JP3189251B2 - 回転翼機のロータブレード - Google Patents

回転翼機のロータブレード

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JP3189251B2
JP3189251B2 JP06752899A JP6752899A JP3189251B2 JP 3189251 B2 JP3189251 B2 JP 3189251B2 JP 06752899 A JP06752899 A JP 06752899A JP 6752899 A JP6752899 A JP 6752899A JP 3189251 B2 JP3189251 B2 JP 3189251B2
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榮一 山川
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智郁 辻内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘリコプタなどの
回転翼機のロータブレードに関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、ヘリコプタが前進飛行すると
きのロータ空力特性を示す図である。図13(a)に示
すように、ロータ半径Rのロータブレードが角速度Ωで
回転するヘリコプタ1が飛行速度Vで前進する場合、ロ
ータ速度ΩRに対して飛行速度Vが加算された状態にな
る前進側ブレードと、ロータ速度ΩRに対して飛行速度
Vが減算された状態になる後進側ブレードとでは対気速
度が大きく相違する。
【0003】アジマス角(ヘリコプタ1の後方を基準と
した反時計回りの角度)Ψ=90度の位置で前進側ブレ
ードの対気速度が最大になり、ブレード先端での対気速
度はΩR+Vとなる。一方、アジマス角Ψ=270度の
位置で、後退側ブレードの対気速度が最小になり、ブレ
ード先端での対気速度はΩR−Vとなる。さらに、ブレ
ードの中間位置での対気速度はΩR+VとΩR−Vとを
比例配分した値になり、たとえばΩR=795km/
h、V=278km/hと仮定すると、図13(a)に
示すように、後退側ブレードの根元から約35パーセン
トの位置で対気速度が0となる。
【0004】特に、ヘリコプタが高速で飛行する場合、
前進側ブレードの翼端では、対気速度が遷音速となり、
強い衝撃波が発生する。この強い衝撃波は、図13の斜
線部に示される抵抗発散領域において、ブレードにかか
る抵抗を急激に増大させる。また、強い衝撃波によって
発生する騒音は、高速衝撃騒音と呼ばれる。このとき、
回転運動するロータブレードから見た座標系において、
超音速領域の非局所化と呼ばれる現象が起こる。発生し
た衝撃波は非局所化された超音速領域を伝って遠方まで
伝搬され、遠方に聞こえる騒音が大きくなる。
【0005】後退側ブレードにおいては対気速度が大き
く低下するため、前進側ブレードと同等な揚力を得るた
めにはブレードの迎角αを大きくする必要があり、一般
にはブレードのピッチ角をアジマス角Ψに応じて制御す
るピッチ制御を行っている。ブレードのピッチ角は、ア
ジマス角Ψ=90度で最小、Ψ=270度で最大となる
サイン波で制御されるが、そのときのブレードの迎角α
はブレード自体のフラッピング運動によって、図13
(b)に示すように、スパン方向に変化する。たとえ
ば、Ψ=90度において、ブレードの迎角αは根元で約
0度、先端で約4度となる。また、Ψ=270度におい
て、ブレードの迎角αは根元で約0度、先端で約16〜
18度となって、失速角を越えてしまう。迎角αが失速
角を越えると、揚力係数Cl、ピッチングモーメント係
数Cmが急変し、大きな機体振動およびピッチリンクへ
の疲労荷重の発生へと繋がっていくことになる。
【0006】このように、前進側ブレードの評価項目と
して高速衝撃騒音があり、後退側ブレードの評価項目と
して最大揚力係数Clmaxおよび失速角がある。な
お、最大揚力係数Clmaxは所定の翼型を持つブレー
ドの迎角αを徐々に増加させ、迎角αが失速角に至った
とき、このときの揚力係数Clの最大値で定義される。
一般に、高速衝撃騒音およびピッチングモーメント係数
Cmの絶対値が小さいほど、また最大揚力係数Clma
xおよび失速角が大きいほど、優れたブレードとされ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】高速飛行時の性能を向
上させて高速衝撃騒音を低減するためには、翼端部を薄
翼化する方法があるが、失速角が小さくなり最大揚力係
数も小さくなるため、適当ではない。図14に示すよう
に、翼端部に単純後退角をつける方法が、上記の方法と
して一般的である。単純後退角をつけた形状とは、翼端
部を一定の後退角で後退させた形状のことである。しか
