JP3172058B2 - 熱転写プリンタ - Google Patents

熱転写プリンタ

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JP3172058B2
JP3172058B2 JP08379595A JP8379595A JP3172058B2 JP 3172058 B2 JP3172058 B2 JP 3172058B2 JP 08379595 A JP08379595 A JP 08379595A JP 8379595 A JP8379595 A JP 8379595A JP 3172058 B2 JP3172058 B2 JP 3172058B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写プリンタに係
り、特に、多種多様の用紙に印字を行うことができると
ともに、専用紙を用いて銀鉛写真に匹敵する高画質の印
字を行うことのできる熱転写プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プラテンの前方に、用紙と、所
望のインクを塗工させたインクリボンとを支持してお
き、複数の発熱素子を配列させたサーマルヘッドをキャ
リッジとともにプラテンに沿って往復動させながら、前
記インクリボンを繰り出し、前記サーマルヘッドに整列
配置されている発熱素子を、印字情報に基づいて選択的
に発熱させることにより、用紙上に所望の文字等の画像
の印字を行う熱転写プリンタが、高印字品質、低騒音、
低コスト、メンテナンスの容易性等の理由により、コン
ピュータ、ワードプロセッサ等の出力装置として多用さ
れている。
【0003】このような従来の熱転写プリンタとして
は、熱溶融性インクが塗布されたインクリボン(熱溶融
性インクリボン)を用いて用紙に印字を行うものと、昇
華性インクが塗布されたインクリボン(熱昇華性インク
リボン)を用いて用紙に印字を行うものとが知られてい
る。
【0004】一方の熱溶融性インクリボンを用いて用紙
に印字を行う熱転写プリンタ(以下、熱溶融式熱転写プ
リンタと記す)は、普通紙、厚紙、葉書等の幅広い種類
の用紙に印字することができ、使い勝手に優れたもので
ある。
【0005】他方の昇華性インクリボンを用いて用紙に
印字を行う熱転写プリンタ(以下、熱昇華式熱転写プリ
ンタと記す)は、用紙として表面処理が施された専用紙
を用いて銀鉛写真に匹敵する高画質の印字画像を得るこ
とができるものである。
【0006】そして、熱溶融性インクが塗布されたイン
クリボンを用いて用紙に印字を行う熱溶融式熱転写プリ
ンタと、昇華性インクが塗布されたインクリボンを用い
て用紙に印字を行う熱昇華式熱転写プリンタは、それぞ
れ用いるインクの特性が異なることから、従来において
は、別方式の熱転写プリンタとしてそれぞれ個別に実用
化されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の熱転写プリンタにおいては、熱溶融式熱転写プ
リンタと熱昇華式熱転写プリンタとはそれぞれ個別に実
用化されているために、用紙に対する一般的な印字と銀
鉛写真に匹敵する高画質の印字画像の印字とを必要とす
る場合には、熱溶融式熱転写プリンタと熱溶融式熱転写
プリンタとの方式の異なる2台の熱転写プリンタを用い
なければならず、大きな設置スペースを要するととも
に、経済的負担が増加するという問題点があった。
【0008】そこで、1台の熱転写プリンタで、熱溶融
性インクが塗布されたインクリボンを用いた印字と、昇
華性インクが塗布されたインクリボンを用いた印字とを
行うことのできるものが望まれている。
【0009】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、熱溶融性インクが塗布されたインクリボンを用
いた印字と、昇華性インクが塗布されたインクリボンを
用いた印字とを行うことのできる熱転写プリンタを提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に記載の本発明の熱転写プリンタは、キャ
リッジに搭載したサーマルヘッドをインクリボンおよび
用紙を介してプラテンに当接した状態でプラテンに沿っ
て移動させながら前記サーマルヘッドを駆動して用紙に
印字を行う熱転写プリンタであって、前記インクリボン
