JP3167679B2 - ステータの巻回方法 - Google Patents

ステータの巻回方法

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JP3167679B2
JP3167679B2 JP17534298A JP17534298A JP3167679B2 JP 3167679 B2 JP3167679 B2 JP 3167679B2 JP 17534298 A JP17534298 A JP 17534298A JP 17534298 A JP17534298 A JP 17534298A JP 3167679 B2 JP3167679 B2 JP 3167679B2
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wound
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
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    • HELECTRICITY
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    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
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  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ、特にスロ
ットレス構造のモータにおいて、ステータコアに巻き線
を巻回する巻回方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光学機器,電子機器などの各種の精密機
器では、高精度,高密度,高集積化の伴って、これらの
構成部品にはナノメーターオーダーの加工精度が要求さ
れてきている。これら高精度の部品を加工する工作機械
やステッパー、電子ビーム描写装置には、非常に高分解
能の精度が要求される。一般に、これら加工装置や製造
装置において、位置決めは位置決め装置によって行われ
る。この位置決め装置の位置制御は、CNCで制御され
る回転サーボモータやリニアモータによって行われるこ
とが多い。したがって、構成部品の加工精度を高めるた
めには、回転サーボモータやリニアモータを高精度に制
御する必要がある。
【0003】図10は通常のサーボモータの磁気回路を
説明するための概略断面図である。一般に用いられるサ
ーボモータはステータコア21にスロット24を備え、
該スロット24内に線材22を巻回して形成される巻き
線23が埋め込まれている。この構成により形成される
磁気回路では、磁力線27はステータコア21の歯部2
6を通る。そのため、所定の巻き線を備えた巻き線23
であれば、該巻き線23を整列巻きする必要はない。
【0004】しかしながら、通常、回転サーボモータや
リニアモータはトルクリップルを有しているため、モー
タを高精度に制御するには、このトルクリップルを減少
させる必要がある。
【0005】トルクリップルは、大別すると、機械構造
的なトルクリップルと電磁気的なトルクリップルとに区
分することができる。たとえば、回転サーボモータの場
合では、ロータ軸のベアリング等に生じる摩擦抵抗は機
械構造的なトルクリップルの要因となり。また、ロータ
とステータ間に生じる磁気的ひずみは電磁気的なトルク
リップルの要因となる。
【0006】従来、機械構造的なトルクリップルを低減
するために、軸受けを空気軸受けや磁気軸受け等によっ
て、非接触な軸支持を行う等によって摩擦抵抗を減少さ
せるものが提案されている。また、電磁気的なトルクリ
ップルを低減するために、スロットレス構造のステータ
が提案されている。
【0007】通常、ステータに線材を巻回して巻き線を
形成するために、前記図10で示したように、ステータ
コアにスロットを設けている。このスロットはコギング
トルクの要因となる。スロットを有したステータの場合
には、ロータに対する電磁気的作用はスロットの形状で
決定され、巻き線の巻回による影響は少ない。そのた
め、巻き線の巻き数のみが設定数と一致していればよ
く、巻き線の位置や形状はそれほど重要な要素ではな
い。
【0008】これに対して、スロットレス構造のステー
タコアの場合には、巻き線の位置精度や巻き線の形状
は、ロータに対する電磁気的作用を決定する重要な要素
となる。
【0009】図11,12はスロットレスモータの磁気
回路を説明するための概略断面図、及び巻き線の位置誤
差を説明するための概略断面図である。図11におい
て、リング状のステータコア31のロータ35と対向す