しながら、翼端部に単純後退角をつけると、図14に示
すように、翼端部の空力中心が大幅に後方にずれる。ピ
ッチ軸と空力中心とが長さΔXだけ後方にずれた位置で
は、ピッチ軸回りのモーメントMが揚力Lと長さΔXと
をかけ合わせた値になる。このように、単純後退角をつ
けた場合、ピッチ角を小さくする方向のピッチングモー
メントが増大し、操縦性能を低下させてしまう。
【0008】本発明の目的は、最大揚力係数Clmax
および抵抗発散マッハ数Mddが高い高性能の第3世代ヘ
リコプタ用翼型、たとえば特願平11−45196と組
合せた時、高速飛行時の性能を向上して高速衝撃騒音を
低減でき、かつピッチングモーメントの増大が少なく操
縦性能が良好な回転翼機のロータブレードを提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、限界飛行速度
である最大飛行マッハ数Mおよびホバリング時の翼端
速度である翼端マッハ数MTIPの飛行特性を有する回転
翼機に搭載されるロータブレードであって、回転駆動用
のロータヘッドに取付られる翼根部10と、翼根部10
から直線状に延びた中央部11と、中央部11から外側
に延びて前縁23、側縁25および後縁30によって規
定される形状ならびに所定の翼型を有する翼端部12と
を備え、前記翼端部12の前縁23では、ロータの回転
中心から距離rの位置の後退角λ(r)は、回転翼機の
ロータブレード長Rおよび翼端部12の翼型から決定さ
れる抵抗発散マッハ数Mddによる関係式(1)を満たす
ことを特徴とする回転翼機のロータブレードである。ま
た本発明は、こうしたロータブレードを搭載したことを
特徴とする回転翼機である。
【0010】
【数3】
【0011】図11は、抵抗発散マッハ数Mddを示すグ
ラフである。グラフの横軸は、ある回転翼機の飛行マッ
ハ数Mを規格化定数Mcrで規格化したものであり、縦軸
は、抵抗係数Cdを規格化定数Cdincで規格化したもの
である。グラフによれば、飛行マッハ数Mが小さいとき
抵抗係数Cdはほぼ一定であり、飛行マッハ数Mがある
値を越えると急激に抵抗係数Cdが大きくなっている。
ブレード上の座標系において、ブレード前縁に当たる空
気のマッハ数が大きくなると、翼面上に超音速の領域が
出現し、衝撃波が立って抵抗が急増するとともに、衝撃
波による大きな騒音が発生する。これらは、空気の圧縮
性の影響によるものである。圧縮性の影響を表す指標と
しては、抵抗発散マッハ数Mddがある。抵抗発散マッハ
数Mddは、翼型に固有の値であって、dCd/dMが
0.1となったときの飛行マッハ数Mとして定義され
る。
【0012】図12は、前縁23の有効マッハ数を示す
図である。ロータの回転中心から距離rの位置では、前
縁23の後退角が後退角λ(r)で表され、ブレード上
の座標系でのマッハ数がブレード長R、最大飛行マッハ
数Mおよび翼端マッハ数MTIPによって(M+MTIP
r/R)と表される。このうち、ブレードに抵抗を与え
るために有効な有効マッハ数は、前縁23に直交する方
向の成分であり、(M+MTIPr/R)cosλ
(r)と表される。
【0013】本発明に従えば、高速飛行時の抵抗発散が
最も起こりやすい翼端部12において、その前縁23の
形状を関係式(1)に従わせる。関係式(1)は、後退
角λ(r)の変動範囲を規定しており、距離rの関数λ
(r)は、前縁23の形状を表している。関係式(1)
のうち、λ(r)の下限を規定する不等式から、有効マ
ッハ数が抵抗発散マッハ数Mdd以下であることが判る。
よって、回転翼機が最大飛行マッハ数Mで飛行した場
合でも、翼端部12での抵抗発散を確実に防止すること
ができるので、高速飛行時の性能を向上でき、高速衝撃
騒音の発生を防止できる。
【0014】また、関係式(1)のうち、λ(r)の上
限を規定する不等式から、後退角λ(r)は比較的小さ
く抑えられ、空力中心の後退を可及的に防止することが
できる。よって、ピッチングモーメントの発生を抑制し
て、操縦性能を向上することができる。
【0015】また本発明は、限界飛行速度である最大飛
行マッハ数Mおよびホバリング時の翼端速度である翼
端マッハ数MTIPの飛行特性を有する回転翼機に搭載さ
れるロータブレードであって、回転駆動用のロータヘッ
ドに取付られる翼根部10と、翼根部10から直線状に
延びた中央部11と、中央部11から外側に延びて、第
1前縁23a、その第1前縁23aの外側に位置する第
2前縁23b、側縁25および後縁30によって規定さ
れる形状および所定の翼型を有する翼端部12とを備
え、前記翼端部12の第1前縁23aでは、ロータの回
転中心から距離rの位置の後退角λ(r)は、回転翼機
のロータブレード長Rおよび翼端部12の翼型から決定
される抵抗発散マッハ数Mddによる関係式(1)を満た
し、
【0016】
【数4】
【0017】翼端部12の第2前縁23bは、60度〜
