JP3167346B2 - 排気ガス浄化装置用の触媒担体の製造装置、および排気ガス浄化装置用の触媒担体の製造方法 - Google Patents

排気ガス浄化装置用の触媒担体の製造装置、および排気ガス浄化装置用の触媒担体の製造方法

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JP3167346B2
JP3167346B2 JP08348391A JP8348391A JP3167346B2 JP 3167346 B2 JP3167346 B2 JP 3167346B2 JP 08348391 A JP08348391 A JP 08348391A JP 8348391 A JP8348391 A JP 8348391A JP 3167346 B2 JP3167346 B2 JP 3167346B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気ガス浄化装置用の
触媒担体の製造装置、および排気ガス浄化装置用の触媒
担体の製造方法に関する。すなわち、例えば自動車エン
ジン等の排気ガスを清浄化する触媒コンバータに用いら
れ、担持母体として触媒が付着される触媒担体の製造装
置、およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の触媒担体は、一般に帯状をなす
平板と波板とがロール状に巻かれるとともにろう材にて
接合されて製造され、略ハニカム構造をなしている。そ
してそのろう材は、コスト,触媒性能,耐酸性等の面か
ら従来多くの場合、平板と波板間に全面的に介装される
のではなく部分的に介装され、両者を部分的にろう付け
接合していた。又このろう材としては、接合強度等に優
れこのような使用に適するとして、ニッケル基ろう材等
に代えアモルファスろう材が最近用いられつつある。従
来の触媒担体は、このようなろう材を用い製造されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の触媒担体の製造装置および製造方法にあっては、
次の問題が指摘されていた。
【0004】第1に、従来アモルファスろう材の平板,
波板間への介装とこれらの巻き取りとは、別々の連続し
ない工程として実施されることが多く、作業性が悪いと
の指摘があった。第2に、このようなアモルファスろう
材の介装作業は、人手に頼る手作業の部分が多かった。
すなわち、アモルファスろう材を平板と波板間の所定配
設位置に位置決めして正確に介装する作業は従来手作業
で行われていたが、その際極薄の箔状で幅狭のアモルフ
ァスろう材は取扱いが容易でなく、極めて作業性が悪か
った。第3に、そこでその際専用の治具を用いて、アモ
ルファスろう材を所定配設位置に介装することも行われ
ていたが、事後の仕様変更が困難であるという欠点があ
った。つまり、各種の仕様変更への対応は1種類の治具
では不可能であり、アモルファスろう材の各種所定配設
位置毎に、予め各種の治具を準備しておいてからこれを
選択使用することを要し、これではコスト面に大きな難
点が存することになる。第4に、又例え所定配設位置に
所定幅で介装されたとしても、巻き取りに際しアモルフ
ァスろう材がずれてしまうこともあった。そして、この
ようなずれの修正も従来手作業に頼って行われ、この面
からも作業性が悪かった。
【0005】第5に、特にアモルファスろう材をその供
給部のリールから巻き取り部の巻き芯に供給する際、両
者間で供給されるアモルファスろう材について、テンシ
ョンが一定に保てないことが多々あった。そこで、テン
ションが一定に加わらないアモルファスろう材が供給部
のリールから余分に送り出されてしまい途中で緩んだり
たるんだりする事故や、巻き取り部の巻き芯を停止した
際、アモルファスろう材が途中で緩んだりたるんだりす
る事故が発生し、これらに起因して、アモルファスろう
材の所定配設位置がずれてしまうことも多々あった。更
に、アモルファスろう材が供給途中で折曲されたり、切
断されてしまう事故さえ発生し、その部分が使用不能と
なるという無駄も指摘されていた。第6に、以上述べた
