JP3173395B2 - 電荷輸送性材料及びそれに用いる電荷輸送性微粒子の製造方法 - Google Patents

電荷輸送性材料及びそれに用いる電荷輸送性微粒子の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体、
有機EL素子、有機太陽電池等の有機電子デバイス用材
料として有用な電荷輸送性材料及びそれに用いる電荷輸
送性微粒子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】トリアリールアミン、テトラアリールベ
ンジジン系化合物などの低分子の電荷輸送化合物を樹脂
中に分散した低分子分散系の有機半導体や、ポリビニル
カルバゾール(PVK)誘導体に代表される電荷輸送性
樹脂を含んだ有機半導体は、電子写真感光体、や電子写
真光導電性トナー、有機EL素子などの有機電子デバイ
スにおける電荷輸送層の重要な構成材料であり、電荷輸
送能、物理的、化学的耐久性の向上を目的に種々の提案
がなされてきた。
【0003】たとえば、電荷輸送能、機械的耐久性の向
上の観点からヒドラゾンや、トリアリールアミンなどの
電荷輸送性の置換基をペンダントとした電荷輸送性樹脂
が検討されているが、なかでもテトラアリールベンジジ
ン骨格を有する電荷輸送性樹脂は、”第6回 インター
ナショナル コングレス オン アドバンシーズ イン
ノンインパクト プリンティング テクノロジーズ
(The SixthInternationl Co
ngress on Advances inNon−
impact Printing Technolog
ies.)306頁、(1990年)”に報告されてい
るようにモビリティーが高く実用性が高いことが知られ
ている。
【0004】さらに、米国特許第5,034,296号
明細書には、特定のフルオレン骨格を有するアリールア
ミンのポリカーボネートあるいは、ポリエステルが、ま
た、米国特許第4,983,482号明細書には、ポリ
ウレタンが開示されている。
【0005】これら電荷輸送性化合物を用いた有機電子
デバイスの例として、近年の電子写真分野におけるデジ
タル画像形成の高画質化を計る感光体構成として、電荷
輸送層に回旋状電荷輸送路を形成すべく、電荷輸送性分
子微結晶と絶縁性樹脂とからなる不均一電荷輸送層、絶
縁性ブロックと電荷輸送性ブロックからなるブロック共
重合体からなる不均一電荷輸送層を設けることが提案さ
れている(特開平6−83077) が用いる電荷輸送
性分子によっては電荷輸送能や残留電位等の特性が実用
上必ずしも満足できるものではなかった。また、フタロ
シアニン等の電荷移動性有機顔料、セレン等の電荷移動
性無機顔料を絶縁性樹脂に分散してなる不均一電荷輸送
性層を設けることもこれまで提案されているが、粒子形
状の不均一性に起因する電荷移動性の偏り、顔料が固有
の波長に光感度を有するためデバイス設計の自由度が電
荷発生層選択の点で制限されるなど、実用上必ずしも満
足できるものではなかった。
【0006】また、残留電位の低減化や長期にわたる画
質維持性を目的に電子写真感光体下引き層として電子輸
送性の有機顔料(特開昭64−3671)やフルオレン
誘導体(特開平2−203352)、ジフェノキノン誘
導体(特開平4−353861)等の電子輸送性化合物
を含有する層を設けることが提案されているが、実用
上、電荷輸送性能や耐久性の面でさらに優れた特性のも
のが求められている。理想的には、電荷移動性を構造的
に制御できる電荷移動層で下引き層を形成することがデ
バイスの設計の自由度を上げる点で好ましい。
【0007】一方、低分子電荷輸送材料を有機EL素子
として応用することが注目されているが、この場合、発
生するジュール熱により低分子化合物が融解してしま
い、寿命の長い安定な素子を得にくいといった問題があ
った。
【0008】本発明は、上記の電荷輸送層が抱える問題
を解決し電子写真感光体をはじめとする各種有機デバイ
スにおける電荷輸送特性の向上、耐久性の向上をはかる
べくなされたものであり、電荷輸送層における優れた電
荷移動能と耐久性を付与できる電荷輸送性微粒子を提供
することにある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電荷
輸送性を構造的に制御する電荷移動層において粒子形状
に起因する膜中の電荷移送性の偏りを解消し、優れた電
荷輸送性を有し、且つ、従来の電荷輸送性顔料に比較し
て、デバイス設計上、他の構成層の選択の自由度の高
い、球形状電荷輸送性微粒子からなる電荷輸送性材料を
提供することにある。さらに、本発明の他の目的として
は、樹脂分散性、耐溶剤性、熱的安定性に優れ、耐久性
の高い分散膜を形成しうる電子写真感光体、有機EL素
子、有機太陽電池等の種々の有機電子デバイスの構成材
料として有用な電荷輸送性材料を構成しうる電荷輸送性
微粒子とその製造方法の提供にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
重ねた結果、電荷輸送性を有する有機化合物を液状媒体
中で造粒して得られる平均粒径0.01〜50μm程度
で特定の粒度分布範囲を示すような、電荷輸送性微粒子
又は該粒子表面に該電荷輸送性有機化合物と反応しても
よい第2の成分からなる被覆層を有する電荷輸送性微粒
子からなる電荷輸送性材料が、上述した電荷輸送性化合
物における、電荷輸送特性の向上、耐久性の向上の面で
特に優れ、とりわけ電子写真感光体における不均一電荷
輸送層材料や下引き層材料として好適であることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0011】
【0012】即ち、本発明の電荷輸送性材料は、正孔輸
送性もしくは電子輸送性の下記一般式(1)〜(6)に
示す高分子化合物から選ばれる少なくとも1種類である
電荷輸送性化合物を、必須成分として形成される電荷輸
送性微粒子からなることを特徴とする。
【0013】
【化5】
【0014】式中、AもしくはBは置換されていてもよ
い1価または2価の脂肪族炭化水素基又は芳香族炭化水
素基を示し、且つ、AまたはBの少なくとも一方は下記
一般式(7)〜(15)を表し、pは5〜5000の整
数を表す。
【0015】
【化6】
【0016】ここで、一般式(7)〜(8)に記載され
るそれぞれのR1 〜R4 はそれぞれ独立に水素、アルキ
ル基、アルコキシ基、置換アミノ基、ハロゲン、置換あ
るいは、未置換のアリール基を示し、Xは置換あるいは
未置換の2価のアリール基を示す。k,lはそれぞれ0
あるいは1から選ばれる整数を示す。Tは炭素数1〜1
