JP3186946U - 移動式初期消火機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】地下式消火栓や地上式消火栓にホースを接続した後、ホースを収納したままでも放水を行えると共に、地下式消火栓等のバルブを開放した状態でも一人でホースの引き出し、放水、止水を行え、放水者の意思で放水開始や放水停止を行え、しかも、移動も簡単且つ容易に行える移動式初期消火機器を提供する。
【解決手段】可搬式の移動台車1と、移動台車1に載置固定され、ホース引き出し用の開口及びホース3の基端部が挿通されるホース基端部取り出し口を有するボックス状のホース収納体2と、ホース収納体2内に渦巻き状に巻き回された状態で且つ開口から引き出し可能に収納された保形性のホース3と、ホース3の先端部に接続された開閉機構付きのノズルと、ホース収納体2の外側面に取り外し自在に配設されたキーハンドル5及びスタンドパイプ6とから構成する。
【選択図】図1

Description

本考案は、例えば、自治会の集会所やマンション、避難指定場所、工場等の保管場所に保管され、火災発生時に地域住民の初期消火活動に使用されるものであり、可搬式の移動用台車にホース等の消火機器を載せた移動式初期消火機器に係り、地下式消火栓や地上式消火栓にホースを接続した後、ホースを収納したままでも放水を行えると共に、地下式消火栓等のバルブを開放した状態でも一人でホースの引き出し、放水、止水を行え、また、放水者の意思で放水開始や放水停止を行え、しかも、移動も簡単且つ容易に行えて操作性及び安全性に極めて優れた移動式初期消火機器に関するものである。
一般に、地震等によって広域で火災が点在した場合や、道路事情が悪化した場合、消防車や消防隊の到着が遅れ、火災が大きくなって被害が増大する事態となる。
また、平常時においても、火災が発生した場合、最初に消火活動を行うのは、地域住民や自主防災組織である。
この場合、大規模施設やビル等では、屋内消火栓やスプリンクラー等の消火設備が常設されているので迅速な消火活動を行えるが、一戸建て住宅が集合する地域では、消火器や消火用バケツを使っての消火活動となり、消火活動に限界がある。
ところで、地域の道路に設置されている地下式消火栓や地上式消火栓は、消火能力が大きく、火災に十分対応することができるが、その分、放水量が多く、操作方法や消火訓練を行った消防隊員でないと、誤操作や放水反力による怪我の恐れがある。
また、火災現場の近くに地下式消火栓や地上式消火栓が設置されていても、ホースやノズル等の消火機器が間近に必ず設置されているとは限らず、この場合には、作業者がホースやノズル等の消火機器を地下式消火栓や地上式消火栓の位置まで持ち運ばなければならない。
しかし、ホースやノズル等の消火機器は、かなり重たいので、一人の作業者では迅速に運ぶことができず、初期消火活動が大幅に遅れることになる。そのため、消火活動を迅速に行うには、どうしても複数の作業者が必要であった。
一方、このような問題を解決するものとして、可搬式の移動台車にホースやノズル等の消火機器を載せた移動式初期消火機器や、可搬式の移動格納箱内にホースやノズル等の消火機器を収納した移動式初期消火機器(特許文献1)が知られている。
即ち、前記移動式初期消火機器は、図示していないが、一対の車輪及び取っ手を備えた可搬式の移動台車又は移動格納箱と、移動台車に載せたホースやノズル等の消火機器又は移動格納箱に収納したホースやノズル等の消火機器とから構成されており、所定の保管場所(自治会の集会所やマンション等)に起立姿勢で設置されている。
そして、火災が発生したら、作業者は、保管場所に起立姿勢で設置されている移動台車又は移動格納箱の取っ手を持ち、移動台車又は移動格納箱を斜めに倒して一対の車輪で支持させると共に、この状態で取っ手を押して移動台車又は移動格納箱を走行させ、火災現場近くの地下式消火栓や地上式消火栓の位置まで運ぶ。その後、移動台車又は移動格納箱からホース、ノズル等を取り出し、地下式消火栓や地上式消火栓のバルブにホース及びノズルを順次接続して消火活動を行う。
