JP3168146U - クランパーを備えたディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構造によって上方位置にあるクランパーをフレーム上部と略平行となるよう保持することで、ディスクを搬送するための空間を確保しつつ薄型化が可能なクランパーを備えたディスク装置を提供する。【解決手段】フレームに対して揺動可能に取付けられた支持部材13のクランパー取付部分13aに少なくともクランパー本体12aとプレート部材12cで構成されるクランパーを取付ける。前記クランパーがターンテーブルから離間するときにプレート部材12cの下面に当接する凸部13d,13dをクランパー取付部分13aに形成し、前記クランパーが上方位置にあるとき、クランパー本体12aの一部がフレーム上部の下面と当接し、凸部13d,13dを支点に前記フレーム上部に対して前記クランパーが略平行に保持される。【選択図】図14

Description

本考案は、例えば、CD、DVD、或いはブルーレイディスク等と称される円盤形状を成した記憶媒体たるディスクをターンテーブルとともに回転可能に挟持するクランパーを備えたディスク装置に関するものである。
ディスク装置とは、記憶媒体たるディスクを内部に装填し、前記ディスクに記録されている情報を読出し再生する、或いは、前記ディスクに対し情報を書込み記録する機能を備えた装置全般の総称である。具体的にディスク装置を備えた機器について詳述すれば、音声情報が記録されたCD(Compact Disc)の再生を可能とするCD PLAYERや、音声情報及び映像情報が記録されたDVD(Digital Versatile Disc)の再生を可能とするDVD PLAYER、また、前記CDやDVDに対する再生機能と記録機能とを兼ね備えたCD RECORDERやDVD RECORDERなどがある。さらに、近年では記録情報の大容量化を図った記憶媒体としてブルーレイディスク(Blu−ray Disc)があり、このブルーレイディスクに対応したディスク装置および前記ディスク装置を備えた機器もある。
上記ディスク装置には、大別してディスクを装置外部と装置内部の所定位置の間で搬送する手段(以下、単に搬送手段と称す)と、装置内部の所定位置において前記ディスクの再生および/または記録する手段(以下、単に記録/再生手段と称す)とを備えている。
搬送手段の一例を述べれば、ディスク装置の内外において移動可能とするトレイを備え、装置外部においてディスクの交換を可能とするディスク交換位置に搬送する前記トレイ上にディスクを載置して前記ディスクを装置内部の所定位置へと搬送する手段や、ディスク装置に挿入口を設け、前記挿入口の内面側にはローラーを備えて、前記ローラーの回転駆動力により前記挿入口から挿入したディスクを搬送する手段などがある。
また、記録/再生手段としては、装置内部の所定位置においてディスクを回転させるターンテーブルと、回転するディスクにレーザー光を照射して前記ディスクに予め記録されている情報を読出し再生する、或いは前記ディスクに対して情報を書込み記録することが可能な光ピックアップユニットと、を主要部品として備えたトラバースユニットを組み付け、前記ターンテーブルの対向位置には前記ターンテーブルと共にディスクを挟持するクランパーを設け、前記ターンテーブルと前記クランパーによってディスクを挟持した状態で回転させ、前記光ピックアップユニットにより前記ディスクに記録された情報の再生、或いは前記ディスクに対する情報の記録を行う手段が一般的である。
ところで、ディスク装置内部の所定位置にディスクが到達するまでは前記ターンテーブルと前記クランパーは離間し、且つ、搬送されるディスクの搬送軌道を確保する必要がある。特に、挿入口よりディスクを直接挿入可能とする搬送手段を備えたディスク装置であれば、ディスク搬送時にクランパーが接触しないよう、前記クランパーを退避させる必要がある。
特許文献1には、底面部が着磁された磁石をクランパーに嵌め込み、前記クランパーを鋼板からなる支持部材の開口部に遊嵌することで、前記磁石の着磁された底面部が支持部材に吸引されて浮き上がったような状態で支持部材に保持される内容が記載されている。
また、特許文献2には、クランパーを上方位置と下方位置へ移動させる支持部材の先端にバネ部材を取り付け、前記クランパーが上方位置にあるとき、前記バネ部材によって前記クランパーを前記ディスク装置の上面に対して平行とする内容が記載されている。
特開2005−18951号公報 WO2008/059820号公報
特許文献1の構造によれば、片面側が着磁された磁石と鋼板からなる支持部材を用いることで、ディスクを挟持していない状態で前記クランパーを上方位置へ保持させることは可能となるが、特殊な磁石を使用するためにディスク装置を安価にするのは困難となる。また、磁力によってクランパーを上方位置で退避させるためのスペースが必要となり、高さ方向においてディスク装置の大型化が懸念される。
また、特許文献2の構造によれば、上方位置においてクランパーをディスク装置の上面に対して平行とするために別途バネ部材が必要となる。
本考案は上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、最小限の部品点数によってディスクの搬送軌道を確保できる位置までクランパーを退避させることができ、且つディスク装置の薄型化が可能なクランパーを備えたディスク装置を提供することにある。
請求項1に係るクランパーを備えたディスク装置は、フレームと、前記フレームの上面において一部を覆うフレーム上部と、前記フレームに対して揺動可能に取着されたクランパー取付部を有する支持部材と、前記クランパー取付部に対して回転可能に取着されたクランパーと、前記クランパーと対向する位置に設けたターンテーブルと、を備え、前記フレーム内で前記クランパーと前記ターンテーブルによってディスクを回転可能に挟持するディスク装置であって、前記クランパーは、前記クランパー取付部の下方側で前記ターンテーブルとともに前記ディスクを挟持する部分を有するクランパー本体と、前記クランパー取付部の上方側で前記クランパー本体が前記クランパー取付部より外れるのを防止するプレート部材と、により構成し、また、前記クランパーは、前記フレーム上部の下面側において対向する前記ターンテーブルに対し離間して前記ディスクの搬送を可能とする上方位置と、前記フレーム上部の下面側において対向する前記ターンテーブルに対し近接して前記ターンテーブルとともに前記ディスクを回転可能に挟持する下方位置と、の間で前記支持部材の揺動動作によって移動可能とし、前記クランパー取付部には前記ターンテーブルから離間するときに前記プレート部材の下面に当接する凸部を形成し、前記クランパーが上方位置へ移動したときに前記クランパー本体の一部と前記フレーム上部の下面が当接し、前記プレート部材と前記凸部の当接部分を支点に前記クランパーが前記フレーム上部と略平行となることを特徴とする。
