JP3173960B2 - 二重蓋方式を用いた密封容器の密封方法 - Google Patents

二重蓋方式を用いた密封容器の密封方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、核燃料の製造や再処理
等の工程において、密閉された環境下において放射性物
質等を収納した容器を密閉し、保管,貯蔵等するための
密封方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原子力分野における核燃料等の放
射性物質の再処理等の工程において、硝酸ウラニル溶液
や硝酸プルトニウム溶液を流動床装置、焙焼炉等の反応
装置によって熱分解し脱硝して粉末状の酸化物に転換
し、所定の容器に収納・充填して貯蔵しようとする場合
には、外部に汚染を拡大することなく密封された容器内
にその物質を充填する必要がある。そのために、いわゆ
る二重蓋(ダブルカバー)方式の密封容器が使用されて
いる。放射性物質で汚染されたものを焼却処理した放射
性廃棄物を充填して保管等する場合にも、同様に二重蓋
方式の密封容器が使用される。又、放射性物質でなくと
も、外部に汚染を拡大することなく有害物質を取り扱う
場合や、外部からの汚染を嫌う物質を外部環境から防護
して容器に収納する場合等にも、これらの物質を容器に
収納して保管等するために、二重蓋方式の密封容器が用
いられる。このような目的のもとで、二重蓋方式の密封
容器内に収納すべき放射性物質等を、外部環境から隔離
された閉空間(以下、セルという)で密閉された環境下
で収納容器内に受け渡す作業が行われており、このため
の手段として、例えば、特公昭59−40715号公
報、特公昭62−13547号公報、実公昭63−31
039号公報等に示されたような、二重蓋方式の接続装
置が採用されている。
【0003】例えば、原子力分野における核燃料等の放
射性物質の再処理等の工程において、例えば、分離精製
された硝酸ウラニル溶液は流動床等の反応装置を用い
て、加熱によって熱分解され、酸化物(三酸化ウラン:
UO3)粉末に転換される。この酸化物粉末は、数ミク
ロン〜数百ミクロン程度の粒度分布を持つ酸化物粒子で
あり、反応装置の上部(オーバーフロー管)或いは下部
(アンダーフロー管)から抜き出され、二重蓋方式の密
封容器に充填されて貯蔵される。この二重蓋方式の収納
容器の接続装置について図5により説明する。一般的
に、この接続装置はセル1と密封容器2の各開口部1
a,2aが連結されて構成される。即ち、セル1の開口
部1aの周縁にフランジ3が設けられ、このフランジ3
の内周面に嵌合することで開口部1aを密閉するセル用
蓋体4が設けられ、セル用蓋体4はセル1の内側に開く
ようになっている。放射性物質等を収納する密封容器2
の開口部2aの周縁にもフランジ5が設けられ、密封容
器2の外方に開く容器用蓋体6が開口部2aを密閉する
ように設けられている。尚、フランジ5と容器用蓋体6
とで容器用蓋7が構成され、フランジ3とセル用蓋体4
とでセル用蓋19が構成されるものとする。
【0004】そして、開口部2aが容器用蓋体6によっ
て閉塞された密封容器2のフランジ5を、開口部1aが
セル用蓋体4で閉塞されたセル1のフランジ3に密接さ
せ、密封容器2を軸線L回りに相対回転させると、両蓋
体4,6の合わせ面に設けられた公知の連結構造(図示
せず)により、両蓋体4,6が相互に連結される。この
状態でフランジ3,5同士を連結固定して、セル1内で
連結状態の蓋体4,6を取り外すことによって、セル1
内の空間と密封容器2内の空間とが連通する。この状態
で、遠隔操作によってセル1内から密封容器2内へ放射
性物質等の収納物を充填する。そして、充填後に再び、
両蓋体4,6によってセル1及び密封容器2の開口部1
a,2aを気密状態に閉塞して、セル1と密封容器2と
を分離させるようになっている。このようにして、収納
物が充填されて密封された密封容器2は、容器用蓋7の
上から更に貯蔵用の通常の蓋、例えばねじ込み式の蓋、
又は縁部に設けられたフランジを密封容器2との間でボ
ルト止めする蓋等を取り付け、貯蔵室等に貯蔵される。
この場合、容器用蓋7がシール部材の役目を果たすこと
になる。このため、二重蓋方式の容器用蓋7は、密封容
