JP3180324B2 - スチ−ルコ−ド及びその製法並びにこれを用いたタイヤ - Google Patents

スチ−ルコ−ド及びその製法並びにこれを用いたタイヤ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤ等の補強用スチ
−ルコ−ドに関し、詳しくは2+3構造のスチ−ルコ−
ドであって、制御されたコ−ドト−ションと優れた耐疲
労性を有するスチ−ルコ−ド及びその製法に係るもので
ある。
【0002】
【従来の技術】タイヤの補強材として用いられるスチ−
ルコ−ドは、タイヤ製造のカレンダ−工程のおいて平行
に引き揃えられ、シ−ト状のゴムで被覆させてゴムとの
複合体(以下トリ−トという)とし、続いて裁断工程に
て上記トリ−トを一定の間隔でコ−ド長手方向に対し斜
めに裁断してトリ−ト部材を得、この裁断されたトリ−
ト部材の側面同士を接合し、トリ−トの長さ方向に対し
て斜めにスチ−ルコ−ドが配置された帯状のトリ−ト材
としてタイヤベルト部に用いられる。
【0003】ここで用いられるスチ−ルコ−ドは、通常
は残留ト−ションを有しているため、裁断時にトリ−ト
端部でのコ−ドの拘束が解放されると、コ−ド断面円周
方向に回転しようとする力を発生し、その結果、トリ−
ト部材端部の跳ね上がりが起こる。このような端部の跳
ね上がった形状のトリ−ト部材は、次の接合工程におい
て側面同士を接合できないという問題点がある。そし
て、この跳ね上がりの程度が大きくない場合は、手動に
より跳ね上がりを矯正して接合することができるが、手
動で矯正する手間がかかるという問題点と、接合部(矯
正部)のコ−ド打ち込みの乱れが避けられず、外観不良
及びこれに起因するタイヤベルト部の耐久性が低下する
という問題点がある。
【0004】さて、通常はタイヤ補強用スチ−ルコ−ド
では、特に乗用車用タイヤのベルト部には1×n構造の
クロ−ズタイプ若しくはオ−プンタイプのコ−ド、又は
m+n構造のコ−ドが従来から用いられている。この後
者のm+n構造のコ−ドは、クロ−ズタイプでもゴム浸
透性に優れるという利点があり、又、従来より生産性の
観点からバンチャ−タイプの撚線機で製造されてきた。
【0005】バンチャ−タイプの撚線機を用いて作製さ
れるスチ−ルコ−ドは、コ−ドを構成する金属素線に捻
りが加わるため、高いコ−ドト−ションを有することと
なり、このコ−ドト−ションを低減する方法として、従
来から図1に示すヒステリシスル−プの理論に基づき、
図2に示すようなタ−ビン5を用いてきた。図1は、コ
−ドのインプットト−ションとアウトプットト−ション
との関係を示すヒステリシスル−プであり、図2は、バ
ンチャ−タイプの撚線機の概念図を示す。図1中、a〜
eは図2にて示すバンチャ−タイプ撚線機の各ステップ
でのヒステリシスを示す。
【0006】このm+n構造のコ−ドにおいては、相互
に撚り合わせない金属素線mの巻出しをバンチャ−フラ
イヤ−の外部に設置し、他の撚り合わせる金属素線nの
巻出しをフライヤ−内部に設置することでm+n構造を
得ることとなる。図2にあって、金属素線mはフライヤ
−外のボビン1より巻き出され、第1フライヤ−2をも
って撚られ、次いで、フライヤ−内のボビン3より巻き
出される金属素線nと共に第2フライヤ−4にて撚り合
わせることで、金属素線mは撚りが戻され、一方、金属
素線nを撚り合わせることでm+n構造とし、タ−ビン
5により撚りがセットされ、ボビン7に巻き取られるこ
ととなる。
【0007】さて、この図の場合、バンチャ−フライヤ
−内部から巻出された金属素線nは、従来から知られて
いるヒステリシスル−プに従うが、バンチャ−フライヤ
−外部から巻出した金属素線mは、第1フライヤ−
(2)によって、最終コ−ドと逆方向で同ピッチに撚ら
れ、再び第2フライヤ−(4)によりこの撚りが解かれ
