JP3177047B2 - メモリ領域の管理方法 - Google Patents

メモリ領域の管理方法

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JP3177047B2 JP03141493A JP3141493A JP3177047B2 JP 3177047 B2 JP3177047 B2 JP 3177047B2 JP 03141493 A JP03141493 A JP 03141493A JP 3141493 A JP3141493 A JP 3141493A JP 3177047 B2 JP3177047 B2 JP 3177047B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメモリ領域の管理方法、
特に、ICカードに内蔵されている記憶装置のメモリ領
域を分割して複数の者に割り当て、複数の者によってメ
モリ領域を共用できるようにしたメモリ領域の管理方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気カードに代わる新しい情報記録媒体
として、ICカードが注目を集めている。このICカー
ドは、メモリ素子を内蔵しており、磁気カードに比べて
情報の記憶容量が格段に向上しており、しかも高度なセ
キュリティを有する。そのため、1枚のICカードを複
数の用途に利用することが可能である。たとえば、特定
の個人に対して発行した1枚のICカードを、銀行用の
キャッシュカード、病院用の診察カード、デパート用の
プリペイドカード、といった複数の用途に利用できるよ
うにすることが可能になる。この場合、銀行、病院、デ
パート、という三者が同一のICカード内のメモリ領域
を共用することになる。1枚のICカードを複数の者に
共用させるためには、メモリ領域に複数の領域を定義
し、各領域を各者に割り当てておくのが一般的である。
すなわち、上述の例の場合、カード発行時に、銀行用領
域、病院用領域、デパート用領域、という3つの領域が
割り当てられることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ICカードの利用形態
は、今後益々複雑になってゆくと予想される。上述の例
では、銀行、病院、デパート、という三者が並列的な利
用形態にあるが、今後は階層的な利用形態も必要になる
ものと思われる。たとえば、銀行が自己に割り当てられ
た領域の一部を信販会社に貸与し、銀行用領域の一部に
信販会社用領域を定義して用いるような利用形態も考え
られる。この場合、上位階層の銀行に対しては、信販会
社は下位階層に所属することになる。更に、この信販会
社が自己に割り当てられた領域の一部を別な小会社に貸
与するような利用形態も考えられる。このように、並列
的な利用形態だけでなく、階層的な利用形態を実現する
ためには、メモリ領域の合理的な管理が必要になり、従
来の管理方法では十分に対応することができない。
【0004】そこで本発明は、複数の者による並列的な
利用形態および階層的な利用形態に対処することのでき
る合理的なメモリ領域の管理方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1) 本願第1の発明は、メモリ領域を分割して複数の
者に割り当て、割り当てられた領域をアクセスするため
に必要な情報が記録されたディレクトリを各割当領域ご
とに用意し、複数の者によってメモリ領域を共用できる
ようにしたメモリ領域の管理方法において、自己に割り
当てられた領域のうち処分可能な可処分領域の容量を示
す可処分容量を記録する枠ディレクトリを用意し、可処
分領域の全部または一部を自己が使用する場合には、可
処分容量の範囲内の容量をもった所定の使用領域をメモ
リ領域上に確保し、確保した使用領域のアドレスおよび
容量を示す情報を含んだ実ディレクトリを作成するとと
もに、自己の枠ディレクトリ内の可処分容量を、確保し
た使用領域の容量分だけ減じる更新処理を行い、可処分
領域の全部または一部を他者に割り当てる場合には、こ
の他者のための枠ディレクトリを作成するとともに、自
己の枠ディレクトリ内の可処分容量を、他者に割り当て
