JP3179792B2 - マルチ・ポート・ランダム・アクセス・メモリ - Google Patents

マルチ・ポート・ランダム・アクセス・メモリ

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JP3179792B2 JP06495291A JP6495291A JP3179792B2 JP 3179792 B2 JP3179792 B2 JP 3179792B2 JP 06495291 A JP06495291 A JP 06495291A JP 6495291 A JP6495291 A JP 6495291A JP 3179792 B2 JP3179792 B2 JP 3179792B2
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    • G11C7/10Input/output [I/O] data interface arrangements, e.g. I/O data control circuits, I/O data buffers
    • G11C7/1075Input/output [I/O] data interface arrangements, e.g. I/O data control circuits, I/O data buffers for multiport memories each having random access ports and serial ports, e.g. video RAM

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はマルチ・ポート・ラン
ダム・アクセス・メモリに関し、特に、グラフィック表
示用途に用いられるデュアル・ポートメモリの構成に関
する。
【0002】
【従来の技術】情報処理分野においては、処理すべきま
たは処理された画像情報(グラフィック情報)をCRT
(陰極線管)ディスプレイに表示することが行なわれ
る。このとき、1フレームの画像情報を格納するフレー
ム・バッファと呼ばれるメモリが用いられる。このよう
なフレーム・バッファは通常ビデオRAM(VRAM)
と呼ばれる。このビデオRAMを用いた画像処理システ
ムの構成および動作について簡単に図8を参照して説明
する。
【0003】図8において、ビデオ信号処理系は、CP
U(中央処理装置)100と、CRTディスプレイコン
トローラ102と、ビデオRAM104と、CRTディ
スプレイ106を含む。
【0004】CPU100は、ビデオRAM104へ所
望のデータの書込みまたは所望のデータの読出しを行な
う。CRTディスプレイコントローラ102は、CRT
ディスプレイ106の水平/垂直同期信号を発生すると
ともに、ビデオRAM104からデータを読出すための
アドレスを発生してビデオRAM104へ与える。
【0005】ビデオRAM104は、処理されるべきま
たは処理された画像情報を格納しており、この格納され
た画像情報がCRTディスプレイコントローラ102の
制御の下に読出されてCRTディスプレイ106へ与え
られる。
【0006】CRTディスプレイ106は、ビデオRA
M104からのデータをその表示画面上に表示する。
【0007】ビデオRAM104に対しては、CPU1
00は、ランダムにアクセスしてリード(読出し)/ラ
イト(書込み)を行なうことができる。これにより、ビ
デオRAM104に格納された情報に所望の演算を行な
った後再びビデオRAM104へデータを書込むことが
できる。一方、CRTディスプレイ106へはビデオR
AM104からシリアルに読出されたデータが与えら
れ、この与えられたデータに従った画像がCRTディス
プレイ106の画面上に表示される。
【0008】通常のダイナミック・ランダム・アクセス
・メモリ(DRAM)をフレーム・バッファとして用い
た場合、CRTディスプレイ106の画面に表示するた
めのビデオ信号を作成するためには、DRAMからつね
に、表示期間中データを読出す必要がある。
【0009】通常のDRAMは、1メモリサイクルはリ
ードサイクルかまたはライトサイクルのいずれかに規定
される。したがって、この表示期間中はCPU100は
DRAMへアクセスすることができず、CPU100の
ビデオRAM104へのアクセス期間は水平または垂直
の帰線期間中の表示期間外に限定される。この結果、C
PUの待ち時間が多くなり、プログラムの実行速度が遅
くなる。
【0010】このような通常のDRAMをフレーム・バ
ッファとして用いた場合の欠点を克服するために、画像
メモリとしてマルチ・ポートRAM(デュアル・ポート
RAM)が広く用いられてきている。このマルチ・ポー
トRAMは、CPU100がランダムにアクセスするこ
とのできる入出力ポート(RAMポート)と、表示デー
タをCRTディスプレイ・コントローラ102の制御の
下にシリアルに読出してCRTディスプレイ106へ与
えるためのシリアル入出力ポート(SAMポート)とを
有している。
【0011】このマルチ・ポートRAMにおいては、R
AMポートからSAMポートへ1行分(1水平走査線分
のデータに対応)のデータを転送すれば、表示期間中は
SAMポートから表示データが読出され、一方その間、
RAMポートへはCPU100がアクセスすることがで
きる。これにより、CPUの待ち時間が短縮され、プロ
グラムの実行速度が速くなる。
【0012】図9は従来のマルチ・ポートRAMの全体
の構成の一例を概略的に示す図である。図9に示すマル
チ・ポートRAMは、1つのRAM入出力ポートと、1
つのSAM入出力ポートとを有し、通常、デュアル・ポ
ートRAMと呼ばれる。以下、このデュアル・ポートR
AMについて説明する。
【0013】図9において、従来のデュアル・ポートR
AMは、RAMポート部分と、SAMポート部分とに大
きく分割される。RAMポート部分は、行および列から
なる2次元アレイ状に配列された複数のメモリセルから
なるメモリセルアレイ1と、外部アドレスに対応して発
生される内部アドレス信号Addをデコードし、メモリ
セルアレイ1の対応の行を選択する行デコーダ2と、外
部アドレスに応答して発生される内部アドレス信号Ad
