JP3182223B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転写マスクを通過した
レーザ光を集光して加工物の加工を行うためのレーザ加
工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、プラスチック、金属、セラミ
ックス等の材料に孔開けや切断等の加工を行うために、
レーザ加工装置が使用されている。
【0003】図3は従来の代表的なレーザ加工装置の構
成図である。図3において、符号1は、レーザ発振器で
あり、CO2 レーザ、Nd:YAGレーザ、エキシマレ
ーザ等が使用されている。レーザ発振器1から出射され
たレーザ光は、転写マスク2を通過した後、反射ミラー
3により90度反射され、マスク転写レンズ4に導かれ
る。レーザ光がマスク転写レンズ4を透過すると、予め
設定した転写比率にてマスク像が加工物5上に結像さ
れ、除去加工が行われる。1回の加工の終了後、加工物
5は加工物支持装置6によって水平方向(X軸方向及び
Y軸方向)の位置を変え、次の加工が行われる。
【0004】このような構成のレーザ加工装置におい
て、転写マスク2、反射ミラー3、マスク転写レンズ4
及び加工物5の位置関係は、次式(1)を満たすものと
なっている。なお、式中、Aは、転写マスク2から反射
ミラー3までの距離A1 と反射ミラー3からマスク転写
レンズ4までの距離A2 との和、Bはマスク転写レンズ
4から加工物5までの距離、fはマスク転写レンズ4の
焦点距離である。
【0005】 1/A+1/B=1/f (1)そし
て、転写比率αは式(2)に示す通りである。
【0006】 α=B/A (2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のレーザ加工
装置においては、転写比率を変更する場合、式(2)か
ら明らかなように、距離Aと距離Bを調整する必要があ
る。即ち、少なくとも2つの部品、例えば転写マスク2
と加工物5、或いは転写マスク2とマスク転写レンズ4
を式(1)の関係を満足する状態で移動させなければな
らず、装置構成が複雑となっていた。
【0008】また、転写比率を変えずに厚さの異なる加
工物を加工する場合には、転写マスク2及びマスク転写
レンズ4を同じ距離だけ移動させる方法、又は、加工物
5を転写レンズ4の光軸L(Z軸方向)に沿って位置調
整する方法を採る必要があるが、前者の方法では移動機
構を2つ設けなければならず、装置が複雑で高価なもの
となる。一方、加工物5を光軸Lに沿って移動させる方
法では、加工物支持装置6にZ軸位置調整機構6aを組
み込む必要がある。図3に示すように、Z軸位置調整機
構6aをX−Y軸位置調整機構6bのX−Yステージ面
上に設けた場合、加工物支持面であるZ軸位置調整機構
6aのZステージ面がX−Y軸位置調整機構6bのX−
Yステージ面から離れているため、X−Yステージ面の
たわみが増強され、ピント合せの精度が悪くなる。逆
に、X−Y軸位置調整機構6bの下側にZ軸位置調整機
構6aを配置した場合、重量物であるX−Y軸位置調整
機構6bをZ軸位置調整機構6aが支えなければなら
ず、加工物支持装置が高価になるという問題点があっ
た。
【0009】更に、マスク転写レンズ4として単レンズ
を用いた場合、球面収差があるために転写分解能が悪い
ので、高価な組合せレンズを用いなければならなかっ
た。
【0010】また、図4に示すように、レーザ光はマス
ク転写レンズ4に平行に入射されるので、マスク転写レ
ンズ4の第2面からの戻り光はレンズ4内で集光し、ガ
ラスの変質による吸収が増加し、ついにはレンズ破壊に
至る恐れがあった。特に、エキシマレーザのような高出
力レーザではレンズ破壊の危険性が高い。
【0011】更にまた、図4において、マスク転写レン
ズ4によって屈折されたレーザ光は、加工物5に相当な
広がり角をもって入射される。この結果、加工領域内の
周囲部分では、孔が斜めに加工されるという問題があっ
た。従って、結像孔径の2倍以上の孔加工は従来のレー
ザ加工装置では困難であった。
【0012】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、上記の種々の問題点を解決することのできるレ
ーザ加工装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、レーザ発振器から発せら
れた平行なレーザ光を転写マスクに照射し、該転写マス
