JP3189994U - 非油圧式オートマチックドアクローザー - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアの自動閉鎖を行う非油圧式オートマチックドアクローザーを提供する。
【解決手段】ドアの開閉操作にリンクする連結機構を回転駆動するシャフト31に長短径の異なるカムを設け、該カムの外周面に当接する頂点棒61をカムに対してスライド移動可能に配置し、該頂点棒61に対してブレーキバネ7及びドアクローズ速度バネ8を配置して、ドアの閉鎖状態において該カムの短径の外周に頂点棒61が当接してドアクローズ速度バネ8が伸長してその圧縮力に対してブレーキバネ7が対抗して作用し、ドアの解放方向の回転に従って上記カムの長径外周に頂点棒61が当接してブレーキバネ7が開放されると共ドアクローズ速度バネ8が圧縮されることにより、ドアの最大開放位置においてその閉鎖作用が大きく、ドアが閉鎖位置に近づくにつれてブレーキバネ7により閉鎖動作が緩やかとなる。
【選択図】図3

Description

本考案はドアクローザーに関し、特に非油圧式オートマチックドアクローザーに関する。
油圧式ドアクローザーは、現在普及しているオートマチックドアクローザーである。
特許文献1に開示する油圧ドアクローザー構造は、ベース、ピストン、回転軸ユニット、弾性部材及び調節弁を備える。
該ベース内部には、チャンバーを備える。
該ピストンは、チャンバー中段に組み付け、チャンバーを、オイルを充填した第一チャンバーと第二チャンバーに区画する。
該ベース片側にはさらに、第一チャンバーと第二チャンバーに連通する回流通路を開設する。
該ピストン内部には、逆止め機能を備える貫通孔を設置する。
該貫通孔は、該ベースの第一チャンバーと第二チャンバーに連通する。
該回転軸ユニットは、第一チャンバー内に設置し、かつ、該ベースの頂点面に突出し、これにドア本体を連接し、ドアオープンの推力作用を受け、旋回を生じる。
該弾性部材は、弾力でピストンを押さえる。
該調節弁は、ベース上に設置し、回流通路の流通断面積を調整する。
特許文献1のドアクローザーは、油圧調節メカニズムにより、ドア本体の開閉をコントロールする。
しかし、それは内部にオイルを注入する必要があるため、環境に優しい設計とはいえない。
しかも、機構設計においては、オイル漏れ防止設計に特に注意を払う必要があるため、構造と組立ての面で生産に不利である。
本考案は、従来の油圧式オートマチックドアクローザーの上記した欠点に鑑みてなされたものである。
中華民国特許第第M466959号 特開2000−291326号公報 特開2007−63867号公報
本考案が解決しようとする課題は、油圧方式を採用しなくとも、ドア本体を駆動し、自動的に閉めることができる非油圧式オートマチックドアクローザーを提供することである。
上記課題を解決するため、本考案は下記の非油圧式オートマチックドアクローザーを提供する。
非油圧式オートマチックドアクローザーは、ドア本体の自動閉鎖作動に用い、
該非油圧式オートマチックドアクローザーは、殼体、回転機構、ガイドスライド台及びドアクローズ駆動力制御機構を備え、
該殼体は、固定物に設置し、
該回転機構は、シャフト及びカムを備え、
該シャフトは、該殼体中に設置し、該ドア本体のドア軸と接続し、或いは該ドア本体の連結機構と接続し、該ドア本体の閉鎖を回転して連動し、
該カムは、該シャフトに連結し、該シャフトを軸心として回転し、その外周には、少なくとも1個の最短ホイール径位置及び少なくとも1個の最長ホイール径位置を備え、該最短ホイール径位置に対応し、短ホイール径陥没部を陥没状に形成し、
該ガイドスライド台は、該殼体中に設置し、しかも位置は該カムに対応し、
該ドアクローズ駆動力制御機構は、該殼体中に設置し、棒体アセンブリ、ブレーキバネ及びドアクローズ速度バネを備え、
該棒体アセンブリは、頂点棒、停止板及び端板を備え、
該頂点棒は、その軸方向に沿って移動可能状に該ガイドスライド台中に通して設置し、しかもその一端は、該カムの外周に接触し、
