JP3165141U - フレキシブルプリント配線板の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】スプリングバックによるフレキシブルプリント配線板の剥がれを確実に、低コストで防止することが可能なフレキシブルプリント配線板の取付構造を提供する。【解決手段】被取付体2に対して、フレキシブルプリント配線板1の2つの領域11、12をその中間領域13で屈曲させて取り付けるようにしたフレキシブルプリント配線板1の取付構造であって、フレキシブルプリント配線板1の2つの領域11、12をそれぞれ被取付体2の一方の面21と他方の面22とに粘着剤で接面状態に取り付けると共にフレキシブルプリント配線板1の中間領域13は一方の面21と他方の面22との間の空間に屈曲状態に位置せしめ、更に被取付体2の他方の面22には端部差入部4を設けて、面積の小さい方の領域12の端部を差し入れる構成としている。【選択図】図1

Description

本考案は、フレキシブルプリント配線板の取付構造に関する。
フレキシブルプリント配線板は、文字通りフレキシブルであるので自由に屈曲させることができる。よってフレキシブルプリント配線板の途中をフリーの状態にして屈曲させ、そのフリーにした部分を除く両側で接着剤や粘着剤を用いて筐体等に取り付けることで、配線の空間的自由度を大きく向上させることができると共に、配線に要する面積や容積を大きく減じることができ、機器のコンパクト化でのメリットが大きい。
特開2003−37375号公報(特許文献1)には、フレキシブルプリント基板を回転軸に巻き付けて、その両側で固定するようにした折り畳み型電子機器が開示されている。
特開2003−37375号公報
ところが、フレキシブルプリント配線板を大きく屈曲させた状態で、筐体等に取り付けた場合には、屈曲されたフレキシブルプリント配線板に生じる復元力(以下、スプリングバックとする)によって、前記取り付けが外れたりする問題が生じる。特に、筐体等の板状部に対してフレキシブルプリント配線板の中央部をU字状等に大きく屈曲させ、両側部を板状部の表裏にそれぞれ粘着剤で接面状態に取り付ける場合には、フレキシブルプリント配線板の復元力が大きいこと、粘着剤を用いていることから、一旦取り付けたフレキシブルプリント配線板が、接面面積の小さい方の取り付け部で、スプリングバックにより板状部から剥がれるといった問題が生じる。
このようなフレキシブルプリント配線板のスプリングバックによる粘着の剥がれを防止する手段として、
第1には、粘着剤の成分や組成を改良し、粘着力を強化することが考えられる。しかし粘着剤のコストアップの割には、フレキシブルプリント配線板の剥がれ防止の効果がそれほどではない。
また第2には、フレキシブルプリント配線板の絶縁基材や銅箔、カバーレイの材質をより柔軟なものに変えることが考えられる。が、やはり使用材料の変更によるコストアップの割には、フレキシブルプリント配線板の剥がれ防止の効果が少ない。
更に第3には、フレキシブルプリント配線板の屈曲部に何度も折り曲げ加工を施すことにより、スプリングバックを抑制する方法もある。しかし何度も折り曲げ加工を施すため、工数が増加する問題、折り曲げ部で配線が断線し易くなる問題が生じる。
そこで本考案は上記従来における問題点を解消し、フレキシブルプリント配線板を大きく屈曲させて、且つ粘着剤を用いて取り付けるような場合においても、スプリングバックによる剥がれを確実に防止することができると共に、その防止を低コストで行うことが可能なフレキシブルプリント配線板の取付構造の提供を課題とする。
上記課題を解決する本考案のフレキシブルプリント配線板の取付構造は、被取付体の2つの異なる面に対して、フレキシブルプリント配線板の2つの領域をその中間領域で屈曲させて取り付けるようにしたフレキシブルプリント配線板の取付構造であって、
前記フレキシブルプリント配線板の2つの領域をそれぞれ前記被取付体の2つの異なる面の一方の面と他方の面に対して粘着剤を用いて接面状態に取り付けると共に前記フレキシブルプリント配線板の中間領域は前記2つの異なる面の一方の面と他方の面との間の空間に屈曲状態に位置せしめ、且つ前記フレキシブルプリント配線板の2つの領域のうち面積の小さい方の領域が取り付けられる前記被取付体の他方の面には、フレキシブルプリント配線板の端部の差し入れを許容する端部差入部を設け、該端部差入部に前記面積の小さい方の領域の端部を差し入れることで該面積の小さい方の領域の取り付けがスプリングバックによって外れるのを阻止する構成としたことを第1の特徴としている。
