JP3181318B2 - 金属管被覆光ファイバケ−ブルの製造方法及び製造装置 - Google Patents

金属管被覆光ファイバケ−ブルの製造方法及び製造装置

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JP3181318B2 JP15984591A JP15984591A JP3181318B2 JP 3181318 B2 JP3181318 B2 JP 3181318B2 JP 15984591 A JP15984591 A JP 15984591A JP 15984591 A JP15984591 A JP 15984591A JP 3181318 B2 JP3181318 B2 JP 3181318B2
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    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4479Manufacturing methods of optical cables
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金属管被覆光ファイ
バケ−ブルを連続して製造する製造方法及び製造装置、
特に光ファイバの1次被覆層の剥離の防止に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】金属管被覆光ファイバケ−ブルは、1本
又は複数本の光ファイバと、光ファイバを外装する金属
管とから構成されている。この外装金属管は光ファイバ
を保護する抗張力体として機能する。特に金属管と光フ
ァイバとの間に空間が確保されていると、金属管被覆光
ファイバケ−ブルに張力や側圧が作用しても光ファイバ
に対して張力等が作用することを防ぎ、光ファイバの光
伝送損失の低下を抑制できる。また、その空間に適当な
物質を充填すると、防湿,防水等の対環境性をも備える
ことができ、今後の用途拡大が期待されている。
【0003】この金属管被覆光ファイバケ−ブルを連続
して製造する方法が、例えば特開昭57−64706号公報,
特開昭64−35514号公報や特開昭64−52104号公報に開示
されている。特開昭57−64706号公報等に示された製造
方法は、連続して送られる金属ストリップを管状に成形
し、突合せ部を溶接して金属管を形成する。この金属管
内に成形過程で直管型の導入管を挿入しておき、光ファ
イバを導入管を通して案内し、溶接位置においては熱に
敏感な光ファイバを導入管により熱遮蔽して保護しなが
ら金属管内に装填している。
【0004】また、特開昭64−52104号公報に示された
製造方法は既に形成済みあるいは溶接により形成された
金属管をコイル状に巻き取っておき、その金属管と光フ
ァイバとの間に相対的な振動を与えながら金属管内に光
ファイバを挿入する。この金属管への光ファイバの挿入
を容易にするために、光ファイバに事前に潤滑剤を付着
させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように単に金属
管に挿入した導入管で光ファイバを導入する場合は、金
属管の上部にある突合せ部をTIG溶接やレ−ザ溶接等
により溶接して金属管を密封するときに、溶接スパッタ
が導入管上に堆積し、長時間操業すると堆積した溶接ス
パッタが金属管内壁と接触し、溶接不良を起こす可能性
があった。このため、特に5Km以上におよぶ長尺の金属
管被覆光ファイバを連続して製造することができなかっ
た。この現象は金属管が小径になるほど著しくなる。す
なわち金属管が小径化しても、それに応じて導入管を小
径にすることは物理的に限界があるからである。さらに
金属管と導入管との間隙が十分に確保されないと、導入
管を使用していたとしても溶接熱の影響が光ファイバに
及んでしまい、内部を通過する光ファイバに熱損傷を与
える危険性もあった。
【0006】また、導入管を通して光ファイバを金属管
内に装填する場合には、光ファイバが導入管と金属管に
接触するが、この接触により光ファイバの1次被覆層が
剥離する。光ファイバの1次被覆が剥離すると光ファイ
バの引張強度が著しく低下して破断の原因になる。ま
た、剥離した被膜が導入管内に堆積して光ファイバの通