dを列アドレスとして受けてメモリセルアレイ1の対応
の列を選択するとともに、選択された列へのデータの入
出力を制御する列デコーダ/IO制御回路3とを含む。
【0014】行デコーダ2は、内部ロー・アドレス・ス
トローブ信号RASに応答して、与えられた内部アドレ
ス信号Addを行アドレスとして取込んでデコードし、
メモリセルアレイ1の対応の行を選択する。
【0015】列デコーダ/IO制御回路3は、内部コラ
ム・アドレス・ストローブ信号CASに応答して、与え
られた内部アドレス信号Addを列アドレスとして取込
んでデコードし、メモリセルアレイ1の対応の列を選択
する。
【0016】また、この列デコーダ/IO制御回路3
は、データの読出し/書込みを指定するリード/ライト
信号R/*Wに応答して、データの読出しおよび書込み
を制御する。すなわち、この列デコーダ/IO制御回路
3は、外部制御信号*CASと信号R/*Wの遅い方の
立下がりに応答して、書込まれるべきデータを選択され
たメモリセルへ転送する。この列デコーダ/IO制御回
路3は、データバスDQを介して入出力バッファ(図示
せず)に接続される。このRAM入出力バッファも列デ
コーダ/IO制御回路3のIO制御部分によりその動作
が制御される。
【0017】ここで、内部ロー・アドレス・ストローブ
信号RASおよび内部コラム・アドレス・ストローブ信
号CASは、それぞれ、外部から与えられる外部ロー・
アドレス・ストローブ信号*RASおよび外部コラム・
アドレス・ストローブ*CASに応答して発生される内
部制御信号である。
【0018】SAMポート部分は、メモリセルアレイ1
の1行のメモリセルと同時にデータの転送が可能な数の
レジスタ素子を備えるSAMレジスタ4と、クロック信
号SCをカウントするカウンタ6と、カウンタ6からの
カウント値をデコードし、SAMレジスタ4から対応の
レジスタ素子を選択し、内部シリアルデータバスSOへ
選択されたレジスタ素子を接続するSAMデコーダ5と
を含む。
【0019】SAMレジスタ4は、転送指示信号*DT
に応答してメモリセルアレイ1の選択された行のデータ
を同時に受けるための転送ゲート手段を含む。このSA
Mレジスタ4から内部シリアルデータバスSO上へ伝達
されたデータは、図示しないSAM入出力バッファを介
して出力される。カウンタ6は、内部コラム・アドレス
・ストローブ信号CASに応答して内部アドレス信号A
ddを取込み、その初期カウント値を取込んだ内部アド
レス信号Addに設定する。このカウンタ6の初期設定
機能は、転送指示信号*DTにより活性化される。次に
動作について説明する。
【0020】表示されるべき画像データはCPU等によ
り作成され、デュアル・ポートRAMのRAMポートへ
伝達される。RAMポート部分においては、制御信号R
ASおよびCASの制御の下にアドレス信号Addが行
デコーダ2および列デコーダ/IO制御回路3によりデ
コードされ、対応のメモリセルがメモリセルアレイ1か
ら選択される。
【0021】次いで、CPU等により作成されて伝達さ
れた表示されるべき画像データはデータバスDQおよび
列デコーダ/IO制御回路3を介して選択されたメモリ
セルへ伝達される。ここで、データ書込み時において
は、リード/ライト信号R/*Wは、データ書込みを示
す“L”レベルにある。
【0022】また、アドレス信号は行アドレス信号と列
アドレス信号とがそれぞれ時分割的に与えられており、
行アドレスおよび列アドレス信号の判別は、ロー・アド
レス・ストローブ信号RASおよびコラム・アドレス・
ストローブ信号CASにより行なわれる。このRAMポ
ートにおけるメモリアレイ1へのたとえばCPU等から
のデータの書込みは、通常のDRAMのそれと同様であ
る。
【0023】メモリセルアレイ1に格納された画像デー
タは、ラスタ・スキャン方式の表示装置であるCRT等
に高速に伝達するためにSAMポートを介して読出され
る。このSAMポートにおけるデータの読出し動作につ
いてその動作波形図である図10を参照して説明する。
【0024】SAMポート部からのデータの読出しは、
アドレス信号Add、信号*RAS、*CASおよび*
DTの制御の下に、1行分のデータをメモリセルアレイ
1からSAMレジスタ4へ転送することにより行なわれ
る。このメモリセルアレイ1からSAMレジスタ4への
データの転送は、外部ロー・アドレス・ストローブ信号
*RASをアクティブ(“L”レベル)にするときに、
転送指示信号*DTを“L”、信号R/*Wを“H”に
設定することにより指示される。このとき、SAMポー
トのイネーブル/ディスエーブルを指定する制御信号*
SEは任意の状態である。
【0025】この状態においては、外部ロー・アドレス
・ストローブ信号RASの立下がりによりアドレス信号
Addが行アドレス信号として行デコーダ2でデコード
され、メモリセルアレイ1における行の選択が行なわれ
る。このメモリセルアレイ1における選択された行に接
続されるメモリセルのデータがビット線(列)上に伝達
された後、このデータは、転送指示信号*DTの立上が
りに応答してSAMレジスタ4へ同時に転送される。
【0026】一方、外部コラム・アドレス・ストローブ
信号*CASの立下がりに応答して、アドレス信号Ad
dがカウンタ6へロードされる。このカウンタ6にロー
ドされた列アドレス信号は、SAMレジスタ4において
最初に選択されるレジスタ素子を指定する。すなわち、
カウンタ6は、転送指示信号*DTの“L”状態により
ロード可能状態とされ、信号CASに応答して、与えら
れた列アドレス信号をロードする。
【0027】カウンタ6は、制御クロック信号SCをカ
ウントし、このカウント値をレジスタ素子指定信号とし
てSAMデコーダ5へ与える。SAMデコーダ5はこの
与えられたカウント値をデコードしSAMレジスタ4の
レジスタ素子を選択し、この選択したレジスタ素子を内
部シリアルデータバスSOへ接続する。
【0028】内部データバスSO上のデータSOはSA
M入出力バッファを介して出力される。すなわち、SA
Mレジスタ4からはクロック信号SCに応答して順次レ
ジスタ素子が選択され、この選択されたレジスタ素子の
データが内部データバスSOへ伝達される。
【0029】このSAMポートから読出されたシリアル