前記移動式初期消火機器は、ホースに折り畳み自在な布製のホースを使用しているため、ホースを移動台車又は移動格納箱に収納している状態では放水することができず、ホースを移動台車又は移動格納箱から取り出し、ホースがキンクしないように引き伸ばさなければならず、ホースの引き伸ばしに時間がかかって消火作業が遅れると共に、操作性が悪いと云う問題があった。
また、前記移動式初期消火機器は、放水準備が出来た後、地下式消火栓を操作する者とホース先端のノズルを持って放水する者の二人が必要となり、最低でも二人で操作する必要があった。
このとき、見通しの良い直線状の場所であれば、お互いの安全を確認してから放水を開始することができるが、途中に曲がり角があってお互いを視認することが出来ない場合、地下式消火栓や地上式消火栓のバルブを開ける前に、放水者の準備が出来ているかどうかの安全確認のために一旦見通しの良い所まで移動しなければならず、その後に地下式消火栓や地上式消火栓のバルブを開けて消火活動を行うこととなり、迅速な消火活動を行えないのが現状であった。
特に、作業者が一人の場合、操作ができないので、補助員を探す必要があり、消火活動がより遅れることになる。
更に、前記移動式初期消火機器は、移動台車又は移動格納箱が二輪構造となっているため、走行時に不安定な場所を通過するときに転倒の恐れがあり、また、移動距離が長くなった場合、移動台車を支える力を長い時間必要とし、作業者が体力を消耗すると云う問題もあった。
特許第3591683号公報
本考案は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、地下式消火栓や地上式消火栓にホースを接続した後、ホースを収納したままでも放水を行えると共に、地下式消火栓等のバルブを開放した状態でも一人でホースの引き出し、放水、止水を行え、また、放水者の意思で放水開始や放水停止を行え、しかも、移動も簡単且つ容易に行えて操作性及び安全性に極めて優れた移動式初期消火機器を提供することにある。
本考案の請求項1の移動式初期消火機器は、可搬式の移動台車と、移動台車に載置固定され、ホース引き出し用の開口及びホースの基端部が挿通されるホース基端部取り出し口を有するボックス状のホース収納体と、ホース収納体内に渦巻き状に巻き回された状態で且つ開口から引き出し可能に収納された保形性のホースと、ホースの先端部に接続された開閉機構付きのノズルと、ホース収納体の外面に取り外し自在に配設されたキーハンドル及びスタンドパイプとを具備したことに特徴がある。
本考案の請求項2の移動式初期消火機器は、請求項1に記載の考案に於いて、可搬式の移動台車が、矩形状の長い受け台及び短い受け台を直角に接続して成る側面形状がL字形のフレームと、フレームの長い受け台と短い受け台の接続部近傍位置に設けられ、長い受け台が地面に対して平行又は傾斜したときに地面に接地する一対の回転自在な主輪と、長い受け台にスライド自在且つ回動自在に取り付けられ、長い受け台に対して平行になる位置と長い受け台に対して直角になる位置とに亘って回動操作可能なU字状の操作レバーと、操作レバーの両端部に設けられ、操作レバーが長い受け台に対して平行になったときに地面と非接地状態になると共に、操作レバーが長い受け台に対して直角になったときに地面に接地する一対の回転自在な補助輪とを備えており、操作レバーを長い受け台に対して平行な位置又は直角な位置に回動操作することによって、二輪走行又は四輪走行に切り換え可能に構成されていることに特徴がある。
本考案の請求項3の移動式初期消火機器は、請求項2に記載の考案に於いて、一対の補助輪が、ロック機構付きのキャスターから成ることに特徴がある。
本考案の請求項4の移動式初期消火機器は、請求項2に記載の考案に於いて、移動台車の操作レバーに、移動台車が二輪走行状態又は四輪走行状態になったときに操作者側へ向く一対のハンドルレバーを取り付けたことに特徴がある。
本考案の請求項5の移動式初期消火機器は、請求項1に記載の考案に於いて、ホース収納体が、長方形のボックス状に形成されており、長手方向の一方の側面にホース引き出し用の開口を有すると共に、長手方向の他方の側面にホースの基端部が挿通されるホース基端部取り出し口を有し、ホースの基端部を前記ホース基端部取り出し口から取り出してホース収納体の側面にホース保持金具を介して保持できる構成としたことに特徴がある。
