JP3167821U - 感圧転写テープ、及び、その感圧転写テープを装填する塗膜転写具 - Google Patents

感圧転写テープ、及び、その感圧転写テープを装填する塗膜転写具 Download PDF

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Abstract

【課題】転写距離を視覚的に把握することができ、消去作業を容易且つ確実に行うことができる感圧転写テープ及び塗膜転写具を提供する。【解決手段】テープ基材上の塗膜を被転写体に転写する感圧転写テープであって、その感圧転写テープには柄を形成し、その柄を前記感圧転写テープの長尺方向に一定間隔に配置すると共に、隣り合う柄の形状を異ならしめた。塗膜転写具は、感圧転写テープが装填され、透明な転写ヘッドを有する。【選択図】図4

Description

本考案は、自動巻取り式の塗膜転写具に装填して用いて、テープ基材上の塗膜を被転写体に転写する感圧転写テープ、及び、その感圧転写テープを用いた塗膜転写具に関するものである。
従来、何らかの機能を持たせた塗膜を被転写体に転写するための感圧転写テープが数多く商品化されている。例えば感圧転写テープの一種である修正テープは、紙やPET(ポリエチレンテレフタレ−ト)フィルム等のテープ基材に形成された離型層上に、文字を隠蔽するための隠蔽層と接着層からなる修正用塗膜が設けられ、自動巻取り式の塗膜転写具に装填して、その塗膜を被転写体に転写して使用される。
塗膜転写具は、少なくとも、感圧転写テープを繰出す繰出し部と、感圧転写テープを被転写体に押圧する転写ヘッドと、転写後のテープ基材を巻取る巻取り部と、繰出し部と巻取り部を連動させる機構を有しているものであり、連動させる機構によって自動巻取り式になっている。この塗膜転写具を用いて、ユーザーが転写したい箇所に狙い通りに塗膜を転写するものである。
上記の塗膜転写具では、十数文字等の比較的長い部分を消去する際には効率良く作業を行うことができるが、一文字〜数文字の微小な部分の消去を行う場合には、転写テープの長さを消去したい文字の末尾に合わせることが難しく、消去したい文字以外の部分まで塗膜が転写したり、逆に転写部分が足りなくなることがたびたび起こる。このような場合には、そのつど塗膜を剥がしたり、引き足さなければならず、文字消去作業に時間が掛かっていた。
ここで、一文字(ピンポイント)を修正する塗膜転写具として、転写テープが巻かれている繰り出しコア部の回転を制御して、転写距離を決める機構が特許第4568796号(特許文献1)に提案されている。転写作業前に予め、転写具ケースの後方に突出して設けられているテープ繰出長規制部材の位置を調整し、繰り出しコア部が一定量しか回転しないようにすることで、一定距離しか塗膜を転写できないようにするものである。
特許第4568796号
しかしながら、この特許文献1の機構であると、使用していくに従って巻き取りコアに巻かれているテープの外径が変化してしまい、使い始めとテープ残量が少なくなった時とでは、その使い始めとテープ残量が少なくなった時とで同じ回転角度分だけ繰り出しコア部の回転を制御しても転写される塗膜の距離が変わってしまう。このため、塗膜転写具の使用者は、これから塗膜が転写される距離を認識することができず、ともすれば、塗膜を転写しすぎたり、塗膜の転写が足りなかったりすることがあった。
本考案は、上記の点に鑑み、使い始めから感圧転写テープの使い終わりまでにおけるこれからの転写距離を視覚的に把握することができ、所定の長さの文字列や微小部分の消去作業を、容易且つ確実に行うことができる感圧転写テープ、及び、その感圧転写テープを装填した塗膜転写具を提供することを目的とする。
本考案は、テープ基材上の塗膜を被転写体に転写する感圧転写テープであって、その感圧転写テープには柄を形成し、その柄を前記感圧転写テープの長尺方向に一定間隔に配置すると共に、隣り合う柄の形状を異ならしめたことを第1の要旨とする。