請求項1の構成によれば、クランパーを上方位置においてフレーム上部に対し略平行となるよう保持する構造を、クランパー取付部に支点となる凸部を形成するという既存部品の形状変更によって対応することで、別途部品を追加することなく、ディスクの搬送軌道を確保することが可能となる。また、フレーム上部に対してクランパーを略平行にすることで、フレーム内で必要とされるディスク搬送軌道のスペースを最小限とし、ディスク装置の高さ寸法を抑えることができるため、薄型化が可能となる。
請求項2に係るクランパーを備えたディスク装置は、請求項1に記載のクランパーを備えたディスク装置であって、前記フレーム上部には円形状孔を形成し、前記クランパーが上方位置へ移動したときに前記円形状孔内を前記プレート部材が挿通することを特徴とする。
請求項2の構成によれば、クランパーが上方位置へ移動したときにクランパーの一部がフレーム上部に形成された円形状孔内に挿通することができるため、さらに薄いディスク装置を提供することが可能となる。
請求項3に係るクランパーを備えたディスク装置は、請求項1または請求項2の何れかに記載のクランパーを備えたディスク装置であって、前記支持部材は付勢手段によってクランパーが下方位置となる方向へ常時付勢されており、前記フレームにはスライダーを摺動可能に取着し、前記スライダーには高位置と低位置を傾斜部によって連結したカム部を設け、前記支持部材には前記カム部に当接する当接部を形成し、一方、前記フレームにはディスクの挿入口を形成し、前記挿入口より挿入されたディスクの記録面側より前記ディスクの外周縁に当接するローラーを設け、前記ローラーは前記スライダーの摺動動作に連動して昇降動可能とし、前記ディスク装置にディスクが挿入されていないときには、前記当接部が前記カム部の高位置にあるよう前記スライダーを摺動させて前記付勢手段に抗して前記クランパーが上方位置にあるよう前記支持部材を強制的に揺動させるとともに前記ローラーは前記挿入口より挿入されたディスクの外周縁に当接可能な位置まで上昇し、前記ディスク装置にディスクが挿入されて前記ディスクがターンテーブルにより回転可能な位置に搬送されたときには、前記当接部が前記カム部の低位置にあるよう前記スライダーを摺動させて前記付勢手段によって前記クランパーが下方位置へ移動して前記ディスクを前記ターンテーブル側へ押下げるとともに、前記ローラーは前記ディスクの外周縁より離間する位置まで下降することを特徴とする。
請求項3の構成によれば、スライダーの摺動動作によってクランパーを取付けた支持部材の揺動動作とディスクを搬送するローラーの昇降動作を連動して行う構造としている。すなわち、ディスクがターンテーブルにより回転可能な位置に搬送されるまでは、クランパーは上方位置にあり、ローラーは挿入口より挿入されたディスクの外周縁に当接する位置まで上昇しているが、前記ディスクがターンテーブルにより回転可能な位置に到達するならば、スライダーの摺動動作によってクランパーが下方位置へ移動して前記ディスクをターンテーブル側へ押下げ、前記ローラーは前記クランパーの移動に合わせて前記ディスクの外周縁より離間する位置まで下降する。その結果、前記クランパーと対向するターンテーブルをディスク装置内部で固定することができるため、ディスク装置を簡素に構成することができ、安価なディスク装置の提供が可能となる。
以上のような本考案の構成によれば、フレーム上部の下面近傍において支持部材に取付けられたクランパーを前記フレーム上部と略平行となるよう保持することで、ディスクの搬送軌道を確保しつつ、ディスク装置の薄型化が可能となる。また、前記支持部材のクランパー取付部に凸部を形成し、前記クランパーの一部をフレーム上部の下面に当接させて実現しているため、別途部品を増やすことなく、安価なディスク装置を提供することができる。
本考案の実施例におけるディスク装置の斜視図。 本考案の実施例におけるディスク装置の平面図。 本考案の実施例におけるディスク検知部材およびピニオンギアを示す斜視図。 本考案の実施例におけるディスク装置の挿入口からディスクの外周縁が第1の当接部にのみ当接するよう挿入した場合を示す部分概略透視図。 図4の状態から欠歯によって第1のディスク検知部材および第2のディスク検知部材の摺動動作が規制された状態を示すディスク装置の部分概略透視図。 本考案の実施例におけるディスク装置の挿入口からディスクの外周縁が第2の当接部にのみ当接するよう挿入した場合を示す部分概略透視図。 図6の状態から欠歯によって第1のディスク検知部材および第2のディスク検知部材の摺動動作が規制された状態を示すディスク装置の部分概略透視図。 本考案の実施例におけるディスク装置の挿入口からディスクの外周縁が第1の当接部および第2の当接部に当接するよう挿入した場合を示す部分概略透視図。 図8の状態から第1のディスク検知部材および第2のディスク検知部材が互いに離間した状態を示す部分概略透視図。 本考案の実施例におけるローラーの動力伝達機構を示す斜視図。 本考案の実施例における揺動部材を示す天面側斜視図。 本考案の実施例における揺動部材を示す底面側斜視図。 本考案の実施例におけるディスク装置の底面側斜視図。 本考案の実施例におけるクランパーの構造を示す分解斜視図。 本考案の実施例におけるフレーム単体の正面側斜視図。 本考案の実施例におけるクランパーが上方位置にある状態を示す前記クランパー近傍の側面側概略部分拡大図。 図16の状態であって、クランパー、支持部材、スライダーの関係を示す斜視図。 本考案の実施例におけるクランパーが下方位置にある状態を示す前記クランパー近傍の側面側概略部分拡大図。 図18の状態であって、クランパー、支持部材、スライダーの関係を示す斜視図。 本考案の実施例におけるスライダー単体の天面側斜視図。 本考案の実施例におけるスライダー単体の底面側斜視図。 本考案の実施例におけるディスク挿入前の状態を示すディスク装置の概略透視平面図。 本考案の実施例におけるディスクを挿入して支持レバーが揺動した状態を示すディスク装置の概略透視平面図。 本考案の実施例におけるスライダーが摺動してディスクの挿入が完了した状態を示すディスク装置の概略透視平面図。 本考案の実施例におけるディスク装置の分解斜視図。 本考案の実施例におけるトラバースユニットを示す斜視図。