本考案の請求項6の移動式初期消火機器は、請求項1又は請求項5に記載の考案に於いて、ホース収納体の外面に、複数の防災用のヘルメットを取り外し自在に配設したことに特徴がある。
本考案の請求項7の移動式初期消火機器は、請求項1、請求項5又は請求項6に記載の考案に於いて、ホース収納体の開口の内周縁部に、開口からのホースの引き出し時にホースを案内するガイドローラを回転自在に取り付けたことに特徴がある。
本考案の請求項8の移動式初期消火機器は、請求項1、請求項5、請求項6又は請求項7に記載の考案に於いて、ホース収納体の外面に、地上式消火栓用レンチや各種媒介金具、懐中電灯、電池、軍手等を収納するボックス状の小物入れを設けたことに特徴がある。
本考案の請求項1の移動式初期消火機器は、可搬式の移動台車にホース引き出し用の開口及びホース基端部取り出し口を有するボックス状のホース収納体を載置固定し、当該ホース収納体内に保形性のホースを渦巻き状態で且つ開口から引き出し可能に収納すると共に、ホースの先端部に開閉機構付きのノズルを接続する構成としているため、ホースの基端部を地下式消火栓や地上式消火栓に接続した後、ホースをホース収納体内に収納したままでも、或いは、ホースをホース収納体から必要な長さだけ引き出した状態においても、任意の方向へ放水を行うことができ、至極便利である。
また、本考案の請求項1の移動式初期消火機器は、ホースの先端部に開閉機構付きのノズルを接続しているため、ホース先端部のノズルを閉鎖しておくことで、地下式消火栓や地上式消火栓のバルブを開放した状態でも、一人でホースの引き出し、放水、止水を自由に行うことができる。
その結果、本考案の請求項1の移動式初期消火機器は、一人の操作者でも消火活動を行えることになり、迅速な消火活動を行えると共に、放水者の意思で放水開始や放水停止が行えるので、より安全な消火活動を行える。
本考案の請求項2〜請求項8の移動式初期消火機器は、上記効果に加えて更に次のような優れた効果を奏することができる。
本考案の請求項2の移動式初期消火機器は、可搬式の移動台車が一対の主輪と一対の補助輪を備え、移動台車のフレームに設けた操作レバーを回動操作することによって、一対の主輪が地面に接地する二輪走行又は一対の主輪及び一対の補助輪の両方が地面に接地する四輪走行に切り換え可能に構成されているため、操作者は移動台車が走行する場所や移動距離等の状況に応じて二輪走行、四輪走行を任意に選べることができ、これにより不安定な場所や長い距離を移動することも容易になる。
本考案の請求項3の移動式初期消火機器は、一対の補助輪がロック機構付きのキャスターから成るため、ホースの引き出し時に移動台車を四輪走行状態とし且つキャスターをロックしておくと、移動台車が安定した状態で地面に接地されることになり、ホース収納体からホースを引き出しても、移動台車が動くことがなく、ホースの引き出しを円滑且つスムースに行える。
本考案の請求項4の移動式初期消火機器は、移動台車の操作レバーに、移動台車が二輪走行状態又は四輪走行状態になったときに操作者側へ向く一対のハンドルレバーを取り付けているため、移動台車の二輪走行や四輪走行に関係なく、移動台車の走行操作を行い易くなる。
本考案の請求項5の移動式初期消火機器は、ホース収納体が、ホースの基端部をホース基端部取り出し口から取り出してホース収納体の側面にホース保持金具を介して保持できる構成となっているため、移動台車の走行中にホースの基端がフリーの状態になって走行に支障を来たすと云うことがなく、また、ホースの基端部を地下式消火栓等に接続する際には、ホースの基端部を保持金具から取り外して地下式消火栓等に接続するだけで良く、ホースの地下式消火栓等への接続も簡単且つ迅速に行える。
本考案の請求項6の移動式初期消火機器は、ホース収納体の外面に、複数の防災用のヘルメットを取り外し自在に配設しているため、移動式初期消火機器の使用時に操作者がヘルメットを被ることによって、より安全に消火活動を行える。
