JP3189661B2 - 光源装置 - Google Patents

光源装置

Info

Publication number
JP3189661B2
JP3189661B2 JP01850796A JP1850796A JP3189661B2 JP 3189661 B2 JP3189661 B2 JP 3189661B2 JP 01850796 A JP01850796 A JP 01850796A JP 1850796 A JP1850796 A JP 1850796A JP 3189661 B2 JP3189661 B2 JP 3189661B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling air
discharge lamp
mercury discharge
metal member
light source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP01850796A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09213129A (ja
Inventor
清忠 中村
昭 里見
利之 嶋
真吉 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ushio Denki KK
Original Assignee
Ushio Denki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ushio Denki KK filed Critical Ushio Denki KK
Priority to JP01850796A priority Critical patent/JP3189661B2/ja
Priority to KR1019970003596A priority patent/KR100428959B1/ko
Publication of JPH09213129A publication Critical patent/JPH09213129A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3189661B2 publication Critical patent/JP3189661B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
    • H01J61/82Lamps with high-pressure unconstricted discharge having a cold pressure > 400 Torr
    • H01J61/822High-pressure mercury lamps
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
    • H01J61/02Details
    • H01J61/52Cooling arrangements; Heating arrangements; Means for circulating gas or vapour within the discharge space
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
    • H01J61/02Details
    • H01J61/12Selection of substances for gas fillings; Specified operating pressure or temperature
    • H01J61/18Selection of substances for gas fillings; Specified operating pressure or temperature having a metallic vapour as the principal constituent
    • H01J61/20Selection of substances for gas fillings; Specified operating pressure or temperature having a metallic vapour as the principal constituent mercury vapour