80度の後退角を有することを特徴とする回転翼機のロ
ータブレードである。また本発明は、こうしたロータブ
レードを搭載したことを特徴とする回転翼機である。
【0018】本発明に従えば、上記と同様に、翼端部1
2での抵抗発散を確実に防止することができ、かつ空力
中心の後退を可及的に防止することができ、操縦性能を
向上することができる。また、翼端部12の第2前縁2
3bが60度〜80度の後退角を有するので、第2前縁
23bでの抵抗発散を確実に防止でき、高迎角時に発生
する翼端渦によって揚力を増大させることができる。
【0019】また本発明は、前記前縁23と後縁30と
の間の翼弦長C1は、外側にゆくほど増大することを特
徴とする。
【0020】本発明に従えば、翼端部12外側の翼弦長
C1を長くすることによって、翼厚比を小さくすること
ができるので、衝撃波の発生を抑制でき、高速衝撃騒音
を低減することができる。
【0021】また本発明は、前記第1前縁23aと後縁
30との間の翼弦長C1は、外側にゆくほど増大するこ
とを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、上記と同様に、翼端部1
2外側の翼弦長C1を長くすることによって、翼厚比を
小さくすることができるので、衝撃波の発生を抑制で
き、高速衝撃騒音を低減することができる。
【0023】また本発明は、前記前縁23と後縁30と
の間の翼弦長C1は、外側にゆくにつれて一旦増大した
後に減少することを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、前縁23から後縁30ま
での翼弦長C1は、内側部分では外側にゆくほど長く、
外側部分では外側にゆくほど短い。このように、内側部
分の翼弦長C1を外側にゆくほど長くすることによっ
て、翼厚比を小さくできるので、高速衝撃騒音を低減で
き、かつ外側部分の翼弦長C1を外側にゆくほどに短く
することによって翼端部の空力中心の後方へのずれが小
さくなり、ピッチングモーメントの増大による操縦性能
悪化を防止できる。また、外側部分の翼弦長C1が外側
にゆくほど短いので、翼端部の面積減少による摩擦抵抗
の減少と、テーパ効果による翼端部での揚力分布の改善
がはかられ、ロータブレードの揚抗比を向上でき、ホバ
リングおよび中低速性能を向上することができる。
【0025】また本発明は、前記第1前縁23aと後縁
30との間の翼弦長C1は、外側にゆくにつれて一旦増
大した後に減少することを特徴とする。
【0026】本発明に従えば、上記と同様に、内側部分
の翼弦長C1を外側にゆくほど長くし、かつ外側部分の
翼弦長C1を外側にゆくほど短くすることにより、ピッ
チングモーメント増大を起こすことなく高速衝撃騒音を
低減できる。また、外側部分の翼弦長C1を外側にゆく
ほど短くすることによって、2段の後退角と相まって、
さらなる翼端部の面積減少による摩擦抵抗の減少と、テ
ーパ効果による翼端部での揚力分布の改善がはかられ、
ロータブレードの揚抗比を向上でき、ホバリングおよび
中低速性能を向上することができる。
【0027】また本発明は、前記後縁30は、後退角0
〜20度の後退角を有することを特徴とする。
【0028】本発明に従えば、後縁30も前縁23また
は第1前縁23aに合わせて後退させて後退角を0〜2
0度とするので、適切な翼厚比が保たれ、薄翼化による
断面翼型の揚力特性の悪化を防止できる。
【0029】また、後退角を0〜20度の範囲で適切に
選ぶことにより、翼端部12のテーパ比を適切に確保す
ることができ、翼端部での揚力分布の改善が図られ、ロ
ータブレードの揚抗比を向上でき、ホバリングおよび低
中速性能を向上することができる。
【0030】また、後退角を0〜20度の範囲で適切に
選ぶことにより、翼端部の空力中心の後方へのずれを小
さくでき、ピッチングモーメントの増大による操縦性能
悪化を防止できる。
【0031】また本発明は、前記中央部11の外端付近
は、ピッチ角が局部的に小さいことを特徴とする。
【0032】本発明に従えば、翼端部12の付け根付近
はブレード前縁が直線から後退角へ移行するので、その
後方の後縁において気流が剥離しやすい部分であって、
この部分のピッチ角を他よりも局部的に小さくするの
で、この部分で流れの剥離が起こりにくくなり、失速角
を大きくすることができ、最大揚力係数を大きくするこ
とができる。
【0033】また本発明は、前記翼端部12は、外側に
ゆくほど下方に反っていることを特徴とする。
【0034】本発明に従えば、翼端部12を下方に反ら
せることによって、ホバリング時に発生する翼端渦を下
方に掻き落とすことができ、翼端渦とブレードとの干渉
による性能低下を防止することができる。
【0035】また本発明は、最新の高性能翼型と組合せ
ることにより前記抵抗発散マッハ数Mddは、0.8〜
0.85の範囲内にあることを特徴とする。
【0036】本発明に従えば、抵抗発散マッハ数Mdd
