JP3179117U - ナットの緩み止めワッシャー - Google Patents
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Abstract
【課題】形状を工夫することによりナットに緩み止め作用を確実に発揮させるワッシャーを提供する。
【解決手段】中心部にボルト挿通孔11を有する環状のワッシャー本体の被締結部材と当接する下側座面12を扁平に形成する一方、ワッシャー本体のナットと当接する上側座面13をテーパー状に形成し、かつ、このテーパー状上側座面13の傾斜角度θを、ボルトのねじ山のねじれ角よりも大きくして、このワッシャー本体をナットと被締結部材との間に介装した状態のもとでボルトにより締結する時、ナットの上記テーパー状上側座面13の頂部側で上位に位置するねじ部分と、上記テーパー状上側座面13の低部側で下位に位置するねじ部分とが局部的に強く噛み合うようにねじれを発生させてナットの緩み止めを行うようにした。
【選択図】図1
【解決手段】中心部にボルト挿通孔11を有する環状のワッシャー本体の被締結部材と当接する下側座面12を扁平に形成する一方、ワッシャー本体のナットと当接する上側座面13をテーパー状に形成し、かつ、このテーパー状上側座面13の傾斜角度θを、ボルトのねじ山のねじれ角よりも大きくして、このワッシャー本体をナットと被締結部材との間に介装した状態のもとでボルトにより締結する時、ナットの上記テーパー状上側座面13の頂部側で上位に位置するねじ部分と、上記テーパー状上側座面13の低部側で下位に位置するねじ部分とが局部的に強く噛み合うようにねじれを発生させてナットの緩み止めを行うようにした。
【選択図】図1
Description
本考案は、ナットと被締結部材との間に介装されるナットの緩み止めワッシャーに関する。
従来、ボルトとナットにより被締結部材を締結する際、確実な締結を得るために例えばナットと被締結体との間に、ボルト挿通孔を有する平ワッシャーやスプリングワッシャーなどを介在させている。
そして、上記ワッシャーをナットと被締結部材との間に介装して適宜治具で締結するとき、上記ワッシャーをナットの下面全面で均等状に被締結体の表面に圧接して、ボルトの軸力による締付抵抗でナットのワッシャーへの圧接やワッシャーの弾性変形などを利用して緩み止めを行うようにしている。
ところが、上記した従来のワッシャーをナットと被締結部材との間に介装した緩み防止構造では、ボルトやナット或いは被締結部材にかかる振動などの外力により、徐々にボルトが緩み、ボルトの締結力が低下して被締結部材の締結部分が緩んだり、ボルトが外れたりする問題があった。
そこで、本考案は、ワッシャーの形状を工夫することによりナットに緩み止め作用を確実に発揮させることができるナットの緩み止めワッシャーの提供を課題とする。
上記した問題を解決するため、本考案は、中心部にボルト挿通孔11を有する環状のワッシャー本体10を備え、ワッシャー本体10の被締結部材4と当接する下側座面12が扁平状に形成されている一方、ワッシャー本体10のナット3と当接する上側座面13がテーパー状に形成され、かつ、このテーパー状上側座面13の下側座面12に対する傾斜角度θが、使用するボルト2のねじ山のねじれ角φよりも大きく形成されており、このワッシャー本体10をナット3と被締結部材4との間に介装した状態のもとでボルト2により締結する時、ナット3の一端部分とワッシャー本体10のテーパー状上側座面13の頂部部分との偏った当接によりワッシャー本体10を介し被締結部材4を締結する一方、ナット3の上記テーパー状上側座面13の頂部側で上位に位置するねじ部分P1と、上記テーパー状上側座面13の低部側で下位に位置するねじ部分P2との二箇所で局部的に強く噛み合うようにボルト2とナット3との間においてねじれを発生させてナット3の緩み止めを行うように構成したことを特徴とする。
なお、使用するボルト2、ナット3としては、JiS規格に基づいて形成される標準的なボルト、ナットを用いる。
なお、使用するボルト2、ナット3としては、JiS規格に基づいて形成される標準的なボルト、ナットを用いる。
本考案によれば、上記した構成により、ワッシャー1をナット3と被締結部材4との間に介装した状態のもとでボルト2により締結する時、ナット3の一端部分がワッシャー本体10のテーパー状上側座面13の頂部部分を圧接することによりワッシャー本体10を介し被締結部材4を締結する。そして、ナット3の一端部がワッシャー1のテーパー座面13の頂部側に当接した後、さらにナット3を締め付けると、ナット3の上記テーパー状上側座面13の頂部側で上位に位置するねじ部分P1と、上記テーパー状上側座面13の低部側で下位に位置するねじ部分P2とが局部的に強く噛み合うようにボルト2とナット3との間においてねじれ作用が発生し、これによりナット3の緩み発生を防止することができる。
以下本考案の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1〜図3は、本考案のナットの緩み止めワッシャーを示し、このワッシャー1は、金属製で中心部にボルト挿通孔11を有する環状のワッシャー本体10を備え、ワッシャー本体10の被締結部材4と当接する下側座面12が扁平に形成されている一方、ワッシャー本体10のナット3と当接する上側座面13がテーパー状の扁平面に形成され、かつ、図3に示すようにこのテーパー状上側座面13の下側座面12に対する傾斜角度θが、ボルト2のねじ山のねじれ角φよりも大きく形成されている。
そして、このワッシャー1をナット3の下面と被締結部材4との間に介装した状態のもとでボルト2により締結する時、ナット3の一端部分とワッシャー本体10のテーパー状上側座面13の頂部部分との偏った当接によりワッシャー本体10を介し被締結部材4を締結する一方、図4に示すようにナット3の上記テーパー状上側座面13の頂部側で上位に位置するねじ部分P1と、上記テーパー状上側座面13の低部側で下位に位置するねじ部分P2との二箇所で局部的に強く噛み合うようにボルト2とナット3との間においてねじれを発生させてナット3の緩み止めを行うように構成したのである。
ここで、使用するボルト2、ナット3としては、JiS規格に基づいて形成される標準的なボルト、ナットを用いる。