ところに起因して、製造された触媒担体に関し品質面に
問題が多かった。つまり品質が安定せずバラつきが多
く、製品の均一性が阻害され規格外のものが製造される
等、歩留りが悪かった。
【0006】本発明は、このような実情に鑑み上記従来
例の問題点を解決すべくなされたものであって、平板と
波板とアモルファスろう材を各供給部から供給して所定
の巻き芯を備えた巻き取り部で連続的に巻き取り、か
つ、アモルファスろう材の供給部のリールを軸方向に移
動可能とするとともに、そのリールに、所定の可動アー
ムとブレーキ作動索と規制スプリングとを備えた回転調
整機構を付設し、リールの回転を制御してアモルファス
ろう材の送り出し速度を調整するようにしたことによ
り、第1に、アモルファスろう材の介装工程と平板,波
板との巻き取り工程が、連続的・同時併行的に実施で
き、第2に、その介装作業が手作業によらず自動的に行
え、第3に、治具を用いずアモルファスろう材の配設位
置の仕様変更が容易であり、第4に、これらの巻き取り
に際し配設位置のずれもなく、第5に、供給されるアモ
ルファスろう材へのテンションが一定に保て、第6に、
品質面に優れ歩留りが良い、排気ガス浄化装置用の触媒
担体の製造装置、および排気ガス浄化装置用の触媒担体
の製造方法、を提案することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。
【0008】まず請求項1については次のとおり。すな
わち、この排気ガス浄化装置用の触媒担体の製造装置
は、平板と波板とアモルファスろう材の各供給部と、巻
き芯を備えた巻き取り部とを有し、該各供給部から供給
された帯状の該平板,波板,アモルファスろう材につい
て、各先端部を該巻き芯のスリットに挟み、該平板と波
板の間に該アモルファスろう材を介装して巻き芯にロー
ル状に巻き、もって、略ハニカム構造の排気ガス浄化装
置用の触媒担体を得るようになっている。そして該アモ
ルファスろう材の供給部はそのリールが軸方向に沿い移
動可能であり、かつ該リールには回転調整機構が付設さ
れ、該回転調整機構は、可動アームとブレーキ作動索と
規制スプリングとを有してなる。そして該可動アーム
は、一端を装置本体に回動自在に枢支され他端に供給さ
れる該アモルファスろう材が掛け渡されるローラを備え
てなる。又該ブレーキ作動索は、一端を該可動アームに
固定され他端を介装スプリングを介し装置本体に取り付
けられるとともに、途中が該リールに掛け渡され、該リ
ールの回転を制御して該アモルファスろう材の送り出し
速度を調整するものである。又該規制スプリングは、装
置本体と該可動アーム間に設けられ、可動アームそして
該ブレーキ作動索をブレーキ作動方向に付勢している。
【0009】請求項2については次のとおり。すなわ
ち、この排気ガス浄化装置用の触媒担体の製造方法は、
各供給部から供給された帯状の平板と波板の間にアモル
ファスろう材を介装して、巻き取り部の巻き芯にロール
状に巻き、もって、略ハニカム構造の排気ガス浄化装置
用の触媒担体を得るようになっている。そして該アモル
ファスろう材の供給部には回転調整機構が付設されたも
のが用いられ、該回転調整機構は、装置本体に枢着され
規制スプリングにてブレーキ作動方向に付勢された可動
アームと、該可動アームおよび介装スプリングを介し装
置本体間に配されたブレーキ作動索とを有してなる。そ
して、該アモルファスろう材の供給部のリールは、軸方
向に移動可能であるとともに掛け渡された該ブレーキ作
動索にて回転が制御され、もって該アモルファスろう材
は、該リールからの送り出し速度を調整されつつ送り出
され、該可動アームのローラに掛け渡された後、前記巻
き芯に向け供給されるようになっている。
【0010】
【作用】本発明に係る請求項1の排気ガス浄化装置用の
触媒担体の製造装置、および請求項2の排気ガス浄化装
置用の触媒担体の製造方法は、このような手段よりなる
ので次のごとく作用する。平板と波板とアモルファスろ
う材は、各供給部から送り出されて巻き取り部に供給さ
れ、平板と波板間の所定配設位置にアモルファスろう材
が介装されて、巻き芯の回転駆動によりロール状に巻き
取られ、もって触媒担体が製造される。ところでアモル
