JP3172678U - レーザ投影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】投影幕上に自然光が照射されている環境下においてでも、投影幕後方の物体が見える状態(略透明)で、識別性の高い投影画像を投影幕上に表示することができるレーザ投影装置を提供する。
【解決手段】投影幕201及びレーザ投影デバイス202を含む。投影幕201は、少なくとも1つの発光層を含み、発光層は、ある波長範囲の励起光が照射されることにより、他の波長範囲の被励起光を生成する少なくとも1種の発光物質を有する。投影幕201平面に平行な横方向における各発光物質の粒子間の距離は、レーザ光束の横断面直径よりも遥かに小さい。レーザ投影デバイス202は、レーザ光源モジュール210、レーザ信号変調モジュール220、光混合モジュール230、回転平面鏡モジュール240、回転平面鏡制御モジュール250及び信号変換モジュール260を含む。
【選択図】図2

Description

本考案は、レーザ投影装置に関し、特に、レーザ投影デバイスが静止画像又は動画像の画像信号に基づいて励起レーザ光を生成し、組み合わされた投影幕上に励起レーザ光を投射して画像を生成するものであり、投影幕上に自然光が照射されている環境下においてでも、投影幕後方の物体が見える状態(略透明)で、識別性の高い投影画像を投影幕上に表示することができるレーザ投影装置に関する。
従来のレーザ投影装置に関する技術としては、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5などにおいて、投影幕として使用されるフィルム(film)に関連する技術が開示されている。また、特許文献6に引用されている参考文献(references cited)、他の公開資料などにおいて、レーザ走査表示装置(laser scanning display)に関連する技術が開示されている。また、特許技術7において、フィルム上に燐光点を生成する紫外線レーザ(UV beam on phosphorus dots on film)に関連する技術が開示されている。また、特許文献8において、燐光材上に画像を形成する変調紫外線レーザ(modulated UV laser on phosphorus material to form image)に関連する技術が開示されている。また、特許文献9において、蛍光フィルム上に画像を形成する走査紫外線(scanned UV light to generate images on fluoresce film)に関連する技術が開示されている。
図1を参照する。図1に示すように、従来のレーザ投影装置100は、レーザ投影デバイス10及び投影幕101を含む。レーザ投影デバイス10は、画像信号SIに基づき、画像を投影幕101に投影する。レーザ投影デバイス10は、レーザ光源モジュール110及び回転平面鏡モジュール120を含む。レーザ光源モジュール110は、赤色可視光レーザ光源111、青色可視光レーザ光源112、緑色可視光レーザ光源113、光混合モジュール115及び変調モジュール114を含む。
赤色可視光レーザ光源111、青色可視光レーザ光源112及び緑色可視光レーザ光源113は、それぞれ、駆動電流IRD,IBD,IGDに基づき、赤色可視光、青色可視光及び緑色可視光のレーザ光束LR,LB,LGを出射するために用いられる。変調モジュール114は、画像信号SIに基づき、赤色可視光レーザ光源111、青色可視光レーザ光源112及び緑色可視光レーザ光源113に駆動電流IRD,IBD,IGDを供給することにより、レーザ光束IR,LB,LGに対し、信号変調を行い、投影幕101上の対応する画素の色彩が必要とする光強度に調整するために用いられる。
光混合モジュール115は、レーザ光束IR,LB,LGを同一経路及び同一方向に集中させ、変調レーザ光束LMを生成するために用いられる。回転平面鏡モジュール120は、変調レーザ光束LMを投影幕101に反射させるために用いられる。
レーザ投影デバイス10は、回転平面鏡モジュールを制御して屈折角度θ及び屈折角度φを調整することにより、変調レーザ光束LMの反射後の方向を変更し、変調レーザ光束LMを投影幕101上の各画素に対応する位置に迅速に走査させることができる。このとき、投影幕101は、変調レーザ光束LMを散乱させ、画像を表示する。
しかし、上述の従来のレーザ投影技術は、以下(1)〜(3)に示す欠点を有する。
(1)変調レーザ光束を散乱させることにより、画像を表示するため、透明の投影幕を使用することができない。即ち、例えば、車両の運転席前方のフロントガラスに画像を投影するなどの応用ができないため、応用範囲が限定されてしまう。
(2)回転平面鏡モジュールの屈折角度がθ及びφに限定されるため、投影幕とレーザ投影デバイスとの間の距離Dを長くしなければ、大きな投影画面を生成することができない。
(3)背景光中の可視光が投影幕に照射された場合、投影幕から可視光が散乱されたり、反射されたりすることにより、成像画面のカラーコントラストが低下する。
本考案は、上述の従来技術の欠点を有効に解決することができ、使用機能を高め、応用領域を拡張することができるレーザ投影装置を提供するものである。
米国特許第6,986,581号 米国特許第7,090,355号 米国特許第7,182,467号 米国特許第7,213,923号 米国特許第7,452,082号 米国特許第6,843,568号 米国特許第6,329,966号 米国特許第4,213,153号 米国特許第6,900,916号
本考案の第1の目的は、静止画像又は動画像の画像信号に基づいて励起レーザ光を生成し、組み合わされた投影幕上に励起レーザ光を投射して画像を生成するレーザ投影デバイスを含み、投影幕は、少なくとも1つの発光物質を有する少なくとも1つの発光層を含み、発光物質は、ある波長範囲の励起光が照射されることにより、他の波長範囲の励起光を生成する物質であり、投影幕平面に平行な横方向における各発光物質の粒子間の距離がレーザ光束の横断面直径よりも遥かに小さいことにより、投影幕上に自然光が照射されている環境下においてでも、投影幕後方の物体が見える状態(略透明)で、識別性の高い投影画像を投影幕上に表示することができ、これにより、レーザ投影装置の使用効率を高め、応用範囲を拡張することができるレーザ投影装置を提供することにある。
本考案の第2の目的は、808nm、850nm、980nm、1064nmなどの非可視光の波長、或いは、405nm、780nmなどの人間の眼への感光度が低い波長のレーザ光がレーザ光源モジュールのレーザ光源として使用されるか、或いは、被励起光の色彩に近い励起光源が選択されることにより、波長約405nm(青紫色)、450nm(青色)のレーザ光が発光層を励起して青色(波長約450nm)の画像を生成したり、波長約780nm(赤色)、640nm(赤色)のレーザ光が発光層を励起して赤色(波長約640nm)の画像を生成したりし、これにより、励起光が投影幕に反射されたり、散乱されることにより、色が混合するのを低減することができるレーザ投影装置を提供することにある。
本考案の第3の目的は、レーザ光源モジュールが第1のレーザ光源モジュール及び第2のレーザ光源モジュールを含み、組み合わされる透明の投影幕が発光層及び散乱層を含み、発光層は、散乱層の前方に配置されてレーザ投影デバイスが投射する光束に対向し、第1のレーザ光源モジュールは、少なくとも1組のレーザ光源を含み、各レーザ光源は、それぞれ、発光層中の各発光物質の励起光の波長範囲に対応する第1の波長のレーザ光を出射して発光層中の各発光物質を励起して被励起光を生成させ、第2のレーザ光源モジュールは、少なくとも1組のレーザ光源を含み、各レーザ光源は、それぞれ、第2の波長のレーザ光を出射し、発光層は、第2のレーザ光源モジュールが出射する第2の波長のレーザ光に対する吸収及び散乱が極めて低いことにより、大部分の第2の波長のレーザ光は、発光層を透過して散乱層に進入するとともに、第1のレーザ光源モジュールが出射する大部分の第1の波長のレーザ光を吸収し、散乱層は、第2の波長のレーザ光と、発光層中の第1の波長のレーザ光によって励起された被励起光と、を散乱させるために用いられるレーザ投影装置を提供することにある。
本考案の第4の目的は、投影幕の発光層が被励起光吸収層、励起光吸収層、被励起光及び散乱光吸収層、散乱層、励起光反射層、被励起光一部反射層、被励起光及び被散乱光一部反射層、集光層、一部遮光層などの他の機能層を含み、それらが組み合わされて投影幕が構成されることにより、レーザ投影装置の使用効果を高め、応用領域を拡張させることができるレーザ投影装置を提供することにある。
本考案の第5の目的は、レーザ投影デバイスが回転平面鏡モジュールと投影幕との間に配置される少なくとも1つの凸面反射鏡をさらに含むか、或いは、凸面反射鏡と投影幕との間に配置される少なくとも1つの平面反射鏡モジュールをさらに含み、これにより、レーザ投影デバイスが生成するレーザ光束が回転平面鏡モジュールを通過した後、凸面反射鏡又は平面反射鏡モジュールに反射し、その後、投影幕上に投射されることにより、レーザ光束の走査角度を拡大することができ、投影幕とレーザ投影デバイスとの間の距離を変更しなくても、投影画像の角度及び幅を有効に拡大することができるレーザ投影装置を提供することにある。
上述の課題を解決するため、本考案のレーザ投影装置は、投影幕及びレーザ投影デバイスを含む。レーザ投影デバイスは、静止画像又は動画像の画像信号に基づいて励起光を生成し、組み合わされた透明の投影幕上に励起光を投射して画像を生成する。
投影幕は、少なくとも1つの発光層を含む。発光層は、少なくとも1つの発光物質F1〜Fnを有する。発光物質は、ある波長範囲の励起光が照射されることにより、他の波長範囲の被励起光を生成する物質を含む。投影幕平面に平行な横方向における各発光物質の粒子間の距離は、レーザ光束の横断面直径よりも遥かに小さい。
レーザ投影デバイスは、レーザ光源モジュール、レーザ信号変調モジュール、光混合モジュール、回転平面鏡モジュール、回転平面鏡制御モジュール及び信号変換モジュールを含む。
信号変換モジュールは、静止画像又は動画像の画像信号SIを受信する。また、画像信号SIをレーザ光源モジュールを制御する信号SLと、回転平面鏡モジュールを制御する信号SMとに変換するとともに、レーザ信号変調モジュールの光信号と回転平面鏡モジュールとの同期を調整する。
レーザ光源モジュールは、少なくとも1組のレーザ光源を含む。各レーザ光源は、それぞれ、発光層中の各種発光物質の励起波長範囲λ1S〜λnSに対応する波長λ1L〜λnLの光束L1S〜LnSを出射し、それぞれ、発光層中の各種発光物質を励起することにより、波長λ1E〜λnEの被励起光を生成する。
光混合モジュールは、各レーザ光束L1S〜LnS(LiS)を同一経路及び同一方向に集中させることにより、包括的変調レーザ光束(LM)を生成して回転平面鏡モジュールに入射する。回転平面鏡モジュールに反射されることによって形成された包括的変調走査レーザ光束(LS)は、投影幕に投射される。
回転平面鏡モジュールは、第1の平面において角度(θ)回転するとともに、第1の平面と平行でない第2の平面において角度(φ)回転する。
回転平面鏡制御モジュールは、回転平面鏡モジュールの回転を駆動するとともに、信号変換モジュールからの信号(SM)を受信した後、信号(SM)を回転平面鏡モジュールの回転角度を制御する信号に変換し、回転平面鏡モジュールの回転角度を時間に伴って変更することにより、包括的変調走査レーザ光束(LS)を投影幕上の被励起光を生成させたい位置に逐一走査するために用いられる。
レーザ信号変調モジュールは、信号変換モジュールから供給された静止画像又は動画像の画像信号(SI)に基づき、各レーザ光源に対応する駆動電流(Ii)を生成し、各波長のレーザ光束(LiS)の光パワーの変調を行う。
本考案のレーザ投影装置により、投影幕上に自然光が照射されている環境下においてでも、投影幕後方の物体が見える状態(略透明)で、識別性の高い投影画像を投影幕上に表示することができる。
従来のレーザ投影装置を示すブロック図である。 本考案の第1実施形態によるレーザ投影装置を示すブロック図である。 本考案の第1実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の発光層の構造を示す斜視図である。 本考案の第1実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の発光層の構造を示す斜視図である。 本考案の第1実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の発光層の構造を示す斜視図である。 本考案の第2実施形態によるレーザ投影装置を示すブロック図である。 本考案の第2実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の基本構造を示す斜視図である。 本考案の第3実施形態によるレーザ投影装置を示すブロック図である。 本考案の第3実施形態によるレーザ投影装置の投影幕の発光層近隣の複数の画素空間の構造を示す平面図である。 本考案の第3実施形態によるレーザ投影装置の投影幕の発光層近隣の複数の画素空間の構造を示す平面図である。 本考案の第3実施形態によるレーザ投影装置の投影幕の発光層近隣の複数の画素空間の構造を示す平面図である。 本考案の第3実施形態によるレーザ投影装置の投影幕の発光層近隣の複数の画素空間の構造を示す平面図である。 本考案の第3実施形態によるレーザ投影装置の投影幕の発光層近隣の複数の画素空間の構造を示す平面図である。 本考案の第4実施形態によるレーザ投影装置を示すブロック図である。 本考案の第5実施形態によるレーザ投影装置を示す模式図である。 本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第1の態様を示す断面図である。 本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第2の態様を示す断面図である。 本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第3の態様を示す断面図である。 本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第4の態様を示す断面図である。 本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第5の態様を示す断面図である。 本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第6の態様を示す断面図である。 本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第7の態様を示す断面図である。 本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第8の態様を示す断面図である。 本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第9の態様を示す断面図である。 本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第10の態様を示す断面図である。 本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第11の態様を示す断面図である。 図26中の一部遮光層を示す平面図である。 図26中の集光層を示す平面図である。 本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第12の態様を示す断面図である。 本考案の第7実施形態によるレーザ投影装置を示す模式図である。 図30中のx−z平面と平行な断面を示す図である。 図30中のx−y平面と平行な断面を示す図である。 図30中のx−z平面(又はy−z平面)上において凸面反射鏡の位置を変更したとき拡大される走査角度を示す模式図である。 本考案の第8実施形態によるレーザ投影装置を示す模式図である。
(第1実施形態)
