JP3171552B2 - 光ファイバ接続装置 - Google Patents

光ファイバ接続装置

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JP3171552B2
JP3171552B2 JP35048795A JP35048795A JP3171552B2 JP 3171552 B2 JP3171552 B2 JP 3171552B2 JP 35048795 A JP35048795 A JP 35048795A JP 35048795 A JP35048795 A JP 35048795A JP 3171552 B2 JP3171552 B2 JP 3171552B2
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optical
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▲静▼ 山口
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバテープ
に並設された複数の光ファイバを一括して着脱自在に接
続する光ファイバ接続装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光通信分野において、複数の光ファイバ
を並設して成る光ファイバテープが広く用いられてい
る。この光ファイバテープは、例えば図10に示すよう
に、光ケーブル49のスロット50にそれぞれ収容され
て複数集合配設されており、各スロット50には各光フ
ァイバテープを区別するための番号が付してある。
【0003】このような光ケーブル49から必要に応じ
て光ファイバテープを引き出し、この光ファイバテープ
を接続相手側の光ファイバテープと接続することが行わ
れるが、この接続に際し、接続ミスを確実に防止するた
めに、光ケーブル49から引き出した光ファイバテープ
が接続予定の光ファイバテープであることを確認する操
作、すなわち、光ケーブル49のスロット50に付して
あった番号通り、光ファイバテープがスロット50内に
収容されていたかどうかを確認する心線対照動作が必要
となる。
【0004】この心線対照動作は、以下のようにして行
われる。まず、図9の(a)に示すように、光源46に
接続された第1の光ファイバテープ41を用意する。そ
して、光ケーブル49から引き出された第2光ファイバ
テープ42の出射側47には光パワーメータ45を接続
し、この第2の光ファイバテープ42の入射側40に第
1の光ファイバテープ41を接続する。光ファイバテー
プ41と42の接続を行うときには、まず、同図の
(b)に示すように、第1、第2の光ファイバテープ4
1,42の各接続端面側にそれぞれ、第1、第2のテー
プ固定具としての第1ホルダ5と第2ホルダ6を設け、
図8に示すように、第1、第2の各光ファイバテープ4
1,42の接続端面側の被覆を例えば10mmといった
予め定められた長さだけ除去して第1、第2の光ファイ
バ43,44をそれぞれ露出させる。そして、この状態
で、図9の(b)に示すように、第1、第2の光ファイ
バテープ41,42の接続端面同士を対向させて光ファ
イバ融着装置48にセットし、光ファイバ融着装置48
によって第1、第2の光ファイバ43,44を融着接続
する。
【0005】その後、前記光源46からの光を第1の光
ファイバテープ41を介して第2の光ファイバテープ4
2に伝送させ、前記光パワーメータ45によって光受信
を行う。第2の光ファイバテープ42がスロット50に
付した番号通り収容されていれば、光パワーメータ45
によって光受信が行われることになり、第2の光ファイ
バテープ42がスロット50の番号通り収容されていな
いときには光パワーメータ45による光受信が行われな
いために、このような動作を行うことにより、前記心線
対照動作を確実に行うことができる。なお、この心線対
照動作終了後に、第1の光ファイバテープ41と第2の
光ファイバテープ42の融着接続部分は切断され、第2
の光ファイバテープ42は、前記と同様の方法によって
接続相手側の光ファイバテープと融着接続されることに
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ファイバ
テープ同士の接続に際し、心線対照動作は不可欠であ
り、非常に大切な動作であるが、この動作を行うとき
に、前記の如く、第1の光ファイバテープ41と第2の
光ファイバテープ42との接続を高価な光ファイバ融着
装置48を用いて行うと、高いコストが必要となるとい
った問題があった。また、光ファイバ融着装置48を用
いて第1と第2の光ファイバテープ41,42を接続し
て心線対照動作を行うと、心線対照動作終了後に、融着
接続した第1の光ファイバテープ41と第2の光ファイ
バテープ42をその接続部で一端切断してから、第2の
光ファイバテープ42を別の接続相手側の光ファイバテ
ープと接続しなけれはならないために、この切断動作に
非常に手間がかかるといった問題もあった。
【0007】そこで、第1の光ファイバ43と第の光
ファイバ44とを光ファイバ融着装置48を用いずに、
融着接続以外の方法を用いて接続することも考えられる
が、一般に、第1、第2の光ファイバテープ41,42
の被覆除去された第1、第2の光ファイバ43,44の
長さは不揃いであり、第1の光ファイバテープ41と第
2光ファイバテープ42とを単純に対向させただけで
は、複数の第1の光ファイバ43と複数の第2の光ファ
イバ44とを一括して正確に接続することはできない。
すなわち、対向する光ファイバ対の長さ(第1の光ファ
イバ43と第2の光ファイバ44の長さの合計)が長い
もの同士は当接するが、光ファイバ対の長さが短いもの
においては、第1の光ファイバ43の接続端面と第2の
光ファイバ44の接続端面との間に隙間が生じてしま
い、この隙間によって大きな接続損失が生じてしまうこ
とになる。そのため、従来は、光ファイバ融着装置48
以外に、第1、第2の光ファイバテープ41,42の複
数の第1、第2の光ファイバ43,44を確実に一括接
続できる光ファイバ接続装置は提案されてなく、前記の
如く光ファイバ融着装置48を用いて心線対照動作を行
うしかなかった。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、例えば前記心線対照
動作等を行う際に、第1の光ファイバテープに並設され
た複数の第1の光ファイバと第2の光ファイバテープに
並設された複数の第2の光ファイバとの接続および接続
解除動作を容易に、かつ、確実に、一括して効率良く行
うことが可能であり、コストが安い光ファイバ接続装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成により課題を解決するため
の手段としている。すなわち、本発明は、複数のV字形
溝を並設して成るV溝配列具を有し、該V溝配列具のV
字形溝を長手方向に挟む態様で、そのV溝配列具の一方
側には第1の光ファイバを複数並設して成る第1の光フ
ァイバテープをその接続端面側を前記V字形溝側に向け
て固定するための第1のステージが、他方側には前記第
1の光ファイバに接続される第2の光ファイバを複数並
設して成る第2の光ファイバテープをその接続端面側を
前記V字形溝側に向けて固定するための第2のステージ
が設けられており、前記第1のステージには第1の光フ
ァイバを前記V字形溝に対してV字形溝並列方向に位置
決めする第1の並列方向位置決め手段が設けられ、第2
のステージには第2の光ファイバを前記V字形溝に対し
てV字形溝並列方向に位置決めする第2の並列方向位置
決め手段が設けられており、第1のステージの光ファイ
バ固定面と第2のステージの光ファイバ固定面の少なく
とも一方側は該光ファイバ固定面に固定される光ファイ
バの接続端面側を前記V字形溝の斜め上方側から該V字
形溝に挿入させる方向にV字形溝並設面に対して傾斜し
た傾斜面と成し、該第1のステージと第2のステージの
少なくとも一方側を前記V字形溝の長手方向に移動させ
