JP3166829B2 - 静電吸引式スリット型インクジェット装置 - Google Patents

静電吸引式スリット型インクジェット装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッドと対向電極との間を通過する記録媒体に対しインク
ジェットヘッドよりインクを飛翔させて印字する静電吸
引式インクジェット装置におけるインクジェットヘッド
の構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットヘッドと対向電極
との間を通過する記録媒体(記録紙)に対しインクジェ
ットヘッドよりインクを飛翔させて印字する静電吸引式
インクジェット装置は公知である。この中で、インクジ
ェットヘッドは、インク室を有し、該インク室より連通
する多数のノズルを対向電極に向けて開口するよう形成
しており、各ノズル毎に印字タイミングに合わせたプリ
ント電圧を印加し、そのノズルと対向電極との間の電圧
差により、該ノズルよりインクを飛翔させるという構造
となっている。更に、ノズル先端は、電界集中のため
に、適度な形状に加工して突出させたものとなってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のインクジェット
ヘッドの構造では、電界集中を最適なものとするように
ノズルを加工することが重要である。また、ノズル開口
部よりいかに非印加時にてインクメニスカスを形成する
かも、インク飛翔性を向上させる重要なポイントであ
り、この点もノズルの加工上の要素となる。このような
ことから、従来の静電吸引式インクジェット装置のイン
クジェットヘッドは、ノズルの加工において複雑な工程
を要し、高コストに繋がっていた。
【0004】このようなことから、インクジェットヘッ
ドの対向電極対峙面にインク室から連通するスリットを
設け、フレキシブルプリント回路(FPC)等よりなる
プリント電極基板をスリット内に配設し、該プリント電
極基板における電極パターンに高電圧のプリント電圧を
印加することで、その周囲に電界集中を形成し、インク
を飛翔させるという手段が考えられる。この場合には、
ノズル加工を必要とせず、従来からもプリント電圧印加
のために使用されていたFPC製等のプリント電極基板
をそのまま用いるわけであるが、インク飛翔に必要な電
界集中を起こすには、プリント電圧に高電圧が必要であ
って、それに対応する電気部品が必要であり、プリント
電極基板においても、太い電極パターンを必要とし、却
って構造が複雑化し、高コストになってしまうおそれも
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決すべく、次のような手段を用いるものであ
る。インクジェットヘッドと対向電極との間を通過する
記録媒体に対し、インクジェットヘッドよりインクを飛
翔させて印字する静電吸引式インクジェット装置であっ
て、前記インクジェットヘッドにインク室より連通して
対向電極対峙側面にて開口するスリットを設け、該スリ
ット内にその長手方向に沿ってプリント電極基板を配設
し、ゲート電極をスリットの開口部周辺に沿って、プリ
ント電極基板における各プリント電極より対向電極側に
配置し、前記ゲート電極に印加するゲート電圧をプリン
ト電極基板における各プリント電極に印加するプリント
電圧に対して逆の極性とした静電吸引式スリット型イン
クジェット装置を構成する。
【0006】
【0007】
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付の図面
を基に説明する。図1は本発明の静電吸引式スリット型
インクジェット装置の側面断面略図、図2は図1中円X
内の拡大側面断面略図、図3は図2中Y矢視図とゲート
電圧及びプリント電圧の印加パターンを示す図、図4は
図1に示すスリット型インクジェットヘッドの斜視図、
図5はプリント電圧のみ印加した電圧パターンAと、プ
リント電圧とゲート電圧の組合せによる電圧パターンB
を示す図である。
【0009】図1乃至図4より、本発明の静電吸引式ス
リット型インクジェット装置の基本構造を説明する。ま
ず、静電吸引式インクジェット装置は、基本的に、図1
の如く、インクジェットヘッド1と、対向電極8との間
にて、記録媒体(記録紙)9を搬送し(図1中の記録媒
体9の矢印は、搬送方向を示す。)、インクジェットヘ
ッド1より印字タイミングにて対向電極8に向けてイン
クを飛翔し、記録媒体9に付着させるという構造であ
る。
【0010】本発明の静電吸引式スリット型インクジェ
ット装置は、インクジェットヘッド1として、スリット
型インクジェットヘッドを用いる。このインクジェット
ヘッド1の構造について、図1乃至図4より説明する。
インクジェットヘッド1内にはインク室1aが設けられ
ており、該インク室1aには、外部よりインク管7・7
が接続されていて、インク室1aにインクが供給され、
また、排出される。(図1及び図2におけるインク管7
に施した矢印は、インクの給排方向を示す。)このイン
ク室より連通して、スリット1bを設けており、対向電
極8への対向面にて開口させる。スリット1bは、記録
媒体9の搬送方向に対して左右方向が長手方向となるよ
うにしている。
【0011】該インクジェットヘッド1のインク室1a
内には、プリント電極基板ユニット2を挿入している。
該プリント電極基板ユニット2は、硬質板4にフレキシ
ブルプリント回路(FPC)等のプリント電極基板3を
貼設して構成されており、該スリット1bの長手方向に
沿うように配設される。該プリント電極基板3の先端部
は、硬質板4より突出させて、スリット1b内に配置さ
せている。該プリント電極基板3のインクジェットヘッ
ド1より外側部分には、IC5を一個または複数個付設
しており、該プリント電極基板3は、フレキシブルプリ
ント回路(FPC)である場合には、ポリイミド板等で
ある基板部3bにて、該IC5より、銅箔等よりなる電
極パターンの、複数本のプリント電極3a・3a・・・
を延伸配線しており、各プリント電極3aの先端は、ス
リット1b内におけるプリント電極基板3先端に印字ド
