JP3180917B2 - ストリップの塗布方法 - Google Patents

ストリップの塗布方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストリップの表面にロ
ールコータ方式で塗料や樹脂を塗布する表面処理鋼板の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にストリップの表面及び裏面に塗料
や樹脂(以下単に塗料と呼ぶ)塗料をロールコータ方式
で塗布するコーティングラインにおいては、図7に示す
ように、まず表面コータ2でストリップ表面1aのコー
ティングを行い、次に裏面コータ7でストリップ裏面1
bのコーティングを行う方式が用いられている。
【0003】この方式においては、表面コーティングで
は、ストリップ1は固定されたバックアップロール12に
巻付けられており、表面コータ2のアプリケータロール
3をバックアップロール12に対して十分に強く押付けた
状態で塗布できるため、安定したコーティングができ
る。しかしながら裏面コーティング時には、ストリップ
1の表面1aは表面コータ2で塗布された塗料が未乾燥
の状態であるため、裏面コータ7ではストリップ1をサ
ポートするためのバックアップロール13を使用すること
ができない。したがって、裏面コータのアプリケータロ
ール8のストリップ1に対する押付圧力はストリップ1
の張力により制限される。
【0004】図8は裏面コータ7におけるアプリケータ
ロール8近傍の塗布時における塗料の状態を示す図であ
る。トランスファーロール9によりアプリケータロール
8に運ばれた塗料14はストリップ1へコーティングされ
る。15はストリップへコーティングされた塗膜を示す。
ストリップ1に対するアプリケータロール8の押付圧力
が不十分な場合には、ストリップ1とアプリケータロー
ル8との間をすり抜けて、再びアプリケータロール8に
付着するリーク塗料16の割合が多くなり、安定した塗膜
厚制御性が得られない。
【0005】この裏面コーティングでのストリップ1に
対するアプリケータロール8の押付圧力不足を解決する
ための手段として、図9に示すように表面コータ2と裏
面コータ7を同位置に配置する両面同時コータが使用さ
れる。この技術は、例えば特公昭57-36024号公報、実開
昭63-69583号公報、特公昭58−1987号公報等で開示され
ている。
【0006】両面同時コータでは、表面コータ2および
裏面コータ7のアプリケータロール3、8がストリップ
1を挟んで接していることを特徴としており、各々にお
いて他方のアプリケータロールをストリップ1を保持さ
せるためのバックアップロールの代用として作用させる
ことにより、ストリップ1に対してアプリケータロール
3、8を十分に押付け、安定した塗膜厚制御特性を得よ
うとするものである。
【0007】しかしながら、両面同時コータにおいて
は、ストリップ1に対するアプリケータロール3、8の
押付圧を十分に強くできるという利点はあるが、以下に
示す問題点が残されている。図10及び図11は、両面同時
コータにおけるアプリケータロール近傍の塗布時におけ
る塗料の状態を示す図である。
【0008】図10は、表面コータ2のアプリケータロー
ル3と裏面コータ7のアプリケータロール8との間にス
トリップ1がある部分の断面図であり、良好な塗膜が形
成されている場合の図である。しかしながら、図11に示
す、ストリップ1の板幅外側の部分においては、本来ス
トリップ1の表面に塗布されて持ち去られる塗料(図10
の部番15)が、表面コータ2のアプリケータロール3と
裏面コータ7のアプリケータロール8の間に溜まってし
まう(図11の部番17)。その結果、ストリップエッジ部
において、塗布が所定の付着量以上に付着してしまい品
質上問題となる。図12はストリップに塗布された塗料の
付着量の板幅方向の分布を示す図であるが、エッジ部の
付着量が過多となっている。
【0009】また、図11の塗料だまり17が更に大となっ
た場合には、塗料が下に流れ落ちる場合も起こる。以上
説明した塗料だまりの問題は、両面コーティングのみな
らず、前記の片面コーティングの場合にも発生してい
る。この対策として、従来は、ロール上の塗料を板幅に
合わせて掻き取ることや、いずれかのロールを軸方向に
移動させてロール端を板端に合わせることが行われてい
た。
【0010】しかし、これらの対策はいずれも、専用の
装置を付加せねばならず、効果も十分でなく、エッジの
塗料だまりを正確にコントロールできない欠点があっ