データSOは、クロック信号SCに応答して読出される
ため、通常のDRAMのように信号*RASおよび*C
ASによりメモリセルを指定する必要がなく、高速でデ
ータの読出しを行なうことができる。このSAMポート
から読出されたシリアルデータSOは表示装置へ伝達さ
れる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
デュアル・ポートRAMにおいては、通常の汎用メモリ
と同様にして、アドレス・ストローブ信号*RASおよ
び*CASに同期して与えられるアドレス信号によりメ
モリセルが選択され、この選択されたメモリセルに画像
データが書込まれる。
【0031】表示装置へ画像データを出力するために
は、転送指示信号*DTを“L”にして転送モードを選
択する。次いで、アドレス・ストローブ信号*RASに
同期して、メモリセルアレイ1における転送行を選択す
るためのアドレス信号が入力される。また、コラム・ア
ドレス・ストローブ信号*CASに同期して入力される
アドレス信号(列アドレス)Addは、SAMポートの
アドレスを指定するためのカウンタ6へ与えられ、SA
Mデータの読出しを開始するスタート・アドレスとな
る。
【0032】以後、カウンタ6にクロック信号SCが入
力されるごとに、カウンタ6のカウント値がインクリメ
ントされて連続的にこのクロック信号に同期してSAM
ポートからデータが出力される。
【0033】図11は、メモリセルアレイのメモリセル
位置と表示装置の表示画面上の表示位置との対応関係を
示す図である。図11に示すように、メモリセルアレイ
1のメモリセル位置と表示画面CRT上の表示位置とは
1対1に対応している。すなわち、メモリセルアレイ1
の1行は表示画面CRT上の1水平走査線に対応してい
る。こで、図11においては、メモリセルアレイ1は1
行が256ビットのメモリセルを備え、表示画面CRT
の1水平走査線は256ドットで構成される場合が一例
として示される。また、図11においては各メモリセル
の位置は16進数で示されている。
【0034】SAMレジスタ4は、メモリセルアレイ1
の列の数と同一数のレジスタ素子を備えており、各レジ
スタ素子はメモリセルアレイ1の各ビット線対に対応し
て設けられる。データ転送時においては、メモリセルア
レイ1の1行のデータがそのままSAMレジスタ4へ転
送される。したがって、メモリセルアレイ1の列方向の
アドレス(列アドレス)とSAMの読出しアドレス(S
AMレジスタの選択アドレス)とは1対1に対応してい
る。
【0035】このようなメモリマッピングに従えば、ラ
スタスキャン方式の表示装置のスキャン順序に従って、
画像データを高速で処理することができる。すなわち、
この図11に示すようなメモリマッピングに従って画像
データを処理する場合、CPU等はRAMポートへ高速
アクセスモード(ページモード、スタティック・コラム
モード等)を用いて高速でアクセスしてデータを処理す
ることができる。
【0036】しかしながら、この高速アクセスモードを
用いれば、列方向のアクセスは高速で行なうことができ
るものの、行方向のアクセス時には行アドレスを変更す
るために信号RASをトグルする必要がある。この信号
RASのトグルによる行アドレスの変更は、通常のDR
AMと同様に、信号RASおよびCASの制御を必要と
し、行アドレスおよび列アドレスを取込む必要があるた
め、列方向のアクセスに比べて行方向のアクセス速度が
低下する。
【0037】また、その画像処理の応用用途において
は、表示画面CRTの複数行にわたるような(表示画面
垂直方向)画像データを処理することもある。このよう
な画像データの処理を行なう場合、図11のメモリマッ
ピングにおいては表示画面CRTの各行ごとにメモリセ
ルアレイ1の各行へアクセスする必要があり、頻繁に行
方向のアクセスを行なうことが必要とされ、したがっ
て、この場合、上述のようなRAMポートに一般に備え
られている高速アクセスモードを有効に利用することが
できないという問題が生じる。ここで、図12において
は、メモリセルアレイ1の1行が表示画面CRTの4行
に対応するメモリマッピングが一例として示される。
【0038】また、このようなメモリ・マッピングに従
ってRAMポートを介してメモリセルアレイ1のデータ
の処理を実行したとしても、SAMポートは表示画面C
RTの1行に対応したデータを順次出力する構成となる
ため、このSAMポートからデータをシリアルに読出し
てそのまま表示画面CRT上に表示することはできな
い。この場合、表示装置においてデータの並び換えを実
行するなどの処理が必要とされ、簡易な回路構成の画像
処理システムを得ることができない。
【0039】また、たとえ外部装置を用いてSAMポー
トから読出されたデータを並べ換えることが可能であっ
たとしても、CPU等がRAMポートへアクセスする場
合には、表示画面上の1行ごとに行アドレスを設定する
必要があり、このため、行方向のアクセスが表示画面C
RT上の1行ごとに必要とされ、高速のデータ処理を実
行することができない。
【0040】この発明の目的は、上述の従来のマルチ・
ポートRAMの欠点を除去し、高速で2次元画像データ
を処理することのできるマルチ・ポートRAMを提供す
ることである。
【0041】この発明の他の目的は、メモリセルアレイ
の1行のメモリセルを表示画面上の複数行にわたってマ
ッピングさせることのできるマルチ・ポートRAMを提
供することである。
【0042】
【課題を解決するための手段】この発明に係るマルチ・
ポートRAMは、2次元アレイ状に配置された複数のメ
モリセルからなるメモリセルアレイと、このメモリセル
アレイの1行のメモリセルと同時にデータの転送が可能
な数のレジスタ素子を備えるデータレジスタと、クロッ
ク信号をカウントするカウンタと、このカウンタのカウ
ント値をレジスタ素子指定信号としてデコードし、対応
のレジスタ素子をデータレジスタから選択して内部デー
タバスへ接続する選択回路手段とを備える。
【0043】このカウンタは、予め定められた値だけカ
ウント値をスキップさせてカウントする機能を備える。
このカウンタは、クロック信号をカウントするカウント
回路と、このカウント回路からのカウントアップ指示信
号をカウントするオフセットカウンタとを含む。これら