ット間隔にて配置している。
【0012】該IC5の制御にて、プリント電極基板3
の先端部における各プリント電極3aの先端には、常
時、ある程度の電圧(シャドウ電圧)が印加され、該ス
リット1b内における各プリント電極3a先端部の周辺
にて、インクメニスカスMが形成される。このシャドウ
電圧は、パルス状にして、インクメニスカスMが振動す
るようにしてもよい。更に、各プリント電極3a先端
に、印字タイミングに合わせて高電圧(プリント電圧P
V)が印加されると、対向電極8との間に大きな電圧差
が生じ、このため、そのプリント電極3a先端周辺のイ
ンクが、対向電極8に向けて飛翔し、記録媒体9への印
字がなされるのである。(図1中のプリント電極基板ユ
ニット2先端から記録媒体9への矢印は、インクの飛翔
軌跡を示す。)
【0013】更に、本実施例のスリット型インクジェッ
トヘッド1においては、図2や図3等の如く、その対向
電極8への対峙面にて、スリット1bの開口部に沿っ
て、これを囲むように、ゲート電極6を配設している。
なお、ゲート電極6の配設面よりもインク室1a側に凹
部1cを設け、その底部にスリット1bの開口部を設け
るようにしており、これにより、ゲート電極6は、スリ
ット1b内にて配設されるプリント電極基板3の先端よ
りも、対向電極8側に配置されることとなる。
【0014】このような構成において、図3の如く、ゲ
ート電極6には、前記のプリント電極3aに印加するプ
リント電圧PVとは逆の極性のゲート電圧GVを印加す
る。該ゲート電圧GVは、常時一定電圧を印加するもの
としてもよいし、一定周期毎に一定電圧を印加するもの
としてもよい。後者の場合には、プリント電圧PVはゲ
ート電圧GVの印加時と同期して印加する。
【0015】仮に、インク飛翔には、インク吐出部分と
対向電極8との間に電圧差H(H>0)が必要であると
する。この場合、ゲート電極6を設けず、プリント電圧
PVのみにて、インク飛翔を行うものとすれば、図5の
電圧パターンAの如く、プリント電圧PVとして、+H
の電圧を必要とするので、高圧であり、これに対応し
て、プリント電極基板3におけるプリント電極3aも、
太い電極パターンとしなければならない。また、IC5
も、高電圧対応型とする必要があり、高コストに繋がる
のである。
【0016】ところが、本発明のインクジェットヘッド
においては、ゲート電極6が具備されており、ゲート電
極6には、図5の電圧パターンBの如く、プリント電圧
PVと逆の極性の−h(h>0)の電圧が印加されてい
る。従って、プリント電極6には、(ゲート電圧GVが
パルス状である場合には、ゲート電圧GVと同期させ
て、)+H−hのプリント電圧PVを印加すればよい。
従って、プリント電圧PVが低電圧ですみ、プリント電
極3aの電極パターンをさほど太くしなくてもよいので
ある。
【0017】なお、本実施例では、プリント電圧PVの
極性を+、ゲート電圧GVの極性を−としているが、逆
に、プリント電圧PVを−、ゲート電圧GVを+として
もよい。要するに、両電極3a・6間にて規定の電圧差
Hが生ずればよいのである。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、次
のような効果を奏する。第1に、プリント電極基板の電
極パターンに印加するプリント電圧が低電圧ですみ、電
極パターンを太くしなくてもすむ。従って、省電力で、
プリント電極基板の構成も簡素化して、低コストに繋が
る。
【0019】第2に、プリント電極と対向電極との間に
ゲート電極が配置されるものとなり、前記の如く、ゲー
ト電極とプリント電圧との間に生じる電圧差にて、対向
電極側にインクを飛翔できるのであり、更に、ゲート電
極の配設分だけ、プリント電極基板の先端部が記録媒体
より遠く離れるため、プリント電極基板の先端が記録媒
体に直接触れるということがなく、インクが不用意に付
着して画質を乱すというおそれもない。
【0020】第3に、プリント電圧とゲート電圧とをそ
れぞれ低電圧に抑えられ、インクの飛翔に必要なインク
吐出部と対向電極との間の電圧差を生じさせることがで
きるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静電吸引式スリット型インクジェット
装置の側面断面略図である。
【図2】図1中の円X内の拡大側面断面略図である。
【図3】図2中のY矢視図とゲート電圧及びプリント電
圧の印加パターンを示す図である。
【図4】図1に示すスリット型インクジェットヘッドの
斜視図である。
【図5】プリント電圧のみ印加した電圧パターンAと、
プリント電圧とゲート電圧の組合せによる電圧パターン
Bを示す図である。
【符号の説明】
1 (スリット型)インクジェットヘッド 1a インク室 1b スリット 2 プリント電極基板ユニット 3 プリント電極基板(フレキシブルプリント回
路・FPC) 3a プリント電極(電極パターン) 3b 基板部(ポリイミド板) 4 硬質板 5 IC 6 ゲート電極 8 対向電極 9 記録媒体(記録紙) M インクメニスカス PV プリント電圧 GV ゲート電圧

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットヘッドと対向電極との間
    を通過する記録媒体に対し、インクジェットヘッドより
    インクを飛翔させて印字する静電吸引式インクジェット
    装置であって、前記インクジェットヘッドにインク室よ
    り連通して対向電極対峙側面にて開口するスリットを設
    け、該スリット内にその長手方向に沿ってプリント電極
    基板を配設し、ゲート電極をスリットの開口部周辺に沿
    って、プリント電極基板における各プリント電極より対
    向電極側に配置し、前記ゲート電極に印加するゲート電
    圧をプリント電極基板における各プリント電極に印加す
    るプリント電圧に対して逆の極性としたことを特徴とす
    る静電吸引式スリット型インクジェット装置。
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