0の枝分かれしてもよい2価のアルキル基、アリル基、
アルキルカルボニル、アリルカルボニル基、アルキルア
ミノ基、アリルアミノ基、水酸化アルキル基、水酸化ア
リル基を示す。
【0017】
【化7】
【0018】
【化8】
【0019】本発明の電荷輸送性材料を構成する電荷輸
送性微粒子の平均粒径は0.01〜50μmであり、粒
度分布を示す値として微粒子全体積の90%平均粒径と
10%平均粒径の比の平方根又は微粒子全個数の90%
平均粒径と10%平均粒径の比の平方根(以下、この値
を適宜、GSD値と称する)が1.0〜2.0である如
き粒度分布を示すことが好ましい。
【0020】また、本発明に係る電荷輸送性微粒子表面
の少なくとも一部が、前記電荷輸送性化合物と反応して
もよい第2の化合物により被覆されることが、耐溶剤
性、耐久性の向上の観点から、好適である。ここで、前
記電荷輸送性化合物と反応してもよい第2の化合物は、
シリルイソシアネート化合物、多価イソシアネート化合
物、シランカップリング剤及びチタネートカップリング
剤からなる群より選ばれることが好ましく、また、アミ
ン系電荷輸送性化合物も好ましい。
【0021】また、本発明の前記一般式(1)〜(6)
に示した高分子化合物である電荷輸送性微粒子の製造方
法は、電荷輸送性化合物を、該化合物を溶解又は分散し
うる第1の媒体に溶解し、これを該第1の媒体と異なる
第2の媒体中に分散又は溶解した後、第1の媒体及び/
又は第2の媒体を除去することにより造粒することを特
徴とする。
【0022】さらに、被覆層を有する本発明の微粒子の
製造方法は、電荷輸送性化合物を及び該電荷輸送性化合
物と反応してもよい第2の化合物を該化合物を溶解又は
分散しうる第1の媒体に溶解又は分散し、これを該第1
の媒体と異なる第2の媒体中に分散又は溶解した後、第
1の媒体及び/又は第2の媒体を除去することにより造
粒することを特徴とする。
【0023】ここで、前記第1の媒体と異なる第2の媒
体中に、前記電荷輸送性化合物と反応してもよい第2の
化合物と反応しうる第3の化合物を含有することがで
き、この第2の化合物と反応しうる第3の化合物は、ポ
リオール類およびポリアミン類から選択される1種以上
であることが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、具体例を挙げて本発明を
詳細に説明する。
【0025】本発明の電荷輸送性材料は、前記一般式
(1)〜(6)に示す高分子化合物から選ばれる少なく
とも1種類である電荷輸送性有機化合物を主成分として
成形された電荷輸送性微粒子からなることを特徴とする
が、好ましい電荷輸送性能を達成するためには、この微
粒子の形状が球状に近似し、粒径が一定の範囲であり、
且つ、GSD値が1.0〜2.0で示される粒度分布を
有することが必要である。
【0026】即ち、この電荷輸送性微粒子の平均粒径は
0.01〜50μmであることが好ましく、微粒子の粒
度分布を示す指標である、微粒子全体積又は微粒子全個
数の90%平均粒径と10%平均粒径の比の平方根(G
SD値)が1.0〜2.0であることが好ましい。
【0027】ここで、電荷輸送性微粒子の平均粒径を確
認する手法としては、コールターカウンター、レーザー
回折計などの公知の方法を用いることができ、この方法
で得られた値をもとに、下記のような手法で、粒子の粒
度分布を示すGSDの値を得ることができる。即ち、微
粒子全体積の90%の平均粒径と10%の平均粒径又
は、微粒子全個数の90%の平均粒径と10%の平均粒
径とを測定し、下記数式に従って、GSD値を求める。
【0028】
【数1】
【0029】前記の如き粒径と粒度分布とを示す本発明
に係る電荷輸送性微粒子は、以下に説明する方法で好適
に作製できる。すなわち、電荷輸送性化合物を該化合物
を溶解又は分散しうる第1の媒体に溶解又は分散し、こ
れを該第1の媒体と異なる第2の媒体中にに分散又は溶
解した後、第1の媒体及び/又は第2の媒体を除去する
ことにより造粒する方法である。具体的には、電荷輸送
性を有する化合物が油溶性の場合、該化合物を特定の有
機溶媒中に溶解もしくは分散させて油相を形成し、これ
を水性媒体中で乳化分散して水中油型のエマルジョンを
形成させたのち、有機溶媒を除去する方法等が挙げられ
る。このようにして、平均粒径0.01〜10μmを有
し、狭粒度分布の本発明の電荷輸送性材料に好適な電荷
輸送性微粒子を得ることができる。
【0030】ここで、前記一般式(1)〜(6)に示す
高分子化合物から選ばれる少なくとも1種類である電荷
輸送性を有する有機化合物は、正孔輸送性、電子輸送性
のいずれのものでもよい。得られた微粒子は、洗浄操作
を行った後、ろ別して粒子単体として取り出して使用し
ても良いし、溶媒置換を行った後に分散溶液状態で使用
してもよい。
【0031】本発明に使用される電荷輸送性化合物は、
正孔輸送性もしくは電子輸送性の下記一般式(1)〜
(6)に示す高分子化合物から選ばれる少なくとも1種
類である。
【0032】
【化9】
【0033】式中、AもしくはBは置換されていてもよ
い2価の脂肪族炭化水素基または芳香族炭化水素基を示
し、且つ、AまたはBの少なくとも一方は下記一般式
(7)〜(15)を表し、pは5〜5000の整数を表
す。
【0034】
【化10】
【0035】ここで、上記一般式(7)〜(8)に記載
されるそれぞれのR1 〜R4 はそれぞれ独立に水素、ア
ルキル基、アルコキシ基、置換アミノ基、ハロゲン、置
換あるいは、未置換のアリール基を示し、Xは置換ある
いは未置換の2価のアリール基を示す。k,l はそれ
ぞれ0あるいは1から選ばれる整数を示す。Tは炭素数
1〜10の枝分かれしてもよい2価のアルキル、アリ
ル、アルキルカルボニル、アリルカルボニル、アルキル
アミノ、アリルアミノ、水酸化アルキル、水酸化アリル
基を示す。
【0036】上記一般式(7)〜(8)においてXで表
す置換もしくは未換の芳香族環を含む2価の炭化水素基
またはヘテロ原子含有炭化水素基として、下記の基
(1)〜(7)から選択されたものが挙げられ、その
他、フェニル基、置換または未置換のアラルキル基、ハ
ロゲン等を好適に挙げることができる。
【0037】
【化11】
【0038】式(1)〜(7)中、aは、0または1を
意味する。また、Vは下記の基(8)〜(17)から選
択されたものが挙げられる。
【0039】
【化12】
【0040】式(8)〜(17)中、bは、1〜10の
整数を意味し、cは、1〜3の整数を意味する。
【0041】下記に一般式(9)〜(15)を示す。
【0042】
【化13】
【0043】