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Fastening Of Light Sources Or Lamp Holders (AREA)
  • Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集光ミラーにショ
ートアーク型水銀放電灯を組込んでなる光源装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば液晶パネルの製造工程において、
当該パネルの露光用光源として、楕円状集光ミラーに、
紫外線放射用のショートアーク型水銀放電灯を配置して
なる光源装置が知られている。
【0003】図8は、このような光源装置の要部である
光源部を示す説明図であり、1は楕円状集光ミラー、2
は紫外線放射用の水銀放電灯である。この光源装置を構
成する水銀放電灯2は、発光空間を形成する中央膨出部
分3およびその両側に突出するよう伸びる封止管部4,
5よりなる封体を有し、この封体の封止管部4,5の端
部にはそれぞれ口金6,7が設けられている。
【0004】水銀放電灯2は、集光ミラー1の光軸に沿
って配置され、この水銀放電灯2からの放射光は、集光
ミラー1およびミラーやレンズなどの光学系(図示省
略)を介して被照射物に照射される。そして、図示しな
い冷却ファンにより、集光ミラー1の頂部側から前方開
口に向かって矢印で示すように冷却風が流され、この冷
却風により、集光ミラー1や水銀放電灯2が冷却され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような光源装置においては、水銀放電灯2が長時間点灯
されたときに、集光ミラー1の前方開口側に位置する封
止管部5の口金(以下において「前方口金」ともい
う。)7の温度が220〜250℃程度まで昇温し、こ
れに伴い、当該封止管部5の温度も250〜400℃程
度に達する。然るに、封止管部がこのような過熱状態と
なると、当該封止管部に埋設されている給電用の通常モ
リブデンよりなる金属箔の酸化反応が大きく進行し、こ
の酸化に伴って金属箔に体積膨張が生ずるために当該封
止管部にクラックが生じ、その結果、水銀放電灯の封体
が破損する、という問題がある。
【0006】上記のような問題に対して、冷却ファンに
よる冷却風の量を増加させることにより冷却効果を高
め、前方口金および封止管部の温度を低下させることが
考えられる。しかしながら、このような手段では、水銀
放電灯の封体全体の温度が低下してしまうため、当該封
体内に封入されている発光物質である水銀の全部を完全
に蒸発させることができなくなる、という別の問題を生
じる。
【0007】以上のよう背景から、水銀放電灯の前方口
金に金属板製の冷却用フィンを設けることが提案されて
いる。このフィンは、放射される光を遮断しないよう冷
却風の流れる方向、すなわち集光ミラーの光軸方向に沿
って伸びるよう設けられる。そして、この冷却用フィン
を設けることにより放熱面積が大幅に増加するので、上
記の問題を解決するうえで有効であり、更に集光ミラー
の前方開口が上流となる状態で冷却風を流すことによ
り、一層高い効率で前方口金を冷却することができる。
【0008】上記のようなショートアーク型水銀放電灯
による光源装置は、例えば液晶ディスプレイ装置の製造
における露光用紫外線光源装置として好適に使用される
が、最近、液晶ディスプレイ装置の大面積化が要求され
ており、これに応えるための光源装置として、大きな面
積の被照射領域の全体に対し、所定の強度のしかも均一
な照度分布で紫外線を照射することのできるものが必要
である。
【0009】このような光源装置の水銀放電灯として
は、定格消費電力が例えば2.5kW以上のように大き
なものが必要である。然るに、このように定格消費電力
の大きい水銀放電灯を具えた光源装置においては、前方
口金が十分に冷却されるように集光ミラーの前方開口か
ら冷却風が流れるようにすると、当該水銀放電灯から十
分な強度の紫外線が放射されない場合があり、その原因
について研究したところ、封体内に封入された水銀の全
部が完全に蒸発していないことが判明した。
【0010】具体的に、その理由は次のとおりであると
考えられる。すなわち、定格消費電力の大きな水銀放電
灯においては、封体内に多量の水銀を封入することが必
要であるところ、多量に封入された水銀が完全に蒸発す
るためには、封体の発光空間を包囲するすべての管壁部
分が十分に高温となっている必要がある。しかし、定格
消費電力の大きい水銀放電灯では、封体の中央膨出部分
