JP3176984B2 - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
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- JP3176984B2 JP3176984B2 JP13432892A JP13432892A JP3176984B2 JP 3176984 B2 JP3176984 B2 JP 3176984B2 JP 13432892 A JP13432892 A JP 13432892A JP 13432892 A JP13432892 A JP 13432892A JP 3176984 B2 JP3176984 B2 JP 3176984B2
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- capsule
- agar
- carrageenan
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Description
【０００１】本発明は塗布したときにカプセルのカス等
が残らず官能面で優れており、且つ美的外観をそなえ、
有効性を付加したカプセルとそれを液状物で覆うことを
特徴とする化粧料に関する。
が残らず官能面で優れており、且つ美的外観をそなえ、
有効性を付加したカプセルとそれを液状物で覆うことを
特徴とする化粧料に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、カプセルの成分としてゼラチン、
寒天やアルギン酸塩等が汎用されていた。しかしなが
ら、これらの成分では、皮膚に塗布時、カプセル剤がス
ムーズに溶解・破壊・展延せず、違和感がある。また、
液体中にカプセルを整然と一定間隔で配列した状態でこ
の混合系を維持するためには外相粘度を高くし、粘度で
カプセルを液中に均一分散させておく方法が行われてい
たが、この場合皮膚に塗布時、塗布感が重く伸展性が低
く、化粧品として問題があった。また、このような製剤
の場合、外観上も今までの化粧料とは異なっており、さ
らによりよい外観を求められている。
寒天やアルギン酸塩等が汎用されていた。しかしなが
ら、これらの成分では、皮膚に塗布時、カプセル剤がス
ムーズに溶解・破壊・展延せず、違和感がある。また、
液体中にカプセルを整然と一定間隔で配列した状態でこ
の混合系を維持するためには外相粘度を高くし、粘度で
カプセルを液中に均一分散させておく方法が行われてい
たが、この場合皮膚に塗布時、塗布感が重く伸展性が低
く、化粧品として問題があった。また、このような製剤
の場合、外観上も今までの化粧料とは異なっており、さ
らによりよい外観を求められている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は皮膚に
適用したとき、カプセル剤がスムーズに破壊、展延し、
膜カスが残らず塗布感等に違和感がなく、製品として
も、美観を有し、且つ化粧品としての有効性を具備した
ものを提供することにある。
適用したとき、カプセル剤がスムーズに破壊、展延し、
膜カスが残らず塗布感等に違和感がなく、製品として
も、美観を有し、且つ化粧品としての有効性を具備した
ものを提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】発明者らはすでに化粧
品、食用等で利用され、安全性が確認されている成分を
鋭意検討した結果、カプセル皮膜成分として寒天に親水
性造膜性の高分子であるカラゲーナンを配合するとカプ
セルの破壊・展延性、皮膚への違和感等の面で非常に有
用であることがわかった。すなわち本発明は、 （１）寒天を０．１〜５．０重量％で配合すると共に、
寒天とカラゲーナンとの配合比率が寒天を１に対してカ
ラゲーナンを２〜６の範囲で含むようにした皮膜成分か
らなるカプセルを含むことを特徴とする化粧料であり、 （２）上記カプセルに内包される成分がコレステリック
液晶である前記（１）記載の化粧料である。カラゲーナ
ンの種類はカッパ、イオタ、ラムダの３種類があるが特
に限定はないが、その中でもカッパ型が好ましいことも
分かった。すなわち、他の成分、寒天やカラゲーナンの
種類、或いは配合量によって変化するが寒天を１に対し
てカラゲーナン２〜６好ましくは３〜５、配合量も他の
成分、寒天やカラゲーナンの種類や配合比率によって変
化するが寒天を０．１〜５．０重量％、好ましくは０．
２〜０．５重量％、カラゲーナンを１．０〜５．０重量
％、好ましくは１．２〜１．６重量％を配合する。
品、食用等で利用され、安全性が確認されている成分を
鋭意検討した結果、カプセル皮膜成分として寒天に親水
性造膜性の高分子であるカラゲーナンを配合するとカプ
セルの破壊・展延性、皮膚への違和感等の面で非常に有
用であることがわかった。すなわち本発明は、 （１）寒天を０．１〜５．０重量％で配合すると共に、
寒天とカラゲーナンとの配合比率が寒天を１に対してカ
ラゲーナンを２〜６の範囲で含むようにした皮膜成分か
らなるカプセルを含むことを特徴とする化粧料であり、 （２）上記カプセルに内包される成分がコレステリック
液晶である前記（１）記載の化粧料である。カラゲーナ
ンの種類はカッパ、イオタ、ラムダの３種類があるが特
に限定はないが、その中でもカッパ型が好ましいことも
分かった。すなわち、他の成分、寒天やカラゲーナンの
種類、或いは配合量によって変化するが寒天を１に対し
てカラゲーナン２〜６好ましくは３〜５、配合量も他の
