JP3185454U - 薬液の注入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】人体の複数の異なる箇所あるいは複数人に対して同時に、量の異なる薬液を選択的かつ容易に注入させることができる薬液の注入装置を提供する。
【解決手段】一方側に薬液供給用のパイプ3を、他方側に薬液注入用のパイプ4を有する薬液注入部1を複数備え、各薬液注入部は、内部に流量の異なる複数のパイプが内蔵されている。これら複数の各パイプには薬液経路を開閉するパイプ押圧体は配置され、パイプを個々に、もしくは複数同時に制御することによって、各パイプ内を流れる薬液を停止もしくは他のパイプ内を流れる薬液と合算して所望量の薬液を供給するよう構成されている。
【選択図】図8

Description

この考案は、薬液の注入装置に関するもので、医療技術に属するものである。
より具体的には、人体の複数の異なる箇所、もしくは複数人に対して同時に薬液を注入することができ、薬液の注入に際しては、注入量をあらかじめ定められた範囲内で自由に選択することができ、かつ複数の流路を有する場合でも、すべての経路内のエアをパージすることのできる薬液の注入装置に関するものである。
病気の治療のため、携行用の薬液の注入装置が種々存在する。
かかる薬液の注入装置においては、薬液の注入に際して、空気が体内に入らないようにするため、エアパージが行われている。
例えば、特開平09−108344号公報(特許文献1)においては、可撓性の容器本体にノズルが設けられた薬液注入容器において、ノズルの開口の近傍に薬液排出弁が設けられ、薬液排出弁の容器本体側に接するノズル部分に設けられた小孔から細管を通じて圧力調整弁が設けられた薬液注入装置が提案されている。
前記圧力調整弁は、容器本体及びノズル内の気体を排出する際に開放され、かつ容器本体内の薬液が細管に流入せしめられて、容器本体の内圧が高められた際に閉鎖されるように構成され、薬液排出弁は、容器本体の内圧が、圧力調整弁の閉鎖に必要な圧力を超えた後に、その圧力によって開放されて、ノズル先端の開口を封止する構成されている。
特開平10−248928号公報(特許文献2)においては、薬液を充填する薬液貯留部と、前記薬液貯留部に接続された薬液排出用の管路と、前記管路の途中に設けられ、管路抵抗を利用して流量を制御する流量制御装置とを有する薬液供給具において、前記管路の前記流量制御装置より下流側を減圧状態とすることができる減圧手段を設けたものが提案されている。
さらに、術後の疼痛に対する局所麻酔、鎮痛剤の投与に使用する薬液持続注入器具として、特開2003−210577号公報(特許文献3)では、薬液パックを直接加圧することを送液の駆動力とする薬液持続注入器において、薬液パックの破損を招かないよう薬液パック全体に均一に圧力が加わる構造で、空気抜きポートを有しているものが提案されている。
さらにまた、特開2004−275466号公報(特許文献4)においては、薬液容器と吸引型のポンプとが接続された薬液注入装置において、気泡が体内や吸引型ポンプに入ることを防ぎ、安全性や吸引ポンプの性能を確保することができる薬液注入装置が提案されている。
すなわち、前記特許文献4に記載の薬液注入装置は、薬液を収納する薬液容器と、前記薬液容器から薬液を患者に送液するため当該薬液容器に陰圧を発生させるためのポンプとから構成され、前記薬液容器から前記ポンプへの前記薬液が送液される流路にエアトラップフィルタを配したものである。
その結果、薬液容器内に予め混入している気泡、及び吸引ポンプの減圧作用により薬液溶存空気が気化して発生する気泡を、エアトラップフィルタにより除去することができるとされている。
また、病気によっては、患者(人体)の複数の異なる箇所に薬液を注入する必要がある。
例えば、癌治療においては、癌細胞は一箇所に存在しているとは限らず、複数箇所に転移している場合があり、点在している複数の癌細胞に冒された患部のそれぞれに対して抗癌剤を注入する必要がある。
例えば、特開平10−244001号公報(特許文献5)においては、弾性材料からなるバルーンに薬液を収容し、バルーンの収縮力を利用して薬液を長時間に渡って人体に持続注入できる薬液注入器具が提案されている。