ファスろう材の供給部において、そのリールは軸方向に
移動可能であるとともに、所定の可動アームとブレーキ
作動索と規制スプリングとを備えた回転調整機構が付設
され、リールの回転を制御してアモルファスろう材の送
り出し速度を調整している。
【0011】すなわち、アモルファスろう材の供給部の
リールは、巻き取り部の巻き芯の回転駆動に従動して回
転するが、まず巻き取り開始時にあっては、可動アーム
が規制スプリングの付勢力によりリールから離反したブ
レーキ作動位置を取るので、ブレーキ作動索によりリー
ルに所定のブレーキが加わり、リールは比較的遅い速度
で回転し、これに基づきアモルファスろう材が送り出さ
れる。次に巻き取りが進むと、可動アームはそのローラ
に掛け渡されて供給されるアモルファスろう材にて、リ
ール側のブレーキ解除位置に規制スプリングの付勢力に
抗し変位するので、ブレーキ作動索によるリールへのブ
レーキ力が徐徐に弱まり、リールは比較的早い速度で回
転するようになる。そこで、アモルファスろう材の送り
出し速度が巻き芯の巻き取り速度より早くなり、供給さ
れるアモルファスろう材が若干緩もうとする。すると、
可動アームが再び規制スプリングによりリールから離反
したブレーキ作動位置を取るので、ブレーキ作動索によ
りリールにブレーキが加わり、リールは比較的遅い速度
で回転し、これによりアモルファスろう材が送り出され
る。そして事後もこれを繰り返すことにより、供給され
るアモルファスろう材へのテンションが、一定に保たれ
る。
【0012】さてそこで、本発明の製造装置および製造
方法は次のようになる。第1に、アモルファスろう材の
平板,波板間への介装工程とこれらの巻き取り工程と
は、巻き取り部において、別々ではなく連続的・同時併
行的に実施される。第2に、アモルファスろう材の供給
部のリールを軸方向に沿い移動させてその左右位置を設
定すると、対応して、平板,波板間に介装されるアモル
ファスろう材の配設位置が自在に決定される。このよう
にアモルファスろう材は、極薄の箔状で幅狭ではある
が、手作業によらず正確かつ容易に所定配設位置に介装
される。第3に、このようにアモルファスろう材が介装
されるので、容易に各種の所定配設位置への仕様変更に
対応でき、専用の治具を予め各種準備しておくような必
要は一切ない。第4に、更にこのようにアモルファスろ
う材が介装されるので、巻き取り時に位置ずれが起きる
ようなこともない。第5に、供給されるアモルファスろ
う材には一定のテンションが加わっているので、リール
から余分に送り出されたり、巻き芯を停止した後に、ア
モルファスろう材が途中で緩んだりたるんだり、更に折
曲されたり切断されたりするようなこともない。第6
に、これらにより製造された触媒担体の品質が向上し、
製品的に均一化されたものが得られる。
【0013】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて詳細に説明する。図1は、本発明の実施例の説明に
供する全体の正面概略図である。図2は、その一方側の
アモルファスろう材の供給部を示す要部の正面説明図で
あり、図3は、他方側のアモルファスろう材の供給部を
示す要部の正面説明図であり、図4は、巻き取り部等を
示す要部の正面説明図である。図5は、アモルファスろ
う材の供給部のリール等を示す要部の側面図であり、図
6は、製造された排気ガス浄化装置用の触媒担体を示す
斜視図である。
【0014】まず、排気ガス浄化装置用の触媒担体A
(図6参照)の製造装置1について説明する。この製造
装置1は図1等に示すごとく、平板2の供給部3と、波
板4の供給部5と、各アモルファスろう材6のそれぞれ
の供給部7と、巻き芯8を備えた巻き取り部9とを、有
してなる。平板2の供給部3では、平坦な帯状をなすス
テンレス箔等の金属箔製の平板2がリール10に巻回さ
れており、この供給部3から送り出された平板2は、各
ローラ11,送り機構(図示せず),カッター部12
(図4参照),ガイドブロック13等を介し、巻き取り
部9に供給される。波板4の供給部5では、図示は省略
するが、供給過程において、平坦な帯状をなすステンレ
