JP3180128B2 - 2‐ボリル‐3‐シリルアルケン化合物及びその製造方法 - Google Patents

2‐ボリル‐3‐シリルアルケン化合物及びその製造方法

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JP3180128B2
JP3180128B2 JP33905098A JP33905098A JP3180128B2 JP 3180128 B2 JP3180128 B2 JP 3180128B2 JP 33905098 A JP33905098 A JP 33905098A JP 33905098 A JP33905098 A JP 33905098A JP 3180128 B2 JP3180128 B2 JP 3180128B2
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俊也 小野澤
康夫 畠中
正人 田中
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経済産業省産業技術総合研究所長
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一分子中に反応性
不飽和結合及び2種の異なる典型金属原子を含み、医農
薬などのファインケミカル製品の原料として有用な、新
規な2‐ボリル‐3‐シリルアルケン化合物、及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、2‐メタル‐3‐メタルプロペン
構造を有する化合物としては、遷移金属触媒の存在下
に、1,2‐ジエン化合物と、ジスタナン[「オーガノ
メタリクス(Organometallics)」,第
3巻,第1318ページ(1984年)]、ジシラン
[「ジャーナル・オブ・オーガノメタリック・ケミスト
リイ(J.Organomet.Chem.)」,第2
25巻,第343ページ(1982年)]、あるいはジ
ボラン[「テトラヘドロン・レターズ(Tetrahe
dron Lett.)」,第39巻,第2357ペー
ジ(1998年)]とを反応させて得られた化合物が報
告されている。しかしながら、いずれの場合も、導入さ
れる2つの典型金属原子は同じものに限られていた。ま
た、1,2‐ジエン化合物とシリルスタナンとの反応に
より、2‐シリル‐3‐スタニルアルケン化合物を合成
する例が報告されているが[「ジャーナル・オブ・オー
ガノメタリック・ケミストリイ(J.Organome
t.Chem.)」,第407巻,第319ページ(1
991年)]、この場合、反応性が類似する長周期型周
期表第14族に属するケイ素とスズを導入するもので、
合成中間体としての応用が限られていた。したがって、
反応性が全く異なる周期表の異なる族に属する2つの典
型金属原子を導入した化合物の開発が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、医農薬などの合成原料として有用な、反
応性の全く異なる長周期型周期表第13族のホウ素原子
と第14族のケイ素原子の2種の典型金属原子を一分子
中に有する新規な2‐ボリル‐3‐シリルアルケン化合
物を提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、新規な2
‐ボリル‐3‐シリルアルケン化合物を開発すべく鋭意
研究を重ねた結果、特定の触媒の存在下に、ボリルシラ
ン化合物と1,2‐ジエン化合物とを反応させることに
より、一分子中にホウ素とケイ素の2種の典型金属原子
を含む2‐ボリル‐3‐シリルアルケン化合物が効率よ
く得られることを見出し、この知見に基づいて本発明を
完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、一般式(I)