て光ファイバテープの被覆除去された複数の第1の光フ
ァイバの接続端面と同じく光ファイバテープの被覆除去
された複数の第2の光ファイバの接続端面とをそれぞれ
各V字形溝上で当接させる長手方向ステージ移動手段が
設けられており、また、前記V字形溝に挿入される第1
の光ファイバと第2の光ファイバの少なくとも一方をV
字形溝の上方側から押えるファイバ押え手段が設けられ
ており、さらに、該ファイバ押え手段を前記V溝配列具
の上側の光ファイバ押え位置と該光ファイバ押え位置か
ら遠ざける退避位置とに移動させる押え手段移動機構が
設けられていることを特徴として構成されている。
【0010】また、前記第1のステージと第2のステー
ジの少なくとも一方側には、V溝配列具のV字形溝並設
面に対する光ファイバ固定面の傾斜角度を可変する傾斜
角可変機構が設けられていること、前記V字形溝に挿入
される第1の光ファイバと第2の光ファイバの少なくと
も一方をV字形溝の上方側から押えるファイバ押え手段
が設けられていることも本発明の特徴的な構成とされて
いる。
【0011】さらに、前記長手方向ステージ移動手段
同移動手段によって移動される移動ステージをV溝配列
具に付勢する付勢手段を有しており、押え手段移動機構
の退避位置方向への移動に連動させて前記付勢手段の付
勢力に抗して移動ステージをV溝配列具から遠ざける方
向に後退移動させる連動機構が設けられていることも本
発明の特徴的な構成とされている。
【0012】さらに、前記第1の光ファイバテープを第
1のステージに固定する第1のテープ固定具が第1のス
テージに着脱自在に設けられ、第2の光ファイバテープ
を第2のステージに固定する第2のテープ固定具が第2
のステージに着脱自在に設けられていることも本発明の
特徴的な構成とされている。
【0013】上記構成の本発明において、第1、第2の
光ファイバは、それぞれ、第1、第2のステージに設け
られた第1、第2の並列方向位置決め手段によって、V
溝配列具のV字形溝に対してV字形溝並列方向に位置決
めされる。また、第1のステージの光ファイバ固定面と
第2のステージの光ファイバ固定面の少なくとも一方側
はV字形溝並設面に対して傾斜した傾斜面と成し、この
傾斜面が、光ファイバ固定面に固定される光ファイバの
接続端面側をV字形溝の斜め上方側からV字形溝に挿入
させる方向に傾斜しているために、この傾斜面を有する
ステージに固定された光ファイバはV字形溝に非常に挿
入され易くなり、V字形溝に確実に挿入される。
【0014】そして、第1のステージと第2のステージ
の少なくとも一方側が、長手方向ステージ移動手段によ
ってV字形溝の長手方向に移動させられ、光ファイバテ
ープの被覆除去された複数の第1、第2の各光ファイバ
の接続端面同士がそれぞれ、各V字形溝上で当接させら
れる。
【0015】一般に、光ファイバテープの被覆除去され
た複数の光ファイバの長さは不揃いであり、第1の光フ
ァイバテープと第2の光ファイバテープを共に水平に配
設してその接続端面同士を対向させ、第1と第2の光フ
ァイバテープの少なくとも一方側を長手方向に移動させ
て、第1の光ファイバテープの被覆除去された第1の光
ファイバの接続端面と第2の光ファイバテープの被覆除
去された第2の光ファイバの接続端面とを当接させる
と、対向する光ファイバ対の長さが長いものだけが当接
し、それ以外の光ファイバ対の接続端面間には隙間が生
じてしまう。
【0016】また、この隙間をなくすために、さらに第
1、第2の光ファイバテープの少なくとも一方側を長手
方向に移動させて光ファイバテープ同士を近づけると、
先に当接した光ファイバ対の光ファイバが無理に曲げら
れて座屈するといった問題が生じるが、本発明のよう
に、第1、第2のステージの光ファイバ固定面の少なく
とも一方側が傾斜面と成していると、第1と第2の光フ
ァイバ同士が当接した状態でさらに第1、第2のステー
ジの少なくとも一方側(移動ステージ)を長手方向に移
動させて第1と第2の光ファイバテープ同士を近づけた
ときには、前記傾斜面の光ファイバ固定面に固定されて
いる光ファイバがV字形溝と光ファイバ固定面との間で
緩やかに撓み、したがって、上記のように光ファイバが
座屈するようなことはない。
【0017】そして、この移動ステージの長手方向への
移動によって第1と第2の光ファイバテープが近づけら
れることにより、長さが短い光ファイバ対の光ファイバ
同士も当接することになり、第1の光ファイバテープの
複数の第1の光ファイバと第2の光ファイバテープの複
数の第2の光ファイバとがそれぞれ、各V字形溝上で一
括接続される。
【0018】このように、本発明においては、たとえ光
ファイバテープの被覆除去された複数の第1、第2の光
ファイバの長さが不揃いであっても、光ファイバの融着
接続を用いることなく、第1と第2の光ファイバ同士の
接続を容易に、かつ、確実に一括して行うことが可能と
なる。そして、この接続は融着接続とは異なり、第1、
第2のステージの少なくとも一方側を前記V字形溝の長
手方向に移動させて第1のステージと第2のステージと
を遠ざければ、容易に第1と第2の光ファイバの接続解
除が行われるために、融着接続のときのように接続した
光ファイバ同士の切断の必要もなく、第1と第2の光フ
ァイバの接続および接続解除を容易に、かつ、確実に、
一括して効率良く行うことが可能となり、上記課題が解
決される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明におい
て、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重
複説明は省略する。図1には、本発明に係る光ファイバ
接続装置の第1の実施形態例の要部構成が示されてお
り、同図の(a)にはその平面図が、同図の(b)には
その正面図((a)のP方向から見た図)が示されてい
る。また、図2にはこの光ファイバ接続装置の背面図が
図1の(a)の線Sよりも手前側の構成要素を省略した
状態で示されており、図3には図1の(a)のQ断面図
が、図4には図1のR方向から見た側面図がそれぞれ示
されている。
【0020】図1に示されるように、ベース1の四隅の
うち、1つの隅部には切り欠き部39が形成されてお
り、ベース1の下部側には、この切り欠き部39を避け
た位置と、この切り欠き部39が形成されていない3つ
の隅部に滑り止め用のゴム脚2が設けられている。な
お、図2から図4においてはゴム脚2は省略されてい
る。
【0021】ベース1の上部側には、その中央手前側
に、V溝配列具としてのV溝ブロック13が設けられて
おり、V溝ブロック13には、複数(8本)のV字形溝
としてのV溝14が並設されている。このV溝ブロック
13のV溝14を挟む態様で、V溝ブロック13の一方
側には、第1の光ファイバ43(図1から図4には図示
せず)を複数(4本)並設して成る第1の光ファイバテ
ープ41(図1から図4には図示せず)を、その接続端
面側をV溝14側に向けて固定するための第1のステー
ジ3が設けられており、V溝ブロック13の他方側には
第1の光ファイバ43に接続される第2の光ファイバ4
4(図1から図4には図示せず)を複数(4本)並設し
て成る第2の光ファイバテープ42(図1から図4には
図示せず)を、その接続端面側をV溝14に向けて固定
するための第2のステージ4が設けられている。
【0022】第1、第2のステージ3,4は、いずれも
例えば鉄等の金属により形成されており、図1の(a)
に示すように、第1のステージ3はL字形状と成してい
る。また、図1の(b)、および図4に示すように、第
1、第2のステージ3,4には、いずれも段部28が形
成されている。図4に示すように、第2のステージ4に
は、第2の光ファイバテープ42を固定するための第2
ホルダ6が、その凹部33の内壁に第2のステージ4の
段部28を当接させて着脱自在に設けられるようになっ
ており、第1のステージ3には、第1の光ファイバテー
プ41を固定するための第1ホルダ5(図示せず)が、
前記第2のステージ4への第2ホルダ6の嵌合と同様に
して、第1のステージ3に着脱自在に設けられるように
