JP3187968B2 - ガラスセラミック焼結体の製造方法 - Google Patents
ガラスセラミック焼結体の製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非球面レンズや多焦点
レンズ等のレンズ成型用型、ガラス搬送用治工具及びセ
ッタ−等の材料として好適なガラスセラミック焼結体の
製造方法に関する。
レンズ等のレンズ成型用型、ガラス搬送用治工具及びセ
ッタ−等の材料として好適なガラスセラミック焼結体の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より所望の形状の光学ガラスを製造
する場合、成形時にガラスと直接接触する型材面を酸化
クロム等を用いてガラスに濡れにくい材質とした成形用
型を用いて加熱プレスにより成形したり、アルミナやジ
ルコニア等のセラミック材質の成形型を用いて、これに
予備成形されたガラス材を載せて加熱軟化させて所望形
状とする方法が行われている。
する場合、成形時にガラスと直接接触する型材面を酸化
クロム等を用いてガラスに濡れにくい材質とした成形用
型を用いて加熱プレスにより成形したり、アルミナやジ
ルコニア等のセラミック材質の成形型を用いて、これに
予備成形されたガラス材を載せて加熱軟化させて所望形
状とする方法が行われている。
【0003】このような成形時にガラスと直接接触する
型材面に酸化クロム等を用いてガラスに濡れにくい材質
の層を形成させた成形用型として、例えば、特開平2−
26841号公報には、成形用型又は成形用型基材の少
なくとも成形面が酸化クロム、酸炭化クロム、酸窒化ク
ロム又は酸炭窒化クロムの中の少なくとも1種のクロム
含有物質の焼結体、又は被覆膜で形成されている光学ガ
ラス成形用モ−ルド材、特開平2−74531号公報に
は、光学素子を加熱プレスにより成形する場合であって
も、長期間焼付けを生じない光学素子成形用型として、
少なくとも成形面の最表層がクロムおよび窒素を主成分
とした材料からなる光学素子成形用型を酸化可能な雰囲
気中で加熱することにより、前記最表層に三酸化二クロ
ムを形成させた光学素子成形用型、また特開平2−97
431号公報には、離型性が良好で型の鏡面性を保持で
きるとともに適当な硬度を有した光学素子成形用型とし
て、少なくとも成形面に、クロム窒化物、クロム酸化
物、アルミニウム窒化物およびアルミニウム酸化物の混
合体からなる薄膜層が形成された光学素子成形用型が開
示されている。
型材面に酸化クロム等を用いてガラスに濡れにくい材質
の層を形成させた成形用型として、例えば、特開平2−
26841号公報には、成形用型又は成形用型基材の少
なくとも成形面が酸化クロム、酸炭化クロム、酸窒化ク
ロム又は酸炭窒化クロムの中の少なくとも1種のクロム
含有物質の焼結体、又は被覆膜で形成されている光学ガ
ラス成形用モ−ルド材、特開平2−74531号公報に
は、光学素子を加熱プレスにより成形する場合であって
も、長期間焼付けを生じない光学素子成形用型として、
少なくとも成形面の最表層がクロムおよび窒素を主成分
とした材料からなる光学素子成形用型を酸化可能な雰囲
気中で加熱することにより、前記最表層に三酸化二クロ
ムを形成させた光学素子成形用型、また特開平2−97
431号公報には、離型性が良好で型の鏡面性を保持で
きるとともに適当な硬度を有した光学素子成形用型とし
て、少なくとも成形面に、クロム窒化物、クロム酸化
物、アルミニウム窒化物およびアルミニウム酸化物の混
合体からなる薄膜層が形成された光学素子成形用型が開
示されている。
【0004】しかしながら、被覆膜あるいは薄膜層が形
成されているものは、超硬合金等を母材としてその表面
に、化学蒸着法(CVD法)、物理蒸着法(PVD法)
又は溶射法等の手段を用いて作製されることが多く、高
度な製造技術を必要とし、また量産性や成形用型の大型
化に制約を受けるという問題があった。またアルミナや
ジルコニア等の焼結体を加工した成形用型が用いられて
いるが、このような材質のセラミックは一般に難加工性
であり、成形用型の研削、研磨等の加工には相当の時間
が必要であり、量産性に問題があった。また、ガラス成
形体をセッタ−等を用いて加熱処理する場合、成形体と
セッタ−等との融着を防ぐために、いわゆる敷粉といわ
れる粉末をセッタ−等上に敷いて、その上にガラス成形
体を置いて加熱処理するが多い。このような方法では敷
粉を連続使用すると敷粉の劣化による融着が生じやすく
なったり、ガラス成形体の成分によっては敷粉がガラス
成形体に融着することがある。また、敷粉を用いること
は加熱処理の前後において、粉体を取り扱う作業が加わ
ることになるため、生産性の低下や作業環境的にも粉塵
の発生等の問題があった。
成されているものは、超硬合金等を母材としてその表面
に、化学蒸着法(CVD法)、物理蒸着法(PVD法)