図2を参照する。図2は、本考案の第1実施形態によるレーザ投影装置を示すブロック図である。本考案の第1実施形態によるレーザ投影装置200は、投影幕201及びレーザ投影デバイス202を含む。レーザ投影デバイス202は、静止画像又は動画像の画像信号SIに基づき、画像を201投影幕上に投影する。レーザ投影デバイス202は、レーザ光源モジュール210、レーザ信号変調モジュール220、光混合モジュール230、回転平面鏡モジュール240、回転平面鏡制御モジュール250及び信号変換モジュール260を含む。また、レーザ光源モジュール210、レーザ信号変調モジュール220及び光混合モジュール230によって構成される構造をレーザ光学モジュール270とする。
投影幕201は、発光層を含む。発光層は、1種又は多種の発光物質を有する。各発光物質は、F1〜Fnと表示する(nは、発光物質の種類数を示す)。発光物質は、ある波長範囲の光が照射されることにより、他の波長範囲の光が励起される物質を含む。発光物質は、蛍光(fluorescence)物質、燐光(phosphorescence)物質、レーザ染料、レーザ水晶などである。発光層中の各種発光物質は、それぞれ、異なる波長(λ1S〜λnSと表示)の光源によって励起され、それぞれ、各種他の波長(λ1E〜λnEと表示)の光が励起される。単一のレーザ光束が投影幕上の全ての位置において全ての被励起光を同時に励起できるようにするため、単一のレーザ光束の横断面は、数量の非常に多い全ての種類の発光物質粒子を被覆する必要がある。従って、投影幕平面に平行な横方向における各発光物質の粒子間の距離(transverse distance)は、レーザ光束の横断面直径よりも小さい必要がある。ここで、λ1S〜λnS,λ1E〜λnEなどの各波長は、単一の数値を示すのではなく、所定の範囲を示す。
発光層の被励起効率を追及するとともに、励起レーザ光が発光層を透過する光パワーを低減させたい場合、発光層に大部分の励起レーザ光エネルギーを吸収させる必要ある。また、発光層を透明にしたい場合、発光層の可視光に対する散乱及び吸収を低減させる必要がある。そのためには、発光物質の粒子直径を可視光の最短波長(約360nm)より小さくする必要がある。
図3〜図5を参照する。発光層の縦方向(longitudinal)断面は、図3〜図5に示すような構造とすることができる。図3〜図5中の円形、三角形及び正方形は、3種の異なる発光物質を示す(しかし、本考案は、3種の発光物質に限定されない)。図3中、基材231は、ねじれネマティック(Twisted Nematic:TN)、超ねじれネマティック(Super Twisted Nematic:STN)、ポリカーボネート樹脂(polycarbonate resin:PC)、シクロオレフィンコポリマー(cyclo-olefin copolymer:COC)、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate:PET)、エポキシ樹脂(epoxy)などの透明なプラスチック材料又はガラスを含み、数種の発光物質を含む。基材中の励起光が照射される全ての位置に各種発光物質が均等に分布する場合、励起光波長の光束(L1S〜LnSと示す)の光パワー(P1E〜PnEと示す)を設定し、所望の被励起光の単位面積発光エネルギーを生成するのが容易となる。
図4中、3種の基材232,233,234は、それぞれ、ねじれネマティック、超ねじれネマティック、ポリカーボネート樹脂、シクロオレフィンコポリマー、ポリエチレンテレフタレート、エポキシ樹脂などの透明なプラスチック材料を含む上、1種の発光物質を含む。各基材中の励起光が照射される全ての位置に各発光物質が均等に分布する場合、励起光波長の光束の光パワーを設定し、所望の被励起光の単位面積発光能力を生成するのが容易となる。図4中、各基材232,233,234は、それぞれ、一層の発光物質を含むが、これのみに限定されない。
図5中、基板235は、発光物質を含む各微顆粒236,237,238を搭載するために用いられる。微顆粒236,237,238中、各基材には、異なる発光物質がそれぞれ搭載される。微顆粒236,237,238は、基板235上の励起光が照射される全ての位置に均等に分布される。
単一のレーザ光束LSが投影幕201上の全ての位置において全ての被励起光を同時に励起できるようにするため、単一のレーザ光束の横断面は、数量の非常に多い全ての種類の発光物質粒子を被覆する必要がある。従って、基板235に平行な各微顆粒236,237,238の横断面の距離と、投影幕平面に平行な横方向における各微顆粒236,237,238の粒子間の距離(transverse distance)とは、レーザ光束の横断面直径よりも小さい必要がある。
図5の構造は、図3及び図4の構造と比較して各種微顆粒を基板上に分布させる密度を調整しやすい。また、同一の光エネルギーの光束を投影幕上の様々な位置に走査させることにより、発光層を励起して様々な被励起光エネルギーの組合せを生成することができるため、特に、図14に示す静止画像表示システムに適用される。図14の構造及び作動原理は、後述する。
図5の製作方法は、以下に示す方法を含む。まず、各発光物質を各溶液中に溶解する。溶液は、エポキシ樹脂を含む。次に、噴射、蒸着などの方式により、基板235上に各発光物質を含む各溶液の微顆粒を形成する。最後に、各種微顆粒を含む基板235を固化する。
信号変換モジュール260は、各静止画像又は動画像の画像信号SIを受信するとともに、画像信号SIをレーザ光源モジュール210を制御する信号SLと、回転平面鏡モジュール240を制御する信号SMとに変換する。また、信号変換モジュール260は、レーザ信号変調モジュール220の光信号と回転平面鏡モジュール240との同期を調整する。
レーザ光源モジュール210は、1組又は複数組のレーザ光源を含む。各レーザ光源は、それぞれ、発光層中の各種発光物質の励起波長範囲λ1S〜λnSに対応する波長λ1L〜λnLのL1S〜LnSと表される光束を出射し、発光層中の各種発光物質をそれぞれ励起することにより、波長λ1E〜λnEの光を生成する。
投影幕201上の各点において生成される波長λ1E〜λnEのL1S〜LnSの単位面積光パワーを制御する場合、単一の励起光が2種以上の被励起光を生成するのを避ける必要がある。即ち、レーザ光の波長及び発光層内の発光物質を選択するに際し、λiSとλjSとの間の分布範囲が重複するのを低減させる必要があり(1≦i,j≦n,λiE≠λjE)、λiSが発光層中の発光物質に照射され、λiEと異なる波長の被励起光エネルギーが生成されるのを低減させる必要がある。
また、波長λiLのレーザ光パワーは、波長λiLのレーザ光の製造技術による制限を受ける。波長λiEの単位面積発光エネルギーを増大させたい場合、以下(1)及び(2)に示す方法が実施される。(1)発光層中のm種類の発光物質をそれぞれ異なる波長範囲λ1mS〜λmmSの光によって励起し、波長λiEと同一の被励起光を生成する。また、レーザ光源モジュール210中にm個のレーザ光源を配置し(m≧2)、その波長をそれぞれ各発光物質の励起波長範囲に対応させる。従って、発光層上の各光束の投射位置に生成される波長λiEの単位面積発光エネルギーは、m個の発光物質がm個のレーザ光源によって励起されることによって生成された被励起光の総和である。(2)一般に、発光物質の励起波長の分布範囲は、励起レーザ光源の波長分布範囲より大きいため、励起光波長λiSの分布範囲が狭い上、波長λiEの被励起光を生成する発光物質を選択する。また、レーザ光源モジュール210中にm2個のレーザ光源を配置し(m2≧2)、その波長は、すべて発光物質の励起波長λiSの範囲内である。従って、発光層上の各光束が投射される位置に生成される波長λiEの単位面積発光エネルギーは、発光物質がm2個のレーザ光源によって励起されることによって生成される被励起光の総和である。
光混合モジュール230は、各種の波長フィルタ(wavelength filter)又はプリズム(prism)から構成される。光混合モジュール230は、レーザ光束L1S〜LnSを同一経路及び同一方向に集中させることにより、包括的変調レーザ光束LMを生成する。包括的変調レーザ光束LMは、回転平面鏡モジュール240に入射され、回転平面鏡モジュール240に反射されることによって包括的変調走査レーザ光束LSが形成される。包括的変調走査レーザ光束LSは、投影幕201に投射される。
回転平面鏡モジュール240は、2つの直交する(orthogonal)1次元の多面反射鏡(polygon mirror)モジュール、2つの直交する1次元のMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)反射鏡面、或いは、2次元のMEMS反射鏡面を含む。回転平面鏡モジュール240は、第1の平面において角度(θ)回転するとともに、第1の平面と平行でない第2の平面において角度(φ)回転することができる。
回転平面鏡制御モジュール250は、回転平面鏡モジュール240の回転を駆動するとともに、信号変換モジュール260からの信号SMを受信した後、信号SMを回転平面鏡モジュール240の回転角度を制御する信号に変換する。回転平面鏡モジュール240の回転角度は、回転平面鏡制御モジュール250による制御を受け、時間に伴って変更される。回転平面鏡モジュール240の回転角度が変更されるに伴い、包括的変調走査レーザ光束LSは、投影幕201上の被励起光を生成させたい位置に逐一走査される。回転平面鏡モジュール240は、周期的又は非周期的に回転する。包括的変調走査レーザ光束LSが投影幕201上を走査する態様は、ラスター走査(raster scanning)、リサージュ走査(lissajous scanning)又はベクター走査(vector scanning)を含む。包括的変調走査レーザ光束LS内の波長λ1S〜λnSのレーザ光は、それぞれ、投影幕201の発光層中の発光物質F1〜Fnを励起し、波長λ1E〜λnEの光を生成する。
レーザ信号変調モジュール220は、信号変換モジュール260から供給された静止画像又は動画像の画像信号SIに基づき、各レーザ光源に対応する駆動電流I1〜Inを生成し、各波長のレーザ光束L1S〜LnSの光パワーの変調を行うために用いられる。
励起光の光パワーが高いほど、励起光が投影幕上のある位置を走査する時間が長いほど、発光物質の密度が高いほど、投影幕の励起光が投射された位置から高パワーの被励起光が励起される。投影幕201上のある位置における各種波長の被励起光の単位面積発光エネルギーと、対応する励起光パワーと当該位置への走査時間との積の値と、の間には、各発光物質の密度(D1〜Dnと表示)に基づき、比例関係が成り立つ。
投影幕上のある位置の第iの被励起波長の単位面積発光エネルギーをPiEとする場合、包括的変調走査レーザ光束LSが当該位置を走査するとき、被励起波長に対応するレーザ光束LiSの光パワーPiSを調整するか、或いは、投影幕上のある位置を走査する時間τを調整することにより、投影幕中の当該位置の発光物質を励起し、PiEの単位面積発光エネルギーを生成させることができる。
投影幕中の当該位置(x,y)の第iの発光物質が光束LiSによる励起によって生成されるPiE(x,y)の単位面積発光エネルギーは、数式1によって示すことができる。
(数1)
iE(x,y)=PiS(x,y)×τ(x,y)×Ci(PiS(x,y),Di(x,y));
数式1中、(x,y)は、当該位置の空間座標を示す。PiS(x,y)は、光束LiSが位置(x,y)を走査する光パワーを示し、数式2で示される。
(数2)
PiS(x,y)=PiS(x,y)×LO
数式2中、PiS(x,y)は、光束LiSが位置(x,y)を走査するとき、レーザ光源モジュールから出射される光パワーを示す。LOは、光束LiSが光混合モジュールを通過するときの光パワー損失パラメータと、回転平面鏡モジュールに反射するときの光パワー損失パラメータと、レーザ光源モジュール210と投影幕201との間の全ての光学部材によって発生する光パワー損失パラメータとを示す。一般に、LOと位置ρとは無関係である。
数式1中、τ(x,y)は、包括的変調走査レーザ光束LSが位置(x,y)を走査する時間である。Di(x,y)は、位置(x,y)上の第iの発光物質の密度である。Ci(PiS(x,y),Di(x,y))は、位置(x,y)上の第i種の発光物質が励起光波長λiSを被励起光波長λiEに変換するときの単位面積光パワーの変換効率である。Ci(PiS(x,y),Di(x,y))は、PiS(x,y)及びDi(x,y)の影響を受ける。
第i種の発光物質のCi(PiS(x,y),Di(x,y))は、PiS(x,y)の影響を受けない状況の下において、Ci(PiS(x,y),Di(x,y))をCi(Di(x,y))に簡素化することができる。τ(x,y)は、回転平面鏡モジュール240の回転態様に基づいて算出することができる。
O及びCi(PiS(x,y),Di(x,y))は、測定により取得される。このため、レーザ変調モジュール220を介してPiS(x,y)を変更することにより、所望のPiE(x,y)を実現させることができる。
回転平面鏡モジュール240の回転方式によっては、レーザLSが投影幕201を走査する速度が等速度ではない。従って、投影幕201上の位置ρを走査する時間τ(x,y)は一致しない。投影幕上の各位置の発光物質の密度が全て等しい場合、Di(x,y)=Diである。投影幕上の全ての位置において所定の単位面積発光エネルギーPiEを実現させる場合、包括的変調走査レーザ光束LSが位置(x,y)を通過する時間τ(x,y)に基づいてPiS(x,y)の値を調整する必要があり、固定値によってPiS(x,y)=PiSとするのではない。
ラスター走査、リサージュ走査などのレーザ走査方式においては、画面辺縁領域のレーザ光束の走査速度は、画面中心領域よりも遅いため、レーザ光束が辺縁領域のある位置を通過する時間は、中心領域のある位置を通過する時間よりも長い。
投影幕上の各位置の第iの発光物質の密度がすべて等しい場合、被励起光波長λiSの単位面積光エネルギーを同一にしたい場合、辺縁領域を走査する波長λiLのレーザ光パワーを低減させる必要がある。その基本概念及び計算方式を以下に示す。本考案は、以下の例に限定されず、基本概念及び計算方式が下記の例と同一の数式は、本考案に含まれる。
設定時間t=0のとき、2次元の回転反射鏡の回転角度θ(0)=φ(0)=0であり、数式3及び数式4の関係式が得られる。
(数3)
θ(t)=θ0×sin(2π/Tθ×t);
(数4)
φ(t)=φ0×sin(2π/Tφ×t);
数式3及び数式4中、θ0及びφ0は、それぞれ、2次元の回転反射鏡がレーザ光束をx軸及びy軸に沿って回転させる最大回転角度である。
θ及びTφは、それぞれ、その回転周期である。計算を簡素化するために、投影幕を平面とし、(x,y)=(0,0)の点がθ=0,φ=0のレーザ光束に垂直に直交する場合、数式5及び数式6が得られる。
(数5)
x=D×tan(θ(t));
(数6)
y=D×tan(θ(t));
数式5及び数式6中、Dは、2次元の回転反射鏡と投影幕との最短距離である。上述の関係式を利用することにより、x軸の走査速度(数式7)及びy軸の走査速度(数式8)が得られる。
(数7)
x(x)=dx/dt;
(数8)
y(y)=dy/dt;
これにより、点(x,y)の走査速度は、数式9によって示される。
(数9)
v(x,y)=(vx 2(x)+vy 2(y))1/2
投影幕上の単位面積発光エネルギーを一致させるためには、PiS(x,y)をv(x,y)/Ci(PiS(x,y),Di)に正比例させる必要がある。第i種の発光物質のCi(PiS(x,y),Di(x,y)がPiS(x,y)の影響を受けない状況の下、PiS(x,y)を数式9に正比例するように設定する必要がある。
2次元の反射鏡の回転速度により、包括的変調走査レーザ光束LSが投影幕の各位置を走査するために必要な時間がユーザが画像を取り込む時間より短い場合、レーザ光束が投影幕の各位置を走査することによる励起によって形成される各光点がユーザに同時に認知されることにより、1つの画像が形成される。
ユーザが画像を取り込む時間は、人間の眼にとっては、人間の眼の残像時間(約1/16秒)であり、カメラ又は撮影装置にとっては、各画面の露光時間である。
2次元の反射鏡が継続的に回転する時間がユーザが画像を取り込む時間を越える場合、複数の画像を形成することができる。2次元の反射鏡が回転する速度により、各画面の更新時間をユーザが画像を取り込む時間より短くできる場合、複数の画像は、ユーザにとっては、連続した動画像として認識される。