た分だけ減じる更新処理を行うようにしたものである。
【0006】(2) 本願第2の発明は、上述の第1の発
明に係る管理方法において、枠ディレクトリ内に、可処
分容量とともに、自己に割り当てられた領域の全容量を
記録するようにしたものである。
【0007】(3) 本願第3の発明は、上述の第1の発
明に係る管理方法において、他者のための枠ディレクト
リを作成する場合に、割り当てられた領域を更に別な者
へ再度割り当てることを禁止する情報を、作成すべき枠
ディレクトリ内に書き込むようにしたものである。
【0008】
【作 用】本発明によるメモリ領域の管理方法では、メ
モリ領域の利用者ごとに枠ディレクトリと実ディレクト
リという2種類のディレクトリが用意される。枠ディレ
クトリには、自己に割り当てられた領域の全容量と、こ
のうち処分可能な可処分領域の容量を示す可処分容量が
記録される。可処分領域については、2とおりの利用方
法が可能である。第1の方法は自分自身が利用すること
であり、第2の方法は他者に貸与することである。いず
れの利用方法で利用した場合であっても、利用した部分
はもはや可処分領域ではなくなる。自分自身が利用する
場合には、実ディレクトリが作成され、メモリ上に実際
に利用領域が確保される。実ディレクトリは、この確保
された利用領域をアクセスするために必要な種々の情報
(全容量、アドレス、記録されたレコード数など)が記
録される。他者に貸与する場合には、この他者のための
枠ディレクトリが作成される。貸与を受けた他者は、同
様に、枠ディレクトリに記録されている可処分領域の範
囲内で、2とおりの利用方法が可能になる。また、必要
に応じて、他者に貸与するときに、更に別な他者への貸
与を禁止するような情報を枠ディレクトリ内に書き込む
ことにより、貸与権限を制限することも可能になる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて説
明する。ここでは、ICカードに内蔵されたEEPRO
Mのメモリ領域を、複数の者で共用する場合を例にと
る。はじめに、このEEPROMのメモリ領域上に、図
1に示すようなデータ領域とディレクトリ領域とを定義
する。この実施例では、説明の便宜上、EEPROMの
メモリ空間におけるアドレス1〜100までにデータ領
域が定義されているものとして以下の説明を続けること
にする。データ領域は、実データを記録するための領域
であり、後述するように、複数の者によって各使用領域
が確保されることになる。図1に示す段階では、まだい
ずれの使用領域も確保されておらず、全データ領域が空
データ領域の状態である。一方、ディレクトリ領域は、
データ領域をアクセスするために必要な情報をもったデ
ィレクトリを記録するための領域である。図1に示す段
階では、「M枠」と記された枠ディレクトリが既に記録
されている。この実施例では、データ領域はアドレスの
先頭(図の上部)から順に、ディレクトリ領域はアドレ
スの末尾(図の下部)から順に、それぞれ用いてゆくも
のとする。
【0010】本発明によるメモリ領域の管理方法の特徴
は、枠ディレクトリと実ディレクトリという2種類のデ
ィレクトリを用いる点にある。枠ディレクトリには、自
己に割り当てられた領域の全容量と、このうち処分可能
な可処分領域の容量を示す可処分容量が記録される。本
願では、ディレクトリ領域に記録される1つのディレク
トリを横長の1行に図示することにし、左側の欄にディ
レクトリ名を、右側の欄にディレクトリ内容を、それぞ
れ略号によって示すことにする。たとえば、図1の最下
行に示された枠ディレクトリは、「M枠」なる略号で示
されたディレクトリ名をもち、「全100,可100」
なる略号で示されたディレクトリ内容をもつディレクト
リである。ディレクトリ名は、2文字の略号で示すこと
にし、第1文字目のアルファベットは、そのディレクト
リの利用者を示し、第2文字目の「枠」または「実」の
文字は、そのディレクトリが枠ディレクトリであるの
か、実ディレクトリであるのかの区別を示すものとす
る。したがって、「M枠」なる略号で示されたディレク
トリ名は、利用者Mのための枠ディレクトリであること
を示している。ここでは、このように「M枠」なる略号
のディレクトリを、「枠ディレクトリM」と呼ぶことに