ス箔等の金属箔を例えば連続的にコルゲート加工するこ
とにより、所定ピッチと高さの凹凸つまり山と谷が連続
的に多数折曲形成された波板4が形成される。そしてこ
のような供給部5から送り出された波板4は、ガイド板
14,カッター部15(図4参照),ガイドブロック1
3等を介し、巻き取り部9に供給される。
【0015】次に、アモルファスろう材6の供給部7に
ついて述べる。まずこの供給部7は図示例では、一方側
に3個(図2も参照)そして他方側に3個(図3も参
照)の計6個設けられており、例えば一方側の3個の供
給部7からは、それぞれ事後巻き取り部9において平板
2の表面側の右側端,中央,左側端に沿って介装される
アモルファスろう材6が供給され、又、他方側の3個の
供給部7からは、それぞれ事後巻き取り部9において平
板2の裏面側の右側端,中央,左側端に沿って介装され
るアモルファスろう材6が供給される。そしてこれらの
各供給部7から送り出されたアモルファスろう材6は、
各ローラ16,送り機構(図示せず),カッター部17
(図4参照),ガイドブロック13等を介し、巻き取り
部9に供給される。ところでアモルファスろう材6は、
添加元素として鉄,ケイ素,ホウ素,リン,クロム,モ
リブデン,タングステン等を適宜加えた、例えばニッケ
ル基合金又はコバルト基合金等を、連続液体急冷法つま
り高温の溶融状態のもとに超高速で急冷することにより
得られ、非結晶質であることに基づき接合強度が極めて
高く、強力な接合が実現される等々の特性が知られてい
る。そしてこのようなアモルファスろう材6が、箔状で
帯状をなし、各供給部7のリール18に巻回されて供給
される。
【0016】このアモルファスろう材6の供給部7のリ
ール18について述べると、まずリール18は軸方向に
沿い移動可能となっている。すなわち図5に示したよう
に、このリール18は、リール巻き芯19と左右の両リ
ール側板20と左右の両リール取付部21とからなり、
リール側板20間のリール巻き芯19にアモルファスろ
う材6が巻回されるとともに、これら両リ−ル側板20
の外側には、リール取付部21が形成されており、中心
には取付孔(図示せず)が設けられている。そしてこの
リ−ル18は、装置本体Bに水平方向に突設され、その
外周にねじが螺刻された取付軸23に外嵌されていると
ともに、両側に配設されたナット22により取付軸23
に取付けられている。もって、ナット22を調節するこ
とにより軸方向に沿い左右に移動可能となっている。な
お、リ−ル18の構成については、両リール側板20間
の間隔を適宜調整可能に構成してもよい。
【0017】次に、このアモルファスろう材6のリール
18には、図2,図3に示したごとく回転調整機構24
が付設されており、この回転調整機構24は、可動アー
ム25とブレーキ作動索26と規制スプリング27とを
有してなる。まず可動アーム25は、一端をピン28に
より装置本体Bに回動自在に枢支され、他端に供給され
るアモルファスろう材6が掛け渡されるローラ29を備
えてなり、この可動アーム25のローラ29は、図示例
では他の装置本体Bに固定されたローラ16間に配設さ
れ、その間に帯状のアモルファスろう材6が掛け渡され
るようになっている。次に、ブレーキ作動索26は、一
端をこの可動アーム25の中央付近に固定され、他端を
介装スプリング30を介し装置本体Bに取り付けられる
とともに、途中がリール18の例えばリール取付部21
に掛け渡され、リール18の回転を制御してアモルファ
スろう材6の送り出し速度を調整する。又規制スプリン
グ27は、装置本体Bと可動アーム25間に設けられ、
可動アーム25そしてこれに一端が固定されたブレーキ
作動索26を、ブレーキ作動方向つまりリール18から
離反する方向に付勢している。
【0018】次に巻き取り部9について述べる。巻き取
り部9は図4に示すように、長手方向に沿って中央にス
リット31が形成された略丸棒状の巻き芯8を備え、各
供給部3,5,7から供給された帯状の平板2,波板
4,各アモルファスろう材6について、各々の先端部を
巻き芯8のスリット31に挟み、平板2と波板4の間に
各3本ずつアモルファスろう材6を介装して巻き芯8に