として熱溶融性インクリボンを用いて用紙に熱溶融転写
による印字を行う第1記録モードと、前記インクリボン
として熱昇華性インクリボンを用いて用紙に熱昇華転写
による印字を行う第2記録モードとを、モード信号に基
づいて、選択的に切換可能な制御部を有し、前記制御部
は、モード信号に基づいて、前記第1記録モードにおけ
るプラテンに対するサーマルヘッドの圧接力と、前記第
2記録モードにおけるプラテンに対するサーマルヘッド
の圧接力とを選択的に切換可能であるとともに、前記第
2記録モードにおけるプラテンに対するサーマルヘッド
の圧接力を、前記第1記録モードにおけるプラテンに対
するサーマルヘッドの圧接力よりも弱くなるように制御
することを特徴としている。
【0011】そして、請求項2に記載の本発明の熱転写
プリンタは、請求項1において、前記制御部は、モード
信号に基づいて、前記第2記録モードにおけるキャリッ
ジの移動速度を、前記第1記録モードにおけるキャリッ
ジの移動速度よりも遅くするとともに、前記第2記録モ
ードにおけるサーマルヘッドの1ドットあたりの熱エネ
ルギーを、前記第1記録モードにおけるサーマルヘッド
の1ドットあたりの熱エネルギーよりも大きくなるよう
に制御することを特徴としている。
【0012】
【0013】
【0014】
【作用】請求項1に記載の本発明の熱転写プリンタによ
れば、制御部は、モード信号に基づいて、熱溶融性イン
クリボンを用いて用紙に熱溶融転写による印字を行う第
1記録モードと、熱昇華性インクリボンを用いて用紙に
熱昇華転写による印字を行う第2記録モードとを選択的
に切換えることができるとともに、制御部は、モード信
号に基づいて、第2記録モードにおけるプラテンに対す
るサーマルヘッドの圧接力を、第1記録モードにおける
プラテンに対するサーマルヘッドの圧接力よりも弱くな
るように選択的に切換えることができるので、第2記録
モードにおけるサーマルヘッドの摩耗を低減し、総合的
なサーマルヘッドの耐久性を向上させることができる。
【0015】請求項2に記載の本発明の熱転写プリンタ
によれば、制御部は、モード信号に基づいて、第2記録
モードにおけるキャリッジの移動速度を、第1記録モー
ドにおけるキャリッジの移動速度よりも遅くするととも
に、第2記録モードにおけるサーマルヘッドの1ドット
あたりの熱エネルギーを、第1記録モードにおけるサー
マルヘッドの1ドットあたりの熱エネルギーよりも大き
くなるように制御することできるので、第2記録モード
における熱昇華転写による印字を確実に行うことができ
る。
【0016】
【0017】
【0018】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により説明
する。
【0019】図1は本発明に係る熱転写プリンタの一実
施例の要部を示す斜視図であり、図2は要部の概略側面
図であり、図3はキャリッジの概略側面図であり、図4
は要部の構成を示すブロック図である。
【0020】図1に示すように、本実施例の熱転写プリ
ンタ1は、フレーム(図示せず)の所望の位置に平板状
のプラテン2がその印字面2aがほぼ垂直となるように
配設されており、このプラテン2の前側下方には、ガイ
ドシャフト3がプラテン2と平行に配設されている。そ
して、ガイドシャフト3の適宜な位置には、上下に分割
されたキャリッジ4が取着されており、下方に示す一方
は、ガイドシャフト3に取着される下キャリッジ4aと
され、上方に示す他方は、後述するリボンカセット5が
取着されるとともに下キャリッジ4aに対し上下方向に
接離可能とされた上キャリッジ4bとされている。この
キャリッジ4は、1対のプーリ(図示せず)に巻回され
ている適宜な駆動ベルト6を、ステッピングモータ等の
駆動手段(図示せず)により駆動させて、ガイドシャフ
ト3に沿って往復動自在に駆動されるようになってい
る。また、キャリッジ4は、後述する制御部25によ
り、その移動速度を高速と低速との2段階の何れか一方
が選択可能とされている。
【0021】前記キャリッジ4には、プラテン2に対向
しかつプラテン2に対して駆動モータの駆動力をもって
動作可能な周知のヘッド移動機構(共に図示せず)によ
り、接離自在とされ、プラテン2に対して当接した圧接
状態(ヘッドダウン状態)においてプラテン2上の用紙
(図示せず)に印字をなすサーマルヘッド7が配設され
ている。そして、このサーマルヘッド7は、キーボード