【化4】 (式中のRは炭化水素基、Rはハロゲン原子である
か、直接にあるいは窒素原子を介してホウ素原子に結合
している炭化水素基であって、2個のRはたがいに結
合してRが結合しているホウ素原子とともに環を形成
していてもよく、R3、、R及びRはそれぞれ
水素原子であるか、直接にあるいは酸素原子又は窒素を
介して炭素原子に結合している炭化水素基である)で表
される2−ボリル−3−シリルアルケン化合物を提供す
るものである。また、本発明は、一般式(III) (R Si−B(R (III)(式中のR は炭化水素基、R はハロゲン原子である
か、直接にあるいは酸素原子又は窒素原子を介してホウ
素原子に結合している炭化水素基であって、2個のR
はたがいに結合してR が結合しているホウ素原子とと
もに環を形成していてもよい)で表されるボリルシラン
化合物と、一般式(IV)
【化5】 (式中のR 及びR は、それぞれ水素原子であるか、
直接にあるいは酸素原子又は窒素原子を介して炭素原子
に結合している炭化水素基である)で表される1,2−
ジエン化合物を、長周期型周期表第10族金属、その錯
体及び金属塩の中から選ばれた触媒の存在下で反応させ
ることを特徴とする、 一般式(II)
【化6】 (式中のR は炭化水素基、R 3、 、R 及びR
はそれぞれ水素原子であるか、直接にあるいは酸素原子
又は窒素を介して炭素原子に結合している炭化水素基で
あり、R はハロゲン原子であるか、直接にあるいは酸
素原子又は窒素原子を介してホウ素原子に結合している
炭化水素基であって、2個のR はたがいに結合してR
が結合しているホウ素原子とともに環を形成していて
もよい)で表される2−ボリル−3−シリルアルケン化
合物の製造方法を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の2‐ボリル‐3‐シリル
アルケン化合物は、文献未載の新規化合物であって、前
記一般式(I)で示される化学構造から明らかなよう
に、一分子中に反応性不飽和結合とともに全く反応性の
異なる炭素−ホウ素結合及び炭素−ケイ素結合を有して
いる。前記一般式(I)中のケイ素原子に結合している
3個のR1はたがいに同一であっても、また異なってい
てもよい。これらのR1はそれぞれ炭化水素基である
が、この炭化水素基は、脂肪族炭化水素基、脂環族炭化
水素基及び芳香族炭化水素基のいずれでもよい。この脂
肪族炭化水素基としては、直鎖状又は枝分れ状のいずれ
でもよく、炭素数1〜18、好ましくは炭素数1〜8の
もの、例えばメチル基、エチル基、n‐プロピル基、イ
ソプロピル基、n‐ブチル基、イソブチル基、sec‐
ブチル基、tert‐ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、オクチル基などを挙げることができる。また脂環族
炭化水素基としては、炭素数3〜8、好ましくは炭素数
5〜7のもの、例えばシクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基、シクロヘプチル基を挙げることができる。さら
に、芳香族炭化水素基としては、例えばフェニル基、ト
リル基、ナフチル基、ベンジル基、フェネチル基などを
挙げることができる。
【0007】次に、前記一般式(I)中のホウ素原子に
結合している2個のRは、たがいに同一であって、ま
た異なっていてもよく、それぞれハロゲン原子又は炭化
水素基を示す。ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素
原子、ヨウ素原子などが挙げられる。また、炭化水素基
の例としては、前記のRの例として挙げたものと同じ
ものを示すことができるが、この炭化水素基はホウ素原
子に直接に結合していてもよいし、また窒素原子を介し
て結合していてもよい。この窒素原子を介してホウ素原
