JP3171615B2 - データ転送のリトライ制御方式 - Google Patents

データ転送のリトライ制御方式

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JP3171615B2
JP3171615B2 JP24135691A JP24135691A JP3171615B2 JP 3171615 B2 JP3171615 B2 JP 3171615B2 JP 24135691 A JP24135691 A JP 24135691A JP 24135691 A JP24135691 A JP 24135691A JP 3171615 B2 JP3171615 B2 JP 3171615B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロプログラム制
御のCPUにおけるバスを介するメモリ・I/O等への
データ転送のリトライ制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のプロセッサを用いた情報
処理装置の構成例を示す図である。各種コンピュータ及
びプログラマブル・コントローラ等の情報処理装置は、
一般に同図に示すように、プロセッサ100、メモリ2
00、I/Oデバイス(入出力装置)300、伝送イン
タフェース400、及びシステムバス500等で構成さ
れる。
【0003】プロセッサ100は、これらのメモリ20
0、I/Oデバイス300、伝送インタフェース400
等と情報交換を行う際、システムバス500を介してデ
ータ転送を行う。このプロセッサ100は、マイクロプ
ログラム制御方式を採用しており、FORTRAN, COBOL, C
等の高級言語もしくはプログラム・コントローラ用の
コントローラ言語等で記述されたソースプログラムをコ
ンパイルまたはアセンブルして得られるマクロ命令から
成るマクロプログラムの実行を、マイクロプログラムに
より解読して行う。
【0004】プロセッサ100は、マイクロ命令から成
るマイクロプログラムを格納しているマイクロプログラ
ムメモリ101(以後、μ−MEM101と略称す
る)、特に図示していないマイクロプログラムカウンタ
(以後、μ−PCと略称する)、上記μ−MEM101
に対し一定期間(マイクロサイクル)毎にアドレス(上
記μ−PCの値)を供給するマイクロシーケンサ102
(以後、μ−SQC102と略称する)、上記μ−ME
M101から読み出されたマイクロ命令を保持すると共
に、そのマイクロ命令から各種制御信号を出力するパイ
プラインレジスタ103(以後、PLR103と略称す
る)、そのPLR103から読み出したマイクロ命令に
指示された各種演算を行い、その結果として正・負を示
す符号(S)、ゼロ検出(Z)、キャリー検出(C
Y)、オーバーフロー検出(OVF)等の各種フラグを
出力するCPU(中央演算処理装置)104、システム
バス500上のデータの入力時はバスデータのパリティ
チェックを行い、システムバス500へのデータ出力時
はパリティジェネレートを行うバスパリティチェッカ/
ジェネレータ121とバスアクセスの時間監視を行うバ
スアクセス時間監視回路122とシステムバス500を
介するデータ転送先のスレーブ側デバイスの異常状態を
常時監視するスレーブデバイス異常信号判定回路123
とから成るバス転送エラー検出回路120、上記マクロ
プログラムが格納されているマクロプログラムメモリ1
05、そのマクロプログラムメモリ105にアドレスを
供給するマクロプログラムカウンタ106(以後、MP
C106と略称する)、前記マクロプログラムメモリ1
05から読み出されたマクロ命令のアドレスオペランド
から物理アドレスを生成する物理アドレス生成回路10
7、その物理アドレス生成回路107から出力される転
送データのアドレスを保持するデータ転送アドレスレジ
スタ108、及び上記バス転送エラー検出回路120か
ら加わるバスエラー信号またはCPU104から加わる
上記、S,Z,CY,もしくはOVFの各フラグの値を