該停止板は、該頂点棒の他端に設置し、該ガイドスライド台と相互に間隔を開け、該ガイドスライド台に面するブレーキバネ停止板面及び該ガイドスライド台に背を向けるドアクローズ速度バネ停止板面を備え、
該端板は、該殼体中に設置し、その設置位置は、該停止板に対応し、該停止板と特定の距離を開け、
該ブレーキバネは、固着端及び自由端を備え、該頂点棒上に嵌めて設置し、該ガイドスライド台と該停止板との間に位置し、しかも該固着端は、該ガイドスライド台に連結し、
該ドアクローズ速度バネは、該停止板と該端板との間に設置し、しかも両端は、該停止板のドアクローズ速度バネ停止板面と該端板にそれぞれ連結し、
該ドア本体が閉鎖すると、該カム外周の最短ホイール径位置は、該頂点棒と接続し、
該ドア本体がオープンすると、該ドアクローズ速度バネは、該端板に弾性力を提供し、該頂点棒はその軸方向に沿って該カムへと力を加え、該カムは回転し、最短ホイール径位置と該頂点棒とは接続し、該シャフトと該連結機構或いは該ドア本体の作動を連動し、これにより該ドア本体は徐々に閉鎖し、
該ドア本体が特定の角度(例えば30度)内で開かれると、該カムの短ホイール径陥没部と該頂点棒とは相互に接続し、該ブレーキバネの自由端は、該停止板のブレーキバネ停止板面に接触し、該ドアクローズ速度バネが提供する弾性力の一部を相殺し、これにより該ドア本体の閉鎖速度は徐々にゆっくりになり、
該カムは、対称カムで、しかも横断面は概ね楕円形を呈し、その外周は、楕円形の短軸位置に対応し、それぞれ最短ホイール径位置を備え、しかも楕円形の長軸位置に対応し、それぞれ最長ホイール径位置を備え、該最長ホイール径位置に対応し、長ホイール径陥没部をそれぞれ陥没状に形成し、
該ドア本体を90度まで開けると、該カムの長ホイール径陥没部と該頂点棒とは接続し、該カムは回転せず、
該端板は、該殼体中に位置調整可能状に設置し、しかも該端板と該停止板との間の特定間隔距離により、該ドアクローズ速度バネに対応する弾性力を提供し、
該棒体アセンブリはさらに、サポートバネ管を備え、該サポートバネ管は、該停止板に連結し、該停止板と該端板との間に位置し、該ドアクローズ速度バネは、その上に嵌めて設置され、
また、該棒体アセンブリはさらにボルトを備え、該ボルトは、該端板を該サポートバネ管上に螺合して設置し、該端板と該停止板の間隔距離を調整でき、
実施形態中では、該ガイドスライド台は、底壁、及び間隔を開けて該底壁上に配列する2個の立壁を備え、該各立壁に、該頂点棒は、その軸方向に沿って移動可能状に通して設置し、
該頂点棒はさらに径方向へと突出する停止ピンを設置し、該停止ピンは、該ガイドスライド台の2個の立壁の間に位置し、該頂点棒の軸方向における移動量を制限する。
本考案の非油圧式オートマチックドアクローザーは、カムの外周輪郭設計、及び棒体アセンブリ、ブレーキバネ、ドアクローズ速度バネの関連対応を通して、ドア本体の自動閉鎖、閉鎖時の緩衝減速、及び特定位置における定位効果を提供することができる。
本考案非油圧式オートマチックドアクローザーの応用形態を説明する立体模式図である。 本考案非油圧式オートマチックドアクローザーの外観構造を説明する立体図である。 本考案非油圧式オートマチックドアクローザーの立体部分分解図である。 本考案非油圧式オートマチックドアクローザーの核心構造の立体図である。 図4の立体分解図である。 ドア本体閉鎖時の非油圧式オートマチックドアクローザーの内部実施形態を示す図2のVI-VI方向における断面図である。 ドア本体を30度まで開けた時の非油圧式オートマチックドアクローザーの内部実施形態を説明する図6に類似の断面図である。 ドア本体を90度まで開けた時の非油圧式オートマチックドアクローザーの内部実施形態を説明する図6、図7に類似の断面図である。
以下に図面を参照しながら本考案を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1〜図6は、本考案の非油圧式オートマチックドアクローザー1の実施形態を示す。
図1に示すように、本考案の非油圧式オートマチックドアクローザー1は、パラレル式ドアクローザーの形態で、ドア本体12の閉鎖をコントロールするため、連結機構11を備え、ドア本体12の自動閉鎖に用いる。
