JP3183049U - 鼻孔通気器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】鼻孔に器具を挿入することなく容易に鼻汁の吸引でき、又鼻孔内に空気を送給し人工呼吸を可能とする、鼻孔通気器具を提供する。
【解決手段】鼻孔通気器具10を、鼻部Nを覆い顔面Fとの間に空間部分を形成する覆い部21と、覆い部21の外周縁部22に沿って配設され顔面Fと接する接顔部30と、で本体部20を構成して、本体部20が顔面Fと接顔しているときに本体部20内を正圧状態又は負圧状態にする吸気排気部40と、で構成する。接顔部30を、管状に形成された複数の管状体を有する構成とし、顔面Fに向かう方向に沿って重ね合せて配設し、顔面Fに臨む管状体に、顔面Fと接顔時に、顔面Fとの隙間を塞いで本体部20内の正圧状態又は負圧状態を保持する圧力保持片を配設する。
【選択図】図1

Description

本考案は、効果的に鼻孔の通気を可能とする鼻孔通気器具に関するものである。
自力で鼻をかむのが困難な乳幼児、高齢者等が風邪をひいたりして鼻汁が出た場合の鼻汁吸引具として、特許文献1に記載されたものがあった。これによると、鼻汁吸引具は、一又は複数の蛇腹を有するストローの一端に、鼻孔に挿入するための鼻当て部を一体又は着脱可能に設けられていた。鼻当て部を鼻孔に挿入した状態で、ストローの他端側を口で吸うことにより、鼻孔内の鼻汁が吸い出されることとなっていた。
特開平11−319073号公報
しかし、上記鼻汁吸引具は、鼻当て部を鼻孔に挿入しなければ、鼻汁を吸引できない。乳幼児等は、顔の近くに器具を近づけると嫌がることが多く、鼻孔に鼻当て部を挿入して鼻汁を吸引することは実際には困難である。
また、高齢者や蓄膿症の患者の鼻汁を、介護職に携わる人や、蓄膿症の患者にかかわる医師又は看護師が、ストロー等を用いて口で吸い取ることは、鼻汁が誤って口に入るおそれがあり衛生上問題があった。
さらに、鼻当て部を鼻孔に挿入することは、鼻孔内の粘膜への負担が大きいので、容易に鼻汁を鼻孔外に排出することを可能とすることが望まれていた。
一方、救助活動を行なうときに、吐しゃ物があり口の周囲が清潔でない状態では、口と口とを合わす人工呼吸は衛生上の問題があり奨励されるものではなかった。そこで、口と口とを合わすことなく患者の肺に新鮮な空気を送りこめるようにして、救助隊員等の負坦を軽減させることが望まれていた。
本考案は、上記事情に鑑み、鼻孔に器具を挿入することなく容易に鼻汁の吸引を可能とする、又は/及び、口と口とを合わすことなく鼻孔内に空気を送給し人工呼吸を可能とする、鼻孔通気器具を提供することを目的とする。
請求項1記載の考案では、鼻部を覆う覆い部と、覆い部の外周縁部に沿って配設され顔面と接する接顔部と、で本体部が構成され、本体部が顔面と接顔しているときに、本体部と顔面との間に形成される空間部分を正圧状態又は負圧状態にする吸気排気部を備えて構成される鼻孔通気器具であって、接顔部が、弾性を有した部材で環状に形成されていることを特徴としている。
これによれば、本体部が使用者の鼻部を覆って顔面と接顔するときに、接顔部が弾性変形して顔面の形状にフィットし、吸気排気部により本体部と顔面との間に形成される空間部分を負圧状態にできるので、圧力差により鼻孔内の鼻汁が、鼻孔外に排出され、鼻孔に器具を挿入することなく容易に鼻汁を吸引することができる。
一方、吸気排気部により本体部と顔面との間に形成される空間部分を正圧状態にすれば、口と口とを合わすことなく鼻孔を通じて使用者の肺に新鮮な空気を送り可能となる。
また、接顔部を、管状に形成された複数の管状体で形成して、顔面に向かう方向に沿って重ね合わせて配設すれば、弾性変形する部分を大きくとれるので、顔面の凹凸が大きい場合にも顔面の形状にフィットさせることが可能となる。
また、顔面に臨む管状体に、顔面と接顔時に、顔面との隙間を塞いで空間部分の正圧状態又は負圧状態を保持する圧力保持片を配設すれば、吸気排気部による吸引時に、顔面と本体部との間の空間部分に外気が侵入するのを防止できるため、鼻孔内との圧力差が生じやすくなり、鼻汁の吸引力、人工呼吸における吸気効率を高めることができる。