上記μ−SQC102に選択出力するテストコンディシ
ョン選択回路109とから成っている。
【0005】ところで、バス転送エラー検出回路120
は、バスパリティチェッカ/ジェネレータ121の検出
によるパリティエラーの発生、バスアクセス時間監視回
路122の検出によるバスアクセス時間の異常、または
スレーブデバイス異常信号判定回路123の検出による
データ転送時のスレーブデバイスの異常のいずれかの要
因により、バスエラー信号を出力する。
【0006】上記CPU104は、ローカルデータバス
130を介し、前記システムバス500に接続されてい
る。上記構成において、MPC106によりアドレッシ
ングされたマクロプログラムメモリ105内のマクロ命
令は、MAP処理(マッピング処理:マクロ命令のオブ
ジェクトコードに対応して、該当するマイクロプログラ
ム処理の先頭番地に上記μ−PCをセットし、インタプ
リタ処理を起動する処理)によりμ−SQC102を介
してμ−MEM101に格納されている対応する複数の
マイクロ命令から成るマイクロプログラムであるインタ
プリタによって、解読実行される。
【0007】マクロ命令の転送命令には、その転送モー
ドによりいくつかの種類があり、例えば、32ビット長の
リード/ライト転送、16ビット長のリード/ライト転
送、8ビット長のリード/ライト転送、及び16/8ビッ
ト長の符号付転送(転送時に符号拡張して32ビット長に
変換する)等がある。そして、μ−MEM101内には
これらの各マクロ命令にそれぞれ対応したインタプリタ
が格納されている。
【0008】上記各転送命令の実行時には、このμ−M
EM101内の当該インタプリタの起動と同時に、マク
ロプログラムメモリ105から読み出されているマクロ
命令中のアドレスオペランドを物理アドレス生成回路1
07により物理アドレスである転送アドレスに変換し、
その転送アドレスをデータ転送アドレスレジスタ108
にラッチされる。そして、上記インタプリタの起動によ
りCPU104がシステムバス500を介するデータ転
送を開始するとき、データ転送アドレスレジスタ108
から転送アドレスがシステムバス500に出力され、該
当するメモリ200もしくはI/Oデバイス300等と
情報交換が行われる。
【0009】このシステムバス500を介するデータ転
送においては、バス転送エラー検出回路120により、
システムバス500上のバスデータのパリティチェッ
ク、バスアクセスの時間監視、及びデータ転送先のスレ
ーブデバイスの異常状態が常にチェックされ、異常時に
は一過性の不良動作を切り捨てるためにリトライ処理を
行う。そして、そのリトライ処理が失敗した時は、その
旨をシステム管理プログラム内のRAS処理ルーチン
(RASとは信頼度を計る尺度の信頼性(Reliability
),可用性(Availability),保全性(Serviceabilit
y)を総称したものであり、故障及びシステム状態の掌
握とそのデータ管理運用、故障時の対応方法、故障復旧
方法などの機能を言う。RAS処理は、前記機能を果た
す処理である。)に通知し、システム見地で縮退による
継続運転またはシステムの停止等の決定を行う。
【0010】また、バスエラーが発生した場合には、バ
ス転送エラー検出回路120からバスエラー信号が、C
PU104、μ−SEQ102、MPC106、及びデ
ータ転送アドレスレジスタ108に出力される。このバ
スエラー信号の出力により、CPU104内の図示して
いないキャッシュメモリへのリードデータの書き込みが
禁止され、データ転送アドレスレジスタ108は次マク
ロ命令の転送アドレスの書き込みが禁止され、(アドレ
ス自動インクリメントモード時は、アドレスのインクリ
メント動作を禁止する)さらに、MPC106のカウン
ト動作が禁止される。またμ−SQC102は、μ−P
Cのカウント動作を禁止し、更新しない状態のμ−PC
の値を図示していないμ−スタックに格納すると共に、
マクロプログラムメモリ105から出力されるマクロ命
令のMAPアドレスを選択せずにリトライ制御処理を行
うバスエラー割込処理ルーチン用の割込みベクタのアド