のカウント回路およびオフセットカウンタの出力カウン
トの組がカウンタ手段のカウント値として出力される。
好ましくは、カウント回路が、ロード指示信号の活性化
時、外部から与えられるアドレス信号の一部を初期アド
レスとして格納し、またオフセットカウンタは、ロード
指示信号の活性化時RAMポートのデータ入出力ノード
に与えられたデータを初期値として格納する機能を備え
る。 また、好ましくは、このカウント手段のカウント
作は、データレジスタの内容がすべて読出されるまで
返し行なわれる。
【0044】
【作用】カウンタ手段からのカウント値は予め定められ
た値だけスキップされてクロック信号に応答して出力さ
れる。選択回路手段はこのカウンタからのスキップされ
たカウント値をアドレス信号として用いて、データレジ
スタから対応のレジスタ素子を選択する。これにより、
メモリセルアレイの1行のデータを表示画面上の複数行
に対応させることが可能となる。
【0045】
【発明の実施例】図1はこの発明の一実施例であるデュ
アル・ポートRAMの全体の構成を概略的に示す図であ
る。図1において図9に示す従来のデュアル・ポートR
AMの部分と対応する部分には同一の参照番号が付され
る。図1に示すデュアル・ポートRAMは、クロック信
号SCをカウントするカウンタ6に変えて、オフセット
機能を持つとともに予め定められたカウント値だけスキ
ップしてカウント動作を行なうカウンタ6′を備える。
カウンタ6′は、転送指示信号*DTに応答して活性化
され、信号CASに同期して与えられた内部アドレス信
号Addをロードするとともに、クロック信号をカウン
タするカウンタ回路60と、転送指示信号*DTに応答
して活性化され、信号CASに同期して、RAMポート
のデータ入出力部(RAM入出力回路)へ与えられたデ
ータDQをロードするオフセットレジスタ70とを備え
る。カウンタ回路60からのキャリー信号Cはオフセッ
トレジスタ70へ与えられる。オフセットレジスタ70
は、このカウンタ回路60からキャリー信号Cが与えら
れたとき、そのレジスタ内容を“1”だけインクリメン
トする。
【0046】カウンタ回路60およびオフセットレジス
タ70の出力がSAMレジスタ4のレジスタ素子指定信
号としてSAMデコーダ5へ与えられる。カウンタ回路
60は、読出しアドレス(レジスタ素子指定信号)の上
位ビットを与え、一方、オフセットレジスタ70はこの
読出しアドレスの下位ビットを与える。したがって、カ
ウンタ回路60はアドレスバッファに与えられる内部ア
ドレス信号Addのうち、オフセットレジスタ70が表
現するアドレス信号ビットを除くアドレス信号ビットを
そのスタート・アドレスとして取込む。
【0047】アドレスバッファ40は、外部から与えら
れるアドレス信号A0〜Anを受け、外部ロー・アドレ
ス・ストローブ信号*RASおよび外部コラム・アドレ
ス・ストローブ信号*CASに応答して、与えられたア
ドレス信号を取込み内部行アドレス信号および内部列ア
ドレス信号を導出する。
【0048】制御部50は、外部から与えられる各種制
御信号*RAS、*CAS、R/*W、SC、*SEお
よび*DTを受け、内部制御信号RAS、CAS、R/
*W、SCおよび*DTを発生する。次に、その動作に
ついてその動作波形図である図2を参照して説明する。
【0049】まず従来と同様にして、信号*RASの立
下がり時点において転送指示信号*DTを“L”、リー
ド/ライト信号R/*Wを“H”に設定する。これによ
り、このデュアル・ポートRAMが転送モードに設定さ
れる。アドレスバッファ40は、この信号*RASの立
下がりに応答して外部アドレスA0〜Anを取込み内部
アドレス信号Addを発生する。行デコーダ2は、この
内部信号RASの立上がりに応答して与えられたアドレ
ス信号を行アドレス信号として取込んでデコードし、メ
モリセルアレイ1において対応する1行を選択する。
【0050】次いで、信号*CASが立下がると、その
ときに与えられていた外部アドレス信号A0〜Anがア
ドレスバッファ40により取込まれ、内部列アドレス信
号Addとしてカウンタ6′および列デコーダ/IO制
御回路3へ与えられる。
【0051】カウンタ6′のオフセットレジスタ70
は、信号CASの立上がりに応答して、RAM入出力回
路へ与えられていたデータDQを取込みオフセット値と
して記憶する。また、カウンタ回路60は、与えられた
内部アドレス信号Addのうち所定のビットのアドレス
信号を信号CASに応答して取込み、スタート・アドレ
スとして記憶する。
【0052】次いで、クロック信号SCがトグルされる
と、カウンタ回路60はそのカウント値をインクリメン
トする。SAMデコーダ5は、このカウンタ回路60お
よびオフセットレジスタ70からなるカウンタ6′から
の信号を読出しアドレスとしてデコードし、SAMレジ
スタ4から対応のレジスタ素子を選択して内部データバ
スSOへ接続し、シリアルデータSOを出力する。
【0053】今、オフセットレジスタ70が2ビットの
レジスタであり、カウンタ回路60を6ビットカウン
タ、また、メモリセルアレイ1の1行は256ビット
(0〜255(10進):00〜FF(16進))とす
る。この場合、カウンタ回路60からの6ビットのカウ
ント値がSAMポート読出しアドレスの上位アドレス信
号ビットとして用いられ、オフセットレジスタ70の2
ビットのデータがSAMポートの下位読出しアドレス信
号ビットとして用いられる。今、内部信号CASの立上
がりに応答してオフセットレジスタ70に取込まれたデ
ータDQが“00”であったとする。
【0054】行デコーダ2が、メモリセルアレイ1の第
0行を選択したとすると、転送指示信号*DTの“L”
から“H”への立上りに応答してメモリセルアレイ1の
第0行の256ビットのデータがSAMレジスタへ一括
して転送される。また、列アドレス信号(内部アドレス
信号Add)も第0列を指定しているものとする。この
場合、オフセットレジスタ70に設定されているオフセ
ット値は“00”であり、カウンタ回路60の初期設定
値はアドレス“00…00”であるため、クロック信号
SCに応答してSAMデコーダ5により選択されるSA
Mレジスタ4の番は、“00H”となる。
