JP3174550U

JP3174550U - コンセント

Info

Publication number: JP3174550U
Application number: JP2012000117U
Authority: JP
Inventors: 知道石井; 知征石井
Original assignee: 知道石井; 知征石井
Priority date: 2012-01-13
Filing date: 2012-01-13
Publication date: 2012-03-29
Anticipated expiration: 2022-01-13

Abstract

【課題】突出量が小さく、安全性を高めることができるコンセントを提供する。
【解決手段】コンセント１０は、栓刃２１が差し込まれる平行な２つの差込口１１Ａを有する２つの第１のプラグ受け部１１と、栓刃２１が差し込まれる平行な２つの差込口１２Ａを有する１つの第２のプラグ受け部１２と、これらを覆うカバー１４とを有している。２つの第１のプラグ受け部１１は上下方向に配設され、第２のプラグ受け部１２は２つの第１のプラグ受け部１１の間に配設されている。第１のプラグ受け部１１の差込口１１Ａは水平方向に配列されており、第２のプラグ受け部１２の差込口１２Ａは垂直方向に配列されている。
【選択図】図１

Description

本考案は、平行な２枚の栓刃を有するプラグが接続されるコンセントに関する。

一般に、冷凍冷蔵庫などの大型電気製品の場合、背後の壁に設けられたコンセントにプラグを接続して用いることが多い。このような場合、コンセントの安全点検がしにくくなり、プラグに塵埃が溜まりやすいという問題があった。そこで、コンセントのプラグ差込側をカバーで覆い、プラグに塵埃が溜まることを防止することが提案されている（例えば、特許文献１参照）。

また、近年では、コンセントにプラグを接続する際に必要な空間をできるだけ小さくするために、プラグの栓刃とコードの伸長方向を９０度異ならせたり、変更可能としたものが広く用いられている。

特開２０００−１００５１６号公報

しかしながら、一般に、複数口のプラグ受け部を有するコンセントでは、各プラグ受け部を平行に配設しているので、栓刃とコードの伸長方向が９０度異なるプラグを複数個連続して接続することが難しい場合があり、栓刃とコードの伸長方向が平行なプラグを用いたり、タップを間に介してコンセントに接続する必要があった。また、プラグの栓刃とコードの伸長方向を変更可能としたプラグの場合には、栓刃の伸長方向とコードの伸長方向との角度が大きくなり、コードが盛り上がってしまうという問題があった。そのため、コンセントにプラグを接続するために必要な空間が大きくなり、カバーを設けようとすると必要以上にカバーを大きくしなければならず、電気製品を壁に接近させて配置することができないという問題があった。

本考案は、突出量が小さく、安全性を高めることができるコンセントを提供することを目的とする。

本考案のコンセントは、平行な２枚の栓刃を有するプラグが接続されるものあって、栓刃が差し込まれる平行な２つの差込口を有する第１のプラグ受け部と、栓刃が差し込まれる平行な２つの差込口を有し、第１のプラグ受け部とは差込口の配列方向が９０度異なる第２のプラグ受け部と、第１のプラグ受け部及び第２のプラグ受け部のプラグ差込側を覆うカバーとを備えたものである。

本考案のコンセントによれば、第１のプラグ受け部の差込口と第２のプラグ受け部の差込口の配列方向を９０度異ならせるようにしたので、栓刃とコードの伸長方向が９０度異なるプラグや変更可能とされたプラグを複数個連続して接続することができる。よって、コンセントにプラグを接続するために必要な空間を小さくすることができ、カバーの壁からの突出量を小さくすることができる。また、カバーを設けるようにしたので、プラグに塵埃が堆積することを防止することができ、安全性を高めることができると共に、見た目もすっきりと美しくすることができる。

また、第１のプラグ受け部及び第２のプラグ受け部のプラグ差込側の面が壁の表面と同一面内に位置するようにすれば、壁からの突出量をより小さくすることができる。

本考案の一実施の形態に係るコンセントの構成を表す図である。本考案の変形例を表す図である。本考案の他の変形例を表す図である。

以下、本考案の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。

（一実施の形態）
図１は、本考案の一実施の形態に係るコンセント１０の構成を表すものであり、（Ａ）はコンセント１０を横から見た部分断面図、（Ｂ）はコンセント１０をプラグ差込側から見た図、（Ｃ）はコンセント１０にプラグ２０を接続した状態を横から見た部分断面図、（Ｄ）はコンセント１０にプラグ２０を接続した状態をプラグ差込側から見た図である。このコンセント１０は、例えば、平行な２枚の栓刃２１を有するプラグ２０が接続されるものであり、壁３０に対して配設される。プラグ２０としては、例えば、プラグボディ２２から栓刃２１及びコード２３が突出して設けられ、栓刃２１の伸長方向とコード２３の伸長方向とが９０度異なるか又は変更可能とされたものが接続されることが好ましい。プラグ２０を接続するために必要な空間を小さくすることができるからである。