以下、本考案を実施するための最良の形態としての実施例を図1〜図26を用いて以下に説明する。尚、本考案はその主旨に反しない範囲で、実施例において説明した構成以外のものに対しても容易に適用可能である。
図1は本考案の実施例におけるディスク装置の斜視図である。同図の符号1はディスク装置、2はディスク、3はディスク装置1の外観を構成するフレーム、4はディスク2の挿抜を直接可能とするフレーム3に形成された挿入口である。同図で示すように、ディスク装置1のフレーム3に形成された挿入口4よりユーザーによってディスク2が挿入されたならば、後述するローラーの回転力によって前記ディスク2はディスク装置1内部の所定位置に搬送される。そして、ディスク装置1内部の所定位置に到達したディスク2に対して情報の読み込み或いは情報の書き込みが可能となり、前記ディスク2の再生または記録ができる。
図2は本考案の実施例におけるディスク装置の平面図、図3は本考案の実施例におけるディスク検知部材およびピニオンギアを示す斜視図である。同図で示すように、挿入口4の近傍におけるフレーム3の上部には、互いに近接または離間する方向へ摺動可能とする第1のディスク検知部材5と第2のディスク検知部材6を備えている。前記第1のディスク検知部材5には第1のラックギア5aを形成し、前記第2のディスク検知部材6には第2のラックギア6aを形成し、前記第1のラックギア5aと前記第2のラックギア6aにそれぞれ噛合するピニオンギア7を備えた構造としている。そして、前記第1のディスク検知部材5および前記第2のディスク検知部材6は第1の付勢手段たるコイルスプリング8によって互いに近接する方向へ常時付勢されている。
また、前記第1のディスク検知部材5および前記第2のディスク検知部材6にはそれぞれ挿入口4から挿入されたディスク2の外周縁に当接する第1の当接ピン5cおよび第2の当接ピン6cが一体に形成されている。挿入口4よりユーザーによって挿入されたディスク2は、最初に前記第1の当接ピン5cおよび前記第2の当接ピン6cに当接する。そして、前記第1の当接ピン5cが一体に形成された第1のディスク検知部材5と前記第2の当接ピン6cが一体に形成された第2のディスク検知部材6は、ディスク2を挿入方向へ押圧するユーザーの押圧力により、前記コイルスプリング8の付勢力に抗して互いが離間する方向へと摺動する。
ところで、前記第1のディスク検知部材5に形成された第1のラックギア5aには、欠歯5bが設けられ、前記第2のディスク検知部材6に形成された第1のラックギア6aには欠歯6bが設けられている。これは、ユーザーによって挿入されたディスク2の押圧力によって第1のディスク検知部材5または第2のディスク検知部材6の何れか一方のみが摺動するのを防止するために設けられており、換言すれば、挿入されたディスク2を挿入口4の略中央位置より挿入するための手段としている。
ここで、挿入口4に対するディスク2の挿入について図4〜図9を用いてさらに詳述する。
図4は本考案の実施例におけるディスク装置の挿入口からディスクの外周縁が第1の当接部にのみ当接するよう挿入した場合を示す部分概略透視図である。同図で示すように、挿入口4よりユーザーによってディスク2が前記挿入口4の図示左側から偏って挿入されたならば、前記ディスク2の外周縁が第1のディスク検知部材5に形成された第1の当接ピン5cに当接し、前記第1のディスク検知部材5は前記ディスク2の押圧力によって矢印Aの方向へ摺動する。そして、前記第1のディスク検知部材5の摺動に伴って、第1のラックギア5aに噛合するピニオンギア7が矢印Bの方向へと回転し、前記第1のラックギア5aと同じく前記ピニオンギア7に噛合する第2のラックギア6aが形成された第2のディスク検知部材6は矢印Cの方向へ摺動する。
図5は図4の状態から欠歯によって第1のディスク検知部材および第2のディスク検知部材の摺動動作が規制された状態を示すディスク装置の部分概略透視図である。ピニオンギア7の歯が第1のラックギア5aに形成された欠歯5bにさしかかったところで、第2のラックギア6aの歯先に前記ピニオンギア7の別の歯先が当たり、前記ピニオンギア7の回転を強制的に停止させている。これは、ディスク2の挿入によって第1のディスク検知部材5のみが摺動するために生じるものであり、第2のディスク検知部材6に形成された第2のラックギア6aとピニオンギア7の噛合するタイミングが欠歯6bによってズレるためである。その結果、ユーザーによって挿入されたディスク2の外周縁が当接し、前記ディスク2の押圧力によって摺動する第1のディスク検知部材5、および前記ピニオンギア7を介して摺動する第2のディスク検知部材6は図5で示す状態より摺動することができなくなる。
図6は本考案の実施例におけるディスク装置の挿入口からディスクの外周縁が第2の当接部にのみ当接するよう挿入した場合を示す部分概略透視図である。同図で示すように、挿入口4よりユーザーによってディスク2が前記挿入口4の図示右側から偏って挿入されたならば、前記ディスク2の外周縁が第2のディスク検知部材6に形成された第2の当接ピン6cに当接し、前記第2のディスク検知部材6は前記ディスク2の押圧力によって矢印Cの方向へ摺動する。そして、前記第2のディスク検知部材6の摺動に伴って、第2のラックギア6aに噛合するピニオンギア7が矢印Bの方向へと回転し、前記第2のラックギア6aと同じく前記ピニオンギア7に噛合する第1のラックギア5bが形成された第1のディスク検知部材5は矢印Aの方向へ摺動する。
図7は図6の状態から欠歯によって第1のディスク検知部材および第2のディスク検知部材の摺動動作が規制された状態を示すディスク装置の部分概略透視図である。前記挿入口4の図示左側から偏って前記ディスク2を挿入した場合と同じく、ピニオンギア7の歯が第2のラックギア6aに形成された欠歯6bにさしかかったところで、第1のラックギア5aの歯先に前記ピニオンギア7の別の歯先が当たり、前記ピニオンギア7の回転を強制的に停止させている。これは、ディスク2の挿入によって第2のディスク検知部材6のみが摺動するために生じるものであり、第1のディスク検知部材5に形成された第1のラックギア5aとピニオンギア7の噛合するタイミングが欠歯5bによってズレるためである。その結果、ユーザーによって挿入されたディスク2の外周縁が当接し、前記ディスク2の押圧力によって摺動する第2のディスク検知部材6、および前記ピニオンギア7を介して摺動する第1のディスク検知部材5は図7で示す状態より摺動することができなくなる。