等の適宜な入力装置(図示せず)により入力された所望
の印字情報に基づいて選択的に発熱される整列配置され
た複数の発熱素子(図示せず)を備えている。また、サ
ーマルヘッド7は、後述する制御部25により、プラテ
ン2に対する圧接力を強圧接と弱圧接との何れか一方が
選択可能とされるとともに、サーマルヘッド7の熱エネ
ルギを大と小との2段階(詳しくは、発熱素子に対する
通電時間を長時間と短時間との2段階)の何れか一方が
選択可能とされている。
【0022】前記キャリッジ4について更に詳しく説明
すると、キャリッジ4は、ガイドシャフト3に取着され
る下キャリッジ4aの上面に、略平行をなす板状の上キ
ャリッジ4bが平行クランク機構8により下キャリッジ
4aに対して接離するように平行移動自在に取着されて
構成されている。この平行クランク機構8は、図3に示
すように、キャリッジ4の左右両端に1対設けられ、互
いにX状に交差した1対のリンク9a,9bを有してお
り、これらのリンク9a,9bの交差位置はピン10a
により枢着され、リンク9a,9bの端部はピン10
b,10c,10d,10eによりそれぞれ下キャリッ
ジ4aおよび上キャリッジ4bの左右側部上端部に形成
された長孔(図示せず)に摺動自在に係止されている。
【0023】また、前記下キャリッジ4aには、回転ク
ランク機構11が配設されており、この回転クランク機
構11により上キャリッジ4bの平行移動の操作がなさ
れるようになっている。この回転クランク機構11は、
下キャリッジ4aに回転駆動し得るように支持された回
転部材をなす回転板12と、この回転板12の偏心位置
にピン13aにより枢着された連結部材をなす連結リン
ク14とからなり、連結リンク14の先端が上キャリッ
ジ4bにピン13bにより枢着されて構成されている。
そして、回転板12は、モータ等の適宜な駆動手段(図
示せず)により回転駆動されるようになっている。
【0024】図1に戻って、前記上キャリッジ4bの左
右両側部には、先端が相互に内側に緩やかに湾曲し上下
端に突起が形成された係合部15aとされている板状の
アーム15がほぼリボンカセット5の幅と等しい間隔を
隔てて立設されている。そして、上キャリッジ4bの中
央部には、相互に所定間隔を隔てて1対の回転可能なボ
ビン16が上方に突出するようにして配設されており、
このボビン16によりインクリボン17が所定の方向に
走行可能とされている。この1対のボビン16は、一方
がインクリボン17を巻取る巻取りボビン16aとさ
れ、他方がインクリボン17を送出する送出ボビン16
bとされている。また、キャリッジ4のプラテン2に対
して遠方側の端縁上には、リボンカセット5に収納され
たインクリボン17の種類を検出するセンサ18とし
て、光センサ18aが配設されている。この光センサ1
8aとしては、本実施例においては反射型のものが用い
られている。そして、光センサ18aは、熱転写プリン
タ1の所望の位置に配設された熱転写プリンタ1の印字
動作等の制御をつかさどる後述する制御部25に接続さ
れている。
【0025】図1および図2に示すように、キャリッジ
4の上方には、適宜な間隔を隔てて、図示しないフレー
ムに図2において両矢印Aにて示すように開閉自在に支
持された略板状のキャノピー19が配設されている。こ
のキャノピー19は、閉状態において、紙送り機構(図
示せず)の出口側の紙押えとして機能するものであり、
キャリッジ4と対向するようにして配設されており、キ
ャリッジ4の移動領域とほぼ同一の長さとされている。
【0026】前記キャノピー19のキャリッジ4と平行
に対峙する下面の所定位置には、リボンカセット5を保
持する複数のカセットホルダ(図示せず)が設けられて
おり、このカセットホルダにより、複数、本実施例にお
いては熱溶融性インクが塗布されたインクリボン(熱溶
融性インクリボン)17aが内部に収納されたリボンカ
セット5aと、熱昇華性インクが塗布されたインクリボ
ン(熱昇華性インクリボン)17bが内部に収納された
リボンカセット5bとがキャリッジ4の移動方向に一列
状に配設されるようになっている。そして、各リボンカ
セット5a,5bは、図2に両矢印Bにて示すように、
回転クランク機構11に伴って動作する平行クランク機
構8の動作により、キャノピー19と上キャリッジ4b
との間で選択的に受け渡しが行われるようになってい
る。
【0027】本実施例の各リボンカセット5a,5b