この薬液注入器具は、内腔と管壁とを有し、該管壁に内腔と外部とを連通する孔が穿設されるとともに、両端に内腔と外部とを連通する流出通路が形成されてなる支持体と、該支持体を覆うように該支持体の両端部外周に密着固定されたバルーンと、前記流出通路と連通する薬液通路に介在され該薬液通路を開閉する活栓と、該薬液通路内に配置された薬液流量を制御する流量制御管と、チューブを接続可能なチューブ接続部とからなる、前記支持体の両端開口部に連設された第一および第二の流量制御部と、前記第一の流量制御部の流量制御管より上流側の薬液通路に設けられた薬液注入部と、を含んでなる。
この薬液注入器具は、前記二つの流量制御部の流量制御管のそれぞれに、チューブ接続部を介して接続されたチューブから、人体の2箇所へ薬液を注入するものである。
特開平09−108344号公報(請求項1,図2) 特開平10−248928号公報(請求項1,図1) 特開2003−210577号公報(請求項1,図1) 特開2004−275466号公報(請求項1,図1) 特開平10−244001号公報(請求項1,段落0009,段落0012,図1)
従来の薬液注入器では、流路を複数備える場合であっても、その構造に合わせてそれぞれの流路に対してエアパージを行う必要があるが、エアパージに要する時間が長かった。
さらに、従前の薬液注入器が備える流量制御装置は、一般に、流路の横断面積が微小なオリフィスを有し、薬液が当該オリフィスを通過する際の大きな管路抵抗により流量を微量に制御するものである。
しかしながら、エアパージ(プライミング)を行う際に、薬液は、このオリフィスを通過しなければならないため、エアパージに要する時間が長くなり、その結果、薬液投与を行うまでの時間が長くなる。
さらにまた、前記特許文献に記載の薬液注入器は、薬液の注入に際し、系内のエアを事前にパージする機能を有するものであるが、日常的に携行を前提とする薬液注入器においては、構造的に解決すべき課題を有している。
特に、前記特許文献に記載の薬液注入器は、いずれも薬液を精密に定量供給する機能については、なんら開示も示唆も認められない。
特許文献5の薬液注入器具は、流量制御部の流量制御管によって薬液の流量を制御するもので、薬液注入量を変更する場合には、流量制御管またはこれに接続されたチューブを交換する必要があるため、薬液の容易かつ精密な定量供給を実現することにおいて不十分なものである。
この考案はかかる現状に鑑み、人体の複数の異なる箇所に、あるいは複数人に対して同時に、量の異なる薬液を注入器で選択的かつ容易に注入させることができるとともに、注入に際する経路内のエアを短時間で確実にパージすることのできる薬液の注入装置を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するため、この考案の薬液の注入装置は、
一方側に薬液供給用のパイプを、他方側に薬液注入用のパイプを備える薬液注入部の複数を備える薬液の注入装置であって、
前記各薬液注入部は、
上部が開口するケース本体と、このケース本体の開口部を閉止する蓋体および前記蓋体上をスライドするスライダとで注入部本体が構成され、
前記ケース本体は、内部に流量の異なる複数のパイプを内蔵し、各パイプの基端側は前記薬液供給用のパイプに、先端側は合流部を介して前記薬液注入用のパイプに、それぞれ接続され、
前記各パイプには、それぞれパイプを押圧する押圧体が配置され、各押圧体の表面に付設された凸状突起部を、前記蓋体からそれぞれ突出させ、
前記スライダは、その裏面に前記各パイプと対応させて溝部を形成し、
前記各溝部内には、前記凸状突起部と係合して、各パイプ内を流れる薬液を停止もしくは他のパイプ内を流れる薬液と合算して所望量の薬液を前記合流部に供給するための、長さの異なる凹状係合部が設けられ、
前記蓋体上に突出する凸状突起部を、スライダの裏面に配置した凹状係合部と係脱させることによって所望量の薬液を供給し、あるいはすべてのパイプ内に薬液が流れるようにして、経路内のエアをパージするよう構成されていること
を特徴とするものである。
この考案の請求項2に記載の考案は、
請求項1に記載の薬液の注入装置において、
前記注入部本体は、
前記ケース本体の長手方向に摺動可能なロックバーとストッパー部材を備え、
前記ストッパー部材の表面に付設された係止片が、前記蓋体上に突出したときにスライダの裏面に配置した凹状係合部と係合することによって、スライダを固定するよう構成されていること
を特徴とするものである。
この考案の請求項3に記載の考案は、