また本考案のフレキシブルプリント配線板の取付構造は、上記第1の特徴に加えて、端部差入部は、樹脂からなる被取付体の一部として一体成形されていることを第2の特徴としている。
また本考案のフレキシブルプリント配線板の取付構造は、上記第1又は第2の特徴に加えて、端部差入部は、フレキシブルプリント配線板の面積の小さい方の領域の先端部の差し入れを許容する端部差入部として1乃至複数個を設けていることを第3の特徴としている。
また本考案のフレキシブルプリント配線板の取付構造は、上記第1又は第2の特徴に加えて、端部差入部は、フレキシブルプリント配線板の面積の小さい方の領域の両側端部の差し入れを許容する端部差入部として1乃至複数対を設けていることを第4の特徴としている。
また本考案のフレキシブルプリント配線板の取付構造は、上記第1〜第4の何れか1つの特徴に加えて、被取付体の2つの異なる面が、同じ平板部の表裏の面であることを第5の特徴としている。
上記第1の特徴によるフレキシブルプリント配線板の取付構造によれば、屈曲させた中間領域を挟む2つの領域は、それぞれ被取付体の2つの異なる面の一方の面と他方の面に粘着剤で接面状態に取り付けられる。中間領域は前記一方の面と他方の面との間の空間に屈曲状態に位置される。更に面積の小さい方の領域の端部は、前記被取付体の他方の面に設けられた端部差入部に差し入れられる。これによって、フレキシブルプリント配線板を大きく屈曲させて取り付ける場合においても、フレキシブルプリント配線板がそのスプリングバックにより取付面から外れるのを防止することができる。また端部差入部を構成するコストアップもそれほど高くはならない。
上記第2の特徴によるフレキシブルプリント配線板の取付構造によれば、上記第1の特徴による作用効果に加えて、端部差入部は、樹脂からなる被取付体の一部として一体成形されているので、寸法精度が確保され、端部の差し入れに対する適切な間隙と強度とを確実、容易に確保できる。
上記第3の特徴によるフレキシブルプリント配線板の取付構造によれば、上記第1又は第2の特徴による作用効果に加えて、端部差入部は、フレキシブルプリント配線板の面積の小さい方の領域の先端部の差し入れを許容する端部差入部として1乃至複数個を設けているので、スプリングバックによるもフレキシブルプリント配線板の面積の小さい方の領域の先端部が端部差入部から外れるのを確実に阻止することができ、フレキシブルプリント配線板を大きく屈曲させて取り付ける場合においても、スプリングバックによる取付面からの大きな離脱を確実に防止することができる。
上記第4の特徴によるフレキシブルプリント配線板の取付構造によれば、上記第1又は第2の特徴による作用効果に加えて、端部差入部は、フレキシブルプリント配線板の面積の小さい方の領域の両側端部の差し入れを許容する端部差入部として1乃至複数対を設けているので、フレキシブルプリント配線板の面積の小さい方の領域における搭載部品等の配置に関連して該領域の先端部による差し入れに支障が生じるような場合においても、フレキシブルプリント配線板の面積の小さい方の領域をその両側から支えて、スプリングバックによる面積の小さい方の領域の取付面からの大きな離脱を確実に阻止することができる。
上記第5の特徴によるフレキシブルプリント配線板の取付構造によれば、上記第1〜第4の何れか1つの特徴による作用効果に加えて、被取付体の2つの異なる面が、同じ平板部の表裏の面であるので、同じ1枚の板体である被取付体の表の面(裏の面)にフレキシブルプリント配線板の面積の大きい方の領域を取り付け、フレキシブルプリント配線板の中間領域を裏側(表側)に大きく屈曲(湾曲)させ、面積の小さい方の領域を裏の面(表の面)に取り付ける場合においても、面積の小さい方の領域がスプリングバックにより裏の面(表の面)から大きく離脱するのを防止することができる。これによって、同一板の表裏面へのフレキシブルプリント配線板のコンパクトな屈曲取り付けを、スプリングバックを阻止した状態で容易に行うことができる。
