JP3170331B2 - 緊急ガス発生器 - Google Patents

緊急ガス発生器

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煕 藤山
將史 渡邊
英治 荒井
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Nichiyu Giken Kogyo Co Ltd
NOF Corp
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Nichiyu Giken Kogyo Co Ltd
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  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用のシー
トベルトを固定する際に用いられるような緊急ガス発生
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車事故などのときに例えば伸
縮性のシートベルトなどを緊急に固定するための装置な
どとして、緊急ガス発生器が用いられる。この場合の緊
急ガス発生器は円筒形のケースにガス燃焼発生剤が充填
され、着火器となるスクイブが装着されている。緊急時
にはスクイブを作動させ、ガス燃焼発生剤を燃焼させて
所定方向に大量のガスを吹き出し、所定機器内の圧力を
所定域まで上昇させる。上昇率は緩慢であってはならな
いが、余り急激であっても危険である。いったん勢いよ
くガスが噴出しても発生圧力が途中からあまり降下する
ことも好ましくない。
【0003】使用目的に応じた所望の圧力上昇率を得る
方法として、一般に3っつの方法が挙げられる。すなわ
ち、緊急ガス発生器内のガス燃焼発生剤の粒度を変える
という方法、ガス発生剤の組成を変えるという方法、封
板の破壊強度を変えるという方法である。
【0004】ガス燃焼発生剤の粒度を変えるという方法
は、ガス燃焼発生剤の粒度を大小調節し、各粒体の燃焼
表面積を変えることで燃焼時の発生ガスの発生カーブを
調節するという方法である。この場合、大型のガス発生
器では充填されている薬剤の量も多く、それだけに燃焼
表面積も広く調節でき有効である。ところがこれに反し
てガス燃焼発生剤の充填量が少ない小型の緊急ガス発生
器の場合、活用できないという問題点があった。
【0005】ガス燃焼発生剤の組成を変えるという方法
は、ガス発生速度の速い薬剤、遅い薬剤、混合率などを
使い分け、これによって圧力上昇率を調節するというも
のである。この方法の場合、組成の選択次第で燃焼温度
や燃焼生成ガスの種類が制約され、広い範囲での活用は
難しいという問題点があった。
【0006】封板の破壊強度を変えるという方法は、筒
状のケースにガス燃焼発生剤を充填して封板を装着す
る。封板の厚みで薬剤充填部の強度が調節され、強度に
応じてガス燃焼発生剤の使用量を調節する。この方法の
場合、予めケースと別に封板を製造するので部品コスト
が上り、しかもケースと封板とをひとつに組み立てると
きに緊急発生ガスの吹き出し方向を一定にできないとい
う問題点もあった。
【0007】こうしたことから、スクイブを作動させて
も安定的に圧力上昇をさせることのできる緊急ガス発生
器が従来ほとんどないという問題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の課題を
解決するためなされたもので、大きさの大小にほとんど
関わらず噴出ガス圧力が効果的に上昇していく緊急ガス
発生器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めになされた本発明の緊急ガス発生器を図1に従って説
明する。本発明の緊急ガス発生器は、有底筒状のケース
1にガス燃焼発生剤2が充填され、口部6側にスクイブ
8が装着されている緊急ガス発生器において、ケース1
の底板3は胴壁4と一体成形されてしかも胴壁4より肉
薄の部分が設けられ、スクイブ8が上記口部6の縁にか
しめられている。
【0010】底板3側の内径が口部側の内径より小さく
て胴壁4に一方の段部7が設けられ、スクイブ8周囲に
他方の段部12が設けられて両段部7、13が嵌合し、