クのマスク像を加工物に投影して該加工物を加工するレ
ーザ加工装置において、前記転写マスクと前記加工物と
の間に配置された第1のマスク転写レンズと、前記第1
のマスク転写レンズと前記加工物との間に配置された第
2のマスク転写レンズと、前記第1のマスク転写レンズ
と前記第2のマスク転写レンズとの間に配置され、前記
第1のマスク転写レンズを透過したレーザ光を反射して
前記第2のマスク転写レンズに導くと共に、前記加工物
から発せられ前記第2のマスク転写レンズを透過した可
視光を透過するビームスプリッタと、前記ビームスプリ
ッタを透過した可視光により前記加工物の加工面を観察
する手段とを備え、前記転写マスクと前記第1のマスク
転写レンズとの間の間隔(C)を該第1のマスク転写レ
ンズの焦点距離(f1)とし、前記第2のマスク転写レ
ンズと前記加工物との間の間隔(D)を該第2のマスク
転写レンズの焦点距離(f2)とし、前記第1のマスク
転写レンズと前記第2のマスク転写レンズとの間の間隔
(E=E1+E2)を前記第1のマスク転写レンズの焦点
距離(f1)よりも長くし、前記第1のマスク転写レン
ズと前記ビームスプリッタとの間の間隔(E1)を該第
1のマスク転写レンズの焦点距離(f1)よりも短くし
たことを特徴としている。
【0014】また、このレーザ加工装置は、転写マスク
と第1のマスク転写レンズとの間の間隔を調整する手段
を有することを特徴としている。更に、第2のマスク転
写レンズと加工物との間の間隔を調整する手段を備える
ことが好ましい。
【0015】第1のマスク転写レンズと第2のマスク転
写レンズとの間の間隔(E=E1+E2)は、好適には、
第1のマスク転写レンズの焦点距離と第2のマスク転写
レンズの焦点距離の合計(f1+f2)と等しい大きさで
ある。
【0016】更に、ビームスプリッタを透過した可視光
を受光して加工物の加工面を観察する手段は、CCDカ
メラと、CCDカメラの撮像面に可視光を結像させる可
視光リレーレンズと、CCDカメラに接続されたモニタ
テレビとを備えるものが好適である。
【0017】
【作用】転写マスクと第1のマスク転写レンズとの間の
間隔を第1のマスク転写レンズの焦点距離とし、第2の
マスク転写レンズと加工物との間の間隔を第2のマスク
転写レンズの焦点距離とした場合、マスク像の転写比率
は第1及び第2のレンズの焦点距離の比となり、かつ、
マスク像のピントは必ず加工物の加工面上で合うことと
なる。また、このような配置構成では、第2のマスク転
写レンズからのレーザ光の加工物に対する広がり角は小
さくなる。
【0018】転写マスクと第1のマスク転写レンズとの
間の間隔を調整する手段を設けることで、転写比率を変
更すべく第1のマスク転写レンズの焦点距離を変えた場
合に、その焦点距離とマスク・レンズ間の間隔とを容易
に一致させることができる。この調整手段としては、転
写マスクを移動させる手段が好適である。
【0019】また、第2のマスク転写レンズの焦点距離
を変更することでも、マスク像の転写比率を変更するこ
とができ、よって、第2のマスク転写レンズと加工物と
の間の間隔を調整する手段、特に、第2のマスク転写レ
ンズを移動させる手段を設けることが好ましい。この第
2のレンズと加工物間の間隔を調整できるようにするこ
とで、加工物の厚さに変動があった場合の微調整が可能
となり、ピント合わせとして用いることもできる。
【0020】また、第1と第2のマスク転写レンズの間
にビームスプリッタを配置し、加工物の像を取り出すこ
とができるようにしているので、加工面を観察すること
が可能である。加工物の像は第2のマスク転写レンズを
通して得られるので、加工物の像のピントが合っている
場合、加工物が第2のマスク転写レンズの焦点に適正に
配置されていると判断できる。更に、ビームスプリッタ
は、第1のマスク転写レンズの焦点外に置かれるので、
ビームスプリッタに対して絞られたレーザ光が照射され
ることが防止される。
【0021】
【実施例】以下、図面に沿って本発明の好適な実施例に
ついて詳細に説明する。
【0022】図1は、本発明の一実施例によるレーザ加
工装置の構成を示している。符号10はレーザ発振器で
あり、好ましくはエキシマレーザ発振器である。エキシ
マレーザ発振器10から出射されたレーザ光は、転写マ
スク11を透過した後、第1のマスク転写レンズ12に
照射される。ICを取り付けるプリント基板を作成する
場合、転写マスク11には、例えば厚さ30μmのステ
ンレス鋼板に直径60μmの孔がICのパターンで開け