なっている。
【0023】本実施形態例では、第1、第2ホルダ5,
6の各凹部33の底面36には磁石が設けられており、
この磁石と金属製の第1、第2のステージ3,4の上面
34,35とが磁力によって引き付けられ、安定して固
定されると共に、例えば手動によって、この磁力に抗し
て第1、第2ホルダ5,6を第1、第2のステージ3,
4から容易に取り外せるように構成されている。また、
本実施形態例では、第1のステージ3に形成された段部
28が、第1の光ファイバ43をV溝14に対してV溝
並列方向に位置決めする第1の並列方向位置決め手段と
成しており、第2のステージ4に形成された段部28
が、第2の光ファイバ44をV溝14に対してV溝並列
方向に位置決めする第2の並列方向位置決め手段と成し
ている。
【0024】第1のステージ3の上面34および第2の
ステージ4の上面35はそれぞれ、第1、第2の光ファ
イバテープ41,42を固定するための光ファイバ固定
面と成しており、図1の(b)に示すように、第2のス
テージ4の上面35は、V溝ブロック13のV溝14の
並設面37に対して傾斜した傾斜面と成している。この
上面35のV溝並設面37に対する傾斜方向は、固定さ
れる第2の光ファイバテープ42の先端側から突出した
第2の光ファイバ44の接続端面側を、V溝14の斜め
上方側からV溝14に挿入させる方向に傾斜しており、
この傾斜角度は例えば5°に固定されている。
【0025】図1,2に示すように、第1のステージ3
の後端側はアーム8に連携しており、このアーム8はそ
の先端側に挿入された止めねじ20を中心として図の矢
印A方向に回動自在と成しており、止めねじ20の先端
側は、ベース1に固定された固定ブロック38に挿入固
定されている。第1のステージ3は、このアーム8の回
動に連動して矢印A方向に回動自在と成しており、この
回動によって第1のステージ3の上面34はV溝ブロッ
ク13のV溝並設面37に対して傾斜した傾斜面と成
し、その傾斜角度が可変するようになっている。この傾
斜方向は、第1のステージ3に固定される第1の光ファ
イバテープ41から突出した第1の光ファイバ43の接
続端面側を、V溝ブロック13のV溝14の斜め上方側
からV溝14に挿入させる方向に傾斜しており、この傾
斜角度の可変範囲は例えば0から40°と成している。
【0026】なお、本実施形態例では、図2に示すよう
に、L字形状のマイクロメータヘッド固定具18に固定
されたマイクロメータヘッド9を操作して、マイクロメ
ータヘッド9の先端部26のアーム8側への突き出し長
さを、図のKからLの範囲で調整することにより、アー
ム8のベース1に対する角度を調整し、それにより、第
1のステージ3の上面34のV溝並設面37に対する傾
斜角度を調整できるようになっている。また、アーム8
にはすり割り19が形成されており、止めねじ20の締
め具合を調整することにより、アーム8を前記調整した
角度位置で摩擦力によって固定できるようになってい
る。このように、本実施形態例では、マイクロメータヘ
ッド9とアーム8を有して、第1のステージ3の上面3
4のV溝並設面37に対する傾斜角度を可変する傾斜角
可変機構が形成されている。
【0027】図1に示すように、前記固定ブロック38
の一端側にはファイバ押え部回転軸29が挿入固定され
ており、図3に示すように、ファイバ押え部回転軸29
の外周側にはファイバ押え圧用圧縮ばね21が設けられ
ている。ファイバ押え圧用圧縮ばね21は例えばコイル
ばねによって形成されており、その一端側がファイバ押
え部回転軸29に係止され、他端側が固定ブロック38
に係止されている。ファイバ押え部回転軸29の上部側
にはコマホルダ23が設けられ、このコマホルダ23の
上部側にはファイバ押え回転つまみ16が設けられてい
る。コマホルダ23は、ファイバ押え回転つまみ16を
図1の(b)のGからHの範囲内で上下させることによ
り上下し、また、ファイバ押え回転つまみ16を回転さ
せることにより、ファイバ押え部回転軸29を中心とし
て同図の(a)の矢印B方向に回動自在と成しており、
コマホルダ23は、同図のBの位置からB′の位置まで
の間で回動するようになっている。
【0028】コマホルダ23の先端側には、コマ支持軸
30に支持された押え用コマ15が設けられており、押
え用コマ15はコマ支持軸30を中心としてV溝14の
長手方向およびV溝14の並列方向に傾動自在と成して
いる。この押え用コマ15は、V溝14に挿入される第
1の光ファイバ43と第2の光ファイバ44の少なくと
も一方をV溝14の上方側から押えるファイバ押え手段
として機能するものであり、コマホルダ23がBに示す
位置にあるときには、押え用コマ15はV溝ブロック1
3の上側の光ファイバ押え位置にあり、ファイバ押え回
転つまみ16の動作に伴うコマホルダ23の回動によっ
て、コマホルダ23が図のBの位置からB′の位置に向
けて回動すると、光ファイバ押え位置から遠ざけられた
退避位置に移動されるようになっている。
【0029】また、本実施形態例では、コマホルダ23
の中央側にスイング棒17が下部側に向けて突出して設
けられており、スイング棒17はベース1に設けられた
スイング棒挿入穴32a,32bに挿入されるようにな
っている。このスイング棒挿入穴32a,32bは、固
定ブロック38と間隔を介してその正面側と側面側に1
つずつ設けられており、スイング棒17が固定ブロック
38の正面側のスイング棒挿入穴32aに挿入されたと
きにコマホルダ23が図のBの位置にあり、押え用コマ
15が前記光ファイバ押え位置にある。そして、ファイ
バ押え回転つまみ16を図1の(b)のGの位置からH
に持ち上げてスイング棒17を前記スイング棒挿入穴3
2aから抜き出すと、コマホルダ23がファイバ押え部
回転軸29を中心として前記矢印B方向に回動自在とな
り、スイング棒17を固定ブロック38の側面側のスイ
ング棒挿入穴32bに挿入すると、コマホルダ23は図
のB′の位置に固定され、押え用コマ15もその退避位
置に固定される。
【0030】このように、本実施形態例では、ファイバ
押え回転つまみ16、コマホルダ23、ファイバ押え部
回転軸29、スイング棒17を有して、押え用コマ15
を前記光ファイバ押え位置とこの光ファイバ押え位置か
ら遠ざける退避位置とに移動させる押え手段移動機構が
形成されている。
【0031】図4に示すように、第2のステージ4の下
部側にはスライドガイド24がV溝14の長手方向に伸
設されており、第2のステージ4はローラ25を介して
スライドガイド24に沿って進退方向にスライド移動自
在と成している。
【0032】また、第2のステージ4には第2のステー
ジ4をV溝14の長手方向に移動させて、第2の光ファ
イバテープ42の被覆除去された複数の第2の光ファイ
バ44の接続端面を、第1の光ファイバテープ41の被
覆除去された複数の第1の光ファイバ43の接続端面に
各V溝14で当接させる長手方向ステージ移動手段が設
けられており、第2のステージ4は長手方向ステージ移
動手段によって移動させられる移動ステージと成してい
る。この長手方向ステージ移動手段は、本実施形態例で
は、前記スライドガイド24およびローラ25と、図
1,3に示す突合わせ圧調整ねじ11、ナット22、突
合わせ用引張ばね12、スライドレバー10、レバー回
転軸31、可動レバー52、L字金具51を有して構成
されている。
【0033】突合わせ用引張ばね12は、コイルばねに
より形成されており、その一端側がナット22に係止さ
れ、その他端側が固定ブロック38に固定されている。
突合わせ用引張ばね12は、第2のステージ4をV溝ブ
ロック13側に付勢する付勢手段として機能するもので
あり、突合わせ圧調整ねじ11によってナット22の進
退方向の位置を調整することにより、突合わせ用引張ば
ね12による第2のステージ4のV溝ブロック13側へ
の付勢力が調整される。すなわち、ナット22が固定ブ
ロック38側に近づけられると、突合わせ用引張ばね1
2による付勢力が弱くなり、その逆に、ナット22が固
定ブロック38から遠ざけられると突合わせ用引張ばね