子に結合するものの例としては、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジフェニルアミ
ノ基などが挙げることができる。また、前記一般式(I
I)中のホウ素原子に結合している2個のR は、たが
いに同一であって、また異なっていてもよく、それぞれ
ハロゲン原子又は炭化水素基を示す。ハロゲン原子とし
ては、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ
る。また、炭化水素基の例としては、前記のr1の例と
して挙げたものと同じものを示すことができるが、この
炭化水素基はホウ素原子に直接に結合していてもよい
し、また酸素原子又は窒素原子を介して結合していても
よい。この酸素原子を介してホウ素原子に結合するもの
の例としては、メトキシ基、エトkシ基、t−ブトキシ
基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基などが挙げられ、
窒素原子を介してホウ素原子に結合するものの例として
は、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピル
アミノ基、ジフェニルアミノ基などが挙げることができ
る。
【0008】一般式(I)におけるこの2個のRはた
がいに結合して、各Rが結合しているホウ素原子とと
もに環を形成することができる。このような環を形成し
た基の例としては、1−ボラシクロペンチル基、4−メ
チル−1−ボラ−4−アザシクロヘキシル基、2,5−
ジメチル−1−ボラ−2,5−ジアザシクロペンチル
基、2,6−ジメチル−1−ボラ−2,6−ジアザ−シ
クロヘキシル基、2,5−ジメチル−1−ボラ−2,5
−ジアザ−3,4−ベンゾシクロペンチル基などが挙げ
られる。また、一般式(II)におけるこの2個のR
はたがいに結合して、各R が結合しているホウ素原子
とともに環を形成することができる。このような環を形
成した基の例としては、1−ボラシクロペンチル基、1
−ボラ−4−オキサシクロヘキシル基、1−ボラ−2,
5−ジオキサシクロペンチル基、1−ボラ−2,6−ジ
オキサシクロヘキシル基、4,4,5,5−テトラメチ
ル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル基、1−
ボラ−2,5−ジオキサ−3,4−ベンゾシクロペンチ
ル基、4−メチル−1−ボラ−4−アザシクロヘキシル
基、2,5−ジメチル−1−ボラ−2,5−ジアザシク
ロペンチル基、2,6−ジメチル−1−ボラ−2,6−
ジアザ−シクロヘキシル基、2,5−ジメチル−1−ボ
ラ−2,5−ジアザ−3,4−ベンゾシクロペンチル基
などが挙げられる。
【0009】次に、一般式(I)又は(II)中の
、R4、及びRはそれぞれ水素原子である
か、あるいは炭化水素基であるが、この炭化水素基は、
脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基及び芳香族炭化水
素基のいずれでもよい。この脂肪族炭化水素基として
は、直鎖状又は枝分れ状のいずれでもよく、炭素数1〜1
8、好ましくは炭素数1〜8のもの、例えばメチル基、エ
チル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−プチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基などを挙げる
ことができる。また脂環族鼓化水素基としては、炭素数
3〜8、好ましくは炭素数5〜7のもの、例えばシクロペン
チル基、シクロヘキシル基、シクロヘブチル基を挙げる
ことができる。さらに、芳香族炭化水素基としては、例
えばフェニル基、トリル基、ナフチル基、ベンジル基、
フェネチル基などを挙げることができる。これらの炭化
水素基は、炭素原子に直接結合していてもよいし、酸素
