JP3179722U - レベル安定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便に構成できて、設置が容易となり、また、汚れに対するメンテナンスを著しく軽減できるレベル安定装置を提供する。
【解決手段】エアAをエア吐出口25bから吐出するエアポンプ25と、吐出口25bと接続され、先端開口34を、貯留槽1内の水2を管理するレベルHに、配置させるエア管路30と、先端開口34を水2に塞がれたとした所定圧力値以上のとき、b接点からa接点に切り替える自動復帰タイプの接点部を有した圧力スイッチと、リレー回路45と、を備える。リレー回路は、圧力スイッチの接点部のb接点での通電時、エアポンプの作動を維持して、リレーコイルへの通電を維持し、圧力スイッチの接点部のa接点への切替時、エアポンプの作動を維持して、リレーコイルへの通電を遮断する。リレーコイルの通電時には、リレー接点が、充填機構10の電磁弁12を開弁させる。
【選択図】図1

Description

本考案は、水洗式塗装ブースの水位等を一定に維持するレベル安定装置に関し、特に、簡便に構成できて、設置が容易となり、また、汚れに対するメンテナンスを著しく軽減できるレベル安定装置に関する。
従来のレベル安定装置では、例えば、インキパン内のインキの液面を一定にするように、コンプレッサーからのエアを、先端を液面に到達させたノズルに流し、圧力センサが、エア流路のノズル側の背圧とコンプレッサーからの供給圧力との差を検出するものがあった(例えば、特許文献1参照)。そして、この装置では、ノズル先端がインキ液面に到達していなければ、圧力センサが、低い背圧を検知することから、供給圧力との差が少なく、インキパンへインキを充填するポンプ等の充填機構を作動させ、また、ノズル先端がインキ液面に到達していれば、圧力センサが、高い背圧を検知することから、供給圧力との差が所定値となって、ポンプ等の充填機構の作動を停止させていた。
特開2004−061408号公報
しかし、従来のレベル安定装置では、コンプレッサーからのエアを利用することとなるが、通常、この種のエアは、工場の敷地内に流れる工場エアを利用しており、工場の稼動中である昼間は、エアを入手し易いが、稼働の無い夜間では、エアの供給が停止されてしまう。そのため、この種のレベル安定装置では、夜間にエアの供給が停止され、ノズルの先端開口内に、インク等の管理する流体が進入して付着し、さらに、固化されて堆積する事態を招く。そして、甚だしい場合には、堆積物が先端開口を塞いで、正確に背圧を測定できなくなることから、清掃作業を頻繁に行う必要が生ずる。
また、使用する圧力センサも、ひずみゲージ等を使用して圧力に応じた電気信号を発する物が使用されて、高価であり、充填機構を作動させる制御回路を簡便に構成する点に、課題があった。
本考案は、上記の課題を解決するもので、簡便に構成できて、設置が容易となり、また、汚れに対するメンテナンスを著しく軽減できるレベル安定装置を提供することを目的とする。
本考案に係るレベル安定装置は、貯留槽に貯留された流体の減少時に、前記流体を前記貯留槽に充填する充填機構を作動可能として、前記貯留槽内での前記流体のレベルを安定させるレベル安定装置であって、
装置本体が、
作動時に、エア吸引口から吸引したエアをエア吐出口から吐出するエアポンプと、
該エア吐出口と接続されて、先端開口を、前記装置本体から離して、前記貯留槽に貯留される前記流体の管理するレベルに、配置させるエア管路と、
該エア管路に連結されて、前記エア管路内の背圧が、前記エアポンプ作動時における前記先端開口を前記流体によって塞がれたとした所定圧力値以上のとき、b接点からa接点に切り替える自動復帰タイプの接点部を有した圧力スイッチと、
前記エアポンプを作動させるための外部電源に接続される電源コードに連なって、該電源コードからの電流を前記エアポンプに通電可能な始動スイッチ、前記圧力スイッチの接点部、及び、リレーコイル、を設けてなるリレー回路と、
を備え、
前記リレー回路が、
前記圧力スイッチの接点部における所定圧力値未満のb接点での通電時、前記始動スイッチのオン操作による前記エアポンプの作動を維持させた状態として、前記リレーコイルへの通電を維持し、