本考案のフレキシブルプリント配線板の取付構造によれば、フレキシブルプリント配線板を大きく屈曲させて、且つ粘着剤を用いて取り付けるような場合においても、スプリングバックによるフレキシブルプリント板の被取付面からの離脱を確実に防止することができると共に、その防止を低コストで行うことが可能となる。
本考案のフレキシブルプリント配線板の取付構造の第1の実施形態を説明する斜視図である。 本考案のフレキシブルプリント配線板の取付構造の第1の実施形態を説明する断面図である。 本考案のフレキシブルプリント配線板の取付構造に用いるフレキシブルプリント配線板の例を示す平面図である。 本考案のフレキシブルプリント配線板の取付構造に用いるフレキシブルプリント配線板の裏面に両面粘着テープを取り付けた状態の例を示す図である。 本考案のフレキシブルプリント配線板の取付構造の第1の実施形態に用いる被取付体の例を示す斜視図である。 本考案のフレキシブルプリント配線板の取付構造の第2の実施形態を説明する斜視図である。
以下の図面を参照して、本考案に係るフレキシブルプリント配線板の取付構造の実施形態を説明し、本考案の理解に供する。しかし、以下の説明は本考案の実施形態であって、実用新案登録請求の範囲に記載の内容を限定するものではない。
先ず図1〜図5を参照して、本考案の第1の実施形態に係るフレキシブルプリント配線板の取付構造について説明する。
図1、図2に示すフレキシブルプリント配線板の取付構造において、フレキシブルプリント配線板1が、粘着剤3を用いて被取付体2に取り付けられている。被取付体2にはフレキシブルプリント配線板1の端部の差し入れを許容する端部差入部4が設けられている。
図3、4も参照して、前記フレキシブルプリント配線板1は、弾性体からなるポリイミド、その他の絶縁性基材1aと、該基材1aの表裏面の何れか一方若しくは両方に構成された導電体からなる配線層1bとからなる。配線層1bは、通常、絶縁性の被覆層で被覆される。
このフレキシブルプリント配線板1は屈曲性に優れることから、コンパクトな構成を要求される電子機器等において好ましく用いられ、自在に屈曲させて配置、取り付けを行うことで、空間を利用したコンパクトな立体配置を達成させることができる。
本実施形態では、フレキシブルプリント配線板1として、屈曲を行わせる中間領域13を挟んでその両側に2つの領域11、12を設けたものが用いられる。
前記中間領域13を挟んだ2つの領域11、12は、通常、面積が全く同一ということはなく、面積の大きい方の領域11と、面積の小さい方の領域12とからなる。中間領域13はそこで空間的な屈曲がなされる領域であり、通常は前記面積の小さい方の領域12よりも更にその幅を細く構成し、中間領域13での屈曲が行われ易いようにしている。
なお、面積の大きい方の領域11も面積の小さい方の領域12も、更に接続領域14を介して他の領域に連続したものとすることも可能である。図3、図4では、面積の大きい方の領域11は接続領域14を介して他の領域に連続する一方、面積の小さい方の領域12はフレキシブルプリント配線板の末端となっており、接続される領域がない場合を示している。
前記基材1aとしては、ポリイミドの他、ポリアミドイミド等のポリイミド系樹脂フィルム、耐熱性ポリエステルフィルム、ポリエチレンナフタレート等を用いることができる。基材1aの厚さは、材質にもよるが、ポリイミドの基材1aの場合、その厚さは7.5μm〜25μm程度である。
また配線層1bとしては、銅層を用いることができる。が、他の導電性材料を用いてもよい。基材1aの表面に銅を接着した銅張基板を用いて、配線層1bを形成するようにしてもよい。銅による配線層1bの厚みは、通常、9μm〜36μm程度である。
またポリイミドの基材1a、銅による配線層1b、その上の絶縁被覆層を含むフレキシブルプリント配線板1の厚みは、30μm〜200μm程度である。
フレキシブルプリント配線板1は、前記面積の大きい方の領域11と面積の小さい方の領域12に粘着剤3が施される。一方、中間領域13には粘着剤3を施す必要はない。
粘着剤3の種類は特に限定されるものではないが、本実施形態では、例えば粘着剤3としてアクリルを用いている。
その他、粘着剤3としてはエポキシ等を用いることができる。
勿論、粘着剤3は非導電性、導電性のものを用いることができる。また面積の大きい方の領域11と面積の小さい方の領域12とで、異なる粘着剤3を用いることもできる。