レスへ分岐する。そして、μ−SQC102は、上記バ
スエラー割込処理ルーチンからリターン命令で復帰した
ときには、上記μ−スタックに退避させていた前記バス
転送動作を行うマイクロ命令のマイクロメモリアドレス
を選択する。このことにより、再び同一マイクロプログ
ラムのステップが実行され、バス転送のリトライが行わ
れる。
【0011】図7に、従来のマイクロプログラム(イン
タプリタ)により行われるシステムバス500を介する
データリードのバス転送処理のフローチャートを示す。
同図(A) は、32ビットの1ワードデータをバス転送する
32ビットデータリードインタプリタ、同図(B) は16ビッ
トの1ワードデータをバス転送する16ビットデータリー
ドインタプリタの処理を示すフローチャートであり、上
記2つのインタプリタは、どちらもそれぞれのデータ転
送と同時にMAP処理を行うために、1クロックで上記
データ転送のマクロ命令のインタプリタを終了する。
【0012】次に、上記図7(A) に示す32ビットデータ
リードインタプリタのバス転送動作においてバスエラー
が発生した場合に、前述したようにして起動される前記
バスエラー割込処理ルーチンの動作フローチャートを図
8に示す。
【0013】この割込処理ルーチンにおいては、 リトライカウンタ等によりリトライの回数を計数
し、その計数されたリトライの回数が所定回数を越えた
か否かを判別することによりリトライ失敗の判定を行い
(SA1)、まだ失敗でない場合はリターン命令(RE
T)の実行後、図7(A) に示す32ビットデータリードの
同一マイクロプログラムステップの実行によるリトライ
を行い、そのリトライによりバスエラーが発生しなかっ
た場合には、リトライ成功となり、同時実行するMAP
処理により、次のマクロ命令の解読実行の処理を継続し
ていく。一方、上記リトライにより再びバスエラーが発
生した場合には、前記割込処理により、再び上述のの
処理へ移行する。 また、上記処理SA1で、リトライカウンタのオー
バーフロー等によりリトライの回数が所定の回数を越え
リトライが失敗したと判定したときは、システム管理プ
ログラムのRAS処理を起動させた後(SA2)、マイ
クロプログラム・オペレーティングシステム(μ−O
S)管理下のダミーアドレスをデータ転送アドレスレジ
スタ108に格納して(SA3)、リターン(RET)
することにより、前記32ビットデータリードの同一マイ
クロステップにおいてバスエラーの起きないダミー転送
を行って強制的に処理を終結し、システム管理プログラ
ムの処理へシステムタスクレベルの割り込みにより移行
する。
【0014】16ビットデータリードインタプリタにおい
ても、図7(B) に示す処理と、図8に示すバスエラー時
のリトライ制御用の割込処理ルーチンとにより同様な処
理が行われる。また、他の各種ビット及び各種転送モー
ドの1ワードデータのリード/ライトにおいても、それ
らのデータのバス転送を実行するインタプリタと図8に
示すバスエラー時のリトライ制御用の割込処理ルーチン
の実行により同様の処理がなされる。
【0015】次に、図9に従来の複数ワード(1ワード
は16ビット構成)のデータ転送(ブロックデータ転送)
を行うインタプリタの動作フローチャートを示す。この
フローチャートは、図10に模式的に示すようにA番地
から始まるNワードのメモリAのデータをB番地から始
まるメモリBにブロック転送するマクロ命令を解読実行
するインタプリタの処理を示している。
【0016】この場合、前記データ転送レジスタ108
として、転送元の1ワードデータ(16ビットデータ)の
格納番地をアドレッシングするアドレスレジスタ108
Aと上記1ワードデータの転送先の番地をアドレッシン
グするアドレスレジスタ108Bが設けられる。また、
転送ワード数をセットする転送カウンタも新たに設けら
れる。
【0017】次に、図9のフローチャートの説明を行
う。尚、この場合、アドレスレジスタ108Aにはメモ
リAのA番地が、アドレスレジスタ108Bにはメモリ
BのB番地が初期設定されているものとする。