は、インクリボン17の種類にかかわらず、すべてが同
一形状、同一寸法に形成されており、上下1対とされた
平面略矩形のケース本体20内に、図示しない回転自在
に支持された1対のリールと、回転自在に支持された1
対のリボン送りローラと、回転自在に支持されたリボン
経路に臨んでいる複数のガイドローラ等が配設されてい
る。そして、1対のリール間にインクリボン17が巻回
され、インクリボン17のリボン経路の中間部が外部に
導出されている。この1対のリールは、リボンカセット
5が上キャリッジ4bに搭載されると、その一方は、印
字に供した部分のインクリボン17を巻取る巻取りリー
ルとされ、他方は、インクリボンを送出する送出リール
とされる。そして、各リールの内周面には、複数のキー
溝が周方向に間隔を隔ててスプライン状に形成されてお
り、一方のリールの内周面は、前記巻取りボビン16a
が係合される巻取り孔21aとされ、他方のリールの内
周面は、前記送出ボビン16bが係合される送出孔21
bとされている。また、リボンカセット5のキャリッジ
4に搭載された状態でプラテン2と対向する面には、サ
ーマルヘッド7が臨む凹部22が形成されており、この
凹部22内においてインクリボン17の中間部が導出さ
れている。
【0028】また、リボンカセット5の凹部22が形成
された面と平行に延在する後面には、各リボンカセット
5内に収納されているインクリボン17の種類を判別す
るための識別マーク23が配置されている。本実施例の
識別マーク23は、インクリボン17の種類によって異
なる数の縞状の非反射部24aを有する反射シール24
により形成されている。
【0029】そして、この識別マーク23をキャリッジ
4に設けた光センサ18aによって検出し、この検出信
号をプリンタの制御部25に出力し、この制御部25内
において各リボンカセット5における識別マーク23の
数を計数することによりリボンカセット5内に収納され
ているインクリボン17の種類を判別するようになって
いる。
【0030】つまり、図1において左方に示すリボンカ
セット5aには、4本の非反射部24aを有する反射シ
ール24Aが識別マーク23として配置されており、図
1において右方に示すリボンカセット5bには、2本の
非反射部24aを有する反射シール24Bが識別マーク
23として配置されている。そして、リボンカセット5
の図1において手前側に示す後面の左端部が識別マーク
23の検出のための基準位置BPとされ、識別マーク2
3の図1において右端に位置する非反射部24aの右端
面までの距離Lを、すべての識別マーク23において同
一とするとともに、この距離L内にインクリボン17の
種類を識別するための所望の非反射部24aが形成され
ている。そして、使用に供する識別マーク23を光セン
サ18aが検出した状態でキャリッジ4が停止可能とさ
れており、キャリッジ4が停止した状態で、カセットホ
ルダに収納されているリボンカセット5が上キャリッジ
4bへ受け渡されるようになっている。
【0031】なお、識別マーク23は、リボンカセット
5に印刷してもよく、特に本実施例の構成に限定される
ものではない。
【0032】前記制御部25は、図示しないメモリ、C
PU等から形成されており、図4に示すように、フレー
ム(図示せず)の所望の位置に配設されたモード切換ス
イッチ26から送出されるモード信号に基づいて、少な
くとも熱溶融性インクリボン17aを用いて普通紙等の
用紙に熱溶融転写による印字を行う第1記録モードか熱
昇華性インクリボン17bを用いて専用紙に熱昇華転写
による印字を行う第2記録モードかを判別するモード判
別部27と、モード判別部27の判別結果に基づいて、
キャリッジ4の移動速度、サーマルヘッド7への通電時
間、サーマルヘッド7のプラテン2に対する圧接力、リ
ボンカセット5等を各モードに対応するように制御する
第1記録モード制御部28および第2記録モード制御部
29とを有している。また、制御部25は、キャリッジ
4の移動に伴う光センサ18aからの出力信号に基づい
て、リボンカセット5の有無およびリボンカセット5に
収納されたインクリボン17の種類、ホームポジション
に対するキャリッジ4の移動距離、キャノピー19の開
閉状態、リボンカセット5間の距離等を判別または検出
するようになっていいる。
【0033】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