12の付勢力が強められるようになっている。
【0034】スライドレバー10はレバー回転軸31を
中心として図1の(a)の矢印C方向に回動自在と成し
ており、このスライドレバー10の回動に伴い、可動レ
バー52が同図の矢印D方向に回動されるようになって
いる。そして、スライドレバー10を同図のCの位置か
らC′の位置に回動させると、この回動に伴って可動レ
バー52が回動し、L字金具51に当接してL字金具5
1を矢印E方向に移動させる。そしてそれにより、第2
のステージ4は、前記突合わせ用引張ばね12の付勢力
に抗して、V溝ブロック13側から遠ざかる方向に後退
移動させられるようになっている。このように、本実施
形態例では、スイングレバー10、レバー回転軸31、
可動レバー52、L字金具51を有して、突合わせ用引
張ばね12の付勢力に抗して第2のステージ4をV溝ブ
ロック13側から遠ざける方向に後退移動させるステー
ジ後退操作手段が構成されている。
【0035】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、次に、その動作について説明する。まず、本実施形
態例では、従来の光ファイバ融着装置48に第1、第2
の光ファイバテープ41,42をセットするときと同様
に、図8に示したように、第1、第2ホルダ5,6に第
1、第2の光ファイバテープ41,42をそれぞれ固定
してその接続端面側の被覆を除去して第1、第2の光フ
ァイバ43,44を露出させる。なお、第1、第2ホル
ダ5,6の先端側から突出させる第1、第2の光ファイ
バ43,44の長さは例えば約10mmとし、第1、第
2のホルダ5,6から突出させる第1、第2の光ファイ
バテープ42,43の被覆を有する部分の長さは約3m
mとする。
【0036】そして、第1ホルダ5を第1のステージ3
の段部28に沿って挿入し、第2ホルダ6を第2のステ
ージ4の段部28に沿って挿入させる。そうすると、第
1、第2ホルダ5,6の底面36が第1、第2のステー
ジ3,4の各上面34,35に当接し、第1ホルダ
第1のステージに、第2ホルダは第2のステージ4
に、それぞれ磁力によって固定され、第1の光ファイバ
テープ41の第1の光ファイバ43および、第2の光フ
ァイバテープ42の第2の光ファイバ44はそれぞれ、
V溝14に対してV溝並列方向に位置決めされる。な
お、本実施形態例のように、V溝ブロック13にV溝1
4が8本形成されており、第1、第2の光ファイバ4
3,44がそれぞれ4本ずつある場合には、通常、中央
側に並設された4本の各V溝14上に、第1、第2の光
ファイバ43,44が1本ずつ挿入されて対向される。
【0037】また、このとき、スイングレバー10を図
のC′の位置に固定して第2のステージ4をV溝ブロッ
ク13から遠ざけた位置に固定しておき、また、コマホ
ルダ23は図のB′の位置に固定して、押え用コマ15
を光ファイバ押え位置からの退避位置に固定しておく。
【0038】次に、アーム8を操作して第1のステージ
3を図の矢印A方向に回動させると、第1のステージ3
の上面34がV溝ブロック13のV溝並設面37に対し
て傾斜した傾斜面と成し、図5の(a)に示すように、
第1の光ファイバ43がV溝14の斜め上方側からV溝
14に挿入され、V溝14の底面側に押し付けられた状
態でV溝14に挿入される。一方、第2のステージ4の
上面35は予めV溝ブロック13のV溝並設面37に対
して傾斜を有しているために、第2の光ファイバ44は
V溝14の斜め上方側からV溝14に挿入され嵌合され
る。
【0039】この状態で、ファイバ押え回転つまみ16
を操作することにより、コマホルダ23を図1の(a)
のB′の位置からBの位置に回動させると、スイング棒
17はスイング棒挿入穴32aに挿入され、またコマホ
ルダ23はファイバ押え圧用圧縮ばね21に付勢されて
下方側に移動し、押え用コマ15によって第1の光ファ
イバ43の接続端面と第2の光ファイバ44の接続端面
とが同時にV溝14の上方側から押えられる。
【0040】なお、押え用コマ15はコマ支持軸30を
中心としてV溝14の長手方向およびV溝14の配列方
向に傾動自在と成しているために、第1、第2の光ファ
イバ43,44をV溝14側に押え付けるときに、たと
え第1、第2の光ファイバ43,44が多少ばらつきを
もってV溝14に挿入されていたとしても、全ての第
1、第2の光ファイバ43,44は確実に、かつ、その
接続端面側にダメージを全く受けることなく押えられ
る。
【0041】次に、スイングレバー10が回動されて図
1の(a)のC′の位置からCの位置に向かう方向に動
かされると、第2のステージ4は突合わせ用引張ばね1
2の付勢力によってV溝ブロック13側に近づけられ、
図5の(b)に示すように、第1の光ファイバ43の接
続端面と第2の光ファイバ44の接続端面とがV溝14
上で当接する。
【0042】なお、第1、第2の光ファイバ43,44
の第1、第2の光ファイバテープ41,42からの突き
出し長さは一般にばらつきを有しているために、各V溝
14上で対向する光ファイバ対の長さが長い光ファイバ
対から先に、第1の光ファイバ43の接続端面と第2の
光ファイバ44の接続端面とが当接するが、その状態
で、さらに第2のステージ4をV溝ブロック13側に近
づけると、先に当接した第1、第2の光ファイバ43,
44のうち、例えば図5の(b)の鎖線に示すように、
第1の光ファイバ43が第1ホルダ5の上面34とV溝
ブロック13との間で緩やかに曲がり、この曲がりによ
って他の光ファイバ対よりも長い分の長さが吸収された
状態となり、長さの短い光ファイバ対の第1、第2の光
ファイバ43の接続端面同士も当接する。
【0043】そして、このことにより、第1の光ファイ
バテープ41の4本の第1の光ファイバ43と第2の光
ファイバテープ42の4本の第2の光ファイバ44は一
括してその接続端面同士が当接させられ、一括して第1
の光ファイバ43と第2の光ファイバ44との光接続が
行われる。
【0044】また、この第1の光ファイバ43と第2の
光ファイバ44の光接続を解除するときには、ファイバ
押え回転つまみ16の操作によってコマホルダ23を図
1の(a)のBの位置からB′の位置に移動させ、その
状態で、スライドレバー10を操作して第2のステージ
4をV溝ブロック13から遠ざける後退方向に移動させ
ると、第2の光ファイバ44の接続端面が第1の光ファ
イバ43の接続端面と離れ、第1の光ファイバ43と第
2の光ファイバ44との光接続は解除される。
【0045】本実施形態例によれば、上記動作により、
第1、第2の光ファイバテープ41,42を第1、第2
のステージ3,4にそれぞれセットし、第1、第2の光
ファイバ43,44の接続端面を押え用コマ15によっ
て押え、第2のステージ4をV溝ブロック13側にスラ
イド移動させて近づけることにより、たとえ第1、第2
の光ファイバ43,44の突き出し長さにばらつきがあ
ったとしても、容易に、かつ、確実に第1の光ファイバ
43と第2の光ファイバ44との光接続を効率良く行う
ことができる。
【0046】また、本実施形態例によれば、第1の光フ
ァイバ43と第2の光ファイバ44との光接続を解除す
るときには、第2のステージ4をV溝ブロック13から
遠ざける方向に後退移動させることにより容易に行うこ
とができるため、第1の光ファイバ43と第2の光ファ
イバ44とを融着接続していたときのように、融着接続
部分を切断する手間も必要なく、容易に光接続の解除を
行うことができる。
【0047】さらに、本実施形態例によれば、アーム8
の回動によって、第1のステージ3の上面34のV溝並
設面37に対する傾斜角度を可変できるために、第1の
光ファイバ43をV溝14に挿入するときに、第1の光
ファイバ43をV溝14の斜め上方側からV溝14に挿
入させる押圧力を可変することが可能となり、第1の光
ファイバ43のV溝14への挿入をより一層行い易くす
ることができる。また、前記傾斜角度を可変できると、
第1、第2のステージの少なくとも一方側をV字形溝の
長手方向に移動させたときに、先に当接した長さの長い