又は溶射法等の手段を用いて作製されることが多く、高
度な製造技術を必要とし、また量産性や成形用型の大型
化に制約を受けるという問題があった。またアルミナや
ジルコニア等の焼結体を加工した成形用型が用いられて
いるが、このような材質のセラミックは一般に難加工性
であり、成形用型の研削、研磨等の加工には相当の時間
が必要であり、量産性に問題があった。また、ガラス成
形体をセッタ−等を用いて加熱処理する場合、成形体と
セッタ−等との融着を防ぐために、いわゆる敷粉といわ
れる粉末をセッタ−等上に敷いて、その上にガラス成形
体を置いて加熱処理するが多い。このような方法では敷
粉を連続使用すると敷粉の劣化による融着が生じやすく
なったり、ガラス成形体の成分によっては敷粉がガラス
成形体に融着することがある。また、敷粉を用いること
は加熱処理の前後において、粉体を取り扱う作業が加わ
ることになるため、生産性の低下や作業環境的にも粉塵
の発生等の問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の課題に鑑みてなされたものであり、比較的簡単なプロ
セスよりなる、ガラスに濡れにくく、所望形状の成形用
型を比較的容易に加工することが可能なガラスセラミッ
ク焼結体の製造方法を提供することを目的とする。
の課題に鑑みてなされたものであり、比較的簡単なプロ
セスよりなる、ガラスに濡れにくく、所望形状の成形用
型を比較的容易に加工することが可能なガラスセラミッ
ク焼結体の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討した結果、ガラスセラミック中
に特定の鉱物及び酸化クロムが均一に分散された焼結体
とすることにより、前記課題を解決することができると
の知見を得て本発明を完成するに至った。即ち、本発明
は、酸化物換算で、二酸化ケイ素7.5〜45重量部、
アルミナ2.5〜15重量部、酸化マグネシウム2.5
〜18.8重量部、酸化カリウム0.5〜11.3重量
部、酸化ホウ素0〜7.5重量部に相当する量の各種金
属化合物及びフッ素0.5〜11.3重量部に相当する
量のフッ素化合物を混合し、900〜1100℃で加熱
処理することにより30〜60容積%のフッ素金雲母結
晶を含有するガラスセラミックとし、このガラスセラミ
ックスを必要により粉砕したのち、酸化物換算で25〜
75重量部の酸化クロムに相当する量のクロム化合物を
混合して成形し、900〜1250℃で焼結させること
を特徴とする、酸化物換算表示で、酸化クロム25〜7
5重量%、二酸化ケイ素7.5〜45重量%、アルミナ
2.5〜15重量%、酸化マグネシウム2.5〜18.
8重量%、酸化カリウム0.5〜11.3重量%、酸化
ホウ素0〜7.5重量%及びフッ素0.5〜11.3重
量%の組成を有し、かつ8.7〜47.4容積%のフッ
素金雲母結晶を含有するガラスセラミック焼結体の製造
方法、及び酸化物換算で、酸化クロム25〜75重量
部、二酸化ケイ素7.5〜45重量部、アルミナ2.5
〜15重量部、酸化マグネシウム2.5〜18.8重量
部、酸化カリウム0.5〜11.3重量部、酸化ホウ素
0〜7.5重量部に相当する量の各種金属化合物及びフ
ッ素0.5〜11.3重量部に相当する量のフッ素化合
物を混合し、900〜1100℃で加熱処理してフッ素
金雲母結晶を生成させ、必要により粉砕したのち成形
し、900〜1250℃で焼結させることを特徴とす
る、酸化物換算表示で、酸化クロム25〜75重量%、
二酸化ケイ素7.5〜45重量%、アルミナ2.5〜1
5重量%、酸化マグネシウム2.5〜18.8重量%、
酸化カリウム0.5〜11.3重量%、酸化ホウ素0〜
7.5重量%及びフッ素0.5〜11.3重量%の組成
を有し、かつ8.7〜47.4容積%のフッ素金雲母結
晶を含有するガラスセラミック焼結体の製造方法であ
る。
を解決するため鋭意検討した結果、ガラスセラミック中
に特定の鉱物及び酸化クロムが均一に分散された焼結体
とすることにより、前記課題を解決することができると
の知見を得て本発明を完成するに至った。即ち、本発明
は、酸化物換算で、二酸化ケイ素7.5〜45重量部、
アルミナ2.5〜15重量部、酸化マグネシウム2.5
〜18.8重量部、酸化カリウム0.5〜11.3重量
部、酸化ホウ素0〜7.5重量部に相当する量の各種金
属化合物及びフッ素0.5〜11.3重量部に相当する
量のフッ素化合物を混合し、900〜1100℃で加熱
処理することにより30〜60容積%のフッ素金雲母結
晶を含有するガラスセラミックとし、このガラスセラミ
ックスを必要により粉砕したのち、酸化物換算で25〜
75重量部の酸化クロムに相当する量のクロム化合物を
混合して成形し、900〜1250℃で焼結させること
を特徴とする、酸化物換算表示で、酸化クロム25〜7
5重量%、二酸化ケイ素7.5〜45重量%、アルミナ
2.5〜15重量%、酸化マグネシウム2.5〜18.