前記粘着剤3は、粘着剤層の表裏に離型シートが取り付けられた両面粘着テープを用いることができる。即ち、フレキシブルプリント配線板1の各領域11、12への粘着剤3の取り付けは、両面粘着テープを用い、その片面の離型シートを剥がした上で各領域11、12に接面状態に取り付けることで行う。この状態では、残る片面の離型シートは未だ剥がされていない。この残る片面の離型シートは、フレキシブルプリント配線板1を被取付体2に取り付ける際に剥がされる。
なお粘着剤3の層厚は、粘着剤3の種類によっても異なり、限定されるものではないが、例えば粘着剤3をアクリル若しくはエポキシとした場合には、その厚みは通常、25μm〜200μm程度である。
図5も参照して、前記被取付体2は、フレキシブルプリント配線板1を取り付けるためのものである。その種類は特に限定されるものではない。しかし実際には、携帯電話器やその他の電子機器、その他の機器の筐体や内部フレーム等がその対象となる。材質的には軽量で成形が容易な樹脂材料を用いるが、金属材料、無機材料、その他の材料を用いることも可能である。
被取付体2には、前記フレキシブルプリント配線板1の面積の大きい方の領域11を接面状態に取り付ける第1の面21を構成する。また面積の小さい方の領域12を、接面状態に取り付ける第2の面22を構成する。前記第1の面21と第2の面22とは、両者が同じ1つの被取付体2に構成してもよく、また異なる2つの被取付体2、2に分かれた状態で構成することができる。
本実施形態では、前記第1の面21と第2の面22は、図5に示すように、1つの被取付体2の同じ平板部2aの表裏の面、即ち表面(裏面)と裏面(表面)に構成している。
前記第1の面21と第2の面22との間の空間には、フレキシブルプリント配線板1の中間領域13が存在することになり、第1の面21と第2の面22との間の空間的な位置ズレを吸収するために前記中間領域13が屈曲される。
本実施形態では、フレキシブルプリント配線板1の中間領域13は、1つの被取付体2の同じ平板部2aの第1の面21(表面)から端辺部23を越えて第2の面22(裏面)へとU字形状に屈曲されて配置されている。
即ち、本実施形態では、フレキシブルプリント配線板1の面積の大きい方の領域11が1つの被取付体2の同じ平板部2aの第1の面21に粘着剤3で接面状態に取り付けられ、フレキシブルプリント配線板1の中間領域13が同じ平板部2aの端辺部23をU字状に乗り越えて屈曲され、フレキシブルプリント配線板1の面積の小さい方の領域12が同じ平板部2aの前記第1の面21の裏である第2の面22に粘着剤3で接面状態に取り付けられる構造となっている。
前記フレキシブルプリント配線板1の面積の小さい方の領域12が取り付けられる被取付体2の第2の面22には、端部差入部4が設けられている。
前記端部差入部4は、フレキシブルプリント配線板1の面積の小さい方の領域12の端部、より具体的には先端部、を差し入れるための部材である。
フレキシブルプリント配線板1を中間領域13でU字状に屈曲させ、面積の大きい方の領域11と面積の小さい方の領域12でそれぞれ被取付体2の第1の面21と第2の面22とに粘着剤3で接面状態に取り付けると、前記中間領域13のスプリングバック現象に起因して、面積の小さい方の領域12が経時的等に第2の面22から離脱して口開き状態になることがある。このスプリングバックによる口開きを予防する方法として、粘着剤3の粘着力を強化したものを用いること、或いはフレキシブルプリント配線板1の屈曲復元力を弱めることが考えられる。しかし、粘着力の強化はコストアップにつながる割には脱離防止の効果が低く、また屈伏復元力を弱めるとフレキシブルプリント配線板1の強度低下につながる。
端部差入部4を設けることで、スプリングバックにより被取付体2から離脱し易い小さい方の領域12の先端部の剥がれ及びそれに伴う離脱を物理的に抑制することができる。また端部差入部4を設ける場合は、粘着剤3による接面取付作業の環境や条件がばバラつくことでフレキシブルプリント配線板1が例え剥がれ、離脱、口開きしようとしても、端部差入部4に差し込まれたフレキシブルプリント配線板1の端部が端部差入部4から外れるのが阻止されるので、それ以上の口開きが確実に阻止される。
前記端部差入部4は、第1の実施形態においては、図1や図5に示すように、フレキシブルプリント配線板1の面積の小さい方の領域12の先端部を差し入れるものとして構成されている。