また、図に示す実施の形態では、ワッシャー本体10の下側座面12の外周部には、その厚み方向に突設される内面側がテーパー状の変形突起部14が設けられている。その場合、ワッシャー本体10は使用するボルト2のボルト強度とボルト径に基づく設計軸力以上の硬度を有するように形成されている一方、変形突起部14は、締結に際し上記設計軸力に至るタイミングに合わせて図4に示すようにその先端部分が座金本体の外周端から半径方向外方にはみ出すように塑性変形され、目視により設計軸力による締め付けが行われたどうかの確認が行えるように形成されている。なお、この変形突起部14は実施の形態のようにワッシャー本体10の全周に設けたものであってもよいし、また部分的に複数個設けるようにしてもよい。
次に、以上のように構成したナットの緩み止めワッシャー1の作用について説明する。
まず、図3に示すようにワッシャー1をナット3の下面と被締結部材4との間に介装した状態のもとでボルト2により締め付けて締結する。その時、ナット3の一端部分とワッシャー1のテーパー状上側座面13の頂部部分とが当接し、これによりワッシャー1を介し被締結部材4を締め付けて締結する。
そして、ナット3の一端部がワッシャー1のテーパー座面13の頂部側に当接した後、さらにナット3を締め付けると、ナット3の一端部分とワッシャー1のテーパー状上側座面13の頂部部分との偏った当接により、図4において矢印で示すように、ナット3の上記テーパー状上側座面13の頂部側で上位に位置するねじ部分P1と、上記テーパー状上側座面13の低部側で下位に位置するねじ部分P2とが局部的に強く噛み合うようにボルト2とナット3との間においてねじれ作用が発生し、これによりナット3の緩み発生を防止することができる。
その結果、締結終了時には、ボルト2とナット3との間において発生するねじれ作用により、ナット3の上位側に位置するねじ部分P1と下位側に位置するねじ部分P2との二箇所で局部的に強く噛み合うことにより、ボルト2とナット3の噛み合いを積極的に硬くロックすることができる。従って、ボルト2やナット3或いは被締結部材4にかかる振動などの外力などによるナット3の緩み発生を確実に防止することができる。
また、ワッシャー本体10の下側座面12の外周部には変形突起部14が設けられているので、締結時には図4に示すように変形突起部14が上記設計軸力に至るタイミングに合わせてその先端部分が座金本体の外周端から半径方向外方にはみ出すように塑性変形され、目視により設計軸力による締め付けが行われたどうかの確認が簡単容易に行える。
1 ワッシャー
10 ワッシャー本体
11 ボルト挿通孔
12 下側座面
13 上側座面(テーパー状上側座面)
2 ボルト
3 ナット
4 被締結部材
10 ワッシャー本体
11 ボルト挿通孔
12 下側座面
13 上側座面(テーパー状上側座面)
2 ボルト
3 ナット
4 被締結部材
Claims (1)
- 中心部にボルト挿通孔11を有する環状のワッシャー本体10を備え、ワッシャー本体10の被締結部材4と当接する下側座面12が扁平状に形成されている一方、ワッシャー本体10のナット3と当接する上側座面13がテーパー状に形成され、かつ、このテーパー状上側座面13の下側座面12に対する傾斜角度θが、使用するボルト2のねじ山のねじれ角φよりも大きく形成されており、このワッシャー本体10をナット3と被締結部材4との間に介装した状態のもとでボルト2により締結する時、ナット3の一端部分とワッシャー本体10のテーパー状上側座面13の頂部部分との偏った当接によりワッシャー本体10を介し被締結部材4を締結する一方、ナット3の上記テーパー状上側座面13の頂部側で上位に位置するねじ部分P1と、上記テーパー状上側座面13の低部側で下位に位置するねじ部分P2との二箇所で局部的に強く噛み合うようにボルト2とナット3との間においてねじれを発生させてナット3の緩み止めを行うように構成したことを特徴とするナットの緩み止めワッシャー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012004940U JP3179117U (ja) | 2012-07-25 | 2012-07-25 | ナットの緩み止めワッシャー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012004940U JP3179117U (ja) | 2012-07-25 | 2012-07-25 | ナットの緩み止めワッシャー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3179117U true JP3179117U (ja) | 2012-10-18 |
Family
ID=48005809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012004940U Expired - Fee Related JP3179117U (ja) | 2012-07-25 | 2012-07-25 | ナットの緩み止めワッシャー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3179117U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017116091A (ja) * | 2015-12-22 | 2017-06-29 | 有限会社クイックNetシステム | ワッシャーおよび締結構造 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10153211A (ja) * | 1996-07-26 | 1998-06-09 | Zenji Tsuchikawa | ナットの緩み止め用ワッシャ並びにナットの緩み止め構造 |
JP2000035025A (ja) * | 1998-07-17 | 2000-02-02 | Kawasaki Steel Corp | ダブル弛止ナット |
-
2012
- 2012-07-25 JP JP2012004940U patent/JP3179117U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2017116091A (ja) * | 2015-12-22 | 2017-06-29 | 有限会社クイックNetシステム | ワッシャーおよび締結構造 |
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