また、接顔部を、覆い部と別体に形成して、覆い部を、外周縁部に沿って設けられた係合部を有する構成とし、接顔部を、覆い部に臨む側に係合部と係合可能な被係合部を有する構成とし、係合部と、被係合部と、を着脱可能に形成すれば、接顔部の破損、経年劣化等により、本体部内の正圧状態又は負圧状態の保持が困難になった場合に、接顔部のみ交換することができ運用コストを低減することが可能となる。
また、覆い部及び接顔部の少なくとも一方に、本体部が顔面と接顔しているときにおいて使用者の頭部に係止可能な取付紐を配設すれば、本体部を手で持つ必要がなくなるので、吸気排気部による吸引作業を容易にすることができる。
また、吸気排気部を、覆い部に取り付けられ空間部分と連通して形成された筒状のシリンダ部と、シリンダ部内を摺動するピストン部と、シリンダ部とピストン部とで囲まれる中空部と、を有する構成とし、シリンダ部に、空間部分との境界部分に位置して中空部側に開閉可能な吸気扉と、シリンダ部の外周壁の中空部に臨む部分に位置してシリンダ部の外周壁に対して外側に開閉可能な開閉扉と、を配設して、吸気排気部は、空間部分を負圧状態にのみするように形成し、空間部分を負圧状態にするときに、吸気扉が開くとともに開閉扉が閉じるようにすれば、鼻汁吸引具として適用することができる。
また、吸気排気部を、覆い部に取り付けられ空間部分と連通して形成された筒状のシリンダ部と、シリンダ部内を摺動するピストン部と、シリンダ部とピストン部とで囲まれる中空部と、を有し、シリンダ部に、空間部分との境界部分に位置して空間部分側に開閉可能な排気扉と、シリンダ部の外周壁の中空部に臨む部分に位置してシリンダ部の外周壁に対して内側に開閉可能な開閉扉と、を配設して、吸気排気部は、空間部分を正圧状態にのみするように形成し、空間部分を正圧状態にするときに、排気扉が開くとともに開閉扉が閉じるようにすれば人工呼吸器として適用することができる。
本考案の一実施形態の鼻孔通気器具の斜視図である。 同実施形態の鼻孔通気器具の側断面図である。 同実施形態の鼻孔通気器具の接顔部側からみた斜視図である。 同実施形態の吸気排気部のピストン部の押し込み時の側断面図である。 同実施形態の吸気排気部のピストン部の引っ張り時の側断面図である。 同実施形態の接顔部及び覆い部の拡大断面図である。 同実施形態の接顔部及び覆い部の変形例の拡大断面図である。 接顔部及び覆い部を鼻根部分の高い人に使用可能とする変形例の接顔部側からみた斜視図である。 同実施形態の接顔部及び覆い部の他の変形例の拡大断面図である。 接顔部及び覆い部を鼻根部分の高い人に使用可能とする他の変形例の接顔部側からみた斜視図である。 鼻汁吸引具として適用する場合の吸気排気部のピストン部の押し込み時の側断面図である。 鼻汁吸引具として適用する場合の吸気排気部のピストン部の引っ張り時の側断面図である。 人工呼吸器として適用する場合の吸気排気部のピストン部の押し込み時の側断面図である。 人工呼吸器として適用する場合の吸気排気部のピストン部の引っ張り時の側断面図である。
本考案の鼻孔通気器具の一実施形態について図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では鼻孔通気器具10の、使用者の顔面Fと接する側を後ろ側とし、その反対側を前側とする。
鼻孔通気器具10は、図1に示すとおり、覆い部21と、接顔部30と、で本体部20が構成され、本体部20が顔面Fと接顔しているときに本体部20内を正圧状態又は負圧状態にする吸気排気部40と、覆い部21に着脱可能に取り付けられた取付紐50(図2、3では省略してある)と、を備えている。鼻孔通気器具10は、本体部20と顔面Fとの間に空間部分Sを形成可能としている。なお、ここで「鼻部」とは、鼻とその周辺の顔面部分をいう。
覆い部21は、図1〜3、6に示すように、合成樹脂製で、後ろ側が六角形状に開口した多角形椀状に形成されている。
覆い部21は、外周縁部22の全周に沿って設けられた係合部23を有している。係合部23は、弾性変形可能な部材で形成され、係合片23a、23bを有し、断面視において外周縁部22からの長さが同じ略C字状に形成されている。
覆い部21の鼻孔に臨む部分の覆い部21の頂部27近傍には、貫通孔25が配設されている。貫通孔25の内周面には、螺合部24としてのねじが形成されている。