請求項1又は2に記載の薬液の注入装置において、
前記薬液注入用のパイプは、
人体の複数の異なる箇所に薬液を注入するよう2又は複数備えられていること
を特徴とするものである。
この考案の請求項4に記載の考案は、
請求項1〜3のいずれかに記載の薬液の注入装置は、
複数人に対して同時に薬液を注入するためのものであること
を特徴とするものである。
この考案の請求項5に記載の考案は、
請求項1に記載の薬液の注入装置において、
前記各薬液供給用のパイプは、
それぞれ同一のコネクタを介して持ち運び可能な薬液ボトルと連通していること
を特徴とするものである。
この考案にかかる薬液の注入装置は、人体の複数の異なる箇所、あるいは複数人に対して薬液を同時に注入することができ、しかも薬液の注入に際し、注入量をあらかじめ定められた範囲内で自由かつ容易に選択することができる。
したがって、人体の複数の異なる箇所に、薬液を精密かつ容易に定量供給することができる。
さらに、この考案にかかる薬液の注入装置は、注入に際するすべての経路内のエアを短時間で確実にパージすることができるので、薬液投与を迅速に行うことができる。
さらにまた、携帯可能な薬液ボトルと連通させることによって、使用場所を選ぶことなく、随時薬液を体内に注入させることが可能となる。
この考案にかかる薬液の注入装置における薬液注入部の一例を示す説明図である。 図1に示す薬液注入部の要部の斜視図である。 前記注入部本体を構成するケース本体の内部の説明図である。 前記ケース本体のパイプに押圧体を装着させた状態の説明図である。 前記注入部本体について、スライダを取り外した状態を示す説明図である。 前記注入部本体を構成するスライダの裏面の説明図である。 この考案にかかる薬液の注入装置における薬液注入部の他の実施形態を示す説明図である。 この考案にかかる薬液の注入装置の一実施例を示す説明図である。
以下、この考案にかかる薬液の注入装置の実施の形態を、添付の図面に基づいて具体的に説明する。
なお、この考案の薬液の注入装置は、図示の実施例に限定されるものではなく、考案の要旨を変更しない範囲内で改良を加えることができるものである。
この考案の薬液の注入装置における薬液注入部1は、注入部本体2と、この注入部本体2の一方側に設けた薬液供給用のパイプ3と、他方側に設けた薬液注入用のパイプ4と、から構成されるものである。
前記薬液供給用のパイプ3は、特開2001−212233号公報に記載されている導管機能および流量調整機能を有する液体供給チューブで構成されている。
これによって、このパイプ3内を通過する薬液の流量が微量になるよう制御される構成となっている。
前記注入部本体2は、図1および2に示されているように、上部が開口するケース本体6と、このケース本体6の開口部を閉止する蓋体7および前記蓋体7上をスライドするスライダ5から構成されている。
図2において、前記スライダ5の長手方向の両側面には、蓋体7の長手方向の両側面とスライド可能に嵌合されるガイド溝が形成され、これによりスライダ5が蓋体7上をスライドするよう構成されている。
図3に示されるように、前記ケース本体6は、内部に流量の異なる複数のパイプ10が内蔵されている。
具体的には、前記ケース本体6は、図面左側から、
1)流量が0.5ml/hr
2)流量が1.0ml/hr
3)流量が2.0ml/hr および
4)流量が4.0ml/hr
である4つのパイプ10を内蔵するものである。
なお、前記パイプ10の本数については特に限定されず、所望の注入量となるよう適当に選択すればよい。
この考案においては、パイプの流量を、特開2001−212233号公報に記載されている液体供給チューブを採用し、その芯の形状を変えることによって、異なるものとしている。
異なる流量のパイプの選択に際しては、各パイプの断面積を適宜変更する等、従来公知の方法によってパイプの流量を変えることもできる。
各パイプ10の基端側は薬液供給用のパイプ3に、先端側は合流部11を介して薬液注入用のパイプ4に、それぞれ接続されている。
この考案は、前記蓋体7上に突出する凸状突起部13を、スライダ5の裏面に配置した凹状係合部17と係脱させることによって、所望量の薬液の供給と短時間での確実なエアパージを実現している。
前記各パイプ10には、図4に示されるように、それぞれパイプ10を押圧する押圧体12が配置され、各押圧体12の表面には、凸状突起部13が付設されている。