【0018】次に、動作を説明する。 まず、転送ワード数Nを転送カウンタに格納する
(SB1)。 アドレスレジスタ108Aによりアドレッシングさ
れているメモリAの番地に格納されている16ビットデー
タをリードし、システムバス500上に転送すると同時
にアドレスレジスタ108Aを「1」加算する(SB
2)。 上記でリードした16ビットデータをアドレスレジ
スタ108BによりアドレッシングされているメモリB
の番地へライトし、その転送と同時にアドレスレジスタ
108Bを「1」増加する(SB3)。 転送カウンタを「1」減算する(SB4)。 転送カウンタの値が「0」であるか否か判別し(S
B5)、「0」でなければ上記処理→→→を繰
り返す。一方、転送カウンタの値が「0」であれば、M
AP処理により、次のマクロ命令の解読実行へと処理を
継続していく。
【0019】上記複数ワードのデータ転送処理において
も、上記またはの処理におけるデータ転送時にバス
エラーが発生した場合、上述した図8に示すバスエラー
発生時のリトライ制御用の割込処理により、上述した図
7(A) または図7(B) に示すインタプリタの処理の場合
と同様なリトライ処理が行われる。
【0020】このため、例えば2000ワードのブロックデ
ータ転送において、バスアクセス時間監視異常(データ
転送において無応答状態となる異常)となった場合、そ
のバスアクセスの異常監視時間が200 μsのときは、最
大400 ms(200 μs×2000)の間、1つのマクロ命令で
プロセッサ100の処理時間を占有してしまうことにな
る。
【0021】このように、複数ワードのデータをブロッ
ク転送するマクロ命令のインタプリタによる解読実行に
おいて、バスアクセス時間監視異常のバスエラーが発生
した場合、1ワードデータのリードまたはライトを行う
毎にバスアクセス異常監視時間の間CPU104の処理
が中断されることになるため、ブロック転送のワード数
が多くなるほど、上記ブロック転送のマクロ命令がプロ
セッサ100を占有してしまう時間が長くなってしま
う。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、1つ
のマクロ命令を解読実行するマイクロプログラムのイン
タプリタにおいて複数ワードのブロックデータ転送を行
う場合に、バスエラーが発生し、その要因がバスアクセ
ス時間監視異常(データ転送において無応答状態)とな
った場合は、1つのマクロ命令でプロセッサ100の処
理時間を長時間占有してしまう。
【0023】一般にシステムに組み込まれているプログ
ラムは、複数のマクロ命令により記述され、またオペレ
ーティングシステムにおいてはプログラムの実行はタス
クという単位で管理されている。そして、そのタスクは
起動のタイミングにより、 タスク番号順に起動されるサイクリックタスク 一定周期で起動される定周期割込タスク 外部イベント割込みにより起動される外部割込タス
ク 等に分類される。
【0024】上記のようなタスクの中で、定周期割込タ
スクは、一定周期で起動されるのでその周期が短い場合
には、バスアクセス時間監視異常のバスエラーが発生し
て1つのマクロ命令で処理時間が長時間占有されてしま
うと、そのマクロ命令を含むタスクの終了が長びくため
定周期割込タスクの割込渋滞が起こり、システムに対し
て致命的な異常を引き起こす場合がある。
【0025】本発明は、複数ワードのブロックデータ転
送を行うマクロ命令をマイクロプログラムのインタプリ
タにより実行している最中にバスアクセス時間監視異常
の要因によるバスエラーが発生し、上記データ転送のリ
トライが失敗となった場合には、上記インタプリタを強
制終了させてそのバスエラーにより処理時間が長時間占
有されないように防止して、バスアクセス時間監視異常
のバスエラーが発生した場合に、定周期割込タスクの渋
滞・停止等のシステムへの悪影響が生ずることを防止で
きるようにすることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理説
明図である。本発明は、マクロプログラムが格納される