【化14】
【0044】下記(表1)に一般式(1)〜(15)に
示す電荷輸送性及び電子輸送性高分子の具体例を示した
が、これに限られるものではない
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】さらに電荷輸送性を有する低分子化合物と
して正孔輸送性を有するものとして以下のものを挙げる
ことができる。
【0050】
【化15】
【0051】
【化16】
【0052】さらに電子輸送性を示す低分子化合物とし
ては以下のものを挙げることができる。
【0053】
【化17】
【0054】また、本発明に係る電荷輸送性微粒子は、
正孔輸送性もしくは電子輸送性の前記一般式(1)〜
(6)に示す高分子化合物から選ばれる少なくとも1種
類である電荷輸送性化合物を主成分として形成される微
粒子のほか、その表面に該微粒子を構成する電荷輸送性
化合物と反応してもよい第2の化合物からなる被膜を有
するもの、すなわち、電荷輸送性微粒子表面の少なくと
も一部が、前記電荷輸送性化合物と反応してもよい第2
の化合物(以下、適宜、被覆成分と称する)により被覆
された微粒子であってもよい。このような被膜は、電荷
輸送性材料の耐溶剤性や強度の向上に有用である。
【0055】図1は、被覆成分により表面の一部に被覆
層が形成された本発明に係る電荷輸送性微粒子のモデル
断面図である。図1(A)は被覆成分として電荷輸送性
化合物を用いた電荷輸送性微粒子を示す。電荷輸送性微
粒子10は電荷輸送性化合物からなる芯物質微粒子12
の表面の一部に第2の電荷輸送性化合物による被覆層1
4が形成されてなる。第2の電荷輸送性化合物として、
耐溶剤性の高いものを用いることにより、この電荷輸送
性微粒子10は高い電荷輸送性と耐溶剤性とを両立しう
る。
【0056】また、図1(B)は被覆成分として電荷輸
送性を有さない材料を用いた電荷輸送性微粒子を示す。
この電荷輸送性微粒子16は電荷輸送性化合物からなる
芯物質微粒子12の表面の一部に電荷輸送性を有さず耐
溶剤性の高い高分子又は低分子化合物からなる材料によ
る被覆層18が形成されてなる。このような被覆材料は
芯となる電荷輸送性化合物と反応しうる特性のものを用
いることにより、強固な被覆層を形成することができ
る。このような被覆成分を使用する場合、所望の強度、
耐溶剤性と電荷輸送性能とのバランスにより被覆成分の
量、被覆条件を制御することが好ましい。
【0057】電荷輸送性化合物と反応してもよい第2の
化合物からなる被膜を有する微粒子も、前記と同様な方
法で作製することができる。即ち、電荷輸送性を有する
化合物および被覆成分である第2の化合物を、双方の化
合物が溶解又は分散しうる特定の有機溶媒中に溶解もし
くは分散させて油相を形成し、これを水性媒体中で乳化
分散し、第1の媒体である有機溶媒を除去することによ
り、表面の少なくとも1部が、前記第2の化合物により
被覆された平均粒径0.01〜10μm程度の本発明の
電荷輸送性微粒子を得ることができる。
【0058】得られた微粒子は、洗浄操作を行った後、
ろ別して粒子単体として取り出して使用しても良いし、
溶媒置換を行った後に分散溶液状態で使用してもよい。
【0059】このとき、水性媒体中に所望により被覆層
を形成する第2の化合物と反応しうる第3の成分を含有
させることにより、この被覆成分の改質を行うこともで
きる。
【0060】ここで、電荷輸送性微粒子を被覆する、電
荷輸送性を有する化合物と反応してもよい第2の化合物
(被覆成分)として、たとえばシリルイソシアネート化
合物および多価イソシアネート化合物、シランカップリ
ング剤、チタネートカップリング剤等を用いることがで
きる。これらの含有量は、電荷輸送性化合物に対して好
ましくは0.1〜90重量%より好ましくは1〜60重
量%である。
【0061】以下に、電荷輸送性化合物と反応し、これ
を被覆する成分の例を挙げるが本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
【0062】例えば、シリルイソシアネート化合物とし
ては下記一般式(17)、(18)および(19)で示
されるシリルイソシアネート誘導体およびその縮合物を
挙げることができる。
【0063】
【化18】
【0064】(ここで、R13、R14およびR15は、それ
ぞれアルキル基、アリール基またはアルケニル基を示
し、m、kおよびnは、それぞれ0乃至3の整数であっ
て、m+k+n≦3を満たし、p、qおよびrは、それ
ぞれ1または2の整数であって、p+q+r=4を満た
す。) シリルイソシアネート化合物の具体例としては、(CH
3 3 SiNCO、(C2 5 3 SiNCO、(C3
7 3 SiNCO、(C4 9 )SiNCO、(CH
3 )(C2 5 )(C3 7 )SiNCO、(CH3
(C2 5 )SiNCO、(CH3 2 (C2 5 )S
iNCO、(CH3 2 Si(NCO) 2 、(C
2 5 2 Si(NCO)2 、(C3 7 2 Si(N
CO)2 、(C 4 9 2 Si(NCO)2 、CH3
i(NCO)3 、C2 5 Si(NCO)3 、C3 7
Si(NCO)3 、C4 9 Si(NCO)3 、CH2
=CHSi(NCO)3 、CH2 =C(CH3 )Si
(NCO)3 、(CH3 O)3 SiNCO、(C2 5
O)3 SiNCO、(C3 7 O)3 SiNCO、(C
4 9 O)3 SiNCO等を挙げることができる。
【0065】さらに多価イソシアネート化合物を用いる
ことが可能であり具体的には、例えば、m−フェニレン
ジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、
2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−トリレン
ジイソシアネート、ナフタレン−1,4−ジイソシアネ
ート、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネー
ト、3,3′−ジメトキシ−4,4−ビフェニル−ジイ
ソシアネート、3,3′−ジメチルフェニルメタン−
4,4′−ジイソシアネート、キシリレン−1,4−ジ
イソシアネート、4,4′−ジフェニルプロパンジイソ
シアネート、トリメチレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、プロピレン−1,2−ジイソ
シアネート、ブチレン−1,2−ジイソシアネート、シ
クロヘキシレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘ
キシレン−1,4−ジイソシアネート等のジイソシアネ
ート;4,4′,4″−トリフェニルメタントリイソシ
アネート、トルエン−2,4,6−トリイソシアネート
の如きトリイソシアネート;4,4′−ジメチルジフェ
ニルメタン−2,2′,5,5′−テトライソシアネー
トの如きテトライソシアネート;ヘキサメチレンジイソ
シアネートとトリメチロールプロパンの付加物、2,4
−トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパン
の付加物、キシリレンジイソシアネートとトリメチロー
ルプロパンの付加物、トリレンジイソシアネートとヘキ
サントリオールの付加物のごときイソシアネートプレポ
リマーが挙げられる。
【0066】さらにシランカップリング剤、チタネート
カップリング剤の例としては以下に示すものを挙げるこ
とができる。その具体例としては、ビニルトリメトキシ
シラン、ビニルトリエトキシシラン、トリス−(β−メ
トキシエトキシ)ビニルシラン、ビニルトリアセトキシ
シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、β
−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメト
キシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、β−メルカプトエチルトリメトキシシラン、γ−ク
ロロプロピルトリメトキシシラン、イソプロピルトリス
テアロイルチタネート、イソプロピルメタクリルイソス
テアロイルチタネート等の公知の化合物が挙げられる。
【0067】前記した被覆成分として適用される第2の
化合物は、これら自体は電荷輸送性能を有さず、主とし
て保護層の機能を果たすものであり、これらの被覆層は
必ずしも微粒子表面の全域にわたって形成されている必
要はなく、電荷輸送性材料と併用される溶剤や添加剤と
の関連において必要な保護性能を有し、且つ、芯物質で
ある電荷輸送性化合物の電荷輸送性を阻害しない範囲で
選択して用いられる。
【0068】また、さらに電荷輸送性能を向上させるた
め、該被覆成分として、被覆成分自体が電荷輸送性を有
する化合物を用いることができる。たとえば電荷輸送性
を付与したものとしては、下記一般式(16)で示され
る如き、アミン系電荷輸送性化合物を挙げることができ
る。
【0069】
【化19】
【0070】これら第2の化合物の含有量は、電荷輸送
性化合物に対して好ましくは0.1〜90重量%、より
好ましくは1〜60重量%である。ここに挙げた上記一
般式(16)で示されるアミン系電荷輸送性化合物は、
それ自体に電荷輸送性を有することから、該化合物単独
で用いて微粒子を形成させて本発明の電荷輸送性材料と
して使用することもできる。
【0071】この化合物の具体例を下記(表2)に示
す。
【0072】
【表5】
【0073】次に、本発明の電荷輸送性材料に用いられ
る電荷輸送性微粒子の製造方法について詳細に説明す
る。
【0074】本発明における平均粒径が0.01〜50
μmであり、粒子の粒度分布を示すGSDの値が1.0
〜2.0である狭分布の電荷輸送性微粒子製造に用いる
ために使用する第1の媒体としては、電荷輸送性化合物
及び所望により、その化合物と反応し、それを被覆しう
る第2の化合物を溶解又は分散しうるものであることが
必要であり、油性媒体としては、酢酸エチルなどの酢酸
エステル類、メチレンクロリド等のハロゲン化炭化水素
類、トルエン、キシレン等などの芳香族炭化水素類、メ
チルイソブチルケトンなどのケトン類などを挙げること
ができる。
【0075】また、電荷輸送性化合物とともに、それと
反応して被覆層を形成する第2の化合物を用いる場合に
は、これらの第1の媒体に必要に応じて該電荷輸送性化
合物が反応架橋する成分、例えば、ジビニルベンゼン、
メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル等を加えることが
できる。
【0076】また、水性媒体としては、水、メチルアル
コール、エチルアルコール等の脂肪族アルコール類を挙
げることができるが、本発明で用いる電荷輸送性化合物
を溶解できるものであればこれらに限定されるものでは
ない。
【0077】また、前記の電荷輸送性化合物等を溶解し
得る第1の媒体を分散する第2の液状媒体としては、第
1の媒体と異なり、第1の媒体を造粒できるものであれ
ば何を用いてもよいが上記該媒体が油性媒体の場合に
は、水、メチルアルコール、エチルアルコール等の脂肪
族アルコール類が好ましく用いられ、上記該媒体が水性
媒体の場合は酢酸エチルなどの酢酸エステル類、メチレ
ンクロリド等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、キシ
レン等などの芳香族炭化水素類、メチルイソブチルケト
ンなどのケトン類などが好ましく用いられる。
【0078】さらに、必要に応じて、前記媒体中に含有
される電荷輸送性を有する化合物と反応してもよい第2
の化合物(被覆成分)を、第2の液状媒体中に含有され
る他の成分(第3の成分)と反応させることもできる。
この場合、被覆成分と反応しうる第3の化合物として
は、例えばポリオール類およびポリアミン類等が使用で
きる。
【0079】ポリオール類としては、脂肪族、芳香族の
多価アルコール、ヒドロキシポリエステル、ヒドロキシ
ポリアルキレンエーテル等が使用でき、例えば、下記の
ポリオールを用いることができる。具体的には、エチレ
ングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブ
タンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−
オクタンジオール、プロピレングリコール、2,3−ジ
ヒドロキシブタン、1,2−ジヒドロキシブタン、1,
3−ジヒドロキシブタン、2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジオール、2,4−ペンタンジオール、2,5
−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジ
オール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジヒド
ロキシシクロヘキサン、ジエチレングリコール、1,
2,6−トリヒドロキシヘキサン、2−フェニルプロピ
レングリコール、1,1,1−トリメチロールプロパ