コンセント１０は、例えば、栓刃２１が差し込まれる平行な２つの差込口１１Ａを有する２つの第１のプラグ受け部１１と、栓刃２１が差し込まれる平行な２つの差込口１２Ａを有する１つの第２のプラグ受け部１２とを有している。２つの第１のプラグ受け部１１は、例えば、上下方向に配設され、第２のプラグ受け部１２は、例えば、２つの第１のプラグ受け部１１の間に配設されている。第１のプラグ受け部１１の差込口１１Ａは水平方向に配列されており、第２のプラグ受け部１２の差込口１２Ａは垂直方向に配列されている。すなわち、第１のプラグ受け部１１と第２のプラグ受け部１２とは、差込口１１Ａ，１２Ａの配列方向が９０度異なっている。これにより、例えば、栓刃２１の伸長方向とコード２３の伸長方向とが９０度異なるか又は変更可能とされたプラグ２０であっても、コード２３が盛り上がることなく連続して接続することができるようになっている。

第１のプラグ受け部１１及び第２のプラグ受け部１２は、例えば、固定体１３に対して配設されている。固定体１３は、例えば、プラスチックにより構成されている。固定体１３は、例えば、壁３０に直接配設されてもよいが、コンセントボックス（図示せず）などを用いて壁３０に対して配設するようにしてもよい。第１のプラグ受け部１１及び第２のプラグ受け部１２は、壁３０に対して、プラグ差込側の面が壁３０の表面と略同一面内に位置するように配設されることが好ましい。コンセント１０の突出量を小さくすることができるからである。なお、略同一面内というのは、同一面から±１ｍｍ程度のずれを含むものである。

このコンセント１０は、また、第１のプラグ受け部１１及び第２のプラグ受け部１２のプラグ差込側を覆う着脱可能なカバー１４を備えている。カバー１４は、例えば、第１のプラグ受け部１１及び第２のプラグ受け部１２の前面を覆う前面板１４Ａを有している。前面板１４Ａの上側、下側、及び左右側には、例えば、前面板１４と固定体１３又は壁３０との間の空間を閉鎖するように、第１のプラグ受け部１１及び第２のプラグ受け部１２の上方、下方、及び左右を覆う上板１４Ｂ、下板１４Ｃ、左板１４Ｄ、及び右板１４Ｅがそれぞれ設けられている。

上板１４Ｂ及び下板１４Ｃ、すなわちカバー１４の上側及び下側には、例えば、第１のプラグ受け部１１に対応して、接続されたプラグ２０のコード２３をカバー１４の外に導出するための第１の導出口１４Ｆがそれぞれ設けられている。左板１４Ｄ及び右板１４Ｅの少なくとも一方、すなわちカバー１４の左側及び右側の少なくとも一方には、例えば、第２のプラグ受け部１２に対応して、接続されたプラグ２０のコード２３をカバー１４の外に導出するための第２の導出口１４Ｇが設けられている。第２の導出口１４Ｇは、左板１４Ｄ及び右板１４Ｅの両方に設け、コード２３を左右のどちらからも導出できるようにしてもよいが、どちらか一方に設け、コード２３を導出する方向に応じて、カバー１４の取付方向（上下方向）を変えるようにしてもよい。

カバー１４は、例えば、プラスチックにより構成され、固定体１３に設けられた係止部（図示せず）に、カバー１４の係止部（図示せず）を係止させることにより、着脱可能に配設されている。

このコンセント１０を使用する際には、まず、カバー１４を取り外し、第１のプラグ受け部１１及び第２のプラグ受け部１２を露出させて、プラグ２０を接続する。上側の第１のプラグ受け部１１にプラグ２０を接続する際にはプラグ２０のコード２３を上側とし、下側の第１のプラグ受け部１１にプラグ２０を接続する際にはプラグ２０のコード２３を下側とする。また、第２のプラグ受け部１２にプラグ２０を接続する際には、接続する電気製品の位置に応じて、プラグ２０のコード２３を左側又は右側とする。具体的に一例を挙げて説明すれば、例えば、上側の第１のプラグ受け部１１には、換気扇のプラグ２０をコード２３を上側にして接続し、下側のプラグ受け部１２には、冷蔵庫のプラグ２０をコード２３を下側にして接続し、第２のプラグ受け部１２には、食器洗い乾燥機のプラグ２０をコード２３左側又は右側にして接続する。なお、図１では、第２のプラグ受け部１２にプラグ２０のコード２３を左側にして接続した場合を示している。その後、カバー１４を取り付ける。