過障害の原因になる。この通過障害は光ファイバの張力
変動を招くので、例えば特開昭61−17447号公報に示さ
れたように、張力調整により余長を制御する場合には製
品品質の変動を生じ大きな問題になる。そして導入管や
金属管が彎曲している箇所でこれらの影響が著しく、ま
た、導入管の径が小さいときや、長時間連続的に製造し
ている場合に特に顕著になる。このような場合、特開昭
64−52104号公報に示されているように、光ファイバに
潤滑剤を塗布してから導入管内に通入すれば、光ファイ
バと導入管の接触を緩和することができる。
【0007】しかしながら、光ファイバに過剰な潤滑剤
が付着していると、導入管内に潤滑剤の堆積が生じ、1
次被覆層の剥離による悪影響と同様な問題が生じてしま
う。また、潤滑剤によっては可燃性の物質もあり、光フ
ァイバと同様に溶接部で完全に熱遮蔽することが要求さ
れる場合もある。
【0008】この発明はかかる問題を解決するためにな
されたものであり、光ファイバに潤滑剤を付着させて導
入管に通して1次被覆層の剥離を防止するとともに、熱
に敏感な光ファイバと潤滑剤を溶接熱から有効に保護し
て、金属管被覆光ファイバケ−ブルを長時間連続して製
造することができる金属管被覆光ファイバケ−ブルの製
造方法及び製造装置を得ることを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る金属管被
覆光ファイバケ−ブルの製造方法は、金属ストリップを
管状に成形したのち突合せ部を溶接して密封金属管に形
成する過程で、上記金属管に挿入した導入管を通して光
ファイバを装填する金属管被覆光ファイバケ−ブルの製
造方法において、上記導入管に潤滑物質を付着させた光
ファイバ又は光ファイバ束を導入し、光ファイバ又は光
ファイバ束を導入した金属管が巻回されるキャプスタン
の入側における金属管と光ファイバ又は光ファイバ束の
張力に差を持たせ、当該金属管と光ファイバ又は光ファ
イバ束の張力をキャプスタンで減少させて、キャプスタ
ンの出側における金属管と光ファイバ又は光ファイバ束
の伸び量に差を持たせることで光ファイバ又は光ファイ
バ束の余長を制御することを特徴とする。
【0010】上記導入管の外径は金属管の内径よりも小
さく、上記導入管を金属管の溶接面とは反対側に位置さ
せ、導入管と金属管の溶接面との距離を常に一定に保持
するように金属管内に挿入すると良い。また、上記潤滑
物質を付着させた光ファイバを導入管に挿入する前に過
剰な潤滑物質を除去することが好ましい。
【0011】また、光ファイバは1本でも複数本であっ
ても良く、上記導入管から光ファイバとともにガス又は
充填物質を金属管内に注入するようにしても良い。
【0012】また、この発明に係る金属管被覆光ファイ
バケ−ブルの製造装置は、金属ストリップを管状に成形
し、突合せ部を溶接して密封金属管を形成する手段と、
密封金属管内に挿入され、光ファイバを密封金属管内に
案内する導入管とを有する金属管被覆光ファイバケ−ブ
ルの製造装置において、上記導入管で案内する光ファイ
バに潤滑物質を付着させる潤滑剤供給手段を備え、光フ
ァイバ又は光ファイバ束を導入した金属管が巻回される
キャプスタンの入側における金属管と光ファイバ又は光
ファイバ束の張力に差を持たせ、当該金属管と光ファイ
バ又は光ファイバ束の張力をキャプスタンで減少させ
て、キャプスタンの出側における金属管と光ファイバ又
は光ファイバ束の伸び量に差を持たせることで光ファイ
バ又は光ファイバ束の余長を制御することを特徴とす
る。
【0013】また、上記潤滑剤供給手段を通過した光フ
ァイバから過剰な潤滑物質を除去する過剰潤滑剤除去手
段を設けることが好ましい。
【0014】さらに、過剰潤滑剤除去手段は、導入管の
光ファイバ入口に設けられ、光ファイバの進行方向とは
反対の方向に、ガス又は金属管内に充填される充填物質
を逆流させる手段で構成すると良い。
【0015】
【作用】この発明においては、導入管の彎曲部における
弾力を利用して、導入管を溶接位置及びその近傍におい
ては金属管の溶接面とは反対側の内壁に弾性的に圧接し
て、金属管の溶接面と導入管との間の空間を広く確保
し、溶接熱の影響を低減する。
【0016】また、導入管から光ファイバとともに、例
えば溶接雰囲気確保にための不活性ガスや冷却用のガス
や金属管の空間充填用の充填物質を導入することによ