ガス燃焼発生剤2が密封されている。
【0011】
【作用】本発明の緊急ガス発生器は、緊急時にスクイブ
8が作動するとそれがガス燃焼発生剤2を燃焼させ、大
量のガスを発生させる。底板3は胴壁4に比較して脆弱
になっている。ケース1内の圧力が上昇して一定値を超
えると底板3が肉薄の部分5から破砕され、胴壁4の長
さ方向に安定的にガスが吹き出る。
【0012】ケース1とスクイブ8とに段部7、13が
それぞれ設けられているとガス燃焼発生剤2の充填部分
の気密性、防湿性が高められる。
【0013】ケース1は有底筒状であるからガス燃焼発
生剤2の充填時に充填量の計量器として活用できる。胴
壁4とスクイブ8とに段部7、13を設ければ、ガス燃
焼発生剤2に過度の力が製造中に加えられるということ
もない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0015】図1は本発明の緊急ガス発生器の一実施例
を示す部分断面図である。
【0016】有底円筒状のケース1にガス燃焼発生剤2
が充填されている。底板3は胴壁4と一体成形され、底
板3の外側面中心部に図4に示す断面三角形のV溝5が
十文字に設けられ、V溝5部分の肉厚は胴壁4の肉厚よ
りも薄くなっている。
【0017】ケース1の底板3側の内径は口部6側の内
径より小さく、胴壁4にテーパー状の一方の段部7が形
成されている。
【0018】ケース口部6にスクイブ8が装着されてい
る。スクイブ8はリード線9を有し大径肉厚の円盤部1
0に小径の円柱部11が同中心軸で連なり、連結部に他
方の段部12が形成されている。他方の段部12にOリ
ング14が嵌着され、円盤部10の側にテーパー13が
形成されている。
【0019】スクイブ8の円柱部11の先端はケース1
内に充填されているガス燃焼発生剤2に接している。他
方の段部12に嵌着されているOリング14は一方の段
部7との間で圧着され、一方の段部7と他方の段部12
とは嵌合し、他方の段部12のテーパー13は一方の段
部7のテーパーに密着している。円盤部10の周囲はケ
ース1の口部6の縁によってかしめられている。
【0020】このような緊急ガス発生器は次のようにし
て組み立てて製造するとよい。有底の円筒形ケース1を
形成する。円筒形ケース1の底板3の側の内径は口部6
の内径に比較して小径とし、胴壁4にテーパー状の一方
の段部7を設ける。底板3外側面の中心に、断面三角形
のV溝5を十文字に形成する。
【0021】図2に断面図で示すようにケース1で充填
量を計測してガス燃焼発生剤2を充填し、次いで図3に
断面図で示すようにスクイブ8をケース1に装着する。
スクイブ8の他方の段部12と胴壁4の一方の段部7と
の間でOリング14を圧着し、両段部7、12を嵌合さ
せる。円盤部10円周のテーパー13と一方の段部7の
テーパーとを密着させ、ガス燃焼発生剤2を密封する。
円盤部10を覆うようにして口部6の縁をかしめる。
【0022】本実施例では一方の段部7と他方の段部1
2とでOリング14を圧着するので製造時にガス燃焼発
生剤2が圧迫されることもない。Oリング14は充填さ
れたガス燃焼発生剤2を密封する。そのため、充填部分
の気密性が高められ、防湿性がよくなる。使用時に燃焼
ガスが口部6から逆噴出することはほとんどない。
【0023】なお、上記の例のように底板3の形状は十
文字にV溝5を形成するだけでなく、例えば図5に示す
ように中心部分を円形に凹ませてそこの部分を薄く形成
してもよい。図6に示すようにリング状の溝を形成して
もよい。図7に示すように底板3全体を薄く形成しても
よい。
【0024】本実施例で使用したガス燃焼発生剤はシン
グルベース発射薬を使用し、ケース1の底板3としては
図4に示すような十文字にV溝5を形成したものを使用
した。このケース1にガス燃焼発生剤の薬量1.0gを
入れたものと0.8gを入れたものとを2種類作り、そ
れぞれのガス燃焼発生剤の上にOリング14を付けたス
クイブ8をそれぞれ挿入し、口部6の縁をかしめて完成
させた。
【0025】この緊急ガス発生器を検査用密閉容器内で
作動させ、圧力変化をセンサで測定した。測定された圧
力変化を図8に曲線(C,D)で示した。
【0026】図8中、Aは圧力変化の許容限度の上限を
示す。Bは圧力変化の許容限度の下限を示す。Cは薬量