該連結機構11両端は、非油圧式オートマチックドアクローザー1とドア本体12に連結し、ドア本体12のオープンに対応して回転する。
本考案非油圧式オートマチックドアクローザー1は、ヒンジ式のドアクローザーとすることもできる。
この使用状態下では、非油圧式オートマチックドアクローザー1は、ドア本体12のドア軸に直接連結し、ドア本体12の自動閉鎖をコントロールする。
具体的には、本考案非油圧式オートマチックドアクローザー1は、殼体2、回転機構3、ガイドスライド台4及びドアクローズ駆動力制御機構5を備える。
該殼体2は、固定物に設置し(ここではドア本体12上に設置する)、底殼21、外蓋22、ベース23及び上蓋24を備える。
該ベース23は、該回転機構3、該ガイドスライド台4及び該ドアクローズ駆動力制御機構5をその中に収容し、上蓋24によりその開口を封鎖する。
該底殼21は、該ベース23、該上蓋24及びその他構成部材をその中に収容し、該外蓋22により密封される。
上記した殼体2の構造に対する説明は、本考案非油圧式オートマチックドアクローザーの一実施形態に過ぎず、使用者は、必要に応じて、殼体2の構造を調整でき、ここで開示する内容に限定するものではない。
該回転機構3は、該殼体2中に設置し、シャフト31、下ベアリング32、カム33、上ベアリング34、Oリング35、蓋板36及び定位板37を備える。
非油圧式オートマチックドアクローザーをパラレル式ドアクローザーとする実施形態中では、回転機構3のシャフト31は、上記した構成部材を対応させてその上に設置し、殼体2中に設置して殼体2の外に突出し、連結機構11と接続し、連結機構11と対応して相互に伝動する。
例えば、使用者が力を入れて、ドア本体12をオープン或いはクローズする時には、該シャフト31は、該連結機構11により連動されて回転する。
使用者がドア本体12に力を加えていない時には、該シャフト31は該ドアクローズ駆動力制御機構5の駆動力を受けて回転し、該連結機構11により、ドアクローズの駆動力を、ドア本体12に伝達する。
これにより、該ドア本体12は、徐々に自動的に閉まる。
非油圧式オートマチックドアクローザーを、ヒンジ式ドアクローザーとする実施形態では、該シャフト31は該ドア本体12のドア軸と直接連接するため、その回転により、ドア本体12の閉鎖を連動することができる。
該回転機構3のカム33は、該シャフト31底面に連結し、該シャフト31を軸心として回転し、本実施形態中では、それは対称カムであって、横断面は概ね楕円形を呈する。
かつ、その外周は、楕円形の短軸位置に対応し、それぞれ最短ホイール径位置331(図6参照)を備え、しかも楕円形の長軸位置に対応し、それぞれ最長ホイール径位置332を備える。
また、本実施形態のカム33の外周は、最短ホイール径位置331に対応し、さらに短ホイール径陥没部333を陥没して形成し、その外周は該各最長ホイール径位置332に対応し、それぞれ長ホイール径陥没部334を陥没して形成する。
よって、本実施形態のカム33の短ホイール径陥没部333と長ホイール径陥没部334とは、その外周上に交差して分布し、しかも2個の短ホイール径陥没部333と2個の長ホイール径陥没部334とは、それぞれ対称に位置する。
該回転機構3の下ベアリング32と上ベアリング34は共に、ボールベアリングであって、両者は、カム33をその間に挟んで配置されて、該カム33のスムーズな回転を助ける。
該Oリング35、該蓋板36は順番に、該上ベアリング34の上に設置し、回転機構3の補助構成部材である。
該定位板37と上記した構成部材とは連結し、該回転機構3を、該殼体2中に固定する。
上述の構成部材に基づき、該回転機構3は、効果的に、該ドアクローズ駆動力制御機構5が生じるドアクローズ駆動力を、回転方式で、該連結機構11或いは該ドア本体12のドア軸に伝え、該ドア本体12の自動閉鎖を連動する。
該ガイドスライド台4は、該殼体2中に設置し、該回転機構3に位置が対応し、底壁41、及び該底壁41上に間隔を開けて配列する2個の立壁42を備え、該ドアクローズ駆動力制御機構5作動時の構造シフトのガイド機能を果たす。