8重量%、酸化カリウム0.5〜11.3重量%、酸化
ホウ素0〜7.5重量%及びフッ素0.5〜11.3重
量%の組成を有し、かつ8.7〜47.4容積%のフッ
素金雲母結晶を含有するガラスセラミック焼結体の製造
方法、及び酸化物換算で、酸化クロム25〜75重量
部、二酸化ケイ素7.5〜45重量部、アルミナ2.5
〜15重量部、酸化マグネシウム2.5〜18.8重量
部、酸化カリウム0.5〜11.3重量部、酸化ホウ素
0〜7.5重量部に相当する量の各種金属化合物及びフ
ッ素0.5〜11.3重量部に相当する量のフッ素化合
物を混合し、900〜1100℃で加熱処理してフッ素
金雲母結晶を生成させ、必要により粉砕したのち成形
し、900〜1250℃で焼結させることを特徴とす
る、酸化物換算表示で、酸化クロム25〜75重量%、
二酸化ケイ素7.5〜45重量%、アルミナ2.5〜1
5重量%、酸化マグネシウム2.5〜18.8重量%、
酸化カリウム0.5〜11.3重量%、酸化ホウ素0〜
7.5重量%及びフッ素0.5〜11.3重量%の組成
を有し、かつ8.7〜47.4容積%のフッ素金雲母結
晶を含有するガラスセラミック焼結体の製造方法であ
る。
【0007】本発明では、ガラスセラミック焼結体の主
要原料の一つとして、鉱物としてフッ素金雲母結晶を3
0〜60容積%含有するガラスセラミックを使用する。
このようなガラスセラミックは、酸化物換算で、二酸化
ケイ素7.5〜45重量部、アルミナ2.5〜15重量
部、酸化マグネシウム2.5〜18.8重量部、酸化カ
リウム0.5〜11.3重量部、酸化ホウ素0〜7.5
重量部に相当する量の各種金属化合物及びフッ素0.5
〜11.3重量部に相当する量のフッ素化合物を混合
し、900〜1100℃の温度で加熱処理することによ
り得ることができる。この温度で加熱処理して得られる
ガラスセラミックは、完全に焼結が進んだものではない
ため容易に粉末化でき、成形して更に加熱処理すること
により焼結させることができる。
要原料の一つとして、鉱物としてフッ素金雲母結晶を3
0〜60容積%含有するガラスセラミックを使用する。
このようなガラスセラミックは、酸化物換算で、二酸化
ケイ素7.5〜45重量部、アルミナ2.5〜15重量
部、酸化マグネシウム2.5〜18.8重量部、酸化カ
リウム0.5〜11.3重量部、酸化ホウ素0〜7.5
重量部に相当する量の各種金属化合物及びフッ素0.5
〜11.3重量部に相当する量のフッ素化合物を混合
し、900〜1100℃の温度で加熱処理することによ
り得ることができる。この温度で加熱処理して得られる
ガラスセラミックは、完全に焼結が進んだものではない
ため容易に粉末化でき、成形して更に加熱処理すること
により焼結させることができる。
【0008】また、本発明のガラスセラミック焼結体の
もう一つの主要原料である酸化クロムについては、ガラ
スセラミック焼結体としたときに含まれるクロムの形態
が酸化クロムであればよく、原料として用いるクロム化
合物の種類については特に制限はないが、酸化クロム、
クロムミョウバン、クロム酸、酢酸クロム、フッ化クロ
ム、水酸化クロム、硝酸クロム、硫化クロム及び金属ク
ロム等が特に好適である。
もう一つの主要原料である酸化クロムについては、ガラ
スセラミック焼結体としたときに含まれるクロムの形態
が酸化クロムであればよく、原料として用いるクロム化
合物の種類については特に制限はないが、酸化クロム、
クロムミョウバン、クロム酸、酢酸クロム、フッ化クロ
ム、水酸化クロム、硝酸クロム、硫化クロム及び金属ク
ロム等が特に好適である。
【0009】本発明において、原料組成物中のクロム化
合物の組成比が25重量%未満であると得られるガラス
セラミック焼結体がガラスと融着しやすくなり、また7
5重量%をこえるとガラスへの汚染が起きやすくなる。
合物の組成比が25重量%未満であると得られるガラス
セラミック焼結体がガラスと融着しやすくなり、また7
5重量%をこえるとガラスへの汚染が起きやすくなる。
【0010】次に、本発明のガラスセラミック焼結体の
製造方法をプロセスに従って説明する。予め調製された
30〜60容積%のフッ素金雲母結晶を含有するガラス
セラミックとクロム化合物を所定の組成比となるように
混合したものに成形助剤を添加して平均粒径が5μm以
下となるように粉砕し、一軸加圧成形等の粉末成形法に
より所望形状に成形する。得られた成形体を酸化雰囲気
中で最高温度900〜1250℃、1〜12時間加熱し
焼結させる。この焼結工程において、クロム化合物は酸