器2に装着された状態で貯蔵されることになる。
【0005】ここで、例えば硝酸ウラニルから生成され
るウラン酸化物の粉末は、上述のように数ミクロン〜数
百ミクロン程度の粒度分布をもつ粉末粒子であり、この
粒子粉末を密封容器2に移送する場合、通常、粉末を重
力流により容器2内に落下させて充填するが、この場
合、粉末のうち数ミクロンオーダーの微粉末は単に直線
的に容器2内に落下するのでなく、充填時の空気流の乱
れから周囲に飛散して舞い上がる。この粉末の舞い上が
りによる外部への汚染の拡大を防止する(即ち、放射性
物質等を系内に閉じ込める)ために、外部雰囲気との接
触を確実に遮断することのできる二重蓋方式の密封容器
2が採用されているのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現状では、
粉末等が充填された状態の密封容器2は、上述のように
二重蓋方式の蓋7が装着された状態で保管、貯蔵されて
いる。しかしながら、非二重蓋方式の通常の蓋と比較し
て、二重蓋は構造が複雑で製造に手間がかかり、製造コ
ストが高い。一方で、二重蓋の性能の特質が要求される
のは、粉末等の収納物を密封容器2内に充填する時だけ
である。そのため、密封容器2の貯蔵本数が多く、且つ
貯蔵期間が長い場合、密封容器2の数だけ二重蓋方式の
蓋7が必要となり、しかもこれら蓋7は死蔵に近い状態
に置かれるので、収納物の保管、貯蔵コストが非常に高
くなり、経済性が悪いという欠点があった。
【0007】本発明は、このような実情に鑑みて、充填
時に収納物が外部環境に飛散しないよう二重蓋方式の蓋
を有効利用できると共に、収納物の保管、貯蔵等のコス
トを低廉にできるようにした二重蓋方式を用いた密封容
器の密封方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による二重蓋方式
を用いた密封容器の密封方法は、密封容器の開口部に容
器用蓋を取り付け、セル用蓋で封止されるセルの開口部
に密封容器の開口部を接続して、容器用蓋の蓋体をセル
用蓋の蓋体と共に取り外して、セルを介して収納物を密
封容器内に充填し、その後に容器用蓋の蓋体で密封容器
の開口部を閉塞するようにした、二重蓋方式を用いた密
封容器の密封方法において、密封容器内に収納物が充填
されて容器用蓋の蓋体で閉塞された後で、気密に密閉さ
れた蓋交換ユニット内で容器用蓋を非二重蓋方式の蓋に
交換するようにしたことを特徴とするものである。
【0009】容器用蓋から非二重蓋方式の蓋への交換
は、充填された収納物が静止状態になった後で行われる
ようにしたことを特徴とする。非二重蓋方式の蓋と交換
した容器用蓋は、回収されて、別の空の密封容器に取り
付けられて再利用される。容器用蓋の非二重蓋方式の蓋
への交換は、負圧に制御された蓋交換ユニット内で行わ
れる。収納物は、脱硝ウランの酸化物粉末であってもよ
い。
【0010】
【作用】密封容器内に収納物が充填されて容器用蓋体で
閉塞された後、この容器用蓋を非二重蓋方式の蓋に交換
することで、密封容器への収納物の充填を周囲を汚染す
る恐れなく確実に行うことができ、しかも密封容器の保
管、貯蔵には非二重蓋方式の蓋が用いられるから保管貯
蔵コストが低く、二重蓋方式の蓋が死蔵されることなく
別の密封容器に有効利用できる。充填物が静止状態にな
った後で容器用蓋から非二重蓋方式の蓋へ交換すること
で、収納物が飛散することなく汚染を確実に防止でき
る。回収された容器用蓋は、別の空の密封容器に取り付
けられ、収納物の充填に再利用される。容器用蓋の非二
重蓋方式の蓋への交換が蓋交換ユニット内で行われるか
ら、周囲への充填物による汚染等は確実に防止され、蓋
交換ユニットが負圧に制御されることで、充填物が容器
用蓋に付着したとしても負圧で回収され、その汚染が防
止される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図4に基
づいて説明するが、上述の従来技術と同様の部材又は部
分には同一の符号を用いてその説明を省略する。図1乃
至図4は、粉末の密封容器への充填密封工程を示すもの
であり、図1は密封容器の蓋を二重蓋方式の蓋に交換す
る工程を示す図、図2は粉末を密封容器に充填する工程