【0055】次に、クロック信号SCが与えられるとカ
ウンタ回路60のカウント値が1インクリメントされ
る。このとき、オフセットレジスタ70の内容は“0
0”のままであるため、SAMデコーダ5により指定さ
れるSAMポートの番は04Hとなる。以下、クロッ
ク信号SCがトグルされるごとに、SAMレジスタ4か
らは番08H、0CH、10H、14H、18H、1
CHと、4ビットのオフセット値を持つ番が順次選択
され、対応のレジスタ素子のデータが順次SAM出力回
路(図示せず)を介して出力される。
【0056】カウンタ回路60のカウント値がFCHに
達すると、表示装置上の1行分の画像データの表示が完
了する。
【0057】カウンタ回路60のカウント値がFCHか
ら00Hに戻るとき、カウンタ回路60からはキャリー
信号Cが出力され、オフセットレジスタ70へ与えられ
る。オフセットレジスタ70は、このカウンタ回路60
からのキャリー信号Cに応答してその内容が1インクリ
メントされる。このとき、オフセットレジスタ70の記
憶内容は01Hとなる。続いてクロック信号SCが与え
られるごとに、カウンタ回路60はそのカウント値が1
インクリメントされるため、カウンタ6′が指定するS
AMポート読出しアドレスは、01H、05H、09
H、…となる。
【0058】以下、上述の動作を繰り返すことにより表
示装置の表示画面の1行の表示完了ごとにオフセットレ
ジスタ70の内容が1インクリメントされる。オフセッ
トレジスタ70の記憶内容が00Hに達すると、SAM
レジスタ4に記憶されたメモリセルアレイ1の1行分の
データがすべて出力される。この結果、SAMレジスタ
4からは表示画面の4行分の画像データが出力されたこ
とになる。
【0059】このオフセットレジスタ70がカウンタ機
能を持つことにより、メモリセルアレイ1の1行分のメ
モリセルデータから、表示画面に対し2次元のデータ
(上述の実施例では4行分のデータ)を連続的に出力す
ることができる。
【0060】このとき、オフセットレジスタ70の機能
により、RAMポートの列アドレスに対してSAMポー
トの読出しアドレスを独立させることが可能となってい
るので、図12に示すメモリマッピングを外部装置を設
けることなく容易に実現することができる。
【0061】上述の構成のように、オフセットレジスタ
70にカウント機能を持たせることにより、表示画面上
において2次元表示されるべきデータがRAMポート上
においては1行分のデータとして表わされるため、高速
アクセスモードを用いてRAMポートへアクセスして画
像処理を行なうことができ、表示画像データのRAMポ
ートへの高速書込みが可能となり、画像データの処理を
効率的に実行することができる。
【0062】なお、ここでRAMポートへ与えられたデ
ータDQをオフセットレジスタ70へロードする場合、
このデータ数は2ビットとして説明しているが、これは
通常、デュアル・ポートRAMは複数ビット単位でのア
クセスが可能であり、RAMデータ入出力ピンは複数個
設けられているからである。この複数ビット単位でのア
クセスの場合、通常、メモリセルアレイは、各データビ
ットに対応してブロックに分割されており、各ブロック
に対応してSAMレジスタ4が設けられている。この場
合においても、通常各ブロックからは同一行が選択さ
れ、各ブロックから選択された1行のデータが表示装置
の表示画面上の1行に対応している。
【0063】したがって、この複数ビット単位でのアク
セス構成の場合、図1に示すメモリセルアレイ1をメモ
リセルアレイブロックとして考え、このメモリセルアレ
イブロックが4個設けられていると考えればよい。ま
た、この複数ビット単位でのアクセスの場合、SAMレ
ジスタも各ブロックに対応して複数個設けられるが、通
常、この複数個のSAMレジスタからのデータが並列に
読出される。
【0064】次にカウンタ回路60およびオフセットレ
ジスタ70の具体的構成について説明する。
【0065】図3は図1に示すカウンタの具体的構成の
一例を示す図である。図3において、オフセットレジス
タ70は、フリップ・フロップ71,72と、ANDゲ
ート73とを含む。フリップ・フロップ71は、オフセ
ットデータDQ0を受けるD入力端子と、カウンタ回路
60からのキャリー信号Cを受けるクロック入力端子C
Kと、ロード指示信号DT1を受けるL入力端子と、Q
出力端子とを備える。このフリップ・フロップ71のQ
出力端子から最下位読出アドレス信号ビットA0が出力
される。
【0066】ANDゲート73は、カウンタ回路60か
らのキャリー信号Cとフリップ・フロップ71のQ出力
端子からの出力信号A0とを受ける。
【0067】フリップ・フロップ72は、オフセットデ
ータDQ1を受けるD入力端子と、ANDゲート73の
出力を受けるCK入力端子と、ロード指示信号DT1を
受けるL入力端子と、Q出力端子とを備える。フリップ
・フロップ72のQ出力端子から読出しアドレス信号ビ
ットA1が出力される。
【0068】ロード指示信号DT1は、転送指示信号*
DTをその偽入力に受け、内部信号CASをその真入力
に受けるANDゲート74により発生される。このフリ
ップ・フロップ71,72はそのクロック信号入力端子
CKへ与えられる信号の立下がりに応答してそのQ出力
端子の信号状態を反転する。またフリップ・フロップ7
1,72は、また、そのL入力端子へ与えられるデータ
ロード指示信号DT1の立上がりに応答して、そのD入
力端子へ与えられたデータをラッチしてそのQ出力端子
へ伝達する。
【0069】カウンタ回路60は、フリップ・フロップ
61,62,…63と、ANDゲート64,65とを含
む。フリップ・フロップ61〜63はそれぞれオフセッ
トレジスタ70に含まれるフリップ・フロップ71,7
2と同一構成を有している。フリップ・フロップ61
は、そのD入力端子に内部アドレス信号ビットAdd2
を受けるとともに、そのクロック信号入力端子CKにク
ロック信号SCを受ける。フリップ・フロップ61のQ
出力端子から読出しアドレス信号ビットA2が出力され
る。
【0070】フリップ・フロップ62はそのD入力端子
に内部アドレス信号ビットAdd3を受け、そのクロッ
ク信号入力端子CKにANDゲート64の出力を受け
る。フリップ・フロップ62のQ出力端子から読出しア