前記圧力スイッチの接点部における前記所定圧力値以上のa接点への切替時、前記始動スイッチのオン操作による前記エアポンプの作動を維持させた状態として、前記リレーコイルへの通電を遮断する構成とし、
前記リレーコイルの通電時、リレー接点が、前記充填機構を作動させる構成としていることを特徴とする。
本考案に係るレベル安定装置では、まず、エア管路の先端開口を、装置本体から離して、貯留槽に貯留される流体の管理するレベルに、配置させ、また、電源コードを所定の外部電源のコンセント等に差し込み、さらに、リレー接点を、充填機構の作動スイッチとするように、配設する。そして、始動スイッチをオン操作する。すると、エアポンプが、エア吸引口から吸込んだエアを、エア吐出口から吐出して、エア管路に供給する。
そして、貯留槽内の流体が、所定のレベルに到達していなければ、エア管路の先端開口が大気中に開放されて、エア管路内の背圧が所定値未満であるため、圧力スイッチの接点部がb接点の通電状態となって、始動スイッチのオン操作によるエアポンプの作動を維持させた状態として、リレーコイルへの通電を維持する。そのため、リレーコイルのリレー接点により、充填機構の作動スイッチがオンされて、貯留槽内へ流体が充填される。
その後、貯留槽内の流体が所定のレベルとなれば、エア管路の先端開口が流体に塞がれ、エア管路内の背圧が所定圧力値以上となるため、圧力スイッチの接点部がa接点に切り替えられ、始動スイッチのオン操作によるエアポンプの作動を維持させた状態として、リレーコイルへの通電を遮断し、リレー接点、すなわち、貯留槽へ流体を充填する充填機構の作動スイッチがオフされ、貯留槽内への流体の充填が停止される。
その後、貯留槽内の流体が消費されて、貯留槽内の流体が所定のレベル以下となれば、エア管路の先端開口が大気に開放されて、エア管路内の背圧が所定値未満となることから、圧力スイッチの接点部が、a接点からb接点に復帰し、エアポンプの作動を維持させた状態として、リレーコイルへの通電を開始し、貯留槽へ流体を充填する充填機構の作動スイッチがオンされ、貯留槽内へ流体が所定のレベルまで充填され、その際、圧力スイッチの接点部の切替により、充填機構の作動スイッチがオフされる。
本考案のレベル安定装置では、以上のように、エア管路の背圧に応じた圧力スイッチの接点部の切替や復帰により、貯留槽内の流体を所定のレベルに維持することができる。
そして、本考案のレベル安定装置では、始動スイッチをオンすれば、エアポンプが作動し続けることから(換言すれば、エア管路の先端開口から掃気エア若しくはパージエアが吐出し続けることから)、不用意に流体がエア管路内に流入せず、固化した流体の堆積物によるエア管路の先端開口の閉塞を防止できるため、メンテナンスが容易となる。
また、本考案のレベル安定装置では、エア管路の背圧の変化の検出に、接点を切り替える自動復帰タイプの圧力スイッチを利用しており、このような圧力スイッチはリレー回路に組み込み易く、充填機構の作動・停止を含めた貯留槽内の流体のレベル管理を、簡便に行うことができる。
さらに、本考案のレベル安定装置では、エア管路へのエアの供給に、外部電源からの電流によって作動するエアポンプを利用しており、別途、工場エアを利用するものでない。そして、エアポンプや圧力スイッチ、あるいは、電源コードに連なる始動スイッチや圧力スイッチの接点部を組み込んだリレー回路を、ケース等に配設するだけで、装置本体自体を構成できて、持ち運びに便利となる。さらに、このように構成されたレベル安定装置では、流体のレベルを管理する貯留槽側に、エア管路の先端開口だけを延ばして設置し、また、リレー接点を所定の充填機構の作動用配線に接続させるだけで、装置本体を貯留槽や充填機構から離した外部電源のコンセント近傍に配置するだけで、容易に、設置することができる。
したがって、本考案に係るレベル安定装置では、簡便に構成できて、設置が容易となり、また、汚れに対するメンテナンスを著しく軽減することができる。
そして、本考案に係るレベル安定装置では、前記エア管路に第2圧力スイッチが連結され、
該第2圧力スイッチは、
前記エアポンプ作動時における前記エア管路の先端開口の開口状態での前記エア管路の作動最小内圧値未満の時、b接点からa接点に切り替える自動復帰タイプの接点部を有した構成とするとともに、