るため、ヒステリシスル−プは図1に示すような形状と
なる。図中、Aはバンチャ−フライヤ−内部から巻き出
された金属素線nのヒステリシスル−プであり、Bは外
部から巻き出された金属素線mのル−プである。
【0008】即ち、バンチャ−フライヤ−内部から巻出
した金属素線nと、外部から巻出した金属素線mにタ−
ビンを用い同じ捩り戻しを加えた場合、ヒステリシスル
−プは図1に示すようになり、バウシンガ−効果によっ
て、フライヤ−内部から巻出した金属素線nと外部から
巻出した金属素線mとでは、大きなト−ション差を有す
る。これは製造上の原理的問題であり、バンチャ−タイ
プの撚線機を用いてm+n構造のコ−ドを製造する限り
回避することは不可能である。
【0009】このため、バンチャ−タイプの撚線機を用
いて製造したm+nコ−ドは、夫々大きく異なるト−シ
ョンを有した金属素線により構成されている。即ち、上
述の方法により製造したm+nコ−ドト−ションは、夫
々大きく異なるト−ションを有する金属素線の釣り合い
により形成されているため、非常に不安定な状態であ
る。このため、コ−ドト−ションを安定させることが困
難であり、裁断工程においてトリ−トの端部が跳ね上が
るという問題が発生しやすい。
【0010】又、上述理由によりm+nコ−ドの金属素
線は夫々大きく異なるト−ションを有するため、フレア
を発生させ易く、カレンダ−工程での作業性も非常に悪
い。又、バンチャ−タイプで撚り合わせる場合、チュ−
ブラ−タイプに比べ加工量が多く、又、撚り合わせ時に
素線同士の接触が大きいため、金属素線に傷が入りやす
く疲労性が低下するという問題もあった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、コ−ドト−ションを大幅に低減し、耐疲
労性に優れた形態を有するm+n構造のコ−ドのうちの
代表的な2+3構造のコ−ド及びその製法並びにそのコ
−ドを用いたタイヤを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、2+3
構造のコ−ドであって、2を構成する金属素線の配置
が、コ−ド断面における当該金属素線の中心点を結ぶ線
の方向が、コ−ドの長さ方向で変化せず、かつ3を構成
する金属素線の配置が、コ−ド断面における当該金属素
線によって形成されるく字状の外接曲線が、コ−ドの長
さ方向で変化しない断面形状であることを特徴とするス
チ−ルコ−ドにかかるものである。ここで、2の型付け
率を3の型付け率より小さく(1以下)することで上述
の断面形状を得ることができる。又、チュ−ブラ−タイ
プの撚線機を用いて撚り合わせることで、金属素線に残
留ト−ションを有しない上述の2+3構造のコ−ドであ
る。
【0013】一方、本発明の第2は、チュ−ブラ−撚線
機を用いて撚合わせる2+3構造のスチ−ルコ−ドの製
法であって、2を構成する金属素線の巻出しがチュ−ブ
ラ−の外側に設置され、3を構成する金属素線の巻出し
がチュ−ブラ−内にあり、次いで型付け治具で金属素線
を型付するにおいて、2を構成する金属素線の型付を3
を構成する金属素線の型付より小さくし、その後2と3
の両金属素線を撚り合わせるものである。ここで、2を
構成する金属素線にオイルを付着させることにより、よ
り均一な型付けを行うことができるものである。次い
で、撚合わされた2+3構造コ−ドに高い張力を付加し
ながら真直性矯正ロ−ラ−群を通過させることを特徴と
するスチ−ルコ−ドの製法を提供するものである。
【0014】又、本発明の第3は上記した特徴を有する
2+3構造のスチ−ルコ−ドをゴム中に埋設した補強材
としたタイヤであり、これを特にタイヤのベルト層に適
用したものである。
【0015】
【作用】本発明の第1であるコ−ドは、チュ−ブラ−タ
イプの撚線機を用いてm+n構造のコ−ドを作製するこ