られたものが用いられる。レーザ光は第1のマスク転写
レンズ12を透過後、ダイクロイックミラー等のビーム
スプリッタ13により90度の角度で反射されて第2の
マスク転写レンズ14に導かれる。このビームスプリッ
タ13は、レーザ光は反射するが、波長350〜700
nm程度の可視光は透過する性質を有している。ビーム
スプリッタ13により反射されたレーザ光は第2のマス
ク転写レンズ14を経て、加工物支持装置15のステー
ジ面上に固定された加工物16に照射される。エキシマ
レーザの場合、加工物16にはガラスエポキシ樹脂板等
が用いられる。
【0023】転写マスク11はマスクマウント17にセ
ットされ、マスクマウント17はマウント移動機構18
により光軸Lに沿って移動可能となっている。マウント
移動機構18としては種々の型式が考えられるが、図示
実施例では、ステッピングモータ19により回転駆動さ
れるねじ体20と、このねじ体20が螺合されるマスク
マウント17のねじ穴21とから構成されている。
【0024】第1のマスク転写レンズ12は固定レンズ
マウント22により所定位置に固定されている。
【0025】第2のマスク転写レンズ14は可動レンズ
マウント23に取り付けられている。可動レンズマウン
ト23にはピント調整機構24が設けられ、第2のマス
ク転写レンズ14の位置を光軸Lに沿って微調整できる
ようになっている。図示実施例のピント調整機構24
は、ステッピングモータ25の回転軸に接続されたねじ
体26と、これが螺合されるレンズマウント23のねじ
穴27とから成るが、これに限定されるものではない。
【0026】加工物支持装置15のステージ面は水平方
向(X−Y軸方向)のみ位置調整可能となっており、光
軸方向(Z軸方向)については固定されている。よっ
て、Z軸位置調整機構は不要である。
【0027】更に、この実施例のレーザ加工装置におい
ては、図1でビームスプリッタ13の上側の位置に、可
視光リレーレンズ28及びCCDカメラ29が、第2の
マスク転写レンズ14の光軸と同軸に配置されている。
CCDカメラ29にはモニタテレビ30が接続されてい
る。
【0028】このような構成において、転写マスク11
と第1のマスク転写レンズ12との間の間隔Cは、第1
のマスク転写レンズ12の焦点距離f1 に一致されてい
る。また、加工物16の加工面と第2のマスク転写レン
ズ14との間の間隔Dは、第2のマスク転写レンズ14
の焦点距離f2 とされている。第1及び第2のマスク転
写レンズ12,14の間の間隔E(即ち、第1のマスク
転写レンズ12からビームスプリッタ13までの距離E
1 と、ビームスプリッタ13から第2のマスク転写レン
ズ14までの距離E2 との和)は任意であるが、第1の
マスク転写レンズ12の焦点距離f1 よりも長い距離で
あることが好ましい。特に、間隔Eは、標準となる第1
のマスク転写レンズ12の焦点距離f1 と第2のマスク
転写レンズ14の焦点距離f2 の和とするのが最適であ
る。例えば、第1のマスク転写レンズ12の焦点距離f
1 が300mm、第2のマスク転写レンズ14の焦点距
離f2 が100mmである場合、間隔Cは300mm、
間隔Dは100mm、間隔Eは400mmとなる。
【0029】なお、第1のマスク転写レンズ12とビー
ムスプリッタ13との間の間隔は焦点距離f1 よりも短
い方が望ましい。これは、第1のマスク転写レンズ12
でレーザ光が絞られた位置にビームスプリッタ13を配
置すると、その多層膜コーティングが破壊される可能性
があるからである。
【0030】次に、このような構成において、本発明に
よるレーザ加工装置の作用について説明する。
【0031】レーザ発振器10から発せられたレーザ光
は光軸Lと平行に進み、転写マスク11を通過する。次
いで、レーザ光は第1のマスク転写レーザ12を通り、
ビームスプリッタ13によって90度曲げられ、第2の
マスク転写レンズ14を経て加工物16の加工面に照射
される。レーザ加工装置の構成部品が上記位置関係にあ
る場合、転写マスク11の光軸L上の点の像は点線で示
される光路を進み、加工物16の加工面上の光軸Lとの
交点に集束される。従って、上記位置関係ではマスク像
はピントの合った状態で加工物16の加工面に転写され
る。この際の転写比率βは次式(3)の通りである。
【0032】 β=D/C=f2 /f1 (3) また、上記位置関係においては、第2のマスク転写レン
ズ14から加工物16に発せられるレーザ光は、図2に
示すように実質的に平行光線となるので、光軸付近の加