該ドアクローズ駆動力制御機構5は、該殼体2中に設置され、棒体アセンブリ6、ブレーキバネ7及びドアクローズ速度バネ8を備える。
棒体アセンブリ6は、頂点棒61、停止板64、サポートバネ管65、端板66及びボルト67を備える。
該棒体アセンブリ6の頂点棒61は、その軸方向に沿って移動可能状に該ガイドスライド台4の立壁42中を通って設置し、その一端は、補助ホイール62により、カム33の外周に接触し、かつ2個の立壁42の間の位置には、径方向へと突出する停止ピン63を設置する。
該補助ホイール62は、該頂点棒61と該カム33とを作動させる時、摩擦による騒音及び損傷を減らすことができる。
該停止ピン63は、頂点棒61の軸方向における移動量を制限し、該頂点棒61が長時間の往復スライド移動後にも該カム33と緊密接触を形成するよう確保する。
該棒体アセンブリ6の停止板64は、該頂点棒61の、該補助ホイール62の反対側の他端に設置し、該ガイドスライド台4と相互に間隔を開け、該ガイドスライド台4のブレーキバネ停止板面641に面し、及び該ガイドスライド台4のドアクローズ速度バネ停止板面642に背を向ける、ブレーキバネ7及びドアクローズ速度バネ8を備え、頂点棒61の作用位置に、弾性作用力を加える。
該棒体アセンブリ6のサポートバネ管65は、該停止板64のドアクローズ速度バネ停止板面642に連結し、該停止板64と該端板66との間に位置する。
これにより、該ドアクローズ速度バネ8をその上に嵌めて設置し、該ドアクローズ速度バネ8の作動時のねじれによる変形、或いは位置のずれの発生を回避する。
該棒体アセンブリ6の端板66は、該殼体2中に設置し、その位置は該停止板64と該ドアクローズ速度バネ8に対応し、該停止板64と一定の距離を開け、ボルト67により、該サポートバネ管65上に螺合して設置される。
さらに、該ボルト67のねじ込みの深さにより、該停止板64との間隔距離を調整してドアクローズ速度バネ8の圧縮量を調整し、該ドアクローズ速度バネ8の弾性力及び該ドア本体12の閉鎖速度を制御する。
該ブレーキバネ7は、固着端71及び自由端72を備え、該頂点棒61上に嵌めて設置し、該ガイドスライド台4と該停止板64との間に位置する。
該ブレーキバネ7の固着端71は、該ガイドスライド台4の立壁42に連結し、該ドア本体12が特定範囲(例えば30度以内)までクローズ後に、緩衝減速するメカニズムを提供する。
該ドアクローズ速度バネ8は、該停止板64と該端板66との間に設置し、その両端はそれぞれ該停止板64のドアクローズ速度バネ停止板面642と該端板66に連結する。
こうして、弾性力を端板66に提供し、これにより該頂点棒61はその軸方向に沿って該カム33へと力を加える。
これにより、該カム33の外周は圧力を受けた後、対応して回転し、該カム33は、最短ホイール径位置331により、該頂点棒61と接続し、徐々に元の位置に復帰する。
こうして、ドア本体12のオープン後、その自動閉鎖に必要な駆動力を持続的に提供することができる。
以下に図式を合わせ、非油圧式オートマチックドアクローザー1の作動方式について説明する。
図6は、ドア本体12が閉鎖状態(オープン角度は0度)である時の、非油圧式オートマチックドアクローザー1の内部の状態を示す。
この状態下で、該カム33外周の最短ホイール径位置331は、該頂点棒61の補助ホイール62と当接する。
該カム33は、該頂点棒61を介してドアクローズ速度バネ8による押圧力を受けるが、回転しない静止状態を保持する。
該ドアクローズ速度バネ8は、この時、該停止板64のドアクローズ速度バネ停止板面642と該端板66の間の間隔距離は、最大距離状態にあるため、該ドアクローズ速度バネ8の圧縮量は最小となる。
よって、該ドアクローズ速度バネ8が、該停止板64及び該頂点棒61上に作用する弾性力F1(作用力方向は、カム33に向う方向)もまた最小である。
ブレーキバネ7については、この時、該停止板64のブレーキバネ停止板面641と該ガイドスライド台4の立壁42との間の間隔距離は、最小距離状態にあるため、該ブレーキバネ7の自由端72は、該停止板64のブレーキバネ停止板面641に当接して、そのブレーキバネ7の圧縮量は、最大である。