原子又は窒素原子を介して結合していてもよい。酸素原
子を介して結合する場合の例としては、例えばメトキシ
基、エトキシ基、t−ブトキシ基、フェノキシ基、ベン
ジルオキシ基などを挙げることができ、窒素原子を介し
て結合する場合の例としては、ジメチルアミノ基、ジフ
ェニルアミノ基、ジベンジルアミノ基などが挙げられ
る。
【0010】したがって、一般式(I)又は(II)
表わされる本発明化合物の例としては、3−ジメチルフ
ェニルシリル−2−(4,4,5,5−テトラメチルー1,
3,2一ジオキサボロラン−2一イル)プロペン、3−ジメ
チルフェニルシリル−3−メチル−2−(4,4,5,5 −
テトラメチルー1,3,2一ジオキサボロラン−2−イル)
ブテン、4−ジメチルフェニルシリル−2一メチル−3−
(4,4,5,5 −テトラメチル-1,3,2−ジオキサボロ
ラン−2−イル)−2−ブテン、3−ジメチルフェニルシ
リル−1−メトキシ−2−(4,4,5,5 −テトラメチル
ー1,3,2−ジオキサボロランー2一イル)プロペン、2
−(1,3 −ジメチルー1,3,2−ジアザロリジンー2−
イル)−3−ジメチルフェニルシリル(フェニル)プロ
ペン、2−(1,3−ジメチルー1,3,2−ジアザボロリジ
ンー2一イル)−3−ジメチルフェニルシリルー3一フェ
ニルプロペン、2−(1,3−ジメチルー1,3,2−ジアザ
ボロリジンー2−イル)−3−ジメチルフェニルシリルー
1−フェニルプロペン、2−(1,3一ジメチルー1,3,2
一ジアザボロリジンー2 一イル)−3−トリフェニル
シリルー1一メトキシプロペン、2−[クロロ(ジメチル
アミノ)ボリル]一3−トリメチルシリルプロペン、2−
[ブロモ(ジメチルアミノ)ボリル]一3−トリメチル
シリルプロペン、2−ジ−tert−ブチルオキシボリル−3
−(ジメチルフェニルシリル)プロペン、2−(1,3−
ジメチルー1,3,2一ジアザボロリジンー2−イル)−3
一ジメチルフェニルシリルー1−ジメチルアミノプロペ
ン、2−ビス(ジメチルアミノ)ボリルー3−トリブチル
シリルプロペン、2−ビス(ジエチルアミノ)ボリルー3
−トリメチルシリルプロペン、3−(1,3−ジオキサー2
一ボラシクロヘキサー2一イル)一4−トリエチルシリル
ー2一ブテン、2−(1,3−ジオキサー2−ボラシクロヘ
プター2−イル)−1−ジメチルフェニルシリルー2−ノ
ネン、4−トリフェニルシリルー3−(4,4,5,5一テト
ラメチルー1,3,2−ジオキサボロランー2−イル)−2
−メチル−2−ブテンなどがある。
【0011】これらの2‐ボリル‐3‐シリルアルケン
化合物は、一分子中に、全く反応性の異なる炭素−ホウ
素結合及び炭素−ケイ素結合を有することから、有機合
成試剤として極めて有用な化合物である。例えば、この
中のアリルシラン構造をもつ化合物は、ルイス酸あるい
はフッ化物イオンの存在下、アルデヒド、ケトン、酸塩
化物、ハロゲン化アリルなどの求電子剤と反応して対応
するアリル化生成物を与えることが知られている[「ケ
ミカル・レビュー(Chem.Rev.)」,第93
巻,第2207ページ(1993年)]。さらに、シリ
ル基は塩基性条件下、過酸化水素水、m‐クロロ過安息
香酸などで酸化的にヒドロキシ基に変換することがで
き、当該化合物はアリルアルコールへと容易に誘導する
ことができる。一方、ビニルボラン構造を有する化合物
は、パラジウム錯体を触媒に用いた場合、ビニルハライ
ド、アリルハライドなどと位置選択的及び立体選択的に
カップリング反応が進行することが知られており[「ケ
ミカル・レビュー(Chem.Rev.)」,第95
巻,第2457〜2483ページ(1995年)]、ま
た、塩基性条件下、過酸化水素水で酸化されて効率よく
アルデヒド又はケトンに変換される[「ジャーナル・オ
ブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ(J.Am.C