工状態と加工領域の周辺部の加工状態とはほぼ同等とな
る。また、第2のマスク転写レンズ14への入射光は平
行ではないので、第2のマスク転写レンズ14の第2面
による戻り光はレンズ14内で集光されることはない。
従って、従来のような戻り光によるレンズ破壊の恐れは
なく、特にエキシマレーザのような高出力レーザを用い
ている場合に有効である。
【0033】加工物16の加工面の状態は、ビームスプ
リッタ13及び可視光リレーレンズ28を通してCCD
カメラ29で受像され、その像はモニタテレビ30に映
し出される。ここで、加工物16の厚さが所定の厚さと
は異なっており、マスク像及び加工物像のピントがずれ
ている場合には、ピント調整機構24のステッピングモ
ータ25を駆動して第2のマスク転写レンズ14を移動
させ、間隔Dを第2のマスク転写レンズ14の焦点距離
2 に一致させる必要がある。この際、前もって決めら
れた厚さに対する加工物16の厚さの変化量が既知であ
る場合、その量だけ第2のマスク転写レンズ14を移動
させれば良い。一方、変化量が未知の場合には、モニタ
テレビ30を見ながら、ピントが合うように第2のマス
ク転写レンズ14の位置調整を行うこととなる。
【0034】間隔C=第1のマスク転写レンズの焦点距
離f1 、及び、間隔D=第2のマスク転写レンズの焦点
距離f2 の条件を満たす限り、加工物16の加工面には
上記の式(3)の転写比率でマスク像が結像される。従
って、転写比率を変える場合には、第1のマスク転写レ
ンズ12をレンズマウント22から取り外して、焦点距
離の異なる別のマスク転写レンズをレンズマウント22
に取り付ける。そして、その新たな第1のマスク転写レ
ンズの焦点距離f1 ´と、転写マスク・レンズ間の間隔
Cとが一致するように、マウント移動機構18を駆動さ
せてマスクマウント17を移動させれば、転写比率がf
2 /f1 ′のマスク像が得られる。転写マスク11及び
マスクマウント17は比較的軽量であるので、マウント
移動機構18に加わる負荷は小さく、高精度の調整が可
能である。
【0035】上記実施例では、第1のマスク転写レンズ
12を焦点距離の異なる別のものに交換すると共に、転
写マスク11と第1のマスク転写レンズ12との間の間
隔Cを調整することで、ピントの合った状態で転写比率
を変更することとしている。特に、間隔Cの調整は転写
マスク11を移動させることで行っている。しかし、転
写比率を変更させる手段は上記の手段に限られない。例
えば、転写マスク11は固定し、第1のマスク転写レン
ズ12の取付位置を変えても良い。また、第2のマスク
転写レンズ14を焦点距離の異なる別のものに交換する
と共に、加工物16と第2のマスク転写レンズ14との
間の間隔Dを調整することとしても良い。この場合、間
隔Dの調整は加工物16を移動させるのではなく、第2
のマスク転写レンズ14を移動させるのが望ましい。
【0036】更に、第1のマスク転写レンズ12及び第
2のマスク転写レンズ14は図1で単レンズで示してい
るが、複数レンズから成るものであっても良い。特に、
第1のマスク転写レンズ12は、焦点距離を連続的に変
えることのできるズームレンズが好ましい。この場合、
ズームレンズによる焦点距離の変動に応答して、マウン
ト移動機構18が自動的に駆動されるようにすることも
可能である。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、マスク
像の転写比率を変える場合に、マスク転写レンズの焦点
距離を変更し、レーザ加工装置の構成部品のうちの1つ
のみを移動させれば良く、そのための駆動機構も比較的
に単純となる。従って、レーザ加工装置の製造コストは
安価なものとなる。また、駆動機構が単純であることか
ら、マスク像を高精度で結像させることが可能となる。
【0038】また、請求項1に記載の位置関係を満たす
限り、第1と第2のマスク転写レンズ間の間隔は任意に
定めることができるので、第2のマスク転写レンズの中
心付近をレーザ光が通るようにすることができる。これ
により、第2のマスク転写レンズに周囲の球面収差が大
きな単レンズを用いても、加工分解能が低下することは
ない。
【0039】更に、第2のマスク転写レンズから加工物
へのレーザ光は平行光線、ないしは広がり角のきわめて
小さな光線となるので、加工領域の中心部分と周囲部分
の加工状態は同程度となる。その結果、結像穴径に対し
て2倍以上の孔を加工する場合においても、加工領域全