る内面に巻き線33を張り付ける構成である。この構成
のステータコア31はスロット及び歯部を備えず、磁力
線37は巻き線33に直接影響され、ステータコア31
に張り付けられる巻き線33の設置の位置精度がそのま
まトルクリップルとなる。
【0010】図12において、巻き線の位置誤差は、各
巻き線のブロックにおいて、線材が、整列に巻回されて
いないために生じる位置誤差a、回転方向の張り付け誤
差b、法線方向の張り付け誤差c等が存在する。これら
の原因によるトルクリップルは、場合によってはスロッ
トを有するモータよりも大きくなる。
【0011】従来、このスロットレスのステータコアに
線材を巻回する方法が提案されている。図13,14は
スロットレスのステータコアに線材を巻回して形成する
構成例を説明するための図である。図13,14におい
て、あらかじめ治具等を用いて線材を整列に巻回して単
体のセグメント状の巻き線42を用意しておき、このセ
グメント状の巻き線42をステータコア51に張り付
け、その後、巻き線間を結線する。これによって、組立
時の巻き線の位置精度を向上させる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記したスロットレス
のステータコアに線材を巻回する方法は、巻き線をステ
ータコアの片側にのみに張り付ける構成であるため、充
分な強度を得ることが難しく、全体をモールドした場
合、モールド剤の硬化収縮によってはがれるという問題
がある。
【0013】また、各セグメント状の巻き線は重なり合
う部分があるため、巻き線の形状は複雑な三次元形状と
する必要がある。図13において、各セグメントは、互
い違いに重なりあって張り付けるため、磁石に作用する
直線部分の法線方向の高さを一定にするために、巻き線
セグメント52に曲げ部53を設けている。この曲げ部
53は最も線材の被覆が破壊されやすい部分であり、こ
の位置はステータコア51のエッジ部であるため、線間
のショートや地絡が発生しやすい場所となる。そのた
め、線材に大きな曲がりストレスが発生し、被覆の破損
して線間でショートしたり、地絡事故を招くおそれがあ
るという問題がある。また、各セグメントごとについて
形状や寸法の違いによる位置誤差や、接着による法線方
向の位置誤差等によって、高い位置精度で配置すること
も困難であるという問題もある。
【0014】また、ステータには、通常図15に示すよ
うに、巻き線の耳58と呼ばれるモータの軸方向にステ
ータコアから突出した巻き線部分が存在する。この部分
は、電磁気的にロータに寄与しない部分である。そのた
め、巻き数が多くなるとモータの大きさが大きくなり、
小型化に支障が生じるという問題がある。図16におい
て、ステータ等を支持する支持部材側のハウジング57
において、突出した巻き線部分に対応する部分を削って
ザグリ溝59を形成し、これによって小型化を行うと、
モータの機械的剛性が低下するという問題が生じること
になる。
【0015】そこで、本発明は従来の問題点を解決し、
スロットレスのステータコアの巻き線において、均一な
磁場を得ることができる線材の巻回方法、及び均一な磁
場を得ることができるスロットレスのステータコアの巻
き線を提供することを第1の目的とし、スロットレスの
ステータコアの巻き線において、高い位置精度で巻き線
を配置することができる線材の巻回方法、及び高い位置
精度で巻き線を配置したスロットレスのステータコアの
巻き線を提供することを第2の目的とし、また、モータ
の軸方向にステータコアから突出した巻き線部分を減少
させることができる線材の巻回方法、及びモータの軸方
向にステータコアから突出した巻き線部分が少ないスロ
ットレスのステータコアの巻き線を提供することを第3
の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、モータのステ
ータコアに線材を巻回して巻き線を形成する巻回方法に
おいて、スロットレスのステータコアに、線材をトロイ
ダル状、かつ整列巻きで巻回して巻き線を形成する巻回
方法(請求項1に対応)とするものであり、また、モー
タのステータコアに線材を巻回して巻き線を形成する巻
回方法において、スロットレスのステータコアに、線材
を一定の巻回ピッチでトロイダル状に重ねて巻回して巻
き線を形成する巻回方法(請求項2に対応)とするもの
である。
【0017】ここで、トロイダル状の巻回は、線材をら
せん状に回転させながら巻回する場合に、該巻回動作に
よって巻き線が形成されていく一方向において、巻回し
た線材に交差部分がなく巻回することであり、これによ
って、ステータコアの面に対して接線方向の巻き線の位
置精度を高めることができる。
【0018】また、整列巻きの巻回は、巻き線を層単位
に形成し、形成した各層を積み重ねて巻回することであ