また、第1の要旨に記載の感圧転写テープを装填した塗膜転写具であることを第2の要旨とする。
本考案により、使用者は使い始めから感圧転写テープの使い終わりまでにおけるこれからの転写距離を視覚的に把握することができ、所定の長さの文字列や微小部分に対する塗膜の転写作業を、容易且つ確実に行うことができる。
実施例1の修正テープの幅方向の断面図 実施例1のコアに巻かれている修正テープ 実施例1の転写時の転写ヘッド部 実施例1の塗膜転写具の例 実施例2のコアに巻かれている修正テープ 実施例3のコアに巻かれている修正テープ
作用について説明する。本考案は、テープ基材上の塗膜を被転写体に転写する感圧転写テープであって、その感圧転写テープには柄を形成し、その柄を前記感圧転写テープの長尺方向に一定間隔に配置すると共に、隣り合う柄の形状を異ならしめている。このため、転写作業開始時に定めた、基準とする柄が認識しやすく、結果として、転写作業開始時から後の塗膜の転写距離が把握しやすくなっている。これにより、転写したい距離を精度よく予測でき、貼りすぎて、後で剥がしたり、短すぎて、再度貼り直すことを防止できる。そして、所定の長さの文字列や微小部分に対する塗膜の転写作業を、容易且つ確実に行うことができる。
尚、以下では、本考案の感圧転写テープとして、誤字などを隠蔽して再筆記可能にした修正テープを用いて説明するが、紙どうしや他のものに接着するのに使用する接着テープ、印刷物や筆記物の特定部分を強調したり、印象付けたりする手段として用いられる蛍光テープ、柄や模様を転写できるマーク転写テープ、暗記したい文字上に転写し、専用シートを被せることで転写した文字を判読しにくくする暗記テープ等、押圧によって基材上の塗膜を被転写体に転写する感圧転写テープ全般に対して本考案は効果を発揮するものである。
また、以下では、本考案の感圧転写テープに形成する柄として、直線状の柄や実線、破線、菱形などを用いるが、これらに限らず、種々の柄を用いることができる。本考案においては、感圧転写テープに形成した柄が、一定間隔で形成されていると共に、隣り合う柄の形状が異なっていれば良い。この隣り合う柄の形状を異ならしめた具体例としては、以下で述べるような、隣り合う柄の太さや種類、そして、大きさを変えることが考えられるが、太さや種類、大きさに限らず、隣り合う柄の形状が異なっていれば良い。それによって、本考案は効果を発揮する。
以下に本考案の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
(実施例1)
図1は、本考案の修正テープ1の幅方向断面図である。図1に示した修正テープ1は、テープ基材2の片面に柄3と離型層4が形成され、反対面に離型層4と修正用塗膜7が形成されている。修正用塗膜7は、隠蔽層5と接着層6からなる。
図2は、コア8に巻かれている修正テープ1である。図の左右方向がテープ長尺方向であり、図の上下方向がテープ幅方向である。塗膜転写具にこの修正テープ1をセットした場合には、図2の右方向がテープ進行方向となる。柄3はテープ長尺方向への青色からなる直線柄である。テープ幅は5mmで、その幅方向に真っ直ぐな直線状の柄3を形成している。その直線状の柄3は、一定間隔で形成されているが、隣り合った直線柄の太さ(テープ長尺方向における柄の長さ)が同じ太さにならないように一柄おきに変えてある。また、直線柄の太さだけでなく、色の変化をつけてもよい。テープ基材に対して柄3の反対面は修正用塗膜であるため、修正テープ1がコア8に巻かれて見えている面は接着層6である。この接着層6が透明であれば、隠蔽層が見えていることになる。また、テープ基材は透明であるが、隠蔽層を有しているため、柄3が透けて見えることはない。尚、図2のA−A’断面を90度回転して表したものが図1である。