図8は本考案の実施例におけるディスク装置の挿入口からディスクの外周縁が第1の当接部および第2の当接部に当接するよう挿入した場合を示す部分概略透視図である。同図で示すように、挿入口4よりユーザーによってディスク2が前記挿入口4の略中央より挿入されたならば、前記ディスク2の外周縁が第1のディスク検知部材5に形成された第1の当接ピン5cと第2のディスク検知部材6に形成された第2の当接ピン6cにそれぞれ当接し、前記第1のディスク検知部材5は前記ディスク2の押圧力によって矢印Aの方向へ摺動し、前記第2のディスク検知部材6は前記ディスク2の押圧力によって矢印Cの方向へ摺動する。
図9は図8の状態から第1のディスク検知部材および第2のディスク検知部材が互いに離間した状態を示す部分概略透視図である。ピニオンギア7の歯が第1のラックギア5aに形成された欠歯5cおよび第2のラックギア6aに形成された欠歯6cにさしかかったところで、前記ピニオンギア7は前記第1のラックギア5aおよび前記第2のラックギア6aと噛合しないことから一時的に回転を停止するが、前記欠歯5cと前記欠歯6cを過ぎた位置まで前記第1のディスク検知部材5および前記第2のディスク検知部材6が互いに離間する方向へ摺動することで、前記第1のラックギア5aと前記第2のラックギア6aは前記ピニオンギア7と再度噛合して回転する。すなわち、挿入されたディスク2の外周縁に第1の当接ピン5cと第2の当接ピン6cが当接して前記第1のディスク検知部材5と前記第2のディスク検知部材6がほぼ同時に摺動することによって、欠歯5cまたは欠歯6cによる前記第1のディスク検知部材5または前記第2のディスク検知部材6の摺動規制を解除することができる。その結果、前記ディスク2を挿入する際に生じる押圧力によって、前記第1のラックギア5aが形成された第1のディスク検知部材5および前記第2のラックギア6aが形成された第2のディスク検知部材6は互いに離間する方向へ摺動する。
前記欠歯5cまたは前記欠歯6cによる前記第1のディスク検知部材5または前記第2のディスク検知部材6の摺動規制は、換言すれば、前記挿入口4に対する前記ディスク2の挿入位置の制限となる。すなわち、ディスク装置1の挿入口4より挿入されたディスク2をできるだけ前記挿入口4の略中央位置より挿入することを目的としている。本実施例のようなディスク装置1に使用できるディスクとして大別すると、直径が120mmの大径ディスクと直径が80mmの小径ディスクがある。そして、挿入口4は、一般的に大径ディスクが挿入可能な大きさとしている。本実施例では、大径ディスクまたは小径ディスクの何れかが挿入された場合であっても、前記挿入口4の略中央より挿入を可能としている。なお、図4〜図9で示すディスク2は大径ディスクであり、小径ディスクを挿入する場合であっても同様の効果を奏することを言及し、詳細については割愛する。
つぎに、挿入口4から挿入されたディスクの搬送手段について説明する。図2で示すように、フレーム3の上部には、前記第1のディスク検知部材5が摺動することによってスイッチのON/OFFが行われる第1のスイッチ9と第2のスイッチ10が併設されたスイッチ基板11が取り付けられている。前記第1のスイッチ9および前記第2のスイッチ10は、後述するローラーを回転させるモーターの駆動または停止を制御するためのものである。
具体的には、ディスク装置1の挿入口4からディスク2が挿入されたことによって摺動する第1のディスク検知部材5が前記第1のスイッチ9を押圧することでモーターが駆動し、前記ローラーはモーターの動力によってディスク2をディスク装置1内部の所定位置へ搬送するために回転する。そして、前記ディスク2が前記ディスク装置1内部の所定位置に到達した時点で再び前記第1のスイッチ9が押圧され、前記モーターは停止し、前記ディスク2を前記ディスク装置1内部の所定位置へ搬送するために回転していたローラーも停止する。
一方、前記第2のスイッチ10は、前記ディスク装置1内部の所定位置から挿入口4へディスク2を搬送するために回転するローラーの動力源たるモーターを停止するために設けられている。すなわち、前記第1のディスク検知部材5が前記第2のスイッチ10を押圧した状態から前記押圧状態が解除可能な位置まで摺動することによって、前記モーターは停止し、前記ディスク2を前記挿入口4へ搬送するために回転していたローラーも停止する。なお、本実施例で述べる「搬送」とは、ディスク装置1の挿入口4から前記ディスク装置1内部の所定位置へディスク2を搬入すること、或いは、前記ディスク装置1内部の所定位置から前記ディスク装置1の挿入口4へディスクを搬出することを総じて称し、以下、説明を続ける。
つぎに、挿入口4より挿入されたディスク2を搬送するローラーの動力伝達機構について説明する。図10は本考案の実施例におけるローラーの動力伝達機構を示す斜視図である。本実施例では、ディスク装置1の後方側にモーター21を配置し、前記モーター21の先端にはプーリー22を取着している。そして、前記モーター21と間隔をあけてプーリーとギアを一体に形成したプーリーギア24を配置し、前記プーリー21と前記プーリーギア24にベルト23を掛け、前記モーター21の動力によって前記プーリーギア24を回転させる構造としている。
一方、挿入口4の内面側であって、前記第1の当接ピン5cおよび前記第2の当接ピン6cよりも後方側には、挿入されたディスク2の下面側より当接するローラー17が設けられている。前記ローラー17は、軸(以下、揺動部材回転軸と称す)18a,18aを支点に揺動可能とする揺動部材18の端部において回転可能に取付けられている。そして、前記揺動部材18は第2の付勢手段によって前記ローラー17が前記挿入口4より挿入されたディスク2に当接する方向へ常時付勢されており、詳細については後述する。また、前記ローラー17は、両端部から略中央に向かってその径が小さくなる形状としている。これは、前記挿入口4より挿入されたディスク2の外周縁近傍に当接させ、前記ディスクの面に前記ローラー17が当接することによる損傷や汚れの付着などを防ぐために行っている。