り、これによって、ステータコアの面に対して法線方向
の巻き線の位置精度を高めることができる。この法線方
向の巻き線の位置精度を高めることによって、巻き線全
体の厚みの均一なものとすることができる。
【0019】したがって、スロットレスのステータコア
に、線材をトロイダル状、かつ整列巻きで巻回すること
によって、ステータコアの面に対して接線方向及び法線
方向の両方向について、巻き線の位置精度を高めること
ができる。そして、この両方向について高い位置精度で
巻き線の形成することによって、巻き線の電気抵抗やイ
ンダクタンスを均一なものとすることができ、均一な磁
場を形成することができる。
【0020】また、トロイダル状の巻回において、線材
を一定の巻回ピッチで重ねて巻回すると、ステータコア
の面に対して接線方向及び法線方向の両方向について、
巻き線の位置精度を高めることができる。これによっ
て、均一な磁場を形成することができる。
【0021】また、トロイダル状で巻回する場合、巻回
動作によって巻き線が形成されていく一方向の各層内で
は、巻回した線材が交差する部分は形成されないが、巻
回動作を折り返して次の層を巻回する場合には、隣接す
る層間で巻き線が交差する部分が発生する。この巻き線
が交差する部分を、ステータにおいて、ステータにより
形成される磁場のうちロータの回転に影響が少ない磁場
位置側に配置する。この巻き線の交差する部分の配置に
よって、交差部分で発生する磁場の不均一性によるトル
クリップルへの影響を少なくすることができる。この巻
き線の交差する部分の配置位置として、たとえば、ステ
ータの軸方向の端面やステータのロータ側と反対側の外
周面とすることができる。
【0022】また、リング状のステータコアにトロイダ
ル状に線材を巻回する場合には、ステータコアの内径と
外径の寸法差によって、外径側の線材間に隙間が生じ
る。しかしながら、通常、ロータはステータの内径側に
配置して使用するため、外径側の線材間に形成される隙
間によって磁場に不均一性が発生したとしても、ロータ
の回転には影響しない。
【0023】また、本発明は、巻き線を形成する線材を
平角線とし、巻回により隣接する平角線は、隣接する辺
が平行となるように巻回する(請求項3に対応)。線材
を数段重ねて巻回すると、線材の断面が円形のである丸
線を用いた場合には、整列巻きであっても、巻き線の折
り返し部分である端部では、いわゆる「俵積み」状態と
なり、磁場に不均一性が発生する要因となりうる。本発
明の線材を平角線とし、巻回により隣接する平角線の隣
接辺が平行となるように巻回すると、巻き線の折り返し
部分の端部においても、均一な磁場を形成することがで
きる。
【0024】また、このとき平角線の断面の各辺の縦横
比を適宜定めることによって、巻き線全体のサイズの拡
大を抑制することができる。
【0025】また、本発明は、極数に応じて定まる各相
の巻き線間を、ステータコアの端面に配置したプリント
基板に形成した配線を介して結線することにより電気的
接続を行って、巻き線を形成する巻回方法(請求項4に
対応)とするものである。
【0026】また、本発明は、ステータコアの一つの端
面あるいは対向する二つの端面にプリント基板を密着さ
せ、該プリント基板とステータコアの一体として、その
周囲に線材を巻回して、巻き線を形成する巻回方法(請
求項5に対応)とするものである。
【0027】多極モータを互いに相がずれた複数相でモ
ータ駆動を行う場合、ステータはモータの極数及び相数
に対応して複数個の巻き線が形成されるされる。たとえ
ば、8極の3相ACサーボモータのステータの場合に
は、スロットレスコアの15度の範囲内にトロイダル状
で整列巻きの巻き線、及び一定の巻回ピッチでトロイダ
ル状に重ねて巻回した巻き線を単位として(以下、一単
位の巻き線をセグメントという)、8極×3相=24個
所にセグメントを設置する。なお、このセグメントの設
置において、隣接する各セグメントは逆巻きに巻回さ
れ、3セグメントごとに同相で逆巻きとなる。
【0028】各セグメントの結線は、ステータコアの一
つの端面あるいは対向する二つの端面にプリント基板を
密着させ、このプリント基板を用いて行う。また、線材
をステータコアに巻回する場合、このプリント基板とス
テータコアの一体として、その周囲に線材を巻回する。
この構成によって、各セグメント間の結線が容易とな
る。また、いわゆる巻き線の耳と呼ばれる突出部分の突
出量が減少し、モータの小型化が容易となる。また、線
材がステータコアとトロイダル状プリント基板とを一体
にして固定するため、線材のはがれやずれが少ない構造
とすることができる。また、ステータコアのエッジ部分
はプリント基板でカバーされるため、線材の曲げ応力や
絶縁被覆のはがれを抑制することができる。このプリン
ト基板の作用は、プリント基板のエッジ部分の断面形状