これにより、該ブレーキバネ7が該停止板64及び該頂点棒61上に作用する弾性力F2(作用力方向はカム33から離れる方向)は、最大状態で、上記ドアクローズ速度バネ8から加わる弾性力F1を相殺する。
よって、ドア本体12が閉鎖状態にある時、ドアクローズ速度バネ8とブレーキバネ7が、該頂点棒61に加える総弾性力(F2-F1)は最小状態となる。
図7は、ドア本体12が特定角度まで開かれた(本実施形態では30度に設定する)時の非油圧式オートマチックドアクローザー1の内部の状態を示す。
この状態下で、ブレーキバネ7は、その弾性力F2が消える臨界点にある。
具体的には、この時カム33の短ホイール径陥没部333の境界と該頂点棒61の補助ホイール62とは当接して該カム33は、回転可能状態となり、該ブレーキバネ7の圧縮量は丁度ゼロである。
よって、この臨界点で、ブレーキバネ7は該シャフト31の移動を制限する弾性力F2を全く生じない。
この臨界点にある時、もし使用者がドア本体12に加えた外力を開放すれば、ドアクローズ速度バネ8の弾性力(F1)は、該頂点棒61をカム33方向へと圧迫させる。
これにより、該カム33は、その最短ホイール径位置331と頂点棒61の補助ホイール62とが相互に当接する状態へと徐々に回復する(図6参照)。
この過程において、該カム33の回転はシャフト31の連動を伴い、ドア本体12を連動して徐々に閉鎖する。
該ドア本体12が徐々に閉鎖すると同時に、頂点棒61は徐々にカム33の方向へとスライド移動する。
これにより、該停止板64のドアクローズ速度バネ停止板面642は、徐々にガイドスライド台4の立壁42に接近する。
こうして、ブレーキバネ7の圧縮量及び弾性力F2は、徐々に増加してブレーキバネ7の弾性力F2に対する相殺効果を徐々に増し、これにより該ドア本体12の閉鎖速度は徐々にゆっくりになり、ドアクローズ緩衝効果を提供する。
よって、ドア本体12が特定のオープン角度(ここでは30度)から完全閉鎖状態(0度)を回復する過程において、ブレーキバネ7が生じる弾性力F2は徐々に増加し、ドアクローズ速度バネ8が生じる弾性力F1は徐々に減少する。
この(F1)が減り、(F2)が増えるメカニズムにより、両者の総弾性力(F1-F2)は迅速に弱くなり、該シャフト31がカム33に作用する圧力も弱くなるため、カム33の回転はゆっくりになり、ドア本体12の閉鎖速度も徐々に遅くなり、緩衝の目的を達成する。
該ドア本体12が上述のブレーキバネ7の圧縮力が作用しないオープンの臨界点(30度)から、さらにドア本体12のオープン角度が拡大すると、カム33の回転により該シャフト31をさらに離れる方向へとスライド移動させる。
この時、ブレーキバネ7の自由端72は、該停止板64のブレーキバネ停止板面641と当接するがブレーキバネ7の圧縮量は、ゼロ圧縮状態を保持して、その作用力F2もまたゼロ作用力を保持する。
該ドア本体12のオープン角度が、前記臨界角度(30度)より大きくなると、ブレーキバネ7は作用せず、上記したドア本体12の閉鎖速度をゆっくりにする緩衝効果を備えない。
図8は、ドア本体12が、特定の定位角度(ここでは90度)まで開かれた時の、非油圧式オートマチックドアクローザー1の内部の様子を示す。
この時、該カム33外周の最長ホイール径位置332と該頂点棒61の補助ホイール62とが当接し、該頂点棒61の補助ホイール62は、該カム33の長ホイール径陥没部334にちょうど嵌合する。
これにより、カム33は該頂点棒61が加える作用力を受けるが、使用者がそれ以上外力を加えなければ、ドア本体12はそのオープン角度を保持し、靜止する。
この状態で、該停止板64のドアクローズ速度バネ停止板面642と該端板66との間の間隔距離は、最小距離状態にあるため、ドアクローズ速度バネ8の圧縮量は最大である。
これにより、該ドアクローズ速度バネ8が停止板64及び頂点棒61上に作用する弾性力F1は、最大状態となる。
ブレーキバネ7については、その自由端72は、該停止板64のブレーキバネ停止板面641と接触せず、開放状態であるため、その弾性力F2はゼロである。