ところで、前記ローラー17の一方端部にはギア(以下、ローラーギアと称す)20が取着されている。これは、前記モーター21の動力を前記ローラー17に伝達するために設けられており、前記プーリーギア24と前記ローラーギア20の間には、前記モーター21の回転速度をディスク2の搬送に適した速度に変換するための、また、後述するスライダーを摺動させる動力を伝達するための、複数のギアによって構成されたギア機構25が配置されている。
前述の構成により、ディスク装置1の挿入口4より挿入するディスク2は、モーター21の動力によって回転するローラー17によって装置内部の所定位置へと搬送される。なお、前記ローラー17の回転は以下の手順によって行われる。
(1)ディスク装置1の挿入口4よりディスク2を挿入する。
(2)第1の当接ピン5cおよび第2の当接ピン6cがディスク2の外周に当接し、第1のディスク検知部材5および第2のディスク検知部材6が互いに離間する方向へ摺動する。
(3)前記ディスク2の挿入に伴って摺動する前記第1のディスク検知部材5がスイッチ基板11に配設された第1のスイッチ9を押圧し、前記第1のスイッチ9はOFFからONになる。
(4)前記第1のスイッチ9がOFFからONになることでモーター21が回転駆動する。
(5)前記モーター21の回転動力がプーリー22,ベルト23,プーリーギア24,ギア機構25,ローラーギア20を介してローラー17に伝達され、前記ローラー17はディスク2をディスク装置1内部へ搬送するために回転する。
つぎに、ローラー17が取付けられた揺動部材について詳述する。図11は本考案の実施例における揺動部材を示す天面側斜視図、図12は同底面側斜視図、図13は本考案の実施例におけるディスク装置の底面側斜視図である。同図で示すように、揺動部材18には、後方側にローラー17を回転可能に取付け、前方側に遮蔽部18bを一体に形成している。また、前記揺動部材18の両端部には揺動部材回転軸18a,18aが形成されており、前記揺動部材18の底面側には第2の付勢手段たるコイルスプリング19の一端を係止する係止部(以下、揺動部材側係止部と称す)18cが形成されている。前記揺動部材側係止部18cは前記揺動部材回転軸18a,18aよりも前方側に形成されており、前記コイルスプリング19の他端はフレーム3に形成された係止部(以下、フレーム側係止部と称す)3aに係止している。すなわち、前記揺動部材18は前記コイルスプリング19の付勢力によって前記揺動部材回転軸18a,18aを支点に前記遮蔽部18bが下降し、前記ローラー17が上昇した状態となっている。
前述の状態をコイルスプリング19の付勢力によって維持することで、挿入口4より挿入されたディスク2の下面側外周縁に前記ローラー17を当接することができる。なお、前記遮蔽部18bはディスク装置1内部の所定位置にディスク2が挿入された後で別のディスクの挿入を防止するために設けたものである。具体的に述べれば、揺動部材18の一方端部には、揺動部材回転軸18aとは別に突出部18dが形成されており、後述するスライダーによって前記突出部18dを押圧することで、前記揺動部材18は前記揺動部材回転軸18a,18aを支点にコイルスプリング19の付勢力に抗して前記遮蔽部18bが上昇するように揺動する。そして、前記遮蔽部18bが上昇することで別のディスクの挿入を防止することが可能となる。
なお、前記コイルスプリング19は、前記揺動部材18の前記突出部18d近傍に設けるのが望ましい。これは、前記コイルスプリング19の付勢力に抗して強制的に揺動する前記揺動部材18の捩れを抑えるためである。後述するスライダーによって前記突出部18dを押圧することで前記揺動部材回転軸18a,18aを支点に揺動する前記揺動部材18は、前記コイルスプリング19によって常時付勢力が掛かるため、例えば、前記突出部18dが形成されていない前記揺動部材18の他方端部側に前記コイルスプリング19を設ける構造とするならば、前記揺動部材18は捩れて揺動動作に不具合が生じたり、或いは、前記揺動部材18に取付けられたローラー17によるディスク2の搬送にも影響を与えることが考えられる。
ところで、本実施例のディスク装置1は、挿入口4から大径ディスクまたは小径ディスクの何れにおいても挿入を可能としているが、前記ディスク装置1内部の所定位置へ到達する前に小径ディスクは強制的に前記挿入口4側へ搬送され、実際には大径ディスクのみ再生または記録を可能としている。すなわち、本考案の実施例では、ディスク装置1の挿入口4から挿入された大径ディスク2または小径ディスク2aの外径に沿って摺動する第1のディスク検知部材5および第2のディスク検知部材6を設け、前記第1のディスク検知部材5が摺動することによってONまたはOFFとなる第1のスイッチ9および第2のスイッチ10を前記第1のディスク検知部材5の摺動軌道上に並設し、前記第1のスイッチ9および前記第2のスイッチ10のONまたはOFFの状態を検知して前記挿入口4より挿入されたディスクの判別を行うとともに、前記挿入されたディスクが小径ディスクであるならば、ディスク装置1内部の所定位置へ搬送する前にローラー17を逆回転させて強制的に挿入口4側へ搬送するよう制御している。
つぎに、ディスク装置1内部の所定位置に到達したディスク2を上方より押圧するクランパーの構造および動作について図14〜図19を用いて説明する。図14は本考案の実施例におけるクランパーの構造を示す分解斜視図、図15は本考案の実施例におけるフレーム単体の正面側斜視図、図16は本考案の実施例におけるクランパーが上方位置にある状態を示す前記クランパー近傍の側面側概略部分拡大図、図17は図16の状態であって、クランパー、支持部材、スライダーの関係を示す斜視図、図18は本考案の実施例におけるクランパーが下方位置にある状態を示す前記クランパー近傍の側面側概略部分拡大図、図19は図18の状態であって、クランパー、支持部材、スライダーの関係を示す斜視図である。