本考案の請求項7の移動式初期消火機器は、ホース収納体の開口の内周縁部に、開口からのホースの引き出し時にホースを案内するガイドローラを回転自在に取り付けているため、ホース収納体からのホースの引き出し時にホースがガイドローラに案内されることになり、ホースの引き出しを円滑且つスムースに行える。
本考案の請求項8の移動式初期消火機器は、ホース収納体の外面に、地上式消火栓用レンチや各種媒介金具等を収納するボックス状の小物入れを設けているため、地下式消火栓、地上式消火栓の何れにも使用することができる。
本考案の実施の形態に係る移動式初期消火機器を示し、移動台車を二輪走行の状態にして起立させた状態の移動式初期消火機器の正面図である。 図1に示す移動式初期消火機器の左側面図である。 図1に示す移動式初期消火機器の右側面図である。 図1に示す移動式初期消火機器の平面図である。 移動台車を四輪走行の状態にした移動式初期消火機器の正面図である。 図5に示す移動式初期消火機器の左側面図である。 図5に示す移動式初期消火機器の右側面図である。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図7は本考案の実施の形態に係る移動式初期消火機器を示し、当該移動式初期消火機器は、自治会の集会所やマンション、避難指定場所、工場等の保管場所に保管され、可搬式の移動用台車1に保形性のホース3やノズル4等の消火機器を載せたものであり、火災発生時に地域住民の初期消火活動に使用されるものである。
即ち、前記移動式初期消火機器は、二輪走行又は四輪走行に切り換え可能な可搬式の移動台車1と、移動台車1に載置固定され、ホース引き出し用の開口2a及びホース3の基端部が挿通されるホース基端部取り出し口2bを有するボックス状のホース収納体2と、ホース収納体2内に渦巻き状に巻き回された状態で且つ開口2aから引き出し可能に収納された保形性のホース3と、ホース3の先端部に接続された開閉機構付きのノズル4と、ホース収納体2の外面に取り外し自在に配設されたキーハンドル5及びスタンドパイプ6と、ホース収納体2の外面に取り外し自在に配設された複数の防災用のヘルメット7と、ホース収納体2の外面に設けたボックス状の小物入れ23とから構成されている。
具体的には、前記可搬式の移動台車1は、矩形状に形成した枠状の長い受け台8a及び板状の短い受け台8bを直角に接続して成る側面形状がL字形のフレーム8と、フレーム8の長い受け台8aと短い受け台8bの接続部近傍位置で且つ長い受け台8aの外側面一端部に軸受板9及び車軸10を介して回転自在に設けられ、長い受け台8aが地面に対して平行又は傾斜したときに地面に接地する一対の主輪11と、両端部が長い受け台8aの両側面に形成した係止溝にスライド自在に且つ回動自在に取り付けられ、長い受け台8aに対して平行になる位置(図2及び図3に示す位置)と長い受け台8aに対して直角になる位置(図6及び図7に示す位置)とに亘って回動操作可能なU字状の操作レバー12と、操作レバー12の両端部に設けられ、操作レバー12が長い受け台8aに対して平行になったときに地面と非接地状態になると共に、操作レバー12が長い受け台8aに対して直角になったときに地面に接地する一対の回転自在な補助輪13と、長い受け台8aに設けられ、操作レバー12を長い受け台8aに対して平行な位置又は直角な位置に係止する係止体14とを備えており、操作レバー12を長い受け台8aに対して平行な位置又は直角な位置に回動操作することによって、二輪走行又は四輪走行に切り換え可能に構成されている
また、移動台車1の操作レバー12には、移動台車1が二輪走行状態又は四輪走行状態になったときに操作者側へ向く一対のハンドルレバー15が取り付けられている。
更に、移動台車1の一対の補助輪13には、ロック機構付きのキャスターが使用されている。
前記ホース収納体2は、複数枚の金属板により長方形のボックス状に形成されており、背面が移動台車1のフレーム8の長い受け台8aに、また、一端面がフレーム8の短い受け台8bにそれぞれ載置固定されている。
