振幅や周波数あるいは間隔の振動が恒常的に付与されてしまう。このレール110の振動は当然にレールボンド100に伝達される。レールボンド100に伝達されると、レールボンド100の中でもっともレール110と接触している面積の大きな端子101に、強い振動が多く伝わることになる。
この振動によって、端子102の溶着に悪影響が生じ、端子102の溶着力が弱まったり剥離したりして、端子102がレール110の溶着部分から剥離してしまう。この剥離の発生によって、端子102がレール110から外れてしまい、結局、レールボンド100がレール110から脱落してしまう問題がある。
図2は、本考案の従来技術でのレールボンドの脱落メカニズムの説明図である。図2は、レールボンド100の溶着領域104側から見た状態を示している。問題3、問題4に記載のように、レールボンド100には、列車の通過による振動が付与される。このとき、特に、終端103に振動による応力が集中する傾向がある。この結果、図2の一番上に示されるように、終端103側の溶着層105が一気に剥離する。次いで、図2の中段に示されるように、溶着層105の剥離は、終端103と逆側に徐々に進むようになる。剥離の進行が進むと、図2の下段に示されるように、溶着層105が減少して、レールボンド100が脱落してしまう。
以上、図2で説明するように、従来技術のレールボンド100は、問題1〜4によって、線路を通過する列車からの振動により早期に脱落してしまう。脱落しないまでも、溶着層の剥離が進行することで、レールボンド100の電気抵抗の増加が生じて、列車の検知ができなくなる問題も生じていた。
考案者は、様々な分析の結果、このレール110の振動を起因とするレールボンド100の端子102の溶着面の剥離は、レールボンド110の導電体101が伸びる側においてより強く生じることを解明した。
レールボンド100は、図1に示されるような端子102と終端103で固着されている導電体101を有している。この導電体101は、レール110の接続部分の逆側に伸びている。伸びた先で、やはり導電体101は、終端で固着接続される。この終端は、端子と接続されており(あるいは端子102と一体成型されており)、この一対となる端子は、やはり、レールの側面に接合されている。
このため、分離したレール110同士を接続するレールボンド100は、一対となる端子102同士を物理的に結ぶ導電体101が、レール110から浮いた状態となる。
この浮いた状態であることで、レール110の振動は、この浮いている導電体101に極めて強く付与される。
図3は、レールボンドがレールに装着された状態を示す写真である。このように、実際のレールボンド100は、分離して隣接するレール110同士を、導電体101で接続する。この導電体101は、直接レール110に接続されるのではなく、端子102を介して接続される。このため、導電体101は、レール110の側面から浮いた状態となっている(図3の通り)。
レール110に列車走行によって振動が加われば、この浮いている導電体101に極めて大きな振幅の振動が付与されてしまう。浮いている状態であるので、揺れた状態となってしまう。いわゆる宙ぶらりんで導電体101が揺れている状態が恒常的に生じる。
この揺れは当然ながら、導電体101が接続している端子102に及ぶ。すなわち、端子102には、レール110と接合している接合面から直接的に伝達される振動と、導電体101が揺れることによる振動との両方が加わる。特に後者の導電体101の揺れによる振動は、振幅や強度が高く、端子102への負荷が非常に大きい。
このため、レール110に装着されたレールボンド100は、導電体101が延伸する側から、その接合面(溶着面)が剥離しやすい傾向がある。この剥離によって、レールボンド100の端子102の接合がはがれてしまい、レールボンド100が脱落してしまう。
もちろん、レールボンド100は、一定期間で脱落してしまうことを前提として交換や定期補修が行われる。しかし、この脱落までの期間が短いことは、補修コストや交換コストの面で好ましくない。また、脱落までの期間が短いことに加えて、脱落までの期間の見込みが不十分である事で、定期的な補修計画が立てにくい問題もある。場合によっては、脱落はしていないが、端子102の導電体101が延伸する側のみの溶着が剥離したり破損したりすることで、端子102のレール110への十分な接合ができていない状態になることもある。この場合には、レール110と端子102との電気抵抗が大きくなってしまい、レールボンド100による、通電検知が不十分となることもある。