比較的大きな0.8〜0.85の範囲内の数値とするの
で、後退角λ(r)を小さく抑えることができ、翼端部
12の空力中心のずれを小さく抑えることができる。よ
って、翼端部12のピッチングモーメントの発生を抑制
して操縦性能を向上することができ、さらには、回転翼
機の飛行限界速度Mを引き上げることも可能である。
【0037】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施形態で
あるロータブレード101を示す平面図である。ロータ
ブレード101は、翼根部10、中央部11および翼端
部12から成る。翼根部10は、ロータブレード101
を回転駆動するロータヘッドに取付けられる部材であ
る。中央部11は、翼根部10から直線状に延びて、ロ
ータブレード101の大部分を占める。中央部11の断
面形状である翼型、および上方から見た平面形状によっ
て、ロータブレード101の空力特性の大部分が決定さ
れる。中央部11を上方から見たときの形状は、互いに
平行な前縁21および後縁22によって規定され、中央
部11の翼弦長Cは、前縁21および後縁22の距離に
よって定義される。翼端部12は、中央部11から翼根
部10の反対側に延びるロータブレード101の先端部
分である。
【0038】ロータブレード101は、ヘリコプタの主
翼であり、ロータヘッドに回転駆動されることによっ
て、ヘリコプタを飛行させる。
【0039】図2は図1のロータブレード101,10
2の形状を示す部分拡大図であり、図2(a)は図1の
ロータブレードの1/4弦線の高さ方向の位置を後方か
ら見た図であり、また図2(b)はロータブレードの平
面形状を示している。ロータブレード102は、本発明
の第2実施形態である。図2に書き入れられたグラフの
横軸は、図2(a)および図2(b)ともに、ロータの
回転中心からの距離rである。
【0040】まず、ロータブレード101の翼端部12
の形状を説明する。翼端部12の形状は、前縁23、側
縁25および後縁30によって規定される。前縁23
(図2(b)中の2点鎖線を含む)は、中央部11の前
縁21の外端P1から、外側にゆくほど後退して翼端P
2まで延びている。ただし、ここでいう外側とはロータ
ブレード101のスパン方向である方向Xの翼端側を示
し、外端とは、方向Xの翼端側の端点を示す。ブレード
長Rは、ロータブレード101のスパン方向の長さであ
る。外端P1は、たとえば、ロータブレード101の回
転中心から距離0.90〜0.94R程度の位置にあ
る。
【0041】前縁23の後退角λ(r)は、ロータの回
転中心からの距離rに依存する関数であり、関係式
(1)によって定義される。ただし、抵抗発散マッハ数
ddが有効マッハ数(M+MTIPr/R)よりも大き
い場合、λ(r)=0とする。後退角λ(r)は、前縁
23を構成する曲線の傾きに等しく、積分することによ
って前縁23の軌跡が得られる。関係式(1)に従う前
縁23の形状によって、抵抗発散を防止でき、かつ空力
中心のずれを小さくすることができる。
【0042】側縁25は、翼端P2から翼端P3まで後
退して延びている。後縁30は、中央部11の後縁22
の外端P4から外側へ行くに従って後退しており、翼端
P3まで延びている。外端P4は、ロータの回転中心か
ら距離0.92R程度の位置に配置される。後縁30の
後退角は、0〜20度程度である。
【0043】次に第2実施形態のロータブレード102
について説明する。ロータブレード102は、ほぼロー
タブレード101と同一の形状を成すが、前縁の形状が
異なる。前縁は、第1前縁23a、および第1前縁23
aの外側に配置された第2前縁23bから成る。第1前
縁23aは、ロータブレード101の前縁23の一部と
同一曲線を描き、外端P1から第1前縁23aの外端P
5まで延びる。外端P5は、ロータの回転中心からの距
離が0.96R〜0.98R程度となるように配置され
る。第2前縁23bは、第1前縁23aの外端P5から
外側へ行くに従って後退しており、翼端P6まで延びて
いる。第2前縁23bの後退角は、前縁23の後退角よ
りも大きい60度〜80度程度であり、直線的に延びて
もよいし、曲線的に延びてもよい。その他の部分につい
ては、ロータブレード101と全く同一であるので、説
明を省略する。
【0044】図3はロータブレード102の下反角を示
す斜視図であり、図4はロータブレード102を後方か
ら矢符Bの方向に見た図である。ロータブレード102
の翼端部12は、外側にゆくほど下方に反った形状を成
す。翼端部12は、図4(a)に示すように、直線的に
下方に反っていてもよいし、図4(b)に示すように、
曲線的に下方に反っていてもよい。下反角はともに20
度程度である。また図2(a)に示されるように、ロー
タの回転中心からの距離が0.94R〜0.96R程度
の位置から、翼端部12の下方への反りが始まってい
る。