ロール状に巻き、もって、略ハニカム構造の排気ガス浄
化装置用の触媒担体A(図6参照)が得られるようにな
っている。すなわち、巻き取り部9はクランプ(図示せ
ず)を備え、このクランプは、図面上下降してきた1枚
の平板2と1枚の波板4、およびこれら間の中央,両側
端の3本のアモルファスろう材6、更に平板2の外側の
中央,両側端の3本のアモルファスろう材6について、
それらの先端をそろえ両側から保持してそれらにテンシ
ョンをかけた状態でクランプ可能となっている。巻き芯
8は、非巻き取り時には退避位置にあり、巻き取り時に
作動位置へと進み、初期段階で先端がクランプされテン
ションがかけられた平板2,波板4,各アモルファスろ
う材6の先端部を、そのスリット31間に挟み込むよう
になっている。又巻き芯8は、その駆動機構(図示せ
ず)にて回転駆動され、前述のクランプ解除後に回転駆
動されることにより、平板2と波板4が、所定配設位置
にアモルファスろう材6が各々介装された状態で巻き取
られる。図中32は、このようにして得られる触媒担体
Aの外筒たるケースであり(図6も参照)、図示例では
このようなケース32が巻き取り開始時から、間隔を存
し巻き芯8の外側に配され、係る巻き芯8とケース32
間に触媒担体Aが巻き取られる。なおこのような図示例
によらず、得られた触媒担体Aに対し、事後このような
ケース32を外嵌するようにしてもよい。又この図示例
では、平板2の表裏両側に沿って各アモルファスろう材
6介装されていたが、これによらず波板4の表裏両側に
沿って各アモルファスろう材6を介装するようにしても
よい。勿論いずれの場合にも事後巻き取られると、アモ
ルファスろう材6の配設位置関係は全く同様となる。な
お図4中33は、巻き取り部9の保持ブロックである。
【0019】本発明に係る排気ガス浄化装置用の触媒担
体Aの製造装置1は、このようになっている。次にその
製造方法について説明する。この排気ガス浄化装置用の
触媒担体Aの製造方法は、各供給部3,5,7から供給
された帯状の平板2と波板4の間の所定配設位置に、例
えば各々3本のアモルファスろう材6を介装し、巻き取
り部9の巻き芯8にロール状に巻き、もって、略ハニカ
ム構造の排気ガス浄化装置用の触媒担体Aを得る製造方
法に関する。そして、各アモルファスろう材6の供給部
7には回転調整機構24が付設されたものが用いられ、
この回転調整機構24は前述したごとく、装置本体Bに
枢着され規制スプリング27にてブレーキ作動方向に付
勢された可動アーム25と、可動アーム25と介装スプ
リング30を介し装置本体との間に配されたブレーキ作
動索26とを有してなる。そして、アモルファスろう材
6の供給部7のリール18は、軸方向に移動可能である
とともに、掛け渡されたブレーキ作動索26にて回転が
制御され、もってアモルファスろう材6は、リール18
からの送り出し速度を調整されつつ送り出され、可動ア
ーム25のローラ29に掛け渡された後、巻き取り部9
の巻き芯8に向け供給されるようになっている。
【0020】次に、このような製造装置1および製造方
法にて得られる触媒担体Aについて述べておく。すなわ
ち、この触媒担体Aは図6に示すように、帯状をなす平
板2と波板4とが、交互に位置するように巻き付けられ
るとともに、両者間の所定配設位置例えば両側端と中央
の3個所に沿って介装されたアモルファスろう材6にて
接合され、略ハニカム構造をなし全体が断面形状真円ロ
ール状をなす。すなわちこの触媒担体Aは、平板2と波
板4とがセル壁を形成し、略三角形,略半六角形,略台
形,その他の形状の多数の中空柱状のセル34の平面的
集合体たる、略ハニカム構造をなす。そこでこの触媒担
体Aは、重量比強度に優れ軽量性とともに高い剛性・強
度を備え、成形も容易で表面積が大、つまりセル壁たる
平板2と波板4の表面積が大である、等々の特性を備え
てなる。もってこの触媒担体Aは、例えば自動車エンジ
ン等の排気ガスを清浄化する触媒コンバータに用いら
れ、担持母体としてそのセル壁たる平板2と波板4の表
面に、排気ガス中の有害物質を反応除去する触媒が付着
せしめられ、もって、車輌運転時等において自動車エン