また、ホース収納体2の長手方向の一方の側面(図3の前面)には、長方形状のホース引き出し用の開口2aが形成されていると共に、ホース収納体2の長手方向の他方の側面(図2の前面)には、ホース3の基端部が挿通されるホース基端部取り出し口2bが形成されている。
更に、ホース収納体2の開口2aの内周縁部には、開口2aからのホース3の引き出し時にホース3を案内するガイドローラ16が回転自在に取り付けられている。
そして、ホース収納体2のホース基端部取り出し口2bを形成した方の側面には、地下式消火栓の蓋を開放してバルブを開閉操作するための分解組立可能なキーハンドル5と、地下式消火栓のバルブに起立姿勢で接続されるスタンドパイプ6とが取り外し自在に配設されている。
前記キーハンドル5は、ホース収納体2の側面に設けたキーハンドル受け17及び複数の環状保持具18により分解した状態で且つホース収納体2の長手方向に沿う姿勢で着脱自在に支持され、また、スタンドパイプ6は、ホース収納体2の側面に設けたスタンドパイプ受け19及び二股状保持具20によりホース収納体2の長手方向に沿う姿勢で着脱自在に支持されている(図2参照)。
更に、ホース収納体2の背面(フレーム8の長い受け台8aに載置された面)には、二つの防災用のヘルメット7が取り外し自在に配設されている。このヘルメット7は、ホース収納体2の背面に設けたバンド受け21及びヘルメット支持板22により着脱自在に支持されている(図1及び図2参照)。
尚、図1において、2cはホース収納体2の前面に形成され、ホース収納体2内へのホース3の収納状態を確認するためのプラスチック製の透明板により閉鎖された窓、23はホース収納体2の端面に設けられ、内部に地上式消火栓用レンチや各種媒介金具、懐中電灯、電池、軍手等を収納したボックス状の小物入れである。
前記ホース3は、合成繊維製のたて糸と合成繊維製のよこ糸とを筒状に織成して成るジャケットと、ジャケットの内周面にライニングされた合成樹脂製又はゴム製の円筒状の内張り層とから構成されており、保形性を有するものである。この例では、ホース3には、口径が30A、長さが30mの保形ホースが使用されている。
また、ホース3の先端部には、開閉機構付きのノズル4(この例では、噴霧ノズル)が接続されていると共に、ホース3の基端部には、スタンドパイプ6の吐出口や地上式消火栓の吐出口に着脱自在に接続される接続金具24(この例では、差込み式の雌型金具)が接続されている。尚、ノズル4には、開閉機構の他に減圧機構及び直噴機能も付いている。
更に、ホース3の基端部は、ホース収納体2のホース基端部取り出し口2bから適宜の長さだけ引き出され、ホース収納体2の側面に設けた断面形状がコ字状の複数のホース保持金具25によりホース収納体2の側面にループ状になった状態で保持されている(図2参照)。また、ホース3の基端部に接続した接続金具24は、ホース収納体2の側面に設けた接続金具受け26に支持されている。
次に、上述した移動式初期消火機器を用いて消火活動を行う場合について説明する。
尚、移動式初期消火機器は、非使用時には、ホース3がホース収納体2内に渦巻き状態で収納されていると共に、ノズル4が渦巻き状に巻かれたホース3の中心部に形成された空間内に収納保持されており、自治会の集会所やマンション等の保管場所に図1〜図3に示すような起立姿勢で保管されている。また、ホース収納体2の外面には、キーハンドル5、スタンドパイプ6、防災用のヘルメット7がそれぞれ取り付けられている。
火災が発生した場合、操作者は、ホース収納体2の外面に配設した防災用のヘルメット7を取り外してこれを被り、起立姿勢になっている移動台車1をこれが走行する場所や移動距離に応じて二輪走行又は四輪走行の状態にし、移動台車1を地下式消火栓や地上式消火栓の位置まで移動させる。
例えば、地下式消火栓や地上式消火栓までの距離が短く、地面が比較的平らな場合、操作者は、起立姿勢になっている移動台車1のハンドルレバー15を持って移動台車1を斜めに倒して一対の主輪11で支持させ、この状態でハンドルレバー15(又は操作レバー12)を押して移動台車1を二輪の状態で走行させ、地下式消火栓や地上式消火栓の位置まで移動させる。