覆い部21の外周面には、本体部20が顔面Fと接顔しているときにおける、左右の耳に対応する側に二か所ずつ計四か所、取付紐50を着脱可能とするフック状に形成された係止部26が、設けられている。
覆い部21は、吸気排気部40を装着可能とするとともに、吸気排気部40により空間部分Sを正圧状態又は負圧状態にしたときに変形しない程度の剛性を有している。
接顔部30は、図1〜3、6に示すように、顔面Fと接し可能に覆い部21の外周縁部22に沿って環状に形成され、覆い部21と別体に形成されている。
接顔部30は、ゴムで管状に形成される管状体31及び管状体32と、ゴムで円柱状に形成される被係合部34と、を有している。
管状体31は顔面F側に配置され、管状体32は顔面Fに臨む側に配置されて、前後方向に沿って(実用新案登録請求の範囲における顔面に向かう方向)互いに全周にわたって重ね合わされて配設されている。
顔面Fに臨む管状体32には、顔面Fと接顔しているときに、顔面Fとの隙間を塞いで本体部20内の正圧状態又は負圧状態を保持する、圧力保持片33が配設されている。圧力保持片33は、シリコーンゴムで、管状体32に沿って環状、かつ、後側に突出して形成されている。
被係合部34は、係合部23の係合片23a、23bと係合可能な被係合部34を有している。被係合部34は、管状体31の前側(実用新案登録請求の範囲における覆い部に臨む側)に、前後方向に沿って管状体31の全周にわたって重ね合わされて配設されている。
係合部23の係合片23a、23bと、被係合部34と、を係合させることで覆い部21と、接顔部30とが一体化可能とされ、係合部23の係合片23a、23bと、被係合部34と、の係合を解除することで、覆い部21と、接顔部30とが離脱可能に形成されている。
吸気排気部40は、図1〜5に示すように、シリンダ部41と、ピストン部42と、シリンダ部41とピストン部42とで囲まれる中空部46を有した注射器形状に形成され、覆い部21の鼻孔に臨む部分の覆い部21の頂部27近傍に取り付けられている。
本実施形態では、覆い部21の鼻孔に臨む部分の覆い部21の頂部27近傍に配設された螺合部24と、本体部20に装着された状態において、シリンダ部41の本体部20側の端部の外周面にねじが形成された被螺合部43と、を螺合させて取り付けられている。
本体部20に装着された状態において、シリンダ部41の本体部20側の端面には通気孔44が配設され、シリンダ部41の中空部46に臨む部分には、ピストン部42を本体部20側に押し戻すときに外側に開いて、シリンダ部41の空気Aを排出して、ピストン部42の押し戻しを容易にさせる排出扉45が配設されている。
取付紐50は、図1に示すように、帯状に形成されたゴム紐が用いられ、使用者の頭部Hの左右の耳に掛けられるように覆い部21の係止部26において、縛り付ける等してそれぞれ係止されている。
鼻孔通気器具10を鼻汁吸引具として使用するときの機能作用について説明する。
本体部20で鼻部Nを覆うようにし、接顔部30を顔面Fに接顔させると、管状体31、32が、顔面Fの形状に対応して弾性変形する。管状体31、32は、管状に形成され、中空部分がつぶれる等して変形しやすいうえ、前後方向に沿って重ね合わされて配設されて変形部分の幅を多くとれるので、顔面Fの凹凸が大きい人であっても対応することが可能となる。
ピストン部42を、図4の状態から、本体部20とは反対側に引っ張ると、図5に示すように、顔面Fと本体部20との間の空間部分Sの空気Aが、通気孔44を通ってシリンダ部41の中空部46内に吸引される。それにともない空間部分Sが負圧状態となり、粘度が低い鼻汁であれば、鼻孔内の鼻汁がシリンダ部41の中空部46内に吸引される。仮に、粘度が高い鼻汁であっても、少なくとも鼻孔内から吸引されるので、鼻孔外に排出された鼻汁を鼻紙等でふき取ることで、鼻汁を処理することができる。
この時、圧力保持片33により、管状体31、32で塞ぎきれない顔面Fとの隙間を塞ぎ、吸気排気部40による吸引時において、顔面Fと本体部20との間の空間部分Sに外気が侵入するのを防止できるため、鼻孔内との圧力差が生じやすくなり、鼻汁の吸引力を高めることになる。