ジンからの有害物質を含む排気ガスは、このような略ハ
ニカム構造の触媒担体Aを通過することにより、付着せ
しめられた触媒と反応して清浄化される。
【0021】本発明に係る排気ガス浄化装置用の触媒担
体Aの製造装置1、および排気ガス浄化装置用の触媒担
体Aの製造方法は、以上説明したようになっている。そ
こで以下のようになる。
【0022】平板2と波板4と各アモルファスろう材6
は、各供給部3,5,7から送り出された後、帯状とな
りそれぞれのカッター部12,15,17にて適宜頭出
しが行われ切断された後、巻き取り部9に供給される。
そして、それらの先端部が巻き取り部9の巻き芯8のス
リット31に挟み込まれ、平板2の表裏の両側端,中央
に沿った各所定配設位置にアモルファスろう材6がそれ
ぞれ配された位置関係のもとに、巻き芯8の回転駆動に
より、平板2と波板4間にアモルファスろう材6が介装
されて、ロール状に巻き取られる。そして、各々の後端
がそれぞれカッター部12,15,17にて切断され、
もって、所定長さ供給され所定量巻き取られて事後加熱
されることにより、平板2と波板4がアモルファスろう
材6にて接合されて、触媒担体Aが製造される。ところ
でアモルファスろう材6の供給部7において、そのリー
ル18は軸方向に沿い移動可能であるとともに、所定の
可動アーム25とブレーキ作動索26と規制スプリング
27とを備えた回転調整機構24が付設され、リール1
8の回転を制御してアモルファスろう材6の送り出し速
度を調整している。
【0023】すなわち巻き取り時において、アモルファ
スろう材6の供給部7のリール18は、供給されるアモ
ルファスろう材6を介し、巻き取り部9の巻き芯8の回
転駆動に従動して回転する。そしてまず巻き取り開始時
にあっては、回転調整機構24の可動アーム25が規制
スプリング27の付勢力によりリール18から離反し図
面では下位のブレーキ作動位置を取るので、ブレーキ作
動索26によりリール18に所定のブレーキが加わり、
リール18は比較的遅い速度で回転し、これに基づきア
モルファスろう材6が送り出される。次にこの状態から
巻き取りが進むと、回転調整機構24の可動アーム25
は、そのローラ29に掛け渡されて供給されるアモルフ
ァスろう材6にて、リール18側つまり図面では上位の
ブレーキ解除位置に規制スプリング27の付勢力に抗し
徐徐に変位するので、ブレーキ作動索26によるリール
18へのブレーキ力が徐徐に弱まり、リール18は比較
的早い速度で回転するようになる。そこで、供給部7に
おけるアモルファスろう材6の送り出し速度が、巻き取
り部9における巻き芯8の巻き取り速度より早くなり、
供給されるアモルファスろう材6が若干緩もうとする。
すると、可動アーム25が再び規制スプリング27によ
り徐徐にリール18から離反した上記のブレーキ作動位
置に戻るので、再びブレーキ作動索26によりリール1
8に徐徐にブレーキが加わり、リール18は再び比較的
遅い速度で回転し、これによりアモルファスろう材6が
送り出される。そして事後も、このような回転調整機構
24によるリール18の回転制御、そしてアモルファス
ろう材6の送り出し速度の調整を繰り返すので、供給さ
れるアモルファスろう材6へのテンションは一定に保た
れる。
【0024】さてそこで、本発明の製造装置および製造
方法は、次の第1,第2,第3,第4,第5,第6のよ
うになる。第1に、アモルファスろう材6の平板2,波
板4間への介装工程とこれらの巻き取り工程とは、巻き
取り部9において、別々ではなく連続的・同時併行的に
実施される。つまりこの種従来例のように、これらの工
程が別々に連続しない工程として実施されるようなこと
はない。第2に、アモルファスろう材6の供給部7のリ
ール18を軸方向に沿い移動させてその左右位置を設定
すると、対応して、平板2,波板4間に介装されるアモ
ルファスろう材6の配設位置が自在に決定される。つま
り、図示例ではリール18を移動させることにより、巻
き取り部9におけるアモルファスろう材6の所定配設位
置が、平板2の両側端,中央等において適宜位置に設定
される。このようにアモルファスろう材6は、極薄の箔
状で幅狭ではあるが、この種従来例のように手作業によ