を示す図、図3は密封容器を二重蓋方式の蓋で密閉する
工程を示す図、図4は二重蓋方式の蓋を通常の蓋に交換
する工程を示す図である。図1は第1乃至第3工程を示
すものであり、第1工程では、粉末の充填前の密封容器
2において、その開口部2aに、例えばねじ込み式の
蓋、或いはパッキンを有し且つそのフランジ部で密封容
器2とボルト止めするタイプの蓋等の通常の蓋(非二重
蓋方式の蓋をいう)8から、二重蓋方式の(容器用)蓋
7に交換するようになっている。密封容器2は上下動及
びその進行方向に前後動可能な位置決め台9上に保持さ
れている。そして、密封容器2の上部は気密の閉鎖空間
を形成する蓋交換ユニット10に嵌合して支持されてい
る。この蓋交換ユニット10の一端には内部のエアを排
気する排気手段11が取り付けられている。蓋交換ユニ
ット10内で、密封容器2の蓋8は、図示しないマニピ
ュレータ又は手動操作部材等によって、二重蓋方式の蓋
7に置き換えられるようになっている。
【0012】図1の第2工程において、第1工程から搬
送される密封容器2の上方には、密封容器2の蓋7に接
続されるセル1を備えた充填ユニット12が配設されて
いる。この充填ユニット12の上部には、例えば硝酸ウ
ラニルから生成された酸化物粉末pを給送する粉末貯留
槽14が設けられ、この粉末貯留槽14はフィーダ13
を介して充填ユニット12のセル1に接続されている。
そして、第3工程で、上述の従来技術と同様にして、セ
ル1のフランジ3に密封容器2のフランジ5が連結され
て、図示しない操作手段で容器用蓋体6がセル用蓋体4
と連結されて外されるようになっている。
【0013】充填ユニット12内には、図2の第4工程
で示すように、上下動可能な粉末移送用の充填ノズル1
5が配設されており、この充填ノズル15が降下するこ
とでその先端がフランジ3内に挿入されて、密封容器2
の開口部2aと連結されるようになっている。尚、この
充填ユニット12には排気手段16が取り付けられてい
る。粉末pの充填が終了した後、第6工程で上述の操作
手段によって二重蓋体4,6が閉鎖されるようになって
いる。そして、第7工程で充填ユニット12が密封容器
2から分離されるまでは、従来技術と同様である。
【0014】図4に示す第8工程では、第1工程の蓋交
換ユニット10と同様の蓋交換ユニット17が配置さ
れ、これに密封容器2の上部が嵌合させられて、二重蓋
方式の蓋7から、通常の蓋8(例えばねじ込み式の蓋、
或いはパッキンを有し且つそのフランジ部が密封容器2
にネジ止めされる蓋等のような、非二重蓋方式の蓋)
に、図示しないマニピュレータ又は手動操作部材等によ
って交換されるようになっている。尚、第8工程におけ
る蓋交換ユニット17は、後述するように、それ以前の
工程で密封容器2に装着された容器用蓋7の内側表面が
粉末で汚染される可能性を考慮して、フード状に形成し
てもよい。これに加えて、排気手段11によって蓋交換
ユニット17内を負圧に制御管理するとともに、蓋交換
ユニット17と密封容器2上部との嵌合部分をゴム製の
パッキン18等でシールすること等によって、粉末の飛
散による汚染が外部に拡大されないように、排気手段1
1から回収可能な構成とされている。
【0015】本実施例は以上のような構成を備えてお
り、次に密封容器2に粉末pを充填して密封する方法に
ついて、図1乃至図4に示す第1〜第8工程によって説
明する。図1に示す第1工程において、位置決め台9上
に支持された密封容器2の開口部2aには、ねじ込み式
等の通常の蓋8が装着されて、閉塞されている。そし
て、所定位置の位置決め台9を上方移動させることで、
蓋交換ユニット10の下部開口に密封容器2を嵌合させ
る。この状態で、図示しないマニピュレータや手動操作
手段等を操作して、蓋8を取り外し、二重蓋方式の蓋7
を開口部2aに装着して閉塞する。
【0016】そして、位置決め台9を降下させること
で、密封容器2を蓋交換ユニット10から離脱させ、第
2工程の充填ユニット12の直下に搬送させる。この充
填ユニット12の上方に取り付けられた粉末貯留槽14
には、放射性物質等の粉末pが搬送されて貯留されてい
る。次の第3工程において、位置決め台9を上昇させる
ことで、蓋7のフランジ5を充填ユニット12のセル1