マクロプログラムメモリ1、該マクロプログラムメモリ
1のアドレスを指定するマクロプログラムカウンタ2、
マイクロプログラムが格納されるマイクロプログラムメ
モリ3、該マイクロプログラムメモリ3のアドレスを指
定するマイクロシーケンサ4、前記マイクロプログラム
メモリ3から読み出されるマイクロ命令に基づいて動作
を行うCPU5を有するプロセッサにおけるデータ転送
のリトライ制御方式を前提とする。
【0027】そして、所定のマクロ命令を解読実行する
マイクロプログラムのマイクロ命令の実行によりバス転
送エラーが発生した場合、前記CPU5のリードデータ
の取り込み動作、ライトデータの出力動作、及び前記マ
イクロシーケンサ4のマイクロプログラムカウンタ4a
の更新等をアボートし、前記バス転送エラーに対応して
行われる割込処理による前記マイクロ命令のリトライが
失敗した場合に前記所定のマクロ命令を解読実行するマ
イクロプログラムを再実行する機能を備え、複数回デー
タ転送する(データのブロック転送を行う)マクロ命令
を解読実行するマイクロプログラムのマイクロ命令の実
行においてデータ転送のリトライが失敗したときは、そ
のリトライ失敗情報を前記マクロ命令を解読実行するマ
イクロプログラムに通知して、そのマイクロプログラム
の以後の解読実行を強制的に終了させる。
【0028】上記データ転送におけるリトライ情報のマ
イクロプログラムに対する通知は、例えば請求項2記載
のように、上記バス転送エラーに対する割込処理が、フ
ラグ6をオンにすることにより行う。この場合、請求項
3記載のように、上記マイクロプログラムは、フラグ6
がオンとなっていると判定すると、そのフラグ6をオフ
にした後強制終了する。また、このフラグ6は、例え
ば、請求項4記載のようにCPU5内に設けられる。
【0029】
【作用】前記マイクロプログラム制御方式のCPU5に
より複数回データ転送する(データのブロック転送を行
う)マクロ命令を解読実行するマイクロプログラムのマ
イクロ命令が実行された際、バス転送エラーが発生する
と、バスエラー割込みにより上記バス転送エラーの発生
したマイクロ命令をバス転送エラーが解消するまで所定
回数繰り返すリトライ処理を行う。そして、そのリトラ
イ処理においてもバス転送エラーが解消されない、すな
わち上記リトライ処理が失敗した場合には、割込復帰の
際フラグ等を介して、上記リトライが失敗した旨を復帰
元の上記ブロック転送を行うマクロ命令を解読実行する
マイクロプログラム(インタプリタ)に通知する。
【0030】マイクロプログラム(インタプリタ)は、
上記通知により上記ブロック転送を行うマクロ命令の解
読実行を強制終了する。したがって、データのブロック
転送を行うマクロ命令でバス転送エラーが発生し、リト
ライを試みてもバス転送エラーが解消しない場合には、
そのマクロ命令の実行は直ちに強制終了させられるの
で、バスアクセス時間監視異常の要因によるバスエラー
が発生した場合でも、データのブロック転送を行うマク
ロ命令によりCPU5の処理時間が長時間占有されるこ
とが防止される。
【0031】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図2は本発明の一実施例であるプロセッサの
システム構成図である。尚、同図において、前記図6に
示すプロセッサ100内のブロックと同一のブロックに
は同一番号を付し、詳しい説明は省略する。本実施例の
特徴は、図3において拡大して示す図6中において破線
で囲んで示す部分である。
【0032】図3に示すように、CPU104′はバス
転送においてリトライが失敗したか否かを示すリトライ
失敗フラグを記憶するリトライ失敗フラグレジスタを内
蔵している。このリトライ失敗フラグレジスタの内容は
テストコンディション選択回路109′に出力され、そ
のテストコンディション選択回路109′を介してテス
トコンディション信号としてμ−SQC102に入力す
る。
【0033】次に、上記構成のマイクロプロセッサ10
0′における16ビットデータをNワードブロック転送す
るインタプリタの動作フローチャートを図4に示し、上