作用について説明する。
【0034】本実施例の熱転写プリンタ1を駆動し、印
字目的に合致するように、操作者がモード切換スイッチ
26を動作させて熱溶融性インクリボン17aを用いて
普通紙等の用紙に熱溶融転写による印字を行う第1記録
モードまたは熱昇華性インクリボン17bを用いて専用
紙に熱昇華転写による印字を行う第2記録モードの何れ
か一方を選択することにより印字モードの選択動作が行
われる。
【0035】そして、印字モードの選択動作が行われる
と、モード切換スイッチ26から制御部25に対して選
択された何れか一方のモードに対応したモード信号が送
出され、制御部25のモード判別部27は、モード切換
スイッチ26から送出されたモード信号が第1記録モー
ドか第2記録モードかを判別し、判別結果に基づいて第
1記録モード制御部28または第2記録モード制御部2
9の何れか一方を動作させ、第1記録モードまたは第2
記録モードの何れか一方に対応したインクリボン17が
収納されたリボンカセット5の選択動作を開始する。
【0036】つぎに、リボンカセット5の選択動作が開
始されると、制御部25(詳しくは、第1記録モード制
御部28または第2記録モード制御部29の何れか一
方)からの指令により、ホームポジションに位置するキ
ャリッジ4を移動(走行)させて、キャリッジ4に配設
した光センサ18aが、リボンカセット5の識別マーク
23を検出する。そして、光センサ18aは、非反射部
24aの配列およびピッチ等の構成による各識別マーク
23の固有の検出信号を制御部25に送出し、制御部2
5において発せられた指令に対応する識別マーク23か
どうかを判断し、指令に対応する識別マーク23の場合
には、キャリッジ4の移動を停止し、指令に対応する識
別マーク23でない場合には、指令に対応する識別マー
ク23を検出するまでキャリッジ4の移動を継続する。
つまり、本実施例においては、インクリボン17の種類
によってリボンカセット5の反射シール24の違いを検
出することにより、リボンカセット5(詳しくは、イン
クリボン17)を確実に判別することができる。
【0037】そして、本実施例におけるリボンカセット
5の種類の検出は、リボンカセット5に配設した識別マ
ーク23とキャリッジ4に配設された光センサ18aと
により非接触状態で行われるので、検出動作に伴う可動
部分がないので長期間に亘り安定した動作を保持するこ
とができる。
【0038】さらに、本実施例によれば、リボンカセッ
ト5の種類が増加した場合に、識別マーク23を形成す
る反射シール24の非反射部24aの配列やピッチ等を
既存の反射シール24と異ならせることにより簡単に対
処することができる。
【0039】また、本実施例のリボンカセット5は、イ
ンクリボン17の種類にかかわらず、リボンカセット5
のケース本体20のすべてが同一形状、同一寸法に形成
されており、このようなリボンカセット5は、1種類の
成型金型を用いて樹脂を射出成型すること等により効率
よく形成することができ、リボンカセット5の生産管
理、保管、在庫管理等にかかる労力を低減することがで
きるとともに、少品種大量生産が可能となり低コスト化
を図ることができる。
【0040】さらにまた、本実施例の熱転写プリンタ1
によれば、各リボンカセット5はキャノピー19の所定
位置に取着されるので、キャリッジ4のホームポジショ
ンから各リボンカセット5の識別マーク23までの距離
が一定値とされ、ホームポジションに対するキャリッジ
4の移動距離を容易に検出することができる。つまり、
キャリッジ4を駆動するステッピングモータ(図示せ
ず)のステップ数をカウントすることにより、ホームポ
ジションに対するキャリッジ4の移動距離を容易に検出
することができる。言い換えると、ホームポジションを
容易に検出することができる。そして、予め定められて
いるホームポジションから各リボンカセット5の識別マ
ーク23までの距離に対応するステッピングモータのス
テップ数と、キャリッジ4を駆動させた場合の実際のス
テッピングモータのステップ数とを比較することによ
り、ホームポジションとリボンカセット5との距離の変
化、および、リボンカセット5間の距離の変化等の温度
による熱転写プリンタ1の変化を検出することもでき
る。
【0041】また、本実施例の熱転写プリンタ1によれ
ば、リボンカセット5はキャノピー19の所定位置に取
着されているので、キャノピー19が開状態とされた場