する。
【0011】利用者Mは、このICカードを統括管理す
る者であり、他の利用者はこの利用者Mから使用領域の
割り当てを受けて、メモリ領域を利用することになる。
具体的には、ICカードの統括管理業務を行う業者が利
用者Mとなり、銀行、病院、デパートといった一般の利
用者は、この業者から必要な使用領域の割り当てを受け
ることになる。このようにこの実施例において「利用
者」という文言は、ICカードを利用してサービスを提
供する業者を意味するものであり、提供されたサービス
を受けるICカードの所有者については「ユーザ」とい
う文言を用いることにする。銀行、病院、デパートとい
う3つの利用者が利用者Mから使用領域の割り当てを受
けた場合、「ユーザ」はこの1枚のICカードを用い
て、銀行業務のサービス、病院業務のサービス、デパー
ト業務のサービスを受けることができるようになる。
【0012】図1に示す初期状態においては、統括管理
する立場の利用者Mが、すべての領域についての権限を
掌握している。すなわち、アドレス1〜100までの容
量100に相当する全データ領域は、他のどの利用者に
も割り当てられていない。図1における枠ディレクトリ
Mの内容である「全100,可100」なる略号は、こ
のような状態を示している。すなわち、「全100」な
る略号は、利用者Mに割り当てられたデータ領域の全容
量が100であることを示しており、「可100」なる
略号は、この全容量100のうち、利用者Mが処分可能
である領域の容量(以下、可処分容量と呼ぶ)が100
であることを示している。別言すれば、もともと利用者
Mには、全容量100のデータ領域が割り当てられてお
り、そのすべてが可処分容量であることが示されてい
る。
【0013】自己に割り当てられた領域のうちの可処分
容量分については、2とおりの利用方法が可能である。
第1の方法は自分自身が利用することであり、第2の方
法は他者に貸与することである。いずれの利用方法で利
用した場合であっても、利用した部分はもはや可処分領
域ではなくなる。ここでは、まず図1に示す初期状態に
おいて、統括管理する立場の利用者Mが、利用者A(銀
行)と利用者B(病院)に、データ領域の貸与(割り当
て)を行う処理を説明する。具体的に、全データ領域
(容量100)のうち、利用者Aに容量40を、利用者
Bに容量20を、それぞれ割り当てる場合を考える。こ
の場合、図2に示すように、利用者Aのための枠ディレ
クトリA(略号:A枠)と、利用者Bのための枠ディレ
クトリB(略号:B枠)と、が作成される。枠ディレク
トリAの内容は、「全40,可40,M枠」と記録され
る。これは、利用者Aに割り当てられた領域の全容量が
40、可処分容量も同じ40であることを示している。
また、枠ディレクトリBの内容は、「全20,可20,
M枠」と記録される。これは、利用者Bに割り当てられ
た領域の全容量が20、可処分容量も同じ20であるこ
とを示している。これらのディレクトリの内容の最後に
「M枠」なる情報が記録されているが、この情報は、こ
れらのディレクトリが枠ディレクトリM(M枠)に基づ
いて作成されたことを示す情報であり、以下、「準拠デ
ィレクトリ情報」と呼ぶことにする。図2における右下
欄外に表示された矢印は、準拠ディレクトリを示すもの
である。
【0014】利用者Mは、このように利用者Aおよび利
用者Bに、それぞれ容量40および20を割り当ててし
まったため、その合計容量60については、もはや勝手
に処分することはできなくなる。すなわち、利用者Mに
割り当てられた全容量100のうち、可処分容量は40
に減ってしまうことになる。そこで、枠ディレクトリA
および枠ディレクトリBを作成する処理と同時に、枠デ
ィレクトリM内の可処分容量を40に更新する処理が行
われる。図2はこのときの状態を示している。なお、枠
ディレクトリが作成されても、データ領域に実際の使用
領域が確保されるわけではない。枠ディレクトリは、各
者に割り当てられた容量の持ち分を定義するだけのもの
であり、実際の使用領域の確保は次に述べる実ディレク
トリによって行われる。
【0015】さて、図2に示す状態において、利用者A
の可処分容量は40である。利用者Aは、この容量40
の範囲内で、データ領域を2とおりの方法で利用するこ