り、これらのガスあるいは充填物質で光ファイバ等に与
える溶接熱の影響をより低下させることができる。
【0017】また、導入管が彎曲しているために、光フ
ァイバと導入管内壁との接触が著しくなる。通常、光フ
ァイバには後方張力が加えられているから、この接触に
より光ファイバの1次被覆層の剥離が著しくなる。そこ
で、導入管に挿入する前に光ファイバに潤滑物質を付着
させ、光ファイバと導入管内壁とを潤滑物質を介して接
触させ、光ファイバの1次被覆層が剥離することを防
ぐ。
【0018】また、光ファイバに過剰な潤滑物質が付着
しているときは、光ファイバの1次被覆層が剥離したと
きと同様な影響が生じる。この影響は、特に潤滑物質が
固体の粒子状、あるいは高粘性の物質である場合に顕著
であり、また、導入管が彎曲している場合や小径の場合
に特に顕著になる。そこで潤滑物質が付着した光ファイ
バを導入管に挿入する前に、過剰な潤滑物質を除去し
て、過剰な潤滑物質が導入管内に残留,停滞することを
未然に防ぐ。また、可燃性の潤滑物質を使用した場合に
おいて、万一溶接位置近傍において導入管の温度が上昇
しても、導入管内には過剰な潤滑物質が存在しないか
ら、潤滑物質の燃焼等による支障を最小限に食い止め
る。
【0019】また、金属管内に導入管を通してガスや充
填物質を導入するときには、これらの一部を導入管の入
口から光ファイバの進行方向とは逆向きに流して溢出さ
せることにより、流れ出たガスや充填物質により光ファ
イバの表面を拭い、過剰な潤滑物質を除去することがで
きる。また、ガスを導入管を通して金属管内に導入しな
い場合であっても、導入管と潤滑剤供給手段の間でガス
を光ファイバの進行方向とは逆向きに流しても、光ファ
イバの表面に付着した過剰な潤滑物質を除去することが
できる。
【0020】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す全体構成図
である。図に示すように、金属管被覆光ファイバケ−ブ
ルの製造装置は、コイル状に巻かれた金属ストリップ1
aを成形し両側端を突合せて金属管1に形成する第1の
成形ロ−ル群3と、第2の成形ロ−ル群4と、第1の成
形ロ−ル群3と第2の成形ロ−ル群4との間、又は第1
の成形ロ−ル群3の前段に設けられ光ファイバ又は光フ
ァイバ束(以下、光ファイバという)2を導入する光フ
ァイバ導入装置5とを有する。
【0021】光ファイバ導入装置5と光ファイバ2の張
力を調整するダンサロ−ルスタンド6との間には光ファ
イバ2に潤滑剤を付着させる潤滑剤供給装置7が設けら
れている。潤滑剤供給装置7は、図2に示すように、光
ファイバ2の通路71を有し潤滑剤76を収納する容器
72と、容器72の出口側に設けられ、光ファイバ2の
進行方向とは反対方向にガスを流して過剰な潤滑剤を除
去する除去装置73とを有する。この潤滑剤供給装置7
で光ファイバ2に潤滑剤を付着させる潤滑剤は、例えば
カ−ボン,2硫化モリブテン,タルク等の粉末状潤滑剤
やシリコンオイルとうの液状潤滑剤が使用される。そし
て、液状潤滑剤を使用した場合には、図2に示すよう
に、容器72内の液状潤滑剤を循環ポンプ74で循環さ
せながら、光ファイバ2の表面に付着させる。また、粉
末状潤滑剤を使用した場合には、図3に示すように開閉
自在な蓋75を有する容器72内に粉末状潤滑剤を収納
し、この中に光ファイバ2を通して潤滑剤を付着させ
る。なお、いずれの場合も潤滑剤の量が減ったら最充填
する。
【0022】第2の成形ロ−ル群4の後段には金属管1
の突合せ部を溶接する溶接装置8が設けられている。こ
の溶接装置8は金属管1の径が小さい場合にはレ−ザ光
や電子線等のビ−ム溶接を適用することが望ましい。こ
の溶接装置8としてこの実施例では炭酸ガスレ−ザ溶接
装置が使用されている。溶接装置8の後段には、溶接さ
れた金属管1の牽引速度や溶接欠陥の有無を検査する検
査装置9と、溶接された金属管1を所定の外径を有する
金属管1bに縮径する縮径手段10と、キャプスタン1
1と、ダンサ−ロ−ル12及び巻取機13が連設されて
いる。
【0023】光ファイバ導入装置5、図4に示すよう
に、光ファイバ2を案内するガイド管51と、溶接部の
冷却や溶接雰囲気の調節等のためのガスや光ファイバ2
と金属管1との空間を埋める充填物質52を供給する供
給管53を有するマニホ−ルド54及びマニホ−ルド5