成分、寒天やカラゲーナンの種類や配合比率によって変
化するが寒天を０．１〜５．０重量％、好ましくは０．
２〜０．５重量％、カラゲーナンを１．０〜５．０重量
％、好ましくは１．２〜１．６重量％を配合する。
【０００５】また、その他の化粧品原料として配合でき
る水溶性の原料は塗布感等に害を与えない範囲で利用で
きる。一方、カプセルの内包する物質として油溶性の物
質にするときは特にコレステリック液晶を利用するとそ
の外観の優位性や保湿性が有効に活かせる。コレステリ
ック液晶のなかでもコレステリル１２‐ヒドロキシステ
アレートを含むものが一番最適であった。液晶の組成は
特開平２−２２３５０６号、特願平１−４３２５５号、
特願平２−２３２５７３号のように作成すればよい。こ
れに加えて、アコヤ貝のステロール類等を加えるとさら
に有効である。
る水溶性の原料は塗布感等に害を与えない範囲で利用で
きる。一方、カプセルの内包する物質として油溶性の物
質にするときは特にコレステリック液晶を利用するとそ
の外観の優位性や保湿性が有効に活かせる。コレステリ
ック液晶のなかでもコレステリル１２‐ヒドロキシステ
アレートを含むものが一番最適であった。液晶の組成は
特開平２−２２３５０６号、特願平１−４３２５５号、
特願平２−２３２５７３号のように作成すればよい。こ
れに加えて、アコヤ貝のステロール類等を加えるとさら
に有効である。
【０００６】カプセルの形状は球形、楕円形、円筒形等
特に限定されない。内包物と外相がカプセルで隔てられ
ているため、成分間で作用しあい、劣化しやすいもの等
を分けて配合できるため、いろいろな利点が発生するこ
ともひとつの優位点である。さらに本カプセルはカプセ
ル皮膜が柔らかくカプセル皮膜を厚くしても使用感がよ
く、且つこの皮膜は透明性が高く皮膜率を高くすること
により、皮膜の厚さで物理的にカプセルが固定され、各
カプセルを一定間隔で整然として配合することができ、
外相粘度を最適に設定でき、塗布感等の官能性をよりよ
い状態に設定出来る。またカプセルの成形法はローター
ダイ式ソフトカプセル製造法、滴下法など公知の方法を
用いる。
特に限定されない。内包物と外相がカプセルで隔てられ
ているため、成分間で作用しあい、劣化しやすいもの等
を分けて配合できるため、いろいろな利点が発生するこ
ともひとつの優位点である。さらに本カプセルはカプセ
ル皮膜が柔らかくカプセル皮膜を厚くしても使用感がよ
く、且つこの皮膜は透明性が高く皮膜率を高くすること
により、皮膜の厚さで物理的にカプセルが固定され、各
カプセルを一定間隔で整然として配合することができ、
外相粘度を最適に設定でき、塗布感等の官能性をよりよ
い状態に設定出来る。またカプセルの成形法はローター
ダイ式ソフトカプセル製造法、滴下法など公知の方法を
用いる。
【０００７】（実施例１） カプセル剤 （重量％） 寒 天 ０．６％ カラゲーナン １．７％ 防腐剤 ０．１％ 精製水 ９７．６％ 内包物 コレステリル１２‐ヒドロキシステアレート ５０．０％ コレステリルヘプタノエート ２０．０％ コレステリルオレエート １５．０％ コレステリルブチレート １０．０％ ビタミンＥ ５．０％ 外 相 精製水 ８５．０％ ヒアルロン酸Ｎａ ０．２％ グリセリン １０．０％ １，３ブチレングリコール ４．７％ 防腐剤 ０．１％ （製造方法）カプセル剤、内包物、外相をそれぞれ別に
計量し撹拌しつつ溶解する。カプセル剤は７０℃、内包
物７５℃まで加熱する。カプセル剤２部と内包物１部を
二重オリフィスにより液中硬化法にてカプセルを成形す
る。これに外相を１部加える。
計量し撹拌しつつ溶解する。カプセル剤は７０℃、内包
物７５℃まで加熱する。カプセル剤２部と内包物１部を
二重オリフィスにより液中硬化法にてカプセルを成形す
る。これに外相を１部加える。
【０００８】（実施例２） カプセル剤 （重量％） 寒 天 ０．３％ カラゲーナン １．０％ 防腐剤 ０．１％ 精製水 ９８．６％ 内包物 コレステリル１２‐ヒドロキシステアレート ４０．０％ コレステリルオレエート ３０．０％ コレステリルブチレート ２５．０％ アコヤ貝のステロール類 ５．０％ 外 相 精製水 ８７．９％ コンキオリン加水分解液（２．５％） ２．０％ グリセリン １０．０％ 防腐剤 ０．１％ （製造方法）実施例１と同じ方法で作成した。
【０００９】使用テスト 女性４名づつの顔面を左右に分け、一方を実施例、もう
一方を比較例として毎日、１回以上使用してもらって、
１月後、アンケートした。なお、比較例は 比較例１は実施例１のカラゲーナンを寒天に置き換えた
もの 比較例２は実施例１のコレステリック液晶をスクワラン
に置き換えたもの 比較例３は実施例２のカラゲーナンを寒天に置き換えた
もの 比較例４は実施例２のコレステリック液晶をスクワラン
に置き換えたもの なお、１６名を４班にわけ、下記の表１の試料を使って
実験した。
一方を比較例として毎日、１回以上使用してもらって、
１月後、アンケートした。なお、比較例は 比較例１は実施例１のカラゲーナンを寒天に置き換えた
もの 比較例２は実施例１のコレステリック液晶をスクワラン
に置き換えたもの 比較例３は実施例２のカラゲーナンを寒天に置き換えた
もの 比較例４は実施例２のコレステリック液晶をスクワラン
に置き換えたもの なお、１６名を４班にわけ、下記の表１の試料を使って
実験した。
【００１０】
【表１】 判定基準は以下のようでアンケートの結果をまとめたの
