JP3189157B2 - レンズ交換可能なカメラシステム - Google Patents

レンズ交換可能なカメラシステム

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JP3189157B2
JP3189157B2 JP25609892A JP25609892A JP3189157B2 JP 3189157 B2 JP3189157 B2 JP 3189157B2 JP 25609892 A JP25609892 A JP 25609892A JP 25609892 A JP25609892 A JP 25609892A JP 3189157 B2 JP3189157 B2 JP 3189157B2
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/02Bodies
    • G03B17/12Bodies with means for supporting objectives, supplementary lenses, filters, masks, or turrets
    • G03B17/14Bodies with means for supporting objectives, supplementary lenses, filters, masks, or turrets interchangeably

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ交換可能なカメ
ラシステムに関するものであり、詳しくは、交換レンズ
の光学特性のバラツキや経時変化に応じて、焦点検出や
測光を補正するためのカメラシステムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、交換レンズの射出瞳の異なる領域
から到来する一対の光束が形成する一対の像の位相を検
出して、撮影レンズの結像面とフィルム面とのデフォー
カス量を検出する焦点検出装置を備えたレンズ交換可能
なカメラシステムが知られている。また、画面内の複数
の位置において上述の焦点検出を行うための焦点検出装
置を備えたレンズ交換可能なカメラシステムも知られて
いる。
【0003】このようなシステムは、実際の像を形成す
る光束のF値と、焦点検出に用いる光束のF値とが異な
るために、レンズの各種収差に応じて検出したデフォー
カス量を補正する必要があり、交換レンズの設計収差に
応じたレンズデータを交換レンズ毎に記憶させ、レンズ
データをカメラボデイ側に読み出して補正を行ってい
た。焦点検出位置が光軸以外にある時は、焦点を検出す
る像面が湾曲するために、光軸に位置する焦点検出位置
との相対的誤差が生ずるので、光軸からの距離に応じて
設計収差から補正用のレンズデータを計算して各交換レ
ンズ毎に記憶させ、夫々のレンズデータをカメラボデイ
側に読み出して補正を行っていた。
【0004】また、フイルム感度の分光特性と焦点検出
用センサーの分光特性が異なるために生ずる焦点検出誤
差も、交換レンズの設計赤外収差に応じたレンズデータ
を交換レンズ毎に記憶させ、レンズデータをボデイに読
み出して補正を行っていた。さらに、交換レンズを通し
て画面内の測光を行うための測光装置を備えたレンズ交
換可能なカメラシステムも知られている。このシステム
は、測光センサーの出力から測光値を演算するときは、
交換レンズの透過率や開放F値や射出瞳位置の情報を、
交換レンズにレンズデータとして記憶させ、そのレンズ
データをカメラボデイ側に読み出して演算を行ってい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの焦点
調節装置においては、次のような問題点があった。レン
ズデータが同一の交換レンズでは全て同一のために、交
換レンズの組立時に生ずるレンズの偏心、レンズ間隔の
バラツキ、レンズ屈折率のバラツキ等により発生する各
種収差、分光透過率、開放F値、射出瞳位置等光学特性
の個体バラツキについては、従来方式では吸収できず、
誤差が生じてしまう。
【0006】このように光学特性の個体バラツキは、撮
影のみを考慮した場合においては所定の範囲内であれば
許容されるが、測光、焦点検出を考慮した場合には許容
できないこともあり、最終的に測光、焦点検出に誤差を
生じないように光学特性のバラツキをなくすために機械
的な調整を行うことは、非常に時間とコストがかかって
しまう。
【0007】また、修理のために、交換レンズを分解し
て、その後の再組立をした場合や、温度湿度等の環境変
化による上記光学特性の経時変化にも対応できず、その
ために、焦点検出や測光に誤差が生じてしまう。例え
ば、いわゆる瞳分割再結像方式の焦点検出光学系を用い
て画面中央で焦点検出を行うとき、焦点検出に用いる光
束は比較的光軸近傍のF値が大きい光束であるのに対
し、絞り開放撮影時に露光される光束はF値が小さい光
束となるので、図9の如く球面収差Aの影響で焦点検出
像面Pと最良像面Qの間に差Hが生じることが知られて
いる。図9において縦軸は入射光高、横軸は光軸方向の
位置でありRはガウス像面位置である。
【0008】上述の像面間の差Hはレンズの種類毎に異
なるため、予め設計上の球面収差より差Hの値を計算
し、レンズに内蔵されたROMにレンズデータとして量
産時より固定記憶しておいて、ボディに装着された時
に、そのレンズデータをレンズよりボディ側に読み出
し、同レンズデータにより検出した焦点検出像面Pの位
置を差Hだけ補正して、最良像面Qの位置を算出するこ
とが知られている。
【0009】しかし同種のレンズであっても、球面収差
の個体バラツキや経時変化があり、例えば球面収差が
A’になった場合には、焦点検出像面はP’に、最良像
面はQ’にそれぞれ変化し、その差もH’に変化する。
この変化を無視して設計上の差Hで補正した場合には、