hem.Soc.)」,第83巻,第3834ページ
(1961年)]。さらに、ケイ素のそれと違い、N‐
メチルモルホリンを酸化剤に用いた緩和な条件下でも、
酸化反応が円滑に進行することが知られている[「シン
セシス(Synthesis)」,第288ページ(1
981年)]。このように、本発明の2‐ボリル‐3‐
シリルアルケン化合物は、アリルシラン構造に基づく反
応活性とビニルボラン構造に基づく反応活性の両方を合
わせもつ化合物である。
【0012】前記一般式(I)又は(II)の化合物
は、例えば前記一般式(III)のボリルシラン化合物
と、前記一般式(IV)の1,2−ジエン化合物とを原料
として用いることによって製造することができる。この
際、一方の原料として用いる前記一般式(III)のボ
リルシラン化合物の例としては、クロロ(ジメチルアミ
ノ)(トリメチルシリル)ボラン、ブロモ(ジメチルア
ミノ)(トリメチルシリル)ボラン、ビス(ジメチルア
ミノ)(トリブチルシリル)ボラン、ビス(ジエチルア
ミノ)(トリメチルシリル)ボラン、ジーt−ブトキシ
(ジメチルフェニルシリル)ボラン、4,4,5,5−テト
ラメチル−2−(ジメチルフェニルシリル)−1,3−ジ
オキサ−2−ボラシクロペンタン、4,4,5,5一テトラ
メチル−2一(トリフェニルシリル)−1,3−ジオキサ
ー2−ボラシクロペンタン、2一(トリエチルシリル)−
1,3−ジオキサー2−ボラシクロヘキサン、2−(ジメチ
ルフェニルシリル)−1,3−ジオキサー2一ボラシクロ
ペンタン、B−(ジメチルフェニルシリル)カテコール
ボラン、1,3−ジメチルー2一(トリメチルシリル)−
1,3−ジアザー2−ボラシクロペンタン、1,3−ジメチ
ルー2−t−ブチルジメチルシリル)−1,3−ジアザー2
一ボラシクロペンタン、1,3−ジメチルー2−(トリフ
ェニルシリル)−1,3−ジアザー2一ボラシクロペンタ
ン、1,3−ジメチル−2−(ジメチルフェニルシリル)
−1,3−ジアザー 2−ボラシクロペンタン、1,3−ジ
メチル−2−(トリフェニルシリル)−1,3 一ジアザ
−2−ボラシクロヘキサンなどが挙げられる。
【0013】これらのボリルシラン化合物は、対応する
シリルリチウムとハロゲン化ホウ素とから容易に製造す
ることができる。この方法で得られたポリルシラン化合
物は、精製して用いてもよいし、精製せずに反応液をそ
のまま原料として用いることもできる。もう一方の原料
として用いる前記一般式(IV)の1,2−ジエン化合物
において、R及びRは、前記一般式(I)における
及びR又はR及びRに対応するものであり、
具体的な内容については、該R〜Rで説明したとお
りである。
【0014】この一般式(IV)の1,2−ジエン化合物
の例としては、アレン、3−メチルー1,2−ブタジエ
ン、1,2−ブタジエン、1,2一ノナジエン、フェニルア
レン、メトキシアレン、ジメチルアミノアレンなどがあ
る。この一般式(III)のボリルシラン化合物と一般
式(IV)の1,2一ジエン化合物との反応は、長周期型
周期表第10族の金属、その錯体及びその金属塩の中から
選ばれた触媒の存在下で行うことが必要である。この触
媒として用いられる長周期型周期表第10族の金属は、ニ
ッケル、パラジウム及び白金であり、その錯体又はその
金属塩の例としては、ニッケルを含むものとして、テト
ラカルボニルニッケル、ジカルボニルビス(トリフェニ
ルホスフイン)ニッケル、ビス(1,5−シクロオクタジ
エン)ニッケル、(η2−エチレン)ビス(トリエチル
ホスフイン)ニッケル、ジメチルビス(トリシクロヘキ
シルホスフイン)ニッケル、ジメチルビス(トリメチル
ホスフイン)ニッケル、クロロ(η−シクロペンタジエ
ニル)(トリフェニルホスフイン)ニッケルなどが、パ
ラジウムを含むものとして、酢酸パラジウム、トリス
(トリエチルホスフイン)パラジウム、ビス(トリフェ