化されて酸化クロムとなり、またフッ素金雲母結晶は成
長して5〜20μmの大きさとなる。最高温度が900
℃未満では焼結しにくく、また焼結しても焼結体の強度
が弱い。最高温度が1250℃を超えるとフッ素金雲母
結晶の一部が分解し機械加工性が低下し、また焼結体が
溶融する場合がある。
製造方法をプロセスに従って説明する。予め調製された
30〜60容積%のフッ素金雲母結晶を含有するガラス
セラミックとクロム化合物を所定の組成比となるように
混合したものに成形助剤を添加して平均粒径が5μm以
下となるように粉砕し、一軸加圧成形等の粉末成形法に
より所望形状に成形する。得られた成形体を酸化雰囲気
中で最高温度900〜1250℃、1〜12時間加熱し
焼結させる。この焼結工程において、クロム化合物は酸
化されて酸化クロムとなり、またフッ素金雲母結晶は成
長して5〜20μmの大きさとなる。最高温度が900
℃未満では焼結しにくく、また焼結しても焼結体の強度
が弱い。最高温度が1250℃を超えるとフッ素金雲母
結晶の一部が分解し機械加工性が低下し、また焼結体が
溶融する場合がある。
【0011】このように、予め30〜60容積%のフッ
素金雲母結晶を含有するガラスセラミックを調製してお
き、これとクロム化合物を所定の割合となるように混合
する方法が、既にガラスセラミック中に所定量のフッ素
金雲母結晶が含まれているため、比較的容易に安定した
品質のガラスセラミック焼結体を得ることができる。
素金雲母結晶を含有するガラスセラミックを調製してお
き、これとクロム化合物を所定の割合となるように混合
する方法が、既にガラスセラミック中に所定量のフッ素
金雲母結晶が含まれているため、比較的容易に安定した
品質のガラスセラミック焼結体を得ることができる。
【0012】また、前記方法とは別に、所望されるガラ
スセラミック焼結体の品質によっては、酸化物換算で、
酸化クロム25〜75重量部、二酸化ケイ素7.5〜4
5重量部、アルミナ2.5〜15重量部、酸化マグネシ
ウム2.5〜18.8重量部、酸化カリウム0.5〜1
1.3重量部、酸化ホウ素0〜7.5重量部に相当する
量の各種金属化合物及びフッ素0.5〜11.3重量部
に相当する量のフッ素化合物を最初から混合した原料組
成物を調製して、900〜1100℃の温度で加熱処理
することにより、所定割合のガラスセラミックと酸化ク
ロムが混合された加熱処理物を得ることができる。この
加熱処理物に必要によりPVA等の成形助剤を添加し
て、以降は前記方法に準じて操作することによりガラス
セラミック焼結体を得ることができる。
スセラミック焼結体の品質によっては、酸化物換算で、
酸化クロム25〜75重量部、二酸化ケイ素7.5〜4
5重量部、アルミナ2.5〜15重量部、酸化マグネシ
ウム2.5〜18.8重量部、酸化カリウム0.5〜1
1.3重量部、酸化ホウ素0〜7.5重量部に相当する
量の各種金属化合物及びフッ素0.5〜11.3重量部
に相当する量のフッ素化合物を最初から混合した原料組
成物を調製して、900〜1100℃の温度で加熱処理
することにより、所定割合のガラスセラミックと酸化ク
ロムが混合された加熱処理物を得ることができる。この
加熱処理物に必要によりPVA等の成形助剤を添加し
て、以降は前記方法に準じて操作することによりガラス
セラミック焼結体を得ることができる。
【0013】本発明の方法によれば、酸化クロムとフッ
素金雲母結晶を含有するガラスセラミック焼結体を、酸
化雰囲気での常圧焼結という簡便な製造方法で製造する
ことができる。得られるガラスセラミック焼結体は、そ
れ自身が酸化クロムとフッ素金雲母結晶が均一に分散し
ているものであるため、ガラスに濡れにくいという特性
を有しており、レンズ成型用型、ガラス搬送用治工具及
びセッタ−等に使用した場合に融着や汚染がなく、剥離
欠損が少なく型寿命が長く、繰り返し使用が可能であ
る。また酸化クロムとフッ素金雲母結晶はガラス中に均
一に分散した状態で、かつフッ素金雲母結晶は互いに絡
み合った状態で存在するため、得られるガラスセラミッ
ク焼結体は容易に機械加工することができるので、任意
の形状の型等を容易に製造することができ、型表面が傷
んでも再度機械加工することにより再使用できる等の利
点があり、工業的に利用価値の高いガラスセラミック焼
結体である。以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。
素金雲母結晶を含有するガラスセラミック焼結体を、酸