また、1つの発光物質の緩和工程時間(relaxing process time)が各画像の更新時間を超える場合、ユーザは、前の画像の残留被励起光を受信することにより、残影が形成される。従って、連続した動画像の投影システムを構成したい場合、例えば、蛍光物質、レーザ染料、レーザ水晶などの緩和工程時間の短い発光物質を使用する必要がある。
本考案の第1実施形態による投影システム200は、フルカラーレーザ投影表示システムに応用される。単一の原色がα−bit(2α層色階)のフルカラーレーザ投影表示システムを例示して説明を行う。波長がλRS,λGS,λBSのレーザ光束LRS,LGS,LBSが投影幕の発光層中の発光物質FR,FG,FBをそれぞれ励起することにより、最大単位面積光パワーがそれぞれPREM,PGEM,PBEMの赤色,緑色,青色の三色光が生成される。この励起された三原色光の波長は、それぞれ、λRE,λGE,λBEと示す。PREM,PGEM,PBEMの相対比率は、画像画面のホワイトバランスの比率に符合させる必要がある。
投影幕のある位置に表示させたい色彩を赤色の第nRの色階、緑色の第nRの色階及び青色の第nRの色階にそれぞれ対応させたい場合、人間の眼が光パワーの小さい可視光に対して敏感であることを考慮しない場合、レーザ光束LRS,LGS,LBSが当該位置を走査する光パワーPRL,PGL,PBLを調整し、投影幕の発光層にそれぞれ生成される赤色、緑色及び青色の単位面積光パワーを(nR−1)/(2α−1)×PREM,(nG−1)/(2α−1)PGEM,(nB−1)/(2α−1)PBEMにする必要がある。
人間の眼が光パワーの小さい可視光に対して敏感であることを考慮し、ガンマ補正値(gamma correction factor)γを導入する場合、レーザ光束LRS,LGS,LBSが当該位置を走査する光パワーPRL,PGL,PBLを調整し、投影幕の発光層にそれぞれ生成される赤色、緑色及び青色の単位面積光パワーを[(nR−1)/(2α−1)]1/γREM,[(nG−1)/(2α−1)]1/γGEM,[(nB−1)/(2α−1)]1/γBEMにする必要がある。
投影幕の各位置の赤色、緑色及び青色の色階をそれぞれ第nRの色階にしたときに、同様の明度(lightness)、色相(hue)及び色度(chroma)を表示させたい場合、最大単位面積光パワーPREM,PGEM,PBEMの値は、位置の違いによって異ならない。
しかし、投影幕上の各位置の各種発光物質の分布密度と、レーザ光束の走査速度と、を慎重に検視し、レーザ光束LRS,LGS,LBSの最大発光パワーPRLM,PGLM,PBLMを調整する必要がある。その方法は、すでに上述している。ここでは、簡素な例を挙げてレーザ光パワーPRL,PGL,PBLの制御について説明する。
投影幕上の各位置の各種発光物質がすべて均一に分布するとともに、フルカラーレーザ投影表示システムがラスター走査又はリサージュ走査によるレーザ走査方式を採用し、赤色、緑色、青色の3種の発光物質の光パワー変換効率CR,CG,CBが入射光パワーの影響を受けるのを無視した場合、投影幕の当該位置(x,y)を走査する各レーザ光源モジュールの最大発光パワーPRLM(x,y),PGLM(x,y),PBLM(x,y)は、光束が当該位置(x,y)を走査する速度v(x,y)と正比例する必要がある。即ち、数式10〜数式12によって表される。
(数10)
RLM(x,y)=PRLM(0,0)×v(x,y)/v(0,0);
(数11)
GLM(x,y)=PGLM(0,0)×v(x,y)/v(0,0);
(数12)
BLM(x,y)=PBLM(0,0)×v(x,y)/v(0,0);
v(0,0)≧v(x,y)であるため、PRLM(x,y)≦PRLM(0,0),PGLM(x,y)≦PGLM(0,0),PBLM(x,y)≦PBLM(0,0)である。フルカラーレーザ投影表示システムが最も明度の高い画像を有するためには、PREM,PGEM,PBEMのホワイトバランスの相互比率を考慮する以外に、レーザ光源の製作技術及び寿命などを考慮して最大のPRLM(0,0),PGLM(0,0),PBLM(0,0)の値を選択する必要がある。
人類の眼が光パワーの小さい可視光に対し敏感であることを考慮しない場合、レーザ光束LRS,LGS,LBSが(x,y)位置を走査するときの光パワーを調整する必要がある。即ち、数式13〜数式15によって表される。
(数13)
RL(x,y)=(nR−1)/(2α−1)×PRLM(x,y)=(nR−1)/(2α−1)×PRLM(0,0)×v(x,y)/v(0,0);
(数14)
GL(x,y)=(nG−1)/(2α−1)×PGLM(x,y)=(nG−1)/(2α−1)×PGLM(0,0)×v(x,y)/v(0,0);
(数15)
BL(x,y)=(nB−1)/(2α−1)×PBLM(x,y)=(nB−1)/(2α−1)×PBLM(0,0)×v(x,y)/v(0,0);
人間の眼が光パワーの小さい可視光に対して敏感であることを考慮し、ガンマ補正値γを導入する場合、レーザ光束LRS,LGS,LBSが位置(x,y)を走査する光パワーを調整する必要がある。即ち、数式16〜数式18によって表される。
(数16)
RL(x,y)=[(nR−1)/(2α−1)]1/γ×PRLM(x,y)=[(nR−1)/(2α−1)]1/γ×PRLM(0,0)×v(x,y)/v(0,0);
(数17)
GL(x,y)=[(nG−1)/(2α−1)]1/γ×PGLM(x,y)=[(nG−1)/(2α−1)]1/γ×PGLM(0,0)×v(x,y)/v(0,0);
(数18)
BL(x,y)=[(nB−1)/(2α−1)]1/γ×PBLM(x,y)=[(nB−1)/(2α−1)]1/γ×PBLM(0,0)×v(x,y)/v(0,0);
2次元の反射鏡の回転速度により、包括的変調走査レーザ光束LMが投影幕の画像光点が生成されるすべての位置を走査する時間が人間の眼の残像時間より短い場合、レーザ光束が各位置を走査することによる励起によって形成される各光点は、人間の眼には、1つの画像として認知される。
2次元の反射鏡が回転する速度により、各画面の更新時間を人間の残像時間より短くできる場合、この投影システム200は、連続した動画像を表示することができる。
残影を避けたい場合、緩和工程時間が各画像の更新時間より短い(即ち、1/F秒であり、Fは、動画像表示システムのHzを単位とするフレームレートである)発光物質を選択する必要がある。
画像の輝度を高めるために、投影幕の発光層中にw種の広スペクトル発光物質を加えてもよい(w≧1)。広スペクトル発光物質が励起されることによって生成される波長は、λ1WE〜λwWEと表される。λiWEは、1つの原色光波長の光を含むのみではなく、例えば、緑色及び青色の2色の波長を含んだり、赤色、緑色及び青色の3色の波長を含んだりする(1≦i≦w)。また、レーザ光源モジュール210中にw個のレーザ光源が配置され、その波長は、λ1WS〜λwWSと表され、それぞれ、w種の発光物質の励起波長の範囲内である。
w種の広スペクトルの発光物質が生成する画像のホワイトバランスを追及するためには、w種のレーザ光パワー間の相互比率を調整し、励起される広スペクトル波長λ1WS〜λwWSの光エネルギーの総和を色彩学上のホワイトバランス要求に符合させる必要がある。
画像の色域(color gamut)を拡大させるために、投影幕の発光層中にg種の色域拡大発光物質を加えてもよい(g≧1)。色域拡大発光物質が励起されることによって生成する波長は、λ1GE〜λgGEと表される。また、CIE色度座標図(chromaticity diagram)上、このλ1GE〜λgGE,λRE,λGE,λBEの(g+3)個の波長で形成される面積は、λRE,λGE,λBEのみで形成される面積より大きい。
また、レーザ光源モジュール210中にg個のレーザ光源が増設され、その波長は、それぞれ、g種の色域拡大発光物質の励起波長の範囲内である。一般の映像信号SIは、赤色、緑色及び青色の三原色の画像情報を含む。信号変換モジュール260は、SIを赤色、緑色及び青色の三原色にλ1GE〜λgGEを加えた画像情報に変換するとともに、画像信号を赤色、緑色及び青色の三原色の励起レーザ光束LRS,LGS,LBSと、g種の色域拡大発光物質を励起するレーザ光源と、の光パワーを制御するために用いることにより、投影幕上のレーザ光束が走査された位置の色彩を正確に表示するために用いられる。
必要とされるレーザ光束及び色域拡大発光物質の種類数を低減させるために、λ1GE〜λgGEを選択するに際し、レーザ光源及び色域拡大発光物質の製造技術を評価し、最小のgによって大きな色彩面積を実現できるようにする必要がある。
励起光は、投影幕に反射又は散乱し、この反射光又は散乱光の波長分布は、励起光の波長分布と同一である。人間の眼が励起光に対して優れた感光度を有する場合、ユーザは、当該画素から励起光及び被励起光を同時に受信するため、色の混合が発生し、画像のカラーコントラストが損なわれる。
この状況を避けるため、808nm、850nm、980nm、1064nmなどの非可視光の波長のレーザ光をレーザ光源モジュール210のレーザ光源として採用するのが好ましい。或いは、405nm、780nmなどの人間の眼への感光度が低い波長のレーザ光をレーザ光源モジュール210のレーザ光源として採用するのが好ましい。
可視光を励起光源とする場合、被励起光の色彩と近似する励起光源が選択され、波長約405nm(青紫色)、450nm(青色)のレーザ光によって発光層を励起し、青色(波長約450nm)の画像を生成し、780nm(赤色)、640nm(赤色)のレーザ光によって発光層を励起し、赤色(波長約640nm)の画像を生成する。励起光源と被励起光の色彩は、近似しているため、励起光が投影幕に反射又は散乱することによって色が混合される現象を低減することができる。
レーザ投影装置200の他の簡素な応用例として、405nmの半導体レーザ光がレーザ光源210とされる上、1つの2次元回転するMEMS反射鏡又は2つの1次元回転するMEMS反射鏡を組み合わせて形成された平面鏡モジュール240が使用される。投影幕201は、発光層を含み、発光層中には、波長405nmによって赤色、青色又は緑色の可視光を励起する発光物質を含む。投影幕201は透明である。
この投影幕201を車両の操縦席前のフロントガラス上に貼設する場合、運転者の視界に影響を与えないことを原則とする。レーザ投影デバイス202は、車両内に配置される上、レーザ光束を投影幕201上に投射する。信号変換モジュール260は、有線又は無線の方式により、コンピュータ、携帯電話、GPS、夜間撮影機、可視光撮影機などの画像装置からの画像信号SIを受信するとともに、投影幕201上に、速度、走行距離、燃料残量、地図、警告、方向指示、電話番号など、各情報を表示する。
(第2実施形態)
図6を参照する。図6は、本考案の第2実施形態によるレーザ投影装置を示すブロック図である。本考案の第2実施形態によるレーザ投影装置300は、投影幕301及びレーザ投影デバイス302を含む。レーザ投影デバイス302は、静止画像又は動画像の画像信号SIに基づき、画像を301投影幕上に投影するために用いられる。
レーザ投影デバイス302は、レーザ光源モジュール310、レーザ信号変調モジュール320、光混合モジュール330、回転平面鏡モジュール340、回転平面鏡制御モジュール350及び信号変換モジュール360を含む。また、レーザ光源モジュール310、レーザ信号変調モジュール320及び光混合モジュール330によって構成される構造をレーザ光学モジュール370とする。
レーザ投影デバイス302に含まれるレーザ信号変調モジュール320、光混合モジュール330、回転平面鏡モジュール340、回転平面鏡制御モジュール350及び信号変換モジュール360の構造及び作動原理は、第1実施形態によるレーザ投影デバイス202に含まれるレーザ信号変調モジュール220、光混合モジュール230、回転平面鏡モジュール240、回転平面鏡制御モジュール250及び信号変換モジュール260と類似するため、ここでは、詳しく述べない。
第2実施形態と第1実施形態の主な相違点は、レーザ投影デバイス302中のレーザ光源モジュール310が第1のレーザ光源モジュール311及び第2のレーザ光源モジュール312を含む点と、投影幕301が発光層331及び散乱層332を含む点にある。即ち、第2実施形態の第1のレーザ光源モジュール311及び発光層331は、第1実施形態のレーザ光源モジュール210及び投影幕201の発光層に相当する。
また、第2実施形態においては、第2のレーザ光源モジュール312及び散乱層332が増設される。従って、第2実施形態又は以下に示す他の実施形態中、第1実施形態又は前述の他の実施形態と同一の作動原理により、第1実施形態又は前述の他の実施形態と同一又は類似する効果を実現する技術(例えば、第1のレーザ光源モジュール311及び発光層331が第1実施形態中のレーザ光源モジュール210及び投影幕201の発光層の効果に対応する)は、第1実施形態を参照すればよいため、第2実施形態又は後述の他の実施形態中においては、詳しく述べない。
レーザ光源モジュール310は、第1のレーザ光源モジュール311及び第2のレーザ光源モジュール312を含む。第1のレーザ光源モジュール311は、1組又は複数組のレーザ光源を含み、それぞれ、発光層中の各種発光物質の励起波長範囲λ11S〜λn1Sに対応する波長λ11L〜λn1LのL11S〜Ln1Sと表される光束を出射し、発光層中の各種発光物質をそれぞれ励起し、波長λ1E〜λnEの光を生成する。
第2のレーザ光源モジュール312は、1組又は複数組のレーザ光源を含み、それぞれ、L12S〜Ln2Sと表される波長λ12L〜λn2Lの光束を出射する。
図7を参照する。図7に示すように、投影幕301は、発光層331及び散乱層332を有する。発光層331は、散乱層332の前方に配置され、レーザ投影デバイス302が投射する光束LSに対向する。D1は、発光層331外部の入射光源に対向する媒質である。
散乱層332は、入射レーザ光の単一方向性を破壊し、入射レーザ光と光波長が同一の多方向性散乱光を生成する。
発光層331は、各種の異なる波長(λ1S〜λnSと示す)の光源によって励起される1種又は数種の発光物質を含み、励起されることによって各種の異なる波長(λ1E〜λnEと示す)の光を放出する。発光層331及び発光層331中の発光物質の基本的な構造、作動原理及び特性は、第1実施形態によるレーザ投影装置200中の投影幕201が有する発光層及び発光物質と同一であるため、ここでは、詳しく述べない。
発光層331は、第2のレーザ光源モジュール312から出射される第2の波長のレーザ光に対する吸収及び散乱が極めて低い。従って、大部分の第2の波長のレーザ光は、発光層331を透過して散乱層332に進入する。
発光層331の被励起効率を高めたい場合、発光層331に第1のレーザ光源モジュール311が出射する第1の波長のレーザ光の大部分を吸収させる必要がある。散乱層332は、主に、第2の波長のレーザ光と、発光層331中の第1の波長のレーザ光によって励起された被励起光と、を散乱させるために用いられる。
媒質D1と発光層331との接触面には、反射防止層を挿入することにより、予め反射防止処理を行ってもよい。これにより、2種の変調レーザ光束の波長の光と、発光層331の励起された光と、が接触面で反射するのが低減される。
これにより、第1の変調レーザ光束が発光層331に進入する比率と、第2の変調レーザ光束が散乱層332に進入する比率と、発光層331によって生成された被励起光がD1に進入する比率と、発光層331によって生成された被励起光がD1に進入する比率と、散乱層によって散乱された光がD1に進入する比率と、が高くなる。従って、ユーザが投影幕のD1側に位置するとき、ユーザが見る被励起光及び被散乱光による画像輝度は高い。
発光層331と散乱層332との接触面には、第2の変調レーザ光束の波長に対する反射防止処理を予め行ってもよい。これにより、第2の変調レーザ光束が散乱層332に進入する比率と、散乱層332によって散乱される光がD1に進入する比率と、が高くなる。従って、ユーザが投影幕のD1側に位置するとき、ユーザが見る被散乱光による画像輝度は高い。
発光層331と散乱層332との接触面には、第1の変調レーザ光束の波長に対する高反射処理を予め行ってもよい。これにより、第1の変調レーザ光束が発光層331に進入した後の残余エネルギーが反射されて発光層331に戻ることにより、被励起光の光パワーが増大される。従って、ユーザが投影幕のD1側に位置するとき、ユーザが見る被励起光による画像輝度は高い。