b接点での通電時、前記始動スイッチのオン操作による前記エアポンプの作動を維持させた状態として、前記リレーコイルへの通電を維持し、
a接点への切替時、前記始動スイッチのオン操作による前記エアポンプの作動を維持させた状態として、前記リレーコイルへの通電を遮断し、かつ、報知具を作動させるように、前記リレー回路に配設することが望ましい。
このような構成では、例えば、エア管路がエアモータのエア吐出口から外れたり、あるいは、エアポンプが故障して作動しない場合、エア管路の背圧は、エアポンプ作動時におけるエア管路の先端開口の開口状態でのエア管路の作動最小内圧値未満となる。その際、第2圧力スイッチが、接点部をb接点からa接点に切り替えて、始動スイッチのオン操作によるエアポンプの作動を維持させた状態として、リレーコイルへの通電を遮断し、かつ、報知具を作動させる。
そのため、作業者は、報知具により、エアポンプの故障やエア管路のエアポンプからの抜け等の異常がわかり、修理等の対処を行える。また、リレー接点によって、充填機構の作動が停止されることから、不用意な貯留槽への流体の充填も防止される。
また、本考案に係るレベル安定装置では、エアポンプのエア吸引口にフィルタを配設することが望ましく、このような構成では、溶剤等のエアポンプの故障を招くような雰囲気下でも、吸引するエアに混入する溶剤等の異物の除去が可能となって、エアポンプの耐久性を向上させることができる。
さらに、本考案に係るレベル安定装置では、前記貯留槽に対する前記流体の充填量を過大とする所定時間以上の前記リレーコイルへの通電を防止可能に、前記始動スイッチのオン操作による前記エアポンプの作動を維持させた状態として、前記リレーコイルへの通電を遮断し、かつ、報知具を作動させるように、タイマと該タイマのリレー接点とを、前記リレー回路に配設することが望ましい。
このような構成では、所定時間以上のリレーコイルへの通電を防止できて、貯留槽から流体が溢れるような充填機構の作動による流体の貯留槽への充填過多を防止できる。そして、作業者は、報知具の作動により、レベル安定装置の不具合に対処して、部品交換や修理等をすることができる。
本考案における実施形態のレベル安定装置の使用状態を示す概略図である。 実施形態のレベル安定装置のリレー回路を説明する概略図である。 実施形態の作動時における圧力スイッチの接点部がb接点として通電している状態を示す。 実施形態の作動時における圧力スイッチの接点部がa接点に切り替えられた状態を示す。 実施形態における第2圧力スイッチの接点部がa接点に切り替えられた状態を示す。 実施形態のリレー回路に、所定時間以上の充填機構の作動を防止するためのタイマとそのリレー接点とを設けた状態を示す。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明すると、図1,2に示すように、実施形態のレベル安定装置20は、水洗式塗装ブースの貯留槽1に貯留された流体としての水2の減少時に、水2を貯留槽1に充填するための充填機構10を作動可能として、貯留槽1内での水2のレベル(高さ)Hを安定させるものである。
そして、実施形態のレベル安定装置20は、ケース21内に装置本体22を収納して構成され、装置本体22は、エアポンプ25、エア管路30の元部30a側、第1の圧力スイッチとしての第1圧力スイッチ37、第2圧力スイッチ40、及び、リレー回路45、を備えて構成されている。
エアポンプ25は、作動時に、エア吸引口25aから吸引したエアAをエア吐出口25bから吐出する構成として、実施形態の場合、エア吸引口25aには、空気中に飛散している溶剤を除去可能な活性炭を混入させたフィルタ28が装着されている。
エア管路30は、エアポンプ25のエア吐出口25bと接続されて、先端開口34を、装置本体22から離して、貯留槽1に貯留される水2の管理するレベルHに配置させる。実施形態の場合、エア吐出口25bに接続される元部30aは、可撓性を有したウレタンやシリコン等からなる可撓管部31から構成され、先端側に継手32を介在させて、剛性を有したステンレスや合成樹脂等からなるXφ程度の剛性管部33が連結され、剛性管部33の先端の先端開口34が、貯留槽1の水2の液面3側に配置されることとなる。