らずとも、正確かつ容易に所定配設位置に介装される。
第3に、又このようにアモルファスろう材6が介装され
るので、容易に各種の所定配設位置への仕様変更に対応
できる。つまり、この種従来例のように専用の治具を用
いず所定配設位置に自在に介装でき、又仕様変更に備
え、専用の治具を予め各種準備しておくような必要は一
切ない。
【0025】第4に、更にこのようにアモルファスろう
材6が介装されるので、巻き取り時に位置ずれが起きる
ようなこともない。つまり前述のごとく、介装と巻き取
りが同時併行的に実施されるので、アモルファスろう材
6の所定配設位置からの位置ずれも起きにくい。第5
に、供給されるアモルファスろう材6には、一定のテン
ションが加わっている。つまり前述のごとく、供給部7
から巻き取り部9へと供給されるアモルファスろう材6
に加えられるテンションは、回転調整機構24により一
定に保たれている。そこでこの種従来例のように、アモ
ルファスろう材6が供給部7のリール18から余分に送
り出されて、途中で緩んだりたるんだりすることはな
く、又、巻き芯8を停止した際、アモルファスろう材6
が途中で緩んだりたるんだりすることもなく、更に、途
中で折曲されたり切断されたりするようなことも確実に
防止される。第6に、以上述べたところに基づき、製造
された触媒担体Aの品質が向上し、製品的に均一化され
たものが得られるようになる。なお、これらに加えアモ
ルファスろう材6の供給部7のリール18について、そ
の両リール側板20間の間隔を広く又は狭く適宜調整可
能とした場合には、アモルファスろう材6の所定幅を変
更する仕様変更にも、容易に対応できるという利点があ
る。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る請求項1の排気ガス浄化装
置用の触媒担体の製造装置、および請求項2の排気ガス
浄化装置用の触媒担体の製造方法は、以上説明したごと
く、平板と波板とアモルファスろう材を各供給部から供
給して所定の巻き芯を備えた巻き取り部で連続的に巻き
取り、かつ、アモルファスろう材の供給部のリールを軸
方向に移動可能とするとともに、そのリールに、所定の
可動アームとブレーキ作動索と規制スプリングとを備え
た回転調整機構を付設し、リールの回転を制御してアモ
ルファスろう材の送り出し速度を調整するようにしたこ
とにより、次の効果を発揮する。
【0027】第1に、作業性が向上する。すなわち、ア
モルファスろう材の介装工程と平板,波板との巻き取り
工程が、別々ではなく連続的・同時併行的に実施できる
ので、作業性が向上する。第2に、アモルファスろう材
の介装作業を手作業によらず自動的に行えるので、この
面からも作業性が向上する。すなわち、アモルファスろ
う材を平板と波板間の所定配設位置に位置決めして正確
に介装する作業は、手作業によらずとも容易に実施でき
るので、作業性が一段と向上する。第3に、アモルファ
スろう材の配設位置の仕様変更にも容易である。すなわ
ち、アモルファスろう材は専用の治具を用いず所定配設
位置に自在に介装できるので、その仕様変更にも容易に
対応できる。第4に、巻き取りに際し、所定配設位置に
介装されたアモルファスろう材が、ずれるようなことも
確実に防止できる。第5に、供給されるアモルファスろ
う材が途中で緩んだりたるんだりする事故、および折曲
されたり切断されてしまうような事故も一掃される。す
なわち、供給されるアモルファスろう材へのテンション
が一定なので、これらの事故が防止され、もってこの面
からもアモルファスろう材の所定配設位置のずれが防止
されるとともに、部分的に使用不能となる無駄も一掃さ
れる。第6に、以上述べたところに基づき、製造された
触媒担体は品質面に優れてなる。すなわち、その品質が
向上しバラツキがなく、製品的に均一化され規格通りの
ものが製造される等、歩留りが良くなる。
【0028】このように、この種従来例に存した問題点
がすべて一掃される等、本発明の発揮する効果は、顕著
にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排気ガス浄化装置用の触媒担体の