レーザ信号変調モジュール320は、信号変換モジュール360から供給された静止画像又は動画像の画像信号SIに基づき、各レーザ光に対応する駆動電流I11〜In1,I12〜In2を生成し、各波長のレーザ光束L11S〜Ln1S,L12S〜Ln2Sの光パワーの変調を行う。
前述のように、第1のレーザ光パワーが高いほど、第1のレーザ光が投影幕のある位置を走査する時間が長いほど、発光物質の密度が高いほど、投影幕の当該位置に励起される光パワーは高くなる。
投影幕上のある位置の各種波長の被励起光の単位面積発光エネルギーと、対応する第1のレーザ光パワーと当該位置を走査する時間との積の値と、の間は、発光物質の密度に基づき、比例関係で固定される。
同様に、第2のレーザ光パワーが高いほど、第2のレーザ光が投影幕のある位置を走査する時間が長いほど、散乱効率が高いほど、投影幕の当該位置の被散乱光の光パワーは高くなる。
投影幕上のある位置の各種波長の散乱光の単位面積発光エネルギーと、対応する第2のレーザ光パワーと当該位置を走査する時間との積の値と、の間は、散乱層の散乱効率に基づき、比例関係で固定される。
変調レーザ光束LS内の2種の波長のレーザ光(即ち、第1のレーザ光源モジュール311及び第2のレーザ光源モジュール312から出射される波長が異なるレーザ光)が投影幕301上を走査することにより、画像は、散乱された第2の波長のレーザ光と、発光層中の第1の波長のレーザ光によって励起された被励起光とから構成される。
本考案の第2実施形態による投影システム300は、フルカラーレーザ投影表示システムに応用される。単一の原色がα−bit(2α層色階)のフルカラーレーザ投影表示システムを例示して説明を行う。
画像の色域を拡大させるためには、以下(1)及び(2)に示す同時に使用可能な2種の方式を実施する。
(1)投影幕の発光層331中にg種の色域拡大発光物質を加える上、第1のレーザ光源モジュール311中にg個のレーザ光源を増設する。レーザ光源の波長は、それぞれ、g種の色域拡大発光物質の励起波長範囲内であり、その効果は、第1実施形態に示す。
(2)第2のレーザ光源モジュール312中にh個のレーザ光源を増設する。レーザ光源は、それぞれ、λ1HE〜λhHEの波長を生成する(h≧1)。また、CIE色度座標図上、このλ1HE〜λhHE,λRE,λGE,λBEの(h+3)個の波長で形成される面積は、λRE,λGE,λBEのみで形成される面積より大きい。また、一般の映像信号SIは、赤色、緑色及び青色の三原色の画像情報を含む。信号変換モジュール360は、SIをλRE,λGE,λBEにλ1GE〜λgGE,λ1HE〜λhHEを加えた画像情報に変換するとともに、画像情報をレーザ光束LRS,LGS,LBSと、g種の第1のレーザ光源モジュール311と、h種の第2のレーザ光源モジュール312とのレーザ光パワーを制御するために用いることにより、投影幕上のレーザ光束が走査される位置の色彩を正確に表示する。
必要とされるレーザ光源及び色域拡大発光物質の種類数を低減させるために、λ1GE〜λgGE,λ1HE〜λhHEを選択するに際し、レーザ光源及び色域拡大発光物質の製造技術を評価し、最小の(g+h)によって大きな色彩面積を実現できるようにする必要がある。
このフルカラーレーザ投影表示システム中、λ1WS〜λwWSが第1のレーザ光源モジュールが生成するレーザ光によって励起される必要がある以外に、投影幕上に生成されるλRE,λGE,λB,λ1GE〜λgGE,λ1HE〜λhHEの(3+g+h)種の波長(g≧0,h≧0)の光エネルギーは、それぞれ、第1のレーザ光源モジュールが生成するレーザ光によって励起されるか、或いは、第2のレーザ光源モジュールが生成するレーザ散乱光によって生成される必要がある。
発光層中には、1種又は数種の発光物質を含む必要があり、それぞれ、第1のレーザ光源モジュールのレーザ光源によって励起されることにより、(3+g+h)種の波長中のある波長の光を生成する。第2のレーザ光源モジュールは、この(3+g+h)種の波長中の他の波長の光を含む。
色が混合するのを避けるために、808nm、850nm、980nm、1064nmなどの非可視光の波長のレーザ光を第1のレーザ光源モジュール311のレーザ光源として採用する必要がある。或いは、405nm、780nmなどの人間の眼への感光度が低い波長のレーザ光を第1のレーザ光源モジュール311のレーザ光源として採用する必要がある。
可視光をレーザ光源とする場合、被励起光の色彩と近似する励起光源が選択され、波長が約405nm(青紫色),450nm(青色)のレーザ光によって発光層を励起し、青色(波長約450nm)の画像を生成し、780nm(赤色),640nm(赤色)のレーザ光によって発光層を励起し、赤色(波長約640nm)の画像を生成する。励起光源と被励起光の色彩は、近似しているため、励起光が投影幕に反射又は散乱することによって色が混合される現象を低減することができる。
緑色半導体レーザ光技術は、未成熟であるため、一般に、第二次高調波発生(Second Harmonic Generation:SHG)を利用し、1064nm波長のレーザ光を緑色レーザ光(532nm)に変換する必要がある。このため、変調帯域幅が広く、高パワーの緑色レーザ光モジュールは、体積が大きい上、製作コストが高く、制御が複雑である。
レーザ投影装置300のフルカラーレーザ投影表示システム中、応用例としては、青色レーザ光及び赤色レーザ光を第1のレーザ光源モジュール311のレーザ光源とし、405nm又は980nmのレーザ光を使用して発光層中の1種の発光物質を励起することにより、投影幕上にフルカラーの動画像を形成することができる。
(第3実施形態)
図8を参照する。図8は、本考案の第3実施形態によるレーザ投影装置を示すブロック図である。本考案の第3実施形態によるレーザ投影装置400は、投影幕401及びレーザ投影デバイス402を含む。レーザ投影デバイス402は、静止画像又は動画像の画像信号SIに基づき、画像を401投影幕上に投影するために用いられる。レーザ投影デバイス402は、レーザ光源モジュール410、レーザ信号変調モジュール420、回転平面鏡モジュール440、回転平面鏡制御モジュール450及び信号変換モジュール460を含む。また、レーザ光源モジュール410及びレーザ信号変調モジュール420によって構成される構造をレーザ光学モジュール470とする。
回転平面鏡モジュール440、回転平面鏡制御モジュール450及び信号変換モジュール460の構造及び作動原理は、第1実施形態による回転平面鏡モジュール240、回転平面鏡制御モジュール250及び信号変換モジュール260と類似するため、ここでは、詳しく述べない。
投影幕401は、表示したい解析度に対応する数個の画素431に分割される。SVGA(Super Video Graphic Array)の画像品質の場合、800×600=480,000個の画素に分割される。投影幕401の発光層近くの数個の画素の構造は、図9及び図10に示す構造を含む。
図9中、単一の画素431中には、赤色、青色及び緑色の3種の副画素(subpixel)を含み、それぞれ、432,433,434と示す。図10中、単一の画素441中には、赤色、青色及び緑色の3種の副画素を含み、それぞれ、442,443,444と示す。各種の副画素の面積は等しいとは限らない。
副画素の配列は、同一(図9参照)又は異なる(図10参照)。各種の副画素には、それぞれ、発光材料が分布される。この3種の発光物質は、蛍光物質を含み、波長範囲がλRS,λGS,λBSの光束によって励起されることにより、波長がλRE,λGE,λBEの赤色、青色及び緑色の3色の光を生成する。この3種の発光物質の基本的な構造、作動原理及び特性は、第1実施形態のレーザ投影装置200中の発光物質と同一であるため、ここでは、詳しく述べない。
レーザ光源モジュール410中には、1組のレーザ光源を含む。レーザ光源は、発光層中の3種の発光物質の励起波長範囲内の波長λLの光束(LLと示す)を出射する。
各副画素が生成する被励起光エネルギーを正確に制御するためには、各副画素の最小長さをレーザ光束LLの断面直径よりも大きくする必要がある上、各種の副画素間に所定の間隔を設け、レーザ光束が2種類以上の副画素に同時に照射されないようにする必要がある。
さらに、レーザ光束の走査経路と、投影幕401上の副画素の配列と、を位置合わせし、レーザ光束が2種以上の副画素に同時に照射されないようにする必要がある。
レーザ信号変調モジュール420は、信号変換モジュール460から供給された静止画像又は動画像の画像信号SIに基づき、各レーザ光源に対応する駆動電流I1を生成し、レーザ光束LLの光パワーPLの変調を行うために用いられる。
Sがある画素のある1つの副画素を走査したとき、レーザ信号変調モジュール420が供給する駆動電流I1が光パワーPLを、当該副画素を励起し、当該色を生成する光パワーにする。赤色、青色及び緑色の3色の副画素の被励起光エネルギーの様々な組合により、当該画素は、様々な明度、色相及び色度を表示することができる。様々な明度、色相及び色度の作動原理及び制御方法は、第1実施形態に示す。
画像輝度を高めるために、投影幕中に白色の副画素を加えてもよい。白色の副画素に含まれる発光物質は、レーザ光束LSに励起されることにより、赤色、青色及び緑色の3色の波長を含む広スペクトル波長λWEを生成する。白色の副画素を加えた発光構造を図11及び図12に示す。
図11中、451は、単一の画素であり、赤色、青色、緑色及び白色の4種の副画素を含み、それぞれ、452,453,454,455と示す。図12中、461は、単一の画素であり、赤色、青色、緑色及び白色の4種の副画素を含み、それぞれ、462,463,464,465と示す。各種の副画素の面積は等しいとは限らない。副画素の配列は、同一(図11参照)又は異なる(図12参照)。
画像の色域を拡大させるために、投影幕中にg種の色域拡大副画素を増設してもよい(g≧1)。色域拡大副画素が含む発光物質がレーザ光束LSによって励起されることによって生成する波長は、λ1GE〜λgGEと表される。また、CIE色度座標図上、このλ1GE〜λgGE,λRE,λGE,λBEの(g+3)個の波長で形成される面積は、λRE,λGE,λBEのみで形成される面積より大きい。色域拡大副画素と、赤色、青色、緑色及び白色の4種の副画素とは、同一の画素中に配列させることができ、その発光構造を図13に示す。
色が混合するのを避けるためには、808nm、850nm、980nm、1064nmなどの非可視光の波長のレーザ光をレーザ光源モジュール410のレーザ光源として採用する必要がある。或いは、405nm、780nmなどの人間の眼への感光度が低い波長のレーザ光をレーザ光源モジュール410のレーザ光源として採用する必要がある。
(第4実施形態)
図14を参照する。図14は、本考案の第4実施形態によるレーザ投影装置を示すブロック図である。本考案の第4実施形態によるレーザ投影装置500は、投影幕501及びレーザ投影デバイス502を含む。レーザ投影デバイス502は、レーザ光束を501投影幕に投影する。
レーザ投影デバイス502は、レーザ光源モジュール510、レーザ光源制御モジュール520、回転平面鏡モジュール540、回転平面鏡制御モジュール550及び信号協調モジュール560を含む。また、レーザ光源モジュール510及びレーザ光源制御モジュール520によって構成される構造をレーザ光学モジュール570とする。
回転平面鏡モジュール540及び回転平面鏡制御モジュール550の構造及び作動原理は、第1実施形態の回転平面鏡モジュール240及び回転平面鏡制御モジュール250と類似するため、ここでは、詳しく述べない。
投影幕501中は、発光層を有する。発光層は、1種又は数種の発光物質F1〜Fnを含む。各発光物質は、レーザ光源モジュール510から出射されるレーザ光波長λLによって励起されることにより、それぞれ、各種の異なる波長(λ1E〜λnEと示す)の光が励起される。この発光層及び発光層中の発光物質の基本的な構造、作動原理及び特性は、第1実施形態によるレーザ投影装置200中の投影幕201の発光層及び発光物質と同一であるため、ここでは、詳しく述べない。
投影幕のある位置に単位面積光エネルギーの高い波長λiEの光を生成させたい場合、当該位置が分布密度の高い発光物質Fiを有する必要がある。
レーザ光源モジュール510は、1組のレーザ光源を含む。各レーザ光源は、全ての発光物質を励起させることができる波長λLの光束LLを出射する。
投影幕のある位置に出射される波長λiEの単位面積光エネルギーは、励起光波長λLの単位面積光エネルギーと、発光物質Fiの密度と、によって決定される。光束LLが同一の単位面積光エネルギーで投影幕上の各位置を走査するとき、画像画面は、発光物質Fiの当該位置の密度によって決定される。
即ち、発光層を製作するとき、各種発光物質Fiの投影幕上の各位置の分布密度を決定することにより、形成したい静止画像を決定することができる。
発光物質Fiの投影幕上の各位置の密度を同一にした場合に、同一の単位面積光エネルギーの波長λiEを生成するようにしたい場合、レーザ光が投影幕上の各位置に同一の単位面積励起光エネルギーを提供する必要がある。従って、レーザ光束が位置(x,y)を走査する光パワーPL(x,y)は、当該位置を走査する速度v(x,y)に正比例する。このとき、信号協調モジュール560がレーザ光源の光パワーと、2次元の回転鏡面の回転角度と、を同期させる。
光束LLが走査される過程中、光パワーが同一の場合、レーザ光源の光パワーと、2次元の回転鏡面の回転角度と、の同期制御を簡素化することができる。この状況の下、投影幕上の各位置に、同一の単位面積光エネルギーの波長λiEを生成したい場合、発光物質Fiの投影幕上の各位置の密度分布をレーザ光束が(x,y)位置を走査する走査速度v(x,y)と正比例させる必要がある。
(第5実施形態)
図15を参照する。図15は、本考案の第5実施形態によるレーザ投影装置を示す模式図である。本考案の第5実施形態によるレーザ投影装置600は、簡素化されたレーザ投影装置であり、投影幕601及び投影光源602を含む。投影光源602は、光を601投影幕上に投影する。投影幕601の構造及び作動原理は、第4実施形態の投影幕501と同一であるため、ここでは、詳しく述べない。
投影光源602は、ブロードバンド光源又はナローバンド光源である。投影光源602が出射する波長は、投影幕601中の全ての発光物質を同時に励起し、それぞれ、波長λ1E〜λnEを生成する。発光物質F1〜Fnの投影幕上の分布密度を決定することにより、表示したい静止画像を決定することができる。
図15に示す第5実施形態においては、光源として灯管又は電球が選択される。灯管は、投影幕中の発光物質を励起して赤色、緑色、青色、白色又は色域拡大色を生成することができる。投影幕の各発光物質の分布密度は、表示したい静止画像によって決定される。光源の光束が投影幕上に均一に投射されることにより、静止画像が形成される。
(第6実施形態)
第6実施形態は、本考案の投影幕の各種構造形態をそれぞれ説明するものである。図16は、本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第1の態様を示す断面図である。図16に示すように、投影幕700の第1の態様は、被励起光吸収層720及び発光層730を含む。
発光層730は、図3、図4、図5、図9、図10、図11、図12及び図13に示す発光層の構造が含まれる。発光層の原理は、すでに詳細に述べているため、ここでは、述べない。
被励起光吸収層720は、発光層730から出射された被励起光を吸収し、媒質D1側に進入する被励起光を低減する。従って、ユーザ又は光受信装置は、D2側からのみ表示画像を見たり、発光層から励起された光を検出することができ、D1側からは、表示画像を見たり、発光層から励起された光を検出することができない。
被励起光吸収層720は、可視光の吸収が極めて高い設計にすることができるため、投影幕は、完全に不透明の黒色を呈する。この投影幕は、逆投影表示システムに適用され、表示システム内部の回路がユーザの眼に入るのを防止することができる。
被励起光吸収層720の投射光束LSの励起光波長に対する吸収及び散乱を低減させたい場合、投射光束LS1をD1側から投影幕700に入射させればよい。
1側又はD2側から投影幕700に入射される投射光束LS1又はLS2は、1種又は多種の波長の励起光を含み、それぞれ、発光層中の各種発光物質を励起し、投影幕に画像を生成する。