また、地下式消火栓や地上式消火栓までの距離が長かったり、地面がでこぼこしている場合、操作者は、移動台車1の操作レバー12を回動操作して移動台車1を一対の主輪11及び一対の補助輪13で支持させ、この状態でハンドルレバー15(又は操作レバー12)を押して移動台車1を四輪の状態で走行させ、地下式消火栓や地上式消火栓の位置まで移動させる。
このように、操作者は、移動台車1が走行する場所や移動距離等の状況に応じて二輪走行、四輪走行を任意に選べることができ、これにより不安定な場所や長い距離を移動することも容易になる。
また、移動台車1の操作レバー12には、移動台車1が二輪走行状態又は四輪走行状態になったときに操作者側へ向く一対のハンドルレバー15を取り付けているので、移動台車1の二輪走行や四輪走行に関係なく、移動台車1の走行操作を行い易くなる。
移動台車1を地下式消火栓や地上式消火栓の位置まで移動させたら、操作者は、移動台車1が二輪走行のときには移動台車1を起立させ、また、移動台車1が四輪走行のときには移動台車1を四輪走行のままとした状態で一対の補助輪13をロック機構によりロックする。
その後、操作者は、ホース収納体2の側面にホース保持金具25により保持されているホース3の基端部を取り外し、ホース3の基端部に設けた接続金具24を地下式消火栓や地上式消火栓に接続する。
尚、地下式消火栓の場合、地下式消火栓の蓋をキーハンドル5により開け、地下式消火栓のバルブにスタンドパイプ6を起立姿勢で接続し、このスタンドパイプ6の吐出口にホース3の基端部を接続金具24により接続する。
また、地上式消火栓の場合、地上式消火栓の吐出口を閉鎖している蓋を開け、地上式消火栓の吐出口にホース3の基端部を接続金具24により接続する。
ホース3の基端部を地下式消火栓や地上式消火栓に接続したら、操作者は、開閉機構付きのノズル4を閉鎖した状態で地下式消火栓や地上式消火栓のバルブを開放する。
バルブを開放したら、操作者は、ノズル4及びホース3の先端部を持って火災方向へ走り、ホースをホース収納体2の開口2aから順次引き出し、火災位置近傍まで引き伸ばす。
尚、ホース3の引き出し時には、ホース3がホース収納体2の開口2aの内周縁部に取り付けたガイドローラ16に案内されることになり、ホース3の引き出しを円滑且つスムースに行える。
また、移動台車1が四輪走行のときには、補助輪13をロックしているため、移動台車1が安定した状態で地面に接地されることになり、ホース収納体2からホース3を引き出しても、移動台車1が動くことがなく、ホース3の引き出しを円滑且つスムースに行える。
ホース3を火災位置近傍まで引き伸ばしたら、操作者は、ノズル4を開放して火災位置へ向って放水を行う。
上述した移動式初期消火機器は、可搬式の移動台車1にホース引き出し用の開口2aを有するホース収納体2を載置固定し、当該ホース収納体2内に保形性のホース3を渦巻き状態で且つ開口2aから引き出し可能に収納すると共に、ホース3の先端部に開閉機構付きのノズル4を接続する構成としているため、ホース3の基端部を地下式消火栓や地上式消火栓に接続した後、ホース3をホース収納体2内に収納したままでも、或いは、ホース3をホース収納体2から必要な長さだけ引き出した状態においても、任意の方向へ放水を行うことができ、至極便利である。
また、この移動式初期消火機器は、ホース3の先端部に開閉機構付きのノズル4を接続しているため、ホース3先端部のノズル4を閉鎖しておくことで、地下式消火栓や地上式消火栓のバルブを開放した状態でも、一人でホース3の引き出し、放水、止水を自由に行うことができる。
その結果、この移動式初期消火機器を用いれば、一人の操作者でも消火活動を行えることになり、迅速な消火活動を行えると共に、放水者の意思で放水開始や放水停止が行えるので、より安全な消火活動を行える。
1は移動台車、2はホース収納体、2aは開口、2bはホース基端部取り出し口、2cは窓、3はホース、4はノズル、5はキーハンドル、6はスタンドパイプ、7はヘルメット、8はフレーム、8aは長い受け台、8bは短い受け台、9は軸受板、10は車軸、11は主輪、12は操作レバー、13は補助輪、14は係止体、15はハンドルレバー、16はガイドローラ、17はキーハンドル受け、18は環状保持具、19はスタンドパイプ受け、20は二股状保持具、21はバンド受け、22はヘルメット支持板、23は小物入れ、24は接続金具、25はホース保持金具、26は接続金具受け。