とで、金属素線に入る傷を低減させることができ、又、
金属素線に捩りが加わらないのでコ−ドト−ションをよ
り低減させることができる。
【0016】チュ−ブラ−タイプの撚線機で、m+n構
造のような断面が左右対称でないコ−ドを撚り合わせる
時、コ−ドの断面形態においてm又はnの金属素線の配
置を正常な箇所にすることができず、長さ方向で不均一
な配置になり、金属素線の入れ替わり等が起こるため、
正常なm+n構造の形状を有するコ−ドを得ることがで
きないが、この発明においては、mの金属素線の型付け
をnのそれより小さくしたので、m及びnの各々の金属
素線の配置を長さ方向に安定して正常な位置に保つこと
ができることとなったものである。
【0017】そして、コ−ド断面においては、mに相当
する金属素線の配置が、コ−ド断面における2つの素線
の中心点を結ぶ線の方向がコ−ドの長さ方向で変化しな
いので、2本の素線の部分において真直性等のコ−ドの
形態的物理特性が優れる。従って、タイヤベルト部に埋
設された時、打ち込み間隔乱れが生じないのでタイヤの
ユニフォ−ミティ−が優れるものとなる。
【0018】一方、3を構成する金属素線において、コ
−ド断面における3を構成する金属素線によって形成さ
れるく字状の外接曲線が、コ−ドの長さ方向で変化しな
いので、3の金属素線は正常な螺旋形態になり、個々の
金属素線3への張力負担を均一にでき、金属素線の一部
に応力が集中することがなく、又、2と3との金属素線
間に隙間を設けることができるので、バンチャ−撚りで
作製した隙間のないコンパクト型コ−ドに比べ、金属素
線同士の接触力が低減することとなり、タイヤ走行時の
耐久性が向上することになる。又、この発明にかかる撚
形状は、コ−ドの2及び3の金属素線のコ−ド断面にお
ける配置は、2の型付け率を3の型付け率より小さくす
ることで、得られる2の群と3の群との金属素線間に隙
間がもたらされ、コ−ド内へゴムが浸透して隙間をなく
すものであって、このため、タイヤが水分環境下におか
れても錆が発生することがない。
【0019】
【実施例】以下、実施例に基づいて更に具体的に説明す
る。コ−ドを構成する金属素線は、JISG・3506
に規定されたSWRH82A又はそれに準ずるを原材料
の鋼材として用い、予め熱処理と伸線された抗張力が3
20〜330kg/mm2 で、線径が0.23mのもの
を用いた。作製したコ−ドは、2+3構造で一定の撚り
ピッチで撚り合わせた。
【0020】コ−ドの作製は、図3に示すようにチュ−
ブラ−タイプの撚線機10を用い、mに当たる2本の金
属素線は、チュ−ブ11の外側に設置された巻き出し装
置121 から巻き出され、集束治具13で引き揃えら
れ、これをチュ−ブ外壁14を通過させ、かつ2本の金
属素線を一つの型付け装置15を通過させた後、3を構
成する金属素線と撚り合わせることとなる。3を構成す
る金属素線(n)は、チュ−ブ内に設置された巻き出し
装置122から繰り出され、これをチュ−ブ外壁14に
案内した後、個々の金属素線に対し個々の型付け装置1
6を通過させた後、2を構成する金属素線と撚り合わせ
たものである。撚り合わされた2+2構造及び2+3構
造のコ−ドは、真直性矯正ロ−ラ群17を通過させた
後、巻き取り装置19に巻き取られる。図4は本発明で
用いられる型付け装置の正面図である。
【0021】尚、実施例にかかるコ−ドは、2を構成す
る金属素線を集束治具13の箇所においてオイリング装
置18にてスピンドル油を塗布した。次に、千鳥足状に
配置された型付けピンからなる型付け装置16の配置を
2と3とで異なる形状にし、2の型付け率を3の型付け
率より小さくした。又、2+3構造に撚り合わせた後に
真直性矯正装置17を通過させるに当たって、通過時の
引張テンションを付加(15kg/本)して矯正した。
【0022】(コ−ドの構造)図5は本発明のスチ−ル