前記蓋体7には、前記各パイプ10上の押圧体12の凸状突起部13と対応させて貫通孔が形成され、図5に示されているように、ケース本体6に蓋体7を取り付けると、凸状突起部13が前記蓋体7の貫通孔からそれぞれ突出するように構成されている。
図6に示されているように、前記スライダ5は、その裏面に前記各パイプ10と対応させて溝部16が形成されている。
前記各溝部16内には、前記凸状突起部13と係合して、各パイプ10内を流れる薬液を停止もしくは他のパイプ10内を流れる薬液と合算して所望量の薬液を、前記合流部11に供給するための長さの異なる凹状係合部17が設けられている。
前記凸状突起部13がスライダ5の裏面の凹状係合部17と係合する場合には、パイプ10は押圧体12によって押圧されないので、この状態では、薬液は、このパイプ内を流れることとなる。
一方、この凸状突起部13がスライダ5の裏面の凹状係合部17と係合しない場合には、パイプ10は押圧体12によって押圧され、その管路が遮断されるので、薬液がパイプ内を流れることができなくなる。
例えば、流量5.0ml/hrで薬液を注入する場合には、流量1.0ml/hrで薬液が流れるパイプと、流量4.0ml/hrで薬液が流れるパイプは押圧せず、これら以外のパイプを押圧する位置までスライダ5をスライドさせればよい。
なお、この考案においては、すべてのパイプ10内に薬液を流すようスライダ5をスライドさせると、経路内のエアパージが行われるものである。
前記パイプ10の材質については、前記パイプは前記押圧体の押圧により遮断可能であることが必要であるため、可撓性を有するものを選択することが好ましい。
例えば、軟質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の各種樹脂や、シリコーンゴム等の各種ゴムが挙げられる。
このうち、シリコーンゴムを選択することがより好ましい。
前記蓋体7の表面には、薬液の注入量を示す数字が表記されている。
したがって、前記スライダ5に設けた所要の径の楕円形状の窓部18に、所望の注入量を示す数字が表示されたときに、その数字に対応した注入量で薬液が流れるよう、スライダ5の裏面の凹状係合部17が形成されている。
前記ケース本体6の内部には、図3および4に示されるように、長手方向に摺動可能なロックバー8とストッパー部材14が配置されている。
このストッパー部材14の表面には、係止片15が付設されているもので、ロックバー8が押されケース本体6内部に向かって摺動すると、その先端がストッパー部材14を下から押し上げるので、係止片15も押し上げられる。
一方、前記蓋体7には、ストッパー部材14の係止片15と対応させて貫通孔が形成されているので、図5に示されているように、ロックバー8がケース本体6の内部に向かって摺動すると、この貫通孔から係止片15が突出する。
前記スライダ5には、図6に示されているように、その裏面にロックバー8と対応させて溝部16が形成され、この溝部16内には、前記係止片15と係合して、スライダ5を固定するための凹状係合部17が複数設けられているので、前記蓋体7上に係止片15が突出すると、スライダ5の裏面に配置した凹状係合部17と係合して、スライダ5の固定が可能となる。
かかる構成によって、薬液の注入中に誤って流量が変更されること等が防止される。
なお、固定されたスライダ5を再度スライド可能にするため、ロックバー8に対向して注入部本体2の短手方向の側面に形成されたロック解除バー挿入口からロック解除バー9の一端を挿入することによって、ロックバー8が装置本体2(ケース本体6)から押し出されるよう構成されている。
これによって、前記ストッパー部材14が下がり、前記蓋体7上に突出しない状態になるので、スライダ5の固定が解除される。
この考案においては、図7に示すように、装置本体2は、患者の病態等に応じて、薬液注入用のパイプを複数備えるようにしてもよい。
これによって、患者の体(人体)の複数の異なる箇所ないし複数の患部に薬液を同時に注入することが可能となる。
図8に示されているように、薬液を充填した薬液ボトル20は、分岐コネクタ19を介して、二つの薬液注入部1の薬液供給用のパイプ3と接続されている。
さらに、各薬液注入部1の薬液注入用のパイプ4の先端は、コネクタ21を介して注射針(図示せず)を接続するものであり、この注射針から患者に薬液が注入される。