のフランジ3に連結させる。そして、公知の手法でセル
用蓋19のセル用蓋体4を容器用蓋体6に連結させて、
両蓋体4,6を各フランジ3,5から取り外す。その
後、図2に示す第4工程で、充填ユニット12内の充填
ノズル15を降下させ、その先端をセル1のフランジ3
内に嵌合させることで、密封容器2の開口部2aと連結
されたことになる。この状態で、粉末貯蔵槽14内の粉
末pが、フィーダ13を介して充填ノズル15から密封
容器2内に移送され、充填される(第5工程)。粉末p
の落下時に、粉末p中の微細な粒子が飛散するが、二重
蓋方式の蓋7を用いているために、粉末pが密封容器2
の外部に飛散して汚染を拡大することはなく、密封状態
で確実に粉末の充填ができる。
【0017】密封容器2への粉末pの充填が終了して、
フィーダ13が停止させられると、充填ノズル15が上
昇して、フランジ3から離され、次いで蓋体4,6から
なる二重蓋が各フランジ3,5に嵌合されてセル1と密
封容器2の開口部1a,2aが閉塞される(図3に示す
第6工程)。その後、第7工程で位置決め台9が降下し
て、密封容器2が充填ユニット12から分離される。従
来の充填、密封方法では、この後に密封容器2の蓋7の
上から通常の蓋が装着されて、貯蔵室20に搬送される
のであるが、本実施例では、密封容器2は、位置決め台
9によって、図4に示す次の第8工程に搬送される。
【0018】そして、第8工程では、密封容器2は蓋交
換ユニット17の直下に搬送され、位置決め台9が上昇
することで、密封容器2の上部が蓋交換ユニット17に
嵌合される。この状態に至るまでに、密封容器2内の粉
末pは充填落下時の粉末の飛散状態が鎮静化され、粉末
pは密封容器2内に静かに堆積された静止状態にある。
そして、第1工程と同様に、マニュピレータや手動操作
手段等を用いて、蓋7を取り外し、第1工程で取り外し
た通常の蓋8を密封容器2の開口部2aに装着してこれ
を閉塞する。尚、ここで取り外される二重蓋方式の蓋7
は、第7工程まで密封容器2に取り付けられていて充填
された粉末pと雰囲気を同じくするため、その内側の面
には粉末pが付着する場合も有り得ないことではない。
【0019】しかしながら、この点については、排気手
段11で蓋交換ユニット17内は負圧に制御されている
から、わずかに粉末pが蓋7に付着したとしても、排気
手段11を介して回収できる。第8工程を経由した密封
容器2は、位置決め台9から図示しない搬送台車等に載
置されて、貯蔵室20等に運搬されて保管、貯蔵され
る。又、第8工程で取り外された容器用蓋7は、第1工
程で別の空の密封容器2に取り付けられ、繰り返して使
用される。尚、上述の実施例では、第1工程の蓋交換ユ
ニット10と第8工程の蓋交換ユニット17を別個に構
成したが、両ユニットを共通にすれば、本実施例による
充填密封工程が閉ループになり、第8工程で取り外した
二重蓋方式の容器用蓋7を第1工程の蓋交換ユニット1
0に搬送する作業が省けて、より好ましい。
【0020】上述のように、本実施例によれば、粉末p
等の収納物を密封容器2に充填して密閉するに際して、
二重蓋方式の蓋7を用いて、充填時等の粉末pによる外
部の汚染を防止できると共に、この密封容器2を貯蔵す
る際には低廉な通常の蓋8に交換するから、粉末pが充
填された密封容器2の保管、貯蔵コストが低廉となり、
二重蓋方式の蓋7は繰り返して使用できる等、経済的で
ある。しかも、粉末充填後の二重蓋方式の蓋7から通常
の蓋8への交換は、容器内部の粉末pが静止状態で行わ
れるから、この交換時に周囲が汚染される恐れもなく、
容器用蓋7の内表面の汚染の可能性も少ない。
【0021】尚、上述の実施例では、密封容器2に充填
される収納物が放射性酸化物の粉末pであるとしたが、
これに限定されることなく、他の物質、例えば有毒性の
物質等でもよく、或いは外部を汚染する物質に限らず、
外部のエア等の侵入で変質するような物質等でもよい。
【0022】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る二重蓋方式
を用いた密封容器の密封方法は、密封容器内に収納物が
充填されて容器用蓋体で閉塞された後で、容器用蓋を非