媒質D1と被励起光吸収層720との接触面と、被励起光吸収層720と発光層730との接触面と、には、それぞれ、反射防止層を挿入することにより、予め反射防止処理を行ってもよい。これにより、投射光束LS2のこの2つの接触面における反射を低減し、投影幕の発光効果を高めることができる。
発光層730と媒質D2との接触面と、被励起光吸収層720と発光層730との接触面と、には、それぞれ、反射防止層を挿入することにより、予め反射防止処理を行ってもよい。これにより、被励起光スペクトルに属する光のこの2つの接触面における反射が低減される。
これにより、媒質D2側から入射される環境背景光LA2内の被励起光スペクトルと同属の光が反射されてD2側に戻るのが極めて少なくなり、発光層730を透過し、被励起光吸収層720に吸収される。また、媒質D1側から入射される環境背景光LA1内の被励起光スペクトルと同属の光も被励起光吸収層720に吸収される。従って、投影幕700に表示される画像は、環境背景光LA1及びLA2の影響をあまり受けない。
図16に示す第1の態様で選択されている被励起光は、赤色、緑色、青色、白色又は色域拡大色の可視光を含む。
図17を参照する。図17は、本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第2の態様を示す断面図である。図17に示すように、投影幕701の第2の態様は、被励起光吸収層720A、発光層730及び励起光吸収層740を含む。
励起光吸収層740は、投射光束LS中の発光層を励起する波長の光を吸収することができる。励起光吸収層740は、被励起光をあまり吸収及び散乱しないため、発光層730が生成する被励起光は、妨害されることなく、D2側に伝達され、ユーザに受信される。
図16に示す第1の態様と比較して、図17に示す第2の態様で増設された励起光吸収層740により、投射光束LS1は、D1側からのみ投影幕701に至るが、投射光束LS1の光パワーは、発光層730を透過してD2側に進入し、ユーザに受信されることがない。
環境背景光LA2中には、発光層730を励起して発光させる波長を含む可能性がある。しかし、励起光吸収層740により、環境背景光LA2が発光層730に画像を生成させることがないため、投影幕に表示される画像は、環境背景光LA2に影響を全く受けない。
図17に示す第2の態様で選択されている被励起光は、赤色、緑色、青色、白色又は色域拡大色の可視光を含む。
図18を参照する。図18は、本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第3の態様を示す断面図である。図18に示すように、投影幕702の第3の態様は、被励起光及び散乱光吸収層720B、散乱層750及び発光層730を含む。散乱層750は、入射レーザ光の単一方向性を破壊し、入射レーザ光と波長が同一の多方向性散乱光を生成する。被励起光及び散乱光吸収層720Bは、被励起光スペクトルの光及び被散乱スペクトルの光を吸収することができる。
図16に示す第1の態様と比較して、図18に示す第3の態様においては、被励起光吸収層720の代わりに被励起光及び散乱光吸収層720Bが設けられる他、被励起光吸収層720と発光層730との間に、散乱層750が増設される。これにより、投射光束LS2は、D2側からのみ投影幕に至る。投影幕702は、投影システム300に適用される。
図18に示す第3の態様で選択されている被励起光及び被散乱光は、赤色、緑色、青色、白色又は色域拡大色の可視光を含む。
図19を参照する。図19は、本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第4の態様を示す断面図である。図19に示すように、投影幕703の第4の態様は、発光層730及び励起光反射層760を含む。
レーザ光束LS1の光エネルギーは、発光層730に吸収されていない可能性があるため、発光層730を通過した後のレーザ光束LS1の残余エネルギーを励起光反射層760が反射して発光層730に戻し、発光物質を再度励起する。これにより、投影幕703の発光効率を高めることができる上、投射されたレーザ光束LS1が投影幕を透過してD2側に進入し、ユーザに受信されるのを防止することができる。励起光反射層760の被励起光に対する吸収及び散乱は、極めて低いため、被励起光は、妨害されることなく、D2側に進入することができる。
発光層730と励起光反射層760との接触面には、処理が行われる。その処理は、発光層730及び励起光反射層760に近い光学指数が使用されるか、或いは、被励起光反射防止層が挿入されることにより、発光層の励起された光が接触面で反射されるのが低減されるというものである。また、発光層と媒質D1との接触面と、励起光反射層760と媒質D2との接触面と、には、予め反射防止処理を行ってもよい。その処理は、反射防止層が挿入されるものであり、これにより、発光層の励起された光がこの2つの接触面で反射されるのが低減される。
これにより、発光層730の励起される光は、投影幕703内に閉じ込められない。従って、ユーザ又は光受信装置は、投影幕703の何れ側からでも、表示画像を見たり、発光層から励起された光を検出することができる。また、発光層及び励起光反射層は、可視光に対する吸収及び散乱が極めて低い設計にすることもできるため、人間の眼には、この2層は、透明に見え、投影幕は、透明に見える。
図19に示す第4の態様で選択されている被励起光は、赤色、緑色、青色、白色又は色域拡大色の可視光を含む。
図20を参照する。図20は、本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第5の態様を示す断面図である。図20に示すように、投影幕704の第5の態様は、発光層730、励起光反射層760及び散乱層750を含む。
図19に示す第4の態様と比較して、図20に示す第5の態様においては、発光層730と散乱層750との間に、励起光反射層760が配置される。散乱層750が増設されることにより、投影幕704は、投影システム300に適用される。
図20に示す第5の態様で選択されている被励起光及び被散乱光は、赤色、緑色、青色、白色又は色域拡大色の可視光を含む。
図21を参照する。図21は、本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第6の態様を示す断面図である。図21に示すように、投影幕705の第6の態様は、被励起光吸収層720A、発光層730、励起光反射層760及び散乱層750を含む。
図18に示す第3の態様と比較して、図21に示す第6の態様においては、発光層730と散乱層750との間に、励起光反射層760が配置される。これにより、発光層730の発光効率を高めることができる上、投射光束LS1の光パワーがD2側に進入し、ユーザに受信されることがない。
図21に示す第6の態様で選択されている被励起光及び被散乱光は、赤色、緑色、青色、白色又は色域拡大色の可視光を含む。
図22を参照する。図22は、本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第7の態様を示す断面図である。図22に示すように、投影幕706の第7の態様は、被励起光吸収層720A、散乱層750、励起光反射層760及び発光層730を含む。
図18に示す第3の態様と比較して、図22に示す第7の態様においては、発光層730と散乱層750との間に、励起光反射層760が配置される。これにより、発光層730の発光効率を高めることができる。
図22に示す第7の態様で選択されている被励起光及び被散乱光は、赤色、緑色、青色、白色又は色域拡大色の可視光を含む。
図23を参照する。図23は、本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第8の態様を示す断面図である。図23に示すように、投影幕707の第8の態様は、被励起光一部反射層770及び発光層730を含む。被励起光一部反射層770は、何れの面から入射された被励起光でも所定の比率(例えば20%)で透過させ、残り(例えば80%)を反射させる上、励起光に対して非常に高い透過比率を有する。
仮に、D1側又はD2側から入射した投射光束LS1又はLS2が何れも発光層730を励起し、被励起光を生成することができる場合、被励起光は、D2側のユーザO2に受信され投影画像が形成される。この被励起光の一部は、被励起光一部反射層770を透過してD1側に至るため、ユーザO1も被励起光によって形成される投影画像を受信することができる。
ユーザO1に見える画像は、投影画像の他、投影幕を超えたD2中の物体画像(ユーザO2を含む)と、投影幕に反射したD1中の物体画像(ユーザO1を含む)と、である。同様に、ユーザO2に見える画像は、投影画像の他、投影幕を超えたD1中の物体画像(ユーザO1を含む)と、投影幕に反射したD2中の物体画像(ユーザO2を含む)と、である。
背景光LA1(D1側から投影幕に直射される光と、媒質D1中の他の物体(ユーザO1を含む)に照射された後に散乱又は反射し、投影幕に至った光)中の被励起光スペクトルの光パワーが、背景光LA2(D2側から投影幕に直射される光と、媒質D2中の他の物体(ユーザO2を含む)に照射された後に散乱又は反射し、投影幕に至った光)中の被励起光スペクトルの光パワーより遥かに小さい場合、ユーザO2に見える被励起光スペクトル中の投影幕から反射し、ユーザO2に受信されるD2中の物体の光パワーは、投影幕を透過し、ユーザO2に受信されるD1中の物体の光パワーより遥かに大きい。
この状況の下においては、ユーザO2は、被励起光スペクトル中の投影幕から反射され、ユーザO2に受信されるD2中の物体の画像及び投影画像しかはっきり見ることができず、投影幕を透過し、ユーザO2に受信されるD1中の物体画像をはっきり見ることができない。また、ユーザO1は、被励起光スペクトル中の投影幕を透過し、ユーザO1に受信されるD2中の物体画像及び投影画像を見ることができる。このように、投影画像は、ユーザO1及びユーザO2に同時に受信される上、ユーザO1のプライバシーを保護することができる。
反対に、背景光LA1(D1側から投影幕に直射される光源と、媒質D1中の他の物体(ユーザO1を含む)に照射された後に散乱又は反射し、投影幕に至った光)中の被励起スペクトルの光パワーが背景光LA2(D2側から投影幕に直射される光源と、媒質D2中の他の物体(ユーザO2を含む)に照射された後に散乱又は反射し、投影幕に至った光)より遥かに大きい場合、投影画像は、ユーザO1及びユーザO2に同時に受信される上、ユーザO2のプライバシーを保護することができる。
図23に示す第8の態様で選択されている被励起光は、赤色、緑色、青色、白色又は色域拡大色の可視光を含む。これにより、投影幕707は、車両、建物の投影広告システムなどに適用される。
図24を参照する。図24は、本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第9の態様を示す断面図である。図24に示すように、投影幕708の第9の態様は、被励起光及び被散乱光一部反射層780、発光層730及び散乱層750を含む。被励起光及び被散乱光一部反射層780は、被励起光スペクトルの光の一部を反射することができる上、被散乱スペクトルの光の一部を反射することができる。
図23に示す第8の態様と比較して、図24に示す第9の態様においては、被励起光一部反射層770が被励起光及び被散乱光一部反射層780に変更されている他、発光層730と媒質D2との間に、散乱層750が増設される。これにより、投射光束LS2は、D2側からのみ投影幕に至る。投影幕708は、投影システム300に適用される。
被散乱光の光スペクトルは、散乱層750に投射されるレーザ光の光スペクトルと等しいため、投射光束LS1中の散乱スペクトルに属する光エネルギーの一部は、被励起光及び被散乱光一部反射層780によって反射される。このため、投射光束LS1中の散乱スペクトルに属する光エネルギーを決定し、投影幕にある単位面積散乱光エネルギーを形成するとき、レーザ光の一部が反射される要素を考慮し、投射光束LS1中の散乱スペクトルに属するレーザ光パワーを増大させる必要がある。
図24に示す第9の態様で選択されている被励起光及び被散乱光は、赤色、緑色、青色、白色又は色域拡大色の可視光を含む。
図25を参照する。図25は、本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第10の態様を示す断面図である。図25に示すように、投影幕709の第10の態様は、被励起光及び被散乱光一部反射層780、散乱層750及び発光層730を含む。
図24に示す第9の態様と比較して、図25に示す第10の態様においては、散乱層750が被励起光及び被散乱光一部反射層780と発光層730との間に配置される上、変調レーザ光束LS2がD2側から入射される。従って、変調レーザ光束LS2は、散乱層750に入射する前に被励起光及び被散乱光一部反射層780によって反射されないため、図24中の投射光束LS1中の散乱スペクトルに属するレーザ光パワーが散乱層に入射される効率が低減する問題が発生しない。
図25に示す第10の態様で選択されている被励起光及び被散乱光は、赤色、緑色、青色、白色又は色域拡大色の可視光を含む。
図26を参照する。図26は、本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第11の態様を示す断面図である。図26に示すように、投影幕710の第11の態様は、集光層791、一部遮光層790、発光層730及び散乱層750を含む。一部遮光層790は、多数の遮光部材792及び多数の開口793を含む。集光層791は、多数の集光鏡794を含む。投影幕710は、投影システム300に適用される。
図27を参照する。図27は、一部遮光層790の一例を示す平面図である。黒色部分は、遮光部材792であり、白色円は、開口793である。投影幕上の1つの画素795の領域は、1つ又は数個の開口793を含む。1つの画素の中心の開口は、当該画素の中心に対応する。図27中に示す画素795は、9個の開口を含む。遮光部材792は、一部遮光層790の大部分の面積を被覆する。
開口793は、一部遮光層790上に分布する。開口793は、当該位置に入射される光を透過し、その横断面は、円形又は正方形である。遮光部材792は、反射又は吸収により、遮光部材792に入射される光を完全に遮断する。遮光部材792の発光層に対向する表面は、被励起光及び被散乱光を完全に吸収することができる。
投影幕上の各位置において、投影幕上に投射される単一のレーザ光束の一部を透過させ、レーザ光束の使用効率を高めたい場合、開口793の最大間隔をレーザ光束の横断面直径より小さくする必要がある。
図28を参照する。図28は、集光層791の一例を示す平面図である。白色円は、集光鏡794である。集光鏡794は、集光層791の大部分の面積を被覆することにより、入射光束の大部分の光を収集する。各集光鏡794の中心位置は、それぞれ、開口793の中心位置に対応する。集光鏡794は、集光鏡794上に投射された光を集中させる上、開口793が設けられているため、遮光部材792によって遮断されない。
集光層791の材料は、励起光及び散乱光の波長に属する光に対してあまり吸収及び散乱効果を有さない材料である。これにより、投射光束LS1中の励起光及び散乱光の波長に属する光パワーは、妨害されることなく、開口793を通過する。
集光層791及び一部遮光層790は、一体にしてもよい。この場合、開口793は、集光層791の材料によって充填される。これにより、開口部分の集光層791と一部遮光層790との接触面を低減し、光束が発光層730及び散乱層750に入射する効率を高めることができる。
開口793を通過した投射光束は、発光層730に進入し、励起光波長に属する光が発光層に被励起光を生成する。発光層に生成された被励起光と、投射光束中の励起光波長に属さない光とは、散乱層750に進入し、共に散乱される。被散乱光は、多方向に出射されるため、単一の開口793に対応する被励起光及び被散乱光は、投影幕のD2側の表面に面積が開口より遥かに大きい光点を形成する。
集光鏡の曲率、一部遮光層790の厚さ、発光層の厚さ、散乱層の厚さ、開口の分布などを適当に設計することにより、各画素に対応する光点群を当該画素に極力充填させることができる。これにより、ユーザO2は、各光点で満たされた画像を見ることができる。
また、遮光部材792の発光層に対向する表面により、被励起光及び被散乱光を完全に吸収することができる。これにより、環境光LA2中の被励起光スペクトル及び被散乱光スペクトルを含む光の大部分が遮光部材792に吸収される。これにより、環境光LA2が投影画像を干渉するのを低減し、投影画像のカラーコントラストを高めることができる。