端部差入部4は、被取付体2の平板部2aの第2の面22から垂直方向に突出する突出基部4aと該突出基部4aから折れ曲がって第2の面22に沿って延びる側壁部4bとで構成される断面がL字形状の部材である。
この端部差入部4は、被取付体2の平板部2aが樹脂製の場合は、平板部2aと一体成形することができる。第1の実施形態では、樹脂製の平板部2aに端部差入部4を一体成形して構成している。被取付体2の平板部2aが金属製の場合は、端部差入部4を切り起しで形成することも可能である。
端部差入部4による第2の面22との隙間Sの寸法は、フレキシブルプリント配線板1と粘着剤3との合計厚みによっても異なることになるが、例えば前記合計厚みが150μmの場合は隙間Sの寸法を200μm〜300μmとすることができる。別の言い方をすると、フレキシブルプリント配線板1と粘着剤3との合計寸法に対して30%〜100%程度増やした隙間寸法Sとするのが、フレキシブルプリント配線板1の端部差入部4への差し入れがし易く且つスプリングバックによる端部差入部4からのフレキシブルプリント配線板1の脱出を効果的に阻止できる。
また端部差入部4の深さDは、例えば0.5mm〜2mmとすることで、基材1aをポリイミドとし粘着剤3をアクリル若しくはエポキシとした厚みが30μm〜200μmのプリント配線板1に対して、端部差入部4からの脱出を効果的に阻止することができる。
また端部差入部4の幅Wは0.5mm〜20mm程度とすることができる。
なお、端部差入部4は2つ以上を一定の間隙で並列させて設けてもよい。
また端部差入部4の側壁部4bは、その先端に向かってその隙間Sが減ずるように構成すると共に、側壁部4bに弾性を保有させることで、フレキシブルプリント配線板1の先端端部を端部差入部4に差し入れる際には側壁部4bが弾性でその隙間Sを少し広げ、差し入れられた後のフレキシブルプリント配線板1に対しては弾性により押し付け力を作用させるように構成することができる。
図1に示す第1の実施形態に係るフレキシブルプリント配線板の作製方法を説明する。先ず、フレキシブルプリント配線板1の配線層1bが施されていない裏面側に両面粘着テープを取り付ける。両面粘着テープの取り付けは、両面粘着テープの片面の離型シートを剥がし、これをフレキシブルプリント配線板1の貼り付け予定領域である面積の大きい方の領域11と面積の小さい方の領域12とに貼り付けた状態のフレキシブルプリント配線板1を準備する。このとき中間領域13には両面粘着テープは貼り付けない。
次に準備された両面粘着テープ付きのフレキシブルプリント配線板1を用い、両面粘着テープの表面の離型シートを剥がした状態とし、面積の小さい方の領域12の先端部を端部差入部4に差し入れ、その差し入れた状態で面積の小さい方の領域12を被取付体2の平板部2aの第2の面22に前記両面粘着テープで接面状態に貼り付けて取り付ける。更に中間領域13で平板部2aの端辺部23をU字状に屈曲させて乗り越え、その状態で面積の大きい方の領域11を被取付体2の平板部2aの第1の面21に前記両面粘着テープで接面状態に貼り付けて取り付ける。これによって図1に示すようなフレキシブルプリント配線板1の取付構造が作製される。
なお作製順序は、面積の大きい方の領域11を被取付体2の平板部2aの第1の面21に接面状態に貼り付け、更に中間領域13で平板部2aの端辺部23をU字状に屈曲させて乗り越え、面積の小さい方の領域12の先端部を端部差入部4に差し入れると共に面積の小さい方の領域12を被取付体2の平板部2aの第2の面22に接面状態に貼り付ける順序としてもよい。
図6に本考案のフレキシブルプリント配線板1の取付構造の第2の実施形態を示す。
上記した第1の実施形態では、フレキシブルプリント配線板1の面積の小さい方の領域12の先端部を端部差入部4に差し入れる取付構造としたのに対して、第2の実施形態では、フレキシブルプリント配線板1の面積の小さい方の領域12の両側端部を端部差入部
5に差し入れる取付構造とした。
即ち第2の実施形態では、一対の端部差入部5、5は、面積が小さい方の領域12の側端部が位置する場所に対応して、相互に対向状態に設けられている。これによってフレキシブルプリント配線板1の面積の小さい方の領域12の両側端部の受け入れを端部差入部5、5が一対で許容する構造としている。