図10の如くレンズの最良像面Q’と、補正により算出
された最良像面Qとの間に、誤差H−H’が生じてしま
う。
【0010】また、瞳分割再結像方式の焦点検出光学系
を用いて、画面周辺で焦点検出を行うときは、像面湾曲
のために、焦点検出像面Pと最良像面Qとの間の差H
も、光軸からの距離gにより、図11に示すように、H
m(g)、Hs(g)に変化される。図11において、
縦軸は光軸から距離g、横軸は光軸方向の距離であり、
Hmは焦点検出領域が光軸中心の放射線上に配置された
場合の像面差を示し、Hsは焦点検出領域が放射線に対
し垂直に配置された場合の像面差を示している。
【0011】上述の像面差は、Hm(g)、Hs(g)
を距離gの多項式で表したときの係数や、所定の距離g
1、g2での像面差の値として、予めレンズ種毎に光学
設計データより計算し、レンズに内蔵されたROMにレ
ンズデータとして量産時より固定記憶しておいて、ボデ
ィに装着された時に、同レンズデータをレンズよりボデ
ィに読み出し、同レンズデータによりボディ側で検出し
た焦点検出像面の位置を、レンズデータや焦点検出位置
や領域の配置に応じて補正し、その補正により、最良像
面の位置を算出するのが知られている。
【0012】図12において、縦軸は光軸からの距離、
横軸は光軸方向の位置を表しており、図中の黒潰し
「●」は、焦点検出領域が放射線上に配置されたときの
補正された像面の位置を示し、図中の四角「□」は、焦
点検出領域が放射線に対して垂直に配置されたときの補
正された像面の位置を示しており、光軸からの距離X、
0、−Xにおいて補正された像面位置が縦軸上に揃って
いる。
【0013】しかし、同種のレンズであっても、上述の
像面差Hm(g)、Hs(g)には個体バラツキや経時
変化があり、例えばレンズ偏心があるときは、図13に
示すように、像面差が光軸に対して非対象となり、H
m’(g)、Hs’(g)に変化される。この変化を無
視して、設計上、像面差Hm(g)、Hs(g)で補正
したときは、図14に示すように、レンズの最良像面
Q’と補正により算出された最良像面Qとの間に、それ
ぞれの誤差Hm(g)−H’m(g)、Hs(g)−
H’s(g)が生じてしまい、光軸からの距離X、0、
−Xにおいて、補正された像面位置が揃わなくなってし
まう。
【0014】従って、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、交換レンズの光学特性の個体バラツキや経
時変化によっても、焦点検出や測光に誤差が生じないよ
うにするための、レンズ交換可能なカメラシステムを提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記問題点の解決のため
に、本発明は、第1の構成として図2により、撮影光学
(201)と、前記撮影光学系(201)の特性を示
すレンズデータを固定記憶するための第1の記憶手段
(205)と、前記撮影光学系(201)の特性の個体
によるバラツキを調整するための調整用レンズデータを
記憶する、電気的書き換え可能な第2の記憶手段(20
4)と、を備えた交換レンズと、前記撮影光学系(20
1)を介して被写界からの光を受光して、受光出力を発
生するセンサー(101)と、該センサー(101)の
受光出力を演算処理し、前記撮影光学系(201)によ
り形成される被写体像の状態を示す状態信号を出力する
処理手段(102)と、前記レンズデータ及び調整用
ンズデータに基づき前記状態信号を補正する補正手段
(103)と、を備えたカメラボディ(1)とからカメ
ラシステムを構成した。
【0016】また、本発明は、第2の構成として、図3
に示すように、前記センサー(101)の受光出力に基
づいて前記交換レンズ個々の調整データを生成する調整
データ演算手段(107)と、前記調整データを前記調
整用レンズデータとして前記第2の記憶手段(204)
に書き込むことにより更新記憶させるようにした。
【0017】
【0018】本発明は、前述の処理手段(102)とし
て、焦点検出手段や測光手段を用い、前述の補正手段
(103)は、上述の焦点検出手段に対して焦点検出の
補正を行うための焦点補正手段や、測光手段の測光の補
正を行うための測光値補正手段を用いることにした。
【0019】
【作用】本発明では、交換レンズの撮影光学系の特性を
示すレンズデータを第1の記憶手段(205)に固定記
憶するとともに、電気的に書き換え可能な第2の記憶手
段(204)をレンズ側にさらに備え、交換レンズ
(2)の光学特性の個体毎のバラツキや経時変化を含む
調整用レンズデータを、上記交換レンズ(2)の記憶手
段(204)に書き込んで記憶せしめ、上述のレンズデ
ータ及び調整用レンズデータに基づいて、補正手段(1
03: 焦点補正手段や測光値補正手段)が被写体像の
状態信号(焦点検出や測光の結果)を補正するようにし
た。
【0020】
【0021】従って、交換レンズの光学特性の個体バラ
ツキや経時変化によっても、誤差が生じないように、前
述の補正手段が焦点検出や測光の補正を行い、その補正
により、前述の目的に達することができる。
【0022】
【実施例】本発明の実施例を、図面に基づいて説明す
る。図1〜4は、いずれも本願発明の実施例に係るカメ
ラシステムの概略的な構成を示すブロック図である。
【0023】図5は、本発明の実施例に係るカメラシス
テムの構成を示すブロック図である。この図5におい
て、カメラボディ1に対しレンズ2が交換可能に構成さ
れており、レンズマウント35とボディマウント46を
介して、レンズ2がカメラボディ1に装着されている時
の状態を示している。レンズ2の内部には撮影光学系3
が備えられており、また焦点検出や測光に必要な撮影光
学系3の各種情報(焦点距離、開放F値、デフォーカス
量をレンズ駆動量に変換するための変換係数等)を固定
的に記憶したROM31と、撮影光学系3の固有な光学