図3は、使用例である。塗膜転写具の転写ヘッド10にて、修正テープの修正用塗膜7を転写しているところを拡大して表している。転写ヘッド10の先端9にて、修正テープを被転写体に押圧しながら、塗膜転写具を図面左から右へ動かして、修正用塗膜7を転写している。転写前の修正テープは、透明な転写ヘッド10を透して目視できる。自動巻取り式である繰出し部と巻取り部を連動させる機構があるので、塗膜転写後の柄3付きテープ基材2は、図面右斜め上方向へ転写と同時に自動に巻き取られている。被転写体に転写された修正用塗膜7においては、隠蔽層5が表面に見えている。尚、転写ヘッド10側面のガイドを図では省略している。
図4は、塗膜転写具11の例である。この塗膜転写具11は、一般的な修正具であり、ケースの図面手前半分を透明にして、内部構造がわかるように表している。この塗膜転写具11のケースは、修正テープ1を装填するものである。修正テープ1を交換することができるように、前記塗膜転写具11のケースを形成している。
塗膜転写具を用いて転写作業を行う際には、前記コア8に巻かれた修正テープ1を含む繰出し部12から、修正テープ1が繰出され、転写ヘッド10の先端9にて修正テープ1を被転写体に押圧して塗膜が転写される。この転写ヘッド10には、図3では省略したが、転写ヘッド10側面のガイド13が両側にある。塗膜転写後の柄3付きテープ基材2は、巻取り部14へ巻取られる。テープ基材2は透明なPETフィルムであるので、柄3は透けて見えている。使用しているうちにテープの弛みなどが生じても、巻取り部14にあるローレット15をケース開口部16にて半時計方向に回すことにより、容易に直すことができる。
この塗膜転写具11において、繰出し部12と巻取り部14を連動させる機構は、繰出し部12と巻取り部14にあるギアを用いたものである。これらのギアは、繰出し部12と巻取り部14の図面奥にあって、繰出し部12のギア17は、コアに巻かれた修正テープより大きいので部分的に見えているが、巻取り部14のギアは小さいので見えていない。このギアを用いた連動させる機構によって自動巻取り式になっている。
以下では、本実施例における修正テープ1の各構成要素について詳述する。
まず、テープ基材2について詳述する。本実施例では、テープ基材2として厚さが3〜25μmの透明なPET(ポリエチレンテレフタレ−ト)フィルムを用いる。このテープ基材2は、厚さが大きい(厚い)と、塗膜転写具に装填して転写できるテープ長が短くなるので、不経済である。厚さが小さい(薄い)と、転写できるテープ長が長くなって経済的であるが、テープ基材に腰がなくなり、逆に転写しにくくなったり、塗膜を形成しにくくなったりする。現状、テープ基材2として厚さが3〜25μmが適している。転写する塗膜の性質によっては、ポリエチレンナフタート、ポリプロピレンなどのプラスチックフィルムが用いられることもある。尚、本実施例では透明なテープ基材を用いているが、後述するように、有色不透明なテープ基材を用いても良い。
次に、柄3について説明する。柄3は、テープ基材2上に1色以上の色からなる任意の柄を形成できる方法であれば、どのような形成方法でもよい。通常は、柄3を形成してから透明な離形層4を形成する順番である。ゆえに、この柄3を形成するには、印刷方法が適している。印刷方法としては、グラビア印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷等が挙げられる。これらの印刷方法であれば、1色以上の色からなる任意の柄を形成することは容易である。この中でも、加工のしやすさや汎用さを考えると、グラビア印刷が最も適している。柄3の厚さは0.5〜1μmが好ましい。