このように、考案者の解析によって、レールボンド100においては、分離して隣接するレール同士を電気的に接続するための導電体101が延伸する側で、端子102の部分的な剥離およびこれに起因する脱落の問題があることが分かった。
本考案は、この問題を解決する。
(全体概要)
まず、本考案の実施の形態1におけるレールボンドの全体概要について説明する。図4は、本考案の実施の形態1におけるレールボンドの側面図である。図4は、レールボンドを側面から見た状態を示しており、導電体を途中まで現している。
レールボンド1は、導電体2、端子3、終端4を備えている。導電体2は、レールボンド1がレールに装着されることで、分離して隣接するレール同士を電気的に接続する。導電体2は、素線の集合体であることで、柔軟性を生じさせる。この柔軟性によって、導電体2は、隣接するレール同士を接続するための湾曲を生じさせることができる。
端子3は、導電体2と電気的に接続して、レールの側面に溶着(接合)される。終端4は、端子3に接合して設けられる部材であり、導電体2を接続する。終端4は、孔41(図4では、既に導電体2が挿入された後を示す)を有しており、この孔41に導電体2が挿入された後で圧着されて、導電体2は、終端4に固着される。結果として、端子3に導電体2が接続される。
終端4は、別体の部材として形成されてから端子3に溶接されても良いし、終端4が端子3と一体で削りだしや成型加工で形成されても良い。
端子3は、レールの側面に溶着される面となる底面32と、逆側の面であり終端4が接合される面となる表面31を有する。この底面32は、レールの側面に溶着される溶着領域5と、溶着剤が設けられないことで溶着領域とならない開放領域6とを、有する。溶着領域5は、半田などの溶着剤が設けられて溶着されて溶着層となる。このような構成を有することで、レールボンド1は、レールの側面から、溶着領域5、端子3、終端4、導電体2の順で重なる。
また端子3において、導電体2が延伸する側である第1端部50と、これと逆側(導電体2が延伸しない側)の第2端部60とを有する。例えば、図3の写真のように、端子3は、短手方向と長手方向を有する略方形を有する。この短手方向の一方が、第1端部50となり、他方が第2端部60となる。
開放領域6は、この第1端部50側に設けられる。
なお、図4では、底面32に溶着領域5と開放領域6とが形成されているが、これは導電体2が延伸する側である第1端部50により強い振動が付与されることに対応して、あえて溶着剤を設けていない状態である。もちろん、場合によっては、開放領域6が設けられずに、開放領域6にも溶着剤が設けられても良い。
レールの側面と略垂直方向において、溶着領域5、端子3、終端4および導電体2のそれぞれが、位置、相互形状、積層関係および積層構造の少なくとも一つにおいて、所定の関係を有する。レールボンド1は、レールボンド1を構成する要素であるこれらのそれぞれが、レールの側面に対して、所定の関係を有することで、列車の通過による振動に対応できる耐久性を有することができる。
また、導電体2が固着して接続される終端4は、第1端部50に偏った位置に接続される。これは、導電体2が、固着された終端4から隣接するレール側に延伸するからである。これは、図3の写真の通りである。このため、図4に示されるように、終端4は、端子3において第1端部50に偏った位置に設けられる。
レールボンド1は、このような全体構造を有している。
この全体構造において、レールボンド1では、第1端部50に第1傾斜面51を有し、第2端部60に第2傾斜面61を有する。第1傾斜面51は、端子3の表面から裏面(接合面)に向けて傾いている傾斜であり、第2傾斜面61は、端子3の表面から裏面(接合面)に向けて傾いている傾斜である。第1傾斜面51および第2傾斜面61があることで、溶着面と端子3の体積との比率が適切になり、振動に対する応力に強くなるからである。
なお、第1傾斜面51および第2傾斜面61のそれぞれは、図4では直線的なテーパーで示されているが、直線的なテーパーに限られるものではない。例えば、湾曲状の傾斜であってもよい。
ここで、第1傾斜面51の傾斜角度は、第2傾斜面61の傾斜角度よりも緩やかである。これは、図4に示されるとおりである。
すなわち、第1傾斜面51の傾斜角度は、第2傾斜面61の傾斜角度よりもより鈍角で緩やかになっている。
図5は、本考案の実施の形態1におけるレールボンドの側面図である。図5に示されるように、第1傾斜面51の傾斜角度が第2傾斜面61の傾斜角度よりも緩やかであることは、第1傾斜面51の傾斜開始位置から傾斜終了位置までの距離である第1傾斜距離D1は、第2傾斜面61の傾斜開始位置から傾斜終了位置までの距離である第2傾斜距離D2よりも長い。