クランパー12は、ディスク装置1の後方側において揺動可能とする支持部材13に取付けられている。詳述すれば、クランパー12は、挿入されたディスクに直接当接するクランパー本体12aと、前記クランパー本体12aの収納部分に収納された磁石12bと、前記クランパー本体12aに前記磁石12bを収納した状態で前記クランパー本体12aの上部より取付けるプレート部材12cによって構成されている。そして、前記支持部材13には、前記クランパーを回転可能に支持するクランパー取付部分13aが形成されており、前記クランパー取付部分13aを介して前記クランパー本体12aに前記プレート部材12cを取付けている。
また、前記支持部材13には、フレーム3に対して揺動可能とする枢支孔13c,13cが形成されており、前記フレーム3の後方には、前記支持部材13の前記枢支孔13c,13cが遊嵌する枢支突起3b,3bが形成されている。すなわち、支持部材13のクランパー取付部分13aにおいて回転可能に取付けられたクランパー12を有する支持部材13は、フレーム3に形成された枢支突起3b,3bに遊嵌する枢支孔13c,13cを支点として上下方向へ揺動可能としている。
そして、前記フレーム3には、前記枢支突起3b,3bが形成された位置よりも高い位置にフレーム上部3cが形成されている。前記フレーム上部3cには、前述した第1のディスク検知部材5と、第2のディスク検知部材6と、ピニオンギア7と、第1のスイッチ9および第2のスイッチ10が配設されたスイッチ基板11が取付けられる構造としている。
また、前記フレーム上部3cには、前記クランパー12の一部が露出する円形状孔3dが形成されており、前記フレーム3の後方には、前記支持部材13の一部が挿通可能な開口部3eが形成されている。すなわち、フレーム3の枢支突起3b,3bに遊嵌する枢支孔13c,13cを支点に揺動可能とする支持部材13は、クランパー12を取付けたクランパー取付部分13aを開口部3eより前記フレーム3の内部に挿通し、前記フレーム3内部において前記クランパー12を揺動可能な構造としている。
そして、前記クランパー12を前記フレーム上部3c側となる上方位置へ揺動するならば、前記クランパー12のプレート部材12cは前記フレーム3の円形状孔3d内に挿通し、前記クランパー本体12aの一部が前記フレーム上部3cと当接して、前記クランパー12は前記フレーム上部3cに対し略平行となる。詳述すれば、前記支持部材13のクランパー取付部分13aには、絞り加工によって凸部13d,13dが形成されており、前記クランパー12が上昇する方向へ前記支持部材13を揺動することで、前記クランパー12を構成するクランパー本体12aの前方側が前記フレーム上部3cに当接し、前記クランパー12は前記クランパー取付部分13a上で前記凸部13d,13dを支点に回動して、前記フレーム上部3cに対し略平行となる。
これは、挿入口4より挿入されたディスク2が搬送途中で前記クランパー12と接触するのを防止するためである。例えば、クランパー取付部分13aに凸部13d,13dが形成されなかった場合、前記クランパー12が上昇する方向へ前記支持部材13を揺動しても前記クランパー12は前記フレーム上部3cに対して傾いたままとなり、挿入口4より挿入されたディスク2と前記クランパー12が接触する危険性が生じる。また、ディスク2とクランパー12の接触を防ぐために前記クランパー12をさらに上昇させるよう構造を変更するならば、前記フレーム3のフレーム上部3cをさらに高い位置へ変更する必要があり、ディスク装置1の大型化を招く虞がある。本考案の実施例によれば、上方位置にあるクランパー12をフレーム上部3cと略平行とし、ディスク装置1の高さを必要最小限として挿入口4より挿入されたディスク2との接触を確実に防止できる。
なお、前記支持部材13は第3の付勢手段となるコイルスプリング26(図10参照)によって、クランパー12が下方位置へ揺動する方向、すなわち、挿入されたディスク2の上面側をディスク装置1内部の所定位置において前記クランパー12によって押圧する方向に常時付勢力が働いている。そして、後述するスライダーにより、ディスク装置1内部にディスク2が挿入されていないときには、前記コイルスプリング26の付勢力に抗して前記クランパー12が上方位置にあるよう前記支持部材13を強制的に揺動させた構造としている。
また、前記支持部材13には円弧状長孔13bが形成されている。そして、前記円弧状長孔13bに挿通する第3の当接ピン14aが形成された支持レバー14がフレーム上部3cに揺動可能に取り付けられている。詳述すれば、前記フレーム上部3cには、前記支持レバー14を取付けるための支持レバー回転軸15が一体に形成されており、前記支持レバー14は前記支持レバー回転軸15を支点に揺動可能としている。挿入口4から挿入されたディスク2は、モーター21の駆動力によって回転するローラー17によってディスク装置1内部の所定位置へ搬送されるが、前記ディスク装置1の後方において前記ディスク2の外周縁が第3の当接ピン14aに当接し、前記第3の当接ピン14aは搬送される前記ディスク2に押圧されて、前記支持レバー14は支持レバー回転軸15を支点に揺動する。
さらに、前記フレーム上部3cには、ディスク装置1の前後方向へ摺動可能とするスライダー16が取付けられている。そして、前記支持レバー14と前記スライダー16は連結されており、ディスク2の搬送に伴って揺動する前記支持レバー14の揺動動作に連動して前記スライダー16が摺動する構造としている。また、前記スライダー16は、後方側に高位置と低位置を傾斜部によって連結した第1のカム部16aを形成しており、支持部材13には、前記第1のカム部16aに当接する当接部13eが形成されている。すなわち、ディスク装置1内部にディスク2が挿入されていないときには、スライダー16に形成された第1のカム部16aの高位置に支持部材13の当接部13eが当接しているため、コイルスプリング26の付勢力に抗して前記支持部材13はクランパー12が上方位置にある状態(図17参照)となっているが、前記ディスク2がディスク装置1内部の所定位置に到達すれば、前記スライダー16は摺動し、前記当接部13eは前記第1のカム部に沿って前記高位置から低位置へ移動するため、前記支持部材13は前記コイルスプリング26の付勢力によってフレーム3に形成された枢支突起3b,3bに遊嵌する枢支孔13c,13cを支点として揺動し、前記クランパー12が下方位置にある状態(図19参照)となる。