合には、リボンカセット5の識別マーク23が光センサ
18aに対して対向せず、結果として、キャリッジ4の
走査を行っても、光センサ18aによるリボンカセット
5の識別マーク23の検知を行うことができないことと
なる。これを利用してキャノピー19の開閉状態を検出
することができる。
【0042】このように、本実施例の熱転写プリンタ1
によれば、リボンカセット5の有無および種類の検出
と、ホームポジションの検出と、キャノピー19の開閉
状態の検出等とを1つのセンサ18で兼用することがで
きるので、総合的に低コスト化を図ることができる。
【0043】そして、選択された印字モードに対応する
インクリボン17を内部に収納したリボンカセット5
が、平行クランク機構8および回転クランク機構11に
よって、図2に両矢印Bにて示すように、キャノピー1
9と上キャリッジ4bとの間で選択的に受け渡されて、
リボンカセット5がキャリッジ4に装着されてリボンカ
セット5の選択動作が終了する。
【0044】ついで、リボンカセット5の選択動作が終
了すると、選択された印字モードに対応する用紙がプラ
テン2とサーマルヘッド7との間に人手あるいは図示し
ない給紙装置によりセットされ印字動作が開始される。
【0045】つぎに、印字動作が開始されると、第1記
録モードの場合には、制御部25(詳しくは、第1記録
モード制御部28)からの指令により、ヘッドダウン状
態におけるプラテン2に対するサーマルヘッド7の圧接
力を0.5〜3.0kg程度、キャリッジ4(サーマル
ヘッド7)の移動速度(印字速度)を10〜50cm/
秒程度、サーマルヘッド7(詳しくは発熱素子)の1ド
ットあたりの通電時間を50〜2000μ秒程度に制御
し、これにより、熱溶融性インクリボン17aを用いて
普通紙等の用紙に熱溶融転写による印字を確実に施すこ
とができる。
【0046】また、第2記録モードの場合には、制御部
25(詳しくは、第2記録モード制御部29)からの指
令により、ヘッドダウン状態におけるプラテン2に対す
るサーマルヘッド7の圧接力を0.2〜1.5kg程度
として、キャリッジ4(サーマルヘッド7)の移動速度
(印字速度)を0.2〜25cm/秒程度、サーマルヘ
ッド7(詳しくは発熱素子)の1ドットあたりの通電時
間を150〜30000μ秒程度あるいは通電を複数回
繰り返すように制御し、これにより、熱昇華性インクリ
ボン17bを用いて用紙に熱昇華転写による印字を確実
に施すことができる。
【0047】さらにまた、第2記録モード時におけるプ
ラテン2に対するサーマルヘッド7の圧接力を第1記録
モード時より弱くすることにより、第2記録モード時に
おけるサーマルヘッド7の摩耗を低減し、これにより、
総合的なサーマルヘッド7の耐久性を確実に向上させる
ことができる。
【0048】そして、第2記録モード時におけるキャリ
ッジ4(サーマルヘッド7)の移動速度(印字速度)を
第1記録モード時より遅くするとともに、第2記録モー
ド時におけるサーマルヘッド7(詳しくは発熱素子)の
1ドットあたりの通電時間を第1記録モード時より長く
する、あるいは複数回繰り返すことにより、熱溶融性イ
ンクを溶融させて用紙に転写する第1記録モードより大
きな熱エネルギーを必要とする、熱昇華性インクを昇華
させて用紙に転写する第2記録モードによる印字を確実
に施すことができるので、銀鉛写真に匹敵する高画質の
印字品質を得ることができる。
【0049】さらに、第2記録モード時に、サーマルヘ
ッド7(詳しくは発熱素子)の1ドットあたりの通電を
複数回繰り返すことにより、通電時間を単純に長くした
場合にサーマルヘッド7の発熱素子の発熱温度が許容温
度を越えて破損するという危険性を確実に防止すること
ができる。
【0050】また、本実施例の熱転写プリンタ1は、印
字目的に応じてモード切換スイッチ26を切換えること
により、熱溶融性インクリボン17aを用いて多種多様
の用紙に熱溶融転写による印字を行う第1記録モード
と、熱昇華性インクリボン17bを用いて専用紙に熱昇
華転写による銀鉛写真に匹敵する高画質の印字を行う第
2記録モードとを簡単に選択して印字を行うことができ
るので、1台の熱転写プリンタ1をもって、用紙に対す
る一般的な印字と銀鉛写真に匹敵する高画質の印字画像
の印字とを確実に行うことができるとともに、設置スペ
ースを従来より確実に低減することができる。