第1圧力スイッチ37と第2圧力スイッチ40とは、エア管路30の元部30a側の可撓管部31に連結されている。
そして、第1圧力スイッチ37は、ダイヤフラムとマイクロスイッチとを組み合わせて構成され、エア管路30内の背圧が、エアポンプ25の作動時における先端開口34を水2によって塞がれたとした所定圧力値以上のとき、図3,4に示すように、b接点38bからa接点38aに切り替える自動復帰タイプの接点部38を有して構成されている。第1圧力スイッチ37は、a接点38aの切替時の圧力値を調整可能としており、実施形態の場合、切替時の圧力値を200Paとしている。
また、第2圧力スイッチ40も、第1圧力スイッチ37と同様に、ダイヤフラムとマイクロスイッチとを組み合わせて構成されている。但し、第2圧力スイッチ40は、エアポンプ25の作動時におけるエア管路30の先端開口34の開口状態でのエア管路30の作動最小内圧値未満の時、図3,5に示すように、b接点41bからa接点41aに切り替える自動復帰タイプの接点部41を有して構成されている。第2圧力スイッチ40は、a接点41aの切替時の圧力値を調整可能としており、実施形態の場合、切替時の圧力値を20Paとしている。
なお、第1圧力スイッチ37と第2圧力スイッチ40との接点切替時の圧力値は、エア管路30の長さや流体の粘性等が変われば、変動することから、予め、トライアンドエラーで調整することが望ましい。
リレー回路45は、図1,2に示すように、エアポンプ25を作動させるための外部電源のコンセント17に接続される電源コード46に連なって、電源コード46からの電流をエアポンプ25に通電可能な始動スイッチ47、第1圧力スイッチ37の接点部38、第2圧力スイッチ40の接点部41、及び、リレーコイル48、を設けて構成されている。
電源コード46は、ケース21から延ばして、先端に、外部電源のコンセント17に接続可能なプラグ46aを備えている。
リレーコイル48のリレー接点49は、充填機構10の貯水タンク11の水2を、充填管路13を経て、貯留槽1に充填する際、充填管路13に配置される電磁弁12の電磁コイル12aをオンオフ操作する作動スイッチ14として構成されている。
また、リレー回路45は、図3に示すように、第1圧力スイッチ37の接点部38における所定圧力値未満のb接点38bでの通電時には、始動スイッチ47のオン操作によるエアポンプ25の作動を維持させた状態として、リレーコイル48への通電を維持する。さらに、リレー回路45は、図4の示すように、第1圧力スイッチ37の接点部38における所定圧力値以上のa接点38aへの切替時、始動スイッチ47のオン操作によるエアポンプ25の作動を維持させた状態として、リレーコイル48への通電を遮断する構成としている。
ちなみに、リレー回路45では、リレーコイル48の通電時には、図3に示すように、リレー接点49としての作動スイッチ14がオンされて、充填機構10の電磁弁12が開弁するように作動され、リレーコイル48への通電が遮断された際には、図4に示すように、リレー接点49としての作動スイッチ14がオフされて、充填機構10の電磁弁12が閉弁するように作動される。
なお、リレー回路45には、作動確認ランプ50が配設されており、リレーコイル48への通電時には、作動確認ランプ50も点灯し、リレーコイル48への通電が遮断される際には、作動確認ランプ50は消灯することとなる。
また、リレー回路45は、図3に示すように、第2圧力スイッチ40の接点部41におけるb接点41bでの通電時、始動スイッチ47のオン操作によるエアポンプ25の作動を維持させた状態として、リレーコイル48への通電を維持する。しかし、図5に示すように、第2圧力スイッチ40の接点部41におけるa接点41aへの切替時、始動スイッチ47のオン操作によるエアポンプ25の作動を維持させた状態として、リレーコイル48への通電を遮断し、かつ、報知具として圧力異常ランプ52を点灯させるように作動する。