上述したように、柄3は、テープ長尺方向に一定間隔で形成されている。太さ(テープ長尺方向の長さ)の異なる直線状の柄を一定間隔に、交互に並べている。このように、本実施例においては、隣り合った直線柄の太さを異ならしめ、隣同士の柄の太さが同じにならないように柄を形成しているが、この際、テープの進行方向逆側における各柄の端部の間隔が一定間隔となるように形成している。即ち、太い柄のテープ進行方向逆側における端部から細い柄の同方向における端部までの長さをBとし、また、テープの進行方向逆側における細い柄の端部から同方向における太い柄の端部までの長さをB’とした時に、B=B’となるように、柄を形成している(図2)。このように、太さの異なる柄を一定間隔に形成することにより、これから塗膜を転写する距離が精度良く予測でき、所定の長さの文字列や微小部分の消去作業が行いやすくなる。尚、本実施例のように、隣り合った柄のテープ進行方向逆側における端部間の距離を一定長とすることで、より塗膜の転写距離の予測を行いやすくすることができる。即ち、塗膜の転写時に、ある目標と定めた柄1個が完全に現れたところで塗膜の転写作業を終了すれば良いため、転写を止めるタイミングが掴み易くなっている。これにより、所定の長さの文字列や微小部分の消去作業がより行いやすくなる。勿論、隣り合った柄のどこからどこまでを一定長として各柄を一定間隔に形成するかは、本実施例に限らず任意に定めることが出来る。
柄3の色は、本実施例では青色としているが、赤色や緑色等、修正用塗膜7の色(白色)とは異なる柄3の色となっていれば良い。マーク転写テープや暗記テープに用いる感圧転写テープの場合には、塗膜の色が白色とは限らないが、この場合にも、塗膜の色と異なる柄の色であって、塗膜の色に対して目立つようになっていれば良い。その際、塗膜の色に対して、色相差が大きく、且つ、明度差や彩度差が大きい柄の色となっていることが好ましい。色相差が大きく、且つ、明度差や彩度差が大きい柄の色となっていれば、柄が目立つため、所定の長さの文字列や微小部分の消去作業の行いやすさが向上する。また、本実施例では、透明なテープ基材を用いているが、有色不透明なテープ基材を用いた場合には、柄3の色をテープ基材2の色と異なる色としても良い。その際、柄の色をテープ基材に対して目立つ色、即ち、色相差が大きく、且つ、明度差や彩度差が大きい柄の色とすることで、柄が目立ち、所定の長さの文字列や微小部分の消去作業の行いやすさが向上する。尚、目立つ色の組み合わせの例としては、青色と黄みの橙色、青色と黄色、青色と赤みの橙色などが種々考えられる。各組み合わせで、同じ明度差や彩度差のものと用いても良い。また、明度差を異ならせたり、彩度差を異ならせたり、或いは、明度差と彩度差の両方を異ならせたりしても良い。このように種々の色を組み合わせることにより、柄が目立つ。
次に、転写ヘッド10について詳述する。転写ヘッド10は、本実施例のように、透明である方が望ましい。転写ヘッド10が透明で形成されていると、転写前の転写テープ1の柄3が確認できるため、転写終了位置が確認しやすくなる。よって、転写したい距離を精度良く予測しやすく、結果として、所定の長さの文字列や微小部分の消去作業を、容易且つ確実に行いやすい。
一方で、この転写ヘッド10は有色不透明としても良い。この場合にも、柄3が一定間隔で形成されていると共に、隣り合った柄の太さが異なるように形成されているため、使用する際に、精度良く塗膜を転写することができる。尚、転写ヘッド10を有色不透明に形成した場合に、テープ基材全体を転写ヘッド10と異なる色(色相差が大きく、且つ、明度差や彩度差が大きい色)、又は、柄3の色を転写ヘッドと異なる色(色相差が大きく、且つ、明度差や彩度差が大きい色)に形成することで、テープ転写後、巻き取られていくテープ基材、又は、テープ基材に印刷された柄3がはっきり認識しやすくなる。その結果、塗膜転写具の使用者が、転写ヘッドに対するテープ基材の位置関係を把握しやすくなり、万が一、転写ヘッドからテープが外れたり、片寄ってしまったりしそうになった場合には、即座に修正することができる。