【0051】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明の熱転写プリ
ンタによれば、熱溶融性インクが塗布されたインクリボ
ンを用いた印字と、昇華性インクが塗布されたインクリ
ボンを用いた印字とを1台で確実に行うことができると
いう極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱転写プリンタの一実施例の要部
を示す斜視図
【図2】本発明に係る熱転写プリンタの一実施例の要部
を示す概略側面図
【図3】本発明に係る熱転写プリンタの一実施例のキャ
リッジの概略側面図
【図4】本発明に係る熱転写プリンタの一実施例の要部
の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 熱転写プリンタ 2 プラテン 4 キャリッジ 5 リボンカセット 5a (熱溶融性インクが塗布されたインクリボンが内
部に収納された)リボンカセット 5b (熱昇華性インクが塗布されたインクリボンが内
部に収納された)リボンカセット 7 サーマルヘッド 17 インクリボン 17a (熱溶融性インクが塗布された)インクリボン 17b (熱昇華性インクが塗布された)インクリボン 25 制御部 26 モード切換スイッチ 27 モード判別部 28 第1記録モード制御部 29 第2記録モード制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−50640(JP,A) 特開 平4−303663(JP,A) 特開 平6−219004(JP,A) 特開 平2−103174(JP,A) 特開 平5−330122(JP,A) 特開 昭62−179975(JP,A) 特開 昭63−296966(JP,A) 特開 平2−26764(JP,A) 特開 平5−305727(JP,A) 特開 昭63−176162(JP,A) 特開 平4−303663(JP,A) 特開 平2−283461(JP,A) 特開 平2−182465(JP,A) 特開 平3−101985(JP,A) 特開 平7−179002(JP,A) 特開 昭61−24482(JP,A) 実開 平6−24953(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/325 B41J 2/36 B41J 25/308 B41J 32/00 B41J 35/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリッジに搭載したサーマルヘッドを
    インクリボンおよび用紙を介してプラテンに当接した状
    態でプラテンに沿って移動させながら前記サーマルヘッ
    ドを駆動して用紙に印字を行う熱転写プリンタであっ
    て、 前記インクリボンとして熱溶融性インクリボンを用いて
    用紙に熱溶融転写による印字を行う第1記録モードと、
    前記インクリボンとして熱昇華性インクリボンを用いて
    用紙に熱昇華転写による印字を行う第2記録モードと
    を、モード信号に基づいて、選択的に切換可能な制御部
    を有し 前記制御部は、モード信号に基づいて、前記第1記録モ
    ードにおけるプラテンに対するサーマルヘッドの圧接力
    と、前記第2記録モードにおけるプラテンに対するサー
    マルヘッドの圧接力とを選択的に切換可能であるととも
    に、前記第2記録モードにおけるプラテンに対するサー
    マルヘッドの圧接力を、前記第1記録モードにおけるプ
    ラテンに対するサーマルヘッドの圧接力よりも弱くなる
    ように制御する ことを特徴とする熱転写プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、モード信号に基づいて、
    前記第2記録モードにおけるキャリッジの移動速度を、
    前記第1記録モードにおけるキャリッジの移動速度より
    も遅くするとともに、前記第2記録モードにおけるサー
    マルヘッドの1ドットあたりの熱エネルギーを、前記第
    1記録モードにおけるサーマルヘッドの1ドットあたり
    の熱エネルギーよりも大きくなるように制御することを
    特徴とする請求項1に記載の熱転写プリンタ。
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