Claims (8)

  1. 可搬式の移動台車(1)と、移動台車(1)に載置固定され、ホース引き出し用の開口(2a)及びホース(3)の基端部が挿通されるホース基端部取り出し口(2b)を有するボックス状のホース収納体(2)と、ホース収納体(2)内に渦巻き状に巻き回された状態で且つ開口(2a)から引き出し可能に収納された保形性のホース(3)と、ホース(3)の先端部に接続された開閉機構付きのノズル(4)と、ホース収納体(2)の外面に取り外し自在に配設されたキーハンドル(5)及びスタンドパイプ(6)とを具備したことを特徴とする移動式初期消火機器。
  2. 可搬式の移動台車(1)は、矩形状の長い受け台(8a)及び短い受け台(8b)を直角に接続して成る側面形状がL字形のフレーム(8)と、フレーム(8)の長い受け台(8a)と短い受け台(8b)の接続部近傍位置に設けられ、長い受け台(8a)が地面に対して平行又は傾斜したときに地面に接地する一対の回転自在な主輪(11)と、長い受け台(8a)にスライド自在且つ回動自在に取り付けられ、長い受け台(8a)に対して平行になる位置と長い受け台(8a)に対して直角になる位置とに亘って回動操作可能なU字状の操作レバー(12)と、操作レバー(12)の両端部に設けられ、操作レバー(12)が長い受け台(8a)に対して平行になったときに地面と非接地状態になると共に、操作レバー(12)が長い受け台(8a)に対して直角になったときに地面に接地する一対の回転自在な補助輪(13)とを備えており、操作レバー(12)を長い受け台(8a)に対して平行な位置又は直角な位置に回動操作することによって、二輪走行又は四輪走行に切り換え可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の移動式初期消火機器。
  3. 一対の補助輪(13)は、ロック機構付きのキャスターから成ることを特徴とする請求項2に記載の移動式初期消火機器。
  4. 移動台車(1)の操作レバー(12)に、移動台車(1)が二輪走行状態又は四輪走行状態になったときに操作者側へ向く一対のハンドルレバー(15)を取り付けたことを特徴とする請求項2に記載の移動式初期消火機器。
  5. ホース収納体(2)は、長方形のボックス状に形成されており、長手方向の一方の側面にホース引き出し用の開口(2a)を有すると共に、長手方向の他方の側面にホース(3)の基端部が挿通されるホース基端部取り出し口(2b)を有し、ホース(3)の基端部を前記ホース基端部取り出し口(2b)から取り出してホース収納体(2)の側面にホース保持金具(25)を介して保持できる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の移動式初期消火機器。
  6. ホース収納体(2)の外面に、複数の防災用のヘルメット(7)を取り外し自在に配設したことを特徴とする請求項1又は請求項5に記載の移動式初期消火機器。
  7. ホース収納体(2)の開口(2a)の内周縁部に、開口(2a)からのホース(3)の引き出し時にホース(3)を案内するガイドローラ(16)を回転自在に取り付けたことを特徴とする請求項1、請求項5又は請求項6に記載の移動式初期消火機器。
  8. ホース収納体(2)の外面に、地上式消火栓用レンチや各種媒介金具、懐中電灯、電池、軍手等を収納するボックス状の小物入れ(23)を設けたことを特徴とする請求項1、請求項5、請求項6又は請求項7に記載の移動式初期消火機器。
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CN118001639A (zh) * 2024-04-07 2024-05-10 山西军昊实业有限公司 一种基于智感技术的具有ept智慧隧道***的管廊

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