1.0gのときの圧力変化曲線を示す。Dは薬量0.8
gのときの圧力変化曲線を示す。
【0027】比較例 底板3にV溝5を形成しない他は実施例と同様の緊急ガ
ス発生器を作製し、実施例と同様の方法で圧力変化をセ
ンサで測定した。
【0028】結果を図9に曲線(E,F)で示した。
【0029】図9中、Aは実施例と同様に許容限度の上
限を示す。Bは実施例と同様に許容限度の下限を示す。
Eは実施例と同様に薬量1.0gのときの圧力変化曲線
を示す。Fは実施例と同様に薬量0.8gのときの圧力
変化曲線を示す。
【0030】上記の結果から、本実施例の緊急ガス発生
器は適度の速度で安定的に圧力を上昇させ、ガスを噴出
している間は圧力降下も小さいことが分かった。
【0031】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明の緊
急ガス発生器は、ガスが発生すると底板が破砕され、胴
壁の管長方向にガスが吹き出されるので噴出ガスの圧力
は安定的に上昇し、圧力降下も小さい。
【0032】一方の段部と他方の段部との間でOリング
を圧着して製造すれば、ねじ込みのときに生じがちな無
理な力がガス燃焼発生剤にかからない。そのためガス燃
焼発生剤が暴発する危険がなく、量産機で安全に安価に
量産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する緊急ガス発生器の一実施例の
一部破断図である。
【図2】本発明を適用する緊急ガス発生器の製造段階の
内、ケースにガス燃焼発生剤を充填した段階を示す断面
図である。
【図3】本発明を適用する緊急ガス発生器の製造段階の
内、スクイブの装着段階を示す断面図である。
【図4】本発明を適用する緊急ガス発生器のケース底板
の一実施例を示す図である。
【図5】本発明を適用する緊急ガス発生器のケース底板
の他の実施例を示す図である。
【図6】本発明を適用する緊急ガス発生器のケース底板
の別の実施例を示す図である。
【図7】本発明を適用する緊急ガス発生器のケース底板
のもうひとつの実施例を示す図である。
【図8】本発明を適用する緊急ガス発生器の一実施例の
ガス圧変化を示す図である。
【図9】底板の厚みを薄くしない緊急ガス発生器のガス
圧変化を示す図である。
【符号の説明】
1はケース、2はガス燃焼発生剤、3は底板、4は胴
壁、5はV溝、6は口部、7は一方の段部、8はスクイ
ブ、12は他方の段部、14はOリングである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−159866(JP,A) 特開 昭51−88468(JP,A) 特開 昭52−88938(JP,A) 特開 昭51−39838(JP,A) 特開 昭64−41440(JP,A) 実開 昭49−54235(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 7/00 - 7/02 B60R 21/16 - 21/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底筒状のケースにガス燃焼発生剤が充
    填され、口部側にスクイブが装着されている緊急ガス発
    生器において、ケースの底板は胴壁と一体成形されてし
    かも胴壁より肉薄の部分が設けられ、スクイブが上記口
    部の縁にかしめられていることを特徴とする緊急ガス発
    生器。
  2. 【請求項2】 底板側の内径が口部側の内径より小さく
    て胴壁に一方の段部が設けられ、スクイブ周囲に他方の
    段部が設けられて両段部が嵌合し、ガス燃焼発生剤が密
    封されている請求項1に記載の緊急ガス発生器。
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JP4819481B2 (ja) 2005-10-14 2011-11-24 ダイセル化学工業株式会社 エアバッグ用ガス発生器
JP5661185B2 (ja) * 2011-08-24 2015-01-28 オートリブ ディベロップメント エービー ガス発生装置およびシートベルトプリテンショナ

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