4の他端部に取り付けられ一定の曲率でほぼL字状に曲
げられている導入管55とを有する。この導入管55
は、溶接装置8が炭酸ガスレ−ザ溶接装置から構成して
いる場合には、炭酸ガスレ−ザ光の反射率が高い銅又は
銅合金からなり、一定曲率で彎曲して形成されている。
この導入管55の先端は溶接装置8を通り、縮径手段1
0の手前まで挿入されている。そして、溶接装置8のレ
−ザ光照射位置14では導入管55は、レーザ光の照射
位置14とは反対側の金属管1の内壁に圧接して、導入
管55と金属管1の溶接面との距離を常に一定に保持す
るよう固定されている。この導入管55を圧接するとき
に、導入管55全体を下方に押しつけて固定することに
より、一定曲率で曲げられた彎曲部の弾性力を利用して
導入管55の先端部を金属管1に圧接することができ
る。なお、導入管55を圧接するときに上記のように導
入管55自体の弾性力を利用して圧接しする代りに特殊
な支持機構、例えば図2に示すように導入管55の上部
の一部に銅片からなるスペ−サ56を固定し、このスペ
−サ56を利用してレーザ光の照射位置14とは反対側
の金属管1の内壁に圧接しても良い。
【0024】上記のように構成された製造装置におい
て、コイル状に巻かれている金属ストリップ1aは、ダ
ンサロ−ルスタンド15で張力が調整されながらキャプ
スタン11により牽引され、第1の成形ロ−ル群3でほ
ぼU字状に一次成形される。その後、第2の成形ロ−ル
群4で管状に成形され、上部に突合せ部を有する金属管
1に形成される。この金属管1に光ファイバ導入装置7
を介して光ファイバ2が連続して送られ、導入管55の
彎曲部55aの内壁に添って移動しながら挿入される。
同時に光ファイバ導入装置7のマニホ−ルド54に連結
された供給管53から冷却用のガスや不活性ガスを供給
し、導入管6から金属管1内に送る。この導入管55を
通して光ファイバ2を導入するときに、ダンサロ−ルス
タンド6で張力が調整された光ファイバ2の表面には、
潤滑剤供給装置7で潤滑剤が付着されているから、光フ
ァイバ2が導入管55に接触しながら送られても、光フ
ァイバ2と導入管55との間の摩擦係数を小さくするこ
とができ、光ファイバ2の1次被覆が剥離することを防
止することができる。
【0025】この状態で、金属管1の上部の突合せ部に
溶接装置8からレ−ザ光を照射して溶接し、光ファイバ
2を内蔵した密封金属管1を形成する。この金属管1の
突合せ面を溶接するときに、光ファイバ2を案内する導
入管55が金属管1の溶接面14とは反対側の内壁に圧
接されているから、連続して成形されながら送られる金
属管1に振動等が生じても、常に導入管55を溶接面1
4とは反対側に位置させることができ、導入管55と溶
接面との距離を常に一定に保持することができる。した
がって導入管55と、導入管55で案内される光ファイ
バ2に対する溶接の熱影響を低減することができる。さ
らに、供給管53から供給されている冷却ガスにより、
溶接部近傍の導入管55と光ファイバ2を冷却するか
ら、より溶接の熱影響を低減することができ、溶接位置
近傍における光ファイバ2の環境温度を摂氏110度程度
以下に抑えることができる。なお、金属管1の突合せ部
をレ−ザ溶接する場合について説明したが、TIG溶接
等により溶接する場合にも同様にして溶接の熱影響を低
減することができる。
【0026】また、導入管55は溶接面14とは反対側
の内壁に圧接されて、その位置が変動せず、溶接面との
距離を常に最大に保持することができるから、導入管5
5の上面に溶接スパッタが堆積しても金属管1に接触す
ることがなく、長時間の操業を行うことができる。
【0027】光ファイバ2を内蔵した金属管1は検査装
置9で溶接部等が検査された後、縮径手段10で所定の
外径に縮径される。この金属管1bが回転駆動するキャ
プスタン11に複数回巻回され、キャプスタン11表面
との摩擦係合により牽引される。この金属管1b内に装
填されている光ファイバ2は金属管1b内面との摩擦係
合により、金属管1bと一緒に牽引される。金属管1b
がキャプスタン11で牽引されるときに、金属管1bと
光ファイバ2の張力はキャプスタン11の入側から出側
までの路程で徐除に減少する。このように、金属管1b
と光ファイバ2の張力をキャプスタン11で減少させ
て、キャプスタン11出側における金属管1bと光ファ