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の問題点を解決したストリップの塗布方法を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、連続して
走行するストリップの表裏面に同時に塗料又は樹脂をロ
ールコータ方式で塗布する方法において、ロールコータ
とストリップが接する平面と平行な平面内で、表裏面ロ
ールコータの回転軸を相互に交差させ、ストリップの幅
の外側の部分において、表面コータのアプリケータロー
ルと裏面コータのアプリケータロールが接することなく
両者の間に隙間をもたせ、ストリップエッジ部における
塗料又は樹脂のオーバコートを防止することを特徴とす
るストリップの塗布方法である。
【0013】そして第2の発明は、連続して走行するス
トリップの片面に塗料又は樹脂をロールコータ方式で塗
布する方法において、ロールコータとストリップが接す
る平面と平行な平面内で、ロールコータの回転軸とバッ
クアップロールの回転軸を相互に交差させ、ストリップ
の幅の外側の部分において、アプリケータロールとバッ
クアップロールが接することなく両者の間に隙間をもた
、ストリップエッジ部における塗料又は樹脂のオーバ
コートを防止することを特徴とするストリップの塗布方
法である。
【0014】
【作 用】第1の発明では、連続して走行するストリッ
プの表裏面に同時に塗料又は樹脂をロールコータ方式で
塗布する方法において、ロールコータとストリップが接
する平面と平行な平面内で、表裏面ロールコータの回転
軸を所定の交差角で相互に交差させることにより、スト
リップの幅の外側の部分において、表面コータのアプリ
ケータロールと裏面コータのアプリケータロールが接す
ることなく、両者の間に隙間をもたせた状態を作り出す
ことができる。これにより、アプリケータロール間の余
剰塗料(図11の部番17)は、この隙間を通過して排出さ
れるため、ストリップ幅方向全域にわたり、均一な塗料
付着量を得ることができる。
【0015】第2の発明では、連続して走行するストリ
ップの片面に塗料又は樹脂をロールコータ方式で塗布す
る方法において、ロールコータとストリップが接する平
面と平行な平面内で、ロールコータの回転軸とバックア
ップロールの回転軸を所定の交差角で相互に交差させる
ことにより、ストリップの幅の外側の部分において、ア
プリケータロールとバックアップロールが接することな
く、両者の間に隙間をもたせた状態を作り出すことがで
きる。これにより、第1の発明と同様に、ストリップ幅
方向全域にわたり、均一な塗料付着量を得ることができ
る。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は、第1の発明を実施した両面同時コータの側
面図、図2は平面図である。表面コータ2はAに示す回
転軸を中心にして回転角を与えられる機構となってい
る。裏面コータ7については、回転角を与える機構には
していない。回転軸中心Aは、本実施例においては表面
コータ2のアプリケータロール3の中央に設定してい
る。表面コータ2に回転角を与えるためのアクチュエー
タは図示していないが、油圧シリンダ、モータとジャッ
キ等を利用すれば良い。
【0017】図3は、本実施例において表面コータ2に
回転角θを与えた場合の平面図である。この場合、回転
中心A以外の部分において、表面アプリケータロール3
と裏面アプリケータロール8の回転中心は平面的に交差
することになる。図4は、ストリップ1の板幅内の断面
図であり、回転角θを与えた結果、Bに示すずれ量が発
生している。
【0018】図5は、ストリップ1の板幅外側の断面図
であり、同様にずれ量Cが発生している。この結果、図
5に示すように、ストリップ1の外側の部分において、
表面コータ2のアプリケータロール3と裏面コータ7の
アプリケータロール8の間に隙間Dが得られている。こ
の隙間Dを余剰塗料が通過して排出されることにより、
アプリケータロール3、8間の塗料だまりを防止するこ
とが可能となり、図6に示すように、ストリップ1の幅
方向全域にわたり均一な塗料付着量を得ることができ
る。
【0019】回転角θの設定にあたっては、ストリップ
1の外側の部分の余剰塗料を排出するために必要最小限
の回転角とすることにより、ストリップ幅方向の塗料付
着量に影響を与えることなく有効な作用を得ることがで
きる。なお本実施例では、表面コータ2に回転角を与え
る場合について説明したが、裏面コータ7に回転角を与
えた場合も同様の効果が得られる。
【0020】次に、第2の発明は、図7に示すような両