つぎに、スライダーの具体的な形状および機能について図20〜図24を用いて説明する。図20は本考案の実施例におけるスライダー単体の天面側斜視図、図21は本考案の実施例におけるスライダー単体の底面側斜視図、図22は本考案の実施例におけるディスク挿入前の状態を示すディスク装置の概略透視平面図、図23は本考案の実施例におけるディスクを挿入して支持レバーが揺動した状態を示すディスク装置の概略透視平面図、図24は本考案の実施例におけるスライダーが摺動してディスクの挿入が完了した状態を示すディスク装置の概略透視平面図である。
本考案の実施例におけるスライダー16は、フレーム3の上面と側面にかかる形状を成している。そして、前記スライダー16には、前記支持レバー14と連結するための連結突起16bが形成されている。一方、前記支持レバー14には前記スライダー16の連結突起16bが遊嵌する長孔14bが形成されている。すなわち、前記スライダー16の連結突起16bが前記支持レバー14の長孔14bに遊嵌することで連結しており、支持レバー回転軸15を支点とする前記支持レバー14の揺動動作に連動して前記スライダー16は僅かに摺動する構造となっている。
また、前記スライダー16には、底面側にラックギア(以下、第3のラックギアと称す)16cが形成されている。これは、モーター21の動力によって回転するギア機構25と噛合するために形成されており、ディスク2の挿入前の状態では、前記第3のラックギア16cと前記ギア機構25は噛合しておらず、挿入口4より挿入されたディスク2の外周縁が第3の当接ピン14aを押圧して前記支持レバー回転軸15を支点に支持レバー14が揺動する動作に連動して前記スライダー16が僅かに摺動することで、前記第3のラックギア16cと前記ギア機構25は噛合する構造となっている。そして、前記第3のラックギア16cと前記ギア機構25が噛合するならば、前記スライダー16は前記モーター21の駆動力によってディスク装置1の前方側へ摺動する。
また、前記スライダー16の側面前方側には、挿入されたディスク2の下面側外周縁にローラー17を当接するための揺動部材18を前記ローラー17が前記ディスク2から離間する方向へ強制的に揺動させるための第2のカム部16dが形成されている。これは、前記揺動部材18の一方端部に形成された突出部18dが前記スライダー16の摺動動作に伴って前記第2のカム部16dに当接するとともに、前記第2のカム部16dに沿って前記突出部18dが移動することで、前記揺動部材18は前記揺動部材回転軸18a,18aを支点に第2の付勢手段たるコイルスプリング19の付勢力に抗して、前記遮蔽部18bが前記挿入口4を閉塞するように上昇し、前記ローラー17が前記ディスク2より離間するように下降する方向へ揺動する構造となっている。
すなわち、ディスク2がディスク装置1内部の所定位置において再生または記録が可能な状態となったならば、挿入口4から別のディスクが挿入されるのを防止するために、前記スライダー16によって前記揺動部材18を強制的に揺動させ、前記遮蔽部18bを用いて前記挿入口4を内面側より閉塞し、あわせて、再生または記録を行う前記ディスク2から前記ローラー17を離間させている。
また、前記スライダー16の平面前方側には第3のカム部16eが形成されている。これは、第1のディスク検知部材5を強制的に摺動させるために設けられており、前記スライダー16がディスク装置1の前方側へ摺動する動作が完了する直前で前記第1のディスク検知部材5を僅かに摺動させ、前記第1のディスク検知部材5によってスイッチ基板11に配設された第1のスイッチ9を押圧することでモーター21の駆動を停止する構造としている。そして、挿入口4より挿入されたディスク2を搬送する場合において、前述の動作により前記モーター21を停止させたときが、ディスク装置1内部の所定位置に前記ディスク2が到達し、前記ディスク2の再生または記録が可能な状態となったことをあらわしている。
なお、前記第1のディスク検知部材5の強制的な摺動動作は、前記第1のスイッチ9を押圧して前記モーター21を停止させる機能とあわせて、ディスク装置1内部の所定位置に到達した前記ディスク2の外周縁より第1の当接ピン5cおよび第2の当接ピン6cを離間させる機能を有している。すなわち、前記スライダー16に形成された第3のカム部eによって僅かに摺動する第1のディスク検知部材5はピニオンギア7を介して第2のディスク検知部材6と連結されているため、前記第1のディスク検知部材5の摺動動作にあわせて前記第2のディスク検知部材6も摺動し、前記第1のディスク検知部材5と一体に形成された第1の当接ピン5cと前記第2のディスク検知部材6と一体に形成された第2の当接ピン6cは、ディスク2の外周縁より離間する。
また、前記支持レバー14の長孔14bには前記スライダー16に形成された連結突起16bが遊嵌して互いに連結された状態にあり、前述した前記スライダー16の僅かな摺動動作の他にディスク装置1内部の所定位置に搬送されたディスク2より前記支持レバー14を離間する動作にも関係している。すなわち、第3のラックギア16cとギア機構25が噛合してモーター21の駆動力によって摺動する前記スライダー16の連結突起16bが前記支持レバー14の長孔14bに沿って移動し、前記連結突起16bが前記長孔14bの端部を押圧することで前記支持レバー14は支持レバー回転軸15を支点に揺動し、前記支持レバー14に形成された第3の当接ピン14aは前記ディスク装置1内部の所定位置に到達したディスク2の外周縁より離間する。
また、前記第3のカム部16eの前方側には突片16fが形成されている。そして、前記第1のディスク検知部材5のスライダー16側端部には突起部5dが形成されている。前記突片16fおよび前記突起部5dは、ディスク装置1にディスク2を挿入する前において、スライダー16に形成された第3のラックギア16cとギア機構25が噛合するのを防止するために、前記第1のディスク検知部材5に形成された突起部5dに前記スライダー16に形成された突片16fを当接させて、前記スライダー16の不用意な摺動を抑えている。なお、前述の「不用意な摺動」とは、例えば、ディスク装置1を内蔵する電子機器の外部から過剰な衝撃を加えられた場合などを示す。
つぎに、ディスク装置1内部の所定位置においてディスク2の再生または記録を行うトラバースユニットについて図25および図26を用いて説明する。図25は本考案の実施例におけるディスク装置の分解斜視図、図26は本考案の実施例におけるトラバースユニットを示す斜視図である。