的特性を記憶した書換可能なEEPROM(電気的書換
可能)32と、ボディ1との通信のためのレンズ通信手
段33と、レンズマウント35に配置されたレンズ側の
通信端子34とが、レンズ2に備えられている。
【0024】撮影光学系3を通る被写体からの光束は、
カメラボディ1側のメインミラー4によりファインダー
5とサブミラー6の方向にそれぞれ分割される。ファイ
ンダー5の図中右側には、ハーフミラー24がファイン
ダー光路中に配置されており、メインミラー4によりフ
ァインダー5に導かれた光束が、ハーフミラー24によ
り接眼光学系と測光手段25の夫々の方向に分離され
る。測光手段25は、測光光学系と複数の受光センサー
からなり、ハーフミラー24によって分離された光束
を、上記複数の受光センサーが受光して、被写体の輝度
分布を測定し、輝度分布の測光値を生成する。測光値補
正手段26は、後述する輝度分布の測光値を補正する。
【0025】サブミラー6により、ボディ底面の方に偏
向された光束は、フィルム7が位置する面と共役な撮影
光学系3の予定焦点面8に配置された複数の焦点検出手
段11〜19に導かれる。この焦点検出手段11〜19
は、画面上の複数の位置における被写体像の焦点状態を
検出可能に構成されており、被写体像を光電変換して、
被写体像の強度分布に対応する被写体像信号を発生し、
その被写体像信号を演算処理して、撮影光学系3によっ
て形成された被写体像面と予定焦点面8との間のデフォ
ーカス量を、それぞれの焦点検出位置に対応して算出す
る。焦点補正手段20は、夫々の焦点検出手段11〜1
9が検出した画面上の複数の位置におけるデフォーカス
量を補正する。
【0026】最終決定手段21は、上述の補正された複
数のデフォーカス量から最終的なデフォーカス量を決定
する。例えば不図示の操作手段により焦点検出手段11
〜19のうちの1つが選択されていたときは、選択され
た一つの焦点検出手段に対応する補正デフォーカス量
を、最終的なデフォーカス量として決定し、操作手段に
より複数の焦点検出手段が選択されていたときは、選択
された複数の焦点検出手段に対応する補正デフォーカス
量のうち最至近を示すデフォーカス量や補正デフォーカ
ス量の平均を、最終的なデフォーカス量として決定す
る。また、焦点検出手段が1つしかない場合は、最終決
定手段21は不要となる。
【0027】上述の決定されたデフォーカス量に基づ
き、レンズ駆動制御手段22がモータ23の駆動方向
と、駆動量を制御する。モータ23はレンズ側の撮影光
学系3と機械的に結合しており、その駆動量と駆動速度
が制御されて、撮影光学系3が合焦位置に移動される。
ボディ1内には、レンズとの通信のためのボディ通信手
段41と、ボディマウント46に配置されたボディ側通
信端子44とが備えられており、焦点検出や測光に必要
な各種情報(焦点距離、開放F値、デフォーカス量をレ
ンズ駆動量に変換するための変換係数等)や、撮影光学
系3の固有な光学特性に関する情報が、レンズ側および
ボディ側の各通信端子34、44を介して、ボディ−レ
ンズ間でやりとりされる。
【0028】また、カメラボディ1およびレンズ2以外
の外部アクセサリとの通信のための通信端子45と、後
述の調整モードと通常モードを切り換えるための調整モ
ード設定手段42と、後述の調整データを演算するため
の調整演算手段43が、カメラボディ1の内部に設けら
れている。図6は、図5中の焦点検出手段11の構成例
を示す斜視図であり、他の焦点検出手段12〜19の夫
々も、同様に構成されているので、その説明を省略す
る。
【0029】図6に於いて、焦点検出手段11は、十字
型の開口部51を有する視野マスク50と、コンデンサ
ーレンズ52と、2対の絞り開口部53、54、55、
56を有する絞りマスク57と、2対の再結像レンズ6
3、64、65、66からなる焦点検出光学系と、2対
の受光部73、74、75、76を有するCCD等のセ
ンサー70とからなり、図5中の撮影光学系3により形
成された1次像を、2対の受光部73、74、75、7
6上に2対の二次像として再結像している。受光部7
3、74、75、76はそれぞれ複数の画素から構成さ
れている。
【0030】視野マスク50の開口部51は、図5中の
予定焦点面8の近傍に配置されており、この配置により
画面上に焦点検出位置が設定される。上記2対の絞り開
口部53、54、55、56は、コンデンサーレンズ5
2により撮影光学系3の射出瞳近傍の面80の光軸に対
して対称な2対の領域83、84、85、86に投影さ
れており、この領域を通る光束は、視野マスク50付近
で、まず一次像を形成する。その一次像は、コンデンサ
ーレンズ52や2対の絞り開口部53、54、55、5
6を通り、2対の再結像レンズ63、64、65、66
によりセンサー70の2対の受光部73、74、75、
76上に2対の二次像として形成される。
【0031】2対の二次像の強度分布は受光部73、7
4、75、76で光電変換され、電気的な被写体像信号
となる。周知のようにセンサー70上で一対になった二
次像の、受光部の並び方向の相対的位置関係を、センサ
ー70が発生する被写体像信号を用いて、検出すること
により、撮影光学系3の結像面と予定焦点面8とのデフ
ォーカス量を検出でき、焦点検出手段11が、縦横2つ
のデフォーカス量を生成する。
【0032】他の焦点検出手段12〜19も、上述の焦
点検出手段11と同様の構成になっており、図7に示す
ように、夫々の焦点検出手段11〜19が予定焦点面8
上に配置されている。夫々の焦点検出手段11〜19
は、撮影光学系3の射出瞳近傍の面80の光軸に対して
対称な2対の領域83、84、85、86から来る光束
により2対の被写体像を形成し、この被写体像の相対的
位置関係を検出することにより、画面上のそれぞれの焦
点検出位置でのデフォーカス量を算出する。
【0033】図8は、図7の焦点検出手段11〜19の