の最大外径が大きくなっているためにその放熱面積が相
当に大きく、そのため、前方からの冷却風によって、当
該中央膨出部分の前方を向いた前面領域が過冷却状態と
なってしまい、その結果、封入された水銀の全部が完全
に蒸発しない状態となるのである。然るに、冷却風の量
を減少させると、水銀が完全に蒸発した状態を得ること
はできるが、今度は前方口金の過熱状態を防止すること
ができない。
【0011】以上のように、従来の光源装置において
は、定格消費電力の大きい水銀放電灯では前方口金およ
び封体の中央膨出部分の両方を適切に冷却することがで
きないという問題点がある。本発明は以上のような事情
に基いてなされたものであって、本発明の目的は、定格
消費電力が3.5kW以上の水銀放電灯が集光ミラー内
に配置され、集光ミラーの前方開口から流れる冷却風を
発生させる手段を有する光源装置であって、水銀放電灯
を点灯したときに、封入された水銀の全部が完全に蒸発
して十分大きな強度の光放射が得られると共に、当該水
銀放電灯の前方口金の過熱状態を有効に防止することの
できる光源装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の光源装置は、集
光ミラーと、この集光ミラーの光軸に沿って伸びるよう
配置された、中央膨出部分と両端の封止管部とを有する
封体を具えてなり、水銀の封入量が25mg/cm3
上で、定格消費電力が2.5kW以上の水銀放電灯と、
集光ミラーの前方開口から中央基部に向かって流れるよ
う冷却風を発生させる冷却風発生手段と、水銀放電灯の
前方側封止管部の口金の外周面に形成された半径方向外
方に突出する冷却風偏向部分からなる金属部材、また
は、水銀放電灯の前方側封止管部の口金に設けられた固
定用筒部より半径方向外方に突出する冷却風偏向部分か
らなる金属部材と、を有してなり、金属部材の冷却風偏
向部分は、集光ミラーの前方開口からの冷却風を光軸か
ら離間するよう外方に偏向させることを特徴とする。上
記の金属部材は、光軸に直角な面内における最大径が、
封体の中央膨出部分の外径以下であることが好ましい。
また、金属部材の冷却風偏向部分は、水銀放電灯の封体
の中央膨出部分の前面領域を覆うカバー部分を有するこ
とができる。
【0013】本発明の構成によれば、水銀放電灯の前方
側封止管部の口金に、冷却風を外方に偏向させる冷却風
偏向部分を有する金属部材が設けられているため、当該
金属部材が冷却風によって高い効率で冷却されるように
なり、従って水銀放電灯の前方口金が十分に冷却されて
当該前方側封止管部が過熱状態となることが確実に防止
される。しかも、金属部材の冷却風偏向部分により、水
銀放電灯の封体の中央膨出部分の前面領域に冷却風の流
れが直接に衝突することが防止されるため、中央膨出部
分に過冷却状態の個所が生ずることがなく、その結果、
封入された水銀の全部が完全に蒸発し、所期の大きな放
射強度が得られる。さらに、当該水銀放電灯の中央膨出
部分は相当に大きいものであるため、集光ミラーとの組
合せにおいて、照射される光を大きく犠牲にすることな
しに、金属部材の冷却風偏向部分の径が比較的大きいも
のを用いることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明するが、本発明の範囲は、これらによって限定される
ものではない。
【0015】図1は、本発明の光源装置の一例を示す説
明図である。図1において、10はショートアーク型水
銀放電灯、20は金属部材、30はランプハウス、40
はランプハウス30内に収納された楕円状の集光ミラ
ー、70は空気吸引口、81および82は一対のコール
ドミラー、83はインテグレータレンズなどを備えた光
学ユニットであり、水銀放電灯10は集光ミラー40内
にその光軸に沿って配置されている。
【0016】集光ミラー40は、内面に紫外線反射層が
コートされた凹面反射鏡であり、集光ミラー40の開口
の大きさは、水銀放電灯10の大きさなどによっても異
なるが、例えば150〜400mmとされる。
【0017】空気吸引口70はランプハウス30の壁面
に設けられ、このランプハウス30の外部に配置された
吸込式の冷却ファン(図示省略)に接続されている。こ
の空気吸引口70からランプハウス30内の空気が排出
されることにより、集光ミラー40内において、前方開
口から頂部に向かって流れる冷却風が発生する(ランプ
ハウス30内における冷却風の流れ方向を矢印で示
す)。
【0018】このような構成の光源装置によれば、水銀
放電灯10からの放射光は集光ミラー40を経てあるい
は直接に前方開口から前方に投射され、コールドミラー