【0045】このように、翼端部12に下反角をつける
ことによって、ホバリング時に発生する翼端渦を下方に
掻き落とすことができ、ブレードと渦の干渉を防止でき
る。なお、ロータブレード101の翼端部12も、ロー
タブレード102と同様に、外側にゆくほど下方に反っ
た形状を成し、同様にブレードの渦干渉を防止すること
ができる。
【0046】図5は、ロータブレード101の回転中心
からの距離に対するピッチ角度を示すグラフである。グ
ラフの横軸は、ロータの回転中心からの距離であり、縦
軸はピッチ角度である。グラフに示すように、ロータブ
レード101では、外側にゆくほど直線的にピッチ角が
小さくなっている。すなわち、外側にゆくほど捩り下げ
られている。最も内側の距離ゼロの位置では、ピッチ角
8度であり、最も外側の距離Rの位置では、ピッチ角−
2.5度である。また、ロータブレード101は、図2
(b)に示すように、軸線L1を軸として捩り下げられ
ている。軸線L1は、前縁から翼弦長の4分の1だけ後
方に位置する。
【0047】図5のピッチ角の変化は、全体的には線
形、すなわち直線的であって、中央部11の外端付近の
領域Aでは、局部的な捩りが形成されており、非線形、
すなわち曲線的にピッチ角が変動している。具体的に
は、ロータの回転中心からの距離が0.92R付近の領
域Aにおいて、ピッチ角の勾配が急激に減少した後、再
び増加して元の勾配にまで復帰している。このように、
領域Aに局部的な捩りを設けることによって、領域Aの
後縁付近で発生しやすい流れの剥離を防止でき、翼端失
速を抑制できる。
【0048】図6(a)は比較例のロータブレード回り
のマッハ数(流れの速度と音速の比)分布、図6(b)
は第1実施形態のロータブレード101回りのマッハ数
分布、図6(c)は第2実施形態のロータブレード10
2回りのマッハ数分布をそれぞれ示す図である。なお、
比較例のロータブレードは矩形翼である。
【0049】図6(a)では、ロータブレード表面の超
音速領域が、遠方の超音速領域とつながる超音速領域の
非局所化と呼ばれる現象が起こっているが、図6(b)
では、ロータブレード101の形状効果によって衝撃波
の強度が弱められ、超音速領域の非局所化が発生してい
ない。また、図6(c)でも同様に、ロータブレード1
02の形状効果によって衝撃波の強度が弱められ、超音
速領域の非局所化が発生していない。
【0050】図7(a)は比較例のロータブレードによ
る音圧変動を示すグラフであり、図7(b)は第1実施
形態のロータブレード101による音圧変動を示すグラ
フであり、図7(c)は第2実施形態のロータブレード
102による音圧変動を示すグラフである。グラフの横
軸は時間(単位は秒)を示し、縦軸は音圧(単位はP
a)を示している。音圧の最小値は、図7(a)で約−
525Pa、図7(b)で約−375Pa、図7(b)
で約−275Paである。
【0051】したがって、第1実施形態のロータブレー
ド101は、比較例のロータブレードに比べて、ブレー
ド近傍の音圧変動が少ない。これは、ロータブレード1
01の形状による効果として、ブレード近傍で発生する
衝撃波が弱化して、高速衝撃騒音が低減されたことを示
している。また、第2実施形態のロータブレード102
は、さらにブレード近傍の音圧変動が少ない。これも、
ロータブレード102の形状による効果として、ブレー
ド近傍で発生する衝撃波がさらに弱化して、高速衝撃騒
音が低減されたことを示している。
【0052】図8は、ロータブレードのアドバンス比μ
に対するパワー係数CPを示すグラフである。図8に
は、比較例のロータブレード、第1実施形態のロータブ
レード101および第2実施形態のロータブレード10
2に関する曲線が描かれる。グラフの横軸はアドバンス
比μであり、縦軸はパワー係数CPである。グラフによ
れば、アドバンス比μの広範囲にわたって、比較例より
も第1実施形態の方が、パワー係数CPが少ない。これ
は、同一のアドバンス比μを得るために必要なパワーが
少なく、従って性能が高いことを示している。また、第
2実施形態はさらにパワー係数CPが少なく、必要パワ
ーが少ないので、性能が高い。
【0053】また、第1実施形態、第2実施形態ともに
アドバンス比が高くなるにつれて、比較例とのパワー係
数の差が大きくなっている。本例では、アドバンス比
0.4において第1、第2実施形態のパワーが比較例に
比べ、約6%低減されている。これは、第1実施形態お
よび第2実施形態の高速性能が比較例のロータに比べて
優れていることを示している。
【0054】図9は、ホバリング時の推力係数CTに対
するパワー係数CPを示すグラフである。図9には、図
3に示したように下反角をつけたロータブレード10
1、および下反角をつけないロータブレードに関する曲
線が描かれる。グラフの横軸は推力係数CTであり、縦
軸はパワー係数CPである。グラフによれば、推力係数
CTの広範囲にわたって、「下反角なし」よりも「下反