このように本実施の形態のコンセント１０によれば、第１のプラグ受け部１１の差込口１１Ａと第２のプラグ受け部１２の差込口１２Ａの配列方向を９０度異ならせるようにしたので、栓刃２１とコード２３の伸長方向が９０度異なるプラグ２０や変更可能とされたプラグ２０を複数個連続して接続することができる。よって、コンセント１０にプラグ２０を接続するために必要な空間を小さくすることができ、カバー１４の壁３０からの突出量を小さくすることができる。また、カバー１４を設けるようにしたので、プラグ２０に塵埃が堆積することを防止することができ、安全性を高めることができると共に、見た目もすっきりと美しくすることができる。

また、第１のプラグ受け部１１及び第２のプラグ受け部１２のプラグ差込側の面が壁３０の表面と同一面内に位置するようにすれば、壁３０からの突出量をより小さくすることができる。

更に、従来のコンセントの部品を使用することができるので、コストを低減することができると共に、既設のコンセントとの交換も可能であるので、汎用性を高めることができる。

（変形例）
図２及び図３は、本考案の変形例を表すものである。図２及び図３において、（Ａ）はコンセント１０を横から見た部分断面図、（Ｂ）はコンセント１０をプラグ差込側から見た図、（Ｃ）はコンセント１０にプラグ２０を接続した状態を横から見た部分断面図、（Ｄ）はコンセント１０にプラグ２０を接続した状態をプラグ差込側から見た図である。なお、本変形例では、上記一実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明する。

図２及び図３に示した変形例は、第１のプラグ受け部１１が１つであり、第２のプラグ受け部１２が第１のプラグ受け部１２の下側又は上側に配設されている。これに対応し、カバー１４の第１の導出口１４Ｆは、上板１４Ｂ又は下板１４Ｃのどちらか一方、すなわちカバー１４の上側又は下側のどちらか一方に設けられている。他は、上記一実施の形態と同一の構成を有している。このように構成しても、上記一実施の形態と同様の効果を得ることができる。

以上、実施の形態及び変形例を挙げて本考案を説明したが、本考案は上記実施の形態及び変形例に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記一実施の形態では、第２のプラグ受け部１２が１つの場合について説明したが、第１のプラグ受け部１１の間に２以上設けるようにしてもよい。この場合、カバー１４の第２の導出口１４Ｇは各第２のプラグ受け部１２に対応して設ける。

１０…コンセント、１１…第１のプラグ受け部、１１Ａ…差込口、１２…第２のプラグ受け部、１２Ａ…差込口、１３…固定体、１４…カバー、１４Ａ…前面板、１４Ｂ…上板、１４Ｃ…下板、１４Ｄ…左板、１４Ｅ…右板、１４Ｆ…第１の導出口、１４Ｇ…第２の導出口、２０…プラグ、２１…栓刃、２２…プラグボディ、２３…コード、３０…壁

Claims

平行な２枚の栓刃を有するプラグが接続されるコンセントであって、
前記栓刃が差し込まれる平行な２つの差込口を有する第１のプラグ受け部と、
前記栓刃が差し込まれる平行な２つの差込口を有し、前記第１のプラグ受け部とは前記差込口の配列方向が９０度異なる第２のプラグ受け部と、
前記第１のプラグ受け部及び前記第２のプラグ受け部のプラグ差込側を覆うカバーと
を備えたことを特徴とするコンセント。
前記カバーには、上側及び下側の少なくとも一方に、前記第１のプラグ受け部に対応して、前記プラグに接続されたコードを導出するための第１の導出口が形成され、左側及び右側の少なくとも一方に、前記第２のプラグ受け部に対応して、前記プラグに接続されたコードを導出するための第２の導出口が形成されたことを特徴とする請求項１記載のコンセント。
壁に対して配設され、
前記第１のプラグ受け部及び前記第２のプラグ受け部は、プラグ差込側の面が前記壁の表面と略同一面内に位置するように配設されたことを特徴とする請求項１又は請求項２記載のコンセント。
前記栓刃の伸長方向に対して、前記コードの伸長方向が９０度異なるか又は変更可能とされたプラグが接続されることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか１に記載のコンセント。