を丸く形成することによってより高めることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら詳細に説明する。図1〜図9は、本発明の
巻回方法を三相ACサーボモータのステータに適用した
場合の例である。図1〜図4は、巻き線1をロータ側か
ら見た図であり、図1は斜視図、図2はロータ側から見
た平面図、図3,4はA−Aの断面図である。また、図
5〜図9は、巻き線1をステータ側から見た図であり、
図5は斜視図、図6はロータ側から見た平面図、図7,
8はB−Bの断面図であり、図9はモータの断面図であ
る。
【0030】ステータコア11の軸方向の両端面にプリ
ント基板12,13を密着させた配置し、該プリント基
板12,13とステータコア11との周囲に、これらを
一体にとして包むように線材2を巻回する。
【0031】この線材2の巻回において、トロイダル状
で整列巻きを行う。線材2をステータコア11及びプリ
ント基板12,13に対してトロイダル状に巻回するに
は、線材2をステータコア11及びプリント基板12,
13の軸方向に向かってらせん状に回転させながら巻回
する。巻回動作によって巻き線が形成されていく一層分
については、トロイダル状とすることによって、図2に
示すように、線材2は互いに交差することなく巻回され
る。
【0032】線材2をステータコア11及びプリント基
板12,13の軸方向に向かって一層分の巻回を終了し
た後、端部で折り返し、前回の巻回で形成した層の上に
重ねて巻回を行う。次層においても、前回と同様にトロ
イダル状に巻回を行う。これによって、巻き線を層単位
に形成し、形成した各層を積み重ねて巻回する整列巻き
を行う。図3,4はこの整列巻きを説明するための図で
ある。図3は、断面形状が円形の線材2aの場合であ
り、トロイダル状に巻回される線材2aは各層間で線材
2aの間に配置され、各層は順に法線方向に積み重ねら
れる。図4は、断面形状が矩形の平角線の線材2bの場
合であり、トロイダル状に巻回される線材2bは各層を
形成し、該層は順に法線方向に積み重ねられる。この巻
回において、隣接する線材2bの隣接する平角線の隣接
辺が平行となるように巻回すると、巻き線の折り返し部
分の端部においても、均一な磁場を形成することができ
る。
【0033】また、このとき平角線の断面の各辺の縦横
比を適宜定めることによって、巻き線全体のサイズの拡
大を抑制することができる。たとえば、短い辺が法線方
向となるように平角線を積層することによって、全体の
法線方向の厚さを薄く構成することができる。
【0034】また、トロイダル状で巻回する場合、巻回
動作によって巻き線が形成されていく一方向の各層内で
は、巻回した線材が交差する部分は形成されないが、巻
回動作を折り返して次の層を巻回する場合には、隣接す
る層間で巻き線が交差する部分が発生する。この巻き線
が交差する部分を、図5に示すように、ステータにおい
て、ステータにより形成される磁場のうちロータの回転
に影響が少ない磁場位置側に配置する。図5では、交差
部分をロータと反対側に配置する。また、ステータの軸
方向の端面側に配置することもできる。
【0035】図6は巻き線の交差部分をロータ側から見
た図を示しており、巻き線のステータコアの軸方向に対
する角度は、隣接する層間で異なることになる。図7,
8はこの整列巻きの状態を説明するための図である。図
7は、断面形状が円形の線材2aの場合であり、トロイ
ダル状に巻回される線材2aは各層間で互いに線材2a
上に配置され、各層は順に法線方向に積み重ねられる。
図8は、断面形状が矩形の平角線の線材2bの場合であ
り、トロイダル状に巻回される線材2bは各層を形成
し、該層は順に法線方向に積み重ねられる。
【0036】本発明の巻回方法によれば、従来の巻き線
に形成された耳部が形成されず、モータの軸方向の長さ
を抑えることができ、小型化を行うことができる。ま
た、図9に示すように、ハウジング17にザグリ溝を形
成することなく、巻き線セグメント3をモータ内に収納
することができる。
【0037】なお、前記形態では回転サーボモータの場
合について説明しているが、本発明はリニアモータにつ
いても同様に適用することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スロットレスのステータコアの巻き線において、均一な
磁場を得ることができる線材の巻回方法、及び均一な磁
場を得ることができるスロットレスのステータコアの巻
き線を提供することができ、また、スロットレスのステ
ータコアの巻き線において、高い位置精度で巻き線を配
置することができる線材の巻回方法、及び高い位置精度
で巻き線を配置したスロットレスのステータコアの巻き
線を提供することができ、さらに、モータの軸方向にス