光ファイバ対の光ファイバの光ファイバ固定面とV字形
溝との間での撓み量の自由度を可変することが可能とな
り、第1の光ファイバと第2の光ファイバとの光接続を
より一層容易に、かつ、確実に行うことができる。
【0048】さらに、本実施形態例によれば、第1、第
2の光ファイバ43,44をV溝14の上側から押える
押え用コマ15を設けたために、第1、第2の光ファイ
バ43,44をより一層確実にV溝14に押え付けて挿
入することができる。また、この押え用コマ15は、フ
ァイバ押え回転つまみ16の操作によってV溝14の上
側の光ファイバ押え位置とこの光ファイバ押え位置から
遠ざける退避位置とに移動自在に設けられているため
に、必要に応じて、適切なタイミングで第1、第2の光
ファイバ43,44を押えることができる。
【0049】さらに、押え用コマ15はコマ支持軸30
を中心としてV溝14の長手方向と配列方向の両方に傾
動自在と成しているために、たとえ第1、第2の光ファ
イバ43,44のV溝14への挿入にばらつきがあって
も、確実に押えコマ15によって第1、第2の光ファイ
バ43,44を押えることができるし、第1、第2の光
ファイバ43,44の接続端面側を押えコマ15によっ
て傷付けることも全くなく、適切に第1、第2の光ファ
イバ43,44を押えることができる。
【0050】さらに、本実施形態例によれば、第2のス
テージ4は、スライドガイド24にガイドされてローラ
を介してスライド自在に設けられているために、第2の
ステージ4をV溝14の長手方向に沿って、V溝ブロッ
ク13側に近づけるときにも、V溝ブロック13から遠
ざける方向に移動させるときにも、その移動を非常にス
ムーズに行うことができる。
【0051】さらに、本実施形態例によれば、押え用コ
マ15をV溝14の上側の光ファイバ押え位置とこの光
ファイバ押え位置から遠ざける退避方向とに移動させる
コマホルダ23には、スイング棒17が設けられてお
り、このスイング棒17をスイング棒挿入穴32a,3
2bに挿入することにより、押え用コマ15を確実に前
記光ファイバ押え位置とそこからの退避位置とに固定す
ることができるために、押え用コマ15による第1、第
2の光ファイバ43,44の押え動作を非常に的確に行
うことができる。
【0052】さらに、本実施形態例によれば、第1の光
ファイバテープ41を第1のステージ3に固定する第1
ホルダ5が第1のステージ3に対して着脱自在に設けら
れ、第2の光ファイバテープ42を第2のステージ4に
固定する第2ホルダ6が第2のステージ4に着脱自在に
設けられているために、第1、第2の光ファイバテープ
41,42を第1、第2ホルダ5,6にそれぞれ固定し
て、その接続端面側の被覆を除去した状態で、容易に第
1、第2のステージ3,4への取り付けを行うことがで
きる。
【0053】しかも、本実施形態例においては、第1、
第2ホルダ5,6は、従来の光ファイバ融着装置48に
第1、第2の光ファイバテープ41,42を取り付ける
ときに用いられるホルダであるために、第1、第2の光
ファイバテープ41,42を第1、第2ホルダ5,6に
固定して被覆を除去するときのノウハウを新たに検討す
る必要もなく、かつ、本実施形態例の光ファイバ接続装
置を用いて心線対照動作等を行った後に、光ファイバテ
ープ同士を光ファイバ融着装置48によって融着接続す
るときにも、第1、第2ホルダ5,6をそのまま用いて
光ファイバ融着装置48に取り付け、融着接続を行うこ
とができる。
【0054】図6,7には、本発明に係る光ファイバ接
続装置の第2の実施形態例の要部構成が示されている。
なお、図6の(a)にはその平面図が、(b)にはその
正面図がそれぞれ示されており、図7の(a)にはその
背面図が、図6の(a)の線Sよりも手前側の構成要素
を省略した状態で示されており、図7の(b)には図6
のR方向から見た側面図が示されている。
【0055】本実施形態例が上記第1の実施形態例と異
なる最も特徴的なことは、スライドレバー10等を有す
るステージ後退操作手段を省略し、その代わりに、コマ
ホルダ23を有する押え手段移動機構の退避位置方向へ
の移動に連動させて、突合わせ用引張ばね12の付勢力
に抗して移動ステージとしての第2のステージ4をV溝
ブロック13から遠ざける方向に後退移動させる連動機
構として、スイング棒17を機能させるようにしたこと
である。
【0056】具体的には、本実施形態例でも、コマホル
ダ23は、ファイバ押え部回転軸29を中心として図6
の(a)の矢印B方向に回動自在と成しており、このコ
マホルダ23の回動に伴い、コマホルダ23に設けられ
たスイング棒17が回動するが、スイング棒17がスイ
ング棒挿入穴32aからスイング棒挿入穴32bの方向
に回動するときに、第2のステージ4の先端側に当接
し、突合わせ用引張ばね12の付勢力に抗して第2のス
テージ4をV溝ブロック13から遠ざける後退方向に押
しながら移動する。そして、このスイング棒17の動作
に伴い、第2のステージ4はコマホルダ23の回動に連
動して、V溝ブロック13から遠ざかる方向に後退移動
するようになっている。なお、コマホルダ23を回動し
てスイング棒17をスイング棒挿入穴32a側に移動さ
せると、スイング棒17が第2のステージ4を後退方向
に押す力が除かれ、第2のステージ4は突合わせ用引張
ばね12の付勢力によって前進方向に付勢されるように
なっている。
【0057】なお、本実施形態例では、押え用コマ15
は第1の実施形態例と異なり、コマホルダ23の下部側
に取り付けられているのではなく、コマホルダ23の先
端側に取り付けられている。また、本実施形態例には、
上記第1の実施形態例に設けられたゴム脚2は設けられ
ていないが、本実施形態例にゴム脚2を設けて構成する
こともできる。また、その逆に、上記第1の実施形態例
においてゴム脚2を省略することもできる。
【0058】本実施形態例の上記以外の構成は上記第1
の実施形態例とほぼ同様に構成されており、その説明は
省略し、次に、本実施形態例の動作について説明する。
本実施形態例でも、上記第1の実施形態例と同様に、第
1、第2の光ファイバテープ41,42(図6,7には
図示せず)はその接続端面側の被覆が除去されて第1、
第2の光ファイバ43,44(図6,7には図示せず)
が露出された状態で第1、第2ホルダ5,6に固定さ
れ、それぞれ、第1、第2のステージ3,4に着脱自在
に取り付けられ、このときに、第1、第2ホルダ5,6
の凹部33が第1、第2ステージの段部28と上面3
4,35に嵌合することにより、第1、第2の光ファイ
バ43,44はV溝14に対してV溝並列方向に位置決
めされる。
【0059】そして、アーム8を図6の矢印A方向に回
動させることにより、第1のステージ3の上面34のV
溝並設面37に対する傾斜角度が調整され、第1の光フ
ァイバ43はV溝14の斜め上方側からV溝14に挿入
される。また、同様に、第2の光ファイバ44もV溝1
4の斜め上方側からV溝14に挿入される。なお、この
とき、コマホルダ23は図1の(a)のB′の位置に固
定しておく。
【0060】また、本実施形態例でも、押え手段移動機
構のファイバ押え回転つまみ16を操作することによ
り、コマホルダ23を図1の(a)のB′の位置からB
の位置に向けて回動させて押え用コマ15をV溝14の
上側の光ファイバ押え位置に移動させると、第1、第2
の光ファイバ43,44が押え用コマ15によってV溝
14の上側から押えられるが、本実施形態例では、この
コマホルダ23の回動に伴うスイング棒17のスイング
棒挿入穴32b側からスイング棒挿入穴32a側への回
動によって、第2のステージ4を突合わせ用引張ばね1
2の付勢力に抗して後退方向に押える力が除かれ、第2
のステージ4が前進方向に移動する。そして、本実施形
態例では、このように、押え用コマ15による第1、第
2の光ファイバ43,44の押え動作と第2のステージ
4のV溝ブロック13側への前進方向の移動とが同時に
行われる。
【0061】なお、本実施形態例でも、以上のような動
作により、上記第1の実施形態例と同様に、複数の第1