本実施例で示すトラバースユニット27は、ディスク2を回転可能とするターンテーブル29と、ディスク装置1内部の所定位置において前記ターンテーブル29によって回転する前記ディスク2にレーザー光を照射し、前記ディスク2に予め記録された情報を読み込み再生する、および/または、前記ディスク2に情報を書き込み記録する、ことが可能なピックアップユニット30と、を主要部品としてベース部材28に取付け構成している。そして、前記トラバースユニット27は、ディスク装置1のフレーム3にネジを用いて締結されており、前記ディスク装置1内部の所定位置に挿入されたディスク2は、揺動する支持部材13に取付けられたクランパー12によって押下げられ、前記クランパー12と前記ターンテーブル29によって前記ディスク2を挟持する構造としている。なお、ディスク装置1内部の所定位置より前記ディスク2を挿入口4側へ搬送するときには、前記スライダー16が摺動して揺動部材18の強制的な揺動状態が解除され、前記揺動部材18はコイルスプリング19の付勢力によってローラー17がディスク2の下面側外周縁に当接するよう揺動部材回転軸18a,18aを支点に揺動するとともに、前記ディスク2を前記ターンテーブル29から離間するように持ち上げる力が発生する。また、前記スライダー16の摺動動作によって、前記ディスク2を上方側より押圧していたクランパー12は、コイルスプリング26の付勢力に抗してフレーム3に形成された枢支突起3b,3bに遊嵌する枢支孔13c,13cを支点に揺動する支持部材13の揺動動作に伴って上方位置へ移動する。
以上、本考案の一実施例について詳述したが、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
1 ディスク装置
2 ディスク(大径ディスク)
3 フレーム
3a フレーム側係止部
3b 枢支突起
3c フレーム上部
3d 円形状孔
3e 開口部
4 挿入口
5 第1のディスク検知部材
5a 第1のラックギア
5b 欠歯
5c 第1の当接ピン
5d 突起部
6 第2のディスク検知部材
6a 第2のラックギア
6b 欠歯
6c 第2の当接ピン
7 ピニオンギア
8 コイルスプリング(第1の付勢手段)
9 第1のスイッチ
10 第2のスイッチ
11 スイッチ基板
12 クランパー
12a クランパー本体
12b 磁石
12c プレート部材
13 支持部材
13a クランパー取付部分
13b 円弧状長孔
13c 枢支孔
13d 凸部
13e 当接部
14 支持レバー
14a 第3の当接ピン
14b 長孔
15 支持レバー回転軸
16 スライダー
16a 第1のカム部
16b 連結突起
16c 第3のラックギア
16d 第2のカム部
16e 第3のカム部
16f 突片
16g 係止部
17 ローラー
18 揺動部材
18a 揺動部材回転軸
18b 遮蔽部
18c 揺動部材係止部
18d 突出部
19 コイルスプリング(第2の付勢手段)
20 ローラーギア
21 モーター
22 プーリー
23 ベルト
24 プーリーギア
25 ギア機構
26 コイルスプリング(第3の付勢手段)
27 トラバースユニット
28 ベース部材
29 ターンテーブル
30 ピックアップユニット


Claims (3)

  1. フレームと、前記フレームの上面において一部を覆うフレーム上部と、前記フレームに対して揺動可能に取着されたクランパー取付部を有する支持部材と、前記クランパー取付部に対して回転可能に取着されたクランパーと、前記クランパーと対向する位置に設けたターンテーブルと、を備え、前記フレーム内で前記クランパーと前記ターンテーブルによってディスクを回転可能に挟持するディスク装置であって、前記クランパーは、前記クランパー取付部の下方側で前記ターンテーブルとともに前記ディスクを挟持する部分を有するクランパー本体と、前記クランパー取付部の上方側で前記クランパー本体が前記クランパー取付部より外れるのを防止するプレート部材と、により構成し、また、前記クランパーは、前記フレーム上部の下面側において対向する前記ターンテーブルに対し離間して前記ディスクの搬送を可能とする上方位置と、前記フレーム上部の下面側において対向する前記ターンテーブルに対し近接して前記ターンテーブルとともに前記ディスクを回転可能に挟持する下方位置と、の間で前記支持部材の揺動動作によって移動可能とし、前記クランパー取付部には前記ターンテーブルから離間するときに前記プレート部材の下面に当接する凸部を形成し、前記クランパーが上方位置へ移動したときに前記クランパー本体の一部と前記フレーム上部の下面が当接し、前記プレート部材と前記凸部の当接部分を支点に前記クランパーが前記フレーム上部と略平行となることを特徴とするクランパーを備えたディスク装置。
  2. 前記フレーム上部には円形状孔を形成し、前記クランパーが上方位置へ移動したときに前記円形状孔内を前記プレート部材が挿通することを特徴とする請求項1に記載のクランパーを備えたディスク装置。
  3. 前記支持部材は付勢手段によってクランパーが下方位置となる方向へ常時付勢されており、前記フレームにはスライダーを摺動可能に取着し、前記スライダーには高位置と低位置を傾斜部によって連結したカム部を設け、前記支持部材には前記カム部に当接する当接部を形成し、一方、前記フレームにはディスクの挿入口を形成し、前記挿入口より挿入されたディスクの記録面側より前記ディスクの外周縁に当接するローラーを設け、前記ローラーは前記スライダーの摺動動作に連動して昇降動可能とし、前記ディスク装置にディスクが挿入されていないときには、前記当接部が前記カム部の高位置にあるよう前記スライダーを摺動させて前記付勢手段に抗して前記クランパーが上方位置にあるよう前記支持部材を強制的に揺動させるとともに前記ローラーは前記挿入口より挿入されたディスクの外周縁に当接可能な位置まで上昇し、前記ディスク装置にディスクが挿入されて前記ディスクがターンテーブルにより回転可能な位置に搬送されたときには、前記当接部が前記カム部の低位置にあるよう前記スライダーを摺動させて前記付勢手段によって前記クランパーが下方位置へ移動して前記ディスクを前記ターンテーブル側へ押下げるとともに、前記ローラーは前記ディスクの外周縁より離間する位置まで下降することを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載のクランパーを備えたディスク装置。

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