実施形態のレベル安定装置20の使用時には、まず、エア管路30の先端開口34を、装置本体22から離して、貯留槽1に貯留される水2の管理するレベルHに、配置させ、また、電源コード46のプラグ46aを所定の外部電源のコンセント17に差し込み、さらに、リレー接点49を、充填機構10の作動スイッチ14とするように、配設する。そして、図3に示すように、始動スイッチ47をオン操作する。すると、エアポンプ25が、エア吸引口25aから吸込んだエアAを、エア吐出口25bから吐出して、エア管路30に供給する。
そして、貯留槽1内の水2が、所定のレベルHに到達していなければ、エア管路30の先端開口34が大気中に開放されて、エア管路30内の背圧が所定値未満であるため、第1圧力スイッチ37の接点部38がb接点38bの通電状態となって、始動スイッチ47のオン操作によるエアポンプ25の作動を維持させた状態として、リレーコイル48への通電を維持する。そのため、リレーコイル48のリレー接点49により、充填機構10の作動スイッチ14がオンされて、電磁弁12が開弁し、貯水タンク11からの水2が充填管路13を経て貯留槽1内へ充填される。
その後、貯留槽1内の水2が所定のレベルHとなれば、エア管路30の先端開口34が水2に塞がれ、エア管路30内の背圧が所定圧力値以上となるため、図4に示すように、第1圧力スイッチ37の接点部38がa接点38aに切り替えられ、始動スイッチ47のオン操作によるエアポンプ25の作動を維持させた状態として、リレーコイル48への通電を遮断し、リレー接点49、すなわち、貯留槽1へ水2を充填する充填機構10の作動スイッチ14がオフされて、電磁弁12が閉弁され、貯留槽1内への水2の充填が停止される。なお、エア管路30の先端開口34が水2の液面3下に配置されても、先端開口34からエアAが吐出し続けることから、先端開口34内に塗料の混ざった汚水が浸入せず、それらの固形物が先端開口34内に付着して堆積することは、防止される。
そしてその後、貯留槽1内の水2が消費されて、貯留槽1内の水2が所定のレベルH以下となれば、エア管路30の先端開口34が大気に開放されて、エア管路30内の背圧が所定値未満となることから、第1圧力スイッチ37の接点部38が、図4,3に示すように、a接点38aからb接点38bに復帰し、エアポンプ25の作動を維持させた状態として、リレーコイル48への通電を開始し、貯留槽1へ水2を充填する充填機構10の作動スイッチ14がオンされ、貯留槽1内へ水2が所定のレベルHまで充填され、その際、第1圧力スイッチ37の接点部38の切替により、充填機構10の作動スイッチ14がオフされる。
実施形態のレベル安定装置20では、以上のように、エア管路30の背圧に応じた第1圧力スイッチ37の接点部38の切替や復帰により、貯留槽1内の水2を所定のレベルHに維持することができる。ちなみに、実施形態の場合、レベルHの管理は、5mm程度の変動範囲内で、安定して管理することができる。
そして、実施形態のレベル安定装置20では、作動スイッチ14をオンすれば、エアポンプ25が作動し続けることから(換言すれば、エア管路30の先端開口34から掃気エア若しくはパージエアが吐出し続けることから)、不用意に水2がエア管路30内に流入せず、水2に含まれた不純物の固化した堆積物によるエア管路30の先端開口34の閉塞を防止できるため、メンテナンスが容易となる。
また、実施形態のレベル安定装置20では、エア管路30の背圧の変化の検出に、接点を切り替える自動復帰タイプの第1圧力スイッチ37を利用しており、このような圧力スイッチはリレー回路45に組み込み易く、充填機構10の作動・停止を含めた貯留槽1内の水2のレベル管理を、簡便に行うことができる。
さらに、実施形態のレベル安定装置20では、エア管路30へのエアAの供給に、外部電源からの電流によって作動するエアポンプ25を利用しており、別途、工場エアを利用するものでない。そして、実施形態では、エアポンプ25や圧力スイッチ37,40、あるいは、電源コード46に連なる始動スイッチ47や圧力スイッチ37,40の接点部38,41を組み込んだリレー回路45を、ケース21に配設するだけで、装置本体22を構成できて、持ち運びに便利となる。さらに、このように構成されたレベル安定装置20では、水2のレベルHを管理する貯留槽1側に、エア管路30の先端開口34だけを延ばして設置し、また、リレー接点49を所定の充填機構10の作動用配線に接続させるだけで、装置本体22を貯留槽1や充填機構10から離した外部電源のコンセント17近傍に配置するだけで、容易に、設置することができ、耐火区域での設置も容易となる。