続いて、離型層4について詳述する。離型層4は、柄3を形成した後に、テープ基材2の片面毎に形成したり、両面同時に形成したりすることができる。また、離型層4を先に形成したテープ基材2の反対面に柄3と離型層4を形成したりすることもできる。離型層4は、離型層コーティング液を用いて、グラビアコーターなどによって形成する。離型層コーティング液は、シリコン樹脂、フッ素樹脂、その他離型性を有する樹脂から選択でき、これに必要に応じて、添加剤などを混合して作製し、透明な離型層4を形成する。離型層4の厚さは約0.5〜1μmが好ましい。
更に、隠蔽層5について詳述する。隠蔽層5は、隠蔽層コーティング液を用いて、ロールコーターなどによって形成する。隠蔽層コーティング液は、白色顔料、充填剤、各種ビヒクルなどからなり、これに必要に応じて、分散剤、添加剤などを混合して作製する。隠蔽層5の厚さは約15〜25μmが好ましい。
最後に、接着層6について詳述する。接着層6は、いわゆる粘着剤を用いて、ロールコーターなどによって形成する。粘着剤は、アクリル系、ロジン系、ゴム系、ビニルエーテル系樹脂、ポリイソブチレン系などから選択でき、これに必要に応じて、充填剤、調整剤などを混合して作製する。接着層6の厚さは約1〜4μmが好ましい。
上記のように形成した修正テープ1を、細い幅に切断しコア8に巻いて、塗膜転写具11に装填して用いる。
次に、修正テープ1の製造工程について詳述する。
本実施例では、テープ基材2として厚さ12μmの透明なPETフィルムを用いて、柄3として片面にテープ長尺方向へ隣り合った直線柄の太さが同じ太さにならないように一柄おきに変え、また、柄3の厚さが約0.5μmになるようにグラビア印刷で形成した。グラビア印刷用インキは、大阪印刷インキ製造株式会社製VS−SANS赤色を用いた。
そして、このテープ基材2の両面に、離型層4を厚さが1μmになるようにグラビアコーターによって形成した。離型層コーティング液は、紫外線硬化型シリコン(UV9300「モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製」)と硬化剤(UV9380C「モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製」)を混合して作製したものを用いた。
続いて、柄3を印刷した面とは反対側の離型層4上に、隠蔽層5を厚さが18μmになるようにロールコーターによって形成した。隠蔽層コーティング液は、トルエン溶液中で、白色顔料として酸化チタン(タイピュアR931「デュポン株式会社製」)と充填剤としてシリカ(ガジルシリカ200DF「INEOS Silicas社製」)を合わせて固形分で80重量%、ビヒクルとしてスチレン・ブタジエンブロックコポリマー(アサフレックス805「旭化成ケミカルズ株式会社製」)とスチレン・ブタジエン・スチレンブロックコポリマー(クレイトン1101JS「クレイトンポリマー社製」)を合わせて固形分で18重量%、分散剤として特殊高分子界面活性剤(ホモゲノールL−18「花王株式会社製」)を固形分で2重量%となるように分散処理混合して作製したものを用いた。
更に、この隠蔽層5上に、接着層6を厚さが2μmになるようにロールコーターによって形成した。粘着剤は、エマルジョン粘着剤(ニカゾールTS−1523「日本カーバイド工業株式会社製」)を用いた。
このように形成した修正テープ1を幅5mm、長さ10mにスリットしコア8に巻いて、塗膜転写具11に装填した。
以上のように、塗膜転写具11を構成しているが、本実施例では、直線状の柄3が一定間隔で形成されていると共に、隣り合った柄の太さが異なるように形成されているため、使用する際に、これから塗膜を転写したい距離と略同じ長さに実際の塗膜を転写することができる。即ち、一定間隔に柄が形成されていると共に、隣り合った柄の太さが異なるように形成されているため、視覚的に、塗膜の転写距離を見極めやすくなっている。このため、消したい文字や記号等の記載部分を、その分だけ容易に消去することができるのである。