とが可能である。すなわち、自分自身で利用することも
できるし、他者に貸与することもできる。ここでは、利
用者Aが、容量40のうちの容量20だけを自分自身で
利用することにした場合を考える。この場合、図3に示
すように、利用者Aは実ディレクトリA(A実)を作成
すればよい。この実ディレクトリAの作成により、デー
タ領域には実際の使用領域(図にハッチングを施して示
したAの使用領域)が確保される。実ディレクトリAの
内容には、この確保されたAの使用領域をアクセスする
ために必要な情報が書き込まれる。図3の例では、「全
20,アドレス1〜20,4レコード中0レコード記
録,A枠」なる情報が書き込まれている。これは、「実
際に確保された使用領域の全容量が20であり、この使
用領域はアドレス1〜20に位置し、この使用領域には
全部で4つのレコードを記録することができ、現段階で
記録されているレコード数は0であり、準拠ディレクト
リが枠ディレクトリAである」という内容を示してい
る。このように、利用者Aの可処分容量40のうち容量
20だけを自己利用すると、利用者Aの可処分容量は2
0に減少する。そこで、実ディレクトリAを作成する処
理と同時に、枠ディレクトリA内の可処分容量を20に
更新する処理が行われる。図3はこのときの状態を示し
ている。
【0016】さて、図3に示す状態において、利用者A
の可処分容量は20である。そこで、利用者Aが、この
容量20のうちの容量15を他者に貸与することにした
場合を考える。たとえば、銀行である利用者Aが、自分
の系列の信販会社である利用者Cに、容量15の分だけ
割り当てて利用させるようなケースである。この場合、
図4に示すように、利用者Cのための枠ディレクトリC
(略号:C枠)が作成される。枠ディレクトリCの内容
は、「全15,可15,A枠」と記録され、利用者Cに
割り当てられた領域の全容量が15、可処分容量も同じ
15、そして準拠ディレクトリが枠ディレクトリAであ
ることが示されている。利用者Aは、このように利用者
Cに容量15を割り当ててしまったため、可処分容量の
残りは5になってしまう。そこで、枠ディレクトリCを
作成する処理と同時に、枠ディレクトリA内の可処分容
量を5に更新する処理が行われる。図4はこのときの状
態を示している。やはり、枠ディレクトリCが作成され
ても、データ領域には、利用者Cのための実際の使用領
域が確保されるわけではない。
【0017】利用者Cが、自己のために割り当てられた
容量15のうちの容量10だけを自分自身で利用するこ
とにした場合は、図5に示すように、利用者Cは実ディ
レクトリC(C実)を作成すればよい。この実ディレク
トリCの作成により、データ領域には実際の使用領域
(図にハッチングを施して示したCの使用領域)が確保
される。実ディレクトリCの内容には、この確保された
Cの使用領域をアクセスするために必要な情報が書き込
まれる。図5の例では、「全10,アドレス21〜3
0,2レコード中0レコード記録,C枠」なる情報が書
き込まれており、「実際に確保された使用領域の全容量
が10であり、この使用領域はアドレス21〜30に位
置し、この使用領域には全部で2つのレコードを記録す
ることができ、現段階で記録されているレコード数は0
であり、準拠ディレクトリが枠ディレクトリCである」
という内容が示されている。このように、利用者Cの可
処分容量15のうち容量10だけを自己利用すると、利
用者Cの可処分容量は5に減少する。そこで、実ディレ
クトリCを作成する処理と同時に、枠ディレクトリC内
の可処分容量を5に更新する処理が行われる。図5はこ
のときの状態を示している。
【0018】続いて、図5に示す状態において、利用者
Bが、自己に割り当てられた容量20のうちの容量15
を他者に貸与することにした場合を考える。たとえば、
病院である利用者Bが、近隣の診療所である利用者D
に、容量15の分だけ割り当てて利用させるようなケー
スである。この場合、図6に示すように、利用者Dのた
めの枠ディレクトリD(略号:D枠)が作成される。枠
ディレクトリDの内容は、「全15,可15,禁,B
枠」と記録され、利用者Dに割り当てられた領域の全容
量が15、可処分容量も同じ15、そして準拠ディレク