配置に対応した画面M上の焦点検出位置を示す図であ
る。以上の構成において、図5中の外部端子45を除く
と、図3に示す構成と同様になり、その図中の各部と、
図5中の各部品との関係を述べると、次の通りである。
【0034】図3中のレンズ側のEEPROM(前記第
2の記憶手段)204は、図5中のEEPPOM32
に、また図3中のROM(前記第1の記憶手段)205
は、図5中のROM31にそれぞれ該当し、さらに、図
5中の測光手段25に含まれる前記複数の受光センサー
や、焦点検出手段11〜19の前記センサー70によ
り、図3中のセンサー101を構成する。また、前述の
如く、被写体の輝度分布値を生成するための、測光手段
25の前記複数の受光センサーや、焦点検出手段11〜
19が、図3中の処理手段102を構成し、図5中の測
光値補正手段26や、焦点補正手段20により、図3中
の補正手段を構成する。
【0035】尚、図5中の最終決定手段21は、前述し
たように、焦点検出手段が1つしかないときに不要とな
るので、本発明としては、必要不可欠の構成要件の一つ
に、上述の最終決定手段21を加えることはない。次
に、図5中の調整モード設定手段42により通常モード
に設定されているときの動作について説明する。
【0036】交換レンズ2の撮影光学系3を通る光束を
用いて、夫々の焦点検出手段11〜19が、撮影光学系
3の結像面と予定焦点面8とのデフォーカス量(d1
h、d1v、d2h、・・・、d9v)を、図8中の画
面上の各焦点検出位置(縦横方向計18点)よりそれぞ
れ検出する。d1hは焦点検出手段11による横方向
(画面長手方向)のデフォーカス量を示し、d1vは焦
点検出手段11による縦方向(画面短手方向)のデフォ
ーカス量を示す。
【0037】レンズ側のEEPROM32には、焦点検
出手段11〜19の焦点検出位置と方向に対応して、撮
影光学系3固有の最良像面と焦点検出像面との差H1
h、H1v、H2h、・・、H9vが予め記憶されてい
る。H1hは焦点検出手段11による横方向(画面長手
方向)の像面差を示し、H1vは焦点検出手段11によ
る縦方向(画面短手方向)の像面差を示す。
【0038】レンズ通信手段33が、EEPROM32
から像面差を示す像面差調整用レンズデータH1h、H
1v、H2h、・・、H9vを読み出し、夫々のレンズ
データをレンズ側通信端子34とボディ側通信端子44
を介してボディ通信手段41に送信する。ボディ通信手
段41が、上記夫々のレンズデータを、焦点補正手段2
0に送信する。
【0039】前記夫々の焦点検出手段11〜19により
検出された、画面上の各焦点検出位置(縦横方向計18
点)でのデフォーカス量d1h、d1v、d2h、・・
・、d9vを、上記夫々の像面差調整用レンズデータH
1h、H1v、H2h、・・、H9vに基づき、焦点補
正手段20により補正して、夫々の補正デフォーカス量
d1h’、d1v’、d2h’、・・・、d9v’(d
1h’=d1h−H1h、・・・)を生成する。
【0040】最終決定手段21が、上述の補正デフォー
カス量d1h’、d1v’、d2h’、・・・、d9
v’の中で最至近(一番大きいデフォーカス量)を示す
デフォーカス量を、最終デフォーカス量として決定す
る。レンズ駆動制御手段22が、上記決定の最終デフォ
ーカス量に従って撮影光学系3のレンズ駆動量と方向を
決定し、その決定に基づき前記モータ23を駆動制御し
て、撮影光学系3を合焦位置に移動させるようにする。
【0041】以上より、通常モードの設定のときの動作
を述べたが、この動作は、図1の構成にも適用可能であ
る。次に、調整モード設定手段42により調整モードに
設定されているときの動作について説明する。調整モー
ドにおいては、図15のように、調整用チャート401
に対してカメラボディ1および交換レンズ2が所定距離
DXを隔てて正対するようにセッティングされる。調整
用チャート401には、焦点検出手段11〜19の画面
上の各焦点検出位置に対応した位置に、図16に示す夫
々の調整用パターン411〜419が備えられており、
距離DXにおいて焦点検出手段11〜19が調整用パタ
ーン411〜419を捕捉するように、調整用パターン
の相対的位置が定められている。もちろん交換レンズの
焦点距離に応じて、距離DXまたは調整用チャートを変
更する必要がある。
【0042】このような状態において適切に焦点調節さ
れていた場合には、撮影光軸に対して垂直な平面被写体
を焦点検出しているのであるから、夫々の補正デフォー
カス量d1h’、d1v’、d2h’、・・・、d9
v’が全て0(ゼロ)になるのが理想的である。一方、
撮影光学系3固有な光学特性により、上記理想の状態で
も、焦点検出手段11〜19により検出された、画面上
の各焦点検出位置でのデフォーカス量d1h、d1v、
d2h、・・・、d9vは、0(ゼロ)とならないか
ら、夫々の補正デフォーカス量d1h’、d1v’、d
2h’、・・・、d9v’を全て0(ゼロ)にするため
の像面差調整用レンズデータH1h、H1v、H2h、
・・、H9vは、この状態でのデフォーカス量d1h、
d1v、d2h、・・・、d9vと等しくなる。
【0043】調整チャート401に対するレンズ2の焦
点調節は、ファインダー像をイメージセンサーで検出し
て、イメージセンサーのビデオ信号のコントラストが最
大になるように行ったり、簡易的にはファインダー像を
目により観察してピント合わせしてもよい。このような
状態において、調整演算手段43が、焦点検出手段11
〜19からセンサー出力を受けて、焦点検出手段11〜
19と同じ焦点検出演算を行い、画面上の各焦点検出位
置でのデフォーカス量d1h、d1v、d2h、・・
・、d9vに等しい上述の像面差調整用レンズデータH
1h、H1v、H2h、・・、H9vを計算する。この
場合は、焦点検出手段11〜19から夫々の焦点検出位
置でのデフォーカス量d1h、d1v、d2h、・・