81に到達して反射され、光学ユニット83およびコー
ルドミラー82を経てランプハウス30の照射窓31か
ら被照射物Sに照射される。
【0019】図2は、本発明の光源装置に組込まれるシ
ョートアーク型水銀放電灯10の一例を示す説明図であ
る。この例の水銀放電灯10は、発光空間を形成する中
央膨出部分11Aおよびその両側に突出するよう伸びる
棒状の封止管部11B,11Cよりなる封体11を有
し、封体11の中央膨出部分11A内において陰極12
および陽極13が対向する状態に配置され、封体11の
封止管部11B,11Cの先端には口金14,15が設
けられて構成されている。この水銀放電灯10の前方側
封止管部11Cに係る口金15には、金属部材20が取
り付けられている。
【0020】図3は、図2の水銀放電灯10における
属部材20を示す斜視図である。この金属部材20は口
金15の外周に嵌着されるものであり、口金15の外径
に適合する内径の貫通孔Hを有する円管状の固定用筒部
21と、この固定用筒部21の外周面から外方に突出す
る冷却風偏向部分22とにより構成され、これらはアル
ミニウム、銅などの熱伝導率の高い金属材料によって一
体的に形成されている。
【0021】この金属部材20の冷却風偏向部分22
は、前方から流れて来る冷却風(矢印でその方向が示さ
れている)を光軸から離間するよう、すなわち固定用筒
部21の半径方向外方に偏向させるよう、固定用筒部2
1の半径方向外方に突出する形態を有するものであれば
よく、その具体的な形状は限定されず、種々の形状とす
ることができる。
【0022】図示の金属部材20は、固定用筒部21の
中央膨出部分側の端部(冷却風の流れの下流側端部、図
3で下端部)に、軸方向に直角な面に沿って外方に突出
する円形鍔状フィン22Aにより冷却風偏向部分22が
形成され、同時に、各々半径方向外方に放射状に突出し
軸方向に伸びて円形鍔状フィン22Aに至る順方向フィ
ンFが形成されて構成されている。
【0023】図4〜図6は、それぞれ異なる形態の金属
部材20の例を示す。図4の金属部材20は、複数(図
の例では3枚)の円形鍔状フィン22Aが互いに軸方向
に離間する位置に設けられてなる重層円形鍔状フィンに
より冷却風偏向部分22が形成されて構成されている。
図5の金属部材20は、固定用筒部21の外周面に、半
径方向外方に突出し軸方向に次第に変位して螺旋状に伸
びるスクリューフィン22Bにより冷却風偏向部分22
が形成されて構成されている。
【0024】図6の金属部材20は、固定用筒部21の
下流側部分の外周面に、中央膨出部分側端部に向かうに
従って次第に半径が大きくなる全体が円錐台状のホーン
状フィン22Cにより冷却風偏向部分22が形成されて
構成されている。
【0025】金属部材20を構成する固定用筒部21の
高さLは口金15の高さ(ランプ軸方向における長さ)
の0.5倍〜1.5倍程度であることが好ましい。この
高さLが過大である場合には、前方に投射される光が徒
に遮断されるために光の利用率が低下する。
【0026】冷却風偏向部分22の最大外径、すなわち
軸方向投影像における輪郭の外径Rの最大値は、水銀放
電灯10の中央膨出部分11の最大外径D以下とされ、
冷却風偏向部分22の軸方向投影像は、中央膨出部分1
1の軸方向投影像の領域内に収まることが必要である。
ここにR>Dであると、前方に投射される光が大きく遮
断されるために光の利用率が低下する。冷却風偏向部分
22の最大外径Rの寸法および中央膨出部分11の最大
外径Dに対する比率は、冷却風偏向部分22の具体的な
形態、軸方向の長さ(設置領域の長さ)、当該金属部材
20の装着位置、その他の条件によって異なり、また冷
却風の量や流れの状態によっても異なるので、一概に規
定することはできないが、例えばDに対するRの比率
は、5〜90%、好ましくは10〜80%、特に20〜
60%であることが好ましい。
【0027】金属部材20の冷却風偏向部分22の肉厚
は例えば0.5〜5mmとされる。この肉厚が0.5m
mより小さい場合には、当該冷却風偏向部分22の熱伝
導の程度が低いため十分な放熱効果が得られない。ま
た、この肉厚が5mmより大きい場合には、重量が大き
くなる。
【0028】金属部材20の冷却風偏向部分22が冷却
風の流れに対して直角方向に伸びるものでなく、例えば
図6のホーン状フィン22Cのように冷却風の下流側に
向かうに従って外方に傾斜する冷却風偏向面を有する場
合には、冷却風を円滑に外方に偏向させる作用を有し、
冷却風の流れが大きく乱されないので好ましい。
【0029】金属部材20の固定用筒部21を、前方側
封止管部の口金15に固定するための手段は特に限定さ