ン、ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール等が挙
げられる。
【0080】また、ポリアミン類としては、エチレンジ
アミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミ
ン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミ
ン、ピペラジン、2−メチルピペラジン、2,5−ジメ
チルピペラジン、2−ヒドロキシトリメチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、トリエチレントリアミン、
トリエチレンテトラミン、ジエチルアミノプロピルアミ
ン、テトラエチレンペンタミン、エポキシ化合物のアミ
ン付加物等が挙げられる。
【0081】これらの化合物の使用量は、前記被覆成分
化合物に対して等モルから5倍モルであることが好まし
い。
【0082】上記、電荷輸送性を有する化合物等を前記
第1の媒体中に溶解もしくは分散されせたものを、第2
の液状媒体中に分散するために第2の液状媒体中に予め
保護コロイドを含有させてもよい。保護コロイドとして
は、水性媒体を用いた場合には水溶性高分子が使用で
き、公知のアニオン性高分子、ノニオン性高分子、両性
高分子の中から適宜選択することができるが、ポリビニ
ルアルコール、ゼラチンおよびセルロース系水溶性高分
子を含ませるのが特に好ましい。
【0083】また、前記液状媒体には、界面活性剤を含
有させてもよい。界面活性剤としては、アニオン性また
はノニオン性の界面活性剤の中から、上記保護コロイド
と作用して沈殿や凝集を起こさないものを適宜選択して
使用することができる。具体的には、アルキルベンゼン
スルホン酸ソーダ(例えば、ラウリル硫酸ナトリウ
ム)、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム塩、ポリア
ルキレングリコール(例えば、ポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル)等を挙げることができる。その使
用量は所望する粒径を得るため適宜調整して用いること
ができるが、好ましくは0.01〜40重量%,より好
ましくは0.1〜20重量%である。
【0084】
【実施例】
[実施例1]電荷輸送性高分子化合物として表1記載の
ポリエステル樹脂(高分子化合物1)20gを第1の媒
体であるトルエン150gに溶解し、油相成分を調製し
た。
【0085】得られた油相を、第2の媒体である水性媒
体ポリビニルアルコール1.0%水溶液1.0kg中に
添加し、8000rpmの回転数にて乳化分散を行った
後、60℃の恒温槽にて3時間常圧にてトルエンを除去
し、微粒子を形成した。蒸留水で洗浄後凍結乾燥を行
い、電荷輸送性微粒子20gを得た。
【0086】島津製作所製レーザー回折式粒度分布測定
装置SALD−2000Aにて粒度及び粒度分布を測定
したところ、平均粒径は0.2μmであり、全体積の平
均粒径より求めたGSD値は1.20であった。
【0087】この微粒子の有機溶媒に対する溶解性を調
べたところメチルアルコール、エチルアルコール等のア
ルコール類、n−ヘキサン等の脂肪族炭化水素系の溶媒
に対して不溶であることが確認できた。 [実施例2]電荷輸送性高分子化合物として実施例1の
高分子化合物1の代わりに、表1記載のアクリル樹脂
(高分子化合物 12)を25g用い、第2の媒体とし
てヘキサデシルピリジニウムクロライド1水和物1.0
%水溶液1.0kgを用いた以外は実施例1と同様に操
作を行い電荷輸送性微粒子20gを得た。実施例1と同
様に測定した平均粒径は0.3μm、GSD値は1.1
0であった。
【0088】この微粒子の有機溶媒に対する溶解性を調
べたところメチルアルコール、エチルアルコール等のア
ルコール類、n−ヘキサン等の脂肪族炭化水素系の溶媒
に対して不溶であることが確認できた。 [実施例3]実施例1において、電荷輸送性高分子化合
物の代わりに表1記載のポリエステル樹脂(高分子化合
物 17)20gを用いた以外は実施例1と同様に操作
を行い、電荷輸送性微粒子15gを得た。実施例1と同
様に測定した平均粒径は0.2μm、GSD値は1.2
0であった。
【0089】この微粒子の有機溶媒に対する溶解性を調
べたところメチルアルコール、エチルアルコール等のア
ルコール類、n−ヘキサン等の脂肪族炭化水素系の溶媒
に対して不溶であることが確認できた。 [実施例4]実施例2において、電荷輸送性高分子化合
物の代わりに表1記載のアクリル樹脂(高分子化合物
21)20gを用いた以外は実施例2と同様に操作を行
い、電荷輸送性微粒子17gを得た。実施例1と同様に
測定した平均粒径は0.2μm、GSD値は1.20で
あった。
【0090】この微粒子の有機溶媒に対する溶解性を調
べたところメチルアルコール、エチルアルコール等のア
ルコール類、n−ヘキサン等の脂肪族炭化水素系の溶媒
に対して不溶であることが確認できた。 [実施例5]電荷輸送性高分子化合物として表1に記載
のポリエステル樹脂(1)20gを用い、それを第1の
媒体であるトルエン150gに溶解し、さらに、電荷輸
送性高分子化合物と反応しうる化合物としてトリメチロ
ールプロパンキシリデンジイソシアネート3モル付加物
(商品名:タケネートD110N,武田薬品工業製)
3.0gを加え、油相混合液を調製する。
【0091】得られた油相混合液を、第2の媒体である
水性媒体としてのポリビニルアルコール1.0%水溶液
1.0kg中の添加し、8000rpmの回転数にて乳
化分散を行った後、60℃の恒温槽にて3時間常圧にて
トルエンを除去して微粒子を形成した。これを蒸留水で
洗浄後、凍結乾燥を行なって所望の電荷輸送性微粒子を
20g得た。
【0092】実施例1と同様の粒度及び粒度分布測定に
よる平均粒径は0.2μm、GSD値は1.20であっ
た。
【0093】この電荷輸送性微粒子の有機溶媒に対する
溶解性を調べたところエステル系、アミド系、ハロゲン
系、スルホキサイド系、などの溶媒に対して不溶である
ことが確認できた。 [実施例6]電荷輸送性高分子化合物として実施例5の
ポリエステル樹脂に代わりに、表1に記載(11)のア
クリル樹脂を25g用い、水性媒体と反応しうる化合物
として前記一般式(17)の化合物4.1gを用い、さ
らに水性媒体としてヘキサデシルピリジニウムクロライ
ド1水和物1.0%水溶液1.0kgを用いた以外は実
施例5と同様に操作を行い、実施例1と同様の粒度及び
粒度分布測定において平均粒径0.3μm,GSD1.