コ−ドを示す側面図であり、特にコ−ド長さ方向で1/
4ピッチ分づつのコ−ド断面を観察した。即ち、コ−ド
の観察部位はA−A線、B−B線、C−C線、D−D線
であり、以後はこれの繰り返しである。
【0023】さて、図6に示すように、A−A線にあっ
て、2本の金属素線mは、上下方向に並んで位置してお
り、3本の金属素線nはく字状をなして金属素線mの直
上に位置している。
【0024】しかるに、図7で示すB−B線にあって
は、A−A線の位置より1/4ピッチ進んだ位置にあ
り、2本の金属素線mはその位置が変っても上下方向に
並んで位置することには変わりがない。一方、3本の金
属素線nは、く字状をなしてはいるが、これが90度回
転し、金属素線mの右側に位置していることが分かる。
【0025】又、図8で示すC−C線は、B−B線の位
置より1/4ピッチだけ進んだ位置であり、2本の金属
素線mに対し、く字状の金属素線nが真下に位置するも
のである。
【0026】更に、図9で示すD−D線は、C−C線よ
り更に1/4ピッチ進んだ位置であり、金属素線mに対
して左側にく字状をなして位置することとなる。
【0027】そして、E−E線における金属素線は図6
と同様となる。即ち、本発明のスチ−ルコ−ドは、各断
面において金属素線m及び金属素線nはその位置は異に
するが、夫々の素線間での配列は同じであることが大き
な特徴となっている。
【0028】一方、図10〜図13で示したスチ−ルコ
−ドの断面は、特公平3−23673号に基づくもので
あって、前記した図6〜図9と同様位置の断面図であ
る。しかるに、この従来例にあっては、2本の金属素線
mについてはその位置関係は変わらないが、3本の金属
素線nについてはく字状になったり直線状になったり大
きく変化することが分かる。
【0029】(コ−ドテスト)実施例1と2は、型付け
比率を変えた場合のコ−ドによる例であり、一方、従来
例1はバンチャ−撚線機による2+3構造のコ−ドの例
である。又、実施例3はスピンドル油を塗布しないも
の、比較例1〜2は真直性矯正装置を通過させるに当た
って引張テンションを新たに付加しない(7〜8kg/
本)ものであり、型付け比率も異なっている例である。
【0030】コ−ドのト−ションの測定は、リ−ルから
コ−ドをその端末を拘束した状態で6m引き出し、次い
で、端末の拘束を開放した時のコ−ドの回転を測定して
評価した。ト−ションの値は、コ−ドが撚り締まる方向
を正の値として測定した。疲労性の評価は、JIS規格
L1017に規定する圧縮曲疲労強さ試験に準じたベル
ト屈曲によって行った。又、跳ね上がりは裁断後のトリ
−トを水平な面に置いた時の端部の高さで測定した。結
果を表1にその製造条件と共に示す。
【0031】
【表1】
【0032】表1に示す通り、この発明の実施例にかか
るコ−ドは比較例に比べコ−ドト−ションが大幅に改良
され、トリ−トの跳ね上がりを低減し、金属素線表面の
傷を低減するものであって、耐疲労性に優れると共にカ
レンダ−工程での作業性が向上できる。
【0033】
【発明の効果】この発明に係るコ−ドは、従来のコ−ド
のように残留ト−ションを有さないので、トリ−ト裁断
時の端部の跳ね上がりをなくすことができ、又、2及び
3の撚形状の物理特性に優れると共に、2群と3群の金
属素線間に隙間を有するため、耐疲労性に優れ、かつ錆
の発生も抑制することができ工業上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、バンチャ−タイプの撚線機を用いて作
製されるスチ−ルコ−ドのコ−ドト−ションを示すヒス
テリシスル−プである。
【図2】図2は、バンチャ−タイプの撚線機の概念図を
示す。
【図3】図3は、本発明で使用されるチュ−ブラ−タイ
プの撚線機の概念図である。
【図4】図4は、型付け治具の正面図である。
【図5】図5は、本発明のコ−ドの側面図である。