れるものではない。例えば、固定用筒部21に軸方向ス
リットを形成しておき、これを拡開させて水銀放電灯1
0の前方側封止管部の口金15に嵌着することができ
る。この場合には、固定用筒部21の復元力によってそ
の内周面が口金15の外周面に密着した状態が容易に得
られ、良好な熱伝導路が確保される。
【0030】以上において、固定用筒部21の内周面
と、口金15の外周面とが接触していない部分には、そ
の隙間に熱伝導性グリースを充填することが好ましい。
これによって、口金15から金属部材20への熱伝導性
が向上し、口金15の冷却効果を高めることができる。
【0031】金属部材20は、水銀放電灯10の前方側
封止管部の口金15の外周面に直接、一体的に形成され
ていてもよい。この場合には、金属部材20は、固定用
の部分が不要であるから、固定用筒部21を有さずに冷
却風偏向部分22のみからなるものとすることができ
る。このように、口金自体に冷却風偏向部分が形成され
ている場合には、良好な熱伝導状態が得られるので、一
層高い冷却効果が得られる。
【0032】上記のような構成の光源装置によれば、水
銀放電灯10が定格消費電力の大きいものである場合に
も、当該水銀放電灯10の前方側封止管部11Cは、そ
の口金15に設けられた金属部材20の冷却風偏向部分
22が効率的に冷却風の作用を受けるために十分に高い
冷却効果で冷却され、従って当該封止管部11Cが過熱
状態となることが有効にかつ確実に防止されるので、封
止管部11Cにおけるクラックなどの発生を防止するこ
とができる。しかも、金属部材20は冷却風偏向部分2
2を有することにより、前方からの冷却風が光軸方向か
ら外方に向かって偏向されるので、水銀放電灯10の中
央膨出部分11Aの前面領域が過冷却状態となることが
有効に防止され、その結果、封体11内に封入された水
銀の全部が完全に蒸発するので、常に所期の十分な放射
強度の発光を得ることができる。
【0033】金属部材20が図6に示されているような
ホーン状フィン22Cを有する場合には、図7に示すよ
うに、当該金属部材20を水銀放電灯10の中央膨出部
分11に接近させて配置することにより、当該ホーン状
フィン22C内に中央膨出部分11の前面領域11Fが
収容された状態となり、当該ホーン状フィン22Cによ
り当該前面領域11FがギャップGを介して蔽われた状
態となるが、この状態において、例えばギャップGの寸
法を十分に小さく、例えば5mm以下に設定すると、上
述の効果に加え、ホーン状フィン22Cが中央膨出部分
11の前面領域11Fに対して保温作用を発揮する効果
を得ることができる。
【0034】本発明において、金属部材は、集光ミラー
の前方開口からの冷却風を光軸から外方に偏向させる冷
却風偏向部分を有するものであればよいので、種々の形
態とすることができる。例えば、図3〜図6に示されて
いる金属部材20の冷却風偏向部分22は、いずれも固
定用筒部21の周方向に360度にわたって連続する形
状を有するが、周方向において分割されたものであって
もよく、また冷却風偏向部分には、適宜スリットや貫通
孔が形成されていてもよい。また図4の例のように、複
数の冷却風偏向部分22を軸方向に重なる状態で設ける
こともできる。更に、冷却風偏向部分を含む金属部材
表面には微小凹凸形成加工を施すことも可能である。
【0035】
【実施例】図1に示した構成に従って本発明の光源装置
を製造した。この光源装置の具体的詳細は以下のとおり
である。
【0036】〔イ〕ランプハウス(30)の大きさは、
高さ500mm、幅1000mm、奥行400mm、内
容積が200,000cm3 である。 〔ロ〕集光ミラー(40)の開口の大きさ(径)は30
0mmである。 〔ハ〕水銀放電灯(10)は、図2に示したようなショ
ートアーク型の超高圧水銀ランプであって、定格消費電
力が3.0kW、封体の長さが85mm、封体の中央膨
出部分の最大外径が80mm、封体の内容積が220c
3 であり、水銀の封入量が30mg/cm3 のもので
ある。
【0037】水銀放電灯(10)の集光ミラーの開口側
に位置する口金(15)には、図3に示した構成の金属
部材(20)が取り付けられている。この金属部材はア
ルミニウム製であり、固定用筒部(21)は、その高さ
が50mm、内径が33mm、肉厚が1mmであり、円
形鍔部22Aの直径が45mm、肉厚が1mmであり、
順方向フィン(F)の枚数は4枚、肉厚が1mm、突出
長さが5mmである。 〔ニ〕空気吸引口(70)からの排気量、すなわち、冷
却ファンによる冷却風の送風量は毎秒0.1m3 に設定
した。
【0038】上記の光源装置の冷却ファンを動作させる