図26に示す第11の態様で選択されている被励起光及び被散乱光は、赤色、緑色、青色、白色又は色域拡大色の可視光を含む。
図29を参照する。図29は、本考案の第6実施形態によるレーザ投影装置中の投影幕の第12の態様を示す断面図である。図29に示すように、投影幕711の第12の態様は、成像層796と、成像層796の一方の側面又は両面に位置する抗紫外線層797と、を含む。成像層796には、投射光束が投射されることにより、画像が形成される。成像層796は、上述の全ての投影幕を含む。
抗紫外線層797は、反射又は吸収により、紫外線波長の光が成像層796に進入するのを防止するとともに、成像層796に画像を形成する励起光及び散乱光の波長光をあまり吸収及び散乱しないため、投射光束中の励起光及び散乱光の波長に属する光は、妨害されることなく、成像層796に進入することができる。
成像層796は、発光層730、散乱層750、被励起光吸収層720A、励起光吸収層740、被励起光及び散乱光吸収層720B、励起光反射層760、被励起光一部反射層770、被励起光及び被散乱光一部反射層780、反射防止層などの機能層を含む可能性があり、各機能層の基材は、様々な化学物質を含むことにより、発光、散乱、選択性波長吸収、選択性波長反射などの機能を有する。
これらの化学物質及び各機能層の基材の成分の光学特性は、一般に、紫外線が照射されることにより、次第に変質し、成像層796の使用寿命を短縮させる虞がある。そこで、成像層796の一方の側面に抗紫外線層797が配置されることにより、一方の側面から入射される環境光中の紫外線プロトコルの光エネルギーは、成像層796に進入する前に遮断される。これにより、成像層796の特性が安定し、使用寿命が延長される。
(第7実施形態)
図30を参照する。図30は、本考案の第7実施形態によるレーザ投影装置を示す模式図である。本考案の第7実施形態によるレーザ投影装置800は、レーザ投影デバイス80及び投影幕801を含む。レーザ投影デバイス80は、レーザ光学モジュール810、回転平面鏡モジュール820及び凸面反射鏡830を含む。
回転平面鏡モジュール820の構造及び作動原理は、第1実施形態による回転平面鏡モジュール240と同一であるため、ここでは、詳しく述べない。
投影幕801は、一般の投影を行うことができる表面(即ち、一般の投影幕)を含み、前述の投影幕101、投影幕201、投影幕301、投影幕501、601投影幕、700、投影幕701、投影幕702、投影幕703、投影幕704、投影幕705、投影幕706、投影幕707、投影幕708、投影幕709、投影幕710又は投影幕711を含む。
レーザ光源モジュール810は、レーザ光束を回転平面鏡モジュール820上に投射する。レーザ光源モジュール810の構造は、図1中のレーザ光源モジュール810、図2中のレーザ光学モジュール270、図6中のレーザ光学モジュール370、図8中のレーザ光学モジュール470又は図14中のレーザ光学モジュール570の構造を含む。 270 レーザ光学モジュール
レーザ光源モジュール8100が出射する変調レーザ光束LMは、回転平面鏡モジュール820を通じて凸面反射鏡830上に反射する。回転平面鏡モジュール820がレーザ光束をx−z平面において回転させる角度をθURXとするとともに、レーザ光束をy−z平面において回転させる角度をθURYとする場合、レーザ光束LMは、回転平面鏡モジュール820によって反射され、凸面反射鏡830上の端点NUR1に至る。次に、凸面反射鏡830によって反射され、投影幕801の最右上角端点NUR2に至る。
同様に、回転平面鏡モジュール820がレーザ光束をx軸において回転させる角度をそれぞれθULX,θBRX,θBLXとするとともに、レーザ光束をy軸において回転させる角度をそれぞれθULY,θBRY,θBLYとする場合、レーザ光束LMは、それぞれ、回転平面鏡モジュール820によって反射され、凸面反射鏡830上の端点NUL1,NBR1,NBL1に至る。次に、それぞれ、凸面反射鏡830によって反射され、投影幕801の最左上角端点NUL2,最右下角端点NBR2,最左下角端点NBL2に至る。
凸面反射鏡830の反射により、レーザ光束の走査角度を拡大することができる上、投影幕801とレーザ投影デバイス80との間の距離Dを変更しなくても、投影画像の高さ及び幅を拡大することができる。図30及び図31を参照する。図31は、図30中のx−z平面と平行な断面を示す図である。
回転平面鏡モジュール820がx−y平面上においてレーザ光束を回転させることができる角度は、θである。入射角θILは、反射角θRLに等しく、入射角θIRは、反射角θRRに等しいため、レーザ光束の走査角度は、凸面反射鏡830によって反射された後、θから(θ+Δθ)に増大する。ここで、Δθは、凸面反射鏡830の曲面NL1,NR1上の点NL1を通過する法線と、点NR1を通過する法線との挟角である。これにより、投影幕801とレーザ投影デバイス80との間の距離Dを変更しなくても、投影画像の幅Wを拡大することができる。
図32は、図30中のx−y平面と平行な断面を示す図である。レーザ光束は、凸面反射鏡830によって反射された後、y−z平面上において走査角度をφから(φ+Δφ)に増大させることができる。ここで、Δφは、凸面反射鏡830の曲面NU1,NB1上の点NU1を通過する法線と、点NB1を通過する法線と、の挟角である。これにより、投影幕801とレーザ投影デバイス80との間の距離Dを変更しなくても、投影画像の高さHを拡大することができる。
凸面反射鏡830を投影幕の中心線付近に配置することにより、凸面反射鏡830の表面曲率を増大させることができる上、表面曲率を鏡面中心で対称にすることにより、凸面反射鏡830の体積を低減させることができる。これにより、凸面反射鏡830の製造コストを低減させることができる。
図33を参照する。図33は、図30中のx−z平面(又はy−z平面)上において凸面反射鏡の位置を変更したとき拡大される走査角度を示す模式図である。A,B,Cは、凸面反射鏡830を配置可能な3つの異なる位置を示す。D,E,Fは、投影画像の最左点(或いは最上点)、中心点及び最右点(或いは最下点)にそれぞれ対応する。∠ADF,∠BEF,∠CFD,∠DAC,∠EBC,∠FCAは、何れも直角である。レーザ光束が点Aに位置する凸面反射鏡830に入射されたとき、この面が走査する最大角度はθAであり、画面中心への光束経路はAEである。レーザ光束が点Bに位置する凸面反射鏡830に入射されたとき、この面が走査する最大角度はθBであり、画面中心への光束経路はBEである。
レーザ光束がC点に位置する凸面反射鏡830に入射されたとき、この面が走査する最大角度はθCであり、画面中心への光束経路はCEである。凸面反射鏡830に入射される前に走査角度θ0を有するレーザ光束が、それぞれ、A,B,C点に配置される凸面反射鏡830に入射されたとき、これらの面が走査する最大角度は、それぞれ、θA,θB,θCであり、画面中心への光束経路は、それぞれ、AE,BE,CEである。
図33から、θA=θC=tan-1(H/L),θB=2×tan-1(H/2/L)であることが分かる。また、2×tan-1(H/2/L)>tan-1(H/L)であるため、θB>θA=θCである。点A,B,Cに配置された凸面反射鏡830に反射された後、増大される走査角度は、それぞれ、ΔθA=(θA−θ0),ΔθB=(θB−θ0),ΔθC=(θC−θ0)である上、ΔθB>ΔθA=ΔθCである。増大される走査角度は、凸面反射鏡830の曲面法線の最大挟角に対応するため、点Bに位置する凸面反射鏡830が表面曲率変化が大きく、体積を低減することができる。
また、図33から分かるように、∠DAE>∠EAF,∠DBE=∠EBF,∠DCE<∠ECFであることが分かるため、点Bに位置する凸面反射鏡830の表面曲率変化は、反射中軸線BEに対称であり、A点及びC点に位置する凸面反射鏡830の表面曲率変化は、それぞれ、反射中軸線AE及びCEに対称ではない。従って、凸面反射鏡830を投影画面の中心線付近に配置することにより、凸面反射鏡830の表面曲率を高めることができる上、表面曲率を鏡面中心に対称にすることにより、凸面反射鏡830の体積を低減することができる。これにより、凸面反射鏡830の製作コストを低減させることができる。
(第8実施形態)
図34を参照する。図34は、本考案の第8実施形態によるレーザ投影装置を示す模式図である。本考案の第8実施形態によるレーザ投影装置900においては、平面反射鏡がレーザ光束の進行方向を変更するが、レーザ光束の走査角度は、変更しない。
従って、凸面反射鏡930及び平面反射鏡により、レーザ投影デバイスと投影幕との間の距離を大幅に縮小することができる上、表示画面を拡大することができる。図34に示すように、本考案の第8実施形態によるレーザ投影装置900は、レーザ投影デバイス90及び投影幕901を含む。レーザ投影デバイス90は、レーザ光源モジュール910、回転平面鏡モジュール920、凸面反射鏡930及び平面鏡モジュール940を含む。
レーザ光源モジュール910、回転平面鏡モジュール920及び凸面反射鏡930の構造及び作動原理は、第7実施形態によるレーザ光源モジュール810、回転平面鏡モジュール820及び凸面反射鏡830に類似するため、ここでは、詳しく述べない。平面鏡モジュール940は、凸面反射鏡930が反射した変調レーザ光束LMを再び反射し、投影幕901に投射する。
本考案の第8実施形態によるレーザ投影装置900においては、レーザ光束の走査角度を変更しなくても、回転平面鏡モジュール920と投影幕901との間の光束の進行経路を長くすることにより、より大きな画像を投影することができる。
図34から分かるように、平面鏡モジュール940は、レーザ光束の走査角度を増大させることができないが、投影幕とレーザ投影デバイスとの間のz軸距離Dを変更しなくても、光束の進行経路を屈折させ、回転平面鏡モジュール920と投影幕901との間の光束の進行経路を長くすることにより、投影画像の高度H及び幅Wを拡大させることができる。
本考案においては、図30及び図34のみにより、凸面反射鏡及び平面反射鏡がレーザ走査投影システム中において、走査角度を拡大する原理を説明した。しかし、本考案は、これのみに限定されず、1つ又は複数の凸面反射鏡又は平面反射鏡を運用して走査角度を拡大するレーザ走査投影システムは、全て本考案に含まれる。
以上の説明は、本考案の好適な実施形態を示すものであり、本考案を限定するものではない。当該技術に熟知する者は、本考案の特許請求の範囲の内容に対して変更及び修正を行うことができ、それらは、全て本考案の保護範囲に含まれる。
10 レーザ投影デバイス
80 レーザ投影デバイス
90 レーザ投影デバイス
100 レーザ投影装置
101 投影幕
110 レーザ光源モジュール
111 赤色可視光レーザ光源
112 青色可視光レーザ光源
113 緑色可視光レーザ光源
114 変調モジュール
115 光混合モジュール
120 回転平面鏡モジュール
200 レーザ投影装置
201 投影幕
202 レーザ投影デバイス
210 レーザ光源モジュール
220 レーザ信号変調モジュール
230 光混合モジュール
231 基材
232 基材
233 基材
234 基材
235 基板
236 微顆粒
237 微顆粒
238 微顆粒
240 回転平面鏡モジュール
250 回転平面鏡制御モジュール
260 信号変換モジュール
270 レーザ光学モジュール
300 レーザ投影装置
301 投影幕
302 レーザ投影デバイス
310 レーザ光源モジュール
311 第1のレーザ光源モジュール
312 第2のレーザ光源モジュール
320 レーザ信号変調モジュール
330 光混合モジュール
331 発光層
332 散乱層
340 回転平面鏡モジュール
350 回転平面鏡制御モジュール
360 信号変換モジュール
370 レーザ光学モジュール
400 レーザ投影装置
401 投影幕
402 レーザ投影デバイス
410 レーザ光源モジュール
420 レーザ信号変調モジュール
430 光混合モジュール
431 画素
432 副画素
433 副画素
434 副画素
440 回転平面鏡モジュール
441 画素
442 副画素
443 副画素
444 副画素
450 回転平面鏡制御モジュール
452 副画素
453 副画素
454 副画素
455 副画素
460 信号変換モジュール
462 副画素
463 副画素
464 副画素
465 副画素
470 レーザ光学モジュール
500 レーザ投影装置
501 投影幕
502 レーザ投影デバイス
510 レーザ光源モジュール
520 レーザ光源制御モジュール
530 光混合モジュール
540 回転平面鏡モジュール
550 回転平面鏡制御モジュール
560 信号協調モジュール
570 レーザ光学モジュール
600 レーザ投影装置
601 投影幕
602 投影光源
700 投影幕
701 投影幕
702 投影幕
703 投影幕
704 投影幕
705 投影幕
706 投影幕
707 投影幕
708 投影幕
709 投影幕
710 投影幕
711 投影幕
720 被励起光吸収層
720A 被励起光吸収層
720B 被励起光及び散乱光吸収層
730 発光層
740 励起光吸収層
750 散乱層
760 励起光反射層
770 被励起光一部反射層
780 被励起光及び被散乱光一部反射層
790 一部遮光層
791 集光層
792 遮光部材
793 開口
794 集光鏡
795 画素
796 成像層
797 抗紫外線層
800 レーザ投影装置
801 投影幕
810 レーザ光源モジュール
820 回転平面鏡モジュール
830 凸面反射鏡
900 レーザ投影装置
901 投影幕
910 レーザ光源モジュール
920 回転平面鏡モジュール
930 凸面反射鏡
940 平面鏡モジュール

Claims (64)

  1. 投影幕及びレーザ投影デバイスを備えるレーザ投影装置であって、
    前記レーザ投影デバイスは、静止画像又は動画像の画像信号に基づいて励起光を生成し、前記励起光を組み合わされた前記投影幕上に投射して画像を生成し、
    前記投影幕は、少なくとも1つの発光層を有し、前記発光層は、少なくとも1つの発光物質F1〜Fnを有し、前記発光物質は、ある波長範囲の励起光を照射されることにより、他の波長範囲の被励起光を生成する物質を有し、前記投影幕平面に平行な横方向における前記各発光物質の粒子間の距離は、レーザ光束の横断面直径よりも遥かに小さく、
    前記レーザ投影デバイスは、レーザ光源モジュール、レーザ信号変調モジュール、回転平面鏡モジュール、回転平面鏡制御モジュール及び信号変換モジュールを有し、
    前記信号変換モジュールは、前記各静止画像又は動画像の画像信号SIを受信するとともに、前記画像信号SIを前記レーザ光源モジュールを制御する信号SLと、前記回転平面鏡モジュールを制御する信号SMとに変換するとともに、前記レーザ信号変調モジュールの光信号と前記回転平面鏡モジュールとの同期を調整し、
    前記レーザ光源モジュールは、少なくとも1組のレーザ光源を有し、前記各レーザ光源は、それぞれ、前記発光層中の各種発光物質の励起波長範囲λ1S〜λnSに対応する波長λ1L〜λnLの光束L1S〜LnSを出射し、前記発光層中の各種発光物質をそれぞれ励起し、波長λ1E〜λnEの被励起光を生成させ、
    前記各レーザ光束L1S〜LnS(LiS)は、それぞれ、前記回転平面鏡モジュールに直接入射されるか、或いは、光混合モジュールによって同一経路及び同一方向に集中されることにより、包括的変調レーザ光束(LM)が生成され、前記包括的変調レーザ光束が前記回転平面鏡モジュールに入射され、前記回転平面鏡モジュールによって反射されることにより、変調走査レーザ光束又は包括的変調走査レーザ光束(LS)が形成され、前記変調走査レーザ光束又は包括的変調走査レーザ光束(LS)は、前記投影幕に投射され、
    前記回転平面鏡モジュールは、前記変調走査レーザ光束又は包括的変調走査レーザ光束(LS)を第1の平面において角度(θ)回転させると共に、第1の平面と平行でない第2の平面において角度(φ)回転させるために用いられ、
    前記回転平面鏡制御モジュールは、前記回転平面鏡モジュールの回転を駆動するとともに、前記信号変換モジュールからの信号(SM)を受信した後、前記回転平面鏡モジュールの回転角度を制御する信号に変換し、前記回転平面鏡モジュールの回転角度を時間に伴って変更することにより、前記変調走査レーザ光束又は包括的変調走査レーザ光束(LS)を前記投影幕上の被励起光を生成させたい位置に逐一走査するために用いられ、