化雰囲気での常圧焼結という簡便な製造方法で製造する
ことができる。得られるガラスセラミック焼結体は、そ
れ自身が酸化クロムとフッ素金雲母結晶が均一に分散し
ているものであるため、ガラスに濡れにくいという特性
を有しており、レンズ成型用型、ガラス搬送用治工具及
びセッタ−等に使用した場合に融着や汚染がなく、剥離
欠損が少なく型寿命が長く、繰り返し使用が可能であ
る。また酸化クロムとフッ素金雲母結晶はガラス中に均
一に分散した状態で、かつフッ素金雲母結晶は互いに絡
み合った状態で存在するため、得られるガラスセラミッ
ク焼結体は容易に機械加工することができるので、任意
の形状の型等を容易に製造することができ、型表面が傷
んでも再度機械加工することにより再使用できる等の利
点があり、工業的に利用価値の高いガラスセラミック焼
結体である。以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。
【0014】
【実施例】以下に示す各実施例及び比較例において、ガ
ラスセラミック焼結体のガラスとの濡れ性、機械加工性
を次の方法により評価した。 (ガラスとの濡れ性)ガラスセラミック焼結体の試験片
と光学ガラスとの融着状態及び光学ガラスの変色により
評価した。すなわち、概略、二酸化ケイ素68.9重量
%、酸化ホウ素10.1重量%、酸化ナトリウム8.8
重量%、酸化カリウム8.4重量%、酸化バリウム2.
8重量%及び三酸化二ヒ素1.0重量%の成分を有する
光学ガラス(BK−7、HOYA社製、)を用いて、こ
れを試験片上に乗せた状態で電気炉に入れ、660℃の
温度雰囲気に1時間保持したあと、冷却した光学ガラス
の試験片との接触面を観察し、光学ガラスに斑点がある
とき融着ありとし、光学ガラスに変色があるとき汚染あ
りとした。 (機械加工性)ドリルによる切削の容易さで評価した。
すなわち、ドリル径5mmの超硬ドリルを用いて、荷重
5kg、回転数435rpmで試験片を切削し、深さ1
0mm切削するのに要する時間が200秒以下のものを
可とした。
ラスセラミック焼結体のガラスとの濡れ性、機械加工性
を次の方法により評価した。 (ガラスとの濡れ性)ガラスセラミック焼結体の試験片
と光学ガラスとの融着状態及び光学ガラスの変色により
評価した。すなわち、概略、二酸化ケイ素68.9重量
%、酸化ホウ素10.1重量%、酸化ナトリウム8.8
重量%、酸化カリウム8.4重量%、酸化バリウム2.
8重量%及び三酸化二ヒ素1.0重量%の成分を有する
光学ガラス(BK−7、HOYA社製、)を用いて、こ
れを試験片上に乗せた状態で電気炉に入れ、660℃の
温度雰囲気に1時間保持したあと、冷却した光学ガラス
の試験片との接触面を観察し、光学ガラスに斑点がある
とき融着ありとし、光学ガラスに変色があるとき汚染あ
りとした。 (機械加工性)ドリルによる切削の容易さで評価した。
すなわち、ドリル径5mmの超硬ドリルを用いて、荷重
5kg、回転数435rpmで試験片を切削し、深さ1
0mm切削するのに要する時間が200秒以下のものを
可とした。
【0015】(実施例1)出発原料として、カオリン8
30g、活性白土466g、酸化マグネシウム320
g、ケイフッ化カリウム234g、フッ化カリウム13
8g及び酸化ホウ素40gを用いて、平均粒径が5μm
以下となるように湿式粉砕してスラリ−を得た。これを
スプレ−ドライヤ−で乾燥して得られた粉末を400℃
で4時間、750℃で6時間及び1070℃で3時間の
条件で加熱処理して、酸化物換算表示で、二酸化ケイ素
46.3重量%、アルミナ15.4重量%、酸化マグネ
シウム17.2重量%、酸化カリウム11.2重量%、
酸化ホウ素2.0重量%及びフッ素7.9重量%の組成
を有し、フッ素金雲母結晶が50.0容量%含まれたガ
ラスセラミックを得た。このガラスセラミック750g
と酸化クロム250gにPVA系バインダ−1重量%を
添加し、平均粒径が5μm以下となるように湿式粉砕し
たあと、スプレ−ドライヤ−で乾燥、顆粒化した。得ら
れた顆粒を500kg/cm2 の成形圧力で一軸加圧成
形して100mm×100mm×30mmの成形体を得
た。この成形体を1150℃で5時間加熱処理してガラ
スセラミック焼結体を得た。このガラスセラミック焼結
体の組成は酸化物換算表示で、酸化クロム25.0重量
%、二酸化ケイ素34.7重量%、アルミナ11.6重
量%、酸化マグネシウム12.9重量%、酸化カリウム
8.4重量%、酸化ホウ素1.5重量%及びフッ素5.