と共に水銀放電灯を点灯し、点灯を開始してから30分
間経過後における口金(15)の表面温度を測定したと
ころ170℃であった。また、ランプハウスの照射窓
(31)から100mm離間したところに照度計を配置
してg線(波長436nmの紫外線)の放射照度を測定
したところ150mW/cm2 であった。
【0039】<対照実験例1> 口金(15)の金属部材を取り外した水銀放電灯を用い
たこと以外は、上記の実験例と同様にして口金温度およ
び照度を測定したところ、口金温度は220℃、放射照
度は100〜120mW/cm2 の範囲で変動した。こ
れは、冷却風によって封体が過冷却されてしまうため
に、封入した水銀の一部が未蒸発の状態であり、その結
果、放電が不安定になったものと考えられる。
【0040】<対照実験例2> 口金(15)の金属部材において、円形鍔状フィン22
Aを除去して順方向フィンFのみとした水銀放電灯を用
いたこと以外は、上記の実験例と同様にして口金温度お
よび照度を測定したところ、口金温度は160℃、放射
照度は100〜120mW/cm2 の範囲で変動した。
この理由も、対照実験例1の場合と同様であると考えら
れる。
【0041】<評価> 以上の実験例および対照実験例から、次のことが理解さ
れる。 (1)金属部材を取り付けることにより、点灯時におけ
る水銀放電灯の前方口金の温度を220℃から170℃
以下にまで低下させることができ、当該口金に係る封止
管部における金属箔の酸化を有効に防止できる。 (2)外方に伸びる冷却風偏向部分を有する金属部材
取り付けるので、口金の温度を200℃以下に維持しな
がらしかも封体が過冷却状態となることが防止されて封
入した水銀が完全に蒸発した状態が得られるので、高い
放射照度を得ることができる。 (3)冷却風の流れに沿って伸びるフィンのみでは、封
体が過冷却状態となって封入された水銀の全部が完全に
蒸発しないため、大きな放射照度を得ることができな
い。
【0042】
【発明の効果】本発明の構成によれば、水銀放電灯の前
方側封止管部の口金に、冷却風を外方に偏向させる冷却
風偏向部分を有する金属部材が設けられているため、当
金属部材が冷却風によって高い効率で冷却されるよう
になり、従って水銀放電灯の前方口金が十分に冷却され
て当該前方側封止管部が過熱状態となることが確実に防
止される。しかも、金属部材の冷却風偏向部分により、
水銀放電灯の封体の中央膨出部分の前面領域に冷却風の
流れが直接に衝突することが防止されるため、中央膨出
部分に過冷却状態の個所が生ずることがなく、その結
果、封入された水銀の全部が完全に蒸発し、所期の大き
な放射強度が得られる。さらに、当該水銀放電灯の中央
膨出部分は相当に大きいものであるため、集光ミラーと
の組合せにおいて、照射される光を大きく犠牲にするこ
となしに、金属部材の冷却風偏向部分の径が比較的大き
いものを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光源装置の一例の構成を示す説明図で
ある。
【図2】本発明の光源装置の水銀放電灯の構成の一例を
示す説明図である。
【図3】金属部材の一例を示す斜視図である。
【図4】金属部材の他の例を示す斜視図である。
【図5】金属部材の更に他の例を示す斜視図である。
【図6】金属部材の他の例を示す斜視図である。
【図7】ホーン状フィンを有する金属部材による例
す説明図である。
【図8】従来の光源装置の要部を示す説明図である。
【符号の説明】
1 集光ミラー 2 水銀放電灯 3 中央膨出部分 4,5 封止管部 6,7 口金 10 水銀放電灯 11 封体 11A 中央膨出部分 11B,11C 封止管部 11F 前面領域 12 陰極 13 陽極 14,15 口金 20 金属部材 21 固定用筒部 22 冷却風偏向部分 22A 円形鍔状フィン 22B スクリューフィン 22C ホーン状フィン 30 ランプハウス 31 照射窓 40 集光ミラー 70 空気吸引口 81,82 コールドミラー 83 光学ユニット F 順方向フィン G ギャップ H 貫通孔 S 被照射物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森本 真吉 兵庫県姫路市別所町佐土1194番地 ウシ オ電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−106812(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21V 29/00 F21S 2/00 F21V 13/00 G02F 1/13357