製造装置、および排気ガス浄化装置用の触媒担体の製造
方法の実施例の説明に供する、全体の正面概略図であ
る。
【図2】その一方側のアモルファスろう材の供給部を示
す、要部の正面説明図である。
【図3】その他方側のアモルファスろう材の供給部を示
す、要部の正面説明図である。
【図4】その巻き取り部等を示す、要部の正面説明図で
ある。
【図5】そのアモルファスろう材の供給部のリール等を
示す、要部の側面図である。
【図6】製造された排気ガス浄化装置用の触媒担体を示
す、斜視図である。
【符号の説明】
1 製造装置 2 平板 3 供給部 4 波板 5 供給部 6 アモルファスろう材 7 供給部 8 巻き芯 9 巻き取り部 18 リール 24 回転調整機構 25 可動アーム 26 ブレーキ作動索 27 規制スプリング 29 ローラ 30 介装スプリング 31 スリット A 触媒担体 B 装置本体
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−190850(JP,A) 特開 平2−273548(JP,A) 特開 昭64−63044(JP,A) 特開 平3−216267(JP,A) 特開 平3−65244(JP,A) 実開 平2−133429(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 21/00 - 38/74 B01D 53/86

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板と波板とアモルファスろう材の各供
    給部と、巻き芯を備えた巻き取り部とを有し、該各供給
    部から供給された帯状の該平板,波板,アモルファスろ
    う材について、各先端部を該巻き芯のスリットに挟み、
    該平板と波板の間に該アモルファスろう材を介装して巻
    き芯にロール状に巻き、もって、略ハニカム構造の排気
    ガス浄化装置用の触媒担体を得る製造装置であって、該
    アモルファスろう材の供給部はそのリールが軸方向に沿
    い移動可能であり、かつ該リールには回転調整機構が付
    設されており、該回転調整機構は、可動アームとブレー
    キ作動索と規制スプリングとを有してなり、該可動アー
    ムは、一端を装置本体に回動自在に枢支され他端に供給
    される該アモルファスろう材が掛け渡されるローラを備
    えてなり、該ブレーキ作動索は、一端を該可動アームに
    固定され他端を介装スプリングを介し装置本体に取り付
    けられるとともに、途中が該リールに掛け渡され、該リ
    ールの回転を制御して該アモルファスろう材の送り出し
    速度を調整し、該規制スプリングは、装置本体と該可動
    アーム間に設けられ可動アームそして該ブレーキ作動索
    をブレーキ作動方向に付勢していること、を特徴とする
    排気ガス浄化装置用の触媒担体の製造装置。
  2. 【請求項2】 各供給部から供給された帯状の平板と波
    板の間にアモルファスろう材を介装して、巻き取り部の
    巻き芯にロール状に巻き、もって、略ハニカム構造の排
    気ガス浄化装置用の触媒担体を得る製造方法において、
    該アモルファスろう材の供給部には回転調整機構が付設
    されたものが用いられ、該回転調整機構は、装置本体に
    枢着され規制スプリングにてブレーキ作動方向に付勢さ
    れた可動アームと、該可動アームと介装スプリングを介
    し装置本体との間に配されたブレーキ作動索とを有して
    なり、該アモルファスろう材の供給部のリールは、軸方
    向に移動可能であるとともに掛け渡された該ブレーキ作
    動索にて回転が制御され、もって該アモルファスろう材
    は、該リールからの送り出し速度を調整されつつ送り出
    され、該可動アームのローラに掛け渡された後、前記巻
    き芯に向け供給されること、を特徴とする排気ガス浄化
    装置用の触媒担体の製造方法。
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