【図6】図6は、図5に示した本発明のコ−ドのA−A
線での断面図である。
【図7】図7は、図5に示した本発明のコ−ドのB−B
線での断面図である。
【図8】図8は、図5に示した本発明のコ−ドのC−C
線での断面図である。
【図9】図9は、図5に示した本発明のコ−ドのD−D
線での断面図である。
【図10】図10は、特公平3−23673号による従
来のコ−ドの図6と同様位置の断面図である。
【図11】図11は、特公平3−23673号による従
来のコ−ドの図7と同様位置の断面図である。
【図12】図12は、特公平3−23673号による従
来のコ−ドの図8と同様位置の断面図である。
【図13】図13は、特公平3−23673号による従
来のコ−ドの図9と同様位置の断面図である。
【符号の説明】
10‥‥チュ−ブラ−タイプの撚線機、 11‥‥チュ−ブ、 121 、122 ‥‥巻き出し装置、 13‥‥集束治具、 14‥‥チュ−ブ外壁、 15、16‥‥型付け装置、 17‥‥真直性矯正装置(ロ−ラ群)、 171 、172 ‥‥張力付加ロ−ラ、 18‥‥オイリング装置、 19‥‥巻き取り装置、 m‥‥金属素線、 n‥‥金属素線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 信司 栃木県黒磯市下中野800 ブリヂストン ベカルトスチ−ルコ−ド株式会社 栃木 工場内 (72)発明者 喜田 優樹 栃木県黒磯市下中野800 ブリヂストン ベカルトスチ−ルコ−ド株式会社 栃木 工場内 (56)参考文献 特開 平4−370283(JP,A) 特開 平2−127581(JP,A) 特開 昭62−125083(JP,A) 実開 平3−128689(JP,U) 実開 昭61−82995(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D07B 1/06 - 1/10 B60C 9/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2+3構造のコ−ドであって、2を構成
    する金属素線の配置が、コ−ド断面における当該金属素
    線の中心点を結ぶ線の方向が、コ−ドの長さ方向で変化
    せず、かつ3を構成する金属素線の配置が、コ−ド断面
    における当該金属素線によって形成されるく字型の外接
    曲線が、コ−ドの長さ方向で変化しない断面形状である
    ことを特徴とするスチ−ルコ−ド。
  2. 【請求項2】 2の型付け率が3の型付け率より小さい
    (1以下)ことを特徴とする請求項第1項記載のスチ−
    ルコ−ド。
  3. 【請求項3】 金属素線に残留ト−ションを有しないこ
    とを特徴とする請求項1記載のスチ−ルコ−ド。
  4. 【請求項4】 チュ−ブラ−撚線機を用いて撚合わせる
    2+3構造のスチ−ルコ−ドの製法であって、2を構成
    する金属素線の巻出しがチュ−ブラ−の外側に設置さ
    れ、3を構成する金属素線の巻出しがチュ−ブラ−内に
    あり、型付け治具で金属素線を型付するにおいて、2を
    構成する金属素線の型付を3を構成する金属素線の型付
    より小さくし、その後2と3の両金属素線を撚り合わ
    せ、次いで、撚合わされた2+3構造コ−ドに高い張力
    を付加しながら真直性矯正ロ−ラ−群を通過させること
    を特徴とするスチ−ルコ−ドの製法。
  5. 【請求項5】 請求項第1項〜第3項記載のスチ−ルコ
    −ドを補強材としたことを特徴とするタイヤ。
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Cited By (1)

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