・、d9vを、直接調整演算手段43が受けるようにし
てもよい。
【0044】調整演算手段43は、上述の像面差調整用
レンズデータH1h、H1v、H2h、・・、H9vを
ボディ通信手段41に送り、そのボディ通信手段41が
上述のレンズデータを、ボディ側通信端子44とレンズ
側通信端子34とを介してレンズ通信手段33に送信す
る。レンズ通信手段33が、上述のレンズデータH1
h、H1v、H2h、・・、H9vを、像面差調整用レ
ンズデータとしてEEPROM32に書き込むように
し、この書き込みにより更新記憶される。
【0045】図18は、図5中のボディ側の焦点検出手
段11〜19と、調整演算手段43と、ボディ通信手段
41と、焦点補正手段20と、最終決定手段21と、レ
ンズ駆動制御手段22とを、1つのマイコンで構成した
ときの動作を示すフローチャートである。このフローチ
ャートを用いて、動作を説明する。まず、カメラボディ
1の電源ONにより、ステップS100からステップS
101に進んで、ボディ側通信手段41が、レンズ装着
状態をチェックし、装着されているときはステップS1
02に進み、未装着のときはステップS101を繰り返
してレンズ装着までに待機する。
【0046】ステップS102では、上述の通信手段4
1が、調整モード設定手段42により調整モードが設定
されているか否かを調べ、調整モードのときはステップ
S103に進み、通常モードのときはステップS110
に進む。ステップS103では、調整演算手段43が、
焦点検出手段11〜19のセンサー出力を読み込んで、
像面差調整用レンズデータH1h、H1v、H2h、・
・、H9vを演算する。
【0047】ステップS104では、ボディ側通信手段
41が、レンズ2に、書き込みコマンドを送信する。ス
テップS105では、ボディ側通信手段41により、上
述の像面差調整用レンズデータH1h、H1v、H2
h、・・、H9vをレンズ2に送信する。ステップS1
06では、上述の通信手段41が、調整モード設定手段
42により調整モードが解除されたか否かを調べ、調整
モードが解除されたときはS101に戻り、未だ解除さ
れていないときはステップS106を繰り返して解除さ
れるまでに待機する。
【0048】ステップS110では、調整演算手段43
が、焦点検出手段11〜19のセンサー出力を読み込ん
で、夫々のデフォーカス量(d1h、d1v、d2h、
・・・、d9v)を演算する。ステップS111では、
ボディ側通信手段41がレンズ2に、読み込みコマンド
を送信する。ステップS112では、ボディ側通信手段
41が、レンズ2から像面差調整用レンズデータH1
h、H1v、H2h、・・、H9vの夫々を受信する。
【0049】ステップS113では、焦点補正手段20
が、像面差調整用レンズデータH1h、H1v、H2
h、・・、H9vにより、デフォーカス量(d1h、d
1v、d2h、・・・、d9v)を補正して、夫々の補
正デフォーカス量(d’1h、d’1v、d’2h、・
・・、d’9v)を演算する。ステップS114では、
最終決定手段21が、補正デフォーカス量(d’1h、
d’1v、d’2h、・・・、d’9v)のなかで最も
近距離を示すものを、最終的なデフォーカス量として決
定する。
【0050】ステップS115では、レンズ駆動制御手
段22が、上述の最終的なデフォーカス量に基づきモー
タ23を駆動制御して、撮影光学系3を合焦点へ駆動さ
せ、その後は、ステップS101へ戻る。前述のステッ
プS110からステップS115までの動作は、通常モ
ードの設定のときであるから、図1の構成に係るシステ
ムにも、ステップS110からステップS115までと
同様に作動できるのは言うまでもない。
【0051】図19は、レンズ側のレンズ通信手段33
を1つのマイコンで構成したときの動作を示すフローチ
ャートである。ステップS200では、カメラボディ1
の電源ONにより、夫々の通信端子44、34を介し
て、レンズ側通信手段33が、ステップS201に進
む。ステップS201では、図18中のステップS10
4またはステップS111に基づき、ボディ1側からコ
マンドが送られてくるのを待機し、コマンドが送られて
きたときは、ステップS202に進む。
【0052】ステップS202では、ボディ1側から送
られてきたコマンドが書き込みコマンドか読み込みコマ
ンドかをチェックし、書き込みコマンドのときはステッ
プS203に進み、読み込みコマンドのときはステップ
S205に進む。ステップS203では、図18中のス
テップS105に基づき、ボディ1側から送信されてく
る像面差調整用レンズデータH1h、H1v、H2h、
・・、H9vを受信する。
【0053】ステップS204では、上述の像面差調整
用レンズデータH1h、H1v、H2h、・・、H9v
を、EEPROM32に書き込み、その後は、ステップ
S201に戻って、次のコマンドを待機する。ステップ
S205では、EEPROM32から像面差調整用レン
ズデータH1h、H1v、H2h、・・、H9vを読み
出して、夫々のレンズデータをボディ1に送信し、その
後は、ステップS201に戻って次のコマンドを待機す
る。上述のステップS205により、ボディ側が図18
中のステップS112に基づき、レンズ側から上述のレ
ンズデータを受信し、その後は、ボディ側がステップ1
13以降と同様に作動する。
【0054】以上の説明において、調整モードのとき
は、図18中のステップS103やステップS105に
基づき、ボディ1側の調整演算手段43が像面差調整用
レンズデータH1h、H1v、H2h、・・、H9vを
演算して、そのデータをレンズ2に送っていたが、別の
実施例として、ボディ1側の通信手段41が、夫々の焦
点検出手段11〜19からセンサー出力を外部通信端子
45を介して図4中の外部装置300に送り、同装置3
00が、像面差調整用レンズデータを演算して、その調