ニルホスフイン)ジクロロパラジウム、ビス(トリシク
ロヘキシルホスフイン)パラジウム、ビス(トリメチル
ホスフイト)ジクロロパラジウム、ビス(トリフェニラ
シン)ジクロロパラジウム、カルボニルトリス(トリフ
ェニルホスフイン)バラジウム、(μ−エチレン)ビ
ス(トリフェニルホスフイン)パラジウム、(μ一無
水マレイン酸)[1,2−ビス(ジフェニルホスフイノ)
エタン]パラジウム、ビス(シクロオクター1,5 −ジ
エン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)
ジパラジウム、ビス(ジベンジリデンアセトン)バラジ
ウム、クロロ(メチル)(1,5−シクロオクタジエン)
パラジウム、ジエチルビス(トリフェニルフォスフイ
ト)パラジウム、ジエチルビス(トリ−イソプロピルフ
オスフイト)パラジウム、ジエチルビス(トリーイソプ
ロピルフオスフイト)パラジウム、ジメチル[1,2−ビ
ス(ジメチルホスフイノ)エタン]パラジウム、ジメチ
ル[1,3−ビス(ジメチルホスフイノ)プロパン]パラ
ジウム、ジメチル[1,2一ビス(ジメチルアミノ)エタ
ン]パラジウム、ジメチルビス(4−エチルー1−ホスー
2,6,7一トリオキサビシクロ[2,2,2]オクタン)バ
ラジウム、ビス(t−ブチルイソシアニド)ジメチルパ
ラジウムビス(1,1,3,3−テトラメチルブチルイソシ
アニド)ジメチルパラジウムジフェニルビス(メチルジ
フェニルホスフイニト)パラジウム、ジベンジルビス
(トリメチルホスフイン)パラジウム、ジエチニルビス
(トリエチルホスフイン)バラジウム、ジネオペンチル
(2,2’−ビピリジル)パラジウム、ブロモ(メチル)
ビス(トリエチルホスフイン)パラジウム、ベンゾイル
(クロロ)ビス(トリメチルホスフイン)バラジウム、
シクロペンタジエニル(フェニル)(トリエチルホスフ
イン)パラジウム、η−アリル(ペンタメチルシクロペ
ンタジエニル)パラジウム、η−アリル(1,5−シクロ
オクタジエン)パラジウムテトラフルオロホウ酸塩、ビ
ス(η一アリル)パラジウム、ビス(アセチルアセトナ
ト)バラジウム、ジクロロエチレンジアミンパラジウ
ム、塩化パラジウム、パラジウム炭素などの担持パラジ
ウム金属などが、白金を含むものとして、トリス(トリ
エチルホスフイン)白金、ビス(1,5一シクロオクタジ
エン)白金、ビス(ジベンジリデンアセトン)白金、白
金ブラックなどの金属白金触媒などが挙げられる。
【0015】これらの第10族金属触媒には、テトラヒ
ドロフラン、ベンゼン、クロロホルムなどの汎用溶媒と
溶媒和した錯体も含まれる。本発明においては、これら
の触媒は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせ
て用いてもよく、また、反応系中で調製したものを、精
製せずにそのまま用いてもよい。
【0016】さらに上記錯体と各種配位子を系中で混合
してそのまま用いてもよく、例えばトリス(ジベンジリ
デンアセトン)ジパラジウムと(4‐エチル‐1‐ホス
ファ‐2,6,7‐トリオキサビシクロ[2,2,2]
オクタン)の混合系、トリス(ジベンジリデンアセト
ン)ジパラジウムとトリメチルホスフィンの混合系、η
‐アリル(シクロペンタジエニル)パラジウムとトリフ
ェニルホスフィンの混合系、酢酸パラジウムと1,1,
3,3‐テトラメチルブチルイソシアニドの混合系など
としても使用可能である。この反応系中の配位子の量は
特に制限されないが、好ましくは系中の触媒金属原子と
配位子の当量比が金属原子1に対し配位原子0〜5個、
より好ましくは0.5〜3個がよい。
【0017】この反応における温度は、通常−50〜2
00℃、好ましくは0〜100℃の範囲で選ばれる。ま
た、ボリルシラン化合物と1,2‐ジエン化合物の使用
割合については特に制限はないが、ボリルシラン化合物
1モルに対し、1,2‐ジエン化合物を0.5〜10.