記ブロック転送においてバスエラーが生じたときに割込
により行われるリトライ失敗判定処理の動作フローチャ
ートを図5に示す。
【0034】図4に示すインタプリタの動作は、前述し
た図に示すインタプリタの動作と基本的な動作は同じで
あり、処理SC2の16ビットリード転送及び処理SC3
の16ビットライト転送において、それぞれリトライ失敗
フラグをテストコンディション選択回路109′を介し
て判定する処理が付加されている。また、処理SC6で
上記リトライ失敗フラグをオフにする処理も付加されて
いる。
【0035】図4に示すNワードブロック転送のフロー
チャートにおいて、処理SC2の16ビットリード転送動
作において、バスエラーが発生した場合、図5に示す割
込処理が起動され、前記従来例(図8参照)と同様に以
下に示すリトライ処理を行う。 リトライカウンタ等によりリトライ失敗の判定を行
い(SD1)、失敗でないときは前記従来例と同様の処
理を行う。 リトライカウンタのオーバーフロー等によりリトラ
イが失敗したと判定したときは(SD1)、リトライ失
敗フラグレジスタ501をオンに設定する(SD2)。 システム管理プログラムのRAS処理を起動させた
後(SD3)、μ−OS管理下のダミーアドレスをデー
タ転送アドレスレジスタ108に格納し(SD4)、リ
ターン(RET)する。
【0036】そして、再び図4に示すNワードのブロッ
ク転送の16ビットリード転送動作を行い(SC2)、こ
の場合、バスエラーの発生しないダミー転送を行うこと
により強制的に転送動作を終結し、その転送動作と同一
ステップでμ−SQC102が前記リトライ失敗フラグ
レジスタ501のフラグをテストコンディション選択回
路109′を介して判定し、リトライ失敗フラグレジス
タ501がオンとなっているため、MAP処理によりシ
ステムタスクレベルの割り込みを行い、システム管理プ
ログラム処理のマクロ命令の解読実行へ移行する(SC
6)。また、このMPA処理において同一ステップで前
記リトライ失敗フラグレベル501をオフにして初期化
し(SC6)、次に実行する図4に示すようなブロック
転送のリトライ処理に備える。
【0037】図4に示すNワードブロック転送の処理S
C3における16ビットライト転送動作においてバスエラ
ーが発生した場合も、上述した処理SC2における16ビ
ットリード転送動作と同様な処理が行われる。
【0038】また上述した図7(A) , (B) に示すよう
な32ビット及び16ビットの1ワードデータ転送のマイク
ロプログラムのインタプリタにおいても、転送動作と同
一ステップでMAP処理と前記リトライ失敗フラグレジ
スタ501をオフして初期化する処理を行うことによ
り、正常終了する1ワードデータ転送におけるマイクロ
プログラムの処理ステップ数を増加させることなく、1
ワードデータ転送においてバスエラーが発生してリトラ
イが失敗したときにリトライ失敗フラグレジスタ501
を初期化処理することが可能となる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、複数回データ転送する
(複数ワードのブロック転送を行う)マクロ命令を解読
実行するマイクロプログラムのインタプリタにおいて、
バスエラーが発生し、そのバスエラーに対処するための
リトライ処理も失敗した場合には、割込処理から前記マ
クロ命令を解読実行するマイクロプログラムのインタプ
リタにそのリトライ失敗を通知して、そのインタプリタ
の動作を強制終了させるので、バスアクセス時間監視異
常の要因によりバスエラーが発生しても、上記複数ワー
ドのブロック転送を行うマクロ命令によりCPUの処理
時間が長時間占有されてしまう事態を防止できる。この
ため、マクロ命令で構成されるプログラムにおいても、
上記複数ワードのブロック転送を行うタスクが、バスア
クセス時間監視異常の要因により長時間の間タスクの実
行権を占有してしまう事態が防止され、この結果とし
て、バスアクセス時間監視異常によるバスエラーが発生
した場合に、定周期割込タスクの渋滞・停止等によるシ