図5では、D1がD2より長い状態が示されている。
ここで、傾斜開始位置は、図5に示されるように、端子3の表面に位置し、傾斜終了位置は、端子3のレールへの接合面に位置する。このような態様の傾斜面の場合には、傾斜面が端子3の第1端部50や第2端部60における接合面までの切り欠きの状態で形成される。
あるいは、傾斜終了位置は、レールへの接合面の手前に位置しても良い。この場合には、第1傾斜面51や第2傾斜面61の先端は、一定の高さを残した状態である。
図6は、本考案の実施の形態1における端子の底面図である。レールボンド1の端子3を底面32側から見た状態を示している。
端子3は、底面32において溶着剤などによって、レールの側面に接合される(溶着される)。ここで、端子3は、短手方向と長手方向とを有する略方形(略長方形)であることが適当である。接合強度や接合作業のやりやすさの面からである。
第1端部50、第2端部60は、図6に示されるように、対向する短手方向のそれぞれに設けられる。この第1端部50が傾斜して、第1傾斜面51が形成され、第2端部60が傾斜して、第2傾斜面61が形成される。図6からも明らかな通り、第1傾斜面51の傾斜角度は、第2傾斜面61の傾斜角度よりも緩やかである。
この結果、第1傾斜面51の面積は、第2傾斜面61の面積よりも大きい。これは、図6からも明らかな通りである。
第1傾斜面51の面積が、第2傾斜面61の面積よりも大きいことで、当然に導電体2の振動による負荷が掛かりやすい第1端部50での溶着の剥離に対する強度が高くなる。もちろん、第2傾斜面61の第2端部60では、導電体2による振動負荷は、第1端部50よりも小さい。このため、第2傾斜面61の面積(あるいは長さD2)が小さいことでも、振動とのバランスが適切となる。
すなわち、導電体2による振動の負荷の大きな第1端部50では、傾斜角度が緩やかで傾斜面積が大きくその傾斜面の長さD1が長い第1傾斜面51によって、この大きな負荷に対応できる。一方、導電体2による振動の負荷が、第1端部50よりも小さな第2端部60では、傾斜角度、傾斜面積、傾斜長D2が第1傾斜面より小さな第2傾斜面61でも、負荷に対応できる。それぞれの負荷への対応が、ほぼ均等に近づくことで、第1端部50もしくは第2端部60のいずれかのみでの振動による影響が大きくなりすぎない。すなわち、いずれか一方が、早期に剥離を生じさせてしまうことが少なくなる。
このように、第1端部50での第1傾斜面51が、第2端部60での第2傾斜面61よりも、角度が緩やかで面積や長さが大きいことで、端子3の第1端部50と第2端部60とで異なる負荷のバランスに適切に対応できる。
このような端子3を有するレールボンド1が、離隔して隣接するレール同士を接続する。図3は、このレール同士を接続している状態を示している。
なお、図7に示されるように、第1傾斜面51と第2傾斜面61とのバランスを考慮することにより、底面32のほぼ全体が溶着剤でレールに溶着されるようになってもよい。図7は、本考案の実施の形態1におけるレールボンドの側面図である。
図7のレールボンドでは、底面32のほぼ全体が溶着面5とされている。溶着面5は、溶着剤(半田やこれに類する接合剤)によって、形成されて、底面32が、レールに接合(溶着)される。
この場合でも、第1傾斜面51と第2傾斜面61の形状でのアンバランスが、負荷のアンバランスに対応できるので、振動の影響が大きい第1端部50付近での溶着面5の剥離が生じにくい。
なお、図3の写真を用いて説明したように、終端4に固着された導電体2は、第1端部50の方向に延伸する。延伸した導電体2は、端子3と対になる第2端子と接続して、図3の写真のように、離隔して隣接するレール同士を電気的に接続する。
また、導電体2は、素線の集合体である。この素線の集合体である導電体2は、終端4に設けられる孔41に挿入される。装入された後で、孔41に圧力が付与されることで、導電体2が、終端4に固着される。この固着により、導電体2が終端4と電気的に接続する。終端4は、端子3と電気的に接続しているので、これらの結果、導電体2は、端子3と電気的に接続できる。
以上のように、実施の形態1におけるレールボンド1は、第1端部50側に延伸する導電体2による振動の影響を吸収することができる。第1傾斜面51と第2傾斜面61とをアンバランスな傾斜角度、長さ、面積として、第1傾斜面51をより大きくすることで、第1端部50により大きく付与される負荷に対応できる。これらの結果、異なる負荷の大きさとなる第1端部50と第2端部60とで、溶着面の剥離までの時間が大きくずれてしまうことが防止できる。