の光ファイバ43と複数の第2の光ファイバ44とがそ
れぞれ各V溝上で当接し、第1の光ファイバ43と第2
の光ファイバ44との光接続が行われる。
【0062】また、本実施形態例では、ファイバ押え回
転つまみ16を操作してコマホルダ23を図6の(a)
のBの位置からB′の位置に向けて回動させ、スイング
棒17をスイング棒挿入穴32aから引き抜いてスイン
グ棒挿入穴32b側に移動させると、スイング棒17が
第2のステージ4の先端側に当接し、第2のステージ4
がコマホルダ23の回動に連動して後退方向に移動す
る。そして、スイング棒17がスイング棒挿入穴32b
に挿入されたところで第2のステージ4の後退方向への
移動も停止し、この状態で固定される。そして、この第
2のステージ4の後退移動に伴い、第2の光ファイバ4
4の接続端面が第1の光ファイバ43の接続端面と離
れ、第1の光ファイバ43と第2の光ファイバ44との
光接続が解除される。なお、この光接続解除動作の際、
同時に、押え用コマ15が前記光ファイバ押え位置から
退避位置へと移動される。
【0063】本実施形態例によれば、上記動作により、
上記第1の実施形態例と同様の効果を奏することができ
る。
【0064】また、本実施形態例によれば、第2のステ
ージ4のV溝ブロック13側への前進方向の移動および
V溝ブロック13から遠ざかる後退方向への移動が、コ
マホルダ23の回動に連動して行われるために、押え用
コマ15によって第1、第2の光ファイバ43,44を
押えたりその押え力を解除したりする動作と、第2のス
テージ4をV溝ブロック13側に近づけたりV溝ブロッ
ク13から遠ざけたりする動作の両方を1アクションで
行うことができる。
【0065】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、
上記実施形態例では、いずれも、アーム18とマイクロ
メータヘッド19とを設けて、V溝ブロック13のV溝
並設面37に対する第1のステージ3の上面34の傾斜
角度を可変する傾斜角可変機構を構成したが、傾斜角可
変機構の構成は必ずしもアーム8とマイクロメータヘッ
ド9とを有するとは限らず、適宜設定されるものであ
る。
【0066】また、上記実施形態例では、このような傾
斜角可変機構を第1のステージ3側に設けたが、傾斜角
可変機構は第2のステージ4側に設けてもよく、第1の
ステージ3と第2のステージ4の両方に設けても構わな
い。また、傾斜角可変機構は省略することもできる。
【0067】ただし、傾斜角可変機構を第1のステージ
3と第2のステージ4の少なくとも一方側に設けると、
例えば第1、第2の光ファイバテープ41,42からの
第1、第2の光ファイバ43,44の突出長さ等に応じ
て第1、第2のステージ3,4の上面34,35(光フ
ァイバ固定面)の角度を調整することが可能となり、第
1、第2の光ファイバ43,44のV溝14への挿入も
行い易くすることができる。また、傾斜角可変機構を設
けると、対向する第1の光ファイバ43と第2の光ファ
イバ44との光ファイバ対の長さが不揃いな状態で、複
数の第1、第2の光ファイバ43,44を一括接続する
際に、第1、第2のステージ3,4の光ファイバ固定面
のV溝並設面37に対する傾斜角度の調整によって、光
ファイバの固定面とV溝14との間の撓み量も調整し易
くすることができる。
【0068】さらに、上記実施形態例では、第1のステ
ージ3の上面34のV溝並設面37に対する傾斜角度を
調整することにより、第1のステージ3の上面34と第
2のステージ4の上面35を共にV溝ブロック13のV
溝並設面37に対して傾斜した傾斜面としたが、第1の
ステージの上面34と第2のステージ4の上面35の少
なくとも一方側が傾斜面と成していればよく、他方側は
V溝並設面37に対して水平な面としてもよい。ただ
し、光ファイバ固定面としての上面34,35を両方と
もV溝並設面37に対して傾斜面と成し、第1、第2の
光ファイバ43,44をV溝14の斜め上方側からV溝
14に挿入させるようにすると、V溝14への第1、第
2の光ファイバ43,44の挿入を行い易くすることが
できる。
【0069】さらに、第1、第2のステージ3,4の光
ファイバ固定面の傾斜面のV溝並設面37に対する傾斜
角度は、傾斜角度を固定する場合にも可変する場合にも
適宜設定されるものである。
【0070】さらに、上記実施形態例では、押え用コマ
15はコマ支持軸30に支持された状態でコマホルダ2
3に取り付け、押え用コマ15がV溝14の長手方向と
V溝14の並列方向の両方に傾動自在としたが、押え用
コマ15のコマホルダ23に対する取り付け方法は特に
限定されるものではない。ただし、上記実施形態例のよ
うに、押え用コマ15をコマ支持軸30によって支持し
た状態でコマホルダ23に取り付けると、非常に簡単な
構成であるにもかかわらず、押え用コマ15をV溝14
の長手方向および並設方向に傾動自在と成すことが可能
となるために、非常に安いコストで、しかも、第1、第
2の光ファイバ43,44の接続先端側のV溝14への
挿入に多少のばらつきがあっても、確実に第1、第2の
光ファイバ43,44をV溝14側に押えることができ
る。
【0071】さらに、上記実施形態例では、ファイバ押
え回転つまみ16の操作によって、コマホルダ23を上
下方向および図1,6の矢印B方向に回動させることに
より、押え用コマ15をV溝14の上方側の光ファイバ
押え位置とこの光ファイバ押え位置からの退避位置とに
移動させるようにしたが、押え手段移動機構は、必ずし
も上下方向とファイバ押え部回転軸29を中心として回
転方向の両方に移動可能とするとは限らない。例えばコ
マホルダ23を上下方向のみに移動させて、押え用コマ
15を光ファイバ押え位置と退避位置とに移動させても
構わないし、回転方向のみの移動によって、押え用コマ
15を光ファイバ押え位置と退避位置とに移動させるよ
うにしてもよい。
【0072】 さらに、上記実施形態例では、突合わせ用
引張ばね12を設けて、移動ステージとしての第2のス
テージ4をV溝ブロック13側に付勢する付勢手段を構
成したが、この付勢手段は必ずしも突合わせ用引張ばね
12等の引張ばねとするとは限らず、適宜設定されるも
のであり、例えば、移動ステージをV溝ブロック13側
に押し付ける押し付けばねとしてもよい。
【0073】 さらに、上記実施形態例では、第2のステ
ージ4をV溝14の長手方向に移動させる移動ステージ
としたが、その逆に第1のステージを移動ステージとし
てもよく、また、第1、第2のステージ3,4の両方を
移動ステージとしてもよい。
【0074】 さらに、上記実施形態例では、第2のステ
ージ4の下部側にスライドガイド24とローラ25を設
けて第2のステージのV溝ブロック13に対するV溝1
4の長手方向の移動方向を規制するようにしたが、この
ような規制手段は必ずしもスライドガイド24とローラ
25を設けて構成するとは限らず、適宜設定されるもの
である。
【0075】 さらに、上記第1の実施形態例では、スラ
イドレバー10、レバー回転軸31、可動レバー52等
を設けて、突合わせ用引張ばね12の付勢力に抗して第
2のステージ4をV溝ブロック13側から遠ざける方向
に後退移動させるステージ後退操作手段を構成したが、
ステージ後退操作手段は必ずしもスライドレバー10等
を設けて構成するとは限らず、適宜設定されるものであ
る。例えば、ステージ後退手段は、突合わせ用引張ばね
12等の付勢手段の付勢力に抗して第2のステージ4を
V溝ブロック13側から遠ざける方向に直接引き寄せる
操作手段としてもよい。
【0076】 さらに、上記第2の実施形態例では、ファ
イバ押え回転つまみ16、コマホルダ23、ファイバ押
え部回転軸29等を有する押え手段移動機構の退避位置
方向への移動に連動させて、突合わせ用引張ばね12の
付勢力に抗して第2のステージ4をV溝ブロック13か
ら遠ざける方向に後退移動させる連動機構として、スイ
ング棒17を設けたが、連動機構は必ずしもスイング棒
17により形成するとは限らず、適宜設定されるもので
ある。
【0077】 さらに、上記実施形態例では、第1、第2