この状態下で、もし使用者がドア本体12に力を加えて頂点棒61の補助ホイール62がカム33の長ホイール径陥没部334から離脱すると、ドアクローズ速度バネ8による弾性力F1は最大状態であるため、ドア本体12が、その90度の解放位置から自動ドアクローズを開始する時の初期ドアクローズ速度も最も速い。
該ドア本体12がその解放位置から閉じてオープン角度が徐々に小さくなると、ドアクローズ速度バネ8が提供する弾性力F1も徐々に小さくなり、ドア本体12のドアクローズ速度もゆっくりになる。
すなわち図6〜図8に示すように、ドア本体12のオープン角度の違いに応じて、非油圧式オートマチックドアクローザー1は、自動ドアクローズ、ドアクローズ緩衝、或いは定位効果をそれぞれ提供することができる。
90度開いた時、非油圧式オートマチックドアクローザー1は、ドア本体12を、90度開いた状態に維持する。
ドア本体12のオープン角度が30度〜90度の間であるなら、ドアクローズ速度バネ8は、ドア本体12の閉鎖に必要な弾性駆動力F1を提供し、かつ該弾性駆動力F1は、該ドア本体12のオープン角度の減少に従い、徐々に小さくなる。
これにより、ドア本体12の閉鎖速度は、徐々にゆっくりになる。
ドア本体12のオープン角度が0度〜30度の間にあるとき、ドアクローズ速度バネ8によるドア本体12の閉鎖に必要な弾性駆動力F1は、ドア本体12のオープン角度の減少に従い、徐々に減っていく。
そして、この状態下では、ブレーキバネ7が弾性力F1に反対の反対方向駆動力F2を提供する。
この反対方向駆動力F2は、該ドア本体12のオープン角度の減少に従い徐々に増え、該ドア本体12の閉鎖速度はよりゆっくりになり、緩衝効果を提供する。
上記カム33の対称形状の構造によってドア本体12のオープン角度をさらに90度〜180度の間とすることができ、或いは反対方向にマイナス180度にすることができる。
上記状況においても、非油圧式オートマチックドアクローザー1は、各オープン角度において、自動ドアクローズ、自動定位及びドアクローズ緩衝効果を提供することができる。
また、ヒンジとする応用形態において、該ドア本体12の片側底端と該シャフト31とを直接嵌めて連接し、連動させることができ、この場合には連結機構11を使用する必要はない。
本考案は体積が小さく、コストが低く、安全性が高く、故障率が低く、オイルを用いないため、環境に優しく、設置が容易であるため、考案の目的を確実に達成することができる。
該ドア本体12の特定オープン角度(例えば30度、90度)における作動メカニズムの変化は、実際の必要に応じて調整する。
上記の本考案名称と内容は、本考案技術内容の説明に用いたのみで、本考案を限定するものではない。本考案の精神に基づく等価応用或いは部品(構造)の転換、置換、数量の増減はすべて、本考案の保護範囲に含むものとする。
本考案は実用新案登録の要件である新規性を備え、従来の同類製品に比べ十分な進歩を有し、実用性が高く、社会のニーズに合致しており、産業上の利用価値は非常に大きい。
1 非油圧式オートマチックドアクローザー
11 連結機構
12 ドア本体
2 殼体
21 底殼
22 外蓋
23 ベース
24 上蓋
3 回転機構
31 シャフト
32 下ベアリング
33 カム
331 最短ホイール径位置
332 最長ホイール径位置
333 短ホイール径陥没部
334 長ホイール径陥没部
34 上ベアリング
35 Oリング
36 蓋板
37 定位板
4 ガイドスライド台
41 底壁
42 立壁
5 ドアクローズ駆動力制御機構
6 棒体アセンブリ
61 頂点棒
62 補助ホイール
63 停止ピン
64 停止板
641 ブレーキバネ停止板面
642 ドアクローズ速度バネ停止板面
65 サポートバネ管
66 端板
67 ボルト
7 ブレーキバネ
71 固着端
72 自由端
8 ドアクローズ速度バネ
F1、F2 弾性力

Claims (6)

  1. ドアの自動閉鎖作動を行う非油圧式オートマチックドアクローザーであって、
    殼体、回転機構、ガイドスライド台、ドアクローズ駆動力制御機構からなり、
