JP3183708U

JP3183708U - 圧縮コイルバネ固定構造

Info

Publication number: JP3183708U
Application number: JP2013001561U
Authority: JP
Inventors: 孝志雄川; 修二松山
Original assignee: 株式会社メイルリバー
Priority date: 2013-03-04
Filing date: 2013-03-04
Publication date: 2013-05-30
Anticipated expiration: 2023-03-04

Abstract

【課題】線材をコイル状に巻いてバネの弾性を利用する圧縮コイルバネを金属板などの取り付け部材で挟んで固定する場合に、簡単な構造で、ネジなどを必要とせず組み立てが容易で、しっかりと固定することができる圧縮コイルバネ固定構造を提供する。
【解決手段】屈曲可能な連結材４を、片側の取り付け部材に始点として取り付け、圧縮コイルバネ１の内側を通して、対向側の取り付け部材２，３に終点として取り付けるとともに、連結材４を、取り付け部材２，３と圧縮コイルバネ１とが接触部で押圧する長さに設定する。
【選択図】図１

Description

圧縮コイルバネを金属板などの取り付け部材に取り付けて固定する場合に、シンプルな構造で、ネジなどを必要とせず組み立てが容易で、しっかりと固定することができる構造を提供する。

線材をコイル状に巻いて押圧してバネの弾性を利用する圧縮コイルバネを金属板などの取り付け部材で挟んで固定する場合は、コイルスプリングワッシャーを利用して固定するか、又は取り付け部材にガイド穴を設けてバネの両端を落とし込むなどにより固定する方法が一般的であり、複雑で組み立ても容易ではない。

考案が解決しようとする課題

線材をコイル状に巻いてバネの弾性を利用する圧縮コイルバネを金属板などの取り付け部材で挟んで固定する場合に、簡単な構造で、ネジなどを必要とせず組み立てが容易で、しっかりと固定することができる圧縮コイルバネ固定構造を提供する。

課題を解決するための手段

屈曲可能な連結材を、片側の取り付け部材に始点として取り付け、圧縮コイルバネの内側を通して、対向側の取り付け部材に終点として取り付けるとともに、連結材を、取り付け部材と圧縮コイルバネとが接触部で押圧する長さに設定する。

考案の効果

取り付け部材と圧縮コイルバネとが接触部で押圧する長さに設定された屈曲可能な連結材を圧縮コイルバネの内側を通して取り付け部材に固定する簡単な構造により、圧縮コイルバネの内側を通る連結材により圧縮コイルバネの脱落が防がれるとともに、取り付け部材と圧縮コイルバネの端面がバネの弾力により圧接されることによりバネのズレが規制される、簡単な構造で、ネジなどを必要とせず組み立てが容易な圧縮コイルバネ固定構造が可能となる。

図１に本考案による圧縮コイルバネ固定構造の実施例を概念的な上面図ならびに側面図で示す。１は圧縮コイルバネ、２，３は取り付け部材、４は屈曲可能な連結材、５，６は連結材の取り付け部、Ｌは連結材の長さを示し、５を２に、６を３に取り付ける。Ｌは取り付け部材２，３それぞれの厚さに、圧縮コイルバネ１の自然長を加算した値以下として、圧縮コイルバネの端面が取り付け部材に圧接する値に設定する。取り付け部材２または３に荷重がかかると圧縮コイルバネが圧縮され、連結材４が屈曲して取り付け部材間の距離が狭くなりバネの圧縮に障害は与えないが、荷重が除かれるとバネの弾性により連結材の長さで規定される距離に戻る。本構造では、取り付け部材に荷重がかかっている場合も、かかっていない場合も圧縮コイルバネは常時取り付け部材に圧接されているためズレ難く、バネの内側の連結材により脱落も防がれている。このように、ネジなどを必要とせず、圧縮コイルバネと取り付け部材とを屈曲可能な連結材で連結するだけで構成されるため組み立ては極めて容易である。

取り付け部材の上にグラスを置く程度の軽荷重を例として具体的な実施例を示す。圧縮コイルバネはステンレス、連結材はナイロンタグピンを使用し、圧縮コイルバネの自然長１４ｍｍ、バネ定数０．９４１Ｎ／ｍ、取り付け部材はそれぞれ１ｍｍ厚のステンレス板とした。タグピンの長さをＬ＝（１４＋１＋１）−ｎに設定し、圧縮コイルバネと取り付け部材とを常にｎミリ相当圧接させている。このｎミリを変えることによりバネの固定強さを変える事が可能である。連結材としてタグピンを使用する理由は、小型、軽量で強靭であるとともに、取り付け部材に設ける小径穴にタグガンの針を差し込んで連結固定できるため組立が極めて容易、確実なためである。

圧縮コイルバネがどの方向に、どの程度ズレるかなどを考慮して連結材の太さ、材質、本数、配置などを最適化することが出来る。図２は連結材を二本対向配置しており一定方向へのズレを防止することができる。図３は連結材四本を配置して全方位へのズレを防止することが出来る。図５は圧縮コイルバネの中に入れた軟質スポンジ９などを一本の連結材で貫通させて圧縮コイルバネの中の空間を埋めて全方位へのズレを抑制している。図４（１）は連結固定部を５，６とするタグピンを示し、（２）は連結固定部を潰し玉７，８で形成する連結材を示す。圧縮コイルバネと取り付け部材がどの方向に、どの程度のズレかを考慮して連結材の本数、配置、太さ、材質などを最適化する。圧縮コイルバネは鋼材、樹脂など、連結材は屈曲可能なワイヤー、紐、鎖などでも良いとともに、各種材質、ディメンジョンに関してもどのような荷重を対象とするのかなど各種の応用、変形に応じて最適化できるなど、本考案の趣旨を逸脱しない範囲であれば種々の変形実施が可能である。

本考案による圧縮コイルバネ固定構造の概念図を示す。連結材二本で構成した概念図を示す。連結材四本で構成した概念図を示す。（１）タグピンによる連結材の概念図を示す。（２）潰し玉による連結材の概念図を示す。軟質スポンジを用いた連結材の概念図を示す。

Ｌ：連結材の長さを示す。

Claims

線材をコイル状に巻いてバネの弾性を利用する圧縮コイルバネを金属板などの取り付け部材で挟んで固定する構造に関して、屈曲可能な連結材を、片側の取り付け部材に始点として取り付け、圧縮コイルバネの内側を通して、対向側の取り付け部材に終点として取り付けるとともに、連結材を、取り付け部材と圧縮コイルバネとが接触部で押圧する長さに設定することにより、シンプルな構造で、組み立てが容易で、しっかりと固定することができる構造を提供する圧縮コイルバネ固定構造。