が以下の表２である。 実施例の方が非常によい ３ 実施例の方がかなりよい ２ 実施例の方がややよい １ 差がない ０ 比較例の方がややよい −１ 比較例の方がかなりよい −２ 比較例の方が非常によい −３
が以下の表２である。 実施例の方が非常によい ３ 実施例の方がかなりよい ２ 実施例の方がややよい １ 差がない ０ 比較例の方がややよい −１ 比較例の方がかなりよい −２ 比較例の方が非常によい −３
【００１１】
【表２】
【００１２】化粧料として皮膚に適用したとき、カプセ
ル剤がスムースに破壊、展延し、膜カスが残らず、塗布
感に違和感がなく、又製品として極めて美観を呈する。
ル剤がスムースに破壊、展延し、膜カスが残らず、塗布
感に違和感がなく、又製品として極めて美観を呈する。
Claims (2)
- 【請求項１】 寒天を０．１〜５．０重量％で配合する
と共に、寒天とカラゲーナンとの配合比率が寒天を１に
対してカラゲーナンを２〜６の範囲で含むようにした皮
膜成分からなるカプセルを含むことを特徴とする化粧
料。 - 【請求項２】 上記カプセルに内包される成分がコレス
テリック液晶である請求項１記載の化粧料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13432892A JP3176984B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13432892A JP3176984B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 化粧料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05310529A JPH05310529A (ja) | 1993-11-22 |
| JP3176984B2 true JP3176984B2 (ja) | 2001-06-18 |
Family
ID=15125763
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13432892A Expired - Fee Related JP3176984B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 化粧料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3176984B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20190075186A (ko) * | 2017-12-20 | 2019-07-01 | 주식회사 아이젤 | 이중캡슐공정을 이용한 콜레스테릭 액정을 함유하는 화장료 조성물 |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6340473B1 (en) * | 1999-07-07 | 2002-01-22 | R.P. Scherer Technologies, Inc. | Film forming compositions comprising modified starches and iota-carrageenan and methods for manufacturing soft capsules using same |
| JP2007503418A (ja) * | 2003-08-27 | 2007-02-22 | バイヤースドルフ・アクチエンゲゼルシヤフト | 局所使用中に個別には感知不能になる外皮を有するカプセル |
| US8741320B2 (en) * | 2003-08-27 | 2014-06-03 | Beiersdorf Ag | Spherical cosmetic preparations for topical application |
| JP2008174634A (ja) * | 2007-01-18 | 2008-07-31 | Chisso Corp | コレステリック液晶組成物 |
| WO2019120473A1 (en) * | 2017-12-18 | 2019-06-27 | Lvmh Recherche | Liquid cosmetic with agar shell capsule |
| KR102415878B1 (ko) * | 2021-03-11 | 2022-06-30 | 주식회사 현대바이오랜드 | 콜레스테릭 액정이 봉입된 복합 코아세르베이트 입자 및 이를 포함하는 화장료 조성물 |
-
1992
- 1992-04-28 JP JP13432892A patent/JP3176984B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20190075186A (ko) * | 2017-12-20 | 2019-07-01 | 주식회사 아이젤 | 이중캡슐공정을 이용한 콜레스테릭 액정을 함유하는 화장료 조성물 |
| KR102036141B1 (ko) * | 2017-12-20 | 2019-10-28 | 주식회사 아이젤 | 이중캡슐공정을 이용한 콜레스테릭 액정을 함유하는 화장료 조성물 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05310529A (ja) | 1993-11-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |