JP3191721U - カメラフード部材付き高所撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】地上から高所を撮影する点検用などの高所撮影装置において、Wi−Fi通信機能付き撮像手段をポール先端に取り付け高所で使用してもWi−Fi電波を的確に捉え、良好に撮影することができる高所撮影装置を提供する。【解決手段】無段階に伸縮自在な伸縮式ポール4と、伸縮式ポール4のポール上端に取り付けられたWi−Fi通信機能付き撮像手段7と、撮影手段7の方向を上下左右に向けるパン&チルト装置5と、撮影手段7に取り付けられた照明装置8と、伸縮式ポール4の手元位置に取り付けられ、撮影画像を確認するモニタと撮影操作機能とが付いた撮像手段用コントローラ10と、伸縮式ポール4の下端を固定する設置台1とを有し、高所にある被写体を撮影する。【選択図】図1
Description
本考案は、住宅の屋根、橋梁、プラント設備などの高所にある構築物を地上から撮影する高所撮影装置に関するものである。
ビルや住宅などの建築物、橋梁やプラント設備などの構築物のメンテナンスでは多くの検査用写真を撮るが、最近は、人が高所に上がり撮影する方法に加え、地上から高所を撮影する高所撮影装置が多く用いられるようになってきた。
本高所撮影装置は、ポールの先端に撮像手段を取り付け、手元にあるパン&チルト装置用コントローラにより、撮像手段の方向を変え、又、同じく手元にある撮像手段用コントローラにより、撮像手段の撮影画像を確認したり、ズーム機能やリモートシャッタ機能を作動させるものである。
本高所撮影装置のポール先端の撮像手段と手元位置にある撮像手段用コントローラは、従来、有線で接続されていた。しかし、最近、Wi‐Fi通信機能付き撮像手段が市販され、タブレットなどのコントローラと組み合わせて、無線で画像確認と撮影操作ができるようになってきた。しかしながら、本撮像手段をポール先端に取り付け高所で使用すると、Wi‐Fi電波が微弱なため、無線接続が頻繁に切れ、撮影ができなくなるという問題がある。
高所撮影装置のポール先端にあるWi‐Fi通信機能付き撮像手段と手元位置にあるコントローラの通信を、常時、維持する必要がある。
鮮明でハレーションのない画像を撮影するため、高所撮影装置の先端にある本撮像手段のレンズに直射日光が差し込むことを防ぐ必要がある。
高所撮影装置のポール先端に取り付けられた本撮像手段が、雨に濡れることを防ぐ必要がある。
高所撮影装置のポール先端に取り付けられた本撮像手段が、誤操作により、被写体などに衝突し、撮像手段が故障することを防ぐ必要がある。
Wi‐Fi通信機能付き撮像手段の上にWi‐Fi電波を集め、反射するカメラフード部材を配置する。本カメラフード部材の形状には、図5に示すように、Wi‐Fi電波を集め反射する機能を持つ、平面型、サイド曲げ付き平面型、平面屋根型、円筒型、円盤形、皿型、放物面型のいずれかもしくはその組み合わせが用いられる。
又、本カメラフード部材の材質には、電波を反射する機能を持つ、アルミニウム、銅、金、銀、鉄、これらの材料をコーティングした材料、これらの材料を複合させた材料、積層ガラスなどが用いられる。
更に、本カメラフード部材の取り付け位置は、撮像手段を上から覆うように取り付けられ、撮像手段から上方に逃げる電波を集め、反射させる。
又、本カメラフード部材の材質には、電波を反射する機能を持つ、アルミニウム、銅、金、銀、鉄、これらの材料をコーティングした材料、これらの材料を複合させた材料、積層ガラスなどが用いられる。
更に、本カメラフード部材の取り付け位置は、撮像手段を上から覆うように取り付けられ、撮像手段から上方に逃げる電波を集め、反射させる。
本カメラフード部材は、本撮像手段のレンズに直射日光が当たることを防ぐため、撮像手段を上から覆うように取り付けられ、かつ、太陽光が透過、反射しにくい黒色や黒色系の材料が用いられる。
本カメラフード部材は、高所撮影装置のポール先端に取り付けられた撮像手段が、雨に濡れることを防ぐため、撮像手段を上から覆うように取り付けられる。
本カメラフード部材は、高所撮影装置のポール先端に取り付けられた撮像手段が、誤操作により、被写体などに衝突することを防ぐため、撮像手段を上から覆うように取り付けられ、かつ、衝突時にも変形しない強度のある材料が用いられる。
撮像手段用コントローラは、Wi‐Fi通信機能付き撮像手段を操作するアプリケーションソフトを搭載し、Wi‐Fi通信機能と画像モニタを持つ、パソコン、タブレット、スマートフォンなどが用いられる。
カメラフード部材付きの撮像手段を取り付けた高所写真撮影装置を使用した。従来、Wi‐Fi電波が密な都市部においては、10分間に約1回以上の頻度で通信遮断が起きていたが、本カメラフード部材を付けた結果、図2に示す効果により、通信の遮断は起こらなかった。
カメラフード部材付きの撮像手段を取り付けた高所写真撮影装置を用いて、太陽光の元で撮影した。直射日光は、図3に示すように、本カメラフード部材にて撮像手段に当たることなく、鮮明な画像が撮影できた。
カメラフード部材付きの撮像手段を取り付けた該高所写真撮影装置を用いて、雨天時に撮影した。降雨は、図4に示すように、本カメラフード部材にて遮断され、撮像手段は濡れなかった。
高所写真撮影装置のポール先端に設置された該撮影ユニットを、建築物や構築物の壁に衝突させたが、衝撃をカメラフード部材が受け止め、撮像手段には破損などの問題は起こらなかった。
添付図面に沿って、本発明の実施例を説明する。図1は、カメラフード部材付き高所撮影装置の全体図である。伸縮式ポール4は、無段階に自在に伸縮でき、ポール上端に取り付けられたWi‐Fi通信機能付き撮像手段7を被写体に近接させることができる。
伸縮式ポール4の上端には、パン&チルト装置5と、本パン&チルト装置5を介して、撮影ユニットが取り付けられ、本撮影ユニットは、Wi‐Fi通信機能付き撮像手段7と、カメラフード部材6とから構成されている。
パン&チルト装置5は、パン&チルト装置用ケーブル3により、手元位置に取り付けられたパン&チルト装置用コントローラ2と接続されている。該コントローラ2により、パン&チルト装置5を作動させ、撮影ユニットの向きを上下左右に変えることが出来る。
照明装置8は、該撮像手段7と同一の方向に向けて取り付けられており、常時、該撮像手段の撮影方向を照らすことができる。
撮像手段用コントローラ10は、Wi‐Fi通信にて、該撮像手段7と接続されている。該コントローラ10は、撮影画像を確認するモニタ機能と、該撮影手段7のズームやリモートシャッタを作動させる機能を持つ。
設置台1は、伸縮式ポール4の下端に取り付けられ、地面に該ポールを安定して設置するもので、ポールに固定されたものや、ポールを左右前後に傾けることのできる自在軸を備えたものがある。
伸縮式ポール4の上端には、パン&チルト装置5と、本パン&チルト装置5を介して、撮影ユニットが取り付けられ、本撮影ユニットは、Wi‐Fi通信機能付き撮像手段7と、カメラフード部材6とから構成されている。
パン&チルト装置5は、パン&チルト装置用ケーブル3により、手元位置に取り付けられたパン&チルト装置用コントローラ2と接続されている。該コントローラ2により、パン&チルト装置5を作動させ、撮影ユニットの向きを上下左右に変えることが出来る。
照明装置8は、該撮像手段7と同一の方向に向けて取り付けられており、常時、該撮像手段の撮影方向を照らすことができる。
撮像手段用コントローラ10は、Wi‐Fi通信にて、該撮像手段7と接続されている。該コントローラ10は、撮影画像を確認するモニタ機能と、該撮影手段7のズームやリモートシャッタを作動させる機能を持つ。
設置台1は、伸縮式ポール4の下端に取り付けられ、地面に該ポールを安定して設置するもので、ポールに固定されたものや、ポールを左右前後に傾けることのできる自在軸を備えたものがある。
図2は、カメラフード部材6によるWi‐Fi電波の反射を示す図である。Wi‐Fi通信機能付き撮像手段7より発振されるWi‐Fi電波は周囲全方向に放射されるが、該撮像手段7を上方から覆うような形に取り付けられたカメラフード部材6が上方部分に放射される電波を反射して、下方にある撮像手段用コントローラ10の受信を向上させる。
図3は、カメラフード部材6による直射日光11の遮断を示す図である。該撮像手段7を上方から覆うような形に取り付けられたカメラフード部材6が、該撮像手段7のレンズに差し込む光線を遮断して、画像のハレーションを防止する。
図4は、カメラフード部材6による降雨12の遮断を示す図である。該撮像手段7を上方から覆うような形に取り付けられたカメラフード部材6が降雨を遮断して、該撮像手段7の濡れを防止する。
図5は、カメラフード部材6の形状を示す図である。該撮像手段7を上方から覆うような形状として、平面型、サイド曲げ付き平面型、平面屋根型、円筒型、円盤形、皿型、放物面型のいずれかもしくはその組み合わせが用いられる。
該高所撮影装置でビルの壁面を撮影した。まず、該高所撮影装置を壁面から約3mほど離し地面に置く。設置台1が地面に密着し、安定して設置される。次に、伸縮式ポール4を伸ばして、該撮像手段7と被写体をなるべく近接させる。次に、パン&チルト装置5をコントロールして、該撮像手段7の方向を被写体の方向に調整する。次に、撮像手段用コントローラ10を作動させ、撮像手段用コントローラ10で被写体の撮影画像を確認しながら、該撮像手段7のズーム機能を調節する。確認画像が良好で有れば、撮像手段用コントローラ10のリモートシャッタにて撮影をする。
尚、被写体が暗い場合には、あらかじめ、照明装置8のスイッチを入れておく。
カメラフード部材6の付いた該撮像手段7を取り付けた高所撮影装置を用いて、Wi‐Fi電波が密な都市部、かつ、晴天時に撮影し、通信の遮断もなく、鮮明な画像を撮影できた。雨天時の撮影、装置の衝突においても、装置やカメラの故障もなく、使用できた。
尚、被写体が暗い場合には、あらかじめ、照明装置8のスイッチを入れておく。
カメラフード部材6の付いた該撮像手段7を取り付けた高所撮影装置を用いて、Wi‐Fi電波が密な都市部、かつ、晴天時に撮影し、通信の遮断もなく、鮮明な画像を撮影できた。雨天時の撮影、装置の衝突においても、装置やカメラの故障もなく、使用できた。
1:設置台
2:パン&チルト装置用コントローラ
3:パン&チルト装置用ケーブル
4:伸縮式ポール
5:パン&チルト装置
6:カメラフード部材
7:Wi‐Fi通信機能付き撮像手段
8:照明装置
9:Wi‐Fi電波
10:撮像手段用コントローラ
11:直射日光
12:降雨
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11:直射日光
12:降雨
Claims (7)
- 高所にある被写体を撮影する高所撮影装置において、
無段階に伸縮自在なポールユニットと、該ポールユニットのポール上端に取り付けられ、無線にて通信可能な撮影ユニットと、該撮影ユニットの方向を上下左右に向けるパン&チルト装置と、前記撮影ユニットに取り付けられた照明装置と、前記ポールユニットの手元位置に取り付けられ、撮影画像を確認するモニタと撮影操作機能とが付いたコントローラと、前記ポールユニットの下端を固定する設置台とを有することを特徴とする高所撮影装置。 - 前記撮影ユニットは、Wi‐Fi通信機能の付いた撮像手段と、該撮像手段の上部に取り付けられたカメラフード部材とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の高所撮影装置。
- 前記撮影ユニットのカメラフード部材は、Wi‐Fi電波を集め反射する機能を持つことを特徴とする請求項2に記載の高所撮影装置。
- 前記撮影ユニットのカメラフード部材の形状には、平面型、サイド曲げ付き平面型、平面屋根型、円筒型、円盤形、皿型、放物面型のいずれかもしくはその組み合わせが用いられることを特徴とする請求項2あるいは3に記載の高所撮影装置。
- 前記カメラフード部材の材質は、電波を効率よく反射する、アルミニウム、銅、金、銀、鉄や、これら金属をコーティングした材料、これら金属を複合した材料、積層ガラスが用いられることを特徴とする請求項2−4に記載の高所撮影装置。
- 前記カメラフード部材の取り付け位置は、カメラの上側に取り付けられることを特徴とする請求項2−5に記載の高所撮影装置。
- 前記のカメラフード部材はカメラを覆うように取り付けられることを特徴とする請求項2−6に記載の高所撮影装置。
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JP2014000983U JP3191721U (ja) | 2014-02-07 | 2014-02-07 | カメラフード部材付き高所撮影装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019013994A (ja) * | 2017-07-04 | 2019-01-31 | 若狭原子力技術シニアコンサルティング株式会社 | 高所遠隔点検装置 |
CN111262179A (zh) * | 2020-03-08 | 2020-06-09 | 蒋运臣 | 一种电力工程多轴定位电力设备检修云台及其实施方法 |
JP2021015016A (ja) * | 2019-07-11 | 2021-02-12 | 株式会社ジャスト | 点検装置及び天井内点検方法 |
JP7402782B2 (ja) | 2020-10-29 | 2023-12-21 | 関西電力送配電株式会社 | 点検装置 |
-
2014
- 2014-02-07 JP JP2014000983U patent/JP3191721U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021015016A (ja) * | 2019-07-11 | 2021-02-12 | 株式会社ジャスト | 点検装置及び天井内点検方法 |
JP7242456B2 (ja) | 2019-07-11 | 2023-03-20 | 株式会社ジャスト | 点検装置及び天井内点検方法 |
CN111262179A (zh) * | 2020-03-08 | 2020-06-09 | 蒋运臣 | 一种电力工程多轴定位电力设备检修云台及其实施方法 |
CN111262179B (zh) * | 2020-03-08 | 2021-06-08 | 广东电网有限责任公司阳江供电局 | 一种电力工程多轴定位电力设备检修云台及其实施方法 |
JP7402782B2 (ja) | 2020-10-29 | 2023-12-21 | 関西電力送配電株式会社 | 点検装置 |
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