なお、各薬液注入用のパイプ4の途中には、異物等を除去するためのフィルタ22が設けられている。
薬液の注入に際しては、まず各注入部本体2のスライダ5をスライドさせ、すべてのパイプに薬液が流れるようにして、経路内のエアをパージする。
具体的には、この注入部本体2(詳しくはケース本体)は、薬液の流量が0.5ml/hr、1.0ml/hr、2.0ml/hr、4.0ml/hrとなる4つのパイプを具備しているので、スライダ5を、その窓内に「7.5ml/hr」が表示される位置までスライドさせる。
その後、患者の患部近傍の血管等、所望の箇所に注射針をそれぞれ穿刺し、それぞれの注入部について、スライダ5を、所望の流量で薬液が注入される位置までスライドさせ、ロックバー8を押すことによりスライダ5を固定して、複数の患者あるいは人体の複数の箇所(患部)に所望の流量の薬液を注入するものである。
この考案にかかる薬液の注入装置は、注入に際するすべての経路内のエアを短時間で確実にパージすることができるので、薬液投与を迅速に行うことを可能とし、人体の複数の異なる箇所、もしくは複数人に対して同時に薬液を精密かつ容易に定量供給することを可能とし、しかも日常的な携行を可能とするもので、医療業界において幅広く利用されるものである。
1 薬液注入部
2 注入部本体
3 薬液供給用のパイプ
4 薬液注入用のパイプ
5 スライダ
6 ケース本体
7 蓋体
8 ロックバー
9 ロック解除バー
10 パイプ
11 合流部
12 押圧体
13 凸状突起部
14 ストッパー部材
15 係止片
16 溝部
17 凹状係合部
18 窓部
19 コネクタ
20 薬液ボトル
21 コネクタ
22 フィルタ
23 ロック解除バー挿入口
24 キャップ

Claims (5)

  1. 複数の薬液注入部を備える薬液の注入装置であって、
    前記薬液注入部は、一方側に薬液供給用のパイプを、他方側に薬液注入用のパイプを備え、
    上部が開口するケース本体と、このケース本体の開口部を閉止する蓋体および前記蓋体上をスライドするスライダとで注入部本体が構成され、
    前記ケース本体は、内部に流量の異なる複数のパイプを内蔵し、各パイプの基端側は前記薬液供給用のパイプに、先端側は合流部を介して前記薬液注入用のパイプに、それぞれ接続され、
    前記各パイプには、それぞれパイプを押圧する押圧体が配置され、各押圧体の表面に付設された凸状突起部を、前記蓋体からそれぞれ突出させ、
    前記スライダは、その裏面に前記各パイプと対応させて溝部を形成し、
    前記各溝部内には、前記凸状突起部と係合して、各パイプ内を流れる薬液を停止もしくは他のパイプ内を流れる薬液と合算して所望量の薬液を前記合流部に供給するための、長さの異なる凹状係合部が設けられ、
    前記蓋体上に突出する凸状突起部を、スライダの裏面に配置した凹状係合部と係脱させることによって所望量の薬液を供給し、あるいはすべてのパイプ内に薬液が流れるようにして、経路内のエアをパージするよう構成されていること
    を特徴とする薬液の注入装置。
  2. 前記注入部本体は、
    前記ケース本体の長手方向に摺動可能なロックバーとストッパー部材を備え、
    前記ストッパー部材の表面に付設された係止片が、前記蓋体上に突出したときにスライダの裏面に配置した凹状係合部と係合することによって、スライダを固定するよう構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の薬液の注入装置。
  3. 前記薬液注入用のパイプは、
    人体の複数の異なる箇所に薬液を注入するよう2又は複数備えられていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の薬液の注入装置。
  4. 複数人に対して同時に薬液を注入するためのものであること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の薬液の注入装置。
  5. 前記各薬液供給用のパイプは、
    それぞれ同一のコネクタを介して持ち運び可能な薬液ボトルと連通していること
    を特徴とする請求項1に記載の薬液の注入装置。
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