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集光ミラーと、 この集光ミラーの光軸に沿って伸びるよう配置された、
    中央膨出部分と両端の封止管部とを有する封体を具えて
    なり、水銀の封入量が25mg/cm3 以上で、定格消
    費電力が2.5kW以上の水銀放電灯と、 集光ミラーの前方開口から中央基部に向かって流れるよ
    う冷却風を発生させる冷却風発生手段と、 水銀放電灯の前方側封止管部の口金の外周面に形成され
    た半径方向外方に突出する冷却風偏向部分からなる金属
    部材、または、水銀放電灯の前方側封止管部の口金に設
    けられた固定用筒部より半径方向外方に突出する冷却風
    偏向部分からなる金属部材と、 を有してなり、金属部材の冷却風偏向部分は、集光ミラ
    ーの前方開口からの冷却風を光軸から離間するよう外方
    に偏向させる ことを特徴とする光源装置。
  2. 【請求項2】 集光ミラーの光軸に直角な面内における
    金属部材の最大径が、封体の中央膨出部分の最大外径以
    下である請求項1に記載の光源装置。
  3. 【請求項3】 金属部材の冷却風偏向部分が、水銀放電
    灯の封体の中央膨出部分の前面領域を覆うカバー部分を
    有する請求項1または請求項2に記載の光源装置。
JP01850796A 1996-02-05 1996-02-05 光源装置 Expired - Lifetime JP3189661B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01850796A JP3189661B2 (ja) 1996-02-05 1996-02-05 光源装置
KR1019970003596A KR100428959B1 (ko) 1996-02-05 1997-02-05 광원장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01850796A JP3189661B2 (ja) 1996-02-05 1996-02-05 光源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09213129A JPH09213129A (ja) 1997-08-15
JP3189661B2 true JP3189661B2 (ja) 2001-07-16