角あり」のブレードの方が、パワー係数CPが少ない。
これは、ホバリング時に同一の推力を得るために必要な
パワーが少なく、従って性能が高いことを示している。
【0055】図10(a)は第3実施形態のロータブレ
ード103を示す図であり、図10(b)は第4実施形
態のロータブレード104を示す図であり、図10
(c)は第5実施形態のロータブレード105を示す図
であり、図10(d)は第6実施形態のロータブレード
106を示す図である。
【0056】図10(a)のロータブレード103は、
第1実施形態のロータブレード101とほぼ同一の形状
を成すが、後縁30の後退角が前縁23の後退角よりも
大きい。これによって、前縁23と後縁30との間の翼
弦長C1が、外側にゆくほど増大する。このように、翼
端部12外側の翼弦長C1を長くすることによって、翼
厚比を小さくすることができるので、さらに衝撃波の発
生を抑制でき、高速衝撃騒音を低減することができる。
【0057】図10(b)のロータブレード104は、
第2実施形態のロータブレード102とほぼ同一の形状
を成すが、後縁30の後退角が第1前縁23aの後退角
よりも大きい。これによって、第1前縁23aと後縁3
0との間の翼弦長C1は、外側にゆくほど増大する。こ
のように、翼端部12外側の翼弦長C1を長くすること
によって、上記と同様に、翼厚比を小さくすることがで
きるので、さらに衝撃波の発生を抑制でき、高速衝撃騒
音を低減することができる。
【0058】図10(c)のロータブレード105は、
第1実施形態のロータブレード101とほぼ同一の形状
を成すが、翼端部12の内側部分では、後縁30の後退
角が前縁23の後退角よりも大きく、翼端部12の外側
部分では、後縁30の後退角が前縁23の後退角よりも
小さい。翼弦長C1が外側にゆくに従って増加から減少
に転じる位置は、ロータの回転中心から0.93R〜
0.95Rの位置である。これによって、前縁23と後
縁30との間の翼弦長C1は、外側にゆくにつれて一旦
増大した後に減少する。このように、内側部分の翼弦長
C1を外側にゆくほど長くすることによって、翼厚比を
小さくできるので高速衝撃騒音を低減でき、かつ外側部
分の翼弦長C1を外側にゆくほど短くすることによって
翼端部の空力中心の後方へのずれが小さくなり、ピッチ
ングモーメントの増大による操縦性能悪化を防止でき
る。また、外側部分の翼弦長C1が外側にゆくほど短い
ので、翼端部の面積減少による摩擦抵抗の減少と、テー
パ効果による翼端部での揚力分布の改善が図られ、ロー
タブレードの揚抗比を向上でき、ホバリングおよび中低
速性能を向上することができる。
【0059】図10(d)のロータブレード106は、
第2実施形態のロータブレード102とほぼ同一の形状
を成すが、翼端部12の内側部分では、後縁30の後退
角が第1前縁23aの後退角よりも大きく、翼端部12
の外側部分では、後縁30の後退角が第1前縁23aの
後退角よりも小さい。またロータの回転中心から0.9
3R〜0.95Rの位置で、翼弦長C1が増加から減少
に転じる。これによって、第1前縁23aと後縁30と
の間の翼弦長C1は、外側にゆくにつれて一旦増大した
後に減少する。このように、内側部分の翼弦長C1を外
側にゆくほど長くし、かつ外側部分の翼弦長C1を外側
にゆくほど短くすることにより、ピッチングモーメント
増大を起こすことなく高速衝撃騒音を低減できる。ま
た、外側部分の翼弦長C1を外側にゆくほど短くするこ
とによって、2段の後退角と相まって、さらなる翼端部
の面積減少による摩擦抵抗の減少と、テーパ効果による
翼端部での揚力分布の改善が図られ、ロータブレードの
揚抗比を向上でき、ホバリングおよび中低速性能を向上
することができる。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、翼端部1
2の前縁23の形状を関係式(1)に従わせることによ
って、翼端部12での抵抗発散を確実に防止することが
でき、かつピッチングモーメントの増大を防ぎ操縦性能
を向上することができる。
【0061】また本発明によれば、高迎角時に発生する
翼端渦によって揚力を増大させることができる。
【0062】また本発明によれば、翼端部12外側の翼
弦長C1を長くすることによって、衝撃波の発生を抑制
でき、高速衝撃騒音を低減することができる。
【0063】また本発明によれば、翼端部12の内側部
分の翼弦長C1を外側にゆくほど長くし、かつ外側部分
の翼弦長C1を外側にゆくほど短くすることにより、ピ
ッチングモーメント増大を起こすことなく高速衝撃騒音
を低減できる。また同時に、外側部分の翼弦長C1を外
側にゆくほど短くすることによって、翼端部の面積減少
による摩擦抵抗の減少と、テーパ効果による翼端部での
揚力分布の改善が図られ、ロータブレードの揚抗比を向
上でき、ホバリングおよび中低速性能を向上することが