二重蓋方式の蓋に交換するようにしたから、粉末等の収
納物を密封容器に充填して密封するに際して、二重蓋方
式の蓋体を用いて、収納物による外部の汚染や外部から
の汚染等を確実に防止できると共に、この密封容器を貯
蔵する際には低廉な非二重蓋方式の蓋に交換して、収納
物が充填された密封容器の保管、貯蔵コストが低廉とな
り、二重蓋方式の蓋は回収して繰り返して使用でき、経
済的である。又、容器用蓋から非二重蓋方式の蓋への交
換は、充填された収納物が静止状態になった後で行われ
るから、この交換時に周囲が汚染される恐れもなく、容
器用蓋体の内表面の汚染の可能性も少ない。又、非二重
蓋方式の蓋と交換した密封容器用蓋は、回収されて、別
の空の密封容器に再利用されるから、経済的である。容
器用蓋の非二重蓋方式の蓋への交換は、気密に密閉され
た蓋交換ユニット内で行われ、且つこの蓋交換ユニット
は負圧に制御されて蓋への付着物等が回収可能であるか
ら、外部への汚染の拡大や外部からの汚染はこの段階で
も確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による密封容器の充填方法を示
すものであって、密封容器の蓋を二重蓋方式のものに交
換する第1〜第3工程を示す図である。
【図2】図1に示す工程を受けて、粉末を密封容器に充
填する第4及び第5工程を示す図である。
【図3】図2に示す工程を受けて、密封容器を二重蓋方
式の蓋体で密閉する第6及び第7工程を示す図である。
【図4】図3に示す工程を受けて、二重蓋方式の蓋を通
常の蓋に交換する第8工程を示す図である。
【図5】二重蓋方式の蓋を説明するための模式図であ
る。
【符号の説明】
2 密封容器 6 容器用蓋体 7 容器用蓋 8 通常の蓋 10,17 蓋交換ユニット 19 セル用蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G21F 9/36 511 G21F 5/00 G (56)参考文献 特開 昭60−349100(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 21/02 G21F 5/00 G21F 9/36

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密封容器の開口部に容器用蓋を取り付
    け、セル用蓋で封止されるセルの開口部に前記密封容器
    の開口部を接続して、容器用蓋の蓋体をセル用蓋の蓋体
    と共に取り外し、前記セルを介して収納物を密封容器内
    に充填し、その後に前記容器用蓋の蓋体で密封容器の開
    口部を閉塞するようにした、二重蓋方式を用いた密封容
    器の密封方法において、 前記密封容器内に収納物が充填されて容器用蓋の蓋体で
    閉塞された後で、気密に密閉された蓋交換ユニット内で
    前記容器用蓋を非二重蓋方式の蓋に交換するようにした
    ことを特徴とする二重蓋方式を用いた密封容器の密封方
    法。
  2. 【請求項2】 前記容器用蓋から非二重蓋方式の蓋への
    交換は、充填された収納物が静止状態になった後で行わ
    れるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の密封
    容器の密封方法。
  3. 【請求項3】 前記非二重蓋方式の蓋と交換した容器用
    蓋は、回収されて、別の空の密封容器に取り付けられて
    再利用されるようにしたことを特徴とする請求項1又は
    2に記載の密封容器の密封方法。
  4. 【請求項4】 前記容器用蓋の非二重蓋方式の蓋への交
    換は、負圧に制御された前記蓋交換ユニット内で行われ
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    密封容器の密封方法。
  5. 【請求項5】 前記収納物は、脱硝ウランの酸化物粉末
    であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
    載の密封容器の密封方法。
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