再度鼻汁を吸引する場合には、図5の二点鎖線に示すように、排出扉45を外側に開けて、図4の状態になるまでピストン部42を本体部20側に押し込めば、シリンダ部41の中空部46内の空気Aが排出されてピストン部42の押し戻しを容易にすることになる。
次に、鼻孔通気器具10を人工呼吸器として使用するときの機能作用について説明する。
図5に示すように、ピストン部42を本体部20とは反対側に引っ張っておき、接顔部30を顔面Fに接顔させる。この時、空気Aがもれないように使用者の口を塞いでおく。ピストン部42を本体部20側に押し込と、シリンダ部41の中空部46内の空気Aが、通気孔44を通り空間部分Sに向かって排出される。それにともない空間部分Sが正圧状態となり、鼻孔を通じて使用者の肺に空気Aが送り込まれる。このとき、管状体31、32、圧力保持片33により空間部分Sが正圧状態に維持される。ピストン部42を押し終えたら、一旦、接顔部30を顔面Fから離す、排出扉45を開く等して、空間部分Sの正圧状態を解除する。すると、肺の弾性により、肺の中の空気Aを排出がなされる。肺から排出された空気Aは、二酸化炭素が増えているので、この間にピストン部42を本体部20とは反対側に引っ張って、酸素を含んだ空気Aを中空部46内に充填しておく。空気Aが排出されるのを確認したら、上記の空気Aの送り込み作業を繰り返す。
本実施形態の鼻孔通気器具10では、鼻部Nを覆う覆い部21と、覆い部21の外周縁部22に沿って配設され顔面Fと接する接顔部30と、で本体部20が構成され、本体部20が顔面Fと接顔しているときに、本体部20と顔面Fとの間に形成される空間部分Sを正圧状態又は負圧状態にする吸気排気部40を備えて構成される鼻孔通気器具であって、接顔部30が、弾性を有した部材で環状に形成している。
これによれば、本体部20が使用者の鼻部Nを覆って顔面Fと接顔するときに、接顔部30が弾性変形して顔面Fの形状にフィットし、吸気排気部40により本体部20と顔面Fとの間に形成される空間部分Sを負圧状態にできるので、圧力差により鼻孔内の鼻汁が、鼻孔外に排出され、鼻孔に器具を挿入することなく容易に鼻汁を吸引することができる。
一方、吸気排気部40により本体部20と顔面Fとの間に形成される空間部分Sを正圧状態にすれば、口と口とを合わすことなく鼻孔を通じて使用者の肺に新鮮な空気Aを送り可能となる。
また、接顔部30を、管状に形成された複数の管状体31、32で形成して、顔面Fに向かう方向に沿って重ね合わせて配設しているので、弾性変形する部分を大きくとれるので、顔面Fの凹凸が大きい場合にも顔面Fの形状にフィットさせることが可能となる。
また、顔面Fに臨む管状体32に、顔面Fと接顔時に、顔面Fとの隙間を塞いで空間部分Sの正圧状態又は負圧状態を保持する圧力保持片33を配設しているので、吸気排気部40による吸引時に、顔面Fと本体部20との間の空間部分Sに外気が侵入するのを防止できるため、鼻孔内との圧力差が生じやすくなり、鼻汁の吸引力、人工呼吸における吸気効率を高めることができる。
また、覆い部21に、接顔時において使用者の頭部Hに係止可能な取付紐50を配設しているので、本体部20を手で持つ必要がなくなるので、吸気排気部40による吸引作業を容易にすることができる。
また、接顔部30を、覆い部21と別体に形成して、係合部23と、被係合部34と、を着脱可能に形成しているので、接顔部30の破損、経年劣化等により、本体部20内の正圧状態又は負圧状態の保持が困難になった場合に、接顔部30のみ交換することができ運用コストを低減することが可能となる。
本考案の鼻孔通気器具10は上記構成に限定されるものではない。即ち、本発明の要旨を逸脱しない限り各種の設計変更等が可能である。以下に、変形した態様を例示する。
上記実施形態の本体部20と、接顔部30の変形例について、図7に基づいて説明する。以下の説明において、上記実施形態と共通する構成については、同一符号を付し説明の全部又は一部を省略する。
接顔部30は、図7に示すように、管状体31と、管状体32と、圧力保持片33と、で構成され、管状体31と、覆い部21の外周縁部22と、が連設して、覆い部21と接顔部30とが一体化して形成されている。