10の電荷輸送性微粒子を20g得た。
【0094】この電荷輸送性微粒子の有機溶媒に対する
溶解性を調べたところエステル系、アミド系、ハロゲン
系、スルホキサイド系、などの溶媒に対して不溶である
ことが確認できた。
【0095】
【0096】[実施例] 実施例5における電荷輸送性高分子化合物に代えて、表
1に記載の電子輸送性高分子化合物(16)を20g用
いた以外は実施例5と同様に操作を行い、実施例1と同
様の粒度及び粒度分布測定において平均粒径0.2μm
の微粒子を15g得た。
【0097】この微粒子の有機溶媒に対する溶解性を調
べたところエステル系、アミド系、ハロゲン系、スルホ
キサイド系、などの溶媒に対して不溶であることが確認
できた。 [実施例] 実施例6において、水性媒体としてヘキサデシルピリジ
ニウムクロライド1水和物1.0%水溶液の代わりに、
カルボキシメチルセルロース2.0%溶液を500g用
いた以外は実施例6と同様に操作を行い、実施例1と同
様の粒度及び粒度分布測定において平均粒径0.1μm
の微粒子を20g得た。微粒子の有機溶媒に対する溶解
性については実施例5と同様の結果を示した。 [実施例] 実施例5において、電荷輸送性高分子化合物もしくは水
性媒体と反応しうる化合物として表2に記載の化合物
(1)を4.1gを用いた以外については実施例5と同
様に操作を行い、実施例1と同様の粒度及び粒度分布測
定において平均粒径0.1μmの微粒子を20g得た。
【0098】微粒子の有機溶媒に対する溶解性について
は実施例5と同様の結果を示した。 (応用例 1)アルミニウム基板上に、ジルコニウムア
ルコキシド化合物(商品名:オルガノチックスZC54
0、マツモト製薬製) 20重量部、γーアミノプロピ
ルトリエトキシシラン(商品名:A1100、日本ユニ
カー社製)2重量部、ポリビニルブチラール樹脂(商品
名:エスレックBM−S、積水化学(株)製)1重量
部、及びn−ブタノール50重量部からなる溶液を浸漬
塗布し、175℃で15分加熱乾燥し、膜厚1.0μm
の下引き層を形成した。次にグロロガリウムフタロシア
ニン微結晶4重量部を塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
(商品名:VMCH、ユニオンカーバイト社製)2重量
部、キシレン67重量部、酢酸ブチル33重量部と1m
mφガラスビーズとともにサンドグラインダーミルで2
時間分散して得られた液を上記下引き層上に浸漬塗布
し、100℃にて10分加熱乾燥し、膜厚0.25μm
の電荷発生層を形成した。
【0099】ついで上記実施例1で得られた電荷輸送性
微粒子5重量部を、ポリオレフィン樹脂(商品名:ゼオ
ネックス450、日本ゼオン(株)製) 5重量部をシ
クロヘキサン40部に溶解した樹脂溶液に分散してなる
塗布液を電荷発生層上に浸漬塗布し、150℃にて1時
間加熱乾燥後、膜厚20μmの不均一層を形成した。
【0100】得られた電子写真感光体について、静電複
写紙試験装置(エレクトロスタティックアナライザーE
PA−8100、川口電気製作所製)を用いて、25
℃,40%RHの環境下、電気特性評価を行った。コロ
ナ放電電圧を調整し、感光体表面を−750Vに帯電さ
せた後、干渉フィルターを通し750nmに単色化した
ハロゲンランプ光を感光体表面上で10mW/m2 の光
強度になるように調整し、10秒間照射したところ、E
50% /E10% 値(S字:1<E50% /E10% <5、J
字:5<E50% /E10% )が1.9 のS字型誘起電位
減衰特性を示した。また、E50% 値は3.1mJ/m2
であった。さらにアルミニウム基板に変えてアルミニウ
ムドラム上に上記の構成で感光層を構成しこの電子写真
感光体をレーザービームプリンター(富士ゼロックス
製:FX XP−15)に着装して3000回後の電気
解特性の維持性、複写2万回後の画質維持性を確認し
た。それらの結果を表3に示す。 (比較応用例 1)下記構造式で示される正孔輸送性低
分子化合物5.5重量部を遊星式ボールミル(フィリッ
シジャパン(株)製)で12時間機械的に粉砕後、得ら
れた微結晶5重量部をn−ブタノール40部に溶解した
ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレックBM−
S、積水化学(株)製)の溶液に分散してなる塗布液を
電荷発生層上に浸漬塗布し、150℃、1時間加熱乾燥