    該殼体は、ドアもしくは戸口に固定されて上記回転機構、ガイドスライド台、ドアクローズ駆動力制御機構を収容し、
    該回転機構は、ドアの開閉動作に連動して回転するシャフト及び該シャフトに固定された偏心カムを備え、該カムはその外周に沿って少なくとも1個所のそれぞれ長短の異なる径からなると共にその短径部外周に凹陥部を形成し、
    上記ガイドスライド台は、該カムに相対して底壁両端から立設する2つの立壁を設け、該立壁を貫通して上記カムの外周にその頂端を当接する頂点棒をその軸方向に沿ってスライド可能に支持し、
    上記ドアクローズ駆動力制御機構は、棒体アセンブリ、ブレーキバネ、ドアクローズ速度バネを備え、
    該棒体アセンブリは、上記頂点棒のほか、停止板及び端板を備え
    上記ガイドスライド台をスライド可能に挿通する頂点棒のカムに当接する側の他方側に該スライドガイド台の立壁に対して間隔を設けて停止板を設け、さらに該停止板との間に間隔を設けて端板を配置し、
    これら立壁と停止板との間に該ブレーキバネを頂点棒に嵌合して配置して、その一端を該立壁に固定すると共に他端を自由端とし、
    上記停止板と端板との間にドアクローズ速度バネを頂点棒に嵌合して配置し、
    ドアの開放操作に伴って、上記回転機構のシャフト及び偏心カムが回転して、上記頂点棒の頂端が上記カムの短径外周凹陥部に位置する閉鎖状態からカムの長径外周に摺動し、それに伴って頂点棒がスライド移動してドアクローズ速度バネを圧縮すると共にブレーキバネの圧縮力を緩和し、ドアの解放位置から閉鎖方向に向けてドアが動作するときのドアクローズ速度バネの作用を相殺してドア閉鎖動作を緩やかとする、ことを特徴とする非油圧式オートマチックドアクローザー。
  2. 前記カムは、概ね楕円形の対称カムであって、
    その楕円形の長径位置に上記頂点棒の頂端が嵌合する長ホイール径陥没部を設けて、
    ドアの最大開放位置において、該頂点棒の頂端が該陥没部に嵌合してカムの回転を止めることにより、ドアをその解放位置に定位することを特徴とする請求項1に記載の非油圧式オートマチックドアクローザー。
  3. 前記端板は、前記頂点棒の軸方向に沿って位置を調整可能とすることにより、該端板と該停止板との間の間隔を変更して、前記ドアクローズ速度バネのドア閉鎖に作用する弾発力を調整可能としたことを特徴とする請求項1に記載の非油圧式オートマチックドアクローザー。
  4. 前記棒体アセンブリはさらに、前記停止板に連結するサポートバネ管を備え、
    該停止板と該端板との間に位置してその上に前記ドアクローズ速度バネを嵌合して設置したことを特徴とする請求項1に記載の非油圧式オートマチックドアクローザー。
  5. 前記棒体アセンブリはさらに、該端板は該サポートバネ管に螺合するボルトを備え、該ボルトの螺合により、該端板と該停止板との間隔距離を調整することを特徴とする請求項4に記載の非油圧式オートマチックドアクローザー。
  6. 前記ガイドスライド台は、底壁、及び該底壁上に間隔を開けて配置する2個の立壁を備え、
    前記頂点棒は、該各立壁にその軸方向に沿ってスライド移動可能に通して設置され、
    該頂点棒はさらに、径方向へと突出する停止ピンを備え、該停止ピンは、該ガイドスライド台の2個の立壁の間に位置して該頂点棒の軸方向における移動量を制限することを特徴とする請求項1に記載の非油圧式オートマチックドアクローザー。
JP2014000401U 2014-01-28 非油圧式オートマチックドアクローザー Expired - Lifetime JP3189994U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016094740A (ja) * 2014-11-13 2016-05-26 西谷 均 閉鎖機構付きピボットヒンジ
CN107060546A (zh) * 2017-01-05 2017-08-18 镇江吉凯中电子科技有限公司 一种凸轮轴型阻尼器铰链

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