    前記レーザ信号変調モジュールは、前記信号変換モジュールから供給された前記静止画像又は動画像の画像信号(SI)に基づき、前記各レーザ光源に対応する駆動電流(Ii)を生成し、前記各波長のレーザ光束(LiS)に対して光効率の変調を行うことを特徴とするレーザ投影装置。
  2. 前記発光物質は、蛍光物質、燐光物質、レーザ染料又はレーザ水晶であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  3. 前記発光層は、大部分の励起レーザ光エネルギーを吸収するとともに、可視光の散乱及び吸収を低減することにより、略透明であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  4. 前記発光層の発光物質の粒子直径は、可視光の最短波長より小さく、これにより、前記発光層は、略透明であることを特徴とする請求項3に記載のレーザ投影装置。
  5. 前記発光層は、1層の基材を有し、前記基材上の励起光が照射される位置に、多種の発光物質が均一に散布されることにより、所望の被励起光の単位面積発光エネルギーが生成されることを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  6. 前記発光層は、複数の基材を有し、前記各基材上の励起光が照射される位置に、少なくとも1種の発光物質が均一に散布されることにより、所望の被励起光の単位面積発光エネルギーが生成されることを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  7. 前記発光層は、各種発光物質の微顆粒が搭載される基板を有し、前記各微顆粒は、それぞれ、異なる基材に異なる発光物質が搭載されたものである上、前記基板上の励起光が照射される位置に均一又は非均一な密度で散布されることを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  8. 前記発光層は、予め、各発光物質が各溶液中に溶解され、前記基板上に噴霧又は蒸着されることによって形成された微顆粒が固化されることによって形成されることを特徴とする請求項7に記載のレーザ投影装置。
  9. 前記励起光は、単一の励起光が2種以上の被励起光波長を生成するのを避けなければならない上、前記レーザ光の波長及び前記発光層内の発光物質を選択するに際し、λisとλjsとの間の分布範囲が重複するのを低減する必要がある(1≦i,j≦n,λis≠λjE)上、λisが任意の前記発光層中の発光物質に照射されてλiEと異なる波長の被励起光エネルギーが生成されるのを低減することにより、前記投影幕上の各点に生成されるλ1E〜λnE波長の単位面積光パワーは、励起光L1S〜LnSの光パワーによって制御されることを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  10. 前記発光層は、m種設けられ(m≧2)、前記発光物質は、それぞれ異なる波長範囲λ1mS〜λmmSの励起光によって励起されることにより、波長λiEの被励起光を生成するとともに、前記レーザ光源モジュール中には、m個のレーザ光源が配置され、前記レーザ光源の波長は、それぞれ、各発光物質の励起光の波長範囲に対応し、前記発光層上の各光束が投射される位置に生成される波長λiEの単位面積発光エネルギーは、前記m個の発光物質が前記m個のレーザ光源によって励起されることによって生成される被励起光の総和であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  11. 前記発光層は、励起光波長λiSの分布範囲が広い上、波長λiEの被励起光を生成する発光物質が選択される上、前記レーザ光源モジュール中には、m2個のレーザ光源が配置され(m2≧2)、前記レーザ光源の波長が何れも前記発光物質の励起光波長λiS範囲内であることにより、前記発光層上の各光束が投射される位置に生成される波長λiEの単位面積発光エネルギーは、前記発光物質が前記m2個のレーザ光源を照射されることによって生成される被励起光の総和であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  12. 前記変調走査レーザ光束又は包括的変調走査レーザ光束LSが前記投影幕上を走査する態様は、ラスター走査、リサージュ走査又はベクター走査であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  13. 前記投影幕上のある位置の第iの被励起波長の単位面積発光エネルギーをPiEとしたい場合、前記変調走査レーザ光束又は包括的変調走査レーザ光束LSが前記位置を走査するとき、前記被励起波長に対応する前記レーザ光束LiSの光パワーPiSを調整するか、或いは、前記投影幕上のある位置を走査する時間τを調整することにより、前記投影幕中の前記位置の発光物質を励起し、PiEの単位面積発光エネルギーを生成し、前記単位面積発光エネルギーPiEは、数式1によって示され、
    (数1)
    iE(x,y)=PiS(x,y)×τ(x,y)×Ci(PiS(x,y),Di(x,y));
    数式1中、PiE(x,y)は、前記投影幕中の前記位置(x,y)の第iの発光物質が前記レーザ光束LiSによって励起されることによって生成される単位面積発光エネルギーを示し、(x,y)は、前記位置の空間座標を示し、PiS(x,y)は、前記レーザ光束LiSが前記位置(x,y)を走査する光パワーを示し、数式2で示され、
    (数2)
    PiS(x,y)=PiS(x,y)×LO
    数式2中、PiS(x,y)は、前記レーザ光束LiSが前記位置(x,y)を走査するとき、前記レーザ光源モジュールが出射する光パワーを示し、LOは、前記レーザ光束LiSが前記光混合モジュールを通過するときの光パワー損失パラメータと、前記回転平面鏡モジュールに反射するときの光パワー損失パラメータと、前記レーザ光源モジュールと前記投影幕との間の全ての光学部材によって発生する光パワー損失パラメータと、を示し、
    数式1中、τ(x,y)は、前記変調走査レーザ光束又は包括的変調走査レーザ光束LSが前記位置(x,y)を走査する時間であり、Ci(PiS(x,y),Di(x,y))は、前記位置(x,y)上の第i種の発光物質が励起光波長λiSを被励起光波長λiEに変換するときの単位面積光パワーの変換効率であり、PiS(x,y)及びDi(x,y)の影響を受け、Di(x,y)は、前記位置(x,y)上の第iの発光物質の密度であり、第i種の発光物質のCi(PiS(x,y),Di(x,y))は、PiS(x,y)の影響を受けない状況下において、Ci(Di(x,y))に簡素化することができ、τ(x,y)は、前記回転平面鏡モジュールの回転態様に基づいて算出することができ、LO及びCi(PiS(x,y),Di(x,y))は、測定により取得され、前記レーザ変調モジュールを介してPiS(x,y)を変更することにより、所望のPiE(x,y)が実現されることを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  14. 前記投影幕上の各位置の発光物質の密度が全て等しい場合(即ち、Di(x,y)=Di)、前記包括的変調走査レーザ光束LSが前記位置(x,y)を走査する時間τ(x,y)によってPiS(x,y)の値を調整することにより、前記投影幕上の全ての位置において所定の単位面積発光エネルギーPiEが実現されることを特徴とする請求項13に記載のレーザ投影装置。
  15. 前記レーザ光走査方式がラスター走査及びリサージュ走査である上、前記投影幕上の各位置の第iの発光物質の密度がすべて等しい場合、被励起光波長λiSの単位面積光エネルギーを同一にしたい場合、以下の計算方式によって実現され、
    設定時間t=0のとき、2次元の回転反射鏡の回転角度θ(0)=φ(0)=0であり、数式3及び数式4の関係式が得られ、
    (数3)
    θ(t)=θ0×sin(2π/Tθ×t);
    (数4)
    φ(t)=φ0×sin(2π/Tφ×t);
    数式3及び数式4中、θ0及びφ0は、それぞれ、前記2次元の回転反射鏡が前記レーザ光束をx軸及びy軸に沿って回転させる最大回転角度であり、Tθ及びTφは、それぞれ、その回転周期であり、前記投影幕を平面とし、(x,y)=(0,0)の点がθ=0,φ=0のレーザ光束に垂直に直交する場合、数式5及び数式6が得られ、
    (数5)
    x=D×tan(θ(t));
    (数6)
    y=D×tan(θ(t));
    数式5及び数式6中、Dは、前記2次元の回転反射鏡と前記投影幕との最短距離であり、上述の関係式を利用することにより、x軸の走査速度(数式7)及びy軸の走査速度(数式8)が得られ、
    (数7)
    x(x)=dx/dt;
    (数8)
    y(y)=dy/dt;
    これにより、点(x,y)の走査速度は、数式9によって示され、
    (数9)
    v(x,y)=(vx 2(x)+vy 2(y))1/2
    ここで、PiS(x,y)は、v(x,y)/Ci(PiS(x,y),Di)に正比例し、
    前記第i種の発光物質のCi(PiS(x,y),Di(x,y)がPiS(x,y)の影響を受けない状況の下、PiS(x,y)は、数式9に正比例し、これにより、前記投影幕上の単位面積発光エネルギーが一致することを特徴とする請求項13に記載のレーザ投影装置。
  16. 前記回転平面鏡モジュールの回転速度により、前記変調走査レーザ光束又は包括的変調走査レーザ光束LSが前記投影幕の各位置を走査するために必要な時間がユーザが画像を取り込む時間より短い場合、前記レーザ光束が前記各位置を走査することによる励起によって形成される各光点により、1つの画像が形成され、ユーザが画像を取り込む時間は、人間の眼にとっては、人間の眼の残像時間(約1/16秒)であり、カメラ又は撮影装置にとっては、各画面の露光時間であることを特徴とする請求項13に記載のレーザ投影装置。
  17. 前記回転平面鏡モジュールが継続的に回転する時間がユーザが画像を取り込む時間を越える場合、前記レーザ光束が前記各位置を走査することによる励起によって形成される各光点により、複数の画像が形成され、前記回転平面鏡モジュールが回転する速度により、前記各画面の更新時間をユーザが画像を取り込む時間より短くできる場合、前記複数の画像は、ユーザにとっては、連続した動画像として認識されることを特徴とする請求項13に記載のレーザ投影装置。
  18. 前記投影システムが単一の原色がα−bit(2α層色階)のフルカラーレーザ投影表示システムである上、前記投影幕のある位置に表示させたい色彩を赤色の第nRの色階、緑色の第nRの色階及び青色の第nRの色階に対応させたいとき、レーザ光束LRS,LGS,LBSが前記位置を走査する光パワーPRL,PGL,PBLを調整することにより、前記投影幕の発光層に生成される赤色、緑色及び青色の単位面積光パワーを(nR−1)/(2α−1)×PREM,(nG−1)/(2α−1)PGEM,(nB−1)/(2α−1)PBEMにし、前記PREM,PGEM,PBEMは、それぞれ、赤色、緑色及び青色の三色光の最大単位面積光パワーであり、前記PREM,PGEM,PBEMの相対比率は、画像画面のホワイトバランスの比率に符合させる必要があることを特徴とする請求項13に記載のレーザ投影装置。
  19. 前記レーザ光束LRS,LGS,LBSが前記位置を走査する光パワーPRL,PGL,PBLを調整することにより、前記投影幕の発光層に生成される赤色、緑色及び青色の単位面積光パワーを[(nR−1)/(2α−1)]1/γREM,[(nG−1)/(2α−1)]1/γGEM,[(nB−1)/(2α−1)]1/γBEMにし、γは、人間の眼が光パワーの小さい可視光に対して敏感であることを考慮するガンマ補正値であることを特徴とする請求項18に記載のレーザ投影装置。
  20. 前記投影幕の各位置の赤色、緑色及び青色が何れも第nRの色階を有するとともに、同一の明度、色相及び色度を表示するとき、前記レーザ光束LRS,LGS,LBSの最大発光パワーPRLM,PGLM,PBLMは、前記投影幕上の各位置の各種発光物質の分布密度と、前記レーザ光束の走査速度と、によって調整されることを特徴とする請求項18に記載のレーザ投影装置。
  21. 前記投影幕の発光層中には、w種の広スペクトル発光物質が加えられ(w≧1)、前記広スペクトル発光物質は、励起されることによって波長λ1WE〜λwWEを生成し、λiWEは、1つの原色光波長の光を有するのみではなく(1≦i≦w)、前記レーザ光源モジュール中には、w個のレーザ光源が配置され、前記レーザ光源の波長は、λ1WS〜λwWSであり、それぞれ、w種の発光物質の励起波長範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  22. 前記w個のレーザ光源のw種のレーザ光パワー間の相互比率により、前記w種の広スペクトルの発光物質が励起されることによって放出する広スペクトル波長λ1WE〜λwWEの光エネルギーの総和を色彩学上のホワイトバランス要求に符合させることを特徴とする請求項21に記載のレーザ投影装置。
  23. 前記投影幕の発光層中には、g種の色域拡大発光物質が加えられ(g≧1)、前記色域拡大発光物質は、励起されることによって波長λ1GE〜λgGEを生成し、また、CIE色度座標図上、前記λ1GE〜λgGE,λRE,λGE,λBEの(g+3)個の波長で形成される面積は、λRE,λGE,λBEのみで形成される面積より大きく、前記レーザ光源モジュール中には、g個のレーザ光源が増設され、前記レーザ光源の波長は、前記g種の色域拡大発光物質の励起波長範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  24. 前記励起光は、非可視光又は人間の眼への感光度が低い波長が採用され、波長約405nm、780nm、808nm、850nm、980nm又は1064nmのレーザ光が前記レーザ光源モジュールのレーザ光源とされることを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  25. 波長約405nm(青紫色)又は450nm(青色)のレーザ光が前記レーザ光源モジュールのレーザ光源として採用され、前記レーザ光は、前記発光層を励起して青色(波長約450nm)の画像を生成するために用いられ、これにより、励起光が投影幕に反射されたり、散乱されることにより、色が混合するのが低減されることを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  26. 波長約780nm(赤色)又は640nm(赤色)のレーザ光が前記レーザ光源モジュールのレーザ光源として採用され、前記レーザ光は、前記発光層を励起して赤色(波長約640nm)の画像を生成するために用いられ、これにより、励起光が投影幕に反射されたり、散乱されることにより、色が混合するのが低減されることを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  27. 波長405nmの半導体レーザ光が前記レーザ光源モジュールのレーザ光源として採用される上、1つの2次元回転するMEMS反射鏡又は2つの1次元回転するMEMS反射鏡を組み合わせて形成された平面鏡モジュールが使用され、前記投影幕の発光層中は、波長405nmによって赤色、青色又は緑色の可視光を励起する発光物質を有することを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  28. 前記投影幕は、車両の操縦席前のフロントガラス上に貼設され、前記レーザ投影デバイスは、前記車両内に配置される上、前記レーザ光束を前記投影幕上に投射し、前記信号変換モジュールは、有線又は無線の方式により、コンピュータ、携帯電話、GPS、夜間撮影機、可視光撮影機などの画像源からの画像信号を受信するとともに、前記投影幕上に、速度、走行距離、燃料残量、地図、警告、方向指示、電話番号など各情報を表示することを特徴とする請求項1乃至27の何れかに記載のレーザ投影装置。