このような構成としても、顔面Fの凹凸が大きい場合にも顔面Fの形状にフィットさせるとともに、顔面Fとの隙間を塞いで鼻汁の吸引力、人工呼吸における吸気効率を高めることが可能となる。
また、鼻根部分の高い人に使用可能とする為に、図8に示すように、本体部20が使用者の顔面Fと接顔しているときに、覆い部21の使用者の鼻根部分に対応する部分を、外周縁部22から前側に切り欠いて形成して、接顔部30を配設することもできる。
また、図9、10に示すように、係合部23を、断面視において、覆い部21の外側に位置する係合片23cと、空間部分S側に位置して係合片23cより長く形成された係合片23dを有して、略C字状に形成して、接顔部30の被係合部34の周囲長を、外周縁部22の周囲長より短く形成して、係合部23の係合片23c、23dと、被係合部34と、を係合させた際に、前後方向からみて内側に付勢するように形成すれば、内側に付勢された被係合部34を、係合片23dと強固に係合させることができる。このとき、管状体31及び管状体32が顔面Fに垂直となるとともに、覆い部21と平行となるように、断面視において、管状体31及び管状体32を被係合部34に対して傾斜させて配置するのが望ましい。
また、図11、12に示すように、シリンダ部41に、通気孔44を開閉可能とするとともに中空部46側に開く片開き扉として形成された吸気扉47と、シリンダ部41の外周壁の中空部46に臨む部分に位置してシリンダ部41の外周壁に対して外側に開閉可能な片開き扉として形成された開閉扉49と、を配設して専用の鼻汁吸引具として適用することができる。
これによれば、図12に示すように、ピストン部42を本体部20とは反対側に引っ張って空間部分Sを負圧状態にするときに、空間部分Sと中空部46との圧力差で吸気扉47が開くとともに、シリンダ部41の外側の大気圧と中空部46との圧力差により自動的に開閉扉49が閉じ、鼻汁吸引作業を容易にすることができる。
一方、図11に示すように、ピストン部42を本体部20側に押し込むと、空間部分Sと中空部46との圧力差により自動的に吸気扉47が閉じるとともに、シリンダ部41の外側の大気圧と中空部46との圧力差により自動的に開閉扉49が開いて、中空部46内の空気Aが排出されてピストン部42の押し戻しを容易にすることができる。
また、図13、14に示すように、シリンダ部41に、通気孔44を開閉可能とするとともに空間部分S側に開く片開き扉として形成された排気扉48と、シリンダ部41の外周壁の中空部46に臨む部分に位置してシリンダ部41の外周壁に対して内側に開閉可能な片開き扉として形成された開閉扉49と、を配設して専用の人工呼吸器として適用することができる。
これによれば、図13に示すように、ピストン部42を本体部20側に押し込んで空間部分Sを正圧状態にするときに、空間部分Sと中空部46との圧力差により自動的に排気扉48が開くとともに、シリンダ部41の外側の大気圧と中空部46との圧力差により自動的に開閉扉49が閉じて中空部46内の空気Aが空間部分Sに向かって排出されて人工呼吸の作業を容易にすることができる。
一方、図14に示すように、ピストン部42を本体部20とは反対側に引っ張ると、空間部分Sと中空部46との圧力差により自動的に排気扉48が閉じるとともに、シリンダ部41の外側の大気圧と中空部46との圧力差により自動的に開閉扉49が開き、中空部46内に空気Aが流入して次の人工呼吸の作業を容易にすることができる。
また、覆い部21は、吸気排気部40を取り付けられるとともに、吸気排気部40により本体部20内を正圧状態又は負圧状態にしたときに変形しない程度の剛性を有しているのであれば、他のエラストマー(合成ゴム、弾性プラスチック)を用いることができる。
また、管状体31、32には、ゴムを用いたが、弾性を有しシール性を有するエラストマー(合成ゴム、弾性プラスチック)を用いることができる。
また、圧力保持片33には、シリコーンゴムを用いたが、弾性を有しシール性を有する他のエラストマー(合成ゴム、弾性プラスチック)を用いることができる。
また、被係合部34は、本体部20内の正圧状態又は負圧状態を保持できるのであれば、管状体31の全周に形成することなく、断続的に形成することも可能である。