トリが枠ディレクトリBであることが示されている。こ
こで「禁」なる略号は、利用者Dが別な者に更に割り当
てを行う行為を禁止する旨の情報である。枠ディレクト
リD内に、このような情報が記録されている場合には、
利用者Dは、自己に割り当てられた領域を自分自身で利
用することはできるが、他者に貸与することはできなく
なる。このように、複数の利用者が階層構造をもつ場合
に、上位階層の者が下位階層の者に対して何らかの制約
を課した上で領域の貸与を行う機能は、実用上、非常に
便利である。さて、利用者Bは、利用者Dに容量15を
割り当ててしまったため、可処分容量の残りは5になっ
てしまう。そこで、枠ディレクトリDを作成する処理と
同時に、枠ディレクトリB内の可処分容量を5に更新す
る処理が行われる。図6はこのときの状態を示してい
る。
【0019】最後に、利用者Dが、自己のために割り当
てられた容量15のすべてを自分自身で利用することに
した場合は、図7に示すように、利用者Dは実ディレク
トリD(D実)を作成すればよい。この実ディレクトリ
Dの作成により、データ領域には実際の使用領域(図に
ハッチングを施して示したDの使用領域)が確保され
る。実ディレクトリDの内容には、この確保されたDの
使用領域をアクセスするために必要な情報が書き込まれ
る。図7の例では、「全15,アドレス31〜45,3
レコード中0レコード記録,D枠」なる情報が書き込ま
れており、「実際に確保された使用領域の全容量が15
であり、この使用領域はアドレス31〜45に位置し、
この使用領域には全部で3つのレコードを記録すること
ができ、現段階で記録されているレコード数は0であ
り、準拠ディレクトリが枠ディレクトリDである」とい
う内容が示されている。このように、利用者Dの可処分
容量15のすべてを自己利用すると、利用者Dの可処分
容量は0になる。そこで、実ディレクトリDを作成する
処理と同時に、枠ディレクトリD内の可処分容量を0に
更新する処理が行われる。図7はこのときの状態を示し
ている。
【0020】この時点で、利用者A,B,C,Dの4者
についての枠ディレクトリが作成されたことになるが、
実ディレクトリは利用者A,C,Dについてのものしか
作成されておらず、実際のデータ領域上には、Bの使用
領域はまだ確保されていない。利用者Bは、可処分容量
が5だけ残っているので、必要があれば、実ディレクト
リBを作成して、Bの使用領域を確保してもよいし、他
者に割り当ててもよい。利用者A,Cについても可処分
容量が5だけ残っており、それぞれ使用領域をもう1つ
確保してもよいし、他者に割り当ててもよい。統括管理
する立場の利用者Mについても可処分容量が40だけ残
っており、これを随時他者に割り当てることができる。
【0021】図7に示す状態における各ディレクトリの
階層構造を図8に示す。最上位の階層には枠ディレクト
リMが位置し、その下の階層に、枠ディレクトリAおよ
び枠ディレクトリBが位置する。枠ディレクトリAにつ
いては、実ディレクトリAが設けられており、利用者A
は自己利用のための使用領域を確保している。また、更
に下の階層には、枠ディレクトリCおよび枠ディレクト
リDが位置し、それぞれ実ディレクトリCおよび実ディ
レクトリDが設けられている。枠ディレクトリCの下に
は、更に下の階層の枠ディレクトリを作成することが可
能であるが、枠ディレクトリDの下に別な枠ディレクト
リを作成することは禁止されている。このように、利用
者Aおよび利用者Bについては、互いに並列的な利用形
態をとっているが、利用者Aおよび利用者C、あるいは
利用者Bおよび利用者Dについては、階層的な利用形態
をとっていることになる。このように、本発明によるメ
モリ領域の管理方法によれば、並列的な利用形態と階層
的な利用形態との両方に対処することができるようにな
る。
【0022】以上、本発明を図示する実施例に基づいて
説明したが、本発明はこの実施例のみに限定されるもの
ではなく、この他にも種々の態様で実施可能である。特
に、図示した実ディレクトリの内容は、一例として示し
たものであり、要するに実ディレクトリには、データ領
域に確保された使用領域をアクセスするための情報であ
れば、どのような情報が記録されていてもかまわない。