ステムへの悪影響を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】一実施例のプロセッサのシステム構成図であ
る。
【図3】上記実施例の発明の要部を示す図である。
【図4】16ビットデータをNワードブロック転送するイ
ンタプリタの動作を説明するフローチャートである。
【図5】バスエラー割込みによるリトライ失敗判定処理
の動作を説明するフローチャートである。
【図6】従来のプロセッサの一構成例を示す図である。
【図7】従来の32ビットデータ1ワードリードインタプ
リタの転送処理及び16ビットデータ1ワードリードイン
タプリタの転送処理を説明するフローチャートである。
【図8】従来のバス転送エラー発生時に行われる割込処
理を説明するフローチャートである。
【図9】従来の16ビットデータをNワードブロック転送
するインタプリタの動作を説明するフローチャートであ
る。
【図10】メモリAからメモリBへ16ビットデータをN
ワードブロック転送する処理を示す模式図である。
【符号の説明】
1 マクロプログラムメモリ 2 マクロプログラムカウンタ 3 マイクロプログラムメモリ 4 マイクロシーケンサ 4a マイクロプログラムカウンタ 5 CPU 6 フラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 13/36 G06F 9/22 G06F 11/00 G06F 11/14 G06F 11/30

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マクロプログラムが格納されるマクロプ
    ログラムメモリ(1)、該マクロプログラムメモリ
    (1)のアドレスを指定するマクロプログラムカウンタ
    (2)、マイクロプログラムが格納されるマイクロプロ
    グラムメモリ(3)、該マイクロプログラムメモリ
    (3)のアドレスを指定するマイクロシーケンサ
    (4)、前記マイクロプログラムメモリ(3)から読み
    出されるマイクロ命令に基づいて動作を行うCPU
    (5)を有するプロセッサにおけるデータ転送のリトラ
    イ制御方式において、 所定のマクロ命令を解読実行するマイクロプログラムの
    マイクロ命令の実行によりバス転送エラーが発生した場
    合、前記CPU(5)のリードデータの取り込み動作、
    ライトデータの出力動作、及び前記マイクロシーケンサ
    (4)のマイクロプログラムカウンタ(4a)の更新等
    をアボートし、前記バス転送エラーの発生に対応して行
    われる割り込み処理による前記マイクロ命令のリトライ
    が失敗した場合に前記所定のマクロ命令を解読実行する
    マイクロプログラムを再実行する機能を備え、 複数回データ転送するマクロ命令を解読実行するマイク
    ロプログラムのマイクロ命令の実行において、データ転
    送のリトライが失敗したときは、そのリトライ失敗情報
    を前記マクロ命令を解読実行するマイクロプログラムに
    通知して、そのマイクロプログラムの以後の解読実行を
    強制的に終了させることを特徴とするデータ転送のリト
    ライ制御方式。
  2. 【請求項2】 前記データ転送におけるリトライ失敗情
    報の前記マイクロプログラムに対する通知は、前記バス
    転送エラーに対する割込処理が、フラグ(6)をオンに
    することにより行うことを特徴とする請求項1記載のデ
    ータ転送のリトライ制御方式。
  3. 【請求項3】 前記マイクロプログラムは、前記フラグ
    (6)がオンとなっているときは、前記フラグ(6)を
    オフにして強制終了することを特徴とする請求項2記載
    のデータ転送のリトライ制御方式。
  4. 【請求項4】 前記フラグ(6)は、前記CPU(5)
    内に設けられることを特徴とする請求項2または3記載
    のデータ転送のリトライ制御方式。
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