0モル、好ましくは1.0〜5.0モルの割合で用いる
のが有利である。また、触媒の使用量は、ボリルシラン
化合物1モル当り、0.00001〜0.1モル、好ま
しくは0.001〜0.05モルの割合にするのがよ
い。
【0018】前記反応の際、反応溶媒は必ずしも必要で
はないが、溶媒を用いる場合には、例えばトルエン、ベ
ンゼンなどの芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、ジ
ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4‐ジオキ
サンなどのエーテル類、アセトニトリル、プロピオンニ
トリルなどのニトリル類、ペンタン、ヘキサン、デカン
などの脂肪族飽和炭化水素類などが用いられる。反応後
の生成物の分離は、蒸留・再結晶・カラム精製などの通
常の精製単離法によって容易に行うことができる。
【0019】
【発明の効果】本発明の2‐ボリル‐3‐シリルアルケ
ン化合物は、文献未載の新規化合物であって、一分子中
に、反応性不飽和結合とともに全く反応性の異なる炭素
−ホウ素結合及び炭素−ケイ素結合を有することから、
例えば医農薬などのファインケミカル製品の原料として
好適である。また、この化合物は、本発明方法によれ
ば、効率よく製造することができる。
【0020】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。
【0021】実施例1 トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.
005mmol)と(4‐エチル‐1‐ホスファ‐2,
6,7‐トリオキサビシクロ[2,2,2]オクタン)
(0.02mmol)のテトラヒドロフラン0.5ml
溶液を80℃で5分間加熱した。その後、窒素雰囲気
下、3‐メチル‐1,2‐ブタジエン(0.6mmo
l)及び4,4,5,5‐テトラメチル‐2‐ジメチル
フェニルシリル‐1,3‐ジオキサ‐2‐ボラシクロペ
ンタン(0.2mmol)を加え、80℃で9時間反応
を行うことにより、式
【化6】 で表わされる3‐ジメチルフェニルシリル‐3‐メチル
‐2‐(4,4,5,5‐テトラメチル‐1,3,2‐
ジオキサボロラン‐2‐イル)ブテンが44%の収率で
得られた。この化合物のプロトン核磁気共鳴スペクトル
1H−NMR)、同位体炭素核磁気共鳴スペクトル(
13C−NMR)及び同位体ケイ素核磁気共鳴スペクトル
29Si−NMR)の測定結果を以下に示す。1 H−NMR(C66):δ0.36(s,6H,Si
CH3),1.02(s,12H,OCCH3),1.3
0(s,6H,CCH3),5.45(s,1H,=C
2),6.19(s,1H,=CH2),7.18−
7.23(m,3H,aromatic),7.53−
7.54(m,2H,aromatic)。13C−NM
R(C66):−4.8,24.8,24.9,29.
0,83.0,127.1,127.7,129.0,
135.2,138.1。。29 Si−NMR(C66):1.16。
【0022】実施例2 ビス(トリフェニルホスフィン)エチレン白金(0.0
1mmol)のテトラヒドロフラン0.5ml溶液に、
窒素雰囲気下、3‐メチル‐1,2‐ブタジエン(0.
6mmol)及び4,4,5,5‐テトラメチル‐2‐
ジメチルフェニルシリル‐1,3‐ジオキサ‐2‐ボラ
シクロペンタン(0.2mmol)を加え、80℃で9
時間反応を行うことにより、式
【化7】 で表わされる4‐ジメチルフェニルシリル‐2‐メチル
‐3‐(4,4,5,5‐テトラメチル‐1,3,2‐
ジオキサボロラン‐2‐イル)‐2‐ブテンが87%の
収率で得られた。この化合物の1H−NMR、13C−N
MR及び29Si−NMRの測定結果を以下に示す。1 H−NMR(C66):δ0.36(s,6H,Si
CH3),1.05(s,12H,OCCH3),1.5
2(s,3H,=CCH3),2.15(s,2H,S
iCH2),2.21(s,3H,=CCH3),7.1
8−7.23(m,3H,aromatic),7.5
6−7.59(m,2H,aromatic)。13 C−NMR(C66):−2.0,21.2,22.
5,24.6,25.1,82.7,122.0(br
oad),127.9,129.0,134.2,14
0.4,145.9。29 Si−NMR(C66):−3.55。
【0023】実施例3 ビス(トリフェニルホスフィン)エチレン白金(0.0
1mmol)のテトラヒドロフラン0.5ml溶液に、
アレン(8.6mmol)及び4,4,5,5‐テトラ
メチル‐2‐ジメチルフェニルシリル‐1,3‐ジオキ
サ‐2‐ボラシクロペンタン(0.2mmol)を加
え、80℃で9時間反応を行うことにより、式
【化8】 で表わされる3‐ジメチルフェニルシリル‐2‐(4,
4,5,5‐テトラメチル‐1,3,2‐ジオキサボロ
ラン‐2‐イル)プロペンが98%の収率で得られた。
【0024】実施例4 トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.