の光ファイバテープ41,42をそれぞれ第1、第2の
ステージ3,4に固定する第1、第2ホルダ5,6をそ
れぞれ第1、第2のステージ3,4に着脱自在に設け、
第1、第2の光ファイバテープ41,42を予め第1、
第2ホルダ5,6に固定した状態で第1、第2のステー
ジ3,4に磁力によって固定するようにしたが、第1、
第2ホルダ5,6は必ずしも第1、第2の光ファイバテ
ープ41,42を光ファイバ融着装置48に取り付ける
ためのホルダとするとは限らず、別のテープ固定具とし
てもよいし、ホルダ等のテープ固定具を第1、第2のス
テージ3,4に取り付ける方法も必ずしも磁力によって
取り付けるものとは限らない。また、第1、第2ホルダ
5,6を省略し、第1、第2の光ファイバテープ41,
42を第1、第2のステージ3,4に直接固定するよう
にしてもよい。
【0078】 ただし、上記実施形態例のように、第1、
第2ホルダ5,6に第1、第2の光ファイバテープ4
1,42を固定した状態で第1、第2のステージ3,4
に着脱自在に第1、第2の光ファイバテープ41,42
を取り付けると、第1、第2の光ファイバテープ41,
42から突き出す第1、第2の光ファイバ43,44の
長さも調整し易いし、第1、第2の光ファイバテープ4
1,42の第1、第2のステージ3,4への取り付けも
行い易いために、光ファイバ接続装置を用いての光ファ
イバ接続および接続解除動作を非常に効率良く行うこと
ができる。
【0079】 しかも、上記実施形態例のように、テープ
固定具を光ファイバ融着装置48に用いられる第1、第
2ホルダ5,6によって構成することにより、第1、第
2ホルダ5,6への第1、第2の光ファイバテープ4
1,42の取り付けのノウハウを新たに検討する必要も
なく、かつ、光ファイバ接続装置を用いての心線対照動
作の後に光ファイバ同士を融着接続するときにも、光フ
ァイバテープをホルダに固定したまま光ファイバ融着装
置48にセットし、融着接続を行うことができるため
に、この光ファイバ同士の融着接続動作も非常に効率的
に行うことができる。
【0080】 さらに、第1、第2ホルダ5,6を第1、
第2のステージ3,4に磁力によって着脱自在に取り付
けるようにすると、第1、第2ホルダ5,6の第1、第
2のステージ3,4への取り付けを非常に容易に行うこ
とができる。
【0081】 さらに、上記実施形態例では、第1、第2
のステージ3,4にそれぞれ段部28を設け、この段部
28に第1、第2ホルダ5,6の凹部33の内壁を嵌合
することにより、第1の光ファイバ43をV溝14に対
してV溝並列方向に位置決めする第1の並列方向位置決
め手段および、第2の光ファイバ44をV溝14に対し
てV溝並列方向に位置決めする第2の並列方向位置決め
手段を形成したが、第1、第2の並列方向位置決め手段
の構成は特に限定されるものではなく、適宜設定される
ものである。例えば、第1、第2のステージ3,4側に
凹部を形成し、第1、第2ホルダ5,6の底面36側に
凸部を形成してこれらの凸部と凹部を嵌合することによ
り第1、第2の光ファイバ43,44の位置決めを行う
ようにしてもよい。また、第1、第2のステージ3,4
をV溝14の並列方向に移動させる移動手段とこの移動
手段による位置決め後に第1、第2のステージ3,4の
V溝並列方向の位置を固定する固定手段を設けても構わ
ない。
【0082】 さらに、上記実施形態例では、V溝配列具
としてのV溝ブロック13は、8本のV溝14を並設し
て成るV溝配列具としたが、V溝配列具に並設するV溝
14等のV字形溝の本数は適宜設定されるものであり、
光接続される第1、第2の光ファイバ43,44の光フ
ァイバ対の本数以上のV字形溝を並設していればよい。
また、V字形溝は必ずしもV溝14とするとは限らず、
例えばU字形の溝としてもよい。
【0083】 さらに、本発明の光ファイバ接続装置は必
ずしも心線対照動作の際にのみ用いられるものではな
く、第1、第2の光ファイバテープに並設された複数の
第1と第2の光ファイバをそれぞれ各V字形溝上で着脱
自在に接続する装置として広く適用されるものである。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、第1、第2の並列方向
位置決め手段によって第1、第2の光ファイバのV字形
溝に対するV字形溝並列方向の位置決めを行い、第1の
ステージの光ファイバ固定面と第2のステージの光ファ
イバ固定面の少なくとも一方側をV字形溝並設面に対し
て傾斜した傾斜面と成し、この光ファイバ固定面に固定
される光ファイバの接続端面側をV字形溝の斜め上方側
からV字形溝に挿入させ、第1のステージと第2のステ
ージの少なくとも一方側をV字形溝の長手方向に移動さ
せて光ファイバテープの被覆除去された複数の第1、第
2の光ファイバの接続端面同士を各V字形溝上で当接さ
せるようにしたものであるから、V字形溝上で対向する
第1の光ファイバと第2の光ファイバの光ファイバ対の
長さ(対向する第1の光ファイバと第2の光ファイバの
長さの合計)が不揃いであっても光ファイバ対の長さが
長い光ファイバ対のうち傾斜面に固定された光ファイバ
をV字形溝と光ファイバ固定面との間で緩やかに撓ま
せ、それにより、長さが短い光ファイバ対の光ファイバ
同士も当接させることができる。そのため、複数の第1
の光ファイバと複数の第2の光ファイバとを一括して各
V字形溝上で接続することができる。
【0085】 すなわち、一般に、光ファイバテープの被
覆除去された複数の光ファイバの長さは不揃いであり、
第1の光ファイバテープと第2の光ファイバテープを共
に水平に配設した場合には、対向する光ファイバ対の長
さが長いものだけが当接し、それ以外の光ファイバ対の
接続端面間には隙間が生じてしまい、また、この隙間を
なくすために、光ファイバテープ同士を近づけると、先
に当接した光ファイバ対の光ファイバが無理に曲げられ
て座屈するといった問題が生じるが、本発明のように、
第1、第2のステージの光ファイバ固定面の少なくとも
一方側が傾斜面と成していると、第1と第2の光ファイ
バ同士が当接した状態でさらに第1と第2の光ファイバ
テープ同士を長手方向に近づけたときには、前記傾斜面
の光ファイバ固定面に固定されている光ファイバがV字
形溝と光ファイバ固定面との間で緩やかに撓む。そのた
め、光ファイバが座屈するようなことはなく、第1の光
ファイバテープの複数の第1の光ファイバと第2の光フ
ァイバテープの複数の第2の光ファイバとをV字形溝上
で的確に一括接続することができる。
【0086】 さらに、この接続は融着接続とは異なり、
第1、第2のステージの少なくとも一方側を前記V字形
溝の長手方向に移動させて第1のステージと第2のステ
ージとを遠ざければ、容易に第1と第2の光ファイバの
接続解除が行われるために、融着接続のときのように接
続した光ファイバ同士の切断の必要もない。したがって
本発明によれば、第1、第2の光ファイバテープの被覆
除去された複数の第1と第2の光ファイバの接続および
接続解除を容易に、かつ、確実に、一括して効率良く行
うことが可能となり、しかも、装置構成が簡単でコスト
も安い非常に優れた光ファイバ接続装置とすることがで
きる。
【0087】 また、本発明によれば、前記の如く、第
1、第2のステージの光ファイバ固定面の少なくとも一
方側を傾斜面とすることにより、傾斜面と成している光
ファイバ固定面に固定される光ファイバのV字形溝への
挿入を非常に行い易くすることが可能となり、光ファイ
バのV字形溝への挿入を確実なものとすることが可能と
なる。
【0088】 さらに、本発明によれば、前記V字形溝に
挿入される第1の光ファイバと第2の光ファイバの少な
くとも一方をV字形溝の上方側から押えるファイバ押え
手段が設けられているので、ファイバ押え手段によって
第1、第2の光ファイバの少なくとも一方側をV字形溝
の上方側から押えることにより、押えられる第1、第2
の光ファイバのV字形溝への挿入をより一層確実なもの
とすることができる。
【0089】 さらに、本発明によれば、前記ファイバ押
え手段をV溝配列具の上側の光ファイバ押え位置と該光