できる。
【0064】また本発明によれば後縁30も前縁23ま
たは第1前縁23aに合わせて後退させて後退角を0〜
20度とすることによって、適切な翼厚比が保たれ、薄
翼化による断面翼型の揚力特性の悪化を防止できる。ま
た同様に、後退角を0〜20度の範囲で適切に選ぶこと
により、翼端部12のテーパ比を適切に確保することが
でき、翼端部での揚力分布の改善が図られ、ロータブレ
ードの揚抗比を向上でき、ホバリングおよび低中速性能
を向上することができる。
【0065】また同様に、後退角を0〜20度の範囲で
適切に選ぶことにより、翼端部の空力中心の後方へのず
れを小さくでき、ピッチングモーメントの増大による操
縦性能悪化を防止できる。
【0066】また本発明によれば、翼端部12の付け根
付近のピッチ角を局部的に小さくすることによって、失
速角および最大揚力係数を増大させることができる。
【0067】また本発明によれば、翼端部12を下方に
反らせることによって、翼端渦とブレードとの干渉によ
る性能低下を防止することができる。
【0068】また本発明によれば最新の高性能翼型と組
合わせることにより抵抗発散マッハ数Mddを0.8〜
0.85の範囲内の数値とすることができるので、翼端
部12に過度な後退角や薄翼を付与する必要がなく、ピ
ッチングモーメントの増大や失速の発生を抑制して操縦
性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるロータブレード1
01を示す平面図である。
【図2】図2(a)は図1のロータブレードの1/4弦
線の高さ方向の位置を後方から見た図であり、また図2
(b)はロータブレードの平面形を示している。
【図3】ロータブレード102の下反角を示す斜視図で
ある。
【図4】ロータブレード102を後方から矢符Bの方向
に見た図である。
【図5】ロータブレード101の回転中心からの距離に
対するピッチ角度を示すグラフである。
【図6】図6(a)は比較例のロータブレード回りのマ
ッハ数(流れの速度と音速の比)分布、図6(b)は第
1実施形態のロータブレード101回りのマッハ数分
布、図6(c)は第2実施形態のロータブレード102
回りのマッハ数分布をそれぞれ示す図である。なお、比
較例のロータブレードは矩形翼である。
【図7】図7(a)は比較例のロータブレードによる音
圧変動を示すグラフであり、図7(b)は第1実施形態
のロータブレード101による音圧変動を示すグラフで
あり、図7(c)は第2実施形態のロータブレード10
2による音圧変動を示すグラフである。
【図8】ロータブレードのアドバンス比μに対するパワ
ー係数CPを示すグラフである。
【図9】ホバリング時の推力係数CTに対するパワー係
数CPを示すグラフである。
【図10】図10(a)は第3実施形態のロータブレー
ド103を示す図であり、図10(b)は第4実施形態
のロータブレード104を示す図であり、図10(c)
は第5実施形態のロータブレード105を示す図であ
り、図10(d)は第6実施形態のロータブレード10
6を示す図である。
【図11】抵抗発散マッハ数Mddを示すグラフである。
【図12】前縁23の有効マッハ数を示す図である。
【図13】ヘリコプタが前進飛行するときのロータ空力
特性を示す図である。
【図14】単純後退角をつけた翼端部の形状を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 翼根部 11 中央部 12 翼端部 21 中央部の前縁 22 中央部の後縁 23 翼端部の前縁 23a 翼端部の第1前縁 23b 翼端部の第2前縁 25 翼端部の側縁 30 翼端部の後縁 101〜106 ロータブレード C,C1 翼弦長 M 最大飛行マッハ数 MTIP 翼端マッハ数 Mdd 抵抗発散マッハ数 P1 中央部の前縁の外端 P2,P3,P6 翼端 P4 中央部の後縁の外端 P5 翼端部の第1前縁の外端 R ブレード長 r 距離 λ(r) 後退角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−35591(JP,A) 米国特許4324530(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B64C 27/467

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 限界飛行速度である最大飛行マッハ数M
    およびホバリング時の翼端速度である翼端マッハ数M
    TIPの飛行特性を有する回転翼機に搭載されるロータブ
    レードであって、 回転駆動用のロータヘッドに取付られる翼根部10と、 翼根部10から直線状に延びた中央部11と、 中央部11から外側に延びて前縁23、側縁25および
    後縁30によって規定される形状ならびに所定の翼型を