整用レンズデータを再びボディ1側に送り、更にレンズ
2側に送ってEEPROM32に書き込むように構成し
てもよい。
【0055】詳述すると、図5に示すカメラボディ1の
外部通信端子45や、図4中の装置側通信端子302を
介して、図5中のボディ側通信手段41から送信された
センサーの受光出力データを、図4中の装置側通信手段
301が受信し、同図中の調整データ演算手段303
が、上記受信の受光出力データを計算して、その調整デ
ータを装置側通信手段301により、夫々の通信端子3
02、108(又は図5中の通信端子45)を介して、
図5のボディ側通信手段41に送信する。
【0056】その通信手段41が、夫々の通信端子4
4、34を介して、レンズ側通信手段33に、上述の調
整データを送信し、レンズ側通信手段33が、調整デー
タを受信して、そのデータをレンズデータとしてEEP
ROM32に書き込むことにより更新記憶される。以上
の構成により、ボディ毎に調整演算手段43を持つ必要
がなくなり、ボディの構成がシンプルになり、コスト的
にも有利である。
【0057】図20は、前述の外部装置300を加えた
時に、ボディ1側の焦点検出手段11〜19や、ボディ
通信手段41や、焦点補正手段20や、最終決定手段2
1やレンズ駆動制御手段22を1つのマイコンで構成し
たときの動作を示すフローチャートである。その図にお
いて、ステップS300では、カメラボディ1側の電源
ONによりステップS301に進み、ステップS301
では、ボディ通信手段41がレンズ装着状態を調べて、
装着されているときは、ステップS302に進み、未装
着のときは、ステップS301を繰り返してレンズ装着
までに待機する。
【0058】ステップS302では、外部装置300か
ら調整要求コマンドがあったか否かを調べ、同装置30
0の電源ONにより調整要求があったときはステップS
303に進み、前記装置300の電源OFFにより調整
要求がないときはステップS310に進む。ステップS
303では、外部装置300に調整要求が受け付けられ
たことを示す受付データを、ボディ側通信手段41が外
部装置300に送信する。ステップS304では、上述
の通信手段41が、焦点検出手段11〜19のセンサー
出力を読み込み、ステップS305に進んで、通信手段
41が上記夫々のセンサー出力を外部装置300に送信
する。
【0059】ステップS306では、外部装置300か
ら像面差調整用レンズデータH1h、H1v、H2h、
・・、H9vを受信する。ステップS307では、ボデ
ィ側通信手段41が、レンズ2に書き込みコマンドを送
信し、ステップS308に進んで、レンズ2に像面差調
整用レンズデータH1h、H1v、H2h、・・、H9
vを送信し、その後は、S301に戻る。
【0060】一方、ステップS310〜S315の方
は、外部装置300の電源OFFにより調整要求がない
ときの動作であり、前述の通常モードに設定された時
の、図18中のステップS110〜S115と同様に作
動するので、その説明を省略する。図21は、外部装置
300の通信手段301と調整データ演算手段303
を、1つのマイコンで構成したときの動作を示すフロー
チャートである。
【0061】ステップS400では、外部装置300の
電源ONによりステップS401に進んで、通信手段3
01が、夫々の通信端子302、108を介して、ボデ
ィ1に調整要求コマンドを送信する。ステップS402
では、図20中のステップ303に基づき、ボディ1か
ら調整要求受付データが送られてくるのを待機し、送ら
れてきたら、そのデータを通信手段301が受信して、
ステップS403に進む。
【0062】ステップS403では、図20中のステッ
プ305に基づき、ボディ1から送られてくるセンサー
出力を、通信手段301が受信する。ステップS404
では、上述のセンサー出力に基づいて、像面差調整用レ
ンズデータH1h、H1v、H2h、・・、H9vを、
調整データ演算手段303が演算する。ステップS40
5では、通信手段301が、像面差調整用レンズデータ
H1h、H1v、H2h、・・、H9vをボディ1に送
信し、その後は、ステップ406に進んで外部装置30
0が動作を終了する。
【0063】前述の外部装置300を加えた時に、レン
ズ2のレンズ通信手段33を、1つのマイコンで構成し
たときの動作のフローチャートを図19に示し、そのフ
ローチャートに基づいて前述した動作と同様に作動する
ので、同説明を省略する。以上の説明では、焦点検出手
段11〜19に対応した画面上の特定な焦点検出位置に
おける像面差調整用レンズデータH1h、H1v、H2
h、・・、H9vを、レンズから読み出して補正した
り、レンズに書き込んでいたが、画面上の一般的な位置
における像面差を表現する形式で、調整用レンズデータ
を構成するようにしてもよい。
【0064】例えば、図17のように画面中心の光軸を
通る水平線方向xとそれと垂直な方向yの2方向につい
て、図13の像面差Hm’(g)、Hs’(g)を求め
た像面差Hmx’(g)、Hsx’(g)、Hmy’
(g)、Hsy’(g)を、距離gに関する多項式で展
開したときの係数を用いて、像面差調整用レンズデータ
として、採用してもよい。尚、上述の多項式を、数1お
よび数2に示す。
【0065】
【数1】
【0066】
【数2】
【0067】レンズ側のEEPROM32には、像面差
調整用レンズデータとして係数K0、K1、K2,・・
・、L0、L1、・・・M0、M1、・・・N0、N
1、・・・が書き込まれる。この像面差調整用レンズデ
ータを使用してデフォーカス量を補正する場合、図16
のx軸上に位置する焦点検出手段11、14、17につ
いては、光軸中心からのそれぞれの焦点検出位置までの
距離を数1の式に代入することにより補正量を算出し、
y軸上に位置する焦点検出手段11、12、13につい
ては、光軸中心からのそれぞれの焦点検出位置までの距