後、膜厚20μmの不均一層を形成した以外は、応用例
1と同様に電子写真感光体を作製した。
【0101】
【化20】
【0102】応用例1と同様に電子写真特性を評価した
ところ、E50% /E10% が5.0のJ字形であった。ま
た、E50% 値は4.2mJ/m2 であった。さらにアル
ミニウム基板に変えてアルミニウムドラム上に上記の構
成で感光層を構成しこの電子写真感光体をレーザービー
ムプリンター(富士ゼロックス製:FX XP−15)
に着装して3000回後の電気解特性の維持性、複写2
万回後の画質維持性を確認した。それらの結果を表3に
示す。 (応用例 2)アルミニウム基板上に、実施例3で得ら
れた電荷輸送性微粒子5重量部をポリビニルブチラール
樹脂(商品名:エスレックBM−S、積水化学(株)
製)2重量部、及びn−ブタノール50重量部と1mm
φガラスビーズとともにサンドグラインダーミルで2時
間分散して得られた分散液を浸漬塗布し、115℃で、
15分加熱乾燥し膜厚1.0μmの下引き層を形成し
た。次にグロロガリウムフタロシアニン微結晶4重量部
を塩ビ−酢ビ共重合体(商品名:VMCH、ユニオンカ
ーバイト社製)2重量部、キシレン67重量部、酢酸ブ
チル33重量部と1mmφガラスビーズとともにサンド
グラインダーミルで2時間分散して得られた液を上記下
引き層上に浸漬塗布し、100℃、10分加熱乾燥し、
膜厚0.25μmの電荷発生層を形成した。次にN−
(4−メチルフェニル)−N−(3,4−ジメチルフェ
ニル)ビフェニル−4−アミン 32部と(IV)式で示
されるポリカーボネート樹脂3部を、モノクロロベンゼ
ン 20部に溶解し、得られた塗布液を、電荷発生層が
形成されたアルミニウム基板上に浸漬コーティング法で
塗布し、120℃において1時間加熱乾燥、膜厚20μ
mの電荷輸送層を形成した。
【0103】得られた電子写真感体について、静電複写
紙試験装置(エレクトロスタティックアナライザーEP
A−8100, 川口電気製作所製)を用いて、25
℃,40%RHの環境下、電気特性評価を行った。さら
にアルミニウム基板に変えてアルミニウムドラム上に上
記の構成で感光層を構成しこの電子写真感光体をレーザ
ービームプリンター(富士ゼロックス製:FX XP−
15)に着装して3000回後の電気解特性の維持性、
複写2万回後の画質維持性を確認した。それらの結果を
表3に示す。 (比較応用例 2)アルミニウム基板上に、メトキシメ
チル化ナイロン(トレジンEF−30T、帝国化学産業
(株)製)5部をメタノール90部に溶解した塗液を浸
漬塗布し、100℃で、15分加熱乾燥し膜厚1.0μ
mの下引き層を形成した以外は応用例2と同様に電子写
真感光体を作製し同様に電子写真特性を評価した。さら
にこの電子写真感光体をレーザービームプリンター(富
士ゼロックス製:FX XP−15) に着装して複写
画像を形成し、3000回後の電気解特性の維持性、複
写2万回後の画質維持性を確認した。それらの結果を
(表3)に示す。
【0104】
【表6】
【0105】(応用例 3) 前記応用例1において、実施例1で得られた電荷輸送性
微粒子に代えて、実施例で得られた電荷輸送性微粒子
を用いた他は応用例1と同様にして電子写真感光体を得
た。
【0106】応用例1と同様に電気特性評価を行ったと
ころ、E50% /E10% 値(S字:1< 50% /E 10%
5、J字:5<E50% /E10% が1.9 のS字型誘起
電位減衰特性を示した。また、E50% 値は3.0mJ/
2 であった。さらにアルミニウム基板に変えてアルミ
ニウムドラム上に上記の構成で感光層を構成しこの電子
写真感光体をレーザービームプリンター(富士ゼロック
ス製:FX XP−15)に着装して3000回後の電
気解特性の維持性、複写2万回後の画質維持性を確認し
た。それらの結果を表4に示す。 (比較応用例 3) 電荷輸送性低分子化合物(2)を遊星式ボールミル(フ
ィリッシジャパン(株)製)で12時間機械的に粉砕
後、得られた微結晶5重量部をポリオレフィン樹脂(商
品名:ゼオネックス450、日本ゼオン(株)製) 5
重量部をシクロヘキサン40部に溶解した樹脂溶液に分
散してなる塗布液を電荷発生層上に浸漬塗布し、150
℃、1時間加熱乾燥後、膜厚20μmの不均一層を形成
した以外は、応用例1と同様に電子写真感光体を作製
し、同様に電子写真特性を評価したところE50% /E
10% が5.0のJ字形であった。また、E50% 値は4.