ドレス信号ビットA3が出力される。ANDゲート64
は、フリップ・フロップ61のQ出力端子からの出力信
号A2とクロック信号SCとを受ける。
【0071】フリップ・フロップ63は、そのD入力端
子に内部アドレス信号ビットAddnを受け、そのクロ
ック入力端子CKにANDゲート65の出力を受ける。
フリップ・フロップ63のQ出力端子からキャリー信号
Cが出力されてオフセットレジスタ70へ伝達されると
ともに、最上位読出しアドレス信号ビットAnが出力さ
れる。
【0072】ANDゲート65は、全段のフリップ・フ
ロップのQ出力端子からの出力すなわち読出しアドレス
信号ビットA2〜An−1と、クロック信号SCとを受
ける。
【0073】すなわち、このカウンタ回路60における
第2段目以降のフリップ・フロップに対してはANDゲ
ートが設けられており、このANDゲートの出力が対応
のフリップ・フロップクロック信号入力端子CKへ伝達
される。各ANDゲートは、その前段の全てのフリップ
・フロップのQ出力端子からの出力信号とクロック信号
SCとを受ける。
【0074】ロード指示信号DT2は、その偽入力にデ
ータ転送指示信号*DTを受け、真入力に内部信号CA
Sを受けるANDゲート66により発生される。このロ
ード指示信号DT2は、フリップ・フロップ61〜63
のロード入力端子Lへ共通に伝達される。次に、この図
3に示すカウンタの動作を、その動作波形図である図4
および図5を参照して説明する。
【0075】まず、図4を参照して、オフセット・レジ
スタ70の動作について説明する。データ転送指示信号
*DTが“L”へ立下がると、ANDゲート74はその
真入力へ与えられた内部信号CASを通過させる。した
がって、内部信号CASが“H”へ立上がると、フリッ
プ・フロップ71,72はそのD入力端子へ与えられた
データDQ0、DQ1をそれぞれラッチしかつそのQ出
力から出力する。このとき、RAMデータ入出力ピンへ
は外部信号*CASと同期してオフセットデータが与え
られており、したがって、図2に示すように、制御信号
*CASの立下がりに同期してこのオフセットレジスタ
70にはそのオフセット値が設定される。
【0076】この状態においては、読出しアドレス信号
ビットA0,A1はRAMポートから与えられたオフセ
ットデータDQ0,DQ1にそれぞれ等しい。次に、ク
ロック信号SCが発生され、カウンタ回路60のカウン
ト動作が実行され、カウンタ回路60のカウント値が最
大値から初期値へ戻るときにキャリー信号Cが発生され
る。このキャリー信号Cはフリップ・フロップ71のク
ロック入力端子CKへ与えられる。フリップ・フロップ
71は、そのクロック入力端子CKへ与えられた信号の
立下がりに応答してそのQ出力端子からの出力信号A0
の状態を反転させる。したがって、カウンタ回路60が
その最大カウント値までカウントし、初期値に復帰した
ときオフセットレジスタ70の出力A1,A0はそれぞ
れ0,1となる。ANDゲート73は、その両入力に
“H”の信号が与えられたときのみ“H”の信号を出力
するため、ANDゲート73の出力は“L”のままであ
る。したがって、フリップ・フロップ72のQ出力端子
からの信号A1は初期状態の0を保持する。
【0077】再びカウンタ回路60がカウント動作を実
行し、その最大カウント値から初期値に復帰するときに
キャリー信号Cを出力する。このキャリー信号Cは最上
位読出しアドレス信号ビットAnと同一信号であり、最
大カウント値から初期値に復帰するときに“H”から
“L”へ立下がる。この状態をキャリー信号Cが発生さ
れた状態としている。キャリー信号Cが発生される直前
は、キャリー信号Cおよび信号A0がともに“H”のた
め、ANDゲート73は“H”の信号を出力する。この
キャリー信号Cが発生され、ANDゲート73の出力が
“H”から“L”へ立下がると、フリップ・フロップは
そのQ出力端子からの信号A1の状態を反転させる。す
なわち、信号A1が“L”から“H”となる。
【0078】フリップ・フロップ71はこのキャリー信
号Cの立下がりに応答してそのQ出力端子からの信号A
0の状態を反転させ“L”とする。この状態においては
オフセットレジスタ70の記憶内容A1,A0は1,0
となる。以下、この動作を繰り返すことにより、オフセ
ットレジスタ70からの出力信号A1,A0の組(A
1,A0)は(0,0)、(0,1)、(1,0)、
(1,1)、(0,0)を繰り返す。但し、ここで論理
値“0”は電位レベル“L”、論理値“1”は電位レベ
ル“H”に対応する。
【0079】次にカウンタ回路60の動作について図5
を参照して説明する。このカウンタ回路60において
も、内部信号CASが立上がることによりANDゲート
60からのロード指示信号DT2が“H”に立上がりフ
リップ・フロップ61〜63はそのD入力端子へ与えら
れたアドレス信号ビットAdd2〜Addnを初期設定
値として取込み、そのQ出力端子からSAM読出しアド
レスの初期値として出力する。
【0080】続いて、クロック信号SCが“H”へ立上
がるごとに、SAMデコーダ5により読出しアドレスA
0〜Anがデコードされ、SAMレジスタ4の内容が順
次読出される。クロック信号SCが立下がるごとに、ま
ず、フリップ・フロップ61のQ出力端子からの信号A
2の状態が反転する。1回目のクロック信号SCの立下
がりに応答して信号A2が“H”となっても、そのとき
クロック信号SCはすでに“L”に立下がっているた
め、ANDゲート64の出力は“L”レベルにある。し
たがって、このフリップ・フロップ62より上位の全て
のフリップ・フロップQ出力端子の信号A3〜Anは前
の状態を保持する。
【0081】クロック信号SCが2回目に立下がると、
フリップ・フロップ61からの信号A2が“L”に立下
がる。クロック信号SCの2回目の立上がり期間におい
ては、ANDゲート64の出力は“H”であり、信号A
2の立下がりに応答してこのANDゲート64の出力が
立下がる。これにより、フリップ・フロップ62のQ出
力端子からの信号A3の状態が反転し“H”となる。フ
リップ・フロップ62から上位のフリップ・フロップに
対してはそれぞれANDゲートが設けられており、この
ANDゲートの出力がクロック入力端子CKへ与えられ