    有する翼端部12とを備え、 前記翼端部12の前縁23では、ロータの回転中心から
    距離rの位置の後退角λ(r)は、回転翼機のロータブ
    レード長Rおよび翼端部12の翼型から決定される抵抗
    発散マッハ数Mddによる関係式(1)を満たすことを特
    徴とする回転翼機のロータブレード。 【数1】
  2. 【請求項2】 限界飛行速度である最大飛行マッハ数M
    およびホバリング時の翼端速度である翼端マッハ数M
    TIPの飛行特性を有する回転翼機に搭載されるロータブ
    レードであって、 回転駆動用のロータヘッドに取付られる翼根部10と、 翼根部10から直線状に延びた中央部11と、 中央部11から外側に延びて、第1前縁23a、その第
    1前縁23aの外側に位置する第2前縁23b、側縁2
    5および後縁30によって規定される形状および所定の
    翼型を有する翼端部12とを備え、 前記翼端部12の第1前縁23aでは、ロータの回転中
    心から距離rの位置の後退角λ(r)は、回転翼機のロ
    ータブレード長Rおよび翼端部12の翼型から決定され
    る抵抗発散マッハ数Mddによる関係式(1)を満たし、 【数2】 翼端部12の第2前縁23bは、60度〜80度の後退
    角を有することを特徴とする回転翼機のロータブレー
    ド。
  3. 【請求項3】 前記前縁23と後縁30との間の翼弦長
    C1は、外側にゆくほど増大することを特徴とする請求
    項1記載の回転翼機のロータブレード。
  4. 【請求項4】 前記第1前縁23aと後縁30との間の
    翼弦長C1は、外側にゆくほど増大することを特徴とす
    る請求項2記載の回転翼機のロータブレード。
  5. 【請求項5】 前記前縁23と後縁30との間の翼弦長
    C1は、外側にゆくにつれて一旦増大した後に減少する
    ことを特徴とする請求項1記載の回転翼機のロータブレ
    ード。
  6. 【請求項6】 前記第1前縁23aと後縁30との間の
    翼弦長C1は、外側にゆくにつれて一旦増大した後に減
    少することを特徴とする請求項2記載の回転翼機のロー
    タブレード。
  7. 【請求項7】 前記後縁30は、後退角0〜20度の後
    退角を有することを特徴とする請求項1または2記載の
    回転翼機のロータブレード。
  8. 【請求項8】 前記中央部11の外端付近は、ピッチ角
    が局部的に小さいことを特徴とする請求項1または2記
    載の回転翼機のロータブレード。
  9. 【請求項9】 前記翼端部12は、外側にゆくほど下方
    に反っていることを特徴とする請求項1または2記載の
    回転翼機のロータブレード。
  10. 【請求項10】 前記抵抗発散マッハ数Mddは、0.8
    〜0.85の範囲内にあることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の回転翼機のロータブレード。
  11. 【請求項11】 限界飛行速度である最大飛行マッハ数
    およびホバリング時の翼端速度である翼端マッハ数
    TIPの飛行特性を有する回転翼機であって、 回転駆動用のロータヘッドに取付られる翼根部10と、 翼根部10から直線状に延びた中央部11と、 中央部11から外側に延びて前縁23、側縁25および
    後縁30によって規定される形状ならびに所定の翼型を
    有する翼端部12とを備え、 前記翼端部12の前縁23では、ロータの回転中心から
    距離rの位置の後退角λ(r)は、回転翼機のロータブ
    レード長Rおよび翼端部12の翼型から決定される抵抗
    発散マッハ数Mddによる関係式(1)を満たすロータブ
    レードを搭載したことを特徴とする回転翼機。 【数6】
  12. 【請求項12】 限界飛行速度である最大飛行マッハ数
    およびホバリング時の翼端速度である翼端マッハ数
    TIPの飛行特性を有する回転翼機であって、 回転駆動用のロータヘッドに取付られる翼根部10と、 翼根部10から直線状に延びた中央部11と、 中央部11から外側に延びて、第1前縁23a、その第
    1前縁23aの外側に位置する第2前縁23b、側縁2
    5および後縁30によって規定される形状および所定の
    翼型を有する翼端部12とを備え、 前記翼端部12の第1前縁23aでは、ロータの回転中
    心から距離rの位置の後退角λ(r)は、回転翼機のロ
    ータブレード長Rおよび翼端部12の翼型から決定され
    る抵抗発散マッハ数Mddによる関係式(1)を満たし、 【数7】 翼端部12の第2前縁23bは、60度〜80度の後退
    角を有するロータブレードを搭載したことを特徴とする
    回転翼機。
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