2mJ/m2 であった。さらにアルミニウム基板に変え
てアルミニウムドラム上に上記の構成で感光層を構成し
この電子写真感光体をレーザービームプリンター(富士
ゼロックス製:FX XP−15)に着装して3000
回後の電気解特性の維持性、複写2万回後の画質維持性
を確認した。それらの結果を表4に示す。
【0107】
【0108】
【表7】
【0109】前記(表3)及び(表4)に明らかなよう
に、本発明の電荷輸送性微粒子を含む電荷輸送性材料を
用いた電子写真感光体は、初期特性、維持特性の双方に
優れ、2万回複写後に得られた画像の画質にも欠陥は見
られなかった。一方、微粒子の形状を有さない電荷輸送
性材料を用いた比較応用例は、初期特性はやや良好であ
るが、経時的な劣化が見られ、2万回複写後に得られた
画像には微小な黒点が多発していた。
【0110】
【発明の効果】本発明の電荷輸送性微粒子からなる電荷
輸送性材料は、耐溶剤性、熱的安定性に優れ、耐久性の
高い分散膜を形成しうるので、電子写真感光体、有機E
L素子、有機太陽電池等の種々の有機電子デバイスに有
用であり、とりわけ電子写真感光体における不均一電荷
輸送層材料、下引き層材料として好適である。また、本
発明の製造方法によれば、この電荷輸送性材料として有
用な粒度分布を有する電荷輸送性微粒子を簡易な方法で
製造しうるとともに、デバイス設計上、自由度の高い電
荷輸送性微粒子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は被覆成分として電荷輸送性化合物を用
いた電荷輸送性微粒子を示し、(B)は被覆成分として
電荷輸送性を有さない材料を用いた電荷輸送性微粒子を
示すモデル断面図である。
【符号の説明】
10 電荷輸送性微粒子 12 電荷輸送性化合物からなる芯物質微粒子 14 第2の電荷輸送性化合物による被覆層 16 電荷輸送性微粒子 18 電荷輸送性を有さない化合物による被覆層
フロントページの続き (72)発明者 額田 克己 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 山口 康浩 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 星崎 武敏 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−178650(JP,A) 特開 平3−91757(JP,A) 特開 平8−283180(JP,A) 特開 平7−128892(JP,A) 特開 平1−186964(JP,A) 特開 平7−146580(JP,A) 特開 平7−282977(JP,A) 特開 平8−208820(JP,A) 特開 平4−336539(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/07 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正孔輸送性もしくは電子輸送性の下記一
    般式(1)〜(6)に示す高分子化合物から選ばれる少
    なくとも1種類である電荷輸送性化合物を、必須成分と
    して形成される電荷輸送性微粒子からなることを特徴と
    する電荷輸送性材料。 【化1】 式中、AもしくはBは置換されていてもよい1価または
    2価の脂肪族炭化水素基又は芳香族炭化水素基を示し、
    且つ、AまたはBの少なくとも一方は下記一般式(7)
    〜(15)を表し、pは5〜5000の整数を表す。 【化2】 ここで、一般式(7)〜(8)に記載されるそれぞれの
    1 〜R4 はそれぞれ独立に水素、アルキル基、アルコ
    キシ基、置換アミノ基、ハロゲン、置換あるいは、未置
    換のアリール基を示し、Xは置換あるいは未置換の2価
    のアリール基を示す。k,lはそれぞれ0あるいは1か
    ら選ばれる整数を示す。Tは炭素数1〜10の枝分かれ
    してもよい2価のアルキル基、アリル基、アルキルカル
    ボニル、アリルカルボニル基、アルキルアミノ基、アリ
    ルアミノ基、水酸化アルキル基、水酸化アリル基を示
    す。 【化3】 【化4】
  2. 【請求項2】 前記電荷輸送性微粒子の平均粒径が0.
    01〜50μmであり、粒度分布を示す値として微粒子
    全体積の90%平均粒径と10%平均粒径の比の平方根
    又は微粒子全個数の90%平均粒径と10%平均粒径の
    比の平方根が1.0〜2.0であることを特徴とする請
    求項1に記載の電荷輸送性材料。
  3. 【請求項3】 前記電荷輸送性微粒子表面の少なくとも
    一部が、前記電荷輸送性化合物と反応してもよい第2の
    化合物により被覆されることを特徴とする請求項1に記
    載の電荷輸送性材料。
  4. 【請求項4】 前記電荷輸送性化合物と反応してもよい
    第2の化合物が、シリルイソシアネート化合物、多価イ
    ソシアネート化合物、シランカップリング剤及びチタネ
    ートカップリング剤からなる群より選ばれることを特徴
    とする請求項3に記載の電荷輸送性材料。
  5. 【請求項5】 前記電荷輸送性化合物と反応してもよい
    第2の化合物が、アミン系電荷輸送性化合物であること
    を特徴とする請求項3に記載の電荷輸送性材料。
  6. 【請求項6】 上記一般式(1)〜(6)に示す高分子
    化合物である電荷輸送性化合物を、該化合物を溶解又は
    分散しうる第1の媒体に溶解又は分散し、こ れを該第1
    の媒体と異なる第2の媒体中に溶解又は分散した後、第
    1の媒体及び/又は第2の媒体を除去することにより造
    粒することを特徴とする電荷輸送性微粒子の製造方法。
  7. 【請求項7】 電荷輸送性化合物を、及び該電荷輸送性
    化合物と反応してもよい第2の化合物を、該化合物を溶
    解又は分散しうる第1の媒体に溶解又は分散し、これを
    該第1の媒体と異なる第2の媒体中に分散又は溶解した
    後、第1の媒体及び/又は第2の媒体を除去することに
    より、表面の少なくとも一部が、電荷輸送性化合物と反
    応してもよい第2の化合物により被覆される電荷輸送性
    微粒子を造粒することを特徴とする請求項6に記載の電
    荷輸送性微粒子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記電荷輸送性化合物と反応してもよい
    第2の化合物が、シリルイソシアネート化合物、多価イ
    ソシアネート化合物、シランカップリング剤及びチタネ
    ートカップリング剤からなる群より選ばれることを特徴
    とする請求項7に記載の電荷輸送性微粒子の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記電荷輸送性化合物と反応してもよい
    第2の化合物が、アミン系電荷輸送性化合物であること
    を特徴とする請求項7に記載の電荷輸送性材料の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記第2の媒体中に、前記電荷輸送性
    化合物と反応してもよい第2の化合物と反応しうる第3
    の化合物を含有することを特徴とする請求項7に記載の
    電荷輸送性微粒子の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記造粒された電荷輸送性微粒子が、
    前記第2の媒体に不溶であることを特徴とする請求項6
    から8のいずれかに記載の電荷輸送性微粒子の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 前記電荷輸送性化合物と反応してもよ
    い第2の化合物と反応しうる第3の化合物が、ポリオー
    ル類およびポリアミン類から選択される1種以上である
    ことを特徴とする請求項10に記載の電荷輸送性微粒子
    の製造方法。
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