る。ANDゲート64は前段のすべてのフリップ・フロ
ップからのQ出力端子の信号を受けている。クロック信
号SCが2n-2 回立下がると、読出しアドレス信号ビッ
トAnが“H”に立上がり、クロック信号SCが2n-1
回立下がると、最上位読出しアドレス信号Anが“H”
から“L”へ立下がり、このカウンタ回路60は初期状
態に復帰する。このときにキャリー信号Cが発生され
る。
【0082】上述の構成により読出しアドレスの最下位
2ビットからなるオフセットがカウンタ回路60の最高
カウント値に達するごとに1インクリメントされるた
め、各カウントサイクルごとに初期値がオフセットされ
かつそのカウント動作が4ビットずつスキップするオフ
セット/スキップ機能を備えたカウンタを得ることがで
きる。
【0083】すなわち、図3に示すように、内部アドレ
ス信号ビットAdd2〜Addnを初期設定値として用
い、かつRAM入出力データバスへ与えられたデータD
Q0,DQ1をオフセット指定データとして用い、この
オフセットレジスタ70の出力を下位2ビットの読出し
アドレス信号、カウンタ回路60からの出力信号を上位
読出しアドレス信号A2〜Anとして用いてSAMデコ
ーダ5へ与える構成により、4ビットずつ飛び越したカ
ウント値をクロック信号ごとに出力するとともに、カウ
ントサイクルごとに、その初期値が1ビットずつインク
リメントされるオフセット機能を備えるカウンタを得る
ことができる。
【0084】なお、このオフセット機能を備えたカウン
タ回路の構成は図3に示す構成に限定されず、プリセッ
ト可能な2進カウンタを用い、それぞれオフセットレジ
スタおよびカウンタ回路60に独立して用い、かつカウ
ンタ回路60からのキャリーまたはボロー信号に応答し
てこのオフセットレジスタがカウントを行なう構成であ
ればいずれの回路構成であっても上記実施例と同様の効
果を得ることができる。
【0085】また、この図3に示すカウンタ回路は、ク
ロック信号SCに応答してカウント値をインクリメント
し、かつオフセットレジスタ70はカウンタ回路60か
らのキャリー信号Cをクロック信号としてカウント動作
を実行している。しかしながら、これに変えて、カウン
タ回路60はクロック信号SCに応答してその内容をデ
クリメントし、最小カウント値に達したときにボロー信
号を導出してオフセット・レジスタ70へ与え、オフセ
ット・レジスタ70もカウントダウンするようなカウン
タの構成であっても上記実施例と同様の効果を得ること
ができる。
【0086】なお、上述の構成によれば、メモリセルア
レイ1の1行分のメモリセルが表示画面上で4行にわた
って分布させられている。したがって、1つのメモリア
レイの1行のデータは、表示画面上の1/4水平走査線
にしか対応しないことになる。この場合、図6に示すよ
うに同一構成のデュアル・ポートRAMを4個用い、そ
れぞれを表示画面上の1/4の領域に対応させる構成と
する。すなわち、図6に示すように、同一構成のデュア
ル・ポートメモリM1,M2,M3およびM4を並列に
設け、この4つのメモリM1〜M4に対してCPU10
0が順次または並列にアクセスし、かつこのメモリM1
〜M4からの出力データを順次読出してCRT106へ
伝達する構成が取られる。デュアル・ポートRAMの個
数は増加するものの、それぞれのデュアル・ポートRA
Mの記憶容量は従来の1/4ですむため、その全体の記
憶容量は従来のものと同程度である。
【0087】この図6に示すメモリ構成の場合、CPU
100は、図12に示すようなメモリマッピングに従っ
てデータおよびアドレスを出力する。そのため、メモリ
M1〜M4が順次アクセスされるか、同時にアクセスさ
れるかは、このメモリシステムの構成により異なる。C
PUデータバス幅がメモリM1〜M4のそれぞれのRA
Mデータの入出力ビットの4倍あれば並列に同時にアク
セスするこどかできる。このいずれの場合においても、
デュアル・ポートRAMM1〜M4の各々において同一
行に対して4行分のデータが書込まれるため、RAMポ
ートが備える高速アクセスモードを用いて高速にデータ
を書込むことができる。
【0088】デュアル・ポートRAMM1〜M4からC
RT106へのデータの転送は、各デュアル・ポートR
AMから順次読出す構成としてもよく、またこのデュア
ル・ポートRAMM1〜M4から同時にデータを読出し
てたとえばシフトレジスタに格納した後所定の順序に従
って順次読出す構成としてもよい。
【0089】この図6に示すメモリシステムのメモリM
1〜M4とディスプレイ表示画面との対応関係を図7に
示す。このように、デュアル・ポートRAM(メモリ)
M1〜M4の各々がディスプレイ表示画面CRTの4分
割された領域#1〜#2の各々に対応する。なお、図6
においては、4つのデュアル・ポートRAMが並列に設
けられている構成を示したが、これに変えて、4つのメ
モリセルアレイおよびSAMレジスタを1つの半導体チ
ップ上に集積化し、1つのメモリ領域ごとに1つのSA
Mレジスタを設けそれぞれ独立に動作させて4分割領域
各々のデータを処理し、この4分割データを順次並列ま
たはシリアルに読出してもよい。また、このとき、SA
Mレジスタをこのメモリ領域ごとに順次活性化してシリ
アルにデータを読出す構成とすれば高速でデータの読出
しが行なえる。
【0090】このようなワンチップ構成の場合であって
も、CPU100は各メモリ領域の各行へアクセスする
ことにより4行分のデータを書込むことを行なうことが
できるため、高速で画像データの処理を行なうことがで
きる。
【0091】なお、上記実施例においては、オフセット
レジスタが2ビット、カウンタ回路が6ビットの場合を
一例として具体的に説明したが、これらのビット数は任
意に設定することができる。本発明の構成に従えば、オ
フセットレジスタによりスキップされる読出しアドレス
のビット値はオフセットレジスタのビット数をnとすれ
ば、2n ビットとなる。
【0092】また、図2に示す動作波形図においては、
内部信号CASの立上がりに応答してRAMポートへ与
えられたデータDQをオフセットレジスタへロードして
いる。しかしながら、内部信号CASの立上がりに同期
して与えられるアドレス信号Add0,Add1をオフ
セットデータとして用いてもよく、また内部信号RAS