005mmol)と(4‐エチル‐1‐ホスファ‐2,
6,7‐トリオキサビシクロ[2,2,2]オクタン)
(0.02mmol)のテトラヒドロフラン0.5ml
溶液を80℃で5分間加熱した。その後、窒素雰囲気
下、1‐メトキシアレン(0.6mmol)及び4,
4,5,5‐テトラメチル‐2‐ジメチルフェニルシリ
ル‐1,3‐ジオキサ‐2‐ボラシクロペンタン(0.
2mmol)を加え、80℃で9時間反応を行うことに
より、式
【化9】 で表わされる3‐ジメチルフェニルシリル‐1‐メトキ
シ‐2‐(4,4,5,5‐テトラメチル‐1,3,2
‐ジオキサボロラン‐2‐イル)‐2‐プロペンが得ら
れた。
【0025】実施例5 ビス(トリフェニルホスフィン)エチレン白金(0.0
1mmol)のテトラヒドロフラン0.5ml溶液に、
窒素雰囲気下、フェニルアレン(0.6mmol)及び
1,3‐ジメチル‐2‐ジメチルフェニルシリル‐1,
3‐ジアザ‐2‐ボラシクロペンタン(0.2mmo
l)を加え、80℃で9時間反応を行うことにより、式
【化10】 で表わされる2‐(1,3‐ジメチル‐1,3,2‐ジ
アザボロリジン‐2‐イル)‐3‐ジメチルフェニルシ
リル‐1‐フェニルプロペンが得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 Tetrahedron Let t.,(1997),38[38],p.6639− 6642 Organometallics, (1995),14[7],p.3127−3128 Chem.Lett.,(1993), [8],p.1429−1432 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07F 7/10 C07F 7/08 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 (式中のRは炭化水素基、Rはハロゲン原子である
    か、直接にあるいは窒素原子を介してホウ素原子に結合
    している炭化水素基であって、2個のRはたがいに結
    合してRが結合しているホウ素原子とともに環を形成
    していてもよく、R3、、R及びRはそれぞれ
    水素原子であるか、直接にあるいは酸素原子又は窒素を
    介して炭素原子に結合している炭化水素基である)で表
    される2−ボリル−3−シリルアルケン化合物。
  2. 【請求項2】一般式 (RSi−B(R (式中のRは炭化水素基、 はハロゲン原子である
    か、直接にあるいは酸素原子又は窒素原子を介してホウ
    素原子に結合している炭化水素基であって、2個のR
    はたがいに結合してRが結合しているホウ素原子とと
    もに環を形成していてもよい)で表されるボリルシラン
    化合物と、一般式 【化2】 (式中のR及びRは、それぞれ水素原子であるか、
    直接にあるいは酸素原子又は窒素原子を介して炭素原子
    に結合している炭化水素基である)で表される1,2−
    ジエン化合物を、長周期型周期表第10族金属、その錯
    体及び金属塩の中から選ばれた触媒の存在下で反応させ
    ることを特徴とする、一般式 【化3】 式中のR は炭化水素基、R 3、 、R 及びR
    はそれぞれ水素原子であるか、直接にあるいは酸素原子
    又は窒素を介して炭素原子に結合している炭化水素基で
    あり、R はハロゲン原子であるか、直接にあるいは酸
    素原子又は窒素原子を介してホウ素原子に結合している
    炭化水素基であって、2個のR はたがいに結合してR
    が結合しているホウ素原子とともに環を形成していて
    もよい)で表される2−ボリル−3−シリルアルケン化
    合物の製造方法。
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