また、図示した枠ディレクトリの内容は、全容量を示す
情報を含んでいるが、枠ディレクトリとしては、少なく
とも可処分容量の値が含まれていればよい。また、準拠
ディレクトリ情報も、必ずしも必要なものではない。
【0023】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によるメモリ領域
の管理方法によれば、枠ディレクトリと実ディレクトリ
とにより、メモリ領域の共用形態を管理するようにした
ため、複数の者による並列的な利用形態および階層的な
利用形態に対処することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による管理方法を適用すべきメモリ領域
の初期状態を示す図である。
【図2】図1に示す状態において、利用者Aおよび利用
者Bに領域の割り当てを行った状態を示す図である。
【図3】図2に示す状態において、利用者Aが実際の使
用領域を確保した状態を示す図である。
【図4】図3に示す状態において、利用者Aが利用者C
に対して領域の割り当てを行った状態を示す図である。
【図5】図4に示す状態において、利用者Cが実際の使
用領域を確保した状態を示す図である。
【図6】図5に示す状態において、利用者Bが利用者D
に対して領域の割り当てを行った状態を示す図である。
【図7】図6に示す状態において、利用者Dが実際の使
用領域を確保した状態を示す図である。
【図8】図7に示す状態における各ディレクトリの階層
構造を示す図である。
【符号の説明】
A枠…枠ディレクトリA B枠…枠ディレクトリB C枠…枠ディレクトリC D枠…枠ディレクトリD A実…実ディレクトリA C実…実ディレクトリC D実…実ディレクトリD
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−17751(JP,A) 特開 昭62−231393(JP,A) 特開 昭63−73348(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 12/02 510 G06F 12/00 520 G06K 19/07

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリ領域を分割して複数の者に割り当
    て、割り当てられた領域をアクセスするために必要な情
    報が記録されたディレクトリを各割当領域ごとに用意
    し、複数の者によってメモリ領域を共用できるようにし
    たメモリ領域の管理方法において、 自己に割り当てられた領域のうち処分可能な可処分領域
    の容量を示す可処分容量を記録する枠ディレクトリを用
    意し、 可処分領域の全部または一部を自己が使用する場合に
    は、可処分容量の範囲内の容量をもった所定の使用領域
    をメモリ領域上に確保し、確保した使用領域のアドレス
    および容量を示す情報を含んだ実ディレクトリを作成す
    るとともに、自己の枠ディレクトリ内の可処分容量を、
    前記使用領域の容量分だけ減じる更新処理を行い、 可処分領域の全部または一部を他者に割り当てる場合に
    は、この他者のための枠ディレクトリを作成するととも
    に、自己の枠ディレクトリ内の可処分容量を、他者に割
    り当てた分だけ減じる更新処理を行うことを特徴とする
    メモリ領域の管理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の管理方法において、枠
    ディレクトリ内に、可処分容量とともに、自己に割り当
    てられた領域の全容量を記録するようにしたことを特徴
    とするメモリ領域の管理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の管理方法において、他
    者のための枠ディレクトリを作成する場合に、割り当て
    られた領域を更に別な者へ再度割り当てることを禁止す
    る情報を、前記枠ディレクトリ内に書き込むことを特徴
    とするメモリ領域の管理方法。
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