が立上がるときにRAMポートのデータ入出力端子へ与
えられるデータDQを取込む構成としてもよい。この場
合、図3に示す回路構成においてANDゲート74の真
入力へ内部信号CASの代わりに内部信号RASが与え
られる。
【0093】また、オフセットレジスタへ与えられるオ
フセットデータとしては、RAMデータ入出力端子から
のデータを用いており、これにより余分のピンを設ける
ことを防止している。しかしながら、このデュアル・ポ
ートRAMにおいてパッケージ実装時において未使用の
ピン端子がある場合には、そのピン端子をオフセットデ
ータ入力用ピンとして用いてもよい。
【0094】また、上記実施例においては、デュアル・
ポートRAMを一例として説明したが、これは一般にR
AMデータ入出力ポートおよびSAMデータ入出力ポー
トが複数個設けられているマルチ・ポートRAMであっ
ても上記実施例と同様の効果を得ることができる。
【0095】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、マル
チ・ポートRAMのSAMポートの読出アドレスを一定
のアドレスだけスキップさせてデータを読出すように
ているため、RAMポートの列アドレスとSAMポート
の読出アドレスとを独立させることが可能となり、RA
Mポートの1行を表示装置の表示画面上の複数行に対応
させることが可能となり、RAMポートにおける高速ア
クセスモードを用いて画像データの2次元処理を実行す
ることが可能となる。また、RAMポートの1行のデー
タを処理することにより表示装置の表示画面の複数行の
データの処理を行なうことが可能となり、2次元画像デ
ータを効率的に高速で処理することが可能となる。
た、このSAMポートの読出アドレスのスキップ機能
を、クロック信号をカウントするカウント回路と、この
カウント回路のカウントアップ指示信号をカウントする
オフセットカウンタとを用いて実現しているため、簡易
な回路構成で容易にSAMポートの読出アドレスをスキ
ップする構成を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるデュアル・ポートR
AMの全体の構成の一例を示す図である。
【図2】この発明によるデュアル・ポートRAMの動作
を示す信号波形図である。
【図3】図1に示すカウンタの具体的構成の一例を示す
図である。
【図4】図3に示すオフセットレジスタの動作を示す信
号波形図である。
【図5】図3に示すカウンタ回路の動作を示す信号波形
図である。
【図6】この発明によるデュアル・ポートRAMを用い
たメモリシステムの構成例を示す図である。
【図7】この発明によるデュアル・ポートRAMのメモ
リ領域と表示装置の表示画面との対応関係を示す図であ
る。
【図8】従来の映像信号処理システムにおいて用いられ
るシステムの構成例を示す図である。
【図9】従来のデュアル・ポートRAMの全体の構成を
概略的に示す図である。
【図10】従来のデュアル・ポートRAMのSAMポー
トのデータ読出し動作を示す信号波形図である。
【図11】従来のデュアル・ポートRAMにおけるメモ
リセルアレイと表示装置の表示画面との対応関係を示す
図である。
【図12】従来のデュアル・ポートRAMの問題点を説
明するための図である。
【符号の説明】
1:メモリセルアレイ 2:行デコーダ 3:列デコーダ/IO制御回路 4:SAMレジスタ 5:SAMデコーダ 6,6′:カウンタ 60:カウンタ回路 70:オフセットレジスタ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランダムにアクセス可能なRAMポート
    と、シリアルにアクセス可能なSAMポートとを有する
    マルチ・ポート・ランダム・アクセス・メモリであっ
    て、前記SAMポートはメモリ外部とシリアルにデータ
    を入出力するための内部データバスを備えており、 行および列からなる2次元アレイ状に配置された複数の
    メモリセルを有するメモリセルアレイ、 前記メモリセルアレイの1行の一部またはすべてのメモ
    リセルと同時にデータの授受が可能な、複数のレジスタ
    素子を含むデータレジスタ手段、および クロック信号を
    カウントするカウント回路を備え、前記カウント回路は
    前記クロック信号の印加ごとに該カウント値を逐次更新
    し、さらに 前記カウント回路からのカウントアップ指示
    信号をカウントするオフセットカウンタ、および 前記カ
    ウント回路からのカウント値および前記オフセットカウ
    ンタからのカウント値をレジスタ素子指定信号として受
    け、前記データレジスタ手段のレジスタ素子を順次選択
    して前記内部データバスへ接続する選択手段を備える、
    マルチ・ポート・ランダム・アクセス・メモリ。
  2. 【請求項2】 前記カウント回路は、各々がクロック入力を有し、該クロック入力にクロッキ
    ング信号が与えられるとその出力信号の論理状態が反転
    する複数のフリップフロップ回路と、 前記複数のフリップフロップ回路のうちの初段のフリッ
    プフロップ回路を除くフリップフロップ回路に対応して
    設けられ、前記クロック信号と前段のフリップフロップ
    回路すべての出力信号とに従って対応のフリップフロッ
    プ回路のクロック入力へクロッキング信号を出力する複
    数のバッファ回路とを備え、前記初段のフリップフロッ
    プ回路のクロック入力へ前記クロック信号がクロッキン
    グ信号として与えられ、かつ最終段のフリップフロップ
    回路の出力信号が前記カウントアップ指示信号として前
    記オフセットカウンタへ与えられる、 請求項1記載のマ
    ルチ・ポート・ランダム・アクセス・メモリ。
  3. 【請求項3】 前記カウント回路は、内部アドレス信号
    により初期値が設定 され、前記オフセットカウンタは、
    前記RAMポートからのデータにより初期値が設定され
    る、請求項1または2記載のマルチ・ポート・ランダム
    ・アクセス・メモリ。
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