体にわたって一様な加工性能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレーザ加工装置の一実施例を示す
概略図である。
【図2】図1のレーザ加工装置における第2のマスク転
写レンズを通るレーザ光の光路を示す説明図である。
【図3】従来のレーザ加工装置を示す概略図である。
【図4】図3のレーザ加工装置におけるマスク転写レン
ズを通るレーザ光の光路を示す説明図である。
【符号の説明】
10…レーザ発振器、11…転写マスク、12…第1の
マスク転写レンズ、13…ビームスプリッタ、14…第
2のマスク転写レンズ、15…加工物支持装置、16…
加工物、17…マスクマウント、18…マウント移動機
構、24…ピント調整機構、28…可視光リレーレン
ズ、29…CCDカメラ、30…モニタテレビ。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ発振器から発せられた平行なレー
    ザ光を転写マスクに照射し、該転写マスクのマスク像を
    加工物に投影して該加工物を加工するレーザ加工装置に
    おいて、 前記転写マスクと前記加工物との間に配置された第1の
    マスク転写レンズと、 前記第1のマスク転写レンズと前記加工物との間に配置
    された第2のマスク転写レンズと、 前記第1のマスク転写レンズと前記第2のマスク転写レ
    ンズとの間に配置され、前記第1のマスク転写レンズを
    透過したレーザ光を反射して前記第2のマスク転写レン
    ズに導くと共に、前記加工物から発せられ前記第2のマ
    スク転写レンズを透過した可視光を透過するビームスプ
    リッタと、 前記ビームスプリッタを透過した可視光により前記加工
    物の加工面を観察する手段とを備え、 前記転写マスクと前記第1のマスク転写レンズとの間の
    間隔(C)を該第1のマスク転写レンズの焦点距離(f
    1)とし、 前記第2のマスク転写レンズと前記加工物との間の間隔
    (D)を該第2のマスク転写レンズの焦点距離(f2
    とし、 前記第1のマスク転写レンズと前記第2のマスク転写レ
    ンズとの間の間隔(E=E1+E2)を前記第1のマスク
    転写レンズの焦点距離(f1)よりも長くし、 前記第1のマスク転写レンズと前記ビームスプリッタと
    の間の間隔(E1)を該第1のマスク転写レンズの焦点
    距離(f1)よりも短くしたことを特徴とするレーザ加
    工装置。
  2. 【請求項2】 前記転写マスクと前記第1のマスク転写
    レンズとの間の間隔を調整する手段を有することを特徴
    とする請求項1記載のレーザ加工装置。
  3. 【請求項3】 前記転写マスクと前記第1のマスク転写
    レンズとの間の間隔を調整する手段は、前記転写マスク
    を移動させる手段であることを特徴とする請求項2記載
    のレーザ加工装置。
  4. 【請求項4】 前記第2のマスク転写レンズと前記加工
    物との間の間隔を調整する手段を有することを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載のレーザ加工装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第2のマスク転写レンズと前記加工
    物との間の間隔を調整する手段は、前記第2のマスク転
    写レンズを移動させる手段であることを特徴とする請求
    項4記載のレーザ加工装置。
  6. 【請求項6】 前記ビームスプリッタを透過した可視光
    を受光して前記加工物の加工面を観察する手段は、CC
    Dカメラと、前記CCDカメラの撮像面に前記可視光を
    結像させる可視光リレーレンズと、前記CCDカメラに
    接続されたモニタテレビとを備えることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のマスク転写レンズと前記第2
    のマスク転写レンズとの間の間隔(E=E1+E2)を前
    記第1のマスク転写レンズの焦点距離と前記第2のマス
    ク転写レンズの焦点距離の合計(f1+f2)と等しくし
    たことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載
    のレーザ加工装置。
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