ファイバ押え位置から遠ざける退避位置とに移動させる
押え手段移動機構が設けられているので、ファイバ押え
手段による光ファイバの押え 動作と押え解除動作とを非
常にスムーズに行うことが可能となり、光ファイバテー
プの被覆除去された第1、第2の光ファイバの接続端面
側をファイバ押え手段によって傷付けるようなことも全
くなく、複数の光ファイバを確実にファイバ押え手段に
よってV字形溝側に押えることができる。
【0090】 さらに、前記第1のステージと第2のステ
ージの少なくとも一方側には、V溝配列具のV字形溝並
設面に対する光ファイバ固定面の傾斜角度を可変する傾
斜角可変機構が設けられている本発明によれば、傾斜角
可変機構が設けられているステージの光ファイバ固定面
の傾斜角度を可変することにより、この光ファイバ固定
面に固定される光ファイバのV字形溝への挿入をより一
層行い易くすることができるし、第1、第2のステージ
の少なくとも一方側をV字形溝の長手方向に移動させた
ときに、先に当接した長さの長い光ファイバ対の光ファ
イバの光ファイバ固定面とV字形溝との間での撓み量の
自由度を可変することが可能となり、第1の光ファイバ
と第2の光ファイバとの光接続をより一層容易に、か
つ、確実に行うことができる。
【0091】 さらに、前記長手方向ステージ移動手段
同移動手段によって移動される移動ステージをV溝配列
具に付勢する付勢手段を有しており、押え手段移動機構
の退避位置方向への移動に連動させて前記付勢手段の付
勢力に抗して移動ステージをV溝配列具から遠ざける方
向に後退移動させる連動機構が設けられている本発明に
よれば、押え手段移動機構の退避位置方向への移動に連
動させて移動ステージを付勢手段の付勢力に抗してV溝
配列具から遠ざける方向に後退移動させることができる
ために、光ファイバのファイバ押え手段による押え動作
および押え解除動作と、移動ステージの移動動作の両方
を1アクションで行うことができる。
【0092】 さらに、前記第1の光ファイバテープを第
1のステージに固定する第1のテープ固定具が第1のス
テージに着脱自在に設けられ、第2の光ファイバテープ
を第2のステージに固定する第2のテープ固定具が第2
のステージに着脱自在に設けられている本発明によれ
ば、第1、第2の光ファイバテープを第1、第2のテー
プ固定具に固定した状態で第1、第2のステージに着脱
自在とすることにより、第1、第2の光ファイバテープ
の第1、第2のステージへの固定を非常に効率的に行う
ことができる。
【0093】 また、第1、第2のテープ固定具を、例え
ば光ファイバ融着装置に用いられるテープ固定具とすれ
ば、本発明の光ファイバ接続装置を用いて第1の光ファ
イバテープと第2の光ファイバテープとの接続を行い、
心線対照動作等を行った後に、光ファイバテープ同士を
光ファイバ融着装置によって融着接続する際に、テープ
固定具に固定された第1、第2の光ファイバテープをそ
のまま光ファイバ融着装置にセットして融着接続するこ
とも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバ接続装置の第1の実施
形態例を示す構成図である。
【図2】上記実施形態例の背面図を図1の(a)の線S
より手前側を省略した状態で示す説明図である。
【図3】図1の(a)のQ断面図である。
【図4】上記実施形態例の光ファイバ接続装置を図1の
R方向から見た側面図である。
【図5】上記実施形態例の動作を示す説明図である。
【図6】本発明に係る光ファイバ接続装置の第2の実施
形態例を示す構成図である。
【図7】上記第2の実施形態例の背面図を図6の(a)
の線Sより手前側を省略した状態で示す説明図(a)
と、図6のR方向から見た側面図(b)である。
【図8】ホルダに固定されて接続端面側の被覆を除去さ
れた光ファイバテープの説明図である。
【図9】従来の心線対照動作を示す説明図である。
【図10】光ファイバテープを複数集合配設した光ケー
ブルを横断面図によって示す説明図である。
【符号の説明】
3 第1のステージ 4 第2のステージ 8 アーム 9 マイクロメータヘッド 10 スライドレバー 12 突合わせ用引張ばね 13 V溝ブロック 14 V溝 15 押え用コマ 16 ファイバ押え回転つまみ 17 スイング棒 23 コマホルダ 28 段部 29 ファイバ押え部回転軸 34,35 上面 52 可動レバー

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のV字形溝を並設して成るV溝配列
    具を有し、該V溝配列具のV字形溝を長手方向に挟む態
    様で、そのV溝配列具の一方側には第1の光ファイバを
    複数並設して成る第1の光ファイバテープをその接続端
    面側を前記V字形溝側に向けて固定するための第1のス
    テージが、他方側には前記第1の光ファイバに接続され
    る第2の光ファイバを複数並設して成る第2の光ファイ
    バテープをその接続端面側を前記V字形溝側に向けて固
    定するための第2のステージが設けられており、前記第
    1のステージには第1の光ファイバを前記V字形溝に対
    してV字形溝並列方向に位置決めする第1の並列方向位
    置決め手段が設けられ、第2のステージには第2の光フ
    ァイバを前記V字形溝に対してV字形溝並列方向に位置
    決めする第2の並列方向位置決め手段が設けられてお
    り、第1のステージの光ファイバ固定面と第2のステー
    ジの光ファイバ固定面の少なくとも一方側は該光ファイ
    バ固定面に固定される光ファイバの接続端面側を前記V
    字形溝の斜め上方側から該V字形溝に挿入させる方向に
    V字形溝並設面に対して傾斜した傾斜面と成し、該第1
    のステージと第2のステージの少なくとも一方側を前記
    V字形溝の長手方向に移動させて光ファイバテープの被
    覆除去された複数の第1の光ファイバの接続端面と同じ
    く光ファイバテープの被覆除去された複数の第2の光フ
    ァイバの接続端面とをそれぞれ各V字形溝上で当接させ
    る長手方向ステージ移動手段が設けられており、また、
    前記V字形溝に挿入される第1の光ファイバと第2の光
    ファイバの少なくとも一方をV字形溝の上方側から押え
    るファイバ押え手段が設けられており、さらに、該ファ
    イバ押え手段を前記V溝配列具の上側の光ファイバ押え
    位置と該光ファイバ押え位置から遠ざける退避位置とに
    移動させる押え手段移動機構が設けられていることを特
    徴とする光ファイバ接続装置。
  2. 【請求項2】 第1のステージと第2のステージの少な
    くとも一方側には、V溝配列具のV字形溝並設面に対す
    る光ファイバ固定面の傾斜角度を可変する傾斜角可変機
    構が設けられていることを特徴とする請求項1記載の光
    ファイバ接続装置。
  3. 【請求項3】 長手方向ステージ移動手段は同移動手段
    によって移動される移動ステージをV溝配列具に付勢す
    る付勢手段を有しており、押え手段移動機構の退避位置
    方向への移動に連動させて前記付勢手段の付勢力に抗し
    て移動ステージをV溝配列具から遠ざける方向に後退移
    動させる連動機構が設けられていることを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載の光ファイバ接続装置。
  4. 【請求項4】 第1の光ファイバテープを第1のステー
    ジに固定する第1のテープ固定具が第1のステージに着
    脱自在に設けられ、第2の光ファイバテープを第2のス
    テージに固定する第2のテープ固定具が第2のステージ
    に着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項
    又は請求項2又は請求項3記載の光ファイバ接続装置。
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