9重量%であり、フッ素金雲母結晶含有量は37.5容
積%であった。また吸水率は4%であった。このガラス
セラミック焼結体の表面を平面研削盤を使用して600
番手仕上げした試験片(表面粗度(Ra)0.6μm)
を作製し、ガラスとの濡れ性及び機械加工性を調査し
た。この結果、試験片と光学ガラスとの融着及び光学ガ
ラスの汚染はなく、またドリルによる切削深さ10mm
当たりの所要時間は61秒であり、容易に機械加工でき
ることがわかった。
30g、活性白土466g、酸化マグネシウム320
g、ケイフッ化カリウム234g、フッ化カリウム13
8g及び酸化ホウ素40gを用いて、平均粒径が5μm
以下となるように湿式粉砕してスラリ−を得た。これを
スプレ−ドライヤ−で乾燥して得られた粉末を400℃
で4時間、750℃で6時間及び1070℃で3時間の
条件で加熱処理して、酸化物換算表示で、二酸化ケイ素
46.3重量%、アルミナ15.4重量%、酸化マグネ
シウム17.2重量%、酸化カリウム11.2重量%、
酸化ホウ素2.0重量%及びフッ素7.9重量%の組成
を有し、フッ素金雲母結晶が50.0容量%含まれたガ
ラスセラミックを得た。このガラスセラミック750g
と酸化クロム250gにPVA系バインダ−1重量%を
添加し、平均粒径が5μm以下となるように湿式粉砕し
たあと、スプレ−ドライヤ−で乾燥、顆粒化した。得ら
れた顆粒を500kg/cm2 の成形圧力で一軸加圧成
形して100mm×100mm×30mmの成形体を得
た。この成形体を1150℃で5時間加熱処理してガラ
スセラミック焼結体を得た。このガラスセラミック焼結
体の組成は酸化物換算表示で、酸化クロム25.0重量
%、二酸化ケイ素34.7重量%、アルミナ11.6重
量%、酸化マグネシウム12.9重量%、酸化カリウム
8.4重量%、酸化ホウ素1.5重量%及びフッ素5.
9重量%であり、フッ素金雲母結晶含有量は37.5容
積%であった。また吸水率は4%であった。このガラス
セラミック焼結体の表面を平面研削盤を使用して600
番手仕上げした試験片(表面粗度(Ra)0.6μm)
を作製し、ガラスとの濡れ性及び機械加工性を調査し
た。この結果、試験片と光学ガラスとの融着及び光学ガ
ラスの汚染はなく、またドリルによる切削深さ10mm
当たりの所要時間は61秒であり、容易に機械加工でき
ることがわかった。
【0016】(実施例2、3)実施例2及び3として、
試験片の酸化クロムの含有量が、それぞれ50.0重量
%及び75.0重量%となるようにしたほかは、実施例
1の操作に準じて試験片を作製し、ガラスとの濡れ性及
び機械加工性を調査した。試験片の表面粗度(Ra)及
び吸水率は、実施例2で0.8μm及び10%であり、
実施例3で0.9μm及び15%であった。いずれの例
においても、試験片と光学ガラスとの融着及び光学ガラ
スの汚染はなかった。また、機械加工性は実施例2及び
3で、それぞれ120秒/10mm及び57秒/10m
mであり、容易に機械加工できることがわかった。実施
例1〜3の結果及び得られた試験片の分析結果をそれぞ
れ纏めて表1及び表2に示す。
試験片の酸化クロムの含有量が、それぞれ50.0重量
%及び75.0重量%となるようにしたほかは、実施例
1の操作に準じて試験片を作製し、ガラスとの濡れ性及
び機械加工性を調査した。試験片の表面粗度(Ra)及
び吸水率は、実施例2で0.8μm及び10%であり、
実施例3で0.9μm及び15%であった。いずれの例
においても、試験片と光学ガラスとの融着及び光学ガラ
スの汚染はなかった。また、機械加工性は実施例2及び
3で、それぞれ120秒/10mm及び57秒/10m
mであり、容易に機械加工できることがわかった。実施
例1〜3の結果及び得られた試験片の分析結果をそれぞ
れ纏めて表1及び表2に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】(実施例4)実施例2で得られた酸化クロ
ムの含有量が50.0重量%である試験片(表面粗度
(Ra)0.8μm)を用いて、その使用履歴による光
学ガラスのクロム汚染状況及び試験片の表面粗さを調査
した。試験片及び光学ガラスは、水中で超音波により洗
浄したものを用いた。試験片の上に光学ガラスをのせた
状態で、常温から時間当たり200℃の昇温スピ−ドで
660℃まで昇温し、同温度で1時間保持したあと、時
間当たり200℃の降温スピ−ドで常温まで降温した。
試験片は同一のものをそのまま使用して、光学ガラスの
みを取り替えて、前記熱履歴試験を10回繰り返した。
10回目の試験を行ったあとの試験片の表面粗さを表面
粗さ計(東京精密社製)を用いて測定した結果、Raで
0.8μmであり、その表面は全く変化していなかっ
た。またX線回折分析装置を用いて20回積算して光学
ガラスのクロム汚染状況を調査した結果、クロム汚染は
全く認められなかった。
ムの含有量が50.0重量%である試験片(表面粗度
(Ra)0.8μm)を用いて、その使用履歴による光