テータコアから突出した巻き線部分を減少させることが
できる線材の巻回方法、及びモータの軸方向にステータ
コアから突出した巻き線部分が少ないスロットレスのス
テータコアの巻き線を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巻回方法を三相ACサーボモータのス
テータに適用した場合の巻き線をロータ側から見た斜視
図である。
【図2】本発明の巻回方法を三相ACサーボモータのス
テータに適用した場合の巻き線をロータ側から見た平面
図である。
【図3】本発明の巻回方法を三相ACサーボモータのス
テータに適用した場合の巻き線のA−A断面図である。
【図4】本発明の巻回方法を三相ACサーボモータのス
テータに適用した場合の巻き線のA−A断面図である。
【図5】本発明の巻回方法を三相ACサーボモータのス
テータに適用した場合の巻き線をステータ側から見た斜
視図である。
【図6】本発明の巻回方法を三相ACサーボモータのス
テータに適用した場合の巻き線をステータ側から見た平
面図である。
【図7】本発明の巻回方法を三相ACサーボモータのス
テータに適用した場合の巻き線のB−B断面図である。
【図8】本発明の巻回方法を三相ACサーボモータのス
テータに適用した場合の巻き線のB−B断面図である。
【図9】本発明の巻回方法を三相ACサーボモータのス
テータに適用した場合のモータ断面図である。
【図10】通常のサーボモータの磁気回路を説明するた
めの概略断面図である。
【図11】スロットレスモータの磁気回路を説明するた
めの概略断面図である。
【図12】巻き線の位置誤差を説明するための概略断面
図である。
【図13】スロットレスのステータコアに線材を巻回し
て形成する構成例を説明するための図である。
【図14】スロットレスのステータコアに線材を巻回し
て形成する構成例を説明するための図である。
【図15】巻き線の耳を説明するための概略断面図であ
る。
【図16】巻き線の耳を収納するザグリ溝を説明するた
めの概略断面図である。
【符号の説明】
1,23,33,54,55,56 巻き線 2,2a,2b,22 線材 3 巻き線セグメント 4 巻回開始接点 5 巻回終了接点 6 配線 10,20,30 ステータ 11,21,31,51 ステータコア 12,13 プリント基板 15,25,35 ロータ 16,56 シャフト 17,57 ハウジング 24 スロット 26 歯 27,37 磁力線 52 巻き線セグメント 53 曲がり部 58 巻き線の耳 59 ザグリ溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 政紀 東京都練馬区関町東1−8−30 株式会 社アサヒ電気研究所 内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 3/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータのスロットレスのステータコアに
    線材をトロイダル状に巻回してコアの軸方向に巻き線を
    形成していく巻回方法において、前記ステータコアのロータと対向する面における各巻き
    線部分が、前記方向に対して直角方向を向き、かつ互い
    に隣接して整列するように、線材を巻回することを特徴
    とする ステータの巻回方法。
  2. 【請求項2】 モータのスロットレスのステータコアに
    線材をトロイダル状に巻回してコアの軸方向に巻き線を
    形成していく巻回方法において、前記ステータコアのロータと対向する面における各巻き
    線部分が、前記方向に対して直角方向を向き、かつ互い
    に隣接して整列するように、線材を多層に重ねて巻回す
    ることを特徴とする ステータの巻回方法。
  3. 【請求項3】 前記線材は平角線であり、隣接する平角
    線の隣接する辺を平行に配置する、請求項1,又は2記
    載のステータの巻回方法。
  4. 【請求項4】 極数に応じて定まる各相の巻き線間を、
    ステータコアの端面に配置したプリント基板に形成した
    配線を介して結線することにより電気的接続を行う、請
    求項1,2,又は3記載のステータの巻回方法。
  5. 【請求項5】 ステータコアの一つの端面あるいは対向
    する二つの端面にプリント基板を密着させ、該プリント
    基板とステータコアの一体として、その周囲に線材を巻
    回する、請求項4記載のステータの巻回方法。
JP17534298A 1998-06-09 1998-06-09 ステータの巻回方法 Expired - Lifetime JP3167679B2 (ja)

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