イバ2の伸び量に差を持たせ余長を制御している。
【0028】キャプスタン11を出た金属管被覆光ファ
イバケ−ブルはダンサ−ロ−ル12を通過して巻取機1
3に巻取られる。このダンサ−ロ−ル12の主機能は、
金属管被覆光ファイバケ−ブルのキャプスタン11出側
の張力と、巻取機13入側の張力を調整することにあ
り、金属ストリップ1aすなわち金属管1の牽引速度は
主としてキャプスタン11と巻取機13の巻取速度によ
りり決定される。
【0029】このように、この実施例においては金属管
被覆光ファイバケ−ブルの余長を、光ファイバ2の張力
と金属ストリップ1aあるいは金属管1の張力とを相対
的に調整することにより制御している。そこで、原則と
して光ファイバ2の張力を零にして操業することができ
ないために、光ファイバ2にはある程度の張力が印加さ
れている。このため、光ファイバ2を導入するときに、
導入管55の彎曲部55aに対して光ファイバ2が強く
接触することになる。通常、この接触により光ファイバ
2の1次被覆層が剥離して、導入管55内に多量に堆積
し、残留してしまう。このように剥離した1次被覆層が
残留すると、光ファイバ2の張力が変動して、張力調整
による余長制御の精度を低下させる。また、光ファイバ
2の1次被覆層が剥離すると、光ファイバ2の引張強度
が著しく低下して破断の原因になる。そこで、光ファイ
バ2を導入管55に送る前に、その表面に潤滑剤を付着
し、光ファイバ2が導入管55内壁に直接接触すること
を防ぐとともに、光ファイバ2と導入管55内壁との摩
擦係数を小さくしている。
【0030】また、光ファイバ2に過剰な潤滑剤が付着
しているときは、光ファイバ2の1次被覆層が剥離した
ときと同様な影響が生じる。この影響は、特に潤滑剤が
固体の粒子状、あるいは高粘性の物質である場合に顕著
である。そこで潤滑剤が付着した光ファイバ2を導入管
に挿入する前に、除去装置73で光ファイバ2の進行方
向とは反対方向にガスを流して過剰な潤滑剤を除去し
て、過剰な潤滑剤が導入管55内に残留,停滞すること
を未然に防ぐ。また、可燃性の潤滑剤を使用した場合
に、万一溶接位置近傍において導入管55の温度が上昇
しても、導入管55内には過剰な潤滑剤が存在しないか
ら、潤滑剤の燃焼等による支障を最小限に食い止めるこ
とができる。
【0031】なお、上記実施例は、潤滑剤供給装置7の
容器72直後に設けた除去装置73で除去用のガス流を
使用して光ファイバ2に付着した過剰な潤滑剤を除去す
る場合について説明したが、光ファイバ導入装置5の入
口で冷却用のガスや金属管1と光ファイバ2との空間に
充填する充填物で直接過剰な潤滑剤を除去するようにし
ても良い。
【0032】例えば、図5に示すように、光ファイバ導
入装置5のガイド管51から潤滑剤を付着した光ファイ
バ2を送りながら、供給管53から冷却用あるいはパ−
ジ用のガス又は充填物52を供給する。この光ファイバ
2とガス等を導入管55を通して金属管1に導入しなが
ら、ガスの一部をガイド管51の入口側から噴出させた
り、充填物を容器57内に溢出させたりすることによ
り、ガイド管51に送られる光ファイバ2の表面に付着
した過剰な潤滑剤を除去することができる。なお、容器
57に溢れた充填物は吸入管58で回収するば良い。
【0033】また、上記実施例は供給管53からガス又
は充填物52を別々に供給する場合について説明した
が、ガスと充填物を同時に供給することもできる。例え
ば、図6に示すように、充填物の溢出孔59を有するガ
イド管51aの上部にガス供給管510が接続されたガ
ス導入用継手511を設ける。そして光ファイバ2をガ
ス導入用継手511とガイド管51aを通して彎曲した
導入管55に送りながら、供給管53から充填物52を
供給し、導入管55を通して金属管1内に送る。この充
填物の一部をガイド管51aの溢出孔59から溢出させ
ながら、ガス供給管510からガスを供給して、光ファ
イバ2が導入されるガス導入用継手511の入口から噴
出させる。このようにガスと充填物を同時に供給するこ
とにより、光ファイバ2に付着した過剰な潤滑剤をガス
の噴出で排除した後、さらに残った過剰な潤滑剤を充填
物の溢出により除去することができ、導入管55には表
面に薄く潤滑剤の層を付着した光ファイバ2を送ること
ができる。
【0034】また、上記各実施例は単管からなる導入管
55を使用した場合について説明したが、図7に示すよ