学ガラスのクロム汚染状況及び試験片の表面粗さを調査
した。試験片及び光学ガラスは、水中で超音波により洗
浄したものを用いた。試験片の上に光学ガラスをのせた
状態で、常温から時間当たり200℃の昇温スピ−ドで
660℃まで昇温し、同温度で1時間保持したあと、時
間当たり200℃の降温スピ−ドで常温まで降温した。
試験片は同一のものをそのまま使用して、光学ガラスの
みを取り替えて、前記熱履歴試験を10回繰り返した。
10回目の試験を行ったあとの試験片の表面粗さを表面
粗さ計(東京精密社製)を用いて測定した結果、Raで
0.8μmであり、その表面は全く変化していなかっ
た。またX線回折分析装置を用いて20回積算して光学
ガラスのクロム汚染状況を調査した結果、クロム汚染は
全く認められなかった。
【0020】(比較例1〜4)酸化クロムの含有量が、
それぞれ0.0重量%、20.0重量%、80.0重量
%及び90.0重量%となるようにしたほかは、実施例
1の操作に準じて試験片を作製し、ガラスとの濡れ性及
び機械加工性を調査した。酸化クロムの含有量が、それ
ぞれ0.0重量%及び20.0重量%である比較例1
(表面粗度(Ra)0.3μm、吸水率1%)及び比較
例2(表面粗度(Ra)0.5μm、吸水率3%)の場
合は、ともに光学ガラスの汚染はなく、また比較的容易
に機械加工できるものの、光学ガラスとの融着が認めら
れた。また、酸化クロムの含有量が、それぞれ80.0
重量%及び90.0重量%である比較例3(表面粗度
(Ra)1.9μm、吸水率20%)及び比較例4(表
面粗度(Ra)10.5μm、吸水率35%)の場合
は、ともに光学ガラスとの融着はなかったが、光学ガラ
スの汚染があった。また機械加工性は、比較例1〜4に
おいて、30〜70秒/10mmと比較的容易に機械加
工できるものの表面粗度が粗く、吸水率も大きい。これ
らの結果からわかるように、ガラスセラミック焼結体の
酸化クロムの含有量が、本発明の組成比の範囲を外れる
と、ガラスと融着したり、ガラスへの汚染が起きること
がわかる。比較例1〜4の結果及び得られた試験片の分
析結果をそれぞれ纏めて表1及び表2に示す。
それぞれ0.0重量%、20.0重量%、80.0重量
%及び90.0重量%となるようにしたほかは、実施例
1の操作に準じて試験片を作製し、ガラスとの濡れ性及
び機械加工性を調査した。酸化クロムの含有量が、それ
ぞれ0.0重量%及び20.0重量%である比較例1
(表面粗度(Ra)0.3μm、吸水率1%)及び比較
例2(表面粗度(Ra)0.5μm、吸水率3%)の場
合は、ともに光学ガラスの汚染はなく、また比較的容易
に機械加工できるものの、光学ガラスとの融着が認めら
れた。また、酸化クロムの含有量が、それぞれ80.0
重量%及び90.0重量%である比較例3(表面粗度
(Ra)1.9μm、吸水率20%)及び比較例4(表
面粗度(Ra)10.5μm、吸水率35%)の場合
は、ともに光学ガラスとの融着はなかったが、光学ガラ
スの汚染があった。また機械加工性は、比較例1〜4に
おいて、30〜70秒/10mmと比較的容易に機械加
工できるものの表面粗度が粗く、吸水率も大きい。これ
らの結果からわかるように、ガラスセラミック焼結体の
酸化クロムの含有量が、本発明の組成比の範囲を外れる
と、ガラスと融着したり、ガラスへの汚染が起きること
がわかる。比較例1〜4の結果及び得られた試験片の分
析結果をそれぞれ纏めて表1及び表2に示す。
【発明の効果】本発明の方法によれば、酸化クロムとフ
ッ素金雲母結晶を含有するガラスセラミック焼結体を、
酸化雰囲気での常圧焼結という簡便な製造方法で製造す
ることができる。得られるガラスセラミック焼結体は、
それ自身が酸化クロムとフッ素金雲母結晶が均一に分散
しているものであるため、ガラスに濡れにくいという特
性を有しており、レンズ成型用型、ガラス搬送用治工具
及びセッタ−等に使用した場合に融着や汚染がなく、剥
離欠損が少なく型寿命が長く、繰り返し使用が可能であ
る。また酸化クロムとフッ素金雲母結晶はガラス中に均
一に分散した状態で、かつフッ素金雲母結晶は互いに絡
み合った状態で存在するため、得られるガラスセラミッ
ク焼結体は比較的容易に機械加工することができ、型表
面が傷んでも再度機械加工することにより再使用できる
等の利点があり、工業的に利用価値の高いガラスセラミ
ック焼結体である。
ッ素金雲母結晶を含有するガラスセラミック焼結体を、
酸化雰囲気での常圧焼結という簡便な製造方法で製造す
ることができる。得られるガラスセラミック焼結体は、
それ自身が酸化クロムとフッ素金雲母結晶が均一に分散
しているものであるため、ガラスに濡れにくいという特
性を有しており、レンズ成型用型、ガラス搬送用治工具
及びセッタ−等に使用した場合に融着や汚染がなく、剥
離欠損が少なく型寿命が長く、繰り返し使用が可能であ
る。また酸化クロムとフッ素金雲母結晶はガラス中に均
一に分散した状態で、かつフッ素金雲母結晶は互いに絡
み合った状態で存在するため、得られるガラスセラミッ