仮に、柄3が一定間隔で形成されていても、隣り合った柄の幅が同じ場合には、使用者が一瞬でも目を離したら、開始に基準にしていた柄を見失う可能性があるといった悪さがある。しかしながら、本考案ではそのようなことがなく、ある柄を基準として塗膜の転写を行った場合に、その基準とした柄を見失うことなく、転写したい距離を精度よく予測することができる。その結果、塗膜を貼りすぎて、後で剥がしたり、転写した塗膜が短すぎて、再度貼り直したりすることを防止でき、所定の長さの文字列や微小部分の消去作業を、容易且つ確実に行うことができる。
より具体的に説明する。10.5ptの文字の場合、文字幅は3.0mmである。そして、この時の文字間隔は一般的には、0.8mmであるため、柄を3.8mm間隔で配置していると良い。すると、3文字を消したい時には、柄が3個分現れた時に転写をやめることで、容易且つ確実に3文字消せる。
また、9ptの文字の場合、文字幅は2.6mmである。そして、この時の文字間隔は一般的には、0.6mmであるため、柄を3.2mm間隔で配置していると良い。すると、3文字を消したい時には、柄が3個分現れた時に転写をやめることで、容易且つ確実に3文字消せる。
更には、12ptの文字の場合、文字幅は3.4mmである。そして、この時の文字間隔は一般的には、0.9mmであるため、柄を4.3mm間隔で配置していると良い。すると、3文字を消したい時には、柄が3個分現れた時に転写をやめることで、容易且つ確実に3文字消せる。
以上のように、柄の間隔は、任意に定めることができる。しかし、必ずしも消したい文字の大きさによって柄の間隔を変えなくても、隣接した太さの異なる柄が一定間隔で形成されているため、柄がどのくらい現れた際にその消したい文字の距離と同等の塗膜距離になるのかを視覚的に判断することが出来る。このため、柄がどれだけ現れたらいいのか決めておくことで、ちょうどよい長さで消したい文字を消すことができる。
尚、本実施例においては、柄を感圧転写テープに形成することで、転写したい距離を精度よく予測できるようになっている。このため、従来技術のように、実際の転写作業時に、テープ繰り出し長規制部材の前記転写具ケースからの突出部が転写作業を行う手に当たり、その動きを妨げたり、把持するのに邪魔になったりしてしまうことがない。即ち、転写作業を良好に行うことができる。
また、感圧転写テープに柄を形成したために、塗膜転写具の構造が煩雑になり、コスト高となってしまうことがない。即ち、コストも安くすることができる。
更には、感圧転写テープに柄を形成したことで、所定の長さの文字列や微小部分の消去作業を、容易且つ確実に行うことができるので、塗膜転写具のデザインや形状に捕らわれることがない。即ち、種々の構造の塗膜転写具に、本考案の感圧転写テープを用いることができる。
(実施例2)
実施例1ではテープの長尺方向に異なった太さの柄を形成したが、柄は実施例1に記載のものに限らない。種類の異なる柄の組み合わせ、例えば、図5に示すような実線18と破線19の組み合わせとしても良い。以下、詳述する。
実線18と破線19は同じ太さで形成し、一定間隔に配置する。そして、テープ進行方向逆側における実線18の端部から同方向における破線19の端部までをC、また、テープ進行方向逆側における破線19の端部から同方向における実線18の端部までをC’とした際に、C=C’としている(図5)。その他は、実施例1と同じ構成である。
本実施例では、隣り合った柄の種類を異ならしめているため、視覚的に塗膜の転写距離が認識しやすくなっている。即ち、転写作業開始時に定めた、基準とする柄が認識しやすく、結果として、塗膜の転写距離が把握しやすくなっている。このため、実施例1と同様に、所定の長さの文字列や微小部分の消去作業を、容易且つ確実に行うことができる。
尚、ここでは、種類の異なる柄の組み合わせの例として、実線と破線を用いたが、これに限らず任意の柄を用いることが出来る。
(実施例3)