離を数2の式に代入することにより補正量を算出するこ
とができる。
【0068】またx,y軸上に位置しない焦点検出手段
15、16、18、19については、それぞれの焦点検
出位置からx,y軸に下ろした垂線とx,y軸との交点
から画面中心までの距離gx、gyを算出し、一方の距
離gxを数1の式に、他方の距離gyを数2の式に代入
して、距離gx、gyの絶対値を重み係数として平均す
ることにより、2つの補正量を算出することができる。
【0069】また、像面差調整用レンズデータを演算す
る場合には、図15の設定において得られたx軸上の焦
点検出手段11、14、17のデフォーカス量d1h、
d4h、d7hと、それぞれの焦点検出位置の画面中心
からの距離より像面差関数Hmx’(g)が各距離にお
いてデフォーカス量d1h、d4h、d7hとの誤差の
和が最小となるように、係数K0,K1,K2,K3・
・・を決定することができる。
【0070】同様にx軸上の焦点検出手段11、14、
17のデフォーカス量d1v、d4v、d7vから、像
面差関数Hsx’(g)の係数L0,L1,L2,L3
・・・と、y軸上の焦点検出手段11、12、13のデ
フォーカス量d1v、d2v・・d3vから像面差関数
Hmy’(g)の係数M0,M1,M2,M3・・・
と、y軸上の焦点検出手段11、12、13のデフォー
カス量d1h、d2h、d3hから像面差関数Hsy’
(g)の係数N0,N1,N2,N3・・・とを、それ
ぞれ決定することができる。これらの係数がボディ側で
決定され、レンズ側に送られてEEPROM32に書き
込まれる。
【0071】このように、像面差を画面中心からの距離
を変数とした関数の形式にすることにより、異なる焦点
検出位置を有するボディに対しても同一の像面差調整用
レンズデータにより対応することができ、システムのフ
レキシビリティーが向上することができる。また、像面
差調整用レンズデータの初期値は設計値であってもよい
し、レンズ組立完了時に専用の測定機で像面差を測定し
て書き込んでおくようにしてもよい。
【0072】前述の如く、像面差調整用レンズデータを
特定の設定距離、焦点距離において測定し、そのデータ
を書き込み記憶していたが、複数の設定距離、複数の焦
点距離において測定し、それぞれの設定距離、焦点距離
に対応して書き込み記憶し、補正時にはその時の設定距
離、焦点距離に応じた像面差調整用レンズデータを読み
出して補正したり、設定距離、焦点距離を挟む距離や焦
点距離での調整データから補間するようにしてもよい。
【0073】また、フォーカシングやズーミングによっ
てレンズが回転する場合には、回転によりレンズの偏芯
やチルトも変化するので、レンズの回転位置(例えば9
0度毎)に像面差調整用データを測定して、記憶させ、
そのデータを用いて補正、補間を行うようにしてもよ
い。以上のように本実施例によれば、像面差調整用レン
ズデータはEEPROM32にのみ格納されていたが、
像面差の設計値のレンズデータは固定的にROM31に
記憶しておき、撮影光学系3固有の設計値からの像面差
の誤差分のみをEEPROM32に記憶するようにして
もよい。このときは、図2の構成に示すシステムにも適
用可能である。
【0074】また、前述の実施例では、交換レンズの光
学特性に個体バラツキがある場合に、交換レンズ毎に光
学特性に関するデータを記憶しておき、該データによ
り、焦点検出結果を補正するものであったが、以下のよ
うにデータを測光値の補正に使用してもよい。まず、調
整モード設定手段42により通常モードが設定されてい
るときの動作について説明する。
【0075】図5において、測光手段25により交換レ
ンズ2の撮影光学系3を通る光束を用いて、画面上の被
写体の輝度分布を測定し、輝度分布測光値Lij(i=
1〜m、j=1〜n)を生成する。なお、測光手段25
は横方向m個、縦方向n個の受光素子を有する2次元セ
ンサーを備えており、輝度分布測光値Lijは各素子の
出力を示す。
【0076】EEPROM32には測光補正値Sij
(i=1〜m、j=1〜n)が記憶されている。レンズ
通信手段33が、EEPROM32から測光補正値Si
j(i=1〜m、j=1〜n)を読み出して、そのレン
ズデータをレンズ側通信端子34とボディ側通信端子4
4を介してボディ通信手段41に送信し、ボディ通信手
段41がそのレンズデータを測光値補正手段26に送信
する。
【0077】測光値補正手段26が、測光手段25によ
り検出された輝度分布測光値Lij(i=1〜m、j=
1〜n)を、測光補正値Sij(i=1〜m、j=1〜
n)により補正して、補正された輝度分布測光値L’i
j(i=1〜m、j=1〜n)=Lij×を、上述の測
光補正値Sijに生成する。次に、調整モード設定手段
42により調整モードが設定されているときの動作につ
いて説明する。
【0078】調整モードのときは、カメラボディ1に交
換レンズ2を装着した状態において一様の所定輝度Lv
の被写体を見るようにセッティングされる。このような
状態において、測光手段25により検出された輝度分布
測光値Bij(i=1〜m、j=1〜n)は調整演算手
段43に送られ、測光補正値Sij(i=1〜m、j=
1〜n)=Bv/Bijを計算する。定数Bvは、所定
輝度Lvに対応した測光値を示す。
【0079】調整演算手段43が、演算で求めた測光補
正値Sij(i=1〜m、j=1〜n)をボディ通信手
段41に送り、更にボディ通信手段41が、そのレンズ
データをボディ側通信端子44とレンズ側通信端子34
とを介してレンズ通信手段33に送信する。レンズ通信
手段33が、測光補正値SijをEEPROM32に書
き込むようにする。
【0080】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、交換レン
ズの個体バラツキがある場合でも誤差がなく測光、焦点