Family

ID=11973547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01850796A Expired - Lifetime JP3189661B2 (ja) 1996-02-05 1996-02-05 光源装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3189661B2 (ja)
KR (1) KR100428959B1 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000082322A (ja) * 1998-09-08 2000-03-21 Ushio Inc 光源ユニット
KR101124179B1 (ko) 2003-04-09 2012-03-27 가부시키가이샤 니콘 노광 방법 및 장치, 그리고 디바이스 제조 방법
TWI457712B (zh) 2003-10-28 2014-10-21 尼康股份有限公司 照明光學裝置、投影曝光裝置、曝光方法以及元件製造方法
TWI512335B (zh) 2003-11-20 2015-12-11 尼康股份有限公司 光束變換元件、光學照明裝置、曝光裝置、以及曝光方法
TWI360837B (en) 2004-02-06 2012-03-21 Nikon Corp Polarization changing device, optical illumination
EP1881521B1 (en) 2005-05-12 2014-07-23 Nikon Corporation Projection optical system, exposure apparatus and exposure method
KR102288690B1 (ko) 2006-09-01 2021-08-11 가부시키가이샤 니콘 방전램프
KR102144972B1 (ko) 2007-04-12 2020-08-14 가부시키가이샤 니콘 방전램프, 접속용 케이블, 광원장치 및 노광장치
KR20140141695A (ko) 2007-04-12 2014-12-10 가부시키가이샤 니콘 방전램프, 접속용 케이블, 광원장치 및 노광장치
US9165738B2 (en) 2007-04-12 2015-10-20 Nikon Corporation Discharge lamp, connecting cable, light source apparatus, and exposure apparatus
US7728495B2 (en) * 2007-08-01 2010-06-01 Osram Sylvania Inc. HID lamp with frit seal thermal control
DE102007045079A1 (de) * 2007-09-21 2009-04-02 Osram Gesellschaft mit beschränkter Haftung Hochdruckentladungslampe
JP5267029B2 (ja) 2007-10-12 2013-08-21 株式会社ニコン 照明光学装置、露光装置及びデバイスの製造方法
US8379187B2 (en) 2007-10-24 2013-02-19 Nikon Corporation Optical unit, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and device manufacturing method
US9116346B2 (en) 2007-11-06 2015-08-25 Nikon Corporation Illumination apparatus, illumination method, exposure apparatus, and device manufacturing method
JP4811482B2 (ja) 2009-03-16 2011-11-09 セイコーエプソン株式会社 光源装置およびプロジェクター
DE102009029867A1 (de) * 2009-06-22 2010-12-23 Osram Gesellschaft mit beschränkter Haftung Hochdruckentladungslampe
JP6645532B2 (ja) * 2018-04-11 2020-02-14 株式会社ニコン 光源装置、露光装置、およびデバイス製造方法
JP2020060798A (ja) * 2020-01-09 2020-04-16 株式会社ニコン 光源装置、露光装置、ランプ、メンテナンス方法およびデバイス製造方法
JP2022162413A (ja) * 2021-04-12 2022-10-24 キヤノン株式会社 ランプ、光源装置、露光装置、および物品製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR970063379A (ko) 1997-09-12
KR100428959B1 (ko) 2004-07-16
JPH09213129A (ja) 1997-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3189661B2 (ja) 光源装置
US6784601B2 (en) Discharge lamp including heat releasing device and lamp device
US6897613B2 (en) Discharge lamp, light source and projecting display unit
JP4737051B2 (ja) 車両用前照灯およびそれを用いた車両用前照灯装置
US7350926B2 (en) Light source apparatus and an image display apparatus
JP2000353495A (ja) 高輝度マイクロ波ランプ
JP3522333B2 (ja) 紫外線照射装置
JP4613885B2 (ja) 反射鏡付きランプ
JP4453621B2 (ja) 光源装置
JP2003017003A (ja) ランプおよび光源装置
JP2000231903A (ja) 放電ランプと光源装置と投写型表示装置
JPH08250071A (ja) ランプおよび光源装置
JP3330134B2 (ja) 放電ランプおよびランプ装置
US3280360A (en) High intensity radiation source
JP2002184234A (ja) ランプ冷却構造
JP5271855B2 (ja) 防風部材を備えた照明装置
JPH08106812A (ja) 光源装置
JPH0361282B2 (ja)
JP2005294234A (ja) ランプ光源装置
JP2004119024A (ja) ショートアーク型放電ランプ
JP2003346720A (ja) 高圧放電ランプおよび光源ユニット
JP4640639B2 (ja) 光源装置及び画像表示装置
JP2007293194A (ja) 軸流ファンを用いたランプユニットの冷却構造とプロジェクタ
JP2006095448A (ja) 紫外線硬化装置
JPH0436943A (ja) X線管

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010417

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080518

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090518

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100518

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130518

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130518

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140518

Year of fee payment: 13

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term