うに、内部に光ファイバ2を通す光ファイバ用導入管5
51と、この光ファイバ用導入管551を覆う充填物用
導入管552の2重管からなる導入管55を使用しても
良い。そして、マニホ−ルド54でガイド管51とガス
供給管510及び光ファイバ用導入管551とを連結
し、充填物を供給する供給管53と充填物用導入管55
2を連結することにより、光ファイバ用導入管551で
光ファイバ2と冷却用ガス又は不活性ガス等を金属管1
内に導入しながら、ガスの一部で光ファイバ2の表面に
付着した過剰な充填剤を除去排除することができる。こ
の場合、供給管53から供給された充填物は光ファイバ
用導入管551と充填物用導入管552の間を通って金
属管1内に送られるから、光ファイバ2が細い導入管5
51を通るときに充填物の粘性抵抗の影響を受けず、一
定の張力を保持したままで金属管1内に挿入することが
でき、光ファイバの余長を高精度に制御することもでき
る。
【0035】また、図7に示した実施例はマニホ−ルド
54に直接ガス供給管510を接続した場合について説
明したが、図8に示すようにガイド管51に直接ガス供
給管510を接続しても、上記実施例と同様な作用を奏
することができる。
【0036】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、光ファ
イバ又は光ファイバ束を導入した金属管が巻回されるキ
ャプスタンの入側における金属管と光ファイバ又は光フ
ァイバ束の張力に差を持たせ、当該金属管と光ファイバ
又は光ファイバ束の張力をキャプスタンで減少させて、
キャプスタンの出側における金属管と光ファイバ又は光
ファイバ束の伸び量に差を持たせることで光ファイバ又
は光ファイバ束の余長を制御するようにしたから、光フ
ァイバの余長を高精度に制御することができる。また、
導入管に潤滑物質を付着させた光ファイバ又は光ファイ
バ束を導入することにより金属管内における光ファイバ
の張力変動を防ぎ、光ファイバの余長を安定して制御す
ることができる。さらに、導入管から光ファイバととも
に、溶接雰囲気確保のための不活性ガスや冷却用のガス
や金属管の空間充填用の充填物質を導入することによ
り、これらのガスあるいは充填物質で光ファイバ等に与
える溶接熱の影響をより低下させることができる。
【0037】また、彎曲部を有する導入管を溶接位置に
おいては金属管の溶接面とは反対側の内壁に弾性的に圧
接して、常に導入管を溶接面とは反対側に位置するよう
にしたから、導入管と溶接面との距離を常に最大の間隔
に保持することができ、導入管と、導入管で案内される
光ファイバと潤滑剤とに対する溶接の熱影響を低減し、
熱による損傷を確実に防止することができる。
【0038】また、導入管と溶接面との距離を常に最大
の間隔に保持することにより、導入管の上面に溶接スパ
ッタが堆積しても金属管1に接触することがなく、長時
間安定して操業することができる。
【0039】また、導入管が彎曲しているために、光フ
ァイバと導入管内壁との接触が著しくなるが、導入管に
挿入する前に光ファイバに潤滑物質を付着させ、光ファ
イバと導入管内壁とを潤滑物質を介して接触させ、光フ
ァイバと導入管内壁と摩擦係数を小さくすることによ
り、光ファイバの1次被覆層が剥離することを防ぐこと
ができる。
【0040】また、光ファイバに過剰な潤滑物質が付着
しているときは、光ファイバの1次被覆層が剥離したと
きと同様な影響が生じため、潤滑物質が付着した光ファ
イバを導入管に挿入する前に、過剰な潤滑物質を除去し
て、過剰な潤滑物質が導入管内に残留,停滞することを
未然に防ぐことにより、光ファイバの張力変動を防止
し、長時間操業しても余長率を目標範囲内で制御するこ
とができ、安定した製品を製造することができる。
【0041】また、金属管内に導入管を通してガスや充
填物質を導入するときには、これらの一部を導入管の入
口から光ファイバの進行方向とは逆向きに流して溢出さ
せることにより、流れ出たガスや充填物質により光ファ
イバの表面を拭い、過剰な潤滑物質を簡単に除去するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す全体構成図である。
【図2】上記実施例の潤滑剤供給装置を示す断面図であ
る。
【図3】上記実施例の他の潤滑剤供給装置を示す断面図
である。