ク焼結体は比較的容易に機械加工することができ、型表
面が傷んでも再度機械加工することにより再使用できる
等の利点があり、工業的に利用価値の高いガラスセラミ
ック焼結体である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C03C 10/16
Claims (2)
- 【請求項1】 酸化物換算で、二酸化ケイ素7.5〜4
5重量部、アルミナ2.5〜15重量部、酸化マグネシ
ウム2.5〜18.8重量部、酸化カリウム0.5〜1
1.3重量部、酸化ホウ素0〜7.5重量部に相当する
量の各種金属化合物及びフッ素0.5〜11.3重量部
に相当する量のフッ素化合物を混合し、900〜110
0℃で加熱処理することにより30〜60容積%のフッ
素金雲母結晶を含有するガラスセラミックとし、このガ
ラスセラミックスを粉砕したのち、酸化物換算で25〜
75重量部の酸化クロムに相当する量のクロム化合物を
混合して成形し、900〜1250℃で焼結させること
を特徴とする、酸化物換算表示で、酸化クロム25〜7
5重量%、二酸化ケイ素7.5〜45重量%、アルミナ
2.5〜15重量%、酸化マグネシウム2.5〜18.
8重量%、酸化カリウム0.5〜11.3重量%、酸化
ホウ素0〜7.5重量%及びフッ素0.5〜11.3重
量%の組成を有し、かつ8.7〜47.4容積%のフッ
素金雲母結晶を含有するガラスセラミック焼結体の製造
方法。 - 【請求項2】 酸化物換算で、酸化クロム25〜75重
量部、二酸化ケイ素7.5〜45重量部、アルミナ2.
5〜15重量部、酸化マグネシウム2.5〜18.8重
量部、酸化カリウム0.5〜11.3重量部、酸化ホウ
素0〜7.5重量部に相当する量の各種金属化合物及び
フッ素0.5〜11.3重量部に相当する量のフッ素化
合物を混合し、900〜1100℃で加熱処理してフッ
素金雲母結晶を生成させ、粉砕したのち成形し、900
〜1250℃で焼結させることを特徴とする、酸化物換
算表示で、酸化クロム25〜75重量%、二酸化ケイ素
7.5〜45重量%、アルミナ2.5〜15重量%、酸
化マグネシウム2.5〜18.8重量%、酸化カリウム
0.5〜11.3重量%、酸化ホウ素0〜7.5重量%
及びフッ素0.5〜11.3重量%の組成を有し、かつ
8.7〜47.4容積%のフッ素金雲母結晶を含有する
ガラスセラミック焼結体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24141592A JP3187968B2 (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | ガラスセラミック焼結体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24141592A JP3187968B2 (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | ガラスセラミック焼結体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0664937A JPH0664937A (ja) | 1994-03-08 |
JP3187968B2 true JP3187968B2 (ja) | 2001-07-16 |
Family
ID=17073956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24141592A Expired - Fee Related JP3187968B2 (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | ガラスセラミック焼結体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3187968B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106587638A (zh) * | 2016-12-15 | 2017-04-26 | 韩王成 | 一种可机械加工玻璃陶瓷及其制备方法 |
JP7294887B2 (ja) | 2019-05-30 | 2023-06-20 | 矢崎エナジーシステム株式会社 | 板ガラスの製造方法 |
JP7305264B2 (ja) | 2019-05-30 | 2023-07-10 | 矢崎エナジーシステム株式会社 | 中空ガラスの製造方法 |
-
1992
- 1992-08-19 JP JP24141592A patent/JP3187968B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH0664937A (ja) | 1994-03-08 |
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