これ等の結果、端子3の剥離や劣化の期間が予測しやすくなり、脱落までの期間の延長と合わせて、メンテナンスの手間やコストを低減できる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2では、種々の追加的な工夫について説明する。
(長手方向の傾斜)
図8は、本考案の実施の形態2におけるレールボンドの正面図である。図8は、レールボンド1を上から見た状態を示している。レールボンド1は、実施の形態1で説明したように、短手方向であって、導電体2が延伸する方向に交差する第1端部50が、第1傾斜面51を有し、第1端部50と対向する第2端部60が、第2傾斜面61を有する。
これに加えて、この第1端部50および第2端部60と交差する長手方向のそれぞれも、傾斜面を有していることも好適である。
一対の長手方向の一つは第1長手端部70であり、他方は第2長手端部80である。当然ながら、第1長手端部70と第2長手端部80とで囲まれる全体が底面32になる。
この第1長手端部70および第2長手端部80の少なくとも一方が、傾斜面を有していることも好適である。特に両方が傾斜面を有していることも好適である。例えば、第1長手端部70は、第1長手傾斜面71を有し、第2長手端部80は、第2長手傾斜面81を有する。
このように、導電体2が延伸する方向に交差する短手方向だけでなく長手方向も第1長手傾斜面71および第2長手傾斜面81を有することで、底面32は、レールからの振動により強くなる。なお、ここでは、第1端部50、第2端部60を短手方向として、残りの辺を長手方向としたが、短手方向と長手方向とが逆になってもよい。あるいは、短手方向と長手方向とが、略同一の長さであって、いわゆる短手方向、長手方向ではない略正方形の端子3であってもよい。
このように、第1傾斜面51、第2傾斜面61、第1長手傾斜面71、第2長手傾斜面81が形成されることで、端子3の底面積(レールと接触する接触面積)は、端子3の表面積よりも大きくなる。このような差分が出ることは、端子3全体の体積と、実際にレールに接合している底面積とのバランスが適切となり、端子3の底面32における接合(溶着)力が、端子3の大きさに比して強くなる。
長手方向の第1長手傾斜面71および第2長手傾斜面81も、このような強度向上に貢献している。
また、第1長手傾斜面71および第2長手傾斜面81の少なくとも一方は、第2端部60から第1端部50に近づくにつれて、傾斜面積を大きくすることも好適である。すなわち、第1長手傾斜面71および第2長手傾斜面81の少なくとも一方は、第2端部60から第1端部50に向けてねじれながら傾いている。すなわち、第2端部60に近い側では、第1長手傾斜面71および第2長手傾斜面81の少なくとも一方の傾斜角度はきつく、第1端部50に近い側では、第1長手傾斜面71および第2長手傾斜面81の少なくとも一方の傾斜角度は緩やかになっている。
この傾斜角度のきつさと緩やかさの変化は、デジタル的に変化しても良いし、連続的(アナログ的に)変化しても良い。この傾斜角度の変化によって、第1長手傾斜面71と第2長手傾斜面81との傾斜面積が、第2端部60から第1端部50に向けて変化できる。
第1端部50側で傾斜面積が大きいことで、第1傾斜面51の傾斜面積が、第2傾斜面61の傾斜面積よりも大きいことと同様に、導電体2の振動によって強い負荷や応力の掛かる第1端部50での耐久力が向上する。
(終端の取り付け位置)
終端4は、導電体2を固着して接合する。導電体2が浮いている状態でレールからの振動を受けて揺れることは、この終端4に振動として集中しやすい。
このため、終端4の取り付け位置も重要となる。
実施の形態1で説明した通り、第1端部50には、第1傾斜面51が設けられる。この第1傾斜面51が、振動の集中しやすい第1端部50での強度と耐久性を高める。
このため、終端4は、第1傾斜面51の傾斜面に重複しないように、接続されることが適当である。この結果、終端4による振動を、第1傾斜面51が十分に吸収可能となる。
(空隙)
また、終端4は、端子3の表面31に接合される。この接合される接合部分において、端子3の第1端部50が、終端4の端面よりも外側(導電体2側)に到達することも好適である。言い換えれば、第1端部50は、終端4との間に所定間隔を有していることが好適である。図9は、この状態を示している。図9は、本考案の実施の形態2におけるレールボンドの側面図である。
この所定間隔が生じることで、導電体2と端子3の第1端部50との間に終端4の存在しない空隙34を形成できる。