検出が可能であり、バラツキを無くすためのメカ的な調
整の手間を省くことができる。また、交換レンズの光学
特性に経時変化が生じた場合でも、簡単に再調整が可能
となる。さらに、レンズデータの書き込みが、レンズ通
信端子を介した通信により行なうことができるために、
特別な端子を必要としない。
【0081】また、交換レンズをボディに装着したまま
の状態で再調整ができるので、調整用の特別な装置を必
要とせず、簡単に再調整ができる。交換レンズの光学特
性に経時変化のみならず、ボディ側の測光装置、焦点検
出装置の個体バラツキや経時変化をも吸収できるため
に、常時特定のボディを使用するときは、そのボディに
最適化した調整を行うことができ、さらにボディを変更
した場合でも簡単に再調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本願発明の実施例に係るカメラシステムの
概略的な構成を示すブロック図である。
【図2】は、本願発明の実施例に係るカメラシステムの
概略的な構成を示すブロック図である。
【図3】は、本願発明の実施例に係るカメラシステムの
概略的な構成を示すブロック図である。
【図4】は、本願発明の実施例に係るカメラシステムの
概略的な構成を示すブロック図である。
【図5】は、本発明の実施例に係る装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】は、焦点検出手段の構成を示す斜視図である。
【図7】は、焦点検出手段の配置を示す斜視図である。
【図8】は、焦点検位置の配置を示す平面図である。
【図9】は、球面収差により、焦点検出像面と最良像面
との差が変化することを説明するための図である。
【図10】は、球面収差のレンズ個体バラツキにより、
焦点検出像面と最良像面との差が、設計値に対し誤差を
生ずることを説明するための図である。
【図11】は、焦点検出像面と最良像面との差が、焦点
検出方向及び像高により変化することを説明するための
図である。
【図12】は、焦点検出像面と最良像面との差を、焦点
検出方向及び像高により補正した場合の像面の位置を説
明するための図である。
【図13】は、焦点検出面と最良像面との差がレンズ個
体毎に異なることを説明するための図である。
【図14】は、焦点検出像面と最良像面との差が、レン
ズ個体バラツキにより設計値に対し誤差を生ずることを
説明するための図である。
【図15】は、調整モードにおけるカメラと調整用チャ
ートとの設定を示す図である。
【図16】は、調整用チャートの構成を示す図である。
【図17】は、画面上でのX、Y方向の定義を示す図で
ある。
【図18】は、図5中の焦点検出手段11〜19と、調
整演算手段43と、ボディ側通信手段41と、焦点補正
手段20と、最終決定手段21と、レンズ駆動制御手段
22とを、1つのマイコンで構成した時の動作を示すフ
ローチャートである。
【図19】は、図5中のレンズ側通信手段33を1つの
マイコンで構成した時の動作を示すフロチャートであ
る。
【図20】は、図4中の外部装置300を加えた時に、
図5中の焦点検出手段11〜19や、ボディ側通信手段
41や、焦点補正手段20や、最終決定手段21やレン
ズ駆動制御手段22を、1つのマイコンで構成したとき
の動作を示すフローチャートである。
【図21】は、図4中の外部装置300の通信手段30
1と、調整データ演算手段303を1つのマイコンで構
成した時の動作を示すフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/02 - 7/10 G03B 17/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光学系と、 前記 撮影光学系の特性を示すレンズデータを固定記憶す
    るための第1の記憶手段と、 前記撮影光学系の特性の個体によるバラツキを調整する
    ための調整用レンズデータを記憶する、電気的書き換え
    可能な第2の 記憶手段と を備えた交換レンズと、 前記 撮影光学系を介して被写界からの光を受光して、受
    光出力を発生するセンサーと、 該センサーの受光出力を演算処理し、前記撮影光学系に
    より形成される被写体像の状態を示す状態信号を出力す
    る処理手段と 前記レンズデータ及び調整用 レンズデータに基づき前記
    状態信号を補正する補正手段と、を備えたカメラボディと から 構成されたことを特徴とす
    るレンズ交換可能なカメラシステム。
  2. 【請求項2】 前記センサーの受光出力に基づいて
    換レンズ個々の調整データを生成する調整データ演算
    手段と、 前記 調整データを前記調整用レンズデータとして前記第
    2の記憶手段に書き込むことにより更新記憶させること
    を特徴とする請求項1記載のレンズ交換可能なカメラシ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記処理手段は、前記撮影光学系の所定
    面に対する結像面の光軸方向のデフォーカス量を検出す
    るための焦点検出手段であり、前記調整データは、前記
    デフォーカス量を補正するための光軸方向の調整量であ
    ることを特徴とする請求項1または請求項記載のレン
    ズ交換可能なカメラシステム。
  4. 【請求項4】 前記処理手段は、前記撮影光学系の所定
    面に対する結像面の光軸方向のデフォーカス量を画面の
    複数の位置で検出するための焦点検出手段であり、前記
    調整データは、前記画面の複数の位置に対応して複数
    在し、前記デフォーカス量を補正するための光軸方向
    の調整量であることを特徴とする請求項記載のレンズ
    交換可能なカメラシステム。
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