  29. 前記レーザ光源モジュールは、第1のレーザ光源モジュール及び第2のレーザ光源モジュールをさらに有し、組み合わされる透明の前記投影幕は、発光層及び散乱層を有し、
    前記発光層は、前記散乱層の前方に配置されて前記レーザ投影デバイスが投射する光束に対向し、
    前記第1のレーザ光源モジュールは、少なくとも1組のレーザ光源を有し、前記各レーザ光源は、前記発光層中の各発光物質の励起波長範囲(λiS)に対応する第1の波長のレーザ光を出射し、前記発光層中の各発光物質を励起し、波長(λiE)の被励起光をそれぞれ生成させ、
    前記第2のレーザ光源モジュールは、少なくとも1組のレーザ光源を有し、前記各レーザ光源は、波長(λi2L)の第2の波長のレーザ光を出射し、
    前記発光層は、前記第2のレーザ光源モジュールが出射する第2の波長のレーザ光に対する吸収及び散乱が極めて低く、これにより、大部分の前記第2の波長のレーザ光は、前記発光層を透過して前記散乱層に進入するとともに、前記第1のレーザ光源モジュールが出射する大部分の第1の波長のレーザ光を吸収し、
    前記散乱層は、前記第2の波長のレーザ光及び前記発光層中の第1の波長のレーザ光によって励起された被励起光を散乱させるために用いられることを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  30. 前記発光層の前記レーザ投影デバイスが投射する走査光束に対向する表面には、少なくとも1つの反射防止層が設けられることにより、前記第1の波長のレーザ光、第2の波長のレーザ光及び発光層の励起された光が前記表面で反射するのが低減され、これにより、前記第1の波長のレーザ光が前記発光層に進入する比率と、前記第2の波長のレーザ光が前記散乱層に進入する比率と、前記発光層によって生成された被励起光が前記表面から外部に進入する比率と、前記散乱層によって散乱される光が前記表面から外部に進入する比率と、が高くなり、これにより、前記投影幕の表面前方に位置するユーザが見る被励起光及び被散乱光による画像輝度は、高いことを特徴とする請求項29に記載のレーザ投影装置。
  31. 前記発光層と前記散乱層との接触面には、前記第2の波長のレーザ光に対する反射防止層が少なくとも1つ設けられ、これにより、前記第2の波長のレーザ光が前記散乱層に進入する量と、前記散乱層によって散乱された光が前記発光層外部に進入する量と、の比率が高くなり、これにより、前記投影幕の発光層外部に位置するユーザが見る被散乱光による画像輝度は、高いことを特徴とする請求項29に記載のレーザ投影装置。
  32. 前記発光層と前記散乱層との接触面には、前記第1の波長のレーザ光に対する高反射層が少なくとも1つ設けられ、これにより、前記第1の波長のレーザ光が前記発光層を通過した後の残余エネルギーが反射されて前記発光層に戻ることにより、被励起光の光パワーが増大され、これにより、前記投影幕の発光層外部に位置するユーザが見る被散乱光による画像輝度は、高いことを特徴とする請求項29に記載のレーザ投影装置。
  33. 前記投影幕上のある位置を走査する第2のレーザ光パワーと前記レーザ光が前記位置を走査する時間と前記位置の散乱効率との積の値と、前記位置の前記第2のレーザ光の単位面積発光エネルギーと、の間は、前記投影幕の位置とは無関係な固定比率値になることを特徴とする請求項29に記載のレーザ投影装置。
  34. 前記第2のレーザ光源モジュール中には、h個のレーザ光源が増設され、前記レーザ光源は、それぞれ、λ1HE〜λhHEの波長を生成し(h≧1)、CIE色度座標図上、前記λ1HE〜λhHE,λRE,λGE,λBEの(h+3)個の波長で形成される面積は、λRE,λGE,λBEのみで形成される面積より大きく、前記信号変換モジュールは、画像信号SI中をλRE,λGE,λBEにλ1GE〜λgGE,λ1HE〜λhHEを加えた画像情報に変換するとともに、前記画像情報をレーザ光束LRS,LGS,LBSと、g種の第1のレーザ光源モジュールと、h種の第2のレーザ光源モジュールと、のレーザ光パワーを制御するために用いることにより、前記投影幕上のレーザ光束が走査された位置の色彩を正確に表示することを特徴とする請求項29に記載のレーザ投影装置。
  35. 前記投影幕上に生成されるλRE,λGE,λBE,λ1GE〜λgGE,λ1HE〜λhHEの(3+g+h)種の波長(g≧0,h≧0)の光エネルギーは、それぞれ、前記第1のレーザ光源モジュールが生成するレーザ光によって励起されるか、或いは、前記第2のレーザ光源モジュールが生成するレーザ散乱光によって生成され、前記発光層中には、1種又は多種の発光物質を有し、それぞれ、前記第1のレーザ光源モジュールのレーザ光源によって励起されることにより、(3+g+h)種の波長中のある波長の光を生成し、前記第2のレーザ光源モジュールは、前記(3+g+h)種の波長中の他の波長の光を有することを特徴とする請求項34に記載のレーザ投影装置。
  36. 前記第1の波長のレーザ光は、青色及び赤色のレーザ光を第1のレーザ光源モジュールのレーザ光源としており、波長約405nm、980nm又は1064nmのレーザ光を使用することにより、前記発光層中の1種の発光物質を励起して緑色画像を生成することを特徴とする請求項29に記載のレーザ投影装置。
  37. 前記投影幕の発光層は、表示するモニターの解析度に対応する数個の画素に分割されることを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  38. 前記各単一の画素中には、赤色、青色及び緑色の3種の副画素を有し、前記各種の副画素の面積は、等しいとは限らない上、副画素の配列は、同一又は異なることを特徴とする請求項37に記載のレーザ投影装置。
  39. 前記3種の副画素には、それぞれ、異なる発光材料が分布され、前記レーザ投影装置中のレーザ光源モジュールは、前記発光層中の3種の発光物質の励起光波長の範囲内である波長λLのレーザ光束(LL)を出射する少なくとも1組のレーザ光源を有することを特徴とする請求項38に記載のレーザ投影装置。
  40. 前記各副画素の最小長さは、前記レーザ光束LLの断面直径よりも大きく、各種の副画素間に所定の間隔を設けることにより、前記レーザ光束LLが2種類以上の副画素に同時に照射されるのが防止されることを特徴とする請求項39に記載のレーザ投影装置。
  41. 前記レーザ光束の走査経路は、前記投影幕上の副画素の配列と位置合わせされることにより、前記レーザ光束が2種以上の副画素に同時に照射されるのが防止されるか、或いは、前記レーザ光束が2種以上の前記レーザ光によって光を励起する副画素を走査するとき、前記レーザ光がオフにされることを特徴とする請求項40に記載のレーザ投影装置。
  42. 前記各単一の画素は、赤色、青色、緑色及び白色の4種の副画素をさらに有し、前記各副画素の面積は、同一又は非同一である上、副画素の配列は、同一又は異なることを特徴とする請求項37に記載のレーザ投影装置。
  43. 前記各単一の画素は、赤色、青色、緑色、白色及びg種の色域拡大(g≧1)の副画素をさらに有することを特徴とする請求項37に記載のレーザ投影装置。
  44. 前記投影幕の所定の位置には、分布密度の高い発光物質Fiが設けられることにより、前記位置には、単位面積光エネルギーの高い波長λiEの光が生成されることを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  45. 前記発光層は、各種発光物質Fiの投影幕上の各位置の分布密度により、前記投影幕上に形成される静止画像が決定されることを特徴とする請求項44に記載のレーザ投影装置。
  46. 前記発光物質Fiの投影幕上の各位置の密度が同一である上、何れも波長λiEの同一の単位面積光エネルギーを生成する場合、レーザ光線は、前記投影幕上の各位置に同一の単位面積励起光エネルギーを提供するとともに、レーザ光束が位置(x,y)を走査する光パワーPL(x,y)は、前記位置を走査する速度v(x,y)に正比例し、このとき、前記信号協調モジュールは、前記レーザ光源の光パワーと、前記回転平面鏡モジュールの回転角度と、を同期させ、前記光束LLが走査する過程中、同一の光パワーである上、前記レーザ光源の光パワーと、前記回転平面鏡モジュールの回転角度と、が同期制御される場合、前記発光物質Fiの前記投影幕上の各位置の密度分布と、前記レーザ光束が位置(x,y)を走査する走査速度v(x,y)とが正比例することにより、前記投影幕上の各位置に波長λiEの同一の単位面積光エネルギーが生成されることを特徴とする請求項45に記載のレーザ投影装置。
  47. 前記レーザ投影装置中のレーザ投影デバイスは、投影光源として、レーザ光源に代わり、ブロードバンド光源又はナローバンド光源が使用され、前記投影光源は、灯管又は電球が選択され、前記灯管は、前記投影幕中の発光物質を励起して赤色、青色、緑色、白色又は色域拡大色を生成することを特徴とする請求項45に記載のレーザ投影装置。
  48. 前記投影幕は、被励起光吸収層及び発光層を有し、
    前記被励起光吸収層は、前記発光層から出射された被励起光を吸収し、前記被励起光吸収層外部表面側に進入する被励起光を低減することにより、ユーザ又は光受信装置は、前記発光層外部表面側からのみ、表示画像を見たり、発光層から励起された光を検出することができ、前記被励起光吸収層外部表面側からは、表示画像を見たり、発光層から励起された光を検出することができないことを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  49. 前記投影幕は、順番に、被励起光吸収層、発光層及び励起光吸収層を有し、
    前記投射光束は、前記被励起光吸収層外部表面から前記投影幕に投射され、
    前記励起光吸収層は、前記投射光束中の前記発光層を励起する波長の光を吸収するとともに、被励起光をあまり吸収及び散乱しないことにより、前記発光層が生成する被励起光は、妨害されることなく、前記励起光吸収層外部表面側に伝達され、ユーザに受信され、前記発光層は、前記励起光吸収層外部表面側の環境背景光に影響を全く受けないことを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  50. 前記投影幕は、順番に、被励起光及び散乱光吸収層、散乱層及び発光層を有し、
    前記投射光束は、前記発光層外部表面から前記投影幕に投射され、
    前記散乱層は、入射レーザ光の単一方向性を破壊し、前記入射レーザ光と光波長が同一の多方向性散乱光を生成し、前記被励起光及び散乱光吸収層は、被励起光スペクトルの光及び被散乱スペクトルの光を吸収することを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  51. 前記投影幕は、発光層及び励起光反射層を有し、
    前記励起光反射層は、前記投射光束の前記発光層を通過した後の残余エネルギーを反射して前記発光層に戻し、前記発光物質を再度励起することにより、前記投影幕の発光効率を高める上、前記投射光束が前記投影幕を透過して前記励起光反射層外部表面側に進入し、ユーザに受信されるのを防止し、前記励起光反射層の被励起光に対する吸収及び散乱は、極めて低いため、前記被励起光は、妨害されることなく、前記励起光反射層外部表面側に進入することを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  52. 前記励起光反射層外部表面には、散乱層がさらに設けられることを特徴とする請求項51に記載のレーザ投影装置。
  53. 前記投影幕は、順番に、被励起光吸収層、発光層、励起光反射層及び散乱層を有し、
    前記発光層の発光効率が高められる上、前記被励起光吸収層外部表面側から投射される前記投射光束の光パワーは、前記散乱層外部表面側に進入してユーザに受信されることがないことを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  54. 前記投影幕は、順番に、被励起光吸収層、散乱層、励起光反射層及び発光層を有し、これにより、前記発光層の発光効率が高められ、前記投射光束は、前記発光層外部表面側から前記投影幕に投射されることを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  55. 前記投影幕は、被励起光一部反射層及び発光層を有し、
    前記被励起光一部反射層は、何れの表面から入射された被励起光でも所定の比率で透過させ、残りを反射させる上、励起光に対して非常に高い透過比率を有し、
    前記投影幕の第1の外部表面側の背景光が第2の外部表面側の背景光より小さい場合、前記投影幕上の投影画像は、両方の外部表面側のユーザに同時に受信され、前記第1の外部表面側のユーザは、前記第2の外部表面側を見ることができるが、前記第2の外部表面側のユーザは、前記第1の外部表面側のユーザを見ることができないことを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  56. 前記投影幕は、順番に、被励起光及び被散乱光一部反射層、発光層及び散乱層を有し、前記被励起光及び被散乱光一部反射層は、被励起光スペクトルの光の一部及び被散乱スペクトルの光の一部を反射するために用いられることを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  57. 前記投影幕は、順番に、被励起光及び被散乱光一部反射層、散乱層及び発光層を有し、
    前記投射光束が前記発光層外部表面側から入射されたとき、前記レーザ光束は、前記散乱層に入射する前に、前記被励起光及び被散乱光一部反射層によって反射されないことを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  58. 前記投影幕は、順番に、集光層、一部遮光層、発光層及び散乱層を有し、
    前記一部遮光層は、多数の遮光部材及び多数の開口を有し、
    前記集光層は、多数の集光鏡を有し、
    前記投影幕上の各1つの画素は、少なくとも1つの開口を有し、前記1つの画素の中心の開口の中心は、前記画素の中心に対応することを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  59. 前記集光鏡は、前記遮光層の大部分の面積を被覆し、前記入射光束の大部分の光を収集するとともに、前記集光鏡上の光を集中させて前記開口を通過させることを特徴とする請求項58に記載のレーザ投影装置。
  60. 前記開口の最大間隔を前記レーザ光束の横断面直径より小さくすることにより、前記投影幕上の各位置において、前記投影幕上に投射される単一のレーザ光束の一部を透過させ、これにより、前記レーザ光束の使用効率が高められることを特徴とする請求項58に記載のレーザ投影装置。
  61. 前記投影幕の一方の側面又は両側には、抗紫外線層がさらに設けられることにより、前記投影幕の特性が安定化される上、使用寿命が延長されることを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  62. 前記レーザ投影デバイスは、前記レーザ投影デバイスの前記回転平面鏡モジュールと前記投影幕との間に配置される少なくとも1つの凸面反射鏡をさらに有し、前記レーザ投影デバイスが生成したレーザ光束は、前記回転平面鏡モジュールを通過し、前記凸面反射鏡に反射された後、前記投影幕上に投射されることにより、前記レーザ光束の走査角度が拡大され、前記投影幕と前記レーザ投影デバイスとの間の距離を変更しなくても、投影画像の高さ及び幅が有効に拡大されることを特徴とする請求項1に記載のレーザ投影装置。
  63. 前記凸面反射鏡は、投影画面の中心線付近、最左点、最上点、最右点又は最下点に配置されることを特徴とする請求項62に記載のレーザ投影装置。
  64. 前記レーザ投影デバイスは、前記凸面反射鏡と前記投影幕との間に配置される少なくとも1つの平面反射鏡モジュールをさらに有し、前記レーザ投影デバイスが生成したレーザ光束は、前記回転平面鏡モジュールを通過し、前記凸面反射鏡に反射された後、前記平面反射鏡モジュールに反射され、その後、前記投影幕上に投射されることにより、前記レーザ光束の走査角度が拡大されることを特徴とする請求項62に記載のレーザ投影装置。
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