【図4】上記実施例の光ファイバ導入装置を示す断面図
である。
【図5】この発明の第2の実施例を示す断面図である。
【図6】この発明の第3の実施例を示す断面図である。
【図7】この発明の第4の実施例を示す断面図である。
【図8】この発明の第5の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 金属管 2 光ファイバ 3 第1の成形ロ−ル群 4 第2の成形ロ−ル群 5 光ファイバ導入装置 55 導入管 7 潤滑剤供給装置 72 容器 73 除去装置 76 潤滑剤 8 溶接装置

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属ストリップを管状に成形したのち突
    合せ部を溶接して密封金属管に形成する過程で、上記金
    属管に挿入した導入管を通して光ファイバを装填する金
    属管被覆光ファイバケ−ブルの製造方法において、上記
    導入管に潤滑物質を付着させた光ファイバ又は光ファイ
    バ束を導入し、光ファイバ又は光ファイバ束を導入した
    金属管が巻回されるキャプスタンの入側における金属管
    と光ファイバ又は光ファイバ束の張力に差を持たせ、当
    該金属管と光ファイバ又は光ファイバ束の張力をキャプ
    スタンで減少させて、キャプスタンの出側における金属
    管と光ファイバ又は光ファイバ束の伸び量に差を持たせ
    ることで光ファイバ又は光ファイバ束の余長を制御する
    ことを特徴とする金属管被覆光ファイバケ−ブルの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 上記導入管の外径は金属管の内径よりも
    小さく、上記導入管を金属管の溶接面とは反対側に位置
    させ、導入管と金属管の溶接面との距離を常に一定に保
    持するように金属管内に挿入した請求項1記載の金属管
    被覆光ファイバケ−ブルの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記潤滑物質を付着させた光ファイバを
    導入管に挿入する前に過剰な潤滑物質を除去する請求項
    1又は2記載の金属管被覆光ファイバケ−ブルの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 上記導入管からガス又は充填物質を金属
    管内に注入する請求項1,2又は3記載の金属管被覆光
    ファイバケ−ブルの製造方法。
  5. 【請求項5】 金属ストリップを管状に成形し、突合せ
    部を溶接して密封金属管を形成する手段と、密封金属管
    内に挿入され、光ファイバを密封金属管内に案内する導
    入管とを有する金属管被覆光ファイバケ−ブルの製造装
    置において、上記導入管で案内する光ファイバに潤滑物
    質を付着させる潤滑剤供給手段を備え、光ファイバ又は
    光ファイバ束を導入した金属管が巻回されるキャプスタ
    ンの入側における金属管と光ファイバ又は光ファイバ束
    の張力に差を持たせ、当該金属管と光ファイバ又は光フ
    ァイバ束の張力をキャプスタンで減少させて、キャプス
    タンの出側における金属管と光ファイバ又は光ファイバ
    束の伸び量に差を持たせることで光ファイバ又は光ファ
    イバ束の余長を制御することを特徴とする金属管被覆光
    ファイバケ−ブルの製造装置。
  6. 【請求項6】 上記潤滑剤供給手段を通過した光ファイ
    バから過剰な潤滑物質を除去する過剰潤滑剤除去手段を
    有する請求項5記載の金属管被覆光ファイバケ−ブルの
    製造装置。
  7. 【請求項7】 上記導入管からガス又は充填物質を金属
    管内に注入する請求項5又は6記載の金属管被覆光ファ
    イバケ−ブルの製造装置。
  8. 【請求項8】 上記過剰潤滑剤除去手段は、導入管の光
    ファイバ入口に設けられ、光ファイバの進行方向とは反
    対の方向に、ガス又は金属管内に充填される充填物質を
    逆流させる手段からなる請求項6又は7記載の金属管被
    覆光ファイバケ−ブルの製造装置。
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