実施例1ではテープの長尺方向に異なった太さの柄を形成したが、柄は実施例1に記載のものに限らない。同じ種類の柄ではあるが、大きさの異なる柄の組み合わせ、例えば、図6に示すような大きさの異なる菱形20の組み合わせとしても良い。以下、詳述する。
同一種類の菱形であり、大きさの異なる、大きい菱形と小さい菱形一定間隔に配置する。そして、テープ幅方向における大きい菱形の最長部から同方向における小さい菱形の最長部までをD、また、テープ幅方向側における小さい菱形の最長部から同方向における大きい菱形の最長部までをD’とした際に、D=D’としている(図6)。尚、本実施例では、菱形を、テープの幅方向に対してテープの長尺方向が細い菱形とした。その他は実施例1と同じ構成である。
本実施例では、同じ種類の柄ではあるが、隣り合った柄の種類を異ならしめているため、視覚的に塗膜の転写距離が認識しやすくなっている。即ち、転写作業開始時に定めた、基準とする柄が認識しやすく、結果として、塗膜の転写距離が把握しやすくなっている。このため、実施例1と同様に、所定の長さの文字列や微小部分の消去作業を、容易且つ確実に行うことができる。本実施例の菱形の柄のように、テープの長尺方向やテープの幅方向に対して鋭角部がある柄を用いた場合、鋭角部によって、テープの進行方向や一定間隔位置が視覚的に認識しやすくなり、転写する目標位置が明確になる。更に、本実施例においては、転写を終了する位置の目印となる柄が徐々に現れるため、より一層、終了する位置を正確に把握することができると共に、正確に終了することができる。
尚、ここでは、同じ種類の柄ではあるが、大きさの異なる柄の組み合わせの例として、大きい菱形と小さい菱形を用いたが、菱形に限らず任意の柄を用いることが出来る。
1 修正テープ
2 テープ基材
3 柄
4 離型層
5 隠蔽層
6 接着層
7 修正用塗膜
8 コア
9 先端
10 転写ヘッド
11 塗膜転写具
12 繰出し部
13 ガイド
14 巻取り部
15 ローレット
16 ケース開口部
17 ギア
18 実線
19 破線
20 菱形

Claims (5)

  1. テープ基材上の塗膜を被転写体に転写する感圧転写テープであって、その感圧転写テープには柄を形成し、その柄を前記感圧転写テープの長尺方向に一定間隔に配置すると共に、隣り合う柄の形状を異ならしめたことを特徴とする感圧転写テープ。
  2. 柄の太さ、或いは、種類、或いは、大きさを変えることによって、前記隣り合う柄の形状を異ならしめたことを特徴とする請求項1に記載の感圧転写テープ。
  3. 請求項1或いは請求項2に記載の感圧転写テープを装填したことを特徴とする塗膜転写具。
  4. 前記塗膜転写具に転写ヘッドを設けると共に、その転写ヘッドを透明としたことを特徴とする請求項3に記載の塗膜転写具。
  5. 前記柄の色を、前記テープ基材の色、或いは、前記塗膜の色、或いは、塗膜転写具に形成した転写ヘッドの色に対して、色相差が大きく、及び/又は、明度差及び/又は彩度差が大きい色としたことを特徴とする請求項3に記載の塗膜転写具。
JP2011001042U 2011-02-28 2011-02-28 感圧転写テープ、及び、その感圧転写テープを装填する塗膜転写具 Expired - Lifetime JP3167821U (ja)

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JP2011001042U Expired - Lifetime JP3167821U (ja) 2011-02-28 2011-02-28 感圧転写テープ、及び、その感圧転写テープを装填する塗膜転写具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180057822A (ko) * 2016-11-23 2018-05-31 윤현민 플렉스볼 다목적 수정테이프

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