したがって、実施形態のレベル安定装置20では、簡便に構成できて、設置が容易となり、また、汚れに対するメンテナンスを著しく軽減することができる。
なお、実施形態では、充填機構10の作動時、電磁弁12を開弁するように構成したが、充填機構の作動スイッチのオン操作により作動されるものとしては、電磁弁の他、図2の括弧書きに示すように、注水ポンプを作動させるモータM等に、適宜、変更してもよい。また、充填機構10の電源も、電磁弁12の電磁コイル12aのオンオフ程度であれば、装置本体22のエアポンプ25側の電源と共用してもよい。
そして、実施形態のレベル安定装置20では、エア管路30に第2圧力スイッチ40が連結されている。この第2圧力スイッチ40は、エアポンプ25の作動時におけるエア管路30の先端開口34の開口状態でのエア管路30の作動最小内圧値未満の時、図3,5に示すように、b接点41bからa接点41aに切り替える自動復帰タイプの接点部41を有している。
そのため、例えば、エア管路30がエアポンプ25のエア吐出口25bから外れたり、あるいは、エアポンプ25が故障して作動しない場合、エア管路30の背圧は、エアポンプ25の作動時におけるエア管路30の先端開口34の開口状態でのエア管路30の作動最小内圧値未満となる。その際、第2圧力スイッチ40が、図3,5に示すように、接点部41をb接点41bからa接点41aに切り替えて、始動スイッチ47のオン操作によるエアポンプ25の作動を維持させた状態として、リレーコイル48への通電を遮断し、かつ、報知具としての圧力異常ランプ52を点灯させる。
そのため、作業者は、圧力異常ランプ52の点灯により、エアポンプ25の故障やエア管路30のエアポンプ25からの抜け等の異常がわかり、修理等の対処を行える。また、リレー接点49によって、充填機構10の作動が停止されることから、不用意な貯留槽1への水2の充填も防止される。
なお、報知具としては、ランプ52の点灯の他、ブザーやサイレン等のアラーム音によって報知する報知具を単独、あるいは、ランプ52と併用してもよい。
また、実施形態のレベル安定装置20では、エアポンプ25のエア吸引口25aにフィルタ28が配設されていることから、溶剤等のエアポンプ25の故障を招くような雰囲気下でも、吸引するエアAに混入する溶剤等の異物の除去が可能となって、エアポンプ25の耐久性を向上させることができる。
さらに、実施形態のレベル安定装置20のリレー回路45において、図6に示すように、タイマ54とそのリレー接点55とを配設させてもよい。これらのタイマ54とリレー接点55とは、貯留槽1に対する水2の充填量を過大とする所定時間以上のリレーコイル48への通電を防止可能とするもので、貯留槽1から水2が溢れることを防止する。実施形態の場合、タイマ54は、制限時間を30分として、その時間が経過すれば、始動スイッチ47のオン操作によるエアポンプ25の作動を維持させた状態として、リレーコイル48への通電を遮断し、かつ、報知具としての作動確認ランプ50を消灯させる。
そのため、このような構成では、所定時間(図例では30分)以上のリレーコイル48への通電を防止できて、貯留槽1から水2が溢れるような充填機構10の作動による貯留槽1への水2の充填過多を防止できる。そして、作業者は、作動確認ランプ50の消灯により、レベル安定装置20の不具合を検知できて、その不具合、例えば、第1圧力スイッチ37の故障、あるいは、エア管路30に開いた孔からのエアAの漏れ等に対処して、部品交換や修理等をすることができる。
なお、この場合の報知具としては、作動確認ランプ50を共用せずに、別のランプ、あるいは、ブザー、サイレン等を、単独、若しくは、併用して、使用してもよい。
また、実施形態では、水2の液面3を所定のレベルHに制御する場合を示したが、レベルHを一定にする流体としては、水等の液体に限らず、汚泥、スラグ等の粘度の高いものや、粉体や細かい粒体を含んだ流動体等の流体に対応でき、それらのレベルHを一定に制御することも可能となる。
1…貯留槽、2…(流体)水、3…液面、10…充填機構、11…貯水タンク、12…電磁弁、13…充填管路、14…作動スイッチ、17…(外部電源)コンセント、