面同時コータでない片面コーティング方式において適用
されるものであり、表面ロールコータ2とストリップ1
が接する平面と平行な平面内で、表面ロールコータ2の
回転軸とバックアップロール12の回転軸を所定の交差角
で相互に交差させることにより、ストリップ1の幅の外
側の部分において、アプリケータロール3とバックアッ
プロール12が接することなく、両者の間に隙間をもたせ
た状態を作り出すことができる。これにより、第1の発
明と同様に、ストリップ幅方向全域にわたり、均一な塗
料付着量を得ることができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アプリケータロール部の塗料だまりを防止できるように
なったので、ストリップの幅方向全域にわたって均一な
塗料付着量を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例を概略的に示した説明図
である。
【図2】第1の発明の一実施例を概略的に示した平面図
である。
【図3】第1の発明の一実施例を概略的に示した平面図
である。
【図4】第1の発明における塗料塗布の状態を示す断面
図である。
【図5】第1の発明における塗料塗布の状態を示す断面
図である。
【図6】第1の発明において、ストリップに塗布された
塗料の板幅方向の付着量分布を示す図である。
【図7】第2の発明を適用する片面コーティング方式の
概略説明図である。
【図8】従来の片面コーティング方式における塗料の塗
布状態を示す断面図である。
【図9】従来の両面コーティング方式の概略説明図であ
る。
【図10】従来の両面コーティング方式における塗料の塗
布状態を示す断面図である。
【図11】従来の両面コーティング方式における塗料の塗
布状態を示す断面図である。
【図12】従来の両面コーティング方式において、ストリ
ップに塗布された塗料の板幅方向の付着量分布を示す図
である。
【符号の説明】
1 ストリップ 1a ストリップの表面 1b ストリップの裏面 2 表面コータ 3 アプリケータロール 4 トランスファーロール 5 ピックアップロール 6 塗料パン 7 裏面コータ 8 アプリケータロール 9 トランスファーロール 10 ピックアップロール 11 塗料パン 12 バックアップロール 13 バックアップロール 14 塗料 15 塗膜 16 リーク塗料 17 塗料だまり
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−274765(JP,A) 特開 平1−207157(JP,A) 特開 昭54−118442(JP,A) 特公 昭58−1987(JP,B2) 実公 昭41−13332(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 1/28 B05C 1/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続して走行するストリップの表裏面に
    同時に塗料又は樹脂をロールコータ方式で塗布する方法
    において、ロールコータとストリップが接する平面と平
    行な平面内で、表裏面ロールコータの回転軸を相互に交
    差させ、ストリップの幅の外側の部分において、表面コ
    ータのアプリケータロールと裏面コータのアプリケータ
    ロールが接することなく両者の間に隙間をもたせ、スト
    リップエッジ部における塗料又は樹脂のオーバコートを
    防止することを特徴とするストリップの塗布方法。
  2. 【請求項2】 連続して走行するストリップの片面に塗
    料又は樹脂をロールコータ方式で塗布する方法におい
    て、ロールコータとストリップが接する平面と平行な平
    面内で、ロールコータの回転軸とバックアップロールの
    回転軸を相互に交差させ、ストリップの幅の外側の部分
    において、アプリケータロールとバックアップロールが
    接することなく両者の間に隙間をもたせ、ストリップエ
    ッジ部における塗料又は樹脂のオーバコートを防止する
    ことを特徴とするストリップの塗布方法。
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JP4958906B2 (ja) * 2006-08-08 2012-06-20 株式会社アルバック 巻取式真空成膜装置
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