各端部差入部5そのものの形状は、向きが90度回転した状態となっている以外は第1の実施形態における端部差入部4と特に変わることはない。
即ち、端部差入部5は被取付体2の平板部2aの第2の面22から垂直方向に突出する突出基部5aと該突出基部5aから折れ曲がって第2の面22に沿って延びる側壁部5bとで構成される、断面がL字形状の部材である。
第2の実施形態では、面積の小さい方の領域12の両側端部を一対の端部差入部5、5に差し入れる取付構造としたことで、第1の実施形態の場合と同様に、フレキシブルプリント配線板1のスプリングバックによる被取付体2からの剥がれ、離脱、口開きを低コストで確実に防止することができる。特に、面積の小さい方の領域の先端付近に搭載部品がある場合やその他、別の構成を優先させる必要がある場合、或いは中間領域13の屈曲に捩れが伴う場合、即ちスプリングバックに捩れを伴う場合等にも、第2の実施形態が有効な場合がある。
なお端部差入部5は複数対として設けてもよい。
以上の第1の実施形態と第2の実施形態では、同じ1つの平板部の表裏の面にフレキシブルプリント配線板1をその途中で屈曲させて取り付ける場合を説明した。しかし、同じ被取付体2の異なる2つの平板部間に亘ってフレキシブルプリント配線板1を中間領域13で屈曲させて取り付ける場合、更には2つの異なる被取付体2間に亘ってフレキシブルプリント配線板1を中間領域13で屈曲させて取り付ける場合もまた、本考案のフレキシブルプリント配線板の取付構造及びその作製方法の範囲内である。
本考案のフレキシブルプリント配線板の取付構造は、携帯電話器の製造を含む電子機器の製造分野での産業上の利用性が高い。
1 フレキシブルプリント配線板
1a 基材
11 面積の大きい方の領域
12 面積の小さい方の領域
13 中間領域
14 接続領域
2 被取付体
2a 平板部
21 第1の面
22 第2の面
23 端辺部
3 粘着剤
4 端部差入部
4a 突出基部
4b 側壁部
5 端部差入部
5a 突出基部
5b 側壁部
S 隙間
D 深さ
W 幅

Claims (5)

  1. 被取付体の2つの異なる面に対して、フレキシブルプリント配線板の2つの領域をその中間領域で屈曲させて取り付けるようにしたフレキシブルプリント配線板の取付構造であって、
    前記フレキシブルプリント配線板の2つの領域をそれぞれ前記被取付体の2つの異なる面の一方の面と他方の面に対して粘着剤を用いて接面状態に取り付けると共に前記フレキシブルプリント配線板の中間領域は前記2つの異なる面の一方の面と他方の面との間の空間に屈曲状態に位置せしめ、且つ前記フレキシブルプリント配線板の2つの領域のうち面積の小さい方の領域が取り付けられる前記被取付体の他方の面には、フレキシブルプリント配線板の端部の差し入れを許容する端部差入部を設け、該端部差入部に前記面積の小さい方の領域の端部を差し入れることで該面積の小さい方の領域の取り付けがスプリングバックによって外れるのを阻止する構成としたことを特徴とするフレキシブルプリント配線板の取付構造。
  2. 端部差入部は、樹脂からなる被取付体の一部として一体成形されていることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルプリント配線板の取付構造。
  3. 端部差入部は、フレキシブルプリント配線板の面積の小さい方の領域の先端部の差し入れを許容する端部差入部として1乃至複数個を設けていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフレキシブルプリント配線板の取付構造。
  4. 端部差入部は、フレキシブルプリント配線板の面積の小さい方の領域の両側端部の差し入れを許容する端部差入部として1乃至複数対を設けていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフレキシブルプリント配線板の取付構造。
  5. 被取付体の2つの異なる面が、同じ平板部の表裏の面であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のフレキシブルプリント配線板の取付構造。
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