20…レベル安定装置、22…装置本体、25…エアポンプ、25a…エア吸引口、25b…エア吐出口、28…フィルタ、30…エア管路、34…先端開口、
37…(圧力スッチ)第1圧力スイッチ、38…接点部、38a…a接点、38b…b接点、
40…第2圧力スイッチ、41…接点部、41a…a接点、41b…b接点、
45…リレー回路、46…電源コード、47…始動スイッチ、48…リレーコイル、49…リレー接点、50…(報知具)作動確認ランプ、52…(報知具)圧力異常ランプ、54…タイマ、55…リレー接点、
A…エア、H…レベル。

Claims (4)

  1. 貯留槽に貯留された流体の減少時に、前記流体を前記貯留槽に充填する充填機構を作動可能として、前記貯留槽内での前記流体のレベルを安定させるレベル安定装置であって、
    装置本体が、
    作動時に、エア吸引口から吸引したエアをエア吐出口から吐出するエアポンプと、
    該エア吐出口と接続されて、先端開口を、前記装置本体から離して、前記貯留槽に貯留される前記流体の管理するレベルに、配置させるエア管路と、
    該エア管路に連結されて、前記エア管路内の背圧が、前記エアポンプ作動時における前記先端開口を前記流体によって塞がれたとした所定圧力値以上のとき、b接点からa接点に切り替える自動復帰タイプの接点部を有した圧力スイッチと、
    前記エアポンプを作動させるための外部電源に接続される電源コードに連なって、該電源コードからの電流を前記エアポンプに通電可能な始動スイッチ、前記圧力スイッチの接点部、及び、リレーコイル、を設けてなるリレー回路と、
    を備え、
    前記リレー回路が、
    前記圧力スイッチの接点部における所定圧力値未満のb接点での通電時、前記始動スイッチのオン操作による前記エアポンプの作動を維持させた状態として、前記リレーコイルへの通電を維持し、
    前記圧力スイッチの接点部における前記所定圧力値以上のa接点への切替時、前記始動スイッチのオン操作による前記エアポンプの作動を維持させた状態として、前記リレーコイルへの通電を遮断する構成とし、
    前記リレーコイルの通電時、リレー接点が、前記充填機構を作動させる構成としていることを特徴とするレベル安定装置。
  2. 前記エア管路に第2圧力スイッチが連結され、
    該第2圧力スイッチが、
    前記エアポンプ作動時における前記エア管路の先端開口の開口状態での前記エア管路の作動最小内圧値未満の時、b接点からa接点に切り替える自動復帰タイプの接点部を有した構成とするとともに、
    b接点での通電時、前記始動スイッチのオン操作による前記エアポンプの作動を維持させた状態として、前記リレーコイルへの通電を維持し、
    a接点への切替時、前記始動スイッチのオン操作による前記エアポンプの作動を維持させた状態として、前記リレーコイルへの通電を遮断し、かつ、報知具を作動させるように、前記リレー回路に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のレベル安定装置。
  3. 前記エアポンプのエア吸引口にフィルタが配設されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載のレベル安定装置。
  4. 前記貯留槽に対する前記流体の充填量を過大とする所定時間以上の前記リレーコイルへの通電を防止可能に、前記始動スイッチのオン操作による前記エアポンプの作動を維持させた状態として、前記リレーコイルへの通電を遮断し、かつ、報知具を作動させるように、タイマと該タイマのリレー接点とが、前記リレー回路に配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のレベル安定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115388988A (zh) * 2022-01-07 2022-11-25 湖北亿立能科技股份有限公司 一种可自动故障诊断与修复以及防堵塞的水位测量仪控制***

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