また、吸気排気部40は、本体部20内を正圧状態又は負圧状態にできるのであれば、ストローを用いて口で吸う等の他の吸引、排出手段を用いることができる。
また、取付紐50は、接顔部30に係止部分を設けて着脱可能に取り付けることもできる。
また、上記実施形態において、接顔部30が被係合部34を有さない構成として、管状体31と、係合部23の係合片23a、23bと、を係合させる構成とすることもできる。
10 鼻孔通気器具
20 本体部
21 覆い部
22 外周縁部
23 係合部
30 接顔部
31 管状体
32 管状体
33 圧力保持片
34 被係合部
40 吸気排気部
45 排出扉
46 中空部
47 吸気扉
48 排気扉
49 開閉扉
50 取付紐
F 顔面
H 頭部
N 鼻部
S 空間部分

Claims (7)

  1. 鼻部を覆う覆い部と、前記覆い部の外周縁部に沿って配設され顔面と接する接顔部と、で本体部が構成され、前記本体部が前記顔面と接顔しているときに、前記本体部と顔面との間に形成される空間部分を正圧状態又は負圧状態にする吸気排気部を備えて構成される鼻孔通気器具であって、
    前記接顔部が、弾性を有した部材で環状に形成されていることを特徴とする鼻孔通気器具。
  2. 前記接顔部が、管状に形成された複数の管状体で形成され、前記顔面に向かう方向に沿って重ね合わされて配設されていることを特徴とする請求項1記載の鼻孔通気器具。
  3. 前記顔面に臨む管状体には、前記顔面と接顔時に、前記顔面との隙間を塞いで前記空間部分の正圧状態又は負圧状態を保持する圧力保持片が配設されていることを特徴とする請求項2記載の鼻孔通気器具。
  4. 前記接顔部が、前記覆い部と別体に形成され、
    前記覆い部は、外周縁部に沿って設けられた係合部を有し、
    前記接顔部は、前記覆い部に臨む側に前記係合部と係合可能な被係合部を有し、
    前記係合部と、前記被係合部と、が着脱可能に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の鼻孔通気器具。
  5. 前記覆い部及び前記接顔部の少なくとも一方には、前記本体部が前記顔面と接顔しているときにおいて使用者の頭部に係止可能な取付紐が配設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の鼻孔通気器具。
  6. 前記吸気排気部が、前記覆い部に取り付けられ前記空間部分と連通して形成された筒状のシリンダ部と、前記シリンダ部内を摺動するピストン部と、前記シリンダ部と前記ピストン部とで囲まれる中空部と、を有し、
    前記シリンダ部には、前記空間部分との境界部分に位置して前記中空部側に開閉可能な吸気扉と、前記シリンダ部の外周壁の前記中空部に臨む部分に位置して前記シリンダ部の外周壁に対して外側に開閉可能な開閉扉と、が配設され、
    前記吸気排気部は、前記空間部分を負圧状態にのみするように形成され、
    前記空間部分を負圧状態にするときに、前記吸気扉が開くとともに前記開閉扉が閉じて、鼻汁吸引具として適用されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の鼻孔通気器具。
  7. 前記吸気排気部が、前記覆い部に取り付けられ前記空間部分と連通して形成された筒状のシリンダ部と、前記シリンダ部内を摺動するピストン部と、前記シリンダ部と前記ピストン部とで囲まれる中空部と、を有し、
    前記シリンダ部には、前記空間部分との境界部分に位置して前記空間部分側に開閉可能な排気扉と、前記シリンダ部の外周壁の前記中空部に臨む部分に位置して前記シリンダ部の外周壁に対して内側に開閉可能な開閉扉と、が配設され、
    前記吸気排気部は、前記空間部分を正圧状態にのみするように形成され、
    前記空間部分を正圧状態にするときに、前記排気扉が開くとともに前記開閉扉が閉じて、人工呼吸器として適用されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の鼻孔通気器具。
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