この空隙34によって、導電体2は、レールや端子3に対して浮いた状態となる。この結果、導電体2は、レールを通過する列車による振動が加わり、ゆれを生じさせる。この揺れの結果、終端4には、強い応力が加わる。さらに、終端4に生じた応力が端子3に応力を発生させるが、第1端部50が、終端4の端面よりも外側に到達する構成(空隙34)により、第1端部50に生じる応力を低減させると同時に最大応力がかかる点を第1端部50よりも内側(第2端部60側)に移動させることが可能となる。
この結果、第1端部50での剥離に対する強度が高まることになる。
以上のように、実施の形態2におけるレールボンド1は、様々な工夫が追加されることで、導電体2の揺れに基づく振動が第1端部50付近に集中することの弊害を、低減できる。この弊害の低減によって、レールボンド1の底面32の接合(溶着)の剥離までの期間を長くしたり、剥離状態の予測不能製を低減したりできる。結果として、定期交換、定期点検などのメンテナンスコストを低減できる。
このコスト低減や点検の手間の削減は、通常の線路だけでなく、新幹線のような高速鉄道が走る鉄道においても、最適に利用できる。
なお、実施の形態1〜2で説明されたレールボンドは、本考案の趣旨を説明する一例であり、本考案の趣旨を逸脱しない範囲での変形や改造を含む。
1 レールボンド
2 導電体
3 端子
31 表面
32 底面
4 終端
5 溶着領域
6 開放領域
50 第1端部
51 第1傾斜面
60 第2端部
61 第2傾斜面
70 第1長手端部
71 第1長手傾斜面
80 第2長手端部
81 第2長手傾斜面

Claims (14)

  1. 分離して隣接するレール同士を電気的に接続する導電体と、
    前記導電体と電気的に接続して、前記レールの側面に電気的に接合される端子と、
    前記導電体が前記端子に接続される終端と、を備え、
    前記終端は、前記端子の第1端部に偏って設けられると共に偏った方向から前記導電体を延伸させ、
    前記端子の前記第1端部およびこれと逆側の第2端部のそれぞれは、第1傾斜面および第2傾斜面を有し、
    前記第1傾斜面の傾斜角度は、前記第2傾斜面の傾斜角度よりも緩やかである、レールボンド。
  2. 前記端子は、短手方向および長手方向を有する略方形を有し、前記第1端部および前記第2端部のそれぞれは、前記略方形における一対の短手方向のそれぞれに形成される、請求項1記載のレールボンド。
  3. 前記第1傾斜面の傾斜開始位置から傾斜終了位置までの距離である第1傾斜距離は、前記第2傾斜面の傾斜開始位置から傾斜終了位置までの距離である第2傾斜距離よりも長い、請求項1または2記載のレールボンド。
  4. 前記傾斜開始位置は、前記端子の表面に位置し、前記傾斜終了位置は、前記端子の前記レールへの接合面に位置する、請求項3記載のレールボンド。
  5. 前記傾斜終了位置は、前記端子の前記レールへの接合面の手前に位置する、請求項3記載のレールボンド。
  6. 前記第1傾斜面の面積は、前記第2傾斜面の面積よりも大きい、請求項1から5のいずれか記載のレールボンド。
  7. 一対の前記長手方向の端部の少なくとも一方は、傾斜面を有する、請求項2から6のいずれか記載のレールボンド。
  8. 前記一対の長手方向の端部に設けられる傾斜面は、前記第2端部から前記第1端部に近づくにつれて、その傾斜面積を大きくする、請求項7記載のレールボンド。
  9. 前記終端は、前記第1傾斜面の傾斜面に重複せずに接続される、請求項1から8のいずれか記載のレールボンド。
  10. 前記導電体は、前記終端から前記第1端部の方向に向けて延伸する、請求項1から9のいずれか記載のレールボンド。
  11. 前記導電体は、延伸した他方において対となる第2終端と接続し、
    前記第2終端は、レールの側面と電気的に接合される第2端子と接続されている、請求項10記載のレールボンド。
  12. 前記端子は、前記レールの側面に溶着剤による溶着で接合される、請求項1から11のいずれか記載のレールボンド。
  13. 前記導電体は、素線の集合体であり、
    前記終端は孔を有して、前記端子の表面に設けられると共に前記導電体を挿入して圧着する、請求項1から12のいずれか記載のレールボンド。
  14. 前記第1端部は、前記終端との間に所定間隔を有し、
    前記所定間隔においては、前記端子と前記導電